JPH05310109A - 車両の自動制動装置 - Google Patents
車両の自動制動装置Info
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- JPH05310109A JPH05310109A JP4116316A JP11631692A JPH05310109A JP H05310109 A JPH05310109 A JP H05310109A JP 4116316 A JP4116316 A JP 4116316A JP 11631692 A JP11631692 A JP 11631692A JP H05310109 A JPH05310109 A JP H05310109A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- deceleration
- dead zone
- brake pressure
- actual deceleration
- Prior art date
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- Regulating Braking Force (AREA)
- Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
- Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 路面の凹凸等の影響により誤って検出される
減速度に基づいてブレーキ圧が調圧されるのを防止す
る。 【構成】 前方障害物との接触回避等のために各車輪の
ブレーキ圧を自動的に増圧するとともに、検出手段51
で検出される自車両の実際の減速度Ga が目標の減速度
Gr になるよう上記ブレーキ圧をフィードバック制御す
る構成とする。そして、上記フィードバック制御中自車
両の実際の減速度と目標の減速度との差が所定幅の不感
帯領域内にあるとき上記ブレーキ圧の増減調圧を不感帯
領域設定手段53により規制する。また、自車両の実際
の減速度Ga が上記不感帯領域内で一旦収束した後は、
自車両の実際の減速度の不感帯領域外への変動が短時間
のものであるとき、又は上記減速度の変化勾配若しくは
変化量が所定値以上のとき上記ブレーキ圧の増減調圧を
規制手段56により規制する。
減速度に基づいてブレーキ圧が調圧されるのを防止す
る。 【構成】 前方障害物との接触回避等のために各車輪の
ブレーキ圧を自動的に増圧するとともに、検出手段51
で検出される自車両の実際の減速度Ga が目標の減速度
Gr になるよう上記ブレーキ圧をフィードバック制御す
る構成とする。そして、上記フィードバック制御中自車
両の実際の減速度と目標の減速度との差が所定幅の不感
帯領域内にあるとき上記ブレーキ圧の増減調圧を不感帯
領域設定手段53により規制する。また、自車両の実際
の減速度Ga が上記不感帯領域内で一旦収束した後は、
自車両の実際の減速度の不感帯領域外への変動が短時間
のものであるとき、又は上記減速度の変化勾配若しくは
変化量が所定値以上のとき上記ブレーキ圧の増減調圧を
規制手段56により規制する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前方障害物との接触を
回避するときなどに各車輪のブレーキを自動的にかける
車両の自動制動装置に関し、特に、その自動制動時に自
車両の実際の減速度が目標の減速度になるようブレーキ
圧をフィードバック制御するものの改良に係わる。
回避するときなどに各車輪のブレーキを自動的にかける
車両の自動制動装置に関し、特に、その自動制動時に自
車両の実際の減速度が目標の減速度になるようブレーキ
圧をフィードバック制御するものの改良に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種車両の自動制動装置と
しては、例えば特公昭39−2565号公報及び特公昭
39−5668号公報等に開示されるように、光学的方
法または超音波周波数等を用いて自車両と前方の障害物
との間の距離及び相対速度を連続的に検出するととも
に、その検出結果から接触の可能性を判断し、接触の可
能性があるときアクチュエータを作動させて各車輪のブ
レーキを自動的にかけ、前方障害物との接触を回避する
ようにしたものは知られている。
しては、例えば特公昭39−2565号公報及び特公昭
39−5668号公報等に開示されるように、光学的方
法または超音波周波数等を用いて自車両と前方の障害物
との間の距離及び相対速度を連続的に検出するととも
に、その検出結果から接触の可能性を判断し、接触の可
能性があるときアクチュエータを作動させて各車輪のブ
レーキを自動的にかけ、前方障害物との接触を回避する
ようにしたものは知られている。
【0003】そして、このような自動制動装置において
は、自車両の実際の減速度が接触を回避する上から設定
された目標の減速度になるようフィードバック制御が取
り入れられている。例えば特開昭52−121238号
公報には、自車両の実際の減速度を検出する減速度検出
手段と、該検出手段で検出された自車両の実際の減速度
と目標の減速度とを比較し、この比較値に応じてアクチ
ュエータに対する制御信号を補正する補正回路とを備
え、上記補正された制御信号によりアクチュエータの作
動をフィードバック制御することが開示されている。こ
のフィードバック制御では、必ずしも、自車両の実際の
減速度と目標の減速度とが完全に一致するように制御す
るものではなく、その差が所定値以内になったときアク
チュエータの作動によるブレーキ圧の増減調圧を規制す
る不感帯領域が設けられている。
