JPH05314956A - 密閉電池 - Google Patents
密閉電池Info
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- JPH05314956A JPH05314956A JP4117249A JP11724992A JPH05314956A JP H05314956 A JPH05314956 A JP H05314956A JP 4117249 A JP4117249 A JP 4117249A JP 11724992 A JP11724992 A JP 11724992A JP H05314956 A JPH05314956 A JP H05314956A
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M50/00—Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
- H01M50/30—Arrangements for facilitating escape of gases
- H01M50/342—Non-re-sealable arrangements
- H01M50/3425—Non-re-sealable arrangements in the form of rupturable membranes or weakened parts, e.g. pierced with the aid of a sharp member
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、電池外装容器の防爆機能が電池の
内部の圧力の上昇に対応して、安全性の確保される圧力
範囲の所望の圧力で安定して作動し、且つ、電池の使
用、もしくは、運搬時等に加わる衝撃によって、簡単に
電池外装容器の防爆機能が作動することがない防爆構造
を有する完全密閉型の電池を提供する。 【構成】 電池外装容器の一部に設けられた鍔付き穴上
に、周辺部分にパッキング部分を有する切欠溝加工を有
する金属板が有り、該金属板上に穴の開いた押さえ板を
有する密閉電池。 【効果】 本発明により外部からの衝撃によって電池外
装容器の密閉性が容易に損なわれることなく、電池外装
容器の内部の圧力が上昇した場合に、低い圧力で精度良
く電池外装容器の防爆機能を作動させることができる。
内部の圧力の上昇に対応して、安全性の確保される圧力
範囲の所望の圧力で安定して作動し、且つ、電池の使
用、もしくは、運搬時等に加わる衝撃によって、簡単に
電池外装容器の防爆機能が作動することがない防爆構造
を有する完全密閉型の電池を提供する。 【構成】 電池外装容器の一部に設けられた鍔付き穴上
に、周辺部分にパッキング部分を有する切欠溝加工を有
する金属板が有り、該金属板上に穴の開いた押さえ板を
有する密閉電池。 【効果】 本発明により外部からの衝撃によって電池外
装容器の密閉性が容易に損なわれることなく、電池外装
容器の内部の圧力が上昇した場合に、低い圧力で精度良
く電池外装容器の防爆機能を作動させることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防爆型の密閉電池に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】従来、電池内部のガス圧上昇時に作動す
る各種の過圧放出安全弁が提案されている。しかし、例
えば特開昭55−136131号で開示されている正極
活物質にリチウム複合金属酸化物を用いた非水系の二次
電池、もしくは、特開昭62−90863号,特開昭6
3−299056号等で開示されている非水系の二次電
池、すなわち、正極活物質にリチウム複合金属酸化物を
用い、負極活物質に炭素質材料を用いる非水系二次電池
等の場合には、通常使用時にはほとんど電池缶の内部の
圧力は高くならないが、両極活物質、電解液等が水分、
酸素等と反応すると電池の性能が徐々に低下するので、
この種の電池では安全弁は不適当である。すなわち、水
分、酸素等によって性能が低下する電池等では、完全密
閉構造をとることが好ましい。
る各種の過圧放出安全弁が提案されている。しかし、例
えば特開昭55−136131号で開示されている正極
活物質にリチウム複合金属酸化物を用いた非水系の二次
電池、もしくは、特開昭62−90863号,特開昭6
