JPH05311387A - 複層材 - Google Patents

複層材

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JPH05311387A
JPH05311387A JP4143475A JP14347592A JPH05311387A JP H05311387 A JPH05311387 A JP H05311387A JP 4143475 A JP4143475 A JP 4143475A JP 14347592 A JP14347592 A JP 14347592A JP H05311387 A JPH05311387 A JP H05311387A
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JP
Japan
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granular
film
plasma spraying
plasma
alumina
Prior art date
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Pending
Application number
JP4143475A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Yomo
邦夫 四方
Nobuyuki Yamaji
信幸 山地
Jun Okada
順 岡田
Fujiwara Emirio
藤原 エミリオ
Hidehisa Tachibana
秀久 橘
Hiroyasu Murata
裕康 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sansha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Sansha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sansha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Sansha Electric Manufacturing Co Ltd
Priority to JP4143475A priority Critical patent/JPH05311387A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 折り曲げ加工性がよく、かつ電気絶縁性にす
ぐれた絶縁基板として有用な複層を得ることを目的とす
る。 【構成】 金属基材11表面にインダクションプラズマ
溶射にて形成したセラミックス粉粒体13よりなる不連
続皮膜12の空隙に高温耐熱物質14を浸透させて電気
絶縁性にすぐれた複層材を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体装置の基板やモ
ータのケーシングカバーとして有用な電気絶縁性にすぐ
れた複層材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電力用半導体装置においては、ア
ルミニウムをベースとし、その上に絶縁膜を施したもの
を基板として用いて、この基板上に電力用半導体チップ
を搭載してハウジングモジュールとして使用されてい
る。また、モジュールによっては電力用半導体チップと
ともに該チップを制御する制御部品を同一基板に搭載し
て使用されているものもある。一方、モータ等では軽量
化を目的として絶縁化したアルミニウムがケーシングカ
バーとして使用されている。
【0003】アルミニウム基材表面に絶縁膜を形成する
方法としては、アルミニウム基材に数μmから数10μ
mの厚みにアルミナ粉体をプラズマ溶射して皮膜を形成
する方法が一般に用いられている。そしてプラズマ溶射
としては、直流の高速(150〜200m/sec)の
プラズマアーク中にアルミナ粉体を投入して行なわれる
が、この方法では電極−母材間にプラズマアークを発生
させるものであり、母材の下に配置されている被溶射物
(以下、これを基材という)に溶射皮膜を形成させよう
とすると、当然大きなアークが必要となって高速溶射に
ならざるを得ない。このような直流プラズマアークによ
って融解した粉体が高速で基材上に溶射されると、図3
に示すように基材21上に扁平状となった粉体23が多
数層状に重なり合って、層間の空隙24の少ない皮膜2
2が形成される。
【0004】ところが、このようにして絶縁皮膜を形成
した基材21を折り曲げ加工した場合、皮膜22自体は
層状に重なり合って相互の膜の結合距離が長く、また硬
く結合しているため、折り曲げに強い。しかし、これに
対してAl基材21は容易に折り曲げられるため、Al
基材21から皮膜22が剥がれてしまうことがあり、実
用には供し得ない。
【0005】そこで、直流プラズマアークに代えて、高
周波電力を印加するインダクションプラズマ溶射が提案
されている。これは、図2に示すような構造のインダク
ションプラズマ溶射装置を用いるものである。この装置
を概略説明すると、1が窒化ほう素焼結体製の円筒状の
支持体であり、この支持体1の内部に同心円状に設けら
れた挿着孔に、内側から順にキャリアガス導入管2、中
間管3、外側管4が嵌合螺着で固定されている。また、
キャリアガス導入管2と中間管3の間にプラズマガスを
供給するプラズマガス供給管5が支持体1に予め作って
あるネジ部1aに螺着され、また、中間管3と外側管4
との間にシースガスを供給するシースガス供給管6が同
じくネジ部1bに螺着されている。そして、7は外側管
4の下方開口部外周に設けた高周波誘導コイルであり、
8はプラズマ炎、11はAl基材である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような構造のイン
ダクションプラズマ溶射装置を用いて、高周波電力を印
加してプラズマによって融解したアルミナ粉体は、アル
ミ基材11上に低速で溶射されるので、図4のように基
材11上に形成される皮膜32は、恰も粒状のアルミナ
粉体33が多数堆積したような状態を呈するため、この
粒状粉体33間には多くの空隙34が生じる。このよう
に粒状粉体33が多数堆積している状態では粒状粉体間
の相互の結合部分は、図3の扁平状に重なり合った皮膜
22に比べて非常に少なく、従って基材11の下方から
力を加えて折り曲げると、空隙の多い部分で折り曲げが
可能となり、基材11と皮膜12との間で剥離するとい
う問題は生じない。がしかし、全体として皮膜32を形
成する粒状粉体33間に多くの空隙34が生じることか
ら、このような絶縁基板では電気絶縁性が悪いという問
題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記した従来
の絶縁基板における問題点を解消すべく検討の結果、得
られたものであって、インダクションプラズマ溶射によ
り基材上に堆積した多数のアルミナ粒状物よりなる粒状
皮膜の空隙にシリコーン樹脂などの高温耐熱物質を浸透
