JPH0531145A - 手術台 - Google Patents

手術台

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JPH0531145A
JPH0531145A JP3209872A JP20987291A JPH0531145A JP H0531145 A JPH0531145 A JP H0531145A JP 3209872 A JP3209872 A JP 3209872A JP 20987291 A JP20987291 A JP 20987291A JP H0531145 A JPH0531145 A JP H0531145A
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JP
Japan
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pin
hole
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holes
fitted
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Toshio Kadowaki
利生 門脇
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分割用天板の両側のピンと穴との着脱をワン
タッチで行い且つ結合状態もガタ付きのないしっくりと
したものとし、更に固定用ネジを必要としない手術台を
提供すること。 【構成】 分割形の天板であって各分割された一方の天
板の両端には上下に溝加工された穴21と長穴22とが
穿設され、他方の天板の両端部の一方には前記穴の上下
の溝部に線接触し且つ該溝加工された穴に嵌合させたと
き左右に遊びの出来る程度のピン4と他方には溝加工さ
れた穴23に嵌合する通常のピン6とが植設され、且つ
分割天板の一方と他方には平行ピン13と爪16と該爪
を付勢するばね18とで構成された着脱機構を有してな
る手術台。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、テ−ブルトップ(背
板や脚板等)を複数のセクションに分割可能な天板と
し、各分割部分の着脱機構をワンタッチとした手術台に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、汎用手術台は図6に示すように、
患者を載せる天板部分が背板1とベ−ス2と脚板3(図
では右足用のみを示す)とから構成され、各分割板の両
側端に設けたピン31、32と穴33、34とを着脱自
在として分解・組立出来るようにしてある。この場合、
両側の穴と穴との間隔Lと、ピンとピンとの間隔L' と
はある程度誤差があっても確実に嵌合できるように穴3
3等の大きさを大きくしてある。このためピン31を穴
33に嵌挿した時若干のガタ付きが生じるので図7に示
すように穴33の側面に別個のねじ穴35を穿設し嵌合
したピン31を固定用ネジ36で押さえるようにしてあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記するように穴とピ
ンとの嵌合にガタがあるため固定用のネジ36でガタを
止めるが、繰り返し固定している内にピンに凹部が形成
されここに血が溜まるようになる。また固定用のネジが
あると手術後拭き掃除がしづらいので清潔を損ないやす
い。穴にピンを嵌挿した結合状態のガタを止めるために
は或る一定値以上の力で固定用ネジをねじる必要がある
が、繰り返し止めている内に確実な固定は困難となる。
この発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とする所は分割用天板の両側のピンと穴との着脱
をワンタッチで行い且つ結合状態もガタ付きのないしっ
くりとしたものとし、更に固定用ネジを必要としない手
術台を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明は上記す
る課題を解決するための手術台が、分割形の天板であっ
て各分割された一方の天板の両端には上下に溝加工され
た穴と長穴とが穿設され、他方の天板の両端部の一方に
は前記穴の上下の溝部に線接触し且つ該溝加工された穴