は、自車両の実際の減速度が接触を回避する上から設定
された目標の減速度になるようフィードバック制御が取
り入れられている。例えば特開昭52−121238号
公報には、自車両の実際の減速度を検出する減速度検出
手段と、該検出手段で検出された自車両の実際の減速度
と目標の減速度とを比較し、この比較値に応じてアクチ
ュエータに対する制御信号を補正する補正回路とを備
え、上記補正された制御信号によりアクチュエータの作
動をフィードバック制御することが開示されている。こ
のフィードバック制御では、必ずしも、自車両の実際の
減速度と目標の減速度とが完全に一致するように制御す
るものではなく、その差が所定値以内になったときアク
チュエータの作動によるブレーキ圧の増減調圧を規制す
る不感帯領域が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、走行路面に
凹凸等がある場合、減速度検出手段で検出される自車両
の減速度は、実際のものと異なり振動的に変化したもの
となる。そのため、特に、自車両の実際の減速度が目標
の減速度に略一致し上記不感帯領域内で収束している定
常状態のときに、この検出手段で検出される自車両の減
速度に基づいてブレーキ圧を制御すると、ブレーキ圧が
不必要に調圧され、走行安定性及び乗心地を害すること
になる。
凹凸等がある場合、減速度検出手段で検出される自車両
の減速度は、実際のものと異なり振動的に変化したもの
となる。そのため、特に、自車両の実際の減速度が目標
の減速度に略一致し上記不感帯領域内で収束している定
常状態のときに、この検出手段で検出される自車両の減
速度に基づいてブレーキ圧を制御すると、ブレーキ圧が
不必要に調圧され、走行安定性及び乗心地を害すること
になる。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、上記の定常状態のとき
に、路面の凹凸等の影響により減速度検出手段で検出さ
れる自車両の減速度が異常に変化するときには、ブレー
キ圧の調圧を規制して誤った制動を防止し得る車両の自
動制動装置を提供せんとするものである。
あり、その目的とするところは、上記の定常状態のとき
に、路面の凹凸等の影響により減速度検出手段で検出さ
れる自車両の減速度が異常に変化するときには、ブレー
キ圧の調圧を規制して誤った制動を防止し得る車両の自
動制動装置を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の解決手段は、各車輪のブレーキ圧を自動的
に増圧するとともに、自車両の実際の減速度が目標の減
速度になるよう上記ブレーキ圧をフィードバック制御す
るように構成された車両の自動制動装置において、自車
両の実際の減速度を検出する減速度検出手段と、上記フ
ィードバック制御中上記検出手段で検出された自車両の
実際の減速度と目標の減速度との差が所定幅の不感帯領
域内にあるとき上記ブレーキ圧の増減調圧を規制する不
感帯領域設定手段と、上記自車両の実際の減速度が上記
不感帯領域内で一旦収束した後は、自車両の実際の減速
度の不感帯領域外への変動が短時間のものであるとき、
又は上記減速度の変化勾配若しくは変化量が所定値以上
のときには上記ブレーキ圧の増減調圧を規制する規制手
段とを備える構成とする。
め、本発明の解決手段は、各車輪のブレーキ圧を自動的
に増圧するとともに、自車両の実際の減速度が目標の減
速度になるよう上記ブレーキ圧をフィードバック制御す
るように構成された車両の自動制動装置において、自車
両の実際の減速度を検出する減速度検出手段と、上記フ
ィードバック制御中上記検出手段で検出された自車両の
実際の減速度と目標の減速度との差が所定幅の不感帯領
域内にあるとき上記ブレーキ圧の増減調圧を規制する不
感帯領域設定手段と、上記自車両の実際の減速度が上記
不感帯領域内で一旦収束した後は、自車両の実際の減速
度の不感帯領域外への変動が短時間のものであるとき、
又は上記減速度の変化勾配若しくは変化量が所定値以上
のときには上記ブレーキ圧の増減調圧を規制する規制手
段とを備える構成とする。
【0007】
【作用】上記の構成により、本発明では、自車両の実際
の減速度が不感帯領域内で一旦収束した後は、路面の凹
凸等の影響により検出手段により検出される自車両の実
際の減速度が異常に変化するとき、つまり車両の実際の
減速度の不感帯領域外への変動が短時間のものであると
き、又は上記減速度の変化勾配若しくは変化量が所定値
以上のときには、ブレーキ圧の増減調圧が規制手段によ
り規制され、誤った制動が防止される。
の減速度が不感帯領域内で一旦収束した後は、路面の凹
凸等の影響により検出手段により検出される自車両の実
際の減速度が異常に変化するとき、つまり車両の実際の
減速度の不感帯領域外への変動が短時間のものであると
き、又は上記減速度の変化勾配若しくは変化量が所定値
以上のときには、ブレーキ圧の増減調圧が規制手段によ
り規制され、誤った制動が防止される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0009】図1及び図2は本発明の一実施例に係わる
車両の自動制動装置を示し、図1は同自動制動装置の油
圧回路図であり、図2は同自動制動装置のブロック構成
図である。
車両の自動制動装置を示し、図1は同自動制動装置の油
圧回路図であり、図2は同自動制動装置のブロック構成
図である。
【0010】図1において、1は運転者によるブレーキ
ペダル2の踏込力を増大させるマスタバック、3は該マ
スタバック1により増大された踏込力に応じたブレーキ
圧を発生するマスタシリンダであって、該マスタシリン
ダ3で発生したブレーキ圧は、最初自動制動装置の油圧
