JPH0531290A - 全自動洗濯機の水温制御装置 - Google Patents

全自動洗濯機の水温制御装置

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JPH0531290A
JPH0531290A JP3192866A JP19286691A JPH0531290A JP H0531290 A JPH0531290 A JP H0531290A JP 3192866 A JP3192866 A JP 3192866A JP 19286691 A JP19286691 A JP 19286691A JP H0531290 A JPH0531290 A JP H0531290A
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JP
Japan
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water
washing
temperature
water temperature
hot
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JP3192866A
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English (en)
Inventor
Shunichi Ishikawa
俊一 石川
Ryuji Ikeda
隆二 池田
Masayoshi Hirayama
雅義 平山
Shinichi Kaji
信一 鍛治
Yasushi Shinko
靖 信耕
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的とするところは、湯用給水弁と水
用給水弁を備え、水温選択キーにより湯専用給水洗濯を
選択した場合、給水は高温水の湯(約80℃位)が最初よ
り供給されるため、衣類の変色又は損傷となることを防
止するものである。 【構成】湯用選択キーにより、湯専用にて洗濯する場
合、図6に示すように湯を選択し洗濯コースを設定した
場合、給水開始時よりある一定水量の給水に至るまで
は、湯と水の混合水とするものである。 【効果】高温水の湯における衣類の変色並びに傷みの防
止が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、全自動洗濯機に係り、
給湯用と給水用の2つの給水弁を有する、全自動洗濯機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来における湯及び水用の給水弁を有す
るものにおいて、水温選択キーにより湯を選択し給水し
た場合、最初から80℃近い湯が給水される場合がある
ため、直接高温水が衣類にかかり、衣類の変色,傷みが
発生するという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
欠点を無くし、湯用選択キーにて湯を選択し給水する場
合、洗濯衣類の変色,傷みを防止することを提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、湯・水給水弁
が設けてあり、湯・水選択キーにより湯・水湯と水の混
合水が自在に供給できるもので、湯の選択キーにより湯
を供給する場合、給水開始よりある一定の給水量に至る
までは、湯と水の混合水を供給することにより、湯によ
る衣類の変色又は損傷を防止するものである。
【0005】
【作用】図4の水温切換キー39により、湯(Hot)を
選択した場合、図3の洗い前の給水は、自動的に図6に
示す給水条件とする。
【0006】
【実施例】本発明を実施例図により説明する。図1は、
本発明を採用する全自動洗濯機の縦断面図であり、動作
を順次説明すると、全自動洗濯機は、外枠1の内側に、
4本の吊棒5により外槽2が外枠1の上部の4隅にある
コーナープレート21より支持されている。吊棒5に
は、洗濯及び脱水時、振動を吸収するオシバネ4を介在
してある。洗濯する場合、蓋18を開け、衣類を洗濯槽
3内へ投入し、制御部19の指令より、給水後、モータ
20を正逆回転させる。モータ20の回転は、Vベルト
16を介在し、モータプーリー17より、クラッチ14
にあるクラッチプーリー15へ回転を伝達する。伝達さ
れた回転は、クラッチ14により、洗濯時は、洗濯槽3
の中央部に位置している。衣類を動かす撹拌翼7を回動
させ洗濯する。排水時は、制御部19の指令よりモータ
20を休止させ、排水弁12を開けて、洗濯槽3内の洗
濯液を排水ホース13より機外へ排出するものである。
排水後、脱水行程へ進行するが、脱水は、衣類の状態に
より、外槽2が大きく振れるため、振れを防止するため