3−299056号等で開示されている非水系の二次電
池、すなわち、正極活物質にリチウム複合金属酸化物を
用い、負極活物質に炭素質材料を用いる非水系二次電池
等の場合には、通常使用時にはほとんど電池缶の内部の
圧力は高くならないが、両極活物質、電解液等が水分、
酸素等と反応すると電池の性能が徐々に低下するので、
この種の電池では安全弁は不適当である。すなわち、水
分、酸素等によって性能が低下する電池等では、完全密
閉構造をとることが好ましい。
【0003】しかしながら、完全密閉構造を有する電池
では、密閉性が高まり、貯蔵性に優れる反面、高温に加
熱された場合、もしくは、高電圧、大電流で充電された
場合等といった異常な条件の下では、電池内部の圧力が
上昇し、その結果、電池缶が破裂し、電池の内容物が飛
散して、人的もしくは物的被害を引き起こす恐れがあ
る。
では、密閉性が高まり、貯蔵性に優れる反面、高温に加
熱された場合、もしくは、高電圧、大電流で充電された
場合等といった異常な条件の下では、電池内部の圧力が
上昇し、その結果、電池缶が破裂し、電池の内容物が飛
散して、人的もしくは物的被害を引き起こす恐れがあ
る。
【0004】そこで、密閉型の電池においては、電池内
部の圧力が電池缶あるいは電池封口部の限界耐圧以上に
なって爆発を引き起こさないように、あらかじめ切込部
を設け、切裂によって、圧力を開放する提案が種々なさ
れている。これに属するもののとして、密閉型アルカリ
ボタン電池に十字型の切込を設け交点の肉厚を制御する
方法(実公昭58−17332号)、扁平形の密閉電池
に関し、電池缶内の圧力が上昇した際の応力が最も集中
する部分の耐圧を他の部分に対し、相対的に下げる目的
で切欠を施す方法(実開昭60−65970号)、電池
外装容器の底部に溝を形成するにあたり、底部に平坦部
を有し、底部の中心に交点を持つ溝を形成する方法(特
開昭63−86244号,特開昭63−86246
号)、電池外装容器の底部の内面に溝をつける方法(特
開昭63−86245号)、電池外装容器の底部に両端
で分岐した直線状の切欠溝をつける方法(特開平1−3
09252,特開平1−309253)等の提案があ
る。
部の圧力が電池缶あるいは電池封口部の限界耐圧以上に
なって爆発を引き起こさないように、あらかじめ切込部
を設け、切裂によって、圧力を開放する提案が種々なさ
れている。これに属するもののとして、密閉型アルカリ
ボタン電池に十字型の切込を設け交点の肉厚を制御する
方法(実公昭58−17332号)、扁平形の密閉電池
に関し、電池缶内の圧力が上昇した際の応力が最も集中
する部分の耐圧を他の部分に対し、相対的に下げる目的
で切欠を施す方法(実開昭60−65970号)、電池
外装容器の底部に溝を形成するにあたり、底部に平坦部
を有し、底部の中心に交点を持つ溝を形成する方法(特
開昭63−86244号,特開昭63−86246
号)、電池外装容器の底部の内面に溝をつける方法(特
開昭63−86245号)、電池外装容器の底部に両端
で分岐した直線状の切欠溝をつける方法(特開平1−3
09252,特開平1−309253)等の提案があ
る。
【0005】ところで、完全密閉型の電池においても、
電池外装容器が破裂して内容物が飛散することがない程
度に、電池外装容器の耐圧を低くすることが必要である
が、その一方で電池外装容器に外的な衝撃が加えられた
場合、簡単に電池外装容器の密閉状態が破壊されるよう
なことがあっては使用に耐えない。すなわち、完全密閉
型の電池ではは構造的に丈夫であって、しかも、電池外
装容器の耐圧は充分に低く、安定していることが必要で
ある。
電池外装容器が破裂して内容物が飛散することがない程
度に、電池外装容器の耐圧を低くすることが必要である
が、その一方で電池外装容器に外的な衝撃が加えられた
場合、簡単に電池外装容器の密閉状態が破壊されるよう
なことがあっては使用に耐えない。すなわち、完全密閉
型の電池ではは構造的に丈夫であって、しかも、電池外
装容器の耐圧は充分に低く、安定していることが必要で
ある。
【0006】ところが、電池外装容器に直接防爆用の切
欠を形成する構造では、電池外装容器の防爆機能が電池
の内部の圧力の上昇に対応して、安全性の確保される圧
力範囲内の所望の圧力で、特に、30kg/cm2 以下
の低い圧力で安定して作動するように電池外装容器の耐
圧を設定することと、電池の使用時もしくは運搬時等に
加わる衝撃等によって、簡単に電池外装容器の防爆機能
