JP2010061481A - 流量制御弁の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】流量制御弁に出力するPWM信号の周波数を切り替える際に、その周波数切り替え直後の駆動電流の中央値のずれを抑制して弁体の位置ずれを抑制できるようにする。
【解決手段】流量制御弁に出力するPWM信号の周波数を切り替える際に、切り替え前後の周波数の変化幅が大きくなるほど、周波数切り替え直後の駆動電流の中央値のずれが大きくなるという特性に着目して、PWM信号の周波数を第1の周波数から最終的な目標周波数である第2の周波数に切り替える際に、一旦、第1の周波数と第2の周波数との中間に位置する中間周波数に切り替えてから第2の周波数に切り替える。この際、中間周波数及び第1、第2の周波数は、出力可能な最も高い周波数fmax を基準にしてそれを整数Nで割り算した周波数(fmax /N)に設定する。また、中間周波数は、1つであっても良いし、中間周波数を2段階以上に切り替えるようにしても良い。
【選択図】図4

Description

本発明は、電磁駆動式の流量制御弁をPWM方式(パルス幅変調方式)で駆動することで該流量制御弁の弁体の位置を制御する流量制御弁の制御装置に関する発明である。
油圧制御弁等の流量制御弁の弁体の動作は、その流量制御弁が制御する流体の粘性等の状態による影響を受ける。例えば、流体の粘性が高い場合には、弁体が動作する際の流体の抵抗が大きくなるため、制御信号に対する応答性が悪くなる。この応答性を改善するために、制御信号として周波数の比較的低いPWM信号(パルス幅変調信号)で流量制御弁を駆動することで、弁体に振動荷重を加えるようにしている。一方、流体の粘性が低い場合には、弁体が動作する際の流体の抵抗が小さくなるため、PWM信号のパルスに対する応答性が高くなる。このため、流体の粘性が低いときに、PWM信号のパルスに追従して弁体が駆動されることで、弁体の振動が必要以上に大きくなることがある。従って、このような流体の粘性等の状態に応じてPWM信号に対する弁体の応答性が適切になるように、弁体の振動状態を流体の粘性等の状態に応じて制御する必要がある。
この課題を解決するために、特許文献1(特開2006−244230号公報)に記載されているように、流体の温度及び圧力の一方又は双方の条件に応じて、流量制御弁に出力するPWM信号の周波数(周期)を変更することが提案されている。この特許文献1の技術では、流体の粘性が高いときに、PWM信号の周波数を低く(周期を長く)することで、流量制御弁の駆動電流のディザの振幅(PWM信号の1パルス当たりの駆動電流の増大幅)を増大させて弁体を微振動させて固着しにくくすることで応答性の悪化を防止し、一方、流体の粘性が低いときには、ディザの振幅に応じて弁体が過敏に動くので、PWM信号の周波数を高く(周期を小さく)することで弁体の振動を抑制するようにしている。
特開2006−244230号公報(第2頁〜第4頁等)
ところで、PWM信号の周期(周波数)をソフトウェアによって制御する場合、PWM信号の周期(周波数)は、他の制御の処理周期と同期していることが望ましく、車両に搭載するコンピュータ(ECU)の演算能力上の制約から、PWM信号の周期(周波数)を連続的に変化させることは困難である。このため、PWM信号の周期(周波数)は、他の制御の処理周期に合わせて離散的に切り替えるようにしている。