に、洗濯槽3の上部に、バランサー6を設け、脱水によ
る外槽の振れを防止するものである。脱水は、モータ2
0の回転を洗濯時と同様にVベルト16を介して、クラ
ッチ14へ回転を伝達し、クラッチ14により、洗濯槽
3を高速で回転させ、遠心力により、衣類内の水分を外
槽2へ脱水する、脱水された洗濯水は、排水弁12の操
作より排水ホース13から、機外へ排水されるものであ
る。図2は、図1で説明した制御部19の詳細な説明図
である。タイマーとCPU(中央処理装置)及び、メモ
リ,I/Oポートから成る電子制御回路は、洗いから脱
水までタイマーモータと、カムスイッチにより成るタイ
マーにおける場合と同様に、順次移行させるようにした
ものであることは公知である。以下実施例では、ブロッ
ク図により説明する。図2に示す電子制御回路34は、
洗濯による洗い行程から最終の脱水行程に至るまで自動
的に行程移行させるためのもので、基本的には、周知の
如く、タイマー33,中央処理装置(CPU)32,メ
モリ31,入力ポート29,出力ポート30から成り立
っており、洗濯時の制御指令は、中央処理装置(CP
U)で行なうものであり、中央処理装置 (CPU)に
は、演算部や、制御部がありシステムの中心と成るもの
である。基本的には、命令の取り出しと解読,実行であ
るが、具体的には算術及び論理演算,メモリの指定アド
レスの内容の読み出しと書き込み制御,入出力装置への
指定アドレスへの入出力制御,プログラムの流れの制御
を行なうものである。
【0007】メモリ31は、プログラムとデータを記憶
するもので読み出しと書き込みの両機能をもつRAM
と、読出し機能だけをもつROMの2種類がある。RA
Mは、データを記憶させたり、プログラムを組むうえで
の作業エリアとして用い、ROMは、きまったプログラム
や固定データを入れ、いつでも同じ処理をする場合に使
用する。入力ポート29と出力ポート30は、CPUと
入力装置,出力装置とのあいだでデータの受け渡しを行
なう場合の仲介をする回路で、一般的にI/Oポートと
呼んでいる。
【0008】I/Oポートの入力側には、全自動洗濯機
からの電気的指令が入力され、主に、電源スイッチ2
3,水位センサー22,蓋スイッチ24,プログラム選
択スイッチ25,スタート・ストップスイッチ26,温
度センサー53等が接続されている。又、出力側には、
洗濯用モータ20,水用給水弁10,湯用給水弁10
A,排水弁12,クラッチソレノイド27,報知器28
等が接続されており、CPUの指令によりI/Oポートの
介在で制御され、一連の洗濯動作をするものである。従
って、洗濯機は、タイマーモータ及び、カムスイッチよ
り成るタイマーにより、制御が行なわれるタイマー付き
洗濯機と同様に制御される。以上のような電子回路によ
って洗濯機は、制御されるものである。
【0009】図3は、全自動洗濯機における洗濯行程の
ブロック図である。
【0010】図3のブロック図を基に、全自動洗濯機の
洗濯行程を図1,図2,操作パネル図4を引用しながら
さらに詳細に説明すると、図2,図4に於いて、電源ス
イッチ23を押し、プログラム選択スイッチ25にて、
任意の洗濯コースを設定し、スタート・ストップスイッ
チ26を押すことにより、図3における給水に入る。給
水はあらかじめ規定された水位になるまで、自動的に水
用給水ホース11、及び湯用給水ホース11Aより洗濯
槽3内へ洗濯水として水が供給される。規定水位になっ
たことが、水位センサー22によりマイコンに知らされ
ると、洗濯を開始する。洗濯は、ある一定時間行なった
後に、排水弁を開放し、外槽2内にある洗濯水を洗濯機
外へ、排水ホース13より排出する。洗濯水が完全に排
水されたか水位センサー22で検知後、中間脱水へ移
り洗濯槽3を高速回転させることにより、衣類内の洗剤
分を含んだ洗濯水を遠心力により脱水する。脱水終了
後、第1回目のすすぎを行なうため、洗濯と同様な制御
で給水し、規定水量に達してからすすぎを開始する。中
間脱水も、すすぎ及び最終脱水も、洗濯時及び第1
回目の中間脱水及びすすぎと同じ制御を行ない、衣
類を洗濯からすすぎ,脱水するものである。図5は、図
4の操作パネルにて、設定された状態を、大型液晶表示
板に示した図であり、以下大型液晶表示板をLCDとと
して説明する。LCDには、洗濯コース46の表示,洗
濯水位47,洗濯時間及び、給水温の表示48,すすぎ
回数の表示49,脱水時間の表示51,現在時刻50表
示等がある。これらの表示機能を、図4の操作パネル図
と合わせて説明すると、図4のプログラム選択キー25
の三角矢印の部分を押すことにより、図5のLCDの洗
濯コース46に表示してある、洗濯コースの設定が三角
の矢印で表現される。図4のプログラム選択キーを押し
続けると、自動的に、図5の洗濯コース46の表示が移
