JP2971194B2 - フォイルブレード - Google Patents
フォイルブレードInfo
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- JP2971194B2 JP2971194B2 JP3174727A JP17472791A JP2971194B2 JP 2971194 B2 JP2971194 B2 JP 2971194B2 JP 3174727 A JP3174727 A JP 3174727A JP 17472791 A JP17472791 A JP 17472791A JP 2971194 B2 JP2971194 B2 JP 2971194B2
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- Japan
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- wire
- gradient
- raw material
- foil blade
- foil
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Description
原料液から脱水を行なうフォイルブレードに関するもの
である。
エンド部の構成説明図であり、これは紙原料を連続して
供給するヘッドボックス10、原料を搬送するワイヤ1
2、同ワイヤ12を搬送駆動させる複数個のロール14
及び原料11、搬送ワイヤ12の裏面に幅方向全域にわ
たって摺接させた複数個のフォイルブレード13等によ
って構成されている。またワイヤ12はエンドレスの網
ベルトであって複数個のロール14を捲回し、図示省略
の駆動装置により回転するロールによって矢印方向に走
行する。さて搬送ワイヤ12上に供給された原料11
は、ワイヤ12の裏面に設けられた複数個のフォイルブ
レード13によって順次脱水されて行き、次第に湿紙と
して形成され、真空脱水機器(図示せず)により最終脱
水が行なわれたのち、次工程へ送られる。
て説明すると、フォイルブレード13の上面は搬送ワイ
ヤ12と全幅にわたって摺接し、ワイヤ12を介して搬
送される原料11と平行な面13a及び原料11とある
角度θを持って設けられた勾配面13bより成り、勾配
面13bの上部隙間には矢印方向に走行するワイヤ12
と原料11によって負圧域が形成され、ワイヤ12を介
して原料11に含まれる水分を脱水する。この水分を白
水と呼ぶ。そして原料11より脱水された白水16は、
ワイヤ12の裏面に付着した状態で搬送され、後流側の
次のフォイルブレード13の先端で順次掻き落とされ、
セーブオール17に集められて排出される。
構造について更に詳述する。ワイヤ12をサポートし、
ワイヤと摺接する部分13a及び勾配面13bはセラミ
ックス等の耐摩耗性に優れた材質が使用され、狭幅の複
数枚のチップ1cで形成されている。このセラミックス
チップは、芯金4と共に合成樹脂5等により固着され、
またチップとチップも接着剤にて固着されている。合成
樹脂下面はフォイルブレードの挿入のためにT溝6が加
工されている。
ブレードでは、勾配面13bに形成される負圧によって
脱水作用を行なっているが、この負圧はワイヤ12の走
行速度の2乗に比例し、その負圧によってワイヤ12が
下方への曲がりを起こし、原料液11に方向転換及び上
下の加速度変化が起こり、ワイヤ12上の原料液11に
乱れを与える問題があった。そしてこの原料液11の乱
れの度合は、負圧の強さ、原料濃度、負圧波形、ワイヤ
支持スパン等によって影響を受けるが、一般的にワイヤ
走行速度の上昇によって乱れは増加し、極端な場合には
ワイヤ12上から原料液11が飛散する現象が起こり、
製品品質のうち、特にピンホールの発生や繊維分散状態
が悪化し、ワイヤ走行速度に制限を与えていた。なお、
このワイヤ12上の原料液11の乱れの度合は、製品品
質に大きく影響を及ぼすものの、最適状態がある。本発
明はこれらの問題を解決するために提案されたものであ
る。
液からワイヤを通して脱水するフォイルブレードにおい
て、上面に勾配を持つ狭幅のチップの間に、適宜の間隔
で勾配を持たない狭幅のチップを挿入して同勾配を持た
ないチップは単にワイヤの支えにすると共に、同両チッ
プの先端部が何れもワイヤに接するよう同一平面とする
ことにより、ワイヤに同伴する白水を幅方向均一に除去
するようにしてなるもので、これを課題解決のための手
段とするものである。
ヤ上の原料液が飛散していたが、本発明はこれを防止す
る為、フォイルブレードの勾配面にワイヤの変形を防止
する為の部材を設けた構造、即ち、勾配を持ったチップ
と、勾配を持たないチップを組合せた構造とすることに
より、フォイルブレードの勾配面で発生する負圧による
ワイヤの変形を防止することができる。従ってワイヤ上
の原料液の方向変化及び加速度変化がないので、ワイヤ
上の原料液の乱れを防止することができる。
と、図1〜図4は本発明の実施例を示す。図においてフ
ォイルブレード1は従来のフォイルブレードと同様な勾
配面1aを持つチップ2aと、フォイル上面の全長でワ
イヤをサポートし、ワイヤの変形を防止するために必要
ピッチwにて配設された勾配面を持たないフィン状チッ
プ2bからなり、かつ従来と同じくフォイル全長にわた
る芯金4及び複数の勾配面を持つチップ2aと、勾配面
を持たないフィン状チップ2bを一体化するための合成
樹脂部5から構成されている。この合成樹脂部5にはT