しかし、PWM信号の周期(周波数)を離散的に大きく切り替えると、図3に示すように、その切り替え直後に一時的にディザ振幅が大きく変化して駆動電流の中央値にずれが発生する。従って、上記特許文献1の技術を自動変速機の油圧制御回路の油圧制御弁に適用した場合、上記PWM信号の周期(周波数)の離散的な切り替え直後に一時的に発生する駆動電流の中央値のずれにより、弁体の位置が一時的にずれ動いてしまい、油圧が変動して変速ショック等が発生する可能性がある。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、従ってその目的は、流量制御弁に出力するPWM信号の周波数を切り替える際に、その周波数切り替え直後の駆動電流の中央値のずれを抑制できて弁体の位置ずれを抑制できる流量制御弁の制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、電磁駆動式の流量制御弁をPWM方式で駆動することで該流量制御弁の弁体の位置を制御する制御手段を備えた流量制御弁の制御装置において、前記制御手段は、PWM信号周波数切り替え要求に応じて前記流量制御弁に出力するPWM信号の周波数を切り替える際に、所定の周波数切り替え過渡期間が経過するまで、切り替え前の周波数と切り替えようとする最終的な目標周波数との間に設定した少なくとも1つの周波数(以下「中間周波数」という)のPWM信号を出力することで、前記PWM信号の周波数を段階的に前記最終的な目標周波数まで切り替えるようにしたものである。この場合、中間周波数は、1つであっても良いし、中間周波数を2段階以上に切り替えるようにしても良い。
PWM信号の周波数を切り替える際に、切り替え前後の周波数の変化幅が大きくなるほど、周波数切り替え直後の駆動電流の中央値のずれが大きくなるという特性がある。この点に着目して、本発明では、PWM信号の周波数を切り替える際に、一旦、中間周波数に切り替えてから最終的な目標周波数に切り替えるようにしているので、切り替え前の周波数と最終的な目標周波数との変化幅が大きい場合でも、それらの間に中間周波数を介在させることで、PWM信号の周波数を段階的に切り替えて、切り替え毎の周波数の変化幅を小さくすることが可能となる。これにより、切り替え前の周波数と最終的な目標周波数との変化幅が大きい場合でも、周波数切り替え直後の駆動電流の中央値のずれを小さくできて弁体の位置ずれを抑制することができる。
ところで、PWM信号の周波数が変化しても、デューティ比が変化しなければ、流量制御弁の駆動電流が一定に維持されるため、PWM信号の周波数の切り替えの前後で目標駆動電流が変化しなければ、デューティ比は一定に維持される。
しかし、中間周波数に切り替えたときの駆動電流の中央値のずれをより一層小さくすることが要求される場合には、デューティ比の補正により駆動電流を補正可能であることを考慮して、請求項2のように、中間周波数のPWM信号のデューティ比を駆動電流の中央値の変動を抑制するように補正すれば良い。
具体的には、請求項3のように、PWM信号の周波数を高くする方向に切り替える場合には、デューティ比が一定であると駆動電流の中央値が一時的に低下するため、中間周波数のPWM信号のデューティ比を最終的な目標周波数のPWM信号のデューティ比よりも大きくするように補正すれば良く、これにより、駆動電流の中央値が一時的に低下することをより確実に抑制することができる。一方、PWM信号の周波数を低くする方向に切り替える場合には、デューティ比が一定であると駆動電流の中央値が一時的に上昇するため、中間周波数のPWM信号のデューティ比を最終的な目標周波数のPWM信号のデューティ比よりも小さくするように補正すれば良く、これにより、駆動電流の中央値が一時的に上昇することをより確実に抑制することができる。
また、本発明は、請求項4のように、PWM信号の中間周波数及びその切り替え前後の周波数を、制御手段から出力可能な最も高い周波数fmax を基準にしてそれを整数Nで割り算した周波数(fmax /N)に設定するようにすると良い。このようにすれば、周波数の切り替え処理が容易になると共に、出力可能な最も高い周波数の周期を他の制御の処理周期に一致させれば、本発明の流量制御弁の制御を他の制御と同じ周期で効率良く処理することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、車両用の油圧制御弁の制御装置に適用して具体化した3つの実施例1〜3を説明する。
本発明の実施例1を図1乃至図4に基づいて説明する。
