JPH05311590A - フォイルブレード - Google Patents
フォイルブレードInfo
- Publication number
- JPH05311590A JPH05311590A JP13966692A JP13966692A JPH05311590A JP H05311590 A JPH05311590 A JP H05311590A JP 13966692 A JP13966692 A JP 13966692A JP 13966692 A JP13966692 A JP 13966692A JP H05311590 A JPH05311590 A JP H05311590A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- foil
- foil blade
- raw material
- blade
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 フォイル後縁より空気が浸入して真空がブレ
イクするのを防止して、高い脱水能力を得る。 【構成】 走行するワイヤ１２に摺接する平行面１ｃ
と、同ワイヤと所定角度θ1 をなす勾配面１ｂからな
り、同平行面１ｃでワイヤ１２を支持し、かつ後端部に
前記勾配面１ｂを配設した支持部材２を紙幅方向に複数
突設してなるものである。
イクするのを防止して、高い脱水能力を得る。 【構成】 走行するワイヤ１２に摺接する平行面１ｃ
と、同ワイヤと所定角度θ1 をなす勾配面１ｂからな
り、同平行面１ｃでワイヤ１２を支持し、かつ後端部に
前記勾配面１ｂを配設した支持部材２を紙幅方向に複数
突設してなるものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は抄紙機においてワイヤ上
の原料液から脱水を行なうフォイルブレードに関するも
のである。
の原料液から脱水を行なうフォイルブレードに関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】図７及び図８は抄紙機における一般的な
ウェットエンド部の構成説明図である。図７及び図８に
より概略構成について簡単に説明すると、紙原料を連続
して供給するヘッドボックス１０、原料を搬送するワイ
ヤ１２、同ワイヤ１２を搬送駆動させる複数個のロール
１４及び原料１１、搬送ワイヤ１２の裏面に幅方向全域
にわたって摺接させた複数個のフォイルブレード１３等
によって構成されている。また前記ワイヤ１２は、エン
ドレスの網ベルトで複数個のロール１４を捲回し、図示
省略の駆動装置により回転するロールによって矢印方向
に走行する。また搬送ワイヤ１２上に供給された原料１
１は、ワイヤ１２の裏面に設けられた複数個のフォイル
ブレード１３によって順次脱水されて行き、次第に湿紙
として形成され、真空脱水機器（図示せず）により最終
脱水が行なわれたのち、次工程へ送られる。
ウェットエンド部の構成説明図である。図７及び図８に
より概略構成について簡単に説明すると、紙原料を連続
して供給するヘッドボックス１０、原料を搬送するワイ
ヤ１２、同ワイヤ１２を搬送駆動させる複数個のロール
１４及び原料１１、搬送ワイヤ１２の裏面に幅方向全域
にわたって摺接させた複数個のフォイルブレード１３等
によって構成されている。また前記ワイヤ１２は、エン
ドレスの網ベルトで複数個のロール１４を捲回し、図示
省略の駆動装置により回転するロールによって矢印方向
に走行する。また搬送ワイヤ１２上に供給された原料１
１は、ワイヤ１２の裏面に設けられた複数個のフォイル
ブレード１３によって順次脱水されて行き、次第に湿紙
として形成され、真空脱水機器（図示せず）により最終
脱水が行なわれたのち、次工程へ送られる。
【０００３】ここで従来のフォイルブレード１３につい
て以下詳細に説明すると、同フォイルブレード１３の上
面は、搬送ワイヤ１２と全幅にわたって摺接し、ワイヤ
１２を介して搬送される原料１１と平行な面１３−ａ及
び原料１１とある角度θを持って設けられた勾配面１３
−ｂよりなり、勾配面１３−ｂの上部隙間には矢印方向
に走行するワイヤ１２と原料１１によって負圧域が形成
され、ワイヤ１２を介して原料１１に含まれる水分を脱
水する。なお、この水分を白水と呼ぶ。原料１１より脱
水された白水１６は、ワイヤ１２の裏面に付着した状態
で搬送され、後流側の次のフォイルブレード１３の先端