り変わり、必要な洗濯コース46が設定できるものであ
る。
【0011】次に図4の水位切替スイッチ35を押すご
とに、図5のLCDに表示される水位設定表示が、三角
矢印マークで示され、任意に洗濯水位を設定し、洗濯で
きるものである。
【0012】また、図4の水温切換スイッチ39を押す
ことにより、図5のLCDには、洗濯時間表示及び水温
表示48にある水温表示,Hot,Warm,Cold
が、順次移り替わり、設定された水温が、点滅し表示さ
れるものである。その他、洗濯時間48,すすぎ回数4
9,脱水時間51及び現在時刻50等のLCD表示も同
様な方法で設定し、その後、図4の操作パネル上にある
スタートスイッチ26を押すことにより、設定された条
件で洗濯開始するものである。
【0013】図6は、図4及び図5にて説明した、水温
切換スイッチ39を押し、洗濯水温を設定した場合に洗
濯給水時、給水される水温制御条件を表わした表であ
り、図7,図8,図9を引用し、その機能を説明する。
【0014】先ず水温切換スイッチ39を押して、水温
をColdに設定すると、図5のLCD表示部の水温表
示48のCold部が点滅し、Cold設定したことを
認識する。その他洗濯するのに必要な条件を、図4の操
作パネルで選択し、設定した後、スタートキー26を押
すと、給水が開始するものである。
【0015】この給水は、図6の水温制御表により、選
択キーColdを設定したために、ステップ1からステ
ップ4までは、自動的にCold給水される。ステップ
1の水位に達したことは、図1に示す水位センサー22
により検知する。その検知方法を図11にて説明する
と、ステップ1は、Coldが給水されて外槽2の底面
部に斜線で図示した高さ程度まで、Coldの状態で水
が供給される。
【0016】ステップ1の水位に達したことをさらに詳
細に説明すると、水位センサー22で検知する水位セン
サー22は、LC発振による周波数の変化をマイコンの
I/Oポートへ送り、周波数の変化でもって、洗濯水位
とするものであり、水が供給されると、外槽2の底部に
あるエアトラップ8内の空気が水圧分圧縮され、PSチ
ューブ9を介して、水位センサー22はLC発振なる装
置で、周波数fは、水位により変化するため、水圧の変
化すなわち、エアトラップ8内の空気圧の変化をL分の
変化にすることにより、図11の水位と水位センサー2
2の発振周波数の関係が成り立つものである。
【0017】マイコンには、各水位の周波数を記憶させ
ておき、洗濯時、水を供給し、規定の水位、すなわち規
定の周波数に達したことろで給水を停止し洗濯行程へ移
動する制御するものである。
【0018】この様な、水位センサー22を使用し、図
7の各ステップに達した水位を検知するものである。次
にステップ1に供給された水は、現在何℃の水温となっ
ているかを温度センサー53にて検知する機能を図12
により説明する。外槽2の底面部に、温度センサー53
が、パッキン52を介してネジ54で固定されている。
温度センサー53の先端部には、水温を検知する感温部
55があり、この感温部55にて、水温を検知するもの
である。感温部55の概略を説明すると、温度サーモの
金属部が露出しない様にプラスチックスで被覆された構
造となっている。
【0019】温度サーモは、水温により抵抗値が変化
し、抵抗値の変化や回路を介して周波数に変換するもの
である。その実験結果が、図12のグラフになってい
る。
【0020】図12のグラフを説明すると、温度サーモ
における、水温と抵抗の変化を、回路を介して水温と周
波数の変化とし、マイコンへ周波数を伝達すると、あら
かじめマイコンに設定されている。水温と周波数の関係
より演算し、水温として認識するものである。
【0021】以上のような方法で、図7のステップ1で
水位と水温を検知し、マイコンに記憶させておき、ステ
ップ2へ移行する。ステップ2では、ステップ1で検知
した水温により温度制御するが、図7の水温設定がCo
ldに付、給水バブル11の水用給水弁しか開放されな
い状態となる。この様にし、ステップ3,ステップ4と
水位と水温を検知しながら給水し、洗濯の規定水位に達
したステップ5にて、最終的な洗濯水温を検知するもの
である。
【0022】すなわち、給水過程でステップ1からステ
ップ4までは、温度制御行程であり、ステップ5は、洗
濯水温検知行程である。
【0023】水温制御行程であるステップ1からステッ
プ4までを図8のWarm設定給水時と、図9のHot
設定給水時における図象でさらに詳細に説明する。
【0024】先ず、図4における操作パネルで、水温選
択キー39により、図5のLCDの水温,洗濯時間表示
48を見ながら、洗濯給水温をHotか又はWarmに
設定し、スタートキー26を押すことにより、Hot又