流量制御弁である油圧制御弁11は、例えば、車両の自動変速機の油圧制御回路、可変バルブ装置(可変バルブタイミング装置、可変バルブリフト装置等)の油圧制御回路等に設けられ、図示はしないが、弁体を駆動するソレノイドコイル(電磁駆動源)への通電をPWM方式(パルス幅変調方式)で制御することで、弁体の位置を制御して油圧を制御するように構成されている。
油圧制御弁11の弁体の動作は、作動流体であるオイルの粘性等の状態による影響を受ける。例えば、オイルの粘性が高い場合には、弁体が動作する際のオイルの抵抗が大きくなるため、制御信号に対する応答性が悪くなる。この応答性を改善するために、制御信号として周波数の比較的低いPWM信号(パルス幅変調信号)で油圧制御弁11を駆動することで、弁体に振動荷重を加えるようにしている。一方、オイルの粘性が低い場合には、弁体が動作する際のオイルの抵抗が小さくなるため、PWM信号のパルスに対する応答性が高くなる。このため、オイルの粘性が低いときに、PWM信号のパルスに追従して弁体が駆動されることで、弁体の振動が必要以上に大きくなることがある。従って、このようなオイルの粘性等の状態に応じてPWM信号に対する弁体の応答性が適切になるように、弁体の振動状態をオイルの粘性等の状態に応じて制御する必要がある。
油圧制御弁11を制御する制御装置12(制御手段)は、マイクロコンピュータにより構成され、後述する図2の油圧制御弁通電制御プログラムを実行することで、PWM信号周波数切り替え判定手段13、PWM信号周波数算出手段14、デューティ比算出手段15及びPWM信号生成手段17としての役割を果たす。
ここで、PWM信号周波数切り替え判定手段13は、油圧制御弁11の応答性を変化させるパラメータである、例えば作動流体(オイル)の温度、圧力等の少なくとも1つに基づいてPWM信号周波数切り替え要求が発生したか否かを判定する。
PWM信号周波数算出手段14は、次に出力するPWM信号の周波数を算出する。具体的には、PWM信号周波数切り替え要求に応じた最終的な目標周波数を算出すると共に、切り替え前の周波数(第1の周波数)と切り替えようとする最終的な目標周波数(第2の周波数)との中間に位置する周波数(以下「中間周波数」という)を算出する。
この場合、中間周波数及びその切り替え前後の周波数は、制御装置12から出力可能な最も高い周波数fmax を基準にしてそれを整数Nで割り算した周波数(fmax /N)に設定されている。換言すれば、中間周波数及びその切り替え前後の周波数は、制御装置12から出力可能な最も高い周波数fmax の周期Tmin を基準にしてそれを整数N倍した周期(Tmin ×N)の周波数に設定されている。
デューティ比算出手段15は、運転状態等に基づいて設定された目標油圧(油圧制御弁11の目標駆動電流)を実現するためのPWM信号のデューティ比を算出する。この際、目標駆動電流が大きくなるほど、PWM信号のデューティ比が大きくなるように設定される。PWM信号の周波数が変化しても、デューティ比が変化しなければ、油圧制御弁11の駆動電流が一定に維持されるため、PWM信号の周波数の切り替えの前後で目標駆動電流が変化しなければ、デューティ比は一定に維持される。
PWM信号生成手段17は、PWM信号周波数算出手段14とデューティ比算出手段15で算出した周波数とデューティ比に設定したPWM信号を生成して駆動回路18に出力し、油圧制御弁11の弁体の位置を制御して油圧を目標油圧に制御する。この際、PWM信号周波数切り替え要求が発生してから所定の周波数切り替え過渡期間が経過するまでは、中間周波数のPWM信号を出力し、当該周波数切り替え過渡期間が経過した後に最終的な目標周波数(第2の周波数)のPWM信号を出力する。
以上説明した各手段13〜17の機能は、制御装置12が実行する図2の油圧制御弁通電制御プログラムによって実現される。図2の油圧制御弁通電制御プログラムは、制御装置12の電源オン期間中に所定周期で繰り返し実行される。本プログラムが起動されると、まずステップ101で、運転状態等に基づいて設定された目標油圧(油圧制御弁11の目標駆動電流)を実現するためのPWM信号のデューティ比を算出する。