が作動することがないことを両立することは非常に難し
かった。
欠を形成する構造では、電池外装容器の防爆機能が電池
の内部の圧力の上昇に対応して、安全性の確保される圧
力範囲内の所望の圧力で、特に、30kg/cm2 以下
の低い圧力で安定して作動するように電池外装容器の耐
圧を設定することと、電池の使用時もしくは運搬時等に
加わる衝撃等によって、簡単に電池外装容器の防爆機能
が作動することがないことを両立することは非常に難し
かった。
【0007】また、かしめ封口が難しい円筒形以外の形
をした金属外装容器を有する非水系電解液の電池では、
弁膜等を用いる構造、すなわち、特開昭55−1772
68の構造等を取ることも容易ではなかった。
をした金属外装容器を有する非水系電解液の電池では、
弁膜等を用いる構造、すなわち、特開昭55−1772
68の構造等を取ることも容易ではなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、電池外装容
器の防爆機能が電池の内部の圧力の上昇に対応して、安
全性の確保される圧力範囲の所望の圧力で安定して作動
し、且つ、電池の使用、もしくは、運搬時等に加わる衝
撃によって、簡単に電池外装容器の防爆機能が作動する
ことがない防爆構造を有する完全密閉型の電池を提供す
ることを目的とする。
器の防爆機能が電池の内部の圧力の上昇に対応して、安
全性の確保される圧力範囲の所望の圧力で安定して作動
し、且つ、電池の使用、もしくは、運搬時等に加わる衝
撃によって、簡単に電池外装容器の防爆機能が作動する
ことがない防爆構造を有する完全密閉型の電池を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は電池外装容器の
一部に設けられた鍔付き穴上に、周辺部分にパッキング
部分を有する切欠溝加工を有する金属板が有り、該金属
板上に穴の開いた押さえ板を有する密閉電池である。本
発明の電池構造は、例えば、電池外装容器の厚肉部分の
一部に設けられた鍔付き穴に切欠溝加工を施した金属板
を落とし込み、電池外装容器の穴の鍔の部分で切欠溝加
工を施した金属板の外周部を支え、さらに電池外装容器
の穴にパッキンを落とし込み、電池外装容器の穴の鍔と
金属板の外周部が密着するようにパッキンを穴の開いた
押さえ板で押さえて圧縮変形させ、当該押さえ板を電池
外装容器に固定することに作られる。
一部に設けられた鍔付き穴上に、周辺部分にパッキング
部分を有する切欠溝加工を有する金属板が有り、該金属
板上に穴の開いた押さえ板を有する密閉電池である。本
発明の電池構造は、例えば、電池外装容器の厚肉部分の
一部に設けられた鍔付き穴に切欠溝加工を施した金属板
を落とし込み、電池外装容器の穴の鍔の部分で切欠溝加
工を施した金属板の外周部を支え、さらに電池外装容器
の穴にパッキンを落とし込み、電池外装容器の穴の鍔と
金属板の外周部が密着するようにパッキンを穴の開いた
押さえ板で押さえて圧縮変形させ、当該押さえ板を電池
外装容器に固定することに作られる。
【0010】本発明においては、当該電池外装容器は充
分に肉厚の厚い金属で形成し、外部からの衝撃等によっ
て、電池外装容器は容易に変形しないような強度を持た
せる必要があるが、切欠溝加工を施した金属板を固定す
る穴の周囲の強度が保てれば充分である。例えば、電池
外装容器の底、もしくは、外装蓋等の肉厚を部分的に特
に厚くして、肉厚部の中に切欠溝加工を施した金属板を
収納する構造を採るとよい。また、シール性をより高め
るために、押さえ板で固定したときにパッキンは電池外
装容器の穴の側面と密着するように設計しておくことが
好ましい。
分に肉厚の厚い金属で形成し、外部からの衝撃等によっ
て、電池外装容器は容易に変形しないような強度を持た
せる必要があるが、切欠溝加工を施した金属板を固定す
る穴の周囲の強度が保てれば充分である。例えば、電池
外装容器の底、もしくは、外装蓋等の肉厚を部分的に特
に厚くして、肉厚部の中に切欠溝加工を施した金属板を
収納する構造を採るとよい。また、シール性をより高め
るために、押さえ板で固定したときにパッキンは電池外
装容器の穴の側面と密着するように設計しておくことが
好ましい。
【0011】ところで、切欠溝加工を施した金属板の材
質としてはガスケットに用いられているような銅、銀、
金等の貴金属類、ニッケル、アルミニュウムおよびそれ
らの合金等、比較的軟らかい金属が好ましいが、必ずし