アクチュエータ部4に送給され後、アンチスキッドブレ
ーキ装置(ABS)の油圧アクチュエータ部5を通して
4車輪(図では1車輪のみ示す)の各ブレーキ装置6に
供給されるようになっている。
ペダル2の踏込力を増大させるマスタバック、3は該マ
スタバック1により増大された踏込力に応じたブレーキ
圧を発生するマスタシリンダであって、該マスタシリン
ダ3で発生したブレーキ圧は、最初自動制動装置の油圧
アクチュエータ部4に送給され後、アンチスキッドブレ
ーキ装置(ABS)の油圧アクチュエータ部5を通して
4車輪(図では1車輪のみ示す)の各ブレーキ装置6に
供給されるようになっている。
【0011】上記自動制動装置の油圧アクチュエータ部
4は、上記マスタシリンダ3とブレーキ装置6側との連
通を遮断するシャッターバルブ11と増圧バルブ12と
減圧バルブ13とを有しており、これら三つのバルブ1
1〜13はいずれも電磁式の2ポート2位置切換バルブ
からなる。上記増圧バルブ12とマスタシリンダ3との
間には、モータ駆動式の油ポンプ14と、該油ポンプ1
4から吐出される圧油を貯溜して一定圧に保持するため
のアキュムレータ15とが介設されている。そして、上
記シャッターバルブ11が開位置にあるときには、ブレ
ーキペダル2の踏込力に応じて各車輪のブレーキ装置6
で制動がかかる。一方、シャッターバルブ11が閉位置
にあるとき、増圧バルブ12を開位置に、減圧バルブ1
3を閉位置にそれぞれ切換えると、上記アキュムレータ
15からの圧油が各車輪のブレーキ装置6に供給されて
ブレーキ圧が増圧され、増圧バルブ12を閉位置に、減
圧バルブ13を開位置にそれぞれ切換えると、上記ブレ
ーキ装置6から圧油が戻されてブレーキ圧が減圧される
ようになっている。
4は、上記マスタシリンダ3とブレーキ装置6側との連
通を遮断するシャッターバルブ11と増圧バルブ12と
減圧バルブ13とを有しており、これら三つのバルブ1
1〜13はいずれも電磁式の2ポート2位置切換バルブ
からなる。上記増圧バルブ12とマスタシリンダ3との
間には、モータ駆動式の油ポンプ14と、該油ポンプ1
4から吐出される圧油を貯溜して一定圧に保持するため
のアキュムレータ15とが介設されている。そして、上
記シャッターバルブ11が開位置にあるときには、ブレ
ーキペダル2の踏込力に応じて各車輪のブレーキ装置6
で制動がかかる。一方、シャッターバルブ11が閉位置
にあるとき、増圧バルブ12を開位置に、減圧バルブ1
3を閉位置にそれぞれ切換えると、上記アキュムレータ
15からの圧油が各車輪のブレーキ装置6に供給されて
ブレーキ圧が増圧され、増圧バルブ12を閉位置に、減
圧バルブ13を開位置にそれぞれ切換えると、上記ブレ
ーキ装置6から圧油が戻されてブレーキ圧が減圧される
ようになっている。
【0012】また、上記ABSの油圧アクチュエータ部
5は、各車輪毎に設けられた3ポート2位置切換バルブ
21を有しており、ABS作動時には該バルブ21の切
換えにより各ブレーキ装置6に印加されるブレーキ圧を
制御して各車輪がロックしないようになっている。油圧
アクチュエータ部5の構成は詳述しないが、上記切換バ
ルブ21の他にモータ駆動式の油ポンプ22及びアキュ
ムレータ23,24等を備えている。各車輪のブレーキ
装置6は、車輪と一体的に回転するディスク26と、マ
スタシリンダ3側からブレーキ圧を受けて上記ディスク
26を挟持するキャリパ27とからなる。
5は、各車輪毎に設けられた3ポート2位置切換バルブ
21を有しており、ABS作動時には該バルブ21の切
換えにより各ブレーキ装置6に印加されるブレーキ圧を
制御して各車輪がロックしないようになっている。油圧
アクチュエータ部5の構成は詳述しないが、上記切換バ
ルブ21の他にモータ駆動式の油ポンプ22及びアキュ
ムレータ23,24等を備えている。各車輪のブレーキ
装置6は、車輪と一体的に回転するディスク26と、マ
スタシリンダ3側からブレーキ圧を受けて上記ディスク
26を挟持するキャリパ27とからなる。
【0013】一方、図2において、31は車体前部に設
けられる超音波レーダユニットであって、該超音波レー
ダユニット31は、図に詳示していないが、周知の如く
超音波を発信部から自車両の前方の車両等の障害物に向
けて発信するとともに、上記前方障害物に当たって反射
してくる反射波を受信部で受信する構成になっており、
このレーダユニット31からの信号を受ける演算部32
は、レーダ受信波の発信時点からの遅れ時間によって自
車両と前方障害物との間の距離及び相対速度を演算する
ようになっている。33及び34は車体前部の左右に各
々設けられる一対のレーダヘッドユニットであって、該
各レーダヘッドユニット33,34は、パルスレーザ光
を発信部から自車両の前方の障害物に向けて送信すると
ともに、上記前方障害物に当たって反射してくる反射光
を受信部で受信する構成になっており、上記演算部32
は、これらのレーダヘッドユニット33,34からの信
号を信号処理部35を通して受け、レーザ受信光の発信
時点からの遅れ時間によって自車両と前方障害物との間
の距離及び相対速度を演算するようになっている。そし
て、演算部32は、上記レーダヘッドユニット33,3
4の系統による距離及び相対速度の演算結果を優先し、
超音波レーダユニット31の系統による距離及び相対速
度の演算結果を補助的に用いるようになっており、ま
た、これらにより、自車両と前方障害物との間の距離及
び相対速度を検出する距離・相対速度検出手段36が構
成されている。
けられる超音波レーダユニットであって、該超音波レー
ダユニット31は、図に詳示していないが、周知の如く
超音波を発信部から自車両の前方の車両等の障害物に向