バー15(図7)に挿入するためのT形溝6が加工され
ている。
配面の角度を任意に、必要に応じて変えられる様にした
もので、勾配を持つチップとして本実施例では、先端側
チップ2cと勾配ブロック8及び勾配ブロック抑え7か
ら構成されている。勾配ブロック抑え7は、ステンレス
等の耐蝕性に優れた材質が使用され、セラミック製の先
端チップ2cに接着されている。なお、フィンチップの
ピッチが1枚のチップ2cより広い場合は、複数のチッ
プ2cに対し1個のブロック抑えが使用される。また勾
配ブロック8はゴムや樹脂製で、ブロック抑え7に上方
より挿入されている。本実施例を採用することで、運転
状況により勾配の異なるブロックに容易に変えられるの
で、脱水量の調整が出来る。
ータを示す。図中の単位L/S/Mは単位時間、単位ワ
イヤ幅当りの脱水量である。フィン付フォイルは従来の
フォイルに比べ、ワイヤ上原料の乱れを減少させる効果
があるのに加え、ワイヤ変形が防止されることで、ワイ
ヤ面とフォイル勾配面とのなす実際上の角度が大きくな
り、脱水量を増加させる効果があることが確認された。
に勾配を持つ狭幅のチップの間に、適宜の間隔で勾配を
持たない狭幅のチップを挿入して同勾配を持たないチッ
プは単にワイヤの支えにすると共に、同両チップの先端
部が何れもワイヤに接するよう同一平面とするようにし
ている。しかし主役は勾配を持つチップであるので、ワ
イヤに同伴する白水を幅方向均一に除去することができ
る。また従来のフォイルブレードでの脱水機能に加え、
ワイヤ上原料液の乱れ度合を低減する機能を付加したこ
とにより、脱水能力を従来並若しくは以上に有しなが
ら、しかも高速抄紙条件で生じるワイヤ上原料の過剰な
乱れを除くことができ、繊維の分散が良好な高品質の紙
を高速で抄造することができる。なお、ワイヤの変形を
防止する面を耐摩耗材とすれば、耐摩耗性の効果を長期
間保持できる。また合成樹脂との複合体とすれば、従来
と同様な軽量性を維持し、ブレードを出し入れする時の
機能も低下することはない。
斜視図である。
る。
である。
側断面図である。
ある。
形バーを使用する状態を説明する斜視図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 原料液からワイヤを通して脱水するフォ
イルブレードにおいて、上面に勾配を持つ狭幅のチップ
の間に、適宜の間隔で勾配を持たない狭幅のチップを挿
入して同勾配を持たないチップは単にワイヤの支えにす
ると共に、同両チップの先端部が何れもワイヤに接する
よう同一平面とすることにより、ワイヤに同伴する白水
を幅方向均一に除去するようにしたことを特徴とするフ
ォイルブレード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3174727A JP2971194B2 (ja) | 1991-06-20 | 1991-06-20 | フォイルブレード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3174727A JP2971194B2 (ja) | 1991-06-20 | 1991-06-20 | フォイルブレード |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04370289A JPH04370289A (ja) | 1992-12-22 |
JP2971194B2 true JP2971194B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=15983604
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3174727A Expired - Fee Related JP2971194B2 (ja) | 1991-06-20 | 1991-06-20 | フォイルブレード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2971194B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ATE442476T1 (de) * | 2006-10-16 | 2009-09-15 | Klaus Bartelmuss | Siebleiste für papiererzeugungsanlagen |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5218903A (en) * | 1975-08-05 | 1977-02-12 | Toshitaka Kawaguchi | Web forming apparatus for paper screening machine |
JPS642098U (ja) * | 1987-06-23 | 1989-01-09 |
-
1991
- 1991-06-20 JP JP3174727A patent/JP2971194B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04370289A (ja) | 1992-12-22 |
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Legal Events
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