させることによって、絶縁皮膜を形成した複層材を提供
するものである。
【0008】
【作用】この発明は金属基材表面にインダクションプラ
ズマ溶射にてアルミナ粒状物を堆積させ、その粒状皮膜
の空隙に高温耐熱物質を浸透させた構造の複層材である
ため、折り曲げによる基材と皮膜間の剥離はみられず、
また高温耐熱物質の浸透で粒状皮膜の空隙部分を充填す
ることによって電気絶縁性を向上させたものである。
【0009】
【実施例】以下、この発明の複層材を実施例により詳細
に説明する。図2に示したインダクションプラズマ溶射
装置を用い、プラズマガス供給管5からキャリアガス導
入管2と中間管3との間にアルゴンガスなどのプラズマ
ガスを5リッター/分で供給し、シースガス供給管6か
ら中間管3と外側管4との間にアルゴンガスなどのシー
スガスを20リッター/分で供給し、このキャリアガス
とともに粒径5〜100μm(好ましくは30μm)の
アルミナ粉粒体を1〜2g/分供給する状態で高周波誘
導コイル7に5KW、13.56MHzの高周波電力を
印加すると、左右にバランスのとれた正常なプラズマ炎
8が発生してアルミナ粉体が溶融され、プラズマ炎8の
下方に配置した200mm平方で厚み1mmのアルミ基
材11上にアルミナ粉粒体13が図1のように多数堆積
したような状態に溶射されて空隙の多い200μm厚の
不連続皮膜12が形成された基板が得られる。次にこの
ような基板の空隙部分にシリコーン樹脂のような高温耐
熱物質14を浸透させ、乾燥させることによってこの発
明の複層材が得られるのである。
【0010】上記において得た高温耐熱物質を浸透させ
る前の200μm厚の不連続皮膜12が形成された基板
についてアルミ基材11下方から曲率半径R=50で折
り曲げたが、不連続皮膜12がアルミ基材11から剥れ
ることはなかった。また、この基板は2000V/20
0μmの電気絶縁性を示したが、この基板上の不連続皮
膜12の空隙部分に高温耐熱物質14を充填させたこの
発明の複層材は4000V/200μmの高い電気絶縁
性を示した。
【0011】上記の説明では金属基材としてアルミ基材
の例を示したが、このほか鉄や銅を用いることもでき
る。また、セラミックス粉粒体としてアルミナを用いた
が、SiO2 、ZrO2 などの金属酸化物や、AlN、
Si3 4 などの金属窒化物を用いてもよい。さらに高
温耐熱物質としては、上記の実施例で用いたシリコーン
樹脂のほか、ポリイミド樹脂や4フッ化エチレン樹脂の
ような200℃以上の耐熱性を示す樹脂が使用できる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の複層材
は金属基材表面にインダクションプラズマ溶射にて形成
したセラミックス粉粒体よりなる不連続の粒状皮膜の空
隙に高温耐熱物質を浸透せしめた構造であるので、この
複層材を折り曲げ加工しても基材と皮膜の剥離は認めら
れず、また電気絶縁性にもすぐれており、かつ放熱性も
良好なことから、半導体モジュール用の絶縁基板とし
て、あるいはモータのケーシングカバーとして有用であ
ることが認められた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の複層材の構造を示す断面図である。
【図2】この発明の複層材を得るに使用するインダクシ
ョンプラズマ溶射装置の縦断面図である。
【図3】従来の絶縁基板の構造を示す断面図である。
【図4】従来の絶縁基板の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
11 金属基材 12 不連続皮膜 13 セラミックス粉粒体 14 高温耐熱物質
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23C 4/12 (72)発明者 エミリオ 藤原 大阪府大阪市東淀川区淡路2丁目14番3号 株式会社三社電機製作所内 (72)発明者 橘 秀久 大阪府大阪市東淀川区淡路2丁目14番3号 株式会社三社電機製作所内 (72)発明者 村田 裕康 大阪府大阪市東淀川区淡路2丁目14番3号 株式会社三社電機製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属基材表面にインダクションプラズマ
    溶射にて形成したセラミックス粉粒体よりなる粒状皮膜
    の空隙に高温耐熱物質を浸透せしめてなる複層材。
  2. 【請求項2】 高温耐熱物質がシリコーン樹脂、ポリイ
    ミド樹脂、4フッ化エチレン樹脂である請求項1記載の
    複層材。
JP4143475A 1992-05-07 1992-05-07 複層材 Pending JPH05311387A (ja)

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JP4143475A JPH05311387A (ja) 1992-05-07 1992-05-07 複層材

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JP4143475A JPH05311387A (ja) 1992-05-07 1992-05-07 複層材

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JPH05311387A true JPH05311387A (ja) 1993-11-22

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JP4143475A Pending JPH05311387A (ja) 1992-05-07 1992-05-07 複層材

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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5825972A (ja) * 1981-08-08 1983-02-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd サ−マルヘツドの製造方法
JPH01265500A (ja) * 1988-04-18 1989-10-23 Sansha Electric Mfg Co Ltd インダクションプラズマ装置
JPH01313874A (ja) * 1988-06-10 1989-12-19 Sansha Electric Mfg Co Ltd 加熱被膜
JPH03275798A (ja) * 1990-03-27 1991-12-06 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 乾燥摺動部材の製造方法
JPH0467604A (ja) * 1990-07-09 1992-03-03 Meidensha Corp 電気機器の絶縁構造

Patent Citations (5)

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Effective date: 19961217