JPH0531433A - 塗布装置 - Google Patents

塗布装置

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JPH0531433A
JPH0531433A JP3188983A JP18898391A JPH0531433A JP H0531433 A JPH0531433 A JP H0531433A JP 3188983 A JP3188983 A JP 3188983A JP 18898391 A JP18898391 A JP 18898391A JP H0531433 A JPH0531433 A JP H0531433A
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magnetic
slit
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章吾 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダイコーターのリップ部の着磁による塗布ム
ラを解消し、塗布厚が均一でスジ等の無い平滑な表面を
有する塗膜を形成可能とする。 【構成】 連続的に走行する可撓性支持体上にダイ先端
に設けたスリットより塗料を押し出しながら塗布するエ
クストルージョン型の塗布装置において、ダイを脱磁
し、ダイの塗料流路表面、例えばスリットの内面やスム
ージングブレード面等の磁束密度を1ガウス以下とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイコーターと称され
るエクストルージョン型の塗布装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、塗布型の磁気記録媒体を製造する
際の磁性塗料の塗布方法としては、グラビアロール方式
やリバースロール方式等に代表されるように、ロールを
用いるロール塗布方式が主流となっている。しかしなが
ら、これらのロール塗布方式においては、ロールからベ
ースフィルムへの塗料転写不良による塗布厚ムラのため
の出力変動や塗料飛散によるドロップ・アウト、余剰供
給塗料が混合工程に戻されることによる塗料品質の劣化
等の問題があり、特に高速塗布になるにしたがってこれ
らの問題が顕著になる傾向にある。
【0003】近年、これらの問題を解決し得る新しい塗
布方式として、エクストルージョン(ダイ)方式が注目
され、塗布型磁気記録媒体の製造工程において、既に一
部実用化されている。エクストルージョン方式は、先端
部に所定幅の狭隘なスリットを有するとともに、この先
端部近傍をドクターエッジ化してなるダイを用い、移動
中の支持体表面に向けて連続的に押し出した塗料を前記
ドクターエッジによって均一な厚さをもって支持体上に
塗布するというものであり、これまで写真フィルムや印
画紙等の分野において用いられてきたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記エクス
トルージョン方式の塗布装置においては、可撓性支持体
と当接するダイの先端面の形状やスリットの間隔が塗膜
品質に大きく影響を与える。したがって、通常は、ダイ
の先端部にスリットに沿って超硬合金等からなる一対の
ブレードを設け、これらブレードの相対位置によってス
リット出口(リップ部)のギャップ精度を確保するとと
もに、その支持体当接面を適正な形状に加工してフロン
トブレード及びスムージングブレードとして機能させて
いる。
【0005】しかしながら、上述の塗布装置を塗布型磁
気記録媒体の製造に用いる場合、前記リップ部における
着磁が大きな問題となることが判明した。すなわち、上
記ブレードを構成する超硬合金は、磁性体であり抗磁力
Hcもある程度高いことから、加工時にブレードを固定
するために使用するマグネット・チャックによって容易
に着磁する。通常、マグネット・チャックは内部にN・
S極が交互に配列されていることから、リップ部は波状
に着磁される。このとき、ブレードの固定にマグネット
・チャックを使用しなければ着磁されることもないが、
ブレードに対しては高精度な加工が必要であることか
ら、マグネット・チャックの使用は必要不可欠である。
【0006】一方、磁気記録媒体の製造工程において使
用される塗料は、磁性粉末を大量に含んだ磁性塗料であ
り、この磁性塗料がいわゆる磁性流体であることから、
磁力は塗料流れに抵抗として作用する。したがって、リ
ップ部が着磁したダイを用いて磁性塗料を塗布すると、
先の波状の磁化パターンによって縦縞状の塗布ムラが発
生する。また、前記リップ部が着磁していると、リップ
部周辺の空気中に浮遊する磁性を持つ異物や走行中にベ
ースフィルムに付着した磁性を持つ異物等を吸い寄せ、
これら異物がスムージングブレード面に付着して塗膜表
面にスジが発生する虞れもある。
【0007】そこで本発明は、かかる従来の実情に鑑み
て提案されたものであって、着磁による縦縞状の塗布ム
ラを解消することができ、塗布厚が均一でスジ等の無い
平滑な表面を有する塗膜を形成することができる塗布装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の塗布装置は、連続的に走行する可撓性支
持体上に前記ダイ先端に設けられたスリットより塗料を
押し出しながら塗布するエクストルージョン型の塗布装
置において、前記ダイの少なくとも塗料流路表面の磁束
密度を1ガウス以下としたことを特徴とするものであ
る。
【0009】
【作用】磁性流体である磁性塗料を塗布する場合、磁力
は塗料流れに対して抵抗として作用する。したがって、
ダイ(特にリップ部)が着磁されていると、着磁パター
ンに沿って塗布ムラが発生する。本発明においては、脱
磁によってダイのうち磁性塗料と接する部分の磁束密度
が1ガウス以下とされおり、ダイから発生する磁力によ
る塗料流れへの影響が解消され、塗布ムラやスジ等が大
幅に抑制される。
【0010】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。本実施例の
塗布装置は、塗布型の磁気記録媒体の製造工程において
磁性塗料の塗布に使用されるもので、図1に示すよう