で順次掻き落とされてセーブオール１７に集められて排
出される。
て以下詳細に説明すると、同フォイルブレード１３の上
面は、搬送ワイヤ１２と全幅にわたって摺接し、ワイヤ
１２を介して搬送される原料１１と平行な面１３−ａ及
び原料１１とある角度θを持って設けられた勾配面１３
−ｂよりなり、勾配面１３−ｂの上部隙間には矢印方向
に走行するワイヤ１２と原料１１によって負圧域が形成
され、ワイヤ１２を介して原料１１に含まれる水分を脱
水する。なお、この水分を白水と呼ぶ。原料１１より脱
水された白水１６は、ワイヤ１２の裏面に付着した状態
で搬送され、後流側の次のフォイルブレード１３の先端
で順次掻き落とされてセーブオール１７に集められて排
出される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来この種のフォイル
ブレードでは、勾配面１３−ｂに形成される負圧によっ
て脱水作用を行なっているが、従来のフォイルの場合
は、図９に示す様にワイヤ１２が勾配面１３−ｂに沿っ
て変形する為、原料液に引加される真空値が低く、かつ
吸引時間も短く、総じて脱水能力が低かった。この解決
の為、本発明者らによって図１０（実願平３−５４９３
０号、特願平３−１７４７２７号）に示す様に、勾配面
１３−ｂにワイヤ支持部材２を設けてワイヤ１２の変形
を防止し、従来のフォイルより脱水能力の大きいフォイ
ルが提案されている。このフォイルにおいては、ワイヤ
の変形が防止される為高い真空値がかかる反面、フォイ
ル後縁より空気１８が浸入して真空がブレイクされる為
吸引時間が短く、従来のフォイルより脱水能力は大幅に
増加するが、勾配面を充分活用しているとは云い難い面
があった。本発明は前記従来の問題を解決するために提
案されたものである。
ブレードでは、勾配面１３−ｂに形成される負圧によっ
て脱水作用を行なっているが、従来のフォイルの場合
は、図９に示す様にワイヤ１２が勾配面１３−ｂに沿っ
て変形する為、原料液に引加される真空値が低く、かつ
吸引時間も短く、総じて脱水能力が低かった。この解決
の為、本発明者らによって図１０（実願平３−５４９３
０号、特願平３−１７４７２７号）に示す様に、勾配面
１３−ｂにワイヤ支持部材２を設けてワイヤ１２の変形
を防止し、従来のフォイルより脱水能力の大きいフォイ
ルが提案されている。このフォイルにおいては、ワイヤ
の変形が防止される為高い真空値がかかる反面、フォイ
ル後縁より空気１８が浸入して真空がブレイクされる為
吸引時間が短く、従来のフォイルより脱水能力は大幅に
増加するが、勾配面を充分活用しているとは云い難い面
があった。本発明は前記従来の問題を解決するために提
案されたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、走行
するワイヤに摺接する平行面と、同ワイヤと所定角度を
なす勾配面からなり、同平行面でワイヤを支持し、かつ
後端部に前記勾配面を配設した支持部材を紙幅方向に複
数突設してなるもので、これを課題解決のための手段と
するものである。
するワイヤに摺接する平行面と、同ワイヤと所定角度を
なす勾配面からなり、同平行面でワイヤを支持し、かつ
後端部に前記勾配面を配設した支持部材を紙幅方向に複
数突設してなるもので、これを課題解決のための手段と
するものである。
【０００６】
【作用】本発明はワイヤ支持部材の後流側の１部分に勾
配面を設けたことにより、フォイルの勾配面とワイヤ間
が白水で充満される為、フォイル後縁より空気が浸入し
て真空をブレイクする事が回避されるので、高い真空値
を長時間保持することができることにより、高い脱水能
力を有する。この高い脱水能力により長網部の長さの減
少や、より大量の水を脱水できるので、坪量等抄造条件
の広範囲にわたり、フレキシビリティを有し安定した操
業が可能となる。
配面を設けたことにより、フォイルの勾配面とワイヤ間
が白水で充満される為、フォイル後縁より空気が浸入し
て真空をブレイクする事が回避されるので、高い真空値
を長時間保持することができることにより、高い脱水能
力を有する。この高い脱水能力により長網部の長さの減
少や、より大量の水を脱水できるので、坪量等抄造条件
の広範囲にわたり、フレキシビリティを有し安定した操
業が可能となる。
【０００７】
【実施例】以下本発明を図面の実施例について説明する
と、図１〜図６は本発明の実施例を示し、図２は本発明