に嵌合させたとき左右に遊びの出来る程度のピンと他方
には溝加工された穴に嵌合する通常のピンとが植設さ
れ、且つ分割天板の一方と他方には平行ピンと爪と該爪
を付勢するばねとで構成された着脱機構を有してなるこ
とを特徴とする。
【0005】
【作用】この発明にかかる手術台は以上のような手段か
らなるが、次にその作用について添付された図の符号を
用いて説明する。背板1とベ−ス2とを結合する場合、
背板1に形成したピン4とピン6をベ−ス2に穿設した
穴21と23嵌め込むと、擬似八角形のピン4は穴21
の上下の溝21aに線接触して嵌まり、またピン6も穴
23にしっくりと嵌まる。この時擬似八角形のピン4は
若干のピッチ誤差を吸収してしかも上下方向にはしっく
りと嵌まる。またこの時背板1に設けた爪16は長穴2
2、24内の平行ピン12、13に当接しばね18を付
勢して押し、そのまま係止する。背板1とベ−ス2とを
離す時にはレバ−17を握り引き離すとそのまま外れ
る。
【0006】
【実施例】以下、この発明の具体的実施例について図面
を参照して説明する。図1はこの発明にかかる手術台の
分割形の天板の背板1とベ−ス2の両側端に設けられた
穴とピンとの結合状態を示す断面図であって、(a)
(b)はそれぞれ左右の嵌合状態を示す。ベ−ス2側の
上側には穴21及び23が穿設され、これらの穴の上下
にはそれぞれ溝21a及び23aが加工してある。また
ベ−ス2の下側には長穴22及び24が穿設してある。
そして例えば背板1側の一方には擬似八角形のピン4が
植設され、他方には円形のピン6が植設してある。ま
た、下側に穿設された長穴22、24には背板1側に植
設された通常のピン5と7が嵌挿されるが、これらピン
5、7は省略しうる。尚、12と13はベ−ス2側の長
穴22及び24内に設けられた平行ピンである。
【0007】図2は図1(a)の穴21の拡大部を示
す。前記ベ−ス2側の上側に穿設した一方の穴21の円
形部分の径は例えば15Φとし、穴21に加工した溝2
1aの上下方向の高さは16、ピン4の円弧部分の径は
16Φとする。そして加工精度は穴21とピン4が上下
方向にしっくり嵌まるようf7公差のピンに対して上下
の溝の高さはH7公差とする。こうすると前記断面が擬
似八角形のピン4は上下の溝21a部分では線接触し且
つ穴21の円形部分とは接触しない。その結果ピン4は
左右方向へ若干の遊びを持ち、ピンと穴とのピッチ誤差
を吸収することが出来る。この場合、ピン4は擬似八角
形に限らず上下部分で線接触するよう一部の円弧を残
し、他を溝加工した穴に嵌めた時左右方向へ若干の遊び
を持つような形状とすれば良い。図1(b)に示す例は
ピン6と穴23がしっくり嵌まるようにピン6はf7公
差、穴23はH7公差に仕上げられ、ピン6は穴23に
対してほとんどガタのない構造になっている。
【0008】次に、図3はこの発明にかかる手術台の分
割天板のベ−ス2と脚板3との両側端に設けられた穴と
ピンとの結合状態を示す断面図であって、(a)(b)
はそれぞれ左右の嵌合状態を示す。ベ−ス2側の上側に
は穴25と27が穿設され、これらの穴の上下にはそれ
ぞれ溝25a、27aが加工してある。またベ−ス2の
下側には長穴26、28が穿設されている。この場合ベ
−ス2に穿設する穴25や27、或いは長穴26や28
等は左右の脚板では別個独立して嵌脱するようにしてあ
るためピッチ誤差は問題にならない。上側のピン8及び
10と穴25及び27等は前記背板のピン6とベ−ス2
の穴23等と同様にしっくり嵌合されるよう加工され
る。また下側の長穴26及び28の幅はピン9及び11
の径に対して+0.2〜+0.3mm程度でそこそこに
しっくり且つ脚板3の着脱を妨げない寸法関係としてあ
る。尚、14と15はベ−ス2側に設けられた平行ピン
である。また、背板1や脚板3のどちら側にも上記する
穴25、26等を穿設しておけばこれら背板1と脚板3
とは入れ換えて使用することが出来る。
【0009】図4は前記した背板1とベ−ス2(或いは
ベ−ス2と脚板3)との着脱機構(抜け止め機構)を示
す。ベ−ス2側の長穴24内には平行ピン13が設けら
れており背板1側には長穴24に嵌入し、且つ平行ピン
13に係止可能な爪16が設けられている。更に、該爪
16にはレバ−17が固定されており、且つばね18に
より常に図4で示す反時計方向に付勢されている。而し
て背板1をベ−ス2に結合させる場合、そのまま背板1