も、軟らかい金属でなくてもよい。すなわち、シール性
を高めるために、金属板の電池内部側を向いた面、電池
外装容器の鍔の電池外装容器の外部側を向いた面、パッ
キン等にシール剤を塗布しておけばよく、ステンレスス
チール、ニッケルメッキ加工炭素鋼等も使用可能であ
る。
質としてはガスケットに用いられているような銅、銀、
金等の貴金属類、ニッケル、アルミニュウムおよびそれ
らの合金等、比較的軟らかい金属が好ましいが、必ずし
も、軟らかい金属でなくてもよい。すなわち、シール性
を高めるために、金属板の電池内部側を向いた面、電池
外装容器の鍔の電池外装容器の外部側を向いた面、パッ
キン等にシール剤を塗布しておけばよく、ステンレスス
チール、ニッケルメッキ加工炭素鋼等も使用可能であ
る。
【0012】パッキンの材質はOリングに用いられてい
るようなニトルゴム、スチロールゴム、シリコンゴム、
弗素ゴム、アクリルゴム、エチレンプロピレンゴム、ブ
チルゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム、ポリエチ
レンゴム、ポリエステルゴム等のゴム類、弗素樹脂、シ
リコン樹脂、ナイロン、ポリエチレン樹脂等の樹脂、切
欠溝加工を施した金属板よりも軟質の金属もしくは同じ
金属等を用いることができる。
るようなニトルゴム、スチロールゴム、シリコンゴム、
弗素ゴム、アクリルゴム、エチレンプロピレンゴム、ブ
チルゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム、ポリエチ
レンゴム、ポリエステルゴム等のゴム類、弗素樹脂、シ
リコン樹脂、ナイロン、ポリエチレン樹脂等の樹脂、切
欠溝加工を施した金属板よりも軟質の金属もしくは同じ
金属等を用いることができる。
【0013】ところで、パッキンに金属を用いる場合に
は、切欠溝加工を施した金属板とパッキンを一体化する
ことが可能である。すなわち、外周部に枠状の厚肉部を
有する金属板を鍛造、プレス等の方法で成型し、その後
に切欠溝加工を施す。また、金属板の薄肉部にリング状
にビードをいれる構造は、製作、運搬時等に加わる衝撃
によって金属板の切欠溝が誤って切り裂けるのを防止す
るのに効果がある。
は、切欠溝加工を施した金属板とパッキンを一体化する
ことが可能である。すなわち、外周部に枠状の厚肉部を
有する金属板を鍛造、プレス等の方法で成型し、その後
に切欠溝加工を施す。また、金属板の薄肉部にリング状
にビードをいれる構造は、製作、運搬時等に加わる衝撃
によって金属板の切欠溝が誤って切り裂けるのを防止す
るのに効果がある。
【0014】また、切欠溝を金属板に形成する方法は、
電池外装容器に直接切欠溝を形成するのに比べ、容易に
かつ精度良く形成できるために、防爆機能をより低圧で
精度よく作動させることを可能にする。切欠溝の形成方
法としては、プレス加工、ウエットエッチング、レーザ
ー光による蝕刻等が可能であるが、特に、どのような方
法をとっても差し支えなく、切欠溝の形状も特に限定さ
れるものではない。
電池外装容器に直接切欠溝を形成するのに比べ、容易に
かつ精度良く形成できるために、防爆機能をより低圧で
精度よく作動させることを可能にする。切欠溝の形成方
法としては、プレス加工、ウエットエッチング、レーザ
ー光による蝕刻等が可能であるが、特に、どのような方
法をとっても差し支えなく、切欠溝の形状も特に限定さ
れるものではない。
【0015】電池外装容器と押さえ板はステンレススチ
ール、ニッケルメッキ加工炭素鋼等の比較的硬く剛性の
ある材質が好ましいが、耐食性等に支障がなければ、特
に限定されるものではない。さらに、外部からの衝撃が
直接当該金属板に加わりにくいように、当該金属板を溶
接する部分の周辺にリブを設ける構造、当該金属板を溶
接する部分の周辺の電池外装容器の肉厚を部分的に厚く
する構造、当該金属板を電池外装容器に溶接した後で当
該金属板の外部に衝撃吸収用の樹脂、ゴム、紙等を設け
る構造等をとることによって、電池外装容器の防爆機能
が外部からの衝撃等によって、誤って作動することをい
っそう確実に防止することができる。
ール、ニッケルメッキ加工炭素鋼等の比較的硬く剛性の
ある材質が好ましいが、耐食性等に支障がなければ、特
に限定されるものではない。さらに、外部からの衝撃が
直接当該金属板に加わりにくいように、当該金属板を溶
接する部分の周辺にリブを設ける構造、当該金属板を溶
