JPH05312260A - 高速オンオフ電磁弁の弁作動制御装置 - Google Patents

高速オンオフ電磁弁の弁作動制御装置

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JPH05312260A
JPH05312260A JP11883592A JP11883592A JPH05312260A JP H05312260 A JPH05312260 A JP H05312260A JP 11883592 A JP11883592 A JP 11883592A JP 11883592 A JP11883592 A JP 11883592A JP H05312260 A JPH05312260 A JP H05312260A
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JP
Japan
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oil temperature
solenoid valve
drive frequency
duty
valve
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JP11883592A
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English (en)
Inventor
Hiromasa Sakai
弘正 酒井
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 PWM制御による高速オンオフ電磁弁の弁作
動制御装置において、低油温領域での静特性の直線性の
ばらつきを抑え、常油温から高油温領域での出力油圧振
動を抑え、油温の変化にかかわらず良好な油圧制御を達
成すること。 【構成】 低油温範囲の時には、低いデューティ駆動周
波数を用い、それ以外の油温範囲の時には、高いデュー
ティ駆動周波数を用いて高速オンオフ電磁弁を作動制御
する弁作動制御手段cを設けた。尚、油温に応じたデュ
ーティ駆動周波数の変更に伴う駆動周波数特性の段差部
を滑らかにつなぐ特性連続部dにより制御連続性を持た
せるようにしても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機の摩擦締結
要素への締結圧制御等に適用される高速オンオフ電磁弁
の弁作動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機の摩擦締結要素への締
結圧制御に適用される高速オンオフ電磁弁の弁作動制御
装置としては、例えば、『ニッサンフルレンジ電子制御
オートマチックトランスミッションRE4R01A型整
備要領書』のI−22ページに記載のものが知られてい
る。
【0003】上記従来出典には、一定のデューティ駆動
周波数(50Hz)を用い、高速オンオフ電磁弁をPW
M(パルス幅変調)によりデューティ制御し、所望の油
圧を得る技術が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の高速オンオフ電磁弁の弁作動制御装置にあっては、
デューティ駆動周波数が一定周波数で与えられる為、下
記に述べるような問題がある。
【0005】(1) 高デューティ駆動周波数でPWM制御
を適用した場合 低油温時には油の粘性が高くなる為、制御指令に対して
出力油圧の立ち上がり遅れ等が発生し、デューティ比−
出力圧特性(以下、静特性)において、図7の実線特性
に示すように、油の粘性影響を大きく受ける低圧制御領
域での線形性が低くなり特性のばらつきがみられる。こ
の低圧制御の特性ばらつきは、変速制御に悪影響を及ぼ
し、変速ショックが大きくなる。
【0006】また、デューティ駆動周波数が高いと、電
磁弁の耐久性が悪化する。
【0007】(2) 低デューティ駆動周波数でPWM制御
を適用した場合 デューティ駆動周波数が低いと、図7の破線特性に示す
ように、静特性のばらつきは小さいが、油温が常温領域