この後、ステップ102に進み、過渡状態(つまりPWM信号周波数切り替え要求発生後の周波数切り替え過渡期間内)であるか否かを判定し、過渡状態であると判定されれば、ステップ104に進み、切り替え前の周波数(第1の周波数)と切り替えようとする最終的な目標周波数(第2の周波数)との中間に位置する過渡時の中間周波数を算出する。この中間周波数は、制御装置12から出力可能な最も高い周波数fmax を基準にしてそれを整数Nで割り算した周波数(fmax /N)に設定される。
これに対し、前記ステップ103で、過渡状態ではないと判定されれば、ステップ105に進み、定常時の周波数を算出する。この定常時の周波数も、中間周波数と同じく、制御装置12から出力可能な最も高い周波数fmax を基準にしてそれを整数Nで割り算した周波数(fmax /N)に設定される。
この後、ステップ106に進み、上記ステップ104又は105で算出した過渡時の中間周波数又は定常時の周波数のPWM信号を生成して駆動回路18に出力し、油圧制御弁11の弁体の位置を制御して油圧を目標油圧に制御する。
ところで、PWM信号の周期(周波数)をソフトウェアによって制御する場合、PWM信号の周期(周波数)は、他の制御の処理周期と同期していることが望ましく、車両に搭載する制御装置12(ECU)の演算能力上の制約から、PWM信号の周期(周波数)を連続的に変化させることは困難である。このため、PWM信号の周期(周波数)は、他の制御の処理周期に合わせて離散的に切り替えるようにしている。
しかし、図3に示すように、PWM信号の周波数を第1の周波数から最終的な目標周波数である第2の周波数に一気に切り替えると、その切り替え直後に一時的に油圧制御弁11の駆動電流のディザ振幅(PWM信号の1パルス当たりの駆動電流の増大幅)が比較的大きく変化して駆動電流の中央値にずれが発生する。これにより、PWM信号周波数の切り替え直後に油圧制御弁11の弁体の位置が一時的にずれ動いてしまい、油圧が変動して変速ショック等が発生する可能性がある。
これに対して、本実施例1では、PWM信号の周波数を切り替える際に、切り替え前後の周波数の変化幅が大きくなるほど、周波数切り替え直後の駆動電流の中央値のずれが大きくなるという特性に着目して、図4に示すように、PWM信号の周波数を第1の周波数から最終的な目標周波数である第2の周波数に切り替える際に、一旦、第1の周波数と第2の周波数との中間に位置する中間周波数に切り替えてから第2の周波数に切り替えるようにしている。このようにすれば、切り替え前の周波数と最終的な目標周波数との変化幅が大きい場合でも、それらの間に中間周波数を介在させることで、PWM信号の周波数を段階的に切り替えて、切り替え毎の周波数の変化幅を小さくすることが可能となる。これにより、切り替え前の周波数と最終的な目標周波数との変化幅が大きい場合でも、周波数切り替え直後の駆動電流の中央値のずれを小さくできて、油圧制御弁11の弁体の位置ずれを抑制することができ、油圧の変動やそれに伴う変速ショック等の発生を防止することができる。
上記実施例1では、PWM信号周波数切り替え要求発生後の周波数切り替え過渡期間に設定する中間周波数は1つであったが、図5に示す本発明の実施例2のように、周波数切り替え過渡期間に中間周波数を2段階以上に切り替えるようにしても良い。この場合も、複数の中間周波数及び周波数切り替え前後の周波数は、制御装置12から出力可能な最も高い周波数fmax を基準にしてそれを整数Nで割り算した周波数(fmax /N)に設定するものとする。換言すれば、中間周波数及び周波数切り替え前後の周波数は、制御装置12から出力可能な最も高い周波数fmax の周期Tmin を基準にしてそれを整数N倍した周期(Tmin ×N)の周波数に設定するものとする。