を押せば爪16は平行ピン13に当接しつつばね18を
付勢してそのまま平行ピン13に係止して抜け止め可能
となる(図5)。また背板1とベ−ス2とを分離する場
合にはレバ−17を引いた状態で引っ張れば簡単に爪1
6と平行ピン13との係止状態は外れるので離すことが
出来る。尚、この場合抜け止め防止構造は逆に背板1側
に平行ピン13を設け、ベ−ス2側に爪16やばね18
及びレバ−17等を設けても良い。尚、上記例ではピン
6と穴23側について説明したがピン4と穴21側につ
いても同様である。
【0010】この発明にかかる手術台は以上のような構
成からなるが、次にその作用について説明する。背板1
とベ−ス2とを結合する場合背板1に植設したピン4と
ピン6をベ−ス2に穿設した穴21と23に嵌め込む
と、擬似八角形のピン4は穴21の上下の溝21aに線
接触して嵌まり、またピン6も穴23にしっくりと嵌ま
る。この時擬似八角形のピン4は若干のピッチ誤差も吸
収してしかも上下方向にはしっくりと嵌まる。またこの
時背板1或いは脚板3側に設けた爪16は長穴24(2
2)内の平行ピン13(12)に当接しばね18を付勢
して押し、そのまま係止する。背板1とベ−ス2とを離
す時にはレバ−17を握り引き離すとそのまま外れる。
尚、脚板3とベ−ス2との結合の場合は左右の脚板が独
立しているためピッチ誤差は関係なくピン8、10は穴
25、27にしっくりと嵌まっている。更にピン9、1
1は各々長穴26、28に嵌まり脚板の回り止めの役を
果たす。
【0011】
【発明の効果】この発明にかかる手術台は以上詳述した
ような構成としたので、分割形天板の背板や脚板とベ−
スとの結合や分離に際し着脱部分のガタを殆ど無くしし
かも嵌合したピンを押さえるための固定用のネジも無く
することが出来る。また背板とベ−ス或いはベ−スと脚
板の着脱をワンタッチで行い同時に抜けも防止すること
が出来る。更にこの発明によれば背板と脚板とを入替え
たり或いは脚板側へ背板相当の補助板を付けることも可
能となる等極めて便利且つ衛生的な手術台を提供するこ
とが出来る。
【0012】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明にかかる手術台の分割天板の背板と
ベ−スの両側端に設けられた穴とピンとの結合状態を示
す断面図であって、(a)(b)はそれぞれ左右の嵌合
状態を示す図である。
【図2】 図1の擬似八角形ピンとこのピンを嵌入する
部分の拡大図である。
【図3】 この発明にかかる手術台の分割天板のベ−ス
と脚板との両側端に設けられた穴とピンとの結合状態を
示す断面図であって、(a)(b)はそれぞれ左右の嵌
合状態を示す図である。
【図4】 背板とベ−ス或いはベ−スと脚板との着脱機
構を示す図であって結合前の状態を示す図である。
【図5】 背板とベ−ス或いはベ−スと脚板との着脱機
構を示す図であって結合させた状態を示す図である。
【図6】 従来の分割形の手術台の全体構成図である。
【図7】 ガタ止め用の固定ネジを用いて手術台の背板
或いは脚板とベ−スとをピンと穴とで結合させた状態の
部分図である。
【符号の説明】
1 背板 2 ベ−ス 3 脚
板 4 擬似八角形のピン(背板側) 6 ピン(背板
側) 5、7 ピン(背板側) 8、10 ピン
(脚板側) 9、11 ピン(脚板側) 12、13、1
4、15 平行ピン 16 爪 17 レバ− 18 ば
ね 21、23 溝付穴(ベ−ス側) 21a、23a
溝 22、24 長穴(ベ−ス側) 25、27 溝付穴(ベ−ス側) 25a、27a
溝 26、28 長穴(ベ−ス側)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】分割形の天板であって各分割された一方の
    天板の両端には上下に溝加工された穴と長穴とが穿設さ
    れ、他方の天板の両端部の一方には前記穴の上下の溝部
    に線接触し且つ該溝加工された穴に嵌合させたとき左右
    に遊びの出来る程度のピンと他方には溝加工された穴に
    嵌合する通常のピンとが植設され、且つ分割天板の一方
    と他方には平行ピンと爪と該爪を付勢するばねとで構成
    された着脱機構を有してなる手術台。
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