に、ダイ(エクストルーダ)1のポケット(塗料溜り)
2内に磁性塗料3を供給し、これをスリット4に供給し
て押し出し、ガイドロール5,6等を介して走行される
ベースフィルム7上に塗布するものである。
【0011】上記ダイ1は、図2に示すように、所定の
幅を持った略々直方体形状を有する金属ブロックからな
り、先端部が斜めに削り取られ、いわゆるくさび形とさ
れるとともに、その先端部1aには図3に示すように超
硬合金等によって形成されたフロントブレード8及びス
ムージングブレード9がリップ部に一体的に取付けられ
ている。上記ダイ1には、ダイ1の先端面1aに臨むよ
うにスリット4が塗布幅に応じて形成されているが、こ
のスリット4は、塗料が押し出される隙間となるもので
あって、通常0.01〜2mm程度の非常に狭い隙間と
される。本実施例においては、フロントブレード8及び
スムージングブレード9によってスリット5の出口(リ
ップ部)のギャップが正確にコントロールされている。
【0012】前記スリット4の背面側には、このスリッ
ト4と通ずるポケット2がスリット4の幅と略等しい長
さをもって円柱状の空間として形成されている。そし
て、このポケット2の両端部には、ポケット2の内径よ
りも小さい内径を有する塗料供給口10,11がダイ1
の両側面1b,1cに開口する如く設けられており、こ
こから磁性塗料3がポケット2内へ供給されるようにな
されている。したがって、前記ポケット2は、塗料供給
装置から圧送された塗料を受ける空間となりアキューム
レータの機能を持つことになる。
【0013】このような構成を有する塗布装置におい
て、精密塗料供給装置からダイ1のポケット2に供給さ
れた磁性塗料3は、そのアキュームレータ効果によって
塗料圧力が一様化され、スリット4に均一に押し出され
る。ベースフィルム7は、スリット4の出口端部に設け
られたフロントブレード8及びスムージングブレード9
に沿って抱かれた状態で連続的に走行しており、スリッ
ト4から押し出された磁性塗料3は、スムージングブレ
ード9上で均一な塗布厚と平滑な表面をもった塗膜とさ
れる。
【0014】このとき、塗料通過部であるスリット4、
フロントブレード8、スムージングブレード9が磁化さ
れている場合、図3に示すように磁界Hが発生し、磁性
塗料3の流れは磁気による抵抗の影響を受ける。例え
ば、図4Aに示すように、マグネット・チャックによる
着磁によりダイ4の幅方向に磁気φの大きさや向き(±
数10ガウス程度)が周期的に変化するような分布を持
つと、図4Bに示すように、ベースフィルム7の幅方向
に膜厚ムラが生ずる。
【0015】そこで、本実施例においては、前記フロン
トブレード8及びスムージングブレード9、さらには塗
料が通過するスリット面4aに対して脱磁を行い、1ガ
ウスを越える磁気が無いようにする。なお、脱磁は通常
の手法によって行えばよく、例えば交流消去等の手法が
採用可能である。また、フロントブレード8やスムージ
ングブレード9等の磁束密度は、市販のガウスメータに
よって容易に測定することができる。
【0016】次に、ダイの磁束密度を種々変えて実際に
磁性塗料を塗布し、本発明の効果を確認した。なお、実
験に用いたダイの構成は、次の通りである。 <ダイの構成> ダイ :全幅340mm、塗布幅290mmのエクス
トルージョン・ダイ ポケット:直径40mmの円筒状の孔でダイの幅方向に
貫通 スリット:0.2mmの隙間 フロントブレード :肉厚5mmの超硬合金 スムージングブレード:肉厚5mmの超硬合金
【0017】また、塗布条件は下記の通りである。 <塗布条件> ベースフィルム:幅305mm、厚さ15μmのポリエ
チレンテレフタレートフィルム 張力 :ベースフィルム全幅で5kg 塗布速度 :50〜150m/分 塗布厚 :乾燥後3〜6μm
【0018】測定された磁束密度と、そのときの塗布厚
ムラの様子を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】この表1を見ても明らかなように、ダイに
残る磁気が塗布状態に大きな影響を与え、特に磁束密度
が20ガウス以上であると、塗布厚ムラが著しく、磁気
記録媒体として使いものにならない。これに対して、脱
磁によって磁束密度を1ガウス以下とすると、塗料流れ
に対する影響はほとんど無く、塗布厚ムラは完全に解消
された。
【0021】以上により本発明の効果が確認されたが、
本発明が上述の実施例に限定されるものではなく、例え
ば上述の実施例においてはリップ部(フロントブレード
及びスムージングブレード)のみを超硬合金で形成した
が、ダイ全体が超硬合金等で形成された塗布装置にも適
用できる。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、寸
法、材質、形状等、適宜変更可能であることは言うまで
もない。
【0022】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明においては、脱磁によってダイの磁束密度を1ガウス
以下としているので、着磁による縦縞状の塗布ムラや異
物の吸着によるスジの発生を解消することができ、塗布
厚が均一でスジ等の無い平滑な表面を有する塗膜を形成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した塗布装置の概略構成例を示す
断面図である。
【図2】ダイを一部破断して示す概略斜視図である。
【図3】ダイ先端部を拡大して示す要部概略断面図であ
る。
【図4】ダイ先端部における着磁状態及びそれによる塗
布厚ムラの様子を示す模式図である。
【符号の説明】
1・・・ダイ 4・・・スリット 7・・・ベースフィルム(支持体) 8・・・フロントブレード 9・・・スムージングブレード

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 連続的に走行する可撓性支持体上に前記
    ダイ先端に設けられたスリットより塗料を押し出しなが
    ら塗布するエクストルージョン型の塗布装置において、 前記ダイの少なくとも塗料流路表面の磁束密度を1ガウ
    ス以下としたことを特徴とする塗布装置。
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