JPH05310844A - フェニルボロン酸基含有重合体 - Google Patents

フェニルボロン酸基含有重合体

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JPH05310844A
JPH05310844A JP4142040A JP14204092A JPH05310844A JP H05310844 A JPH05310844 A JP H05310844A JP 4142040 A JP4142040 A JP 4142040A JP 14204092 A JP14204092 A JP 14204092A JP H05310844 A JPH05310844 A JP H05310844A
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insulin
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Yasuhisa Sakurai
靖久 櫻井
Mitsuo Okano
光夫 岡野
Kazunori Kataoka
一則 片岡
Yoshiyuki Koyama
義之 小山
Masayuki Yokoyama
昌幸 横山
Taijirou Shiino
太二朗 椎野
Yasuyoshi Koinuma
康美 鯉沼
Takeo Matsumoto
竹男 松本
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 フェニルボロン酸基を有するエチレン性不飽
和単量体10重量部に対して、アミノ基を有するエチレン
性不飽和単量体2〜200 重量部を含む、単量体組成物を
重合させてなるフェニルボロン酸基含有重合体。該重合
体からなる液体クロマトグラフィー用充填剤。該重合体
とヒドロキシル化合物修飾インシュリンとを含むインシ
ュリン放出複合体。 【効果】 前記重合体、及びこの重合体とヒドロシキル
化合物修飾インシュリンとを含むインシュリン放出複合
体は新規な化合物であり、特に前記重合体は生理的pH
=7.4 において多価水酸基化合物と結合することが可能
であり、各種多価水酸基化合物の分離に使用することが
可能である。また、前記複合体は生理pH=7.4 におい
て糖等の多価水酸基化合物濃度に応じて修飾インシュリ
ンを放出することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フェニルボロン酸とア
ミノ基とを含有する重合体に関する。フェニルボロン酸
とアミノ基とを含有する重合体は、液体クロマトグラフ
ィー用充填剤として、また糖濃度に応じてインシュリン
を放出する薬物放出複合体として有用である。
【0002】インシュリンを放出する薬物放出複合体は
インシュリン依存型糖尿病患者の治療剤となる。
【0003】
【従来の技術】
(1) フェニルボロン酸基を不溶性担体に固定化した液体
クロマトグラフィー用充填剤としては、不溶性担体とし
てセルロース(Biochemistry, 9, 4396(1970))、アガロ
ース(米国特許3,912,595)、ポリアクリルアミド(Ana
l. Biochem, 66,532(1975))、ガラス等を用いたものな
どが知られている。また、p−ヒドロキシボリルスチレ
ンとジビニルベンゼンの共重合体によって得られるポリ
マー(特開昭59−223706)が公知である。
【0004】しかしながら、(1) においてフェニルボロ
ン酸基のpKaは約8.6 であることから、生理的なpH
=7.4 においては十分な量の -B(OH)3 - が得られず、ア
ルカリ域以外で使用することが困難であった。また、
(2) フェニルボロン酸基が導入された高分子とヒドロキ
シル基化合物修飾インシュリン(トリス(ヒドロキシメ
チル)アミノメタン修飾インシュリン、またはグルコン
酸修飾インシュリン)による糖濃度応答性薬物放出複合
体が知られている(特開平1−270215)。
【0005】しかしながら、(2) の系もフェニルボロン
酸のpKaが約8.6 であるために、pH=7.4 において
修飾インシュリンを糖濃度に応じて放出させることは困
難であった。また、(3) アクリルアミドフェニルボロン
酸とジメチルアミノプロピルアクリルアミドを共重合し
た系において、pH=7.4 においてアミノ基の不対電子
対がフェニルボロン酸のボロン原子に配位することによ