図5の例では、第1の周波数(fmax /4)から最も高い周波数fmax に切り替える場合に、中間周波数をfmax /3とfmax /2の2段階に切り替えるようにしており、これにより、周波数がfmax /4→fmax /3→fmax /2→fmax の順序で段階的に切り替えられる(周期が4Tmin →3Tmin →2Tmin →Tmin の順序で段階的に切り替えられる)。このようにすれば、切り替え前の周波数と最終的な目標周波数との変化幅がかなり大きい場合でも、切り替え毎の周波数の変化幅を小さくすることができるため、周波数切り替え直後の駆動電流の中央値のずれを小さくできて、油圧制御弁11の弁体の位置ずれを抑制することができ、油圧の変動やそれに伴う変速ショック等の発生を防止することができる。
上記実施例1,2のように、PWM信号の周波数を切り替える際に、一旦、中間周波数に切り替えてから最終的な目標周波数に切り替えるようにすれば、駆動電流の中央値のずれを従来よりも大幅に小さくできるが、駆動電流の中央値のずれをほぼ0にすることはできない。
そこで、中間周波数に切り替えたときの駆動電流の中央値のずれをより一層小さくすることが要求される場合には、デューティ比の補正により駆動電流を補正可能であることを考慮して、中間周波数のPWM信号のデューティ比を駆動電流の中央値の変動を抑制するように補正すれば良い。
以下、これを具体化した本発明の実施例3を図6乃至図8を用いて説明する。
本実施例3では、制御装置12(制御手段)は、後述する図7の油圧制御弁通電制御プログラムを実行することで、PWM信号周波数切り替え判定手段13、PWM信号周波数算出手段14、基本デューティ比算出手段15a、中間周波数のデューティ比補正係数算出手段16及びPWM信号生成手段17としての役割を果たす。
ここで、PWM信号周波数切り替え判定手段13とPWM信号周波数算出手段14は、前記実施例1と同じである。基本デューティ比算出手段15aは、運転状態等に基づいて設定された目標油圧(油圧制御弁11の目標駆動電流)を実現するためのPWM信号の基本デューティ比を算出する。この基本デューティ比は、前記実施例1のデューティ比算出手段15で算出するデューティ比と同様に算出すれば良い。
中間周波数のデューティ比補正係数算出手段16は、中間周波数のPWM信号のデューティ比を駆動電流の中央値の変動を抑制するように補正するための補正係数を算出する。この補正係数を基本デューティ比に乗算した値が中間周波数のPWM信号のデューティ比となる。
中間周波数のPWM信号のデューティ比=基本デューティ比×補正係数
例えば、PWM信号の周波数を高くする方向に切り替える場合には、デューティ比が一定であると駆動電流の中央値が一時的に低下するため、中間周波数のPWM信号のデューティ比を最終的な目標周波数のPWM信号のデューティ比(=基本デューティ比)よりも大きくするように補正すれば良く、そのためには、基本デューティ比に乗算する補正係数を1よりも大きい値に設定すれば良い。
一方、PWM信号の周波数を低くする方向に切り替える場合には、デューティ比が一定であると駆動電流の中央値が一時的に上昇するため、中間周波数のPWM信号のデューティ比を最終的な目標周波数のPWM信号のデューティ比(=基本デューティ比)よりも小さくするように補正すれば良く、そのためには、基本デューティ比に乗算する補正係数を1よりも小さい値に設定すれば良い。
図8に示すように、PWM信号の周波数を高くする方向に切り替える場合を例にして説明すると、低い周波数では、駆動電流の振幅が大きく、高い周波数では、駆動電流の振幅が小さくなる。駆動電流の波形の傾きは、油圧制御弁11のソレノイドコイルの時定数(抵抗及びインダクタンス)によって決まるため、PWM信号の周波数を高くする方向に切り替える場合は、中間周波数のPWM信号のデューティ比を大きくして、デューティ比のオン時間を長くすれば、周波数切り替え前後の駆動電流の振幅差を小さくして、駆動電流の中央値の変動を抑制することができる。
