JP4576851B2 - クラッチのトルク点学習方法 - Google Patents

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Description

本発明は、湿式摩擦クラッチのトルク点学習方法に関するものである。
湿式摩擦クラッチのトルク点を学習する方法としては、特許文献1記載のものが知られている。
この方法は、湿式摩擦クラッチに供給する油圧を調節するためのソレノイドバルブに、ソレノイドを駆動させるためのデューティパルスをそのデューティ比(単位時間当たりのオンオフ比)を漸増又は漸減させながら送り、湿式摩擦クラッチが半クラッチとなるときのデューティ比をトルク点として学習するものである。
この方法によれば、ストロークの概念がない湿式摩擦クラッチにおいてもトルク点を学習することができ、湿式摩擦クラッチを半クラッチとなるまで急速に接近させたのち、緩やかに接続するというクラッチ制御を行うことができる。
特開2002−286056号公報
しかしながら、上述の方法でトルク点を学習しようとすると、暖機運転をした後や、高温の環境下でなければ最適なトルク点を学習できないという課題があった。これは、ソレノイドバルブを流れる作動油の粘性が温度によって変わるためであり、エンジン始動直後の低温状態(例えば15℃程度)では作動油の粘性が高すぎ、通常運転時と同じ周期でソレノイドバルブを開閉すると開閉間隔が短すぎ、作動油が流れにくいためである。
そこで、本発明の目的は上記課題を解決し、作動油が低温であっても最適なトルク点を学習できる湿式摩擦クラッチのトルク点学習方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、湿式摩擦クラッチに供給する油圧を調節するためのバルブ手段を、電子コントロールユニットから出力されるデューティパルスのデューティ比に基づいて開閉制御して上記湿式摩擦クラッチの断接を制御するに際し、上記湿式摩擦クラッチの半クラッチ状態が実現されるようなデューティ比をトルク点として学習するクラッチのトルク点学習方法において、上記バルブ手段で油圧調節される作動油の油温を計測し、その油温が所定値以下のとき、上記デューティパルスの周波数を通常のクラッチ制御時の周波数より低い学習用周波数に設定し、デューティ比を漸増又は漸減させながら、上記湿式摩擦クラッチの半クラッチを検出し、このときのデューティ比を実測値とする一方、上記学習用周波数のデューティパルスにて同一の半クラッチ状態が実現されるデューティ比と油温との標準的な関係をマップデータとして予め電子コントロールユニットに記録しておくと共に、上記マップデータ上の運転時の油温におけるデューティ比と、クラッチ制御時の周波数でかつ運転時の油温であるときに半クラッチ状態が実現される標準的なデューティ比との差を周波数間換算値として予め電子コントロールユニットに記録しておき、実測値とこれに対応するマップデータ上のデューティ比との差を個体差とし、該個体差と上記周波数間換算値とを、上記マップデータ上のクラッチ制御時の油温におけるデューティ比に算入して最終デューティ比を算出し、最終デューティ比又は最終デューティ比を補正した値をトルク点として学習するものである。
上記最終デューティ比を算出するとき、上記個体差を算出したのち、個体差を上記マップデータ上の運転時の油温におけるデューティ比に算入し、この値に上記周波数間換算値を算入して最終デューティ比を算出するとよい。
また、湿式摩擦クラッチに供給する油圧を調節するためのバルブ手段を、電子コントロールユニットから出力されるデューティパルスのデューティ比に基づいて開閉制御して上記湿式摩擦クラッチの断接を制御するに際し、上記湿式摩擦クラッチの半クラッチ状態が実現されるようなデューティ比をトルク点として学習するクラッチのトルク点学習方法において、上記バルブ手段で油圧調節される作動油の油温を計測し、その油温が所定値以下のとき、上記デューティパルスの周波数を通常のクラッチ制御時の周波数より低い学習用周波数に設定し、デューティ比を漸増又は漸減させながら、上記湿式摩擦クラッチの半クラッチを検出し、このときのデューティ比を実測値とする一方、上記学習用周波数のデューティパルスにて同一の半クラッチ状態が実現されるデューティ比と油温との標準的な関係をマップデータとして予め電子コントロールユニットに記録しておくと共に、運転時の油温でかつクラッチ制御時の周波数のときに半クラッチ状態が実現される標準的なデューティ比を予め電子コントロールユニットに記録しておき、上記実測値とこの実測値に対応するマップデータ上のデューティ比との差を算出し、この差を上記標準的なデューティ比に算入して最終デューティ比を算出し、最終デューティ比又は最終デューティ比を補正した値をトルク点として学習してもよい。