けて発信するとともに、上記前方障害物に当たって反射
してくる反射波を受信部で受信する構成になっており、
このレーダユニット31からの信号を受ける演算部32
は、レーダ受信波の発信時点からの遅れ時間によって自
車両と前方障害物との間の距離及び相対速度を演算する
ようになっている。33及び34は車体前部の左右に各
々設けられる一対のレーダヘッドユニットであって、該
各レーダヘッドユニット33,34は、パルスレーザ光
を発信部から自車両の前方の障害物に向けて送信すると
ともに、上記前方障害物に当たって反射してくる反射光
を受信部で受信する構成になっており、上記演算部32
は、これらのレーダヘッドユニット33,34からの信
号を信号処理部35を通して受け、レーザ受信光の発信
時点からの遅れ時間によって自車両と前方障害物との間
の距離及び相対速度を演算するようになっている。そし
て、演算部32は、上記レーダヘッドユニット33,3
4の系統による距離及び相対速度の演算結果を優先し、
超音波レーダユニット31の系統による距離及び相対速
度の演算結果を補助的に用いるようになっており、ま
た、これらにより、自車両と前方障害物との間の距離及
び相対速度を検出する距離・相対速度検出手段36が構
成されている。
【0014】上記両レーダヘッドユニット33,34に
よるパルスレーザ光の送受信方向は、モータ37により
水平方向に変更可能に設けられており、上記モータ37
の作動は演算部32により制御される。38は上記モー
タ37の回転角からパルスレーザ光の送受信方向を検出
する角度センサであって、該角度センサ38の検出信号
は上記演算部32に入力され、該演算部32におけるレ
ーダヘッドユニット33,34の系統による距離及び相
対速度の演算にパルスレーザ光の送受信方向が加味され
るようになっている。
よるパルスレーザ光の送受信方向は、モータ37により
水平方向に変更可能に設けられており、上記モータ37
の作動は演算部32により制御される。38は上記モー
タ37の回転角からパルスレーザ光の送受信方向を検出
する角度センサであって、該角度センサ38の検出信号
は上記演算部32に入力され、該演算部32におけるレ
ーダヘッドユニット33,34の系統による距離及び相
対速度の演算にパルスレーザ光の送受信方向が加味され
るようになっている。
【0015】また、41は舵角を検出する舵角センサ、
42は自車速を検出する車速センサ、43は車両の前後
加速度(前後G)を検出する前後Gセンサ、44は路面
の摩擦係数(μ)を検出する路面μセンサであり、これ
ら各種センサ41〜44の検出信号並びに上記演算部3
2で求められた自車両と前方障害物との間の距離及び相
対速度の信号は、いずれも接触可能性判断部45に入力
される。該接触可能性判断部45は、上記自車両と前方
障害物との間の距離及び相対速度に基づいて自車両と前
方障害物との接触の可能性を判断するようになってお
り、この判断部45で接触の可能性があると判断された
ときには、該判断部45から信号が自動制動装置の油圧
アクチュエータ部4の作動を制御する制御部50に対し
出力されて、接触を回避するように各車輪でブレーキが
自動的にかかるようになっている。46は車室内のイン
ストルメントパネルに設けられる警報表示ユニットであ
って、該警報表示ユニット46には、上記接触可能性判
断部45から各々信号を受ける警報ブザー47及び距離
表示部48が設けられている。
42は自車速を検出する車速センサ、43は車両の前後
加速度(前後G)を検出する前後Gセンサ、44は路面
の摩擦係数(μ)を検出する路面μセンサであり、これ
ら各種センサ41〜44の検出信号並びに上記演算部3
2で求められた自車両と前方障害物との間の距離及び相
対速度の信号は、いずれも接触可能性判断部45に入力
される。該接触可能性判断部45は、上記自車両と前方
障害物との間の距離及び相対速度に基づいて自車両と前
方障害物との接触の可能性を判断するようになってお
り、この判断部45で接触の可能性があると判断された
ときには、該判断部45から信号が自動制動装置の油圧
アクチュエータ部4の作動を制御する制御部50に対し
出力されて、接触を回避するように各車輪でブレーキが
自動的にかかるようになっている。46は車室内のイン
ストルメントパネルに設けられる警報表示ユニットであ
って、該警報表示ユニット46には、上記接触可能性判
断部45から各々信号を受ける警報ブザー47及び距離
表示部48が設けられている。
【0016】上記接触可能性判断部45は、先ず、予め
記憶されている、図3に示すようなしきい値マップを用
いて、前方障害物との接触を回避するために急制動(フ
ル制動ともいう)をかけなければならない距離のしきい
値L0 を算出する。次に、上記しきい値L0 に各々所定
距離を加算して、急制動の前に緩制動をかける距離及び
上記警報ブザー47により警報を発する距離を算出す
る。ここで、急制動またはフル制動とは、最大減速度
(約0.8G)でブレーキをかけることをいい、緩制動
とは、最大減速度よりも低い減速度(約0.3〜0.4
G)で一定にブレーキをかけることをいう。また、緩制
動をかける距離は、急制動をかける距離よりも数倍長く
設定されており、警報を発する距離は、この緩制動をか
ける距離よりも長く設定されている。
記憶されている、図3に示すようなしきい値マップを用
いて、前方障害物との接触を回避するために急制動(フ
ル制動ともいう)をかけなければならない距離のしきい
値L0 を算出する。次に、上記しきい値L0 に各々所定
距離を加算して、急制動の前に緩制動をかける距離及び
上記警報ブザー47により警報を発する距離を算出す
る。ここで、急制動またはフル制動とは、最大減速度
(約0.8G)でブレーキをかけることをいい、緩制動