PWM信号生成手段17は、定常状態(PWM信号周波数切り替え要求発生後の周波数切り替え過渡期間以外の期間)では、基本デューティ比算出手段15aで算出した基本デューティ比をそのまま定常時のデューティ比とし、PWM信号周波数算出手段14で算出した周波数のPWM信号を上記定常時のデューティ比で生成して駆動回路18に出力し、油圧制御弁11の弁体の位置を制御して油圧を目標油圧に制御する。一方、過渡状態(PWM信号周波数切り替え要求発生後の周波数切り替え過渡期間内)では、基本デューティ比算出手段15aで算出した基本デューティ比に、中間周波数のデューティ比補正係数算出手段16で算出した補正係数を乗算して過渡時のデューティ比を求め、この過渡時のデューティ比で中間周波数のPWM信号を生成して出力する。
以上説明した各手段13〜17の機能は、制御装置12が実行する図7の油圧制御弁通電制御プログラムによって実現される。図7の油圧制御弁通電制御プログラムは、制御装置12の電源オン期間中に所定周期で繰り返し実行される。本プログラムが起動されると、まずステップ201で、運転状態等に基づいて設定された目標油圧(油圧制御弁11の目標駆動電流)を実現するためのPWM信号の基本デューティ比を算出する。
この後、ステップ202に進み、過渡状態(つまりPWM信号周波数切り替え要求発生後の周波数切り替え過渡期間内)であるか否かを判定し、過渡状態であると判定されれば、ステップ204に進み、切り替え前の周波数(第1の周波数)と切り替えようとする最終的な目標周波数(第1の周波数)との中間に位置する過渡時の中間周波数を算出する。この中間周波数は、制御装置12から出力可能な最も高い周波数fmax を基準にしてそれを整数Nで割り算した周波数(fmax /N)に設定される。
そして、次のステップ205で、過渡時のデューティ比の補正係数を周波数切り替え方向に基づいて算出する。例えば、周波数を高くする方向に切り替える場合には、補正係数を1よりも大きい値に設定し、周波数を低くする方向に切り替える場合には、補正係数を1よりも小さい値に設定する。この後、ステップ206に進み、基本デューティ比に補正係数を乗算して過渡時のデューティ比を求める。
過渡時のデューティ比=基本デューティ比×補正係数
これに対し、前記ステップ203で、過渡状態ではないと判定されれば、ステップ207に進み、定常時の周波数を算出する。この定常時の周波数も、中間周波数と同じく、制御装置12から出力可能な最も高い周波数fmax を基準にしてそれを整数Nで割り算した周波数(fmax /N)に設定される。この後、ステップ208に進み、前記ステップ201で算出した基本デューティ比をそのまま定常時のデューティ比とする。
この後、ステップ209に進み、過渡状態(つまりPWM信号周波数切り替え要求発生後の周波数切り替え過渡期間内)であれば、ステップ204で算出した周波数のPWM信号を、ステップ206で補正した過渡時のデューティ比で生成して駆動回路18に出力し、一方、過渡状態でなければ、ステップ207で算出した定常時の周波数のPWM信号を、ステップ208で求めた定常時のデューティ比で生成して駆動回路18に出力し、油圧制御弁11の弁体の位置を制御して油圧を目標油圧に制御する。
以上説明した本実施例3によれば、PWM信号周波数切り替え要求発生後の周波数切り替え過渡期間中に、中間周波数のPWM信号のデューティ比を駆動電流の中央値の変動を抑制するように補正するようにしたので、周波数切り替え直後の駆動電流の中央値のずれをより一層小さくすることができる。
尚、本実施例3においても、前記実施例2と同様に、周波数切り替え過渡期間に中間周波数を2段階以上に切り替えるようにしても良く、各々の中間周波数のPWM信号のデューティ比を駆動電流の中央値の変動を抑制するように補正するようにしても良い。