本発明によれば、作動油が低温であっても最適なトルク点を学習することができる。
図1は車両の動力伝達装置を示すブロック図であり、図2は湿式摩擦クラッチを断接させる油圧回路の油圧回路図である。
図1に示すように、エンジンEには、クラッチ機構1を介して変速機T/Mが接続されている。クラッチ機構1は流体継手(フルードカップリング)2と湿式摩擦クラッチ3とからなる。流体継手2は、エンジンEから変速機T/Mに至る動力伝達経路の途中であってその上流側に設けられ、湿式摩擦クラッチ3は同下流側に直列に設けられる。なおここでいう流体継手2とはトルクコンバータを含む。
流体継手2は、エンジンEの出力軸(クランク軸)に接続されたポンプ4と、ポンプ4に対向されクラッチ3の入力側に接続されたタービン5と、タービン5とポンプ4との間に介設されたステータ6と、ポンプ4とタービン5との締結・切離を行うロックアップクラッチ7とを有する。湿式摩擦クラッチ3は、その入力側が入力軸3aを介してタービン5に接続され、出力側が変速機T/Mの入力軸8に接続され、流体継手2と変速機T/Mとの間を断接するものである。ポンプ4には、エンジンEの回転数を検出するためのエンジン回転センサ9が設けられており、タービン5には、湿式摩擦クラッチ3の入力側の回転数を検出するためのタービン回転センサ10が設けられている。これら回転センサ9、10は、後述する電子コントロールユニット11に接続されており、それぞれ電子コントロールユニット11に回転数情報を出力するようになっている。
湿式摩擦クラッチ3は、入力側のクラッチプレートと出力側のクラッチプレートとを圧着させるように弾発付勢するスプリング(図示せず)を有し、油圧を供給されることでスプリングに抗してクラッチプレート同士を離間させ、接続を断つように構成されている。
図2に示すように、湿式摩擦クラッチ3に作動油圧を供給する油圧回路13は、オイルタンク14と、オイルタンク14からオイルを汲み上げる油圧ポンプOPと、油圧ポンプOPから吐出されるオイルの油圧を調整するためのリリーフバルブ15と、湿式摩擦クラッチ3に供給する油圧を調節するためのバルブ手段16とを備えて構成されている。
バルブ手段16は、電子コントロールユニット11から出力されるデューティパルスのデューティ比に基づいて開閉制御されるようになっている。具体的には、バルブ手段16は、湿式摩擦クラッチ3の上流側に直列に配置され外部から供給されるパイロット油圧に応じて開度調節自在なクラッチコントロールバルブCCVと、クラッチコントロールバルブCCVに供給するパイロット油圧を調節するクラッチソレノイドバルブCSVとを備えて構成されている。クラッチコントロールバルブCCVは、パイロット油圧に基づいて無段階で開閉作動されるスプール弁からなり、パイロット油圧の大きさに応じて内蔵スプール(図示せず)を開放側にストロークさせるようになっている。クラッチソレノイドバルブCSVは、電子コントロールユニット11から発信されるデューティパルスのオンオフ信号で全開・全閉されるようになっており、デューティパルスのデューティ比(単位時間当たりのオンオフ比)に応じてパイロット油圧を調節するようになっている。
また、油圧回路13には、作動油の油温を検出するための油温センサ17が設けられており、電子コントロールユニット11に油温情報を出力するようになっている。
電子コントロールユニット11は、湿式摩擦クラッチ3の制御プログラム、トルク点学習プログラム及びこれらのプログラムで用いる各種データ等を固定的に記憶するROM等の読み出し専用記憶装置(図示せず)と、各種センサから出力される情報等を読み書き自在に記憶するRAM等の読み書き自在記憶装置(図示せず)と、中央演算装置(図示せず)とを備えて構成されており、中央演算装置が読み出し専用記憶装置からトルク点学習プログラムを読み出して後述するトルク点学習方法を実行するようになっている。
次に、トルク点学習プログラムによって実行される湿式摩擦クラッチ3のトルク点学習方法について述べる。