の場合のフォイル表面圧力プロファイルを従来のフォイ
ルとの対比で示したものである。先ず図１の第１実施例
について説明すると、このフォイルブレード１は従来の
フォイルブレード１３と同様な勾配面１ａにフォイルブ
レード１の全幅にわたってワイヤ１２の変形を防止する
様に配置した走行するワイヤ１２に摺接する平行面１ｃ
と、後流側の１部分に勾配面１ｂを設けたフィン状部材
（ワイヤ支持部材）２を設けたものである。即ち、フォ
イルブレード１の勾配面１ａとワイヤ１２と原料液１１
によって負圧域が形成され、その負圧によってワイヤ１
２が変形しようとするが、幅方向にあるピッチＰで配列
したフィン状部材２で、上流側の平行面１ｃはワイヤ１
２が支持されるので、ワイヤ１２の変形を最小限に抑
え、下流側は勾配面１ｂを有しているので、ワイヤ１２
が変形して、勾配面１ａとの間に白水の流路を形成し、
フォイル後縁より空気が浸入して真空がブレイクするの
を防止する。即ち、図２にフォイル表面の圧力プロファ
イルを示すが、図の様にフィン状部材の後端に勾配面１
ｂを有する為真空がブレイクしないので、高い真空圧力
を長時間維持する事ができる。更にフォイル勾配面１ａ
の角度θ0 よりフィン状部材２の後端の１部分の勾配角
θ1 を小さくする事が望ましいが、θ0 ＝θ1 でもθ0
＞θ1 でも何れでも良い。またワイヤ支持部材２の勾配
面１ｂの長さ（即ちＬとＬ′）は、抄物及び操業条件に
変え得るべきパラメータである。
と、図１〜図６は本発明の実施例を示し、図２は本発明
の場合のフォイル表面圧力プロファイルを従来のフォイ
ルとの対比で示したものである。先ず図１の第１実施例
について説明すると、このフォイルブレード１は従来の
フォイルブレード１３と同様な勾配面１ａにフォイルブ
レード１の全幅にわたってワイヤ１２の変形を防止する
様に配置した走行するワイヤ１２に摺接する平行面１ｃ
と、後流側の１部分に勾配面１ｂを設けたフィン状部材
（ワイヤ支持部材）２を設けたものである。即ち、フォ
イルブレード１の勾配面１ａとワイヤ１２と原料液１１
によって負圧域が形成され、その負圧によってワイヤ１
２が変形しようとするが、幅方向にあるピッチＰで配列
したフィン状部材２で、上流側の平行面１ｃはワイヤ１
２が支持されるので、ワイヤ１２の変形を最小限に抑
え、下流側は勾配面１ｂを有しているので、ワイヤ１２
が変形して、勾配面１ａとの間に白水の流路を形成し、
フォイル後縁より空気が浸入して真空がブレイクするの
を防止する。即ち、図２にフォイル表面の圧力プロファ
イルを示すが、図の様にフィン状部材の後端に勾配面１
ｂを有する為真空がブレイクしないので、高い真空圧力
を長時間維持する事ができる。更にフォイル勾配面１ａ
の角度θ0 よりフィン状部材２の後端の１部分の勾配角
θ1 を小さくする事が望ましいが、θ0 ＝θ1 でもθ0
＞θ1 でも何れでも良い。またワイヤ支持部材２の勾配
面１ｂの長さ（即ちＬとＬ′）は、抄物及び操業条件に
変え得るべきパラメータである。
【０００８】本発明の第２実施例を図３及び図４に示す
が、本実施例はフィン状部材の勾配面１ｂを円弧Ｒとし
た場合である。更に図４には、その円弧Ｒが逆向きの場
合である。また本発明の第３実施例を図５及び図６に示
す。これは第１実施例のフィン状部材２の後縁を連結部
材３で連結したもので、フォイルブレード１の全幅にワ
イヤ支持部材２を有しているので、原料液１１が同一の
脱水作用を受け、紙品質等の局所的バラツキを最小限に
抑えることができる利点がある。
が、本実施例はフィン状部材の勾配面１ｂを円弧Ｒとし
た場合である。更に図４には、その円弧Ｒが逆向きの場
合である。また本発明の第３実施例を図５及び図６に示
す。これは第１実施例のフィン状部材２の後縁を連結部
材３で連結したもので、フォイルブレード１の全幅にワ
イヤ支持部材２を有しているので、原料液１１が同一の
脱水作用を受け、紙品質等の局所的バラツキを最小限に
抑えることができる利点がある。
【０００９】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明による
と、フォイル後縁より真空がブレイクすることを抑える
ことができ、従来のフォイルブレードの脱水機能を大幅
に向上させることができる。その効果により従来に比べ
フォイル本数を減らす事が可能となり、長網部の長さを
短くできる。反対に長網部が従来と同じ長さであれば、