にさしかかってくると、図8の破線特性に示すように、
出力圧振動レベルが大きくなる。この結果、車両出力軸
トルクを振動させ、変速ショックや乗り心地が悪化す
る。
【0008】本発明は、上記のような問題に着目してな
されたもので、PWM制御による高速オンオフ電磁弁の
弁作動制御装置において、低油温時に静特性の直線性の
ばらつきを抑えた良好な油圧制御を達成することを第1
の課題とする。
【0009】低油温時に静特性の直線性のばらつきを抑
え、高油温時に出力油圧振動を抑え、油温の変化にかか
わらず良好な油圧制御を達成することを第2の課題とす
る。
【0010】油温に応じたデューティ駆動周波数の変更
に伴う制御不連続性を小さく抑えることを第3の課題と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
るため本発明の高速オンオフ電磁弁の弁作動制御装置で
は、低油温範囲の時には、低いデューティ駆動周波数を
用い、それ以外の油温範囲では高いデューティ駆動周波
数を用いて高速オンオフ電磁弁を作動制御する弁作動制
御手段を設けた。
【0012】即ち、図1(イ) のクレーム対応図に示すよ
うに、ノーマルクローズあるいはノーマルオープンの高
速オンオフ電磁弁aと、前記高速オンオフ電磁弁aで制
御される作動油の油温を検出する油温検出手段bと、前
記油温検出手段bからの油温を入力し、少なくとも低油
温範囲では低いデューティ駆動周波数を用いて前記高速
オンオフ電磁弁aに作動指令を出力する弁作動制御手段
cを備えている。
【0013】上記第2の課題を解決するため本発明の高
速オンオフ電磁弁の弁作動制御装置では、低油温範囲の
時には、低いデューティ駆動周波数を用い、それ以外の
油温範囲では高いデューティ駆動周波数を用いて高速オ
ンオフ電磁弁を作動制御する弁作動制御手段を設けた。
【0014】即ち、図1(イ) のクレーム対応図に示すよ
うに、ノーマルクローズあるいはノーマルオープンの高
速オンオフ電磁弁aと、前記高速オンオフ電磁弁aで制
御される作動油の油温を検出する油温検出手段bと、前
記油温検出手段bからの油温を入力し、低油温範囲では
低いデューティ駆動周波数を用い、それ以外の油温範囲
では高いデューティ駆動周波数を用いて前記高速オンオ
フ電磁弁aに作動指令を出力する弁作動制御手段cを備
えている。
【0015】上記第3の課題を解決するため本発明の高
速オンオフ電磁弁の弁作動制御装置では、図1(ロ) のク
レーム対応図に示すように、請求項1記載の高速オンオ
フ電磁弁の弁作動制御装置において、前記弁作動制御手
段cに、デューティ駆動周波数が変更される油温範囲に
て連続的にデューティ駆動周波数を変化させる特性連続
部dを設けた。
【0016】
【作用】第1の発明の作用を説明する。
【0017】少なくとも低油温範囲の時には、弁作動制
御手段cにおいて、低いデューティ駆動周波数を用いて
高速オンオフ電磁弁aが作動制御される。
【0018】したがって、低油温時には低いデューティ
駆動周波数を用いることで静特性のばらつきが抑えられ
る。尚、低油温範囲以外の時には、例えば、通常のデュ
ーティ駆動周波数に復帰させることで、出力油圧振動を
抑えることができる。
【0019】第2の発明の作用を説明する。
【0020】低油温範囲の時には、弁作動制御手段cに
おいて、低いデューティ駆動周波数を用いて高速オンオ
フ電磁弁aが作動制御される。一方、それ以外の油温範
囲の時には、弁作動制御手段cにおいて、高いデューテ
ィ駆動周波数を用いて高速オンオフ電磁弁aが作動制御
される。
【0021】したがって、低油温時には低いデューティ
駆動周波数を用いることで静特性のばらつきが抑えら
れ、高油温時には高いデューティ駆動周波数を用いるこ
とで出力油圧振動が抑えられる。
【0022】第3の発明の作用を説明する。
【0023】上記のように、油温の範囲によりデューテ
ィ駆動周波数を異ならせる場合、弁作動制御手段cに設
けられた特性連続部dにおいて、デューティ駆動周波数
が変更される油温範囲にて連続的にデューティ駆動周波
数が変化させられる。
【0024】したがって、油温に応じたデューティ駆動