はWarmが供給される。しかし、図6の表で説明して
あるように、Coldを洗濯した場合はステップ1から
ステップ4までは、Cold給水のみであるが、Hot
を選択した場合やWarmを選択した場合は、ステップ1は
必ずWarm給水としている。Warm選択時は、当然
Warm給水あるが、特にHot選択時は、Hot給水
にはせず、Warm給水としている。Warm給水とは、湯
用給水弁11Aと水用給水弁11が同時に開いて、湯と
水を混合させて供給する場合を、Warm給水と称して
いるが、Hot給水時は、湯用給水弁11Aのみしか開
放しないため、約70℃〜80℃の湯が直接供給される
ものである。
【0025】図8及び、図9におけるステップ1の場
合、洗濯槽3の中には、洗濯する衣類と洗剤が、すでに
投入されており、この投入されている衣類に直接、70
℃〜80℃の湯が掛かると、衣類の変色及び、損傷とい
う問題が発生するため、特にHotキーを押した場合
は、ステップ1の約10リットル程度の給水は、水用給
水弁11と湯用給水弁11Aを同時に開放し、Warm
給水とするものである。図8,図9のステップ1にて、
給水が完了すると同時に、図12にて説明した方法でW
arm選択であれば、20℃〜40℃範囲内か30℃〜
50℃範囲内かを検知する。
【0026】ステップ2の給水は、ステップ1で検知し
た水温すなわち、Warm選択の場合を例にとると、2
0℃以下であれば、水用給水弁11を閉じて、湯用給水
弁11Aのみを開放し、湯を給水して洗濯槽3内の洗濯
水温を上昇させるものである。
【0027】また、これとは逆に、ステップ1の水温が
40℃以上であると、湯用給水弁11Aを閉じ、水用給
水弁のみを開放し、洗濯槽3内の洗濯水温を下げる制御
をする。この様にして、常に水温を検知しながら、Wa
rm給水又は、Hot給水をし、洗濯水温を調整するも
のである。
【0028】ステップ2までにおける給水が、図11で
説明した水位に達すると、洗濯衣類を動かし洗濯する撹
拌翼7を数秒間動かし、洗濯衣類の量を検知し、衣類の
量に合わせ、自動的に洗濯水位を設定し、次に移行す
る。
【0029】ステップ2からステップ3では、撹拌を停
止し、Warm設定時は、Warm給水し、図11に示
す水位に達すると、ステップ3からステップ4へ移行す
る。ステップ3からステップ4では、Warm設定時
は、Warm給水で、Hot設定時は、Hotを給水す
るが、ステップ3からステップ4の行程では、洗濯槽3
内に供給されている水温を良く混合させるため、撹拌翼
7を回転させながら、規定水位まで供給するものであ
る。
【0030】このステップ3からステップ4も、ステッ
プ1からステップ2と同じ様な水温制御をし、設定範囲
内に洗濯水がなるように給水弁にて調整するものであ
る。
【0031】図7,図8,図9におけるステップ5の洗
濯の規定水位に達すると、洗濯の本洗いが開始される
が、本洗いが開始する直前に、規定水位における洗濯水
温を検知して、洗濯時間の補正や撹拌翼7の回動周期、
又は回転数などの制御をする。ステップ5における水温
検知により、洗濯時間の補正を図10を例にとり説明す
ると、図2に示すプログラム選択キー25により、図5
に示す洗濯コース表示のNormal(標準)コースを設定する
と、洗濯時間は、自動的に水温に関係なく16分に設定
される。しかし、図7から図9に示すステップ5にて、
最終洗濯水温を検知し、検知した水温が図10に示す温
度範囲であれば、あらかじめ設定されている16分とい
う洗濯時間を水温により、+2分から−2分と洗濯時間
を補正するものである。
【0032】すなわち、洗濯における洗濯水温と洗浄力
の関係は、図13のグラフにも示すように、汚れの除去
は水温に大きく左右される傾向にある。
【0033】水温が低ければ、洗剤の界面活性剤の化学
力が低下すると同時に、衣類の繊維が収縮し、繊維間に
詰まっている汚れが繊維より分離しずらくなり衣類の汚
れが落ちずらくなるためである。図7,図8,図9のス
テップ5で検知した水温が低い場合は、初め設定されて
いる洗濯時間16分にさらに+2分追加し、18分とし
機械力で汚れを落とす制御をするものである。逆に洗濯
水温が高くなるにつれて、図14のグラフからもわかる
ように布の傷みが悪くなる傾向にある。図14の布傷み
における実験値は、水温が40℃の場合におけるもので
ある。すなわち、洗濯水温が高温水の場合は、頭初の規
定標準洗濯時間16分より−2分とし、14分で洗濯す
るように補正することにより水温における布傷みを防止
することができる。16分の標準洗濯時間は、水温が2
0℃〜30℃の時の設定時間帯であり、洗濯水温が高く
なると繊維が膨張して繊維間の汚れが落ちやすいのと同
時に洗剤の界面活性剤の浸透作用も効果を発揮し、繊維