より高速化が可能で、同じ抄紙速度であれば、原料濃度
を低減できる為、繊維分散の良好な高品質の紙を抄造す
ることができる。
と、フォイル後縁より真空がブレイクすることを抑える
ことができ、従来のフォイルブレードの脱水機能を大幅
に向上させることができる。その効果により従来に比べ
フォイル本数を減らす事が可能となり、長網部の長さを
短くできる。反対に長網部が従来と同じ長さであれば、
より高速化が可能で、同じ抄紙速度であれば、原料濃度
を低減できる為、繊維分散の良好な高品質の紙を抄造す
ることができる。
【図１】本発明の第１実施例に係るフォイルブレードの
斜視図である。
斜視図である。
【図２】本発明と従来の場合のフォイルブレード表面の
圧力プロファイルの説明図である。
圧力プロファイルの説明図である。
【図３】本発明の第２実施例に係るフォイルブレードの
側面図である。
側面図である。
【図４】本発明の第３実施例に係るフォイルブレードの
側面図である。
側面図である。
【図５】本発明の第４実施例に係るフォイルブレードの
斜視図である。
斜視図である。
【図６】図５の側断面図である。
【図７】従来のフォイルブレードを備えた抄紙機の斜視
図である。
図である。
【図８】図７におけるフォイルブレードの装着状態を示
す説明図である。
す説明図である。
【図９】従来のフォイルブレード表面の圧力プロファイ
ルの説明図である。
ルの説明図である。
【図１０】従来のフィン状支持部材を設けたフォイルブ
レード表面の圧力プロファイルの説明図である。
レード表面の圧力プロファイルの説明図である。
１ フォイルブレード １ａ，１ｂ 勾配面 １ｃ 平行面 ２ ワイヤ支持部材 ３ 連結部材 １１ 原料 １２ ワイヤ １６ 白水
Claims (1)
- 【請求項１】 走行するワイヤに摺接する平行面と、同
ワイヤと所定角度をなす勾配面からなり、同平行面でワ
イヤを支持し、かつ後端部に前記勾配面を配設した支持
部材を紙幅方向に複数突設したことを特徴とするフォイ
ルブレード。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13966692A JPH05311590A (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | フォイルブレード |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13966692A JPH05311590A (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | フォイルブレード |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05311590A true JPH05311590A (ja) | 1993-11-22 |
Family
ID=15250595
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13966692A Withdrawn JPH05311590A (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | フォイルブレード |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05311590A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014520977A (ja) * | 2011-07-21 | 2014-08-25 | エフシーパペル エルエルシー | 省エネルギー製紙成形装置、システム、および繊維懸濁液のコンシステンシ低下方法 |
-
1992
- 1992-05-06 JP JP13966692A patent/JPH05311590A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014520977A (ja) * | 2011-07-21 | 2014-08-25 | エフシーパペル エルエルシー | 省エネルギー製紙成形装置、システム、および繊維懸濁液のコンシステンシ低下方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990706 |