とは、最大減速度よりも低い減速度(約0.3〜0.4
G)で一定にブレーキをかけることをいう。また、緩制
動をかける距離は、急制動をかける距離よりも数倍長く
設定されており、警報を発する距離は、この緩制動をか
ける距離よりも長く設定されている。
【0017】図3に示すしきい値マップにおいて、しき
い値線Aは、前方障害物としての前方車両がそれよりも
更に前方の障害物と接触して停車したときこの車両との
接触を回避するために必要な車間距離を示するものであ
り、相対速度V1 の大きさに拘らず常に、前方障害物が
停止物であるとき(つまり相対速度V1 が自車速v0と
同一のとき)と同じ値(数値式v0 2 /2μg)をと
る。しきい値線Bは前方車両がフル制動をかけたときこ
の車両との接触を回避するために必要な車間距離(数値
式V1 ・(2v0 −V1 )/2μg)を示し、しきい値
線Cは前方車両が減速度μ/2gの緩制動をかけたとき
この車両との接触を回避するために必要な車間距離を示
し、しきい値線Dは前方車両が一定車速を保ったときこ
の車両との接触を回避するために必要な車間距離(数値
式V1 2 /2μg)を示す。さらに、しきい値線Eは、
自車両が自動制動をかけても前方車両との接触を回避で
きないが、接触時の衝撃力を緩和できる車間距離を示
す。尚、しきい値線を横軸線上にとるとき(つまりしき
い値L0 を常に零とするとき)は、自動制動はかから
ず、これをキャンセルしたことになる。
い値線Aは、前方障害物としての前方車両がそれよりも
更に前方の障害物と接触して停車したときこの車両との
接触を回避するために必要な車間距離を示するものであ
り、相対速度V1 の大きさに拘らず常に、前方障害物が
停止物であるとき(つまり相対速度V1 が自車速v0と
同一のとき)と同じ値(数値式v0 2 /2μg)をと
る。しきい値線Bは前方車両がフル制動をかけたときこ
の車両との接触を回避するために必要な車間距離(数値
式V1 ・(2v0 −V1 )/2μg)を示し、しきい値
線Cは前方車両が減速度μ/2gの緩制動をかけたとき
この車両との接触を回避するために必要な車間距離を示
し、しきい値線Dは前方車両が一定車速を保ったときこ
の車両との接触を回避するために必要な車間距離(数値
式V1 2 /2μg)を示す。さらに、しきい値線Eは、
自車両が自動制動をかけても前方車両との接触を回避で
きないが、接触時の衝撃力を緩和できる車間距離を示
す。尚、しきい値線を横軸線上にとるとき(つまりしき
い値L0 を常に零とするとき)は、自動制動はかから
ず、これをキャンセルしたことになる。
【0018】そして、上記接触可能性判断部45は、上
記5種類のしきい値線A〜Eの中から、車両の運転状態
に応じて一つのしきい値線を選択し、このしきい値線に
おいて、自車両と前方障害物(前方車両)との相対速度
V1 に対応するしきい値L0を算出する。例えば、自車
速v0 が高車速のときにはしきい値線Bを、自車速v0
が中車速のときにはしきい値Dを、自車速v0 が低車速
のときにはしきい値線Eをそれぞれ選択することによ
り、車速が高い程接触の可能性のしきい値L0 を大きい
値に変更する。
記5種類のしきい値線A〜Eの中から、車両の運転状態
に応じて一つのしきい値線を選択し、このしきい値線に
おいて、自車両と前方障害物(前方車両)との相対速度
V1 に対応するしきい値L0を算出する。例えば、自車
速v0 が高車速のときにはしきい値線Bを、自車速v0
が中車速のときにはしきい値Dを、自車速v0 が低車速
のときにはしきい値線Eをそれぞれ選択することによ
り、車速が高い程接触の可能性のしきい値L0 を大きい
値に変更する。
【0019】自車両と前方障害物との間の距離が警報を
発する距離になったときには、上記接触可能性判断部4
5から作動指令信号が警報ブザー47に出力されて警報
音が鳴る。また、自車両と前方障害物との間の距離が更
に近付いて緩制動または急制動をかける距離になったと
きには、接触可能性判断部45から減速指令信号が制御
部50に出力され、該制御部50の制御の下に自動制動
装置の油圧アクチュエータ部4が作動して緩制動または
急制動がかかるようになっている。
発する距離になったときには、上記接触可能性判断部4
5から作動指令信号が警報ブザー47に出力されて警報
音が鳴る。また、自車両と前方障害物との間の距離が更
に近付いて緩制動または急制動をかける距離になったと
きには、接触可能性判断部45から減速指令信号が制御
部50に出力され、該制御部50の制御の下に自動制動
装置の油圧アクチュエータ部4が作動して緩制動または
急制動がかかるようになっている。
【0020】上記制御部50は、図4に示すように、上
記接触可能性判断部45で設定された目標の減速度Gr
の信号と自車両の実際の減速度Ga を検出する減速度検
出手段51からの検出信号とを受け、自車両の実際の減
速度Ga と目標の減速度Grとの差eを算出する比較回
路52と、該比較回路52で算出された自車両の実際の
減速度Ga と目標の減速度Gr との差eが所定幅の不感
帯領域内にあるときブレーキ圧の増減調圧を規制する不
感帯領域設定手段53と、該不感帯領域設定手段53か
らの信号を受け、自車両の実際の減速度Ga と目標の減
速度Gr との差eが上記不感帯領域外のとき所定のデュ
ーティー比(制御周期Tに対する増圧バルブ12又は減
圧バルブ13のON状態の時間Tonの比Ton/T)でも
って自動制動装置の油圧アクチュエータ部4における増
圧バルブ12及び減圧バルブ13の開閉切換えを指令す
る作動指令部54とを備え、自車両の実際の減速度Ga
が目標の減速度Gr になるようフィードバック制御する
構成になっている。