車両(図示せず)が停止され、かつ変速機T/Mが接続された状態で所定の操作がなされると、クラッチ3のトルク点学習が開始される。図2及び図4に示すように、電子コントロールユニット11は、油温センサ17にて測定した油温を取得20し、油温が所定の温度より高いか否かを判別21する。所定の温度は、作動油の性状に応じて決定される温度であり、通常の運転時より作動油の粘度が高くなる約15℃〜100℃の間で設定される。
油温が所定の温度より低い場合、デューティパルスの周波数(作動周波数)fをクラッチ制御時の周波数(50Hz)よりも低い学習用周波数(30Hz)に設定22し、それ以外の場合、作動周波数fをクラッチ制御時に用いる50Hzに設定23する。学習用周波数の値は、学習操作をすると考えられる低温下にてクラッチソレノイドバルブCSVによる油圧調節を安定してできる周波数を予め実験的又は理論的に求めて決定される。
この後、学習時間を短縮させるべく、完全に切断されている湿式摩擦クラッチ3の無効領域(遊び)を急接させる。具体的には、トルク点に到達しない程度にデューティ比Dを大きく接側に寄せて60%とし24、クラッチソレノイドバルブCSVにデューティパルスを発信25する。
このようにして、無効領域部を急接させたら、デューティ比Dを漸減させながら湿式摩擦クラッチ3がどの程度のトルクを伝達しているかを検出し、所定のトルクを伝達し始めたときのデューティ比Dを実測値Drとして電子コントロールユニット11に記録30する。湿式摩擦クラッチ3が所定のトルクを伝達し始めたか否かの判別は、エンジンEとタービン5の回転差が所定値に達したか否かで判別する。これは、湿式摩擦クラッチ3の出力側にタービン5を徐々に接続することで、タービン5が回転を止められた出力側から抵抗を受けて徐々に回転数を落とすことを利用したものである。具体的には、エンジン回転センサ9から出力されるエンジン回転数Neを取得26すると共に、タービン回転センサ10から出力されるタービン回転数Ntを取得27し、エンジン回転数Neとタービン回転数Ntとの差ΔNを算出28し、回転数の差ΔNが所定値に未達か否かを判別29することで所定のトルクを伝達し始めたか否かを判別する。
回転数の差ΔNが所定値に満たない場合(湿式摩擦クラッチ3が所定のトルクを伝達していない場合)、デューティ比Dを所定の微小値減らし31、クラッチソレノイドバルブCSVにデューティパルスを発信32する。
ステップ30にて実測値Drが得られたら、図5に示すように、作動周波数fが学習用周波数(30Hz)であるかを判別33し、学習用周波数である場合、読み出し専用記憶装置から作動周波数30Hzにおける油温とデューティ比との標準的な関係を示すマップデータを取得34すると共に、マップデータ上の運転時の油温(100℃)におけるデューティ比と、運転時の油温でかつクラッチ制御時の周波数であるときに半クラッチを実現する標準的なデューティ比との差(以下、周波数間換算値という)を取得35する。
マップデータは、図3の30Hzのデータ36として示すことができる。周波数間換算値は、同図中の30Hzのデータ36と50Hzのデータ37の100℃におけるデューティ比の差ΔDfとして示すことができる。
この後、図3及び図5に示すように、マップデータと、周波数間換算値ΔDfと、実測値Drとから最終デューティ比Ddrvを算出38する。具体的には、最終デューティ比Ddrvの算出は、まず、実測値Drとこれに対応するマップデータ上のデューティ比(測定した油温T1におけるデューティ比)D1との差ΔDrを個体差として算出し、この個体差ΔDrをマップデータ上の運転時の油温T2におけるデューティ比D2に算入し、この値D2+ΔDrに周波数間換算値ΔDfを算入して行う。
図5に示すように、最後に最終デューティ比Ddrvをトルク点を示す値として電子コントロールユニット11の読み書き自在記憶装置に記録39し、学習は終了される。
ステップ33にて作動周波数がクラッチ制御時の周波数(50Hz)である場合には、実測値Drをそのまま最終デューティ比Ddrvとし40、最終デューティ比Ddrvを電子コントロールユニット11の読み書き自在記憶装置に記録39し、学習を終了する。
湿式摩擦クラッチ3を制御するときは、読み書き自在記憶装置に記録した最終デューティ比Ddrvをデューティ比として湿式摩擦クラッチ3を急接させることで湿式摩擦クラッチ3を即座に半クラッチ状態に接続することができ、この後、緩やかに接続することでショックのない滑らかなクラッチ接続を行うことができる。