接する部分の周辺の電池外装容器の肉厚を部分的に厚く
する構造、当該金属板を電池外装容器に溶接した後で当
該金属板の外部に衝撃吸収用の樹脂、ゴム、紙等を設け
る構造等をとることによって、電池外装容器の防爆機能
が外部からの衝撃等によって、誤って作動することをい
っそう確実に防止することができる。
【0016】
【作用】本発明により外部からの衝撃によって電池外装
容器の密閉性が容易に損なわれることなく、電池外装容
器の内部の圧力が上昇した場合に、低い圧力で精度良く
電池外装容器の防爆機能を作動させることができる。
容器の密閉性が容易に損なわれることなく、電池外装容
器の内部の圧力が上昇した場合に、低い圧力で精度良く
電池外装容器の防爆機能を作動させることができる。
【0017】
【実施例】つぎに実施例をあげて本発明を説明する。
【0018】
【実施例1】図1に切欠溝加工を施した金属板の例を示
す。電池外装容器を薄板で閉塞する例の断面構造を図2
に示す。電池外装容器の厚肉部分の一部に円形、楕円
形、長円形等に開けた穴には、図2に示すように電池外
装容器の内側に鍔をつけておき、この鍔の部分で切欠溝
加工を施した金属板の外周部を支え、電池外装容器の鍔
と金属板の外周部が密着するように押さえ板でパッキン
を圧縮変形させ、押さえ板を電池外装容器に溶接等の方
法で固定する構造となっている。この場合、シール性を
より高めるために、押さえ板で固定したときにパッキン
は電池外装容器の穴の側面と密着するように設計してお
く。
す。電池外装容器を薄板で閉塞する例の断面構造を図2
に示す。電池外装容器の厚肉部分の一部に円形、楕円
形、長円形等に開けた穴には、図2に示すように電池外
装容器の内側に鍔をつけておき、この鍔の部分で切欠溝
加工を施した金属板の外周部を支え、電池外装容器の鍔
と金属板の外周部が密着するように押さえ板でパッキン
を圧縮変形させ、押さえ板を電池外装容器に溶接等の方
法で固定する構造となっている。この場合、シール性を
より高めるために、押さえ板で固定したときにパッキン
は電池外装容器の穴の側面と密着するように設計してお
く。
【0019】電池外装容器の外装蓋の肉厚を部分的に特
に厚くして、肉厚部の中に切欠溝加工を施した金属板を
収納する構造を採る場合の電池外装容器全体図を図3に
示す。図3では電池の内容物の記載を省いてある。ま
た、電池缶、金属板、封口蓋の肉厚は誇張して示されい
る。そこで、厚さ1.5mmのステンレススチール製の
電池外装容器の蓋に、深さ1.1mmのφ12.3mm
の円形の溝の中央にφ9.0mmの穴の開いた構造を形
成し、この円形の溝に、図3に示した切欠溝を形成した
厚さ100μmのアルミニュウム製のφ12.0mmの
円板、もしくは、厚さ100μmの銅製のφ12.0m
mの円板を落とし込み、その後にOリングS10(NO
K(株)製)を挿入し、φ9.0mmの穴の開いた厚さ
0.5mmの押さえ板を乗せて加圧し、押さえ板と電池
外装容器の蓋を抵抗溶接で固定する。アルミニュウム製
の円板には切欠溝の残肉厚が49μm±5μmのものを
使用し、防爆機構の作動圧を確認したところ、5.8±
0.3kg/cm2で切欠溝が切れる。さらに、切欠溝
の残肉厚が45μm±4μmの銅製の円板を使用した場
合には、16.2±0.5kg/cm2で防爆機構が作
動する。
に厚くして、肉厚部の中に切欠溝加工を施した金属板を
収納する構造を採る場合の電池外装容器全体図を図3に
示す。図3では電池の内容物の記載を省いてある。ま
た、電池缶、金属板、封口蓋の肉厚は誇張して示されい
る。そこで、厚さ1.5mmのステンレススチール製の
電池外装容器の蓋に、深さ1.1mmのφ12.3mm
の円形の溝の中央にφ9.0mmの穴の開いた構造を形
成し、この円形の溝に、図3に示した切欠溝を形成した
厚さ100μmのアルミニュウム製のφ12.0mmの
円板、もしくは、厚さ100μmの銅製のφ12.0m
mの円板を落とし込み、その後にOリングS10(NO
K(株)製)を挿入し、φ9.0mmの穴の開いた厚さ
0.5mmの押さえ板を乗せて加圧し、押さえ板と電池
外装容器の蓋を抵抗溶接で固定する。アルミニュウム製
の円板には切欠溝の残肉厚が49μm±5μmのものを
使用し、防爆機構の作動圧を確認したところ、5.8±
0.3kg/cm2で切欠溝が切れる。さらに、切欠溝
の残肉厚が45μm±4μmの銅製の円板を使用した場
合には、16.2±0.5kg/cm2で防爆機構が作
動する。