って、ボロン酸基が見かけ上4価となり、多価水酸基化
合物であるポリビニルアルコールとコンプレックスを形
成することが確認された(Polymers for Advanced Tech
nologies; Vol.2, p261-264 (1991)) 。しかしながら
(3) の重合体は水溶性であり、液体クロマトグラフィー
用充填剤、修飾インシュリン放出複合体とするには不向
きであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、pH
=7.4 付近で多価水酸基化合物を分離することかできる
非水溶性の重合体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はフェニルボロン
酸基を有するエチレン性不飽和単量体10重量部に対し
て、アミノ基を有するエチレン性不飽和単量体2〜200
重量部を含む、単量体組成物を重合させてなる分子量フ
ェニルボロン酸基含有重合体である。また、本発明は、
この重合体からなる液体クロマトグラフィー用充填剤、
及びこの重合体とヒドロキシル化合物修飾インシュリン
とを含むインシュリン放出複合体である。
【0008】本発明においてフェニルボロン酸基を有す
るエチレン性不飽和単量体としては、例えば(メタ)ア
クリルアミドフェニルボロン酸、p−ヒドロキシボリル
スチレン、N−(4’−ビニルベンジル)−4−フェニ
ルボロン酸カルボキシラート等が挙げられる。アミノ基
を有するエチレン性不飽和単量体としては、1級、2
級、3級、4級塩のいずれかのアミノ基を含むエチレン
性不飽和単量体であり、例えばビニルベンジルアミン,
アミノスチレン、2−ビニルピリジン、3−ビニルピリ
ジン、4−ビニルピリジン、2−ビニルイミダゾール、
N−メチル−2−ビニルイミダゾール、N−ビニルイミ
ダゾール、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルア
ミド、N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、N,
N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、N,N−ジ
エチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジエチルア
ミノエチルメタクリレート、N,N−ジメチルアミノプ
ロピルアクリルアミド各種4級塩、N,N−ジメチルア
ミノプロピルメタクリルアミド各種4級塩、N,N−ジ
メチルアミノエチルアクリレート各種4級塩、N,N−
ジメチルアミノエチルメタクリレート各種4級塩、N,
N−ジエチルアミノエチルアクリレート各種4級塩、
N,N−ジエチルアミノエチルメタクリレート各種4級
塩などが挙げられる。
【0009】フェニルボロン酸基を有するエチレン性不
飽和単量体は、全単量体100 重量部に対して0.1 〜50重
量部の範囲で用いることが好ましく、さらに好ましくは
0.5〜30重量部の範囲で用いるのが良い。アミノ基を有
するエチレン性不飽和単量体は、フェニルボロン酸基を
有するエチレン性不飽和単量体10重量部に対して2〜20
0 重量部の範囲で用いられるが、好ましくは30〜100 重
量部の範囲で用いるのが良い。
【0010】フェニルボロン酸基を有するエチレン性不
飽和単量体10重量部に対してアミノ基を有するエチレン
性不飽和単量体が2重量部未満の場合、生理的条件(p
H=7.4)でのボロン酸の結合力が弱くなり、200 重量部
を超えるとアミノ基によるイオン交換の影響が大きく、
相対的にボロン酸基の機能であるヒドロキシル化合物と
の結合力が弱くなり好ましくない。
【0011】本発明において単量体組成物には、フェニ
ルボロン酸基を有するエチレン性不飽和単量体と共重合
可能なエチレン性不飽和単量体を含むことが出来る。本
発明において、単量体組成物中共重合可能なエチレン性
不飽和単量体としては、例えば、(メタ)アクリルアミ
ド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメ
チル(メタ)アクリルドアミド、N−エチル(メタ)ア
クリルドアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルア
ミド、(メタ)アクリロイルモルホリン、(メタ)アク