周波数の変更に伴う制御不連続性が小さく抑えられる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0026】(第1実施例)まず、構成を説明する。
【0027】図2は自動変速機の締結要素圧を直接制御
するシステムに適用された本発明第1実施例の高速オン
オフ電磁弁の弁作動制御装置を示す全体システム図で、
この第1実施例は請求項1〜請求項3記載の発明に対応
する。
【0028】図2において、ライン圧PL が供給される
ライン圧油路6に減圧弁5が接続されており、この減圧
弁5により作り出されるソレノイド供給圧PS はソレノ
イド供給圧油路7を経過して高速ON/OFF3方向ソ
レノイドバルブ1(高速オンオフ電磁弁に相当し、以
下、デューティソレノイドバルブ1と略称する。)のソ
レノイド供給圧ポート1aに導かれる。
【0029】前記デューティソレノイドバルブ1は、油
温が0%の時に出力されるパイロット圧PP がPP =0
であるノーマルクローズタイプであり、ソレノイド供給
圧ポート1a,パイロット圧ポート1b,ドレーンポー
ト1c,ソレノイドコイル1dを有し、パイロット圧ポ
ート1bには、デューティソレノイドバルブ1で作り出
されるパイロット圧PP をスプール弁4に導くパイロッ
ト圧油路8が接続されている。
【0030】前記スプール弁4は、ライン圧PL を基圧
とし、パイロット圧PP を作動信号圧として出力圧PC
を作り出す弁で、ライン圧油路6とパイロット圧油路8
と出力圧油路9が接続される。
【0031】前記出力圧油路9は、摩擦締結要素である
クラッチ3のピストン油室に接続されていて、出力圧P
C の大きさによりクラッチ3の締結・解放が制御され
る。
【0032】前記デューティソレノイドバルブ1のソレ
ノイドコイル1dは、自動変速機コントロールユニット
10とハーネス11により接続されている。
【0033】前記自動変速機コントロールユニット10
には、油温センサ12(油温検出手段に相当)が接続さ
れ、デューティソレノイドバルブ1の作動制御を行なう
際の油温情報がもたらされる。
【0034】尚、図2ではクラッチ3に対応するデュー
ティソレノイドバルブ1及びスプール弁4の1組を示し
ているが、複数の変速段を得る実際のシステムでは、摩
擦締結要素毎にデューティソレノイドバルブ及びスプー
ル弁が設けられている。
【0035】次に、作用を説明する。
【0036】(A) 各弁の作用 減圧弁5は、ライン圧油路6からのライン圧PL を減圧
し、ソレノイド供給圧油路へのソレノイド供給圧PS を
一定圧に制御している。
【0037】デューティソレノイドバルブ1は、ソレノ
イドコイル1dを通電にすると、ソレノイド供給圧ポー
ト1aとパイロット圧ポート1bとが連通し、ドレーン
ポート1cが遮断される。ソレノイドコイル1dを非通
電にすると、ソレノイド供給圧ポート1aが遮断され、
パイロット圧ポート1bとドレーンポート1cが連通す
る。よって、ソレノイドコイル1dへの通電時間を制御
することによりパイロット圧油路8のパイロット圧PP
を、PP =0〜PS の範囲で制御することが可能とな
る。
【0038】スプール弁4は、パイロット圧PP に応じ
てライン圧PL を減圧し、パイロット圧PP の定数倍の
出力圧PC を出力圧油路9に出力し、この出力圧PC に
よりクラッチ3の締結力を制御することができる。
【0039】(B) デューティソレノイド作動制御 まず、自動変速機コントロールユニット10では、アク
セル開度や車速等の車両状態情報を入力し、車両状態の
応じた変速位置を得るべく変速制御が行なわれることに
なるが、この変速時に、あるクラッチを解放し他のクラ
ッチを締結する場合、変速時の車両条件に応じて変速シ
ョックが発生しない最適の目標過渡特性が得られるよう
に解放側と締結側でそれぞれ締結力制御が行なわれる。
【0040】この変速過渡期に重要なのは、実際の締結
力制御(出力圧制御)において、目標過渡特性に精度よ
く一致する制御を行なえるか否かである。
【0041】上記出力圧制御要求に対し、第1実施例で