【0020】ところが、このようにOリングのように軟
らかい材質でステンレススチールのように硬い金属板を
押え付ける場合には、防爆機構が作動する以前に金属板
に皺が入り、安定して作動しない場合がある。したがっ
て、ステンレススチールのように比較的硬い金属板を使
用する場合には、パッキンとしては、Oリングに比べて
変形しにくいアルミニュウム、ニッケル、銅等の金属リ
ング等を使用するほうが好ましい。
らかい材質でステンレススチールのように硬い金属板を
押え付ける場合には、防爆機構が作動する以前に金属板
に皺が入り、安定して作動しない場合がある。したがっ
て、ステンレススチールのように比較的硬い金属板を使
用する場合には、パッキンとしては、Oリングに比べて
変形しにくいアルミニュウム、ニッケル、銅等の金属リ
ング等を使用するほうが好ましい。
【0021】すなわち、この円形の溝に、図3に示した
切欠溝を形成した厚さ50μmのステンレススチール製
のφ12.0mmの円板を落とし込み、その後にOリン
グの代わりに、外径12.0mm内径11.0mm厚さ
1.5mmのニッケル製のリングを挿入し、φ9.0m
mの穴の開いた押さえ板を乗せて、押さえ板を加圧し、
ニッケル製のリングを加圧成型しながら、押さえ板と電
池外装容器の蓋を抵抗溶接する。この場合、超音波溶接
機で押さえ板を介してニッケル製のリングを加圧成型し
ながら、押さえ板と電池外装容器の蓋を溶接することも
可能である。
切欠溝を形成した厚さ50μmのステンレススチール製
のφ12.0mmの円板を落とし込み、その後にOリン
グの代わりに、外径12.0mm内径11.0mm厚さ
1.5mmのニッケル製のリングを挿入し、φ9.0m
mの穴の開いた押さえ板を乗せて、押さえ板を加圧し、
ニッケル製のリングを加圧成型しながら、押さえ板と電
池外装容器の蓋を抵抗溶接する。この場合、超音波溶接
機で押さえ板を介してニッケル製のリングを加圧成型し
ながら、押さえ板と電池外装容器の蓋を溶接することも
可能である。
【0022】切欠溝を形成する金属板にアルミニュウ
ム、銅等の比較的機械的な強度が小さい材質を使用すれ
ば、100μm以上の比較的厚い金属板で、比較的厚い
切欠溝の残肉厚あっても、容易に防爆機構の作動圧を2
0kg/cm2以下に制御できる。しかしながら、使用
できる材質は、電池の種類、構造等によって、ある程度
限定される。
ム、銅等の比較的機械的な強度が小さい材質を使用すれ
ば、100μm以上の比較的厚い金属板で、比較的厚い
切欠溝の残肉厚あっても、容易に防爆機構の作動圧を2
0kg/cm2以下に制御できる。しかしながら、使用
できる材質は、電池の種類、構造等によって、ある程度
限定される。
【0023】なお、押さえ板には電池外装容器の蓋との
溶接をやり易くするために、4カ所に円錐の突起を設け
ている。さらに、切欠溝加工を施した金属板を保護、押
さえ板の強度の向上を目的として、押さえ板の穴の一部
分にバーを設けることも有効である。
溶接をやり易くするために、4カ所に円錐の突起を設け
ている。さらに、切欠溝加工を施した金属板を保護、押
さえ板の強度の向上を目的として、押さえ板の穴の一部
分にバーを設けることも有効である。
【0024】
【実施例2】ところで、パッキンに金属を用いる場合に
は、切欠溝加工を施した金属板とパッキンを一体化する
ことが可能である。図4に切欠溝加工を施した金属板と
パッキンを一体化した場合の一例の断面構造を示す。す
なわち、外周部に枠状の厚肉部を有する金属板を鍛造、
プレス等の方法で成型し、その後に切欠溝加工を施す。
また、図4に示すように、金属板の薄肉部にリング状に
ビードをいれることは、製作時、運搬時等に金属板の切
欠溝が誤って切り裂けるのを防止するのに効果がある。
は、切欠溝加工を施した金属板とパッキンを一体化する
ことが可能である。図4に切欠溝加工を施した金属板と
パッキンを一体化した場合の一例の断面構造を示す。す
なわち、外周部に枠状の厚肉部を有する金属板を鍛造、
プレス等の方法で成型し、その後に切欠溝加工を施す。
また、図4に示すように、金属板の薄肉部にリング状に
ビードをいれることは、製作時、運搬時等に金属板の切
欠溝が誤って切り裂けるのを防止するのに効果がある。
【0025】
【発明の効果】本発明により外部からの衝撃によって電
池外装容器の密閉性が容易に損なわれることなく、電池
外装容器の内部の圧力が上昇した場合には再現性よく、
低い圧力で電池外装容器の防爆機能を精度良く作動させ
