JPH05311156A - 撥水処理剤 - Google Patents

撥水処理剤

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JPH05311156A
JPH05311156A JP11754792A JP11754792A JPH05311156A JP H05311156 A JPH05311156 A JP H05311156A JP 11754792 A JP11754792 A JP 11754792A JP 11754792 A JP11754792 A JP 11754792A JP H05311156 A JPH05311156 A JP H05311156A
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JP
Japan
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water
weight
fluoroalkylsilane
acid
alcohol
Prior art date
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Pending
Application number
JP11754792A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuzo Kamimura
隆三 上村
Ichiro Nakamura
一郎 中村
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車ウィンドウ、サイドミラー等に用いら
れる耐久性の優れた撥水処理剤を得る。 【構成】 アルコール溶液にフルオロアルキルシランを
1.0〜10重量%と、酸触媒を0.01〜5重量%と、水を0.
01〜40重量%含有する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車用ウィンドウ、
サイドミラー等の撥水処理剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、撥水処理剤として種々提案されて
いるが、スーパーレインXに代表される自動車用撥水処
理剤としては、イソプロピルアルコールにポリジメチル
シロキサンやポリメチルフェニルシロキサンを分散した
もの(特公昭50−15473号公報)が、自動車用ケ
ミカルパーツとして市販されており、また撥水撥油剤、
その製造方法が例えば特開昭61−64780号、同6
1−118487号、特開平1−43593号、および
同1−167393号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の撥水処理剤にあっては、ポリジメチルシロキ
サン或いはポリメチルフェニルシロキサンを、アルコー
ル等の溶媒に分散した撥水処理剤では、目的とする基材
の表面に薄く塗り延ばされるだけであり、耐久性に乏し
く、約1ケ月弱で撥水性能が低下してくる。また基本骨
格が炭化水素系である為、初期の接触角が低いという問
題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
従来の問題点に着目してなされたもので、アルコール溶
液にフルオロアルキルシランを 1.0〜10重量%と、酸触
媒を0.01〜5重量%と、水を0.01〜40重量%含有したこ
とを特徴とする撥水処理剤に関するものである。
【0005】
【作用】次に作用を説明する。本発明の撥水処理剤は、
フッ素基を有するフルオロアルキルシランをアルコール
溶液に分散し、しかもこのフルオロアルキルシランの一
部を酸触媒及び水によって加水分解しガラスと反応性の
高いシラノール基とすることにより、ガラス表面と容易
に反応し、強固な結合を発現させることができる。
【0006】以下にフルオロアルキルシラン添加量、酸
触媒添加量、水添加量について説明する。まずフルオロ
アルキルシランの添加量を決定するため次に示すように
供試溶液を作製した。溶媒としてイソプロピルアルコー
ルを用い、酸触媒として塩酸を添加し、塩酸の濃度が1
重量%で一定になるよう調整した。また同じく水につい
ても2重量%で一定になるよう調整した。溶液中のフル
オロアルキルシランとしてヘプタデカフルオロデシルト
リメトキシシランを用いこれを 0.1重量%〜20重量%の
濃度で含有する7種類のコーティング液を作製した後、
各溶液をガラス板上に塗布し、乾燥後イソプロピルアル
コールでワイピングし水の接触角を測定した。結果を図
1に示すが、接触角90゜以上を得るには重量比でフルオ
ロアルキルシランを1重量%以上含有する必要がある。
また添加量の上限は2重量%以上で一定の接触角を示
し、20重量%ではガラス表面に塗布した時、余分なフル
オロアルキルシランがガラス表面に残る為、10重量%以
下が望ましい。
【0007】次に酸触媒の添加量であるが、溶媒にエチ
ルアルコールを用い、フルオロアルキルシランとしてト
リデカフルオロオクチルトリメトキシシラン CF3(CF2)5
CH2CH2Si(OMe)3 を添加し、各濃度が2重量%で一定に
なるように調整し、また同じく水についても10重量%で
一定になるよう調整した。
【0008】これらの溶液中の酸触媒として硝酸を用
い、それぞれ0.01〜10重量%の濃度で含有するコーティ
ング液を作製した後ガラス板に塗布し、風乾後エチルア