は、デューティソレノイドバルブ1の作動制御を下記の
ように行なった。
【0042】図3の(イ) は第1実施例装置での油温−駆
動周波数特性を示す図であり、図3の(ロ) は第1実施例
装置での油温に応じてデューティ駆動周波数を変更させ
るデューティソレノイド作動制御内容を表にして示す図
である。
【0043】変速時にクラッチ3への出力圧を目標圧に
制御する時には、油温センサ12からの油温が読み込ま
れる。
【0044】そして、読み込まれた油温が、a℃以下
か、a〜b℃か、b℃以上かのいずれに属するかどうか
が判断され、属する範囲に応じてデューティ駆動周波数
が、図3の(イ),(ロ) に示すように決められ、決められた
デューティ駆動周波数によるデューティ比指令がデュー
ティソレノイドバルブ1に出力される(特性連続部を有
する弁作動制御手段に相当)。
【0045】デューティ駆動周波数の決め方を詳しく述
べると、油温がa℃以下の時には、デューティ駆動周波
数A(Hz)でPWM制御が行なわれる。油温がa〜b
℃の時には、デューティ駆動周波数A(Hz)〜B(H
z)と連続的に可変とし、油温に応じたデューティ駆動
周波数によるデューティ比指令で出力圧PC が制御され
る。油温がb℃以上の時には、油温b℃ 時のデューテ
ィ駆動周波数B(Hz)でPWM制御が行なわれる。
【0046】A<Bであり、Aは静特性のばらつきが抑
えられ直線性を持った静特性とするのに十分に低い駆動
周波数であり、Bは出力トルクに振動を出さないのに十
分に高い駆動周波数である。
【0047】また、a<bであり、a℃以下の油温は変
速時クラッチ油圧を制御する上で静特性の直線性のばら
つきが問題となる油温域で、b℃以上の油温は、駆動周
波数が低い時に出力圧振動が問題となる油温域である。
【0048】したがって、油温がa℃以下で出力圧PC
を制御する時は、低いデューティ駆動周波数A(Hz)
でPWM制御が行なわれることになり、作動油が高粘性
となることによる影響での静特性の直線性のばらつきが
小さく抑えられる。特に、低圧制御の特性ばらつきは、
変速制御に悪影響を及ぼすものであるが、このばらつき
が抑えられることで、変速ショックが低減する。
【0049】油温がa〜b℃の領域で出力圧PC を制御
する時は、駆動周波数Aと駆動周波数Bを滑らかにつな
ぐようにデューティ駆動周波数が可変に変更されること
になり、この駆動周波数変更領域で不連続な静特性の段
差がなくなる。この結果、例えば、この油温領域で油圧
制御を行なう時、油圧制御性能が2段切換の場合に比べ
て向上する。
【0050】油温がb℃以上で出力圧PC を制御する時
は、高いデューティ駆動周波数B(Hz)でPWM制御
が行なわれることになり、出力油圧振動が小さく抑えら
れる。つまり、低いデューティ駆動周波数Aを維持した
ままとすると、バルブオンオフによる油圧変化が十分に
平均化されずにあらわれ、出力油圧振動が大きくなり、
車両出力軸トルクを振動させ、変速ショックや乗り心地
を悪化させるが、油温b℃以上では高いデューティ駆動
周波数Bにすることで、変速ショックを低減させること
ができるし、乗り心地を向上させることもできる。
【0051】ちなみに、図4に第1実施例での油温に対
する出力圧振動レベル特性を示すが、この特性から明ら
かなように、仮に、低いデューティ駆動周波数Aを維持
したままの時に比べて、出力圧振動レベルが高いデュー
ティ駆動周波数Bを維持する時とほぼ同じレベルまで低
く抑えられる。
【0052】以上説明してきたように第1実施例の高速
オンオフ電磁弁の弁作動制御装置にあっては、下記に列
挙する効果を発揮する。
【0053】(1)油温がa℃以下の低油温範囲の時に
は、低いデューティ駆動周波数Aを用い、油温がb℃以
上の高油温範囲では高いデューティ駆動周波数Bを用い
てデューティソレノイドバルブ1を作動制御する装置と
した為、低油温時に静特性の線形性のばらつきを抑え、
高油温時に出力油圧振動を抑え、油温の変化にかかわら
ず良好な油圧制御を達成することができる。
【0054】この結果、実施例に示したように、自動変
速機のクラッチ締結圧制御に適用した場合には、静特性