記接触可能性判断部45で設定された目標の減速度Gr
の信号と自車両の実際の減速度Ga を検出する減速度検
出手段51からの検出信号とを受け、自車両の実際の減
速度Ga と目標の減速度Grとの差eを算出する比較回
路52と、該比較回路52で算出された自車両の実際の
減速度Ga と目標の減速度Gr との差eが所定幅の不感
帯領域内にあるときブレーキ圧の増減調圧を規制する不
感帯領域設定手段53と、該不感帯領域設定手段53か
らの信号を受け、自車両の実際の減速度Ga と目標の減
速度Gr との差eが上記不感帯領域外のとき所定のデュ
ーティー比(制御周期Tに対する増圧バルブ12又は減
圧バルブ13のON状態の時間Tonの比Ton/T)でも
って自動制動装置の油圧アクチュエータ部4における増
圧バルブ12及び減圧バルブ13の開閉切換えを指令す
る作動指令部54とを備え、自車両の実際の減速度Ga
が目標の減速度Gr になるようフィードバック制御する
構成になっている。
【0021】また、上記制御部50は、上記減速度検出
手段51からの検出信号と上記不感帯領域設定手段53
からの信号とを受ける規制手段56を備えている。該規
制手段56は、自車両の実際の減速度Ga が上記不感帯
領域内で一旦収束した後は、自車両の実際の減速度Ga
の不感帯領域外への変動が短時間のものであるときに
は、上記差動指令部54に対し、ブレーキ圧の増減調圧
を規制する信号を出力するようになっている。
手段51からの検出信号と上記不感帯領域設定手段53
からの信号とを受ける規制手段56を備えている。該規
制手段56は、自車両の実際の減速度Ga が上記不感帯
領域内で一旦収束した後は、自車両の実際の減速度Ga
の不感帯領域外への変動が短時間のものであるときに
は、上記差動指令部54に対し、ブレーキ圧の増減調圧
を規制する信号を出力するようになっている。
【0022】図5は上記制御部50によるフィードバッ
ク制御のフローチャート図であり、図6はこのフィード
バック制御に対して上記規制手段56が行う規制制御の
フローチャート図である。
ク制御のフローチャート図であり、図6はこのフィード
バック制御に対して上記規制手段56が行う規制制御の
フローチャート図である。
【0023】図5においては、スタートした後、先ず始
めに、ステップS1 で目標の減速度Gr 及び自車両の実
際の減速度Ga を取り込んだ後、ステップS2 で上記目
標の減速度Gr と自車両の実際の減速度Ga との差eを
算出する。
めに、ステップS1 で目標の減速度Gr 及び自車両の実
際の減速度Ga を取り込んだ後、ステップS2 で上記目
標の減速度Gr と自車両の実際の減速度Ga との差eを
算出する。
【0024】続いて、ステップS3 で上記差eが正の値
であるか否かを、つまり目標の減速度Gr と自車両の実
際の減速度Ga との大小関係を判定する。そして、目標
の減速度Gr の方が大きいYESのときには、ステップ
S4 で上記差eの絶対値が不感帯領域の幅δよりも大き
いか否か、つまり、自車両の実際の減速度Ga が不感帯
領域外にあるか否かを判定する。この判定がYESの不
感帯領域外のときには、ステップS5 でブレーキ圧を増
圧した後、リターンする一方、判定がNOの不感帯領域
内のときには、ステップS6 でブレーキ圧を増減圧する
ことなくそのまま保持し、リターンする。
であるか否かを、つまり目標の減速度Gr と自車両の実
際の減速度Ga との大小関係を判定する。そして、目標
の減速度Gr の方が大きいYESのときには、ステップ
S4 で上記差eの絶対値が不感帯領域の幅δよりも大き
いか否か、つまり、自車両の実際の減速度Ga が不感帯
領域外にあるか否かを判定する。この判定がYESの不
感帯領域外のときには、ステップS5 でブレーキ圧を増
圧した後、リターンする一方、判定がNOの不感帯領域
内のときには、ステップS6 でブレーキ圧を増減圧する
ことなくそのまま保持し、リターンする。
【0025】一方、上記ステップS3 の判定がNOのと
き、つまり自車両の実際の減速度Ga が目標の減速度G
r よりも大きいときには、ステップS7 で上記差eの絶
対値が不感帯領域の幅δよりも大きいか否か、つまり、
自車両の実際の減速度Ga が、上記不感帯領域外にある
か否かを判定する。この判定がYESの不感帯領域外の
ときには、ステップS8 でブレーキ圧を減圧した後、リ
ターンする一方、判定がNOの不感帯領域内のときに
は、ステップS9 でブレーキ圧を増減圧することなくそ
のまま保持し、リターンする。
き、つまり自車両の実際の減速度Ga が目標の減速度G
r よりも大きいときには、ステップS7 で上記差eの絶
対値が不感帯領域の幅δよりも大きいか否か、つまり、
自車両の実際の減速度Ga が、上記不感帯領域外にある
か否かを判定する。この判定がYESの不感帯領域外の
ときには、ステップS8 でブレーキ圧を減圧した後、リ
ターンする一方、判定がNOの不感帯領域内のときに
は、ステップS9 でブレーキ圧を増減圧することなくそ
のまま保持し、リターンする。
【0026】図6においては、スタートした後、先ず始
めに、ステップS11でカウンタn,Tを共に零にクリア
し、ステップS12で上述のフィードバック制御を行う。
そして、ステップS13でこのフィードバック制御で保持
状態(ステップS6 ,S9 )となるのを待った後、ステ
ップS14でカウンタnを1カウントアップした後、ステ
ップS15でこのカウンタnが所定回数no であるか否か
を判定する。ここで、所定回数no は、自車両の実際の
減速度Ga が不感帯領域内で収束したと判断するのに相
当する回数である。
めに、ステップS11でカウンタn,Tを共に零にクリア
し、ステップS12で上述のフィードバック制御を行う。