このように、バルブ手段16で油圧調節される作動油の油温を計測し、その油温が所定値以下のとき、デューティパルスの周波数fを通常のクラッチ制御時の周波数より低下させ、デューティ比Dを漸減させながら、湿式摩擦クラッチ3の半クラッチを検出するため、作動油が低温であっても、作動周波数fと油温とに応じた一定のデューティ比D1を得ることができ、このデューティ比D1をクラッチ制御時の周波数かつ運転時の油温であるときの最終デューティ比Ddrvに換算することでクラッチ制御に用いるデューティ比Ddrvを得ることができ、最適なトルク点を安定して学習することができる。
また、バルブ手段16で油圧調節される作動油の油温を計測し、その油温が所定値以下のとき、デューティパルスの周波数fを通常のクラッチ制御時の周波数より低い学習用周波数に設定し、デューティ比Dを漸減させながら、湿式摩擦クラッチ3の半クラッチを検出し、このときのデューティ比Dを実測値Drとする一方、学習用周波数のデューティパルスにて同一の半クラッチ状態が実現されるデューティ比と油温との標準的な関係をマップデータとして予め電子コントロールユニット11に記録しておくと共に、マップデータ上の運転時の油温におけるデューティ比と、クラッチ制御時の周波数でかつ運転時の油温であるときに半クラッチ状態が実現される標準的なデューティ比との差を周波数間換算値ΔDfとして予め電子コントロールユニット11に記録しておき、実測値Drとこれに対応するマップデータ上のデューティ比D1との差ΔDrを個体差とし、個体差ΔDrと周波数間換算値ΔDfとを、マップデータ上のクラッチ制御時の油温におけるデューティ比D2に算入して最終デューティ比Ddrvを算出し、最終デューティ比Ddrvをトルク点として学習するため、最適なトルク点を安定して容易に学習することができる。
そして、最終デューティ比Ddrvを算出するとき、個体差ΔDrを算出したのち、個体差ΔDrをマップデータ上の運転時の油温におけるデューティ比D2に算入し、この値に周波数間換算値ΔDfを算入して最終デューティ比Ddrvを算出するため、最適なトルク点を安定して容易に学習することができる。
他の実施の形態について述べる。
図6は図5の処理に変更を加えた流れ図である。変更点は、電子コントロールユニット11に予め記録しておくデータにある。そして、これに伴って最終デューティ比Ddrvの計算方法も変更している。その他は上述と同様であるため説明を省略する。
図4に示すステップ30で実測値Drを取得したら、図6に示すように、作動周波数fが学習用周波数(30Hz)であるかを判別33し、学習用周波数である場合、読み出し専用記憶装置から作動周波数30Hzにおける油温とデューティ比との標準的な関係を示すマップデータを取得34すると共に、運転時の油温でかつクラッチ制御時の周波数のときに半クラッチ状態が実現される標準的なデューティ比を取得41する。
この後、マップデータと、標準的なデューティ比と、実測値Drとから最終デューティ比Ddrvを算出42する。最終デューティ比Ddrvの算出は、まず、実測値Drとこれに対応するマップデータ上のデューティ比D1との差ΔDrを個体差として算出し、この個体差ΔDrを標準的なデューティ比に算入して行う。
前述の実施の形態と同様に、最終デューティ比Ddrvをトルク点を示す値として電子コントロールユニット11の読み書き自在記憶装置に記録したら学習は終了される。
このように、学習用周波数のデューティパルスにて同一の半クラッチ状態が実現されるデューティ比と油温との標準的な関係をマップデータとして予め電子コントロールユニット11に記録しておくと共に、運転時の油温でかつクラッチ制御時の周波数のときに半クラッチ状態が実現される標準的なデューティ比を予め電子コントロールユニット11に記録しておき、実測値Drとこの実測値Drに対応するマップデータ上のデューティ比D1との差ΔDrを算出し、この差ΔDrを上記標準的なデューティ比に算入して最終デューティ比Ddrvを算出し、最終デューティ比Ddrvをトルク点として学習しても、最適なトルク点を安定して容易に学習することができる。
なお、上述のいずれの実施の形態においても最終デューティ比Ddrvをそのままトルク点として電子コントロールユニット11に記録し、学習するものとしたが、最終デューティ比Ddrvをバッテリ電圧やエンジン回転数に基づいて補正したのち、この補正値をトルク点として電子コントロールユニット11に記録してもよいのは勿論である。この場合、バッテリ電圧とデューティ比との関係を示すマップデータや、エンジン回転数とデューティ比との関係を示すマップデータを予め電子コントロールユニット11に記録しておき、これらのマップデータに基づいて最終デューティ比Ddrvを補正するとよい。