の線形性のばらつきや出力油圧振動を原因とする変速シ
ョックの発生を有効に抑えることができる。
【0055】(2)駆動周波数が変更される油温がa℃
〜b℃の領域では、駆動周波数Aと駆動周波数Bを滑ら
かにつなぐようにデューティ駆動周波数を可変に変更す
る装置とした為、デューティ駆動周波数A,Bというよ
うに段階的に駆動周波数を変更することに伴う制御不連
続性を解消することができる。
【0056】この結果、油温がa℃〜b℃の領域での油
圧制御性能が2段切換の場合に比べて向上する。
【0057】(3)油温がa℃以下の低油温範囲の時に
は、低いデューティ駆動周波数Aを用いるようにした
為、油温の全域で高いデューティ駆動周波数(例えば、
B)を用いて制御する場合に比べ、デューティソレノイ
ドバルブ1の耐久性向上を望むことができる。
【0058】(第2実施例)この第2実施例は、請求項
1及び請求項2記載の発明に対応し、デューティ駆動周
波数を油温に応じて単純な2段切換とした例である。
【0059】構成的には、図2に示す第1実施例と同様
であるので図示並びに説明を省略する。
【0060】作用を説明する。
【0061】図5の(イ) は第2実施例装置での油温−駆
動周波数特性を示す図であり、図5の(ロ) は第2実施例
装置での油温に応じてデューティ駆動周波数を変更させ
るデューティソレノイド作動制御内容を表にして示す図
である。
【0062】この第2実施例では、油温がc℃以下で
は、低いデューティ駆動周波数を用い、油温がc℃以上
では、高いデューティ駆動周波数を用いるようにしてい
る。
【0063】尚、a<c<bの関係にある。
【0064】効果的には、第1実施例で示した(1),
(3)の効果に加え、第1実施例に比較して制御が簡単
である為、自動変速機コントロールユニット10のコス
トを低く抑えることができるし、油温によって静特性の
マップを使用することができる。
【0065】(第3実施例)この第3実施例は、第2実
施例の変形例であり、デューティ駆動周波数の切換領域
において不連続な特性段差を小さくした多段切換とする
例である。
【0066】構成的には、図2に示す第1実施例と同様
であるので図示並びに説明を省略する。
【0067】作用を説明する。
【0068】図6の(イ) は第3実施例装置での油温−駆
動周波数特性を示す図であり、図6の(ロ) は第3実施例
装置での油温に応じてデューティ駆動周波数を変更させ
るデューティソレノイド作動制御内容を表にして示す図
である。
【0069】この第3実施例では、油温がd℃以下で
は、低いデューティ駆動周波数を用い、油温がd〜e℃
では、中のデューティ駆動周波数を用い、油温がe℃以
上では、高いデューティ駆動周波数を用いるようにして
いる。
【0070】尚、d℃はほぼa℃に相当し、e℃はほぼ
b℃に相当する。
【0071】効果的には、第2実施例の効果に加え、デ
ューティ駆動周波数の切換領域で中間的なデューティ駆
動周波数を用いるようにしている為、第2実施例に比べ
てデューティ駆動周波数の変更に伴う落差が小さくな
り、制御不連続性を小さく抑えることができる。
【0072】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0073】例えば、実施例では、ノーマルクローズの
デューティソレノイドバルブを用いた例を示したが、ノ
ーマルオープンのデューティソレノイドバルブを用いて
も良く、この場合も全く同様の効果を得ることができ
る。
【0074】
【発明の効果】請求項1記載の本発明にあっては、PW
M制御による高速オンオフ電磁弁の弁作動制御装置にお
いて、少なくとも低油温範囲の時には、低いデューティ
駆動周波数を用いて高速オンオフ電磁弁を作動制御する
弁作動制御手段を設けた為、低油温時に静特性の直線性
のばらつきを抑えた良好な油圧制御を達成することがで
きるという効果が得られる。
【0075】請求項2記載の本発明にあっては、PWM
制御による高速オンオフ電磁弁の弁作動制御装置におい
て、低油温範囲の時には、低いデューティ駆動周波数を
用い、それ以外の油温範囲では高いデューティ駆動周波