ることができる。
池外装容器の密閉性が容易に損なわれることなく、電池
外装容器の内部の圧力が上昇した場合には再現性よく、
低い圧力で電池外装容器の防爆機能を精度良く作動させ
ることができる。
【図1】切欠溝加工を施した金属板の1例。
【図2】本発明の実施例である切欠溝加工を施した金属
板取り付け部分の1例の断面構造。
板取り付け部分の1例の断面構造。
【図3】本発明の実施例の電池外装容器の1例。
【図4】本発明の実施例である切欠溝加工を施した金属
板取り付け部分の1例の断面構造。
板取り付け部分の1例の断面構造。
1.切欠溝加工を施した金属板。 2.切欠溝。 3.電池外装容器。 4.パッキン。 5.押さえ板。 6.電池外装缶。 7.ガラス−メタルシール付きの電池外装蓋。 8.電極ピン。 9.封止ガラス。 10.押さえ板と電池外装蓋の溶接部分。 11.切欠溝加工を施した、外周部に枠状の厚肉部を有
する金属板。 12.ビード。
する金属板。 12.ビード。
Claims (1)
- 【請求項1】 電池外装容器の一部に設けられた鍔付き
穴上に、周辺部分にパッキング部分を有する切欠溝加工
を施した金属板が有り、該金属板上に穴の開いた押さえ
板を有する密閉電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4117249A JPH05314956A (ja) | 1992-05-11 | 1992-05-11 | 密閉電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4117249A JPH05314956A (ja) | 1992-05-11 | 1992-05-11 | 密閉電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05314956A true JPH05314956A (ja) | 1993-11-26 |
Family
ID=14707087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4117249A Withdrawn JPH05314956A (ja) | 1992-05-11 | 1992-05-11 | 密閉電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05314956A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0887872A1 (en) * | 1996-02-15 | 1998-12-30 | TOYO KOHAN Co., Ltd | Safety valve element for battery and battery case cap with safety valve |
WO2023127956A1 (ja) * | 2021-12-28 | 2023-07-06 | 大日本印刷株式会社 | 蓄電デバイス用外装材、その製造方法、及び蓄電デバイス |
-
1992
- 1992-05-11 JP JP4117249A patent/JPH05314956A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0887872A1 (en) * | 1996-02-15 | 1998-12-30 | TOYO KOHAN Co., Ltd | Safety valve element for battery and battery case cap with safety valve |
EP0887872A4 (en) * | 1996-02-15 | 2002-07-31 | Toyo Kohan Co Ltd | SAFETY VALVE FOR A BATTERY AND BATTERY CAP PROVIDED WITH SUCH A SAFETY VALVE |
WO2023127956A1 (ja) * | 2021-12-28 | 2023-07-06 | 大日本印刷株式会社 | 蓄電デバイス用外装材、その製造方法、及び蓄電デバイス |
JPWO2023127956A1 (ja) * | 2021-12-28 | 2023-07-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990803 |