また、前記各実施例1〜3において、周波数切り替え前後の周波数の差(第1の周波数と第2の周波数との差)を所定値Aと比較し、周波数切り替え前後の周波数の差が所定値A以下の場合には、中間周波数を設定せずに、第1の周波数から第2の周波数に直接切り替えるようにしても良い。この場合、所定値Aを、周波数切り替え直後の駆動電流の中央値のずれの影響がほとんど問題とならない周波数差に設定すれば良い。
本発明は、車両の自動変速機の油圧制御回路、可変バルブ装置の油圧制御回路等に設けられる油圧制御弁の制御装置に限定されず、例えば、EGR流量(排出ガス還流量)を制御するEGRバルブや、エバポガスパージ流量を制御するパージ制御弁等、車両用の各種の流量制御弁の制御装置に適用して実施でき、勿論、車両用以外の各種の用途の流量制御弁の制御装置にも広く適用して実施できる。
本発明の実施例1の油圧制御弁の制御装置の機能を説明するブロック図である。 実施例1の油圧制御弁通電制御プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 従来のPWM信号の周波数切り替え時の駆動電流の挙動を説明するタイムチャートである。 実施例1のPWM信号の周波数切り替え時の駆動電流の挙動を説明するタイムチャートである。 実施例2のPWM信号の周波数切り替え時の駆動電流の挙動を説明するタイムチャートである。 実施例3の油圧制御弁の制御装置の機能を説明するブロック図である。 実施例3の油圧制御弁通電制御プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施例3のPWM信号の周波数切り替え時の駆動電流の挙動を説明するタイムチャートである。
符号の説明
11…油圧制御弁(流量制御弁)、12…制御装置(制御手段)、13…PWM信号周波数切り替え判定手段、14…PWM信号周波数算出手段、15…デューティ比算出手段、15a…基本デューティ比算出手段、16…中間周波数のデューティ比補正係数算出手段、17…PWM信号生成手段

Claims (4)

  1. 電磁駆動式の流量制御弁をPWM方式で駆動することで該流量制御弁の弁体の位置を制御する制御手段を備えた流量制御弁の制御装置において、
    前記制御手段は、PWM信号周波数切り替え要求に応じて前記流量制御弁に出力するPWM信号の周波数を切り替える際に、所定の周波数切り替え過渡期間が経過するまで、切り替え前の周波数と切り替えようとする最終的な目標周波数との間に設定した少なくとも1つの周波数(以下「中間周波数」という)のPWM信号を出力することで、前記PWM信号の周波数を段階的に前記最終的な目標周波数まで切り替えることを特徴とする流量制御弁の制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記中間周波数のPWM信号のデューティ比を前記流量制御弁の駆動電流の中央値の変動を抑制するように補正することを特徴とする請求項1に記載の流量制御弁の制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記PWM信号の周波数を高くする方向に切り替える場合には、前記中間周波数のPWM信号のデューティ比を前記最終的な目標周波数のPWM信号のデューティ比よりも大きくするように補正し、前記PWM信号の周波数を低くする方向に切り替える場合には、前記中間周波数のPWM信号のデューティ比を前記最終的な目標周波数のPWM信号のデューティ比よりも小さくするように補正することを特徴とする請求項2に記載の流量制御弁の制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記PWM信号の中間周波数及びその切り替え前後の周波数を、前記制御手段から出力可能な最も高い周波数fmax を基準にしてそれを整数Nで割り算した周波数(fmax /N)に設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の流量制御弁の制御装置。
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