数を用いて高速オンオフ電磁弁を作動制御する弁作動制
御手段を設けた為、低油温時に静特性の直線性のばらつ
きを抑え、高油温時に出力油圧振動を抑え、油温の変化
にかかわらず良好な油圧制御を達成することができると
いう効果が得られる。
【0076】請求項3記載の本発明にあっては、デュー
ティ駆動周波数が変更される油温範囲にて連続的にデュ
ーティ駆動周波数を変化させる特性連続部を弁作動制御
手段に設けた為、油温に応じたデューティ駆動周波数の
変更に伴う制御不連続性を小さく抑えることができると
いう効果が得られる。
【0077】本発明の技術は、変速ショック対策からも
精度の高い油圧制御が要求される自動変速機の締結圧制
御システムへの適用において有用な技術である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高速オンオフ電磁弁の弁作動制御装置
を示すクレーム対応図である。
【図2】自動変速機の締結要素圧を直接制御するシステ
ムに適用された本発明第1実施例の高速オンオフ電磁弁
の弁作動制御装置を示す全体システム図である。
【図3】図3の(イ) は第1実施例装置での油温−駆動周
波数特性を示す図であり、図3の(ロ) は第1実施例装置
での油温に応じてデューティ駆動周波数を変更させるデ
ューティソレノイド作動制御内容を表にして示す図であ
る。
【図4】第1実施例装置での油温に対する出力圧振動レ
ベル特性図である。
【図5】図5の(イ) は第2実施例装置での油温−駆動周
波数特性を示す図であり、図5の(ロ) は第2実施例装置
での油温に応じてデューティ駆動周波数を変更させるデ
ューティソレノイド作動制御内容を表にして示す図であ
る。
【図6】図6の(イ) は第3実施例装置での油温−駆動周
波数特性を示す図であり、図6の(ロ) は第3実施例装置
での油温に応じてデューティ駆動周波数を変更させるデ
ューティソレノイド作動制御内容を表にして示す図であ
る。
【図7】低駆動周波数の場合と高駆動周波数の場合のデ
ューティ比−出力圧特性図である。
【図8】低駆動周波数の場合と高駆動周波数の場合の油
温に対する出力圧振動レベル特性図である。
【符号の説明】
a 高速オンオフ電磁弁 b 油温検出手段 c 弁作動制御手段 d 特性連続部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノーマルクローズあるいはノーマルオー
    プンの高速オンオフ電磁弁と、 前記高速オンオフ電磁弁で制御される作動油の油温を検
    出する油温検出手段と、 前記油温検出手段からの油温を入力し、少なくとも低油
    温範囲では低いデューティ駆動周波数を用いて前記高速
    オンオフ電磁弁に作動指令を出力する弁作動制御手段
    と、 を備えていることを特徴とする高速オンオフ電磁弁の弁
    作動制御装置。
  2. 【請求項2】 ノーマルクローズあるいはノーマルオー
    プンの高速オンオフ電磁弁と、 前記高速オンオフ電磁弁で制御される作動油の油温を検
    出する油温検出手段と、 前記油温検出手段からの油温を入力し、低油温範囲では
    低いデューティ駆動周波数を用い、それ以外の油温範囲
    では高いデューティ駆動周波数を用いて前記高速オンオ
    フ電磁弁に作動指令を出力する弁作動制御手段と、 を備えていることを特徴とする高速オンオフ電磁弁の弁
    作動制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の高速オンオフ電磁弁の弁
    作動制御装置において、 前記弁作動制御手段に、デューティ駆動周波数が変更さ
    れる油温範囲にて連続的にデューティ駆動周波数を変化
    させる特性連続部を設けたことを特徴とする高速オンオ
    フ電磁弁の弁作動制御装置。
JP11883592A 1992-05-12 1992-05-12 高速オンオフ電磁弁の弁作動制御装置 Pending JPH05312260A (ja)

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