そして、ステップS13でこのフィードバック制御で保持
状態(ステップS6 ,S9 )となるのを待った後、ステ
ップS14でカウンタnを1カウントアップした後、ステ
ップS15でこのカウンタnが所定回数no であるか否か
を判定する。ここで、所定回数no は、自車両の実際の
減速度Ga が不感帯領域内で収束したと判断するのに相
当する回数である。
【0027】そして、上記ステップS15で自車両の実際
の減速度Ga が不感帯領域内で収束するのを待った後、
ステップS16で新たに目標の減速度Gr 及び自車両の実
際の減速度Ga を取り込み、ステップS17で目標の減速
度Gr が変更されたか否かを判定する。この判定がYE
Sのときには、ステップS12に戻る一方、判定がNOの
ときには、ステップS18で目標の減速度Gr と自車両の
実際の減速度Ga との差eを算出する。
の減速度Ga が不感帯領域内で収束するのを待った後、
ステップS16で新たに目標の減速度Gr 及び自車両の実
際の減速度Ga を取り込み、ステップS17で目標の減速
度Gr が変更されたか否かを判定する。この判定がYE
Sのときには、ステップS12に戻る一方、判定がNOの
ときには、ステップS18で目標の減速度Gr と自車両の
実際の減速度Ga との差eを算出する。
【0028】続いて、ステップS19で上記差eの絶対値
が不感帯領域の幅δよりも大きいか否か、つまり、自車
両の実際の減速度Ga が不感帯領域外にあるか否かを判
定する。この判定がNOの不感帯領域内のときには、ス
テップS16に戻る一方、判定がYESの不感帯領域外の
ときには、ステップS20でカウンタTを1カウントアッ
プした後、ステップS21でこのカウンタTが所定回数T
o であるか否か、つまり自車両の実際の減速度Ga が不
感帯領域外となってある程度時間が経過したか否かを判
定する。この判定がNOのときには、ステップS16に戻
る一方、判定がYESのときには、ステップS12に戻り
フィードバック制御を行う。
が不感帯領域の幅δよりも大きいか否か、つまり、自車
両の実際の減速度Ga が不感帯領域外にあるか否かを判
定する。この判定がNOの不感帯領域内のときには、ス
テップS16に戻る一方、判定がYESの不感帯領域外の
ときには、ステップS20でカウンタTを1カウントアッ
プした後、ステップS21でこのカウンタTが所定回数T
o であるか否か、つまり自車両の実際の減速度Ga が不
感帯領域外となってある程度時間が経過したか否かを判
定する。この判定がNOのときには、ステップS16に戻
る一方、判定がYESのときには、ステップS12に戻り
フィードバック制御を行う。
【0029】したがって、このようなフローチャートに
従うフィードバック制御によれば、自動制動時に自車両
の実際の減速度Ga が不感帯領域内で一旦収束した後
は、減速度検出手段51で検出される自車両の減速度G
a が不感帯領域外にまで変化した場合でも、その減速度
Ga の不感帯領域外への変化が所定時間To 以下の短時
間のものであるときには、その減速度Ga に基づいてフ
ィードバック制御が行われることはなく、不感帯領域外
への変化が所定時間To 以上のときに限りフィードバッ
ク制御が行われる。このため、減速度検出手段51で検
出される自車両の減速度Ga が走行路面の凹凸等により
振動的に変化したときでも、フィードバック制御の実行
によりブレーキ圧が増減調圧されることはなく、誤った
減速度Gaに基づく制動を防止することができ、走行安
定性及び乗心地の向上を図ることができる。
従うフィードバック制御によれば、自動制動時に自車両
の実際の減速度Ga が不感帯領域内で一旦収束した後
は、減速度検出手段51で検出される自車両の減速度G
a が不感帯領域外にまで変化した場合でも、その減速度
Ga の不感帯領域外への変化が所定時間To 以下の短時
間のものであるときには、その減速度Ga に基づいてフ
ィードバック制御が行われることはなく、不感帯領域外
への変化が所定時間To 以上のときに限りフィードバッ
ク制御が行われる。このため、減速度検出手段51で検
出される自車両の減速度Ga が走行路面の凹凸等により
振動的に変化したときでも、フィードバック制御の実行
によりブレーキ圧が増減調圧されることはなく、誤った
減速度Gaに基づく制動を防止することができ、走行安
定性及び乗心地の向上を図ることができる。
【0030】尚、上記実施例では、自車両の実際の減速
度Ga が不感帯領域内で一旦収束した後に、路面の凹凸
等の影響により減速度検出手段51で検出される自車両
の減速度Ga が異常に変化するときを、不感帯領域外へ
の変化ないし変動が短時間のものとした場合について述
べたが、本発明は、減速度検出手段51で検出される自
車両の減速度の変化勾配(単位時間Δt当たりの減速度
の変化量ΔGa の率(ΔGa /Δt))若しくは変化量
ΔGa がそれぞれ所定値以上となるときに、その減速度
Ga に基づいたフィードバック制御を規制するようにし
てもよい。
度Ga が不感帯領域内で一旦収束した後に、路面の凹凸
等の影響により減速度検出手段51で検出される自車両
の減速度Ga が異常に変化するときを、不感帯領域外へ
の変化ないし変動が短時間のものとした場合について述
べたが、本発明は、減速度検出手段51で検出される自
車両の減速度の変化勾配(単位時間Δt当たりの減速度
の変化量ΔGa の率(ΔGa /Δt))若しくは変化量
ΔGa がそれぞれ所定値以上となるときに、その減速度
Ga に基づいたフィードバック制御を規制するようにし
てもよい。
【0031】また、上記実施例では、障害物との接触回
避のために自動ブレーキをかける自動制動装置について