の中心部まで浸透して汚れを落とすため、洗浄効果が向
上するものである。すなわち、洗濯時間を水温により短
縮することにより、傷みの少ない効果的な洗浄が得られ
る。
【0034】洗濯水温が高い場合、前述した水温におけ
る衣類の状態と、洗剤の界面活性剤の効果により、図1
5に示す洗濯時間には、あまり大きく作用されないこと
が判かる。このため、標準洗濯時間より−2分し、14
分としても高温水での洗濯による洗浄力には影響ない。
【0035】すなわち、高温水での洗濯は、標準洗濯時
間を短くすることにより、図13,図14,図15の実
験結果より、布の傷みを低減し、洗浄効果を向上させる
ことができるものである。
【0036】最終脱水行程による遠心力にて衣類内の洗
濯液を脱水する脱水率は、すすぎの水温にも大きく影響
されることが、図16の実験結果より判かる。すなわ
ち、すすぎ時の水温を温度センサー53に検知し、脱水
時間又は、脱水回転数を制御するものであり、図16,
図17を例に、脱水時間の制御を説明すると、図16
は、脱水時間を一定とした場合における水温と脱水率の
関係を示したものである。水温が高くなると、洗浄のと
きも説明したように、衣類の繊維間の膨張により、繊維
間内に侵入している水分の粒子が、繊維間より出やすく
なるため脱水率が向上するものである。水温が高い場合
の脱水率が高い原理は種々考えられるが、一般的には、
上述した状況が大きな要因を示している。
【0037】図17は、すすぎ時の水温が低温水の場合
と、高温水の場合における脱水時間と、脱水率の関係を
示した実験結果である。
【0038】図17の様に、一定の脱水回転数で、脱水
した場合すすぎ時の水温により高温水の場合は、短い脱
水時間で高効率の脱水性能を得ることが出来るものであ
る。また、逆に水温が低い場合は、脱水時間を長くし、
脱水する制御をすることにより、効率の良い脱水性能を
得ることができる。
【0039】また、何らかの障害により給水弁が故障し
て、80℃近い湯が洗濯槽3内へ投入されている状況
で、衣類を動かし洗濯すると、衣類の傷みや洗濯機本体
の故障の原因となるため、温度センサー53により、洗
濯槽3内に水が入っている状況を、図11の水位センサ
ーで検知し、水が入っているときは常に、洗濯水温を検
知し、洗濯水温が異常に上昇した場合、例えば図12に
おいて、60℃を越えた場合、洗濯機本体の運転を停止
し、図2に示す報知器28にて、水温異常を警告するも
のである。
【0040】
【発明の効果】高温水を選択した場合、給水頭初より高
温水(80℃程度)を供給するのでなく、混合水とするこ
とにより衣類の変色並びに損傷の防止が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全自動洗濯機の縦断面図。
【図2】マイコン制御のブロック図。
【図3】洗濯全自動コースのブロック図。
【図4】操作パネル説明図。
【図5】行程表示説明図。
【図6】水温切換キー操作説明図。
【図7】水温制御説明図。
【図8】水温制御説明図。
【図9】水温制御説明図。
【図10】水温による洗濯時間補正の説明図。
【図11】水位センサーによる洗濯水位と周波数の関係
図。
【図12】温度センサー取付及び水温と周波数の関係
図。
【図13】水温と洗浄力の実験結果。
【図14】洗濯時間と布の傷みの実験結果。
【図15】洗濯補正時間と洗浄力の実験。
【図16】水温と脱水率の実験結果。
【図17】水温と脱水時間による脱水の実験結果。
【符号の説明】
10……水用給水弁、10A…湯用給水弁、39……水
温選択キー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鍛治 信一 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所多賀工場内 (72)発明者 信耕 靖 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所多賀工場内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】全自動洗濯機に於いて、湯用と水用の2つ
    の給水弁を有し、洗濯水温を湯とするか、混合水か水の
    いずれかを水温切換選択キーにより選択できるように
    し、湯を選択してスタートした場合、最初の給水は混合
    水としてステップ1又はステップ2までは、この混合水
    を給水することを特徴とする全自動洗濯機の温水制御装
    置。
JP3192866A 1991-08-01 1991-08-01 全自動洗濯機の水温制御装置 Pending JPH0531290A (ja)

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