リル酸、2−ヒドロキシエチル(メタ)クリレート、N
−ビニルピロリドン、N−ビニルラクトン、(メタ)ア
クリル酸モノグリセロール、メチルビニルエーテル、無
水マレイン酸、N−t−ブチルアクリルアミド、各種ア
ルキル(メタ)アクリレート、アクリロニトリル、各種
マクロモノマー、スチレン、メチルスチレン、クロルス
チレン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ビニルピバ
レート、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)
アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、エチ
ルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、塩化ビ
ニル、塩化ビニリデン、エチレン、イソブチレン、アク
リロニトリル等を挙げることが出来る。
【0012】この場合、共重合可能なエチレン性不飽和
単量体の使用量としては、前記2種類の性質を損なわな
い量で選ばれ、共重合する総単量体 100重量部に対して
95重量部以下、好ましくは80重量部以下で使用すること
が出来る。また、多官能エチレン性不飽和単量体を必要
に応じて添加することもでき、この場合、多官能エチレ
ン性不飽和単量体の使用量は共重合する総単量体 100重
量部に対して40重量部以下、好ましくは20重量部の範囲
であり、得られる重合体は架橋型になる。
【0013】多官能エチレン性不飽和単量体は、たとえ
ば、アリル(メタ)アクリレート、エチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ジアリルフタレート、ジビニルベンゼ
ン、メチレンビス(アクリルアミド)等である。本発明
の重合体は単量体組成物を共重合させることにより得ら
れるが、この場合には一般的なラジカル重合法によって
実施され、例えば溶液重合、塊状重合、乳化重合、懸濁
重合などの公知の技術によって行うことが出来る。
【0014】ここで重合開始剤としては、例えば、過酸
化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、ジイソプロピルペル
オキシジカーポネート、t−ブチルペルオキシ−2−エ
チルヘキサノエート、t−ブチルペルオキシピバレー
ト、t−ブチルペルオキシジイソブチレート、アゾビス
イソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−アミノ
プロパン)二塩酸塩、4,4’−アゾビス(4−シアノ
吉草酸)、2,2’−アゾビス〔2−(5−メチル−2
−イミダゾリン−2−イル)プロパン〕二塩酸塩、2,
2’−アゾビス〔2−(2−イミダゾリン−2−イル〕
プロパン〕二塩酸塩、2,2’−アゾビスイソブチルア
ミド二水和物、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチル
バレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−アミジノ
プロパン)ジヒドロクロリド、過硫酸塩、亜硫酸水素塩
系等を用いることが出来る。重合開始剤の使用量として
は総単量体 100重量部に対して0.01〜10重量部、更に好
ましくは 0.1〜5重量部である。
【0015】共重合の条件としては必要に応じて重合系
を不活性ガス、例えば、窒素、二酸化炭素、ヘリウムで
置換ないし雰囲気下にし、重合温度は0〜 100℃の範囲
で、重合時間としては0.1 〜72時間程度である。重合に
より得られる本発明の重合体の分子量は、重合温度、開
始剤使用量等によって調整可能であり、数平均分子量1,
000 〜1,000,000 の範囲のものが好ましく、さらには1
0,000〜100,000 の範囲が好ましい。
【0016】本発明のフェニルボロン酸基含有重合体か
らなる液体クロマトグラフィー用充填剤は、該重合体を
破砕させて用いることも出来るが、(逆相)懸濁重合に
よってビーズ状に重合したものを用いるのが好ましい。
この場合、単量体組成物が油溶性液体の場合は通常の水
相に油溶性液体の単量体を懸濁させて重合する懸濁重合
を用い、単量体組成物が水溶性の場合は逆相懸濁重合を
用いることが出来る。逆相懸濁重合は、懸濁相としてク
ロロホルム、トルエン、テトラクロロエタン等の有機溶
媒を用い、単量体組成物を水に溶解し多官能エチレン性
不飽和単量体と共に重合することによってハイドロゲル
ビーズを得ることが出来る。
【0017】本発明の液体クロマトグラフィー用充填剤
で分離可能な物質としてはヒドロキシル基を有すること
が条件であり、一価のアルコール類、多価のアルコール
のいずれでもよい。多価のアルコールには、糖類、糖誘
導体、カテコールアミン、糖蛋白、水酸基化合物修飾蛋
白、ポリビニルアルコール等の水酸基含有高分子を含
む。
【0018】溶離液として水系の緩衝液を用いた場合
は、多価のアルコールを分離することが可能であり、p
Hが7以上、好ましくはpHが7.4 〜8.5 で用いること
が適当である。緩衝液の種類としては使用するpHで緩
衝能を有していればいずれでも良く、HEPES緩衝
液、リン酸緩衝液等を好ましく挙げることが出来る。こ
こで、この緩衝液にNaCl、KCl 等の塩を加えてもよい。
高濃度の塩を加えると重合体のアミノ基の影響であるイ
オン交換クロマトグラフィーとしての作用を避けること
が出来、塩を加えないかあるいは低濃度の塩を加えると
アミノ基の影響であるイオン交換クロマトグラフィーと
しての作用を出すことが出来る。
【0019】また、溶離液として水を含まない有機溶媒
を用いた場合は、有機溶媒に不溶な液体クロマトグラフ
ィー用充填剤を用いることができる。この場合、分離す
るヒドロキシル化合物は多価のアルコールである必要は
なく、一価のアルコール類でも若干分離することが可能
である。フェニルボロン酸基含有重合体とヒドロキシル
化合物修飾インシュリンとを含むインシュリン放出複合
体に関しては、前記重合体にヒドロキシル化合物修飾イ
ンシュリンを結合させることによって作製される。
【0020】ヒドロキシル化合物修飾インシュリンとし
ては多価のヒドロキシル化合物が修飾されていることが
好ましく、例えば、糖修飾インシュリン(特開昭59−50
2065)、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン修飾
インシュリン(特開平1−270215)またはグルコン酸修
飾インシュリン等である。前記重合体と上述修飾インシ
ュリンからなる複合体の作製に当たっては、修飾インシ
ュリンと高分子中に存在するフェニルボロン酸基の仕込
のモル比として1:0.01〜1000が好ましく、特に1:0.
1 〜100 であることが望ましい。前記モル比が0.01未満
では修飾インシュリンがフェニルボロン酸基に有効に結
合しないために十分でなく、1000を超えると複合体の単
位体積当たりの修飾インシュリンの量が減り、工業的に
も有効でない。
【0021】また、複合体の作製方法としては、上記重
合体を水溶液に浸漬し、これに修飾インシュリンを直
接、または水溶液に溶解した状態で加える方法を用い
る。ここで使用する水溶液としてはpHが7以上である
ことが望ましく、pHが7以下ではボロン酸基が3価
(-B(OH)2)の状態を取り、修飾インシュリンが修飾した
ヒドロキシル基を介してフェニルボロン酸と結合するこ
とが困難である。
【0022】
【発明の効果】本発明のフェニルボロン酸基を有するエ
チレン性不飽和単量体とアミノ基を有するエチレン性不
飽和単量体を含む単量体組成物を重合させてなる重合
体、及びこの重合体とヒドロキシル化合物修飾インシュ
リンとを含むインシュリン放出複合体は新規な化合物で
あり、特に前記重合体は生理的pH=7.4 において多価
水酸基化合物と結合することが可能であり、各種多価水
酸基化合物の分離に使用することが可能である。
【0023】また、前記複合体は生理的pH=7.4 にお
いて糖等の多価水酸基化合物濃度に応じて修飾インシュ
リンを放出することが可能である。
【0024】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を具体的に説明
する。 実施例1(フェニルボロン酸基含有重合体) 7.8×10-3モルのm−メタクリルアミドフェニルボロン
酸(MAPB) 、1.4×10-1モルのアクリルアミド(AAM)、
2.8 ×10-3モルのN,N’−メチレンビス(アクリルア
ミド)(BisAAM)、3.3 ×10-2モルのN,N−ジメチル
アミノプロピルアクリルアミド(DMAPAA)を116ml の水
に溶解し、28mlの1N−塩酸、0.4gの2,2’−アゾビ
ス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロリドを更に加
えた。この溶液を、4.8ml のソルビタンセスキオレエー
トを含む960ml のトルエン:クロロホルム=37:11に滴
下し、窒素雰囲気下、60℃で7時間攪拌した。重合した
ビーズはトルエン、エタノール、水によって洗浄を行
い、凍結乾燥を行った。作製したビーズのプラズマ発光
分析の結果、ボロン酸基の含量は 1.8×10-4mol/g であ
り、使用したモノマーの総重量と重合物の重量(m−メ
タクリルアミドフェニルボロン酸の組成比を1.8×10-4m
ol/gとして換算)がほぼ一致したことから、重合体の組
成比はMAPB:AAM : BisAAM : DMAPAA =1.8 :68.5:1
3.6:16.1であった。
【0025】実施例2(液体クロマトグラフ用充填剤) 実施例1で得られた0.48gの重合体(ボロン含量 3.5×
10-6モル)を緩衝液(pH=7.4 、10mM−リン酸、100m
M-塩化ナトリウム、流量;0.5ml/min.)で十分膨潤し、
液体クロマトグラフィー用カラム(φ1cm×6cm)に充
填した。次に 100μl の7mg/ml の(1,2−プロパン
ジオール、1,3−プロパンジオール、1,1,1−ト
リス(ヒドロキシメチル)エタンをそれぞれインジェク
ションした。この時の溶出時間を示差屈折計にて検出し
た結果を表1に示す。
【0026】
【表1】 実施例3(インシュリン放出複合体) 実施例1で得られた20mgの重合体(ボロン含量 3.5×10
-6モル)を1mlの緩衝液(pH=7.4 、10mM−リン酸、
100mM-塩化ナトリウム)で十分膨潤し、236 μl の前述
緩衝液に溶解した23.6mgのグルコン酸修飾インシュリン
(3.5 ×10-6モル)を加えた、一晩放置後、液体クロマ
トグラフィー用カラムに充填し(φ5mm×10mm)、 前
述の緩衝液にて 200分リンスした後、200mg/dlのグルコ
ースを含む前述緩衝液を10分、グルコースを含まない緩
衝液を50分間リンスする操作を6回繰り返した。次に、
200mg/dlのグルコースを含む緩衝液を10分、80mg/dl の
グルコースを含む緩衝液を50分間リンスする操作を7500
分繰り返した。
【0027】放出されたグルコン酸修飾インシュリンは
インシュリンの持つ自然蛍光(Ex=275nm 、Em =304
nm)を測定することによって行った。図1に3500分から3
800分のインシュリン放出量の結果を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例3にて得られたグルコース濃度変化に
よるグルコン酸修飾インシュリンの放出を示すクロマト
グラフである。図の上図はグルコース濃度(mg/dl) 、下
図はカラムより放出した修飾インシュリンの濃度(μg/
ml) について時間(分) 経過による変化を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 220/60 MNH 7242−4J 226/06 MNM 7242−4J G01N 30/48 P 8506−2J (72)発明者 横山 昌幸 東京都品川区東大井5−26−25 (72)発明者 椎野 太二朗 千葉県柏市明原2−7−3 (72)発明者 鯉沼 康美 茨城県つくば市東新井32−16 (72)発明者 松本 竹男 茨城県つくば市東2−14−9

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェニルボロン酸基を有するエチレン性
    不飽和単量体10重量部に対して、アミノ基を有するエチ
    レン性不飽和単量体2〜200 重量部を含む、単量体組成
    物を重合させてなるフェニルボロン酸基含有重合体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフェニルボロン酸基含有
    重合体からなる液体クロマトグラフィー用充填剤。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のフェニルボロン酸基含有
    重合体とヒドロキシル化合物修飾インシュリンとを含む
    インシュリン放出複合体。
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