述べたが、本発明は、これに限らず、自車両を所定の停
止ラインで止めたり、また車速オーバのとき所定の法定
速度又は安全速度になるまで自動的に減速する自動制動
装置等にも同様に適用することができる。
避のために自動ブレーキをかける自動制動装置について
述べたが、本発明は、これに限らず、自車両を所定の停
止ラインで止めたり、また車速オーバのとき所定の法定
速度又は安全速度になるまで自動的に減速する自動制動
装置等にも同様に適用することができる。
【0032】
【発明の効果】以上の如く、本発明における車両の自動
制動装置によれば、自車両の実際の減速度が不感帯領域
内で一旦収束した後、路面の凹凸等の影響により検出手
段により検出される自車両の実際の減速度が異常に変化
するときには、ブレーキ圧の増減調圧が規制されるの
で、誤った制動を防止することができ、走行安定性及び
乗心地の向上を図ることができる。
制動装置によれば、自車両の実際の減速度が不感帯領域
内で一旦収束した後、路面の凹凸等の影響により検出手
段により検出される自車両の実際の減速度が異常に変化
するときには、ブレーキ圧の増減調圧が規制されるの
で、誤った制動を防止することができ、走行安定性及び
乗心地の向上を図ることができる。
【図1】本発明の実施例に係わる車両の自動制動装置の
油圧回路図である。
油圧回路図である。
【図2】同じく自動制動装置のブロック構成図である。
【図3】接触回避のしきい値を算出するためのマップを
示す図である。
示す図である。
【図4】制御部のブロック構成図である。
【図5】制御部によるフィードバック制御のフローチャ
ート図である。
ート図である。
【図6】上記フィードバック制御に対する規制制御のフ
ローチャート図である。
ローチャート図である。
36 距離・相対速度検出手段 45 接触可能性判断部 50 制御部 51 減速度検出手段 52 比較回路 53 不感帯領域設定手段 54 作動指令部 56 規制手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 疋田 尚之 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 所定の条件で各車輪のブレーキ圧を自動
的に増圧するとともに、自車両の実際の減速度が目標の
減速度になるよう上記ブレーキ圧をフィードバック制御
するように構成された車両の自動制動装置において、 自車両の実際の減速度を検出する減速度検出手段と、 上記フィードバック制御中上記検出手段で検出された自
車両の実際の減速度と目標の減速度との差が所定幅の不
感帯領域内にあるとき上記ブレーキ圧の増減調圧を規制
する不感帯領域設定手段と、 上記自車両の実際の減速度が上記不感帯領域内で一旦収
束した後は、自車両の実際の減速度の不感帯領域外への
変動が短時間のものであるとき、又は上記減速度の変化
勾配若しくは変化量が所定値以上のときには上記ブレー
キ圧の増減調圧を規制する規制手段とを備えたことを特
徴とする車両の自動制動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4116316A JPH05310109A (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 車両の自動制動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4116316A JPH05310109A (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 車両の自動制動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05310109A true JPH05310109A (ja) | 1993-11-22 |
Family
ID=14683978
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4116316A Pending JPH05310109A (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 車両の自動制動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05310109A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5575542A (en) * | 1994-09-20 | 1996-11-19 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Vehicle braking force controller |
US10029665B2 (en) * | 2014-01-24 | 2018-07-24 | Advics Co., Ltd. | Brake device |
CN115158333A (zh) * | 2022-07-04 | 2022-10-11 | 合肥工业大学 | 基于智能融合识别技术的车速自适应调节方法 |
-
1992
- 1992-05-08 JP JP4116316A patent/JPH05310109A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5575542A (en) * | 1994-09-20 | 1996-11-19 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Vehicle braking force controller |
US