また、完全に切断された湿式摩擦クラッチ3を徐々に接続しながらトルク点を探る学習方法について述べたが、これに限るものではない。逆に完全に接続された湿式摩擦クラッチ3を徐々に切断しながらトルク点を探ってもよい。この場合、デューティ比を漸増させながらエンジン回転数Neとタービン回転数Ntとの差ΔNが所定値以下になった否かを判別し、回転数差ΔNが所定値以下になったときのデューティ比を実測値Drとするとよい。
湿式摩擦クラッチ3は、多板式、単板式のいずれであってもよい。
車両の動力伝達装置を示すブロック図である。 湿式摩擦クラッチを断接させる油圧回路図である。 デューティパルスの周波数が30Hz、50Hzの場合における油圧とデューティ比の関係を示すグラフである。 トルク点を学習する処理の流れを示す流れ図である。 トルク点を学習する処理の流れを示す流れ図である。 他の実施の形態を示すトルク点を学習する処理の流れを示す流れ図である。
符号の説明
3 湿式摩擦クラッチ
11 電子コントロールユニット
16 バルブ手段

Claims (3)

  1. 湿式摩擦クラッチに供給する油圧を調節するためのバルブ手段を、電子コントロールユニットから出力されるデューティパルスのデューティ比に基づいて開閉制御して上記湿式摩擦クラッチの断接を制御するに際し、上記湿式摩擦クラッチの半クラッチ状態が実現されるようなデューティ比をトルク点として学習するクラッチのトルク点学習方法において、
    上記バルブ手段で油圧調節される作動油の油温を計測し、その油温が所定値以下のとき、上記デューティパルスの周波数を通常のクラッチ制御時の周波数より低い学習用周波数に設定し、デューティ比を漸増又は漸減させながら、上記湿式摩擦クラッチの半クラッチを検出し、このときのデューティ比を実測値とする一方、上記学習用周波数のデューティパルスにて同一の半クラッチ状態が実現されるデューティ比と油温との標準的な関係をマップデータとして予め電子コントロールユニットに記録しておくと共に、上記マップデータ上の運転時の油温におけるデューティ比と、クラッチ制御時の周波数でかつ運転時の油温であるときに半クラッチ状態が実現される標準的なデューティ比との差を周波数間換算値として予め電子コントロールユニットに記録しておき、実測値とこれに対応するマップデータ上のデューティ比との差を個体差とし、該個体差と上記周波数間換算値とを、上記マップデータ上のクラッチ制御時の油温におけるデューティ比に算入して最終デューティ比を算出し、最終デューティ比又は最終デューティ比を補正した値をトルク点として学習することを特徴とするクラッチのトルク点学習方法。
  2. 上記最終デューティ比を算出するとき、上記個体差を算出したのち、個体差を上記マップデータ上の運転時の油温におけるデューティ比に算入し、この値に上記周波数間換算値を算入して最終デューティ比を算出する請求項1記載のクラッチのトルク点学習方法。
  3. 湿式摩擦クラッチに供給する油圧を調節するためのバルブ手段を、電子コントロールユニットから出力されるデューティパルスのデューティ比に基づいて開閉制御して上記湿式摩擦クラッチの断接を制御するに際し、上記湿式摩擦クラッチの半クラッチ状態が実現されるようなデューティ比をトルク点として学習するクラッチのトルク点学習方法において、
    上記バルブ手段で油圧調節される作動油の油温を計測し、その油温が所定値以下のとき、上記デューティパルスの周波数を通常のクラッチ制御時の周波数より低い学習用周波数に設定し、デューティ比を漸増又は漸減させながら、上記湿式摩擦クラッチの半クラッチを検出し、このときのデューティ比を実測値とする一方、上記学習用周波数のデューティパルスにて同一の半クラッチ状態が実現されるデューティ比と油温との標準的な関係をマップデータとして予め電子コントロールユニットに記録しておくと共に、運転時の油温でかつクラッチ制御時の周波数のときに半クラッチ状態が実現される標準的なデューティ比を予め電子コントロールユニットに記録しておき、上記実測値とこの実測値に対応するマップデータ上のデューティ比との差を算出し、この差を上記標準的なデューティ比に算入して最終デューティ比を算出し、最終デューティ比又は最終デューティ比を補正した値をトルク点として学習することを特徴とするクラッチのトルク点学習方法。
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