ルコールでワイピングし水の接触角を測定した。結果を
図2に示すが、接触角90゜以上得るには酸触媒を0.01重
量%以上含有する必要があり、また添加量が10重量%を
超えると酸の臭気が強くなる為、5重量%以下が望まし
い。
【0009】次に水の添加量であるが、溶媒としてイソ
プロピルアルコールを用い、フルオロアルキルシランと
してトリデカフルオロオクチルトリメトキシシランを添
加しそれぞれ2重量%の濃度で一定になるように調整し
た。また酸触媒として硝酸を添加しそれぞれ0.05重量%
の濃度で一定になるよう調整した。
【0010】これら溶液中の水含有量が0.01〜60重量%
になるようコーティング液を作製し、ガラス板に塗布し
た後風乾し、イソプロピルアルコールでワイピングし水
の接触角を測定した。結果を図3に示すが、水の添加量
は0.01重量%以上であれば接触角90゜以上得られるが、
40重量%を超えると塗布後の風乾性が悪くなる為、40重
量%以下が望ましい。
【0011】本発明において使用するフルオロアルキル
シランの種類としては、CF3CH2CH2Si(OMe)3、CF3CH2CH2
SiCl3、CF3(CF2)5CH2CH2SiCl3、CF3(CF2)5CH2CH2Si(OM
e)3、CF3(CF2)7CH2CH2SiCl3、CF3(CF2)7CH2CH2Si(OMe)
3 、CF3(CF2)7CH2CH2SiMeCl2、CF3(CF2)7CH2CH2SiMe(OM
e)2 などを挙げることができる。
【0012】アルコールの種類としては、メチルアルコ
ール、エチルアルコール、ブチルアルコール、イソプロ
ピルアルコール、アミルアルコール等から選択される
が、塗膜に付着した場合や臭気から考えるとメチルアル
コール、エチルアルコール、イソプロピルアルコールか
ら選択するのが望ましい。
【0013】酸触媒の種類としては、塩酸、硝酸、硫
酸、りん酸、ぎ酸、しゅう酸、酢酸等から選択される
が、硫酸およびりん酸は塗膜等に付着した場合は塗膜中
に取り込まれシミの原因となり、また、ぎ酸等の有機酸
は触媒効果が低く初期接触角が低い為、塩酸及び硝酸を
使用することが望ましい。
【0014】また添加順序であるが、水の含有量が20重
量%以下の場合はアルコール溶液に撥水剤、酸触媒、水
をそれぞれ添加するのに特に問題は無いが、水の添加量
が20重量%を超える場合はアルコール溶液にフルオロア
ルキルシランを溶解した後、酸触媒を添加した後、水を
添加するか、あるいは酸触媒と水の混合液を添加しない
と液が白濁する。
【0015】
【実施例】次に本発明を実施例および比較例により説明
する。 実施例1 エチルアルコール (95%)500gに、フルオロアルキルシ
ランとしてヘプタデカフルオロデシルトリメトキシシラ
ン〔CF3(CF2)7CH2CH2Si(OMe)3 〕10gを溶解した後、塩
酸 (35%) 1g、水1gを混合した溶液を添加し作製し
た処理液を自動車用ソーダガラス板に塗布し、約5分間
風乾した後エチルアルコールで表面をワイピングし撥水
処理ガラス板を作製した。この作製した溶液中には、フ
ルオロアルキルシランを 2.0重量%、塩酸を 0.7重量
%、水を 5.2重量%含有していた。
【0016】実施例2 溶媒としてメチルアルコール 500gを用い、フルオロア
ルキルシランとしてヘプタフルオロデシルトリメトキシ
シランを3重量%添加し、これに酸触媒として硝酸をア
ルコール溶液中の濃度が 0.6重量%と水が 0.4重量%に
なるように添加し、撥水処理剤を作製した。作製した撥
水処理剤を自動車用ソーダガラス板に塗布し、約5分間
風乾後メチルアルコールでワイピングし撥水処理ガラス
板を作製した。
【0017】比較例1 自動車用ソーダガラス板に、市販のスーパーレインXを
塗布し、濡れたウェスでワイピングし、比較例1の撥水
処理ガラス板を作製した。これら実施例1、実施例2、
比較例1の各撥水処理ガラス板の屋外暴露耐久を行い、
耐久日数と接触角測定結果を図4に示すが、本発明の実
施例1及び実施例2は、比較例1に対し高い耐久性能を
示した。
【0018】以上説明してきたように、この発明によれ
ば、その構成をアルコール溶液中にフルオロアルキルシ
ランを 1.0〜10重量%と、酸触媒を0.01〜5重量%と、
水を0.01〜40重量%含有した撥水処理剤としたため、フ
ッ素基を有するフルオロアルキルシランをアルコール溶
液に分散し、しかもこのフルオロアルキルシランの一部
を酸触媒及び水によって加水分解しガラスと反応性の高
いシラノール基とすることにより、ガラス表面と容易に
反応し強固に結合する為、高い耐久性能が得られるもの
である。
【0019】
【図面の簡単な説明】
【図1】フルオロアルキルシランの濃度と撥水処理剤に
よる接触角との関係を示す線図である。
【図2】酸触媒の濃度と撥水処理剤による接触角との関
係を示す線図である。
【図3】水の添加量と撥水処理剤による接触角との関係
を示す線図である。
【図4】実施例1,2および比較例1の撥水処理剤の屋
外暴露耐久試験における暴露耐久日数と接触角の関係を
示す線図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルコール溶液にフルオロアルキルシラ
    ンを 1.0〜10重量%と、酸触媒を0.01〜5重量%と、水
    を0.01〜40重量%含有したことを特徴とする撥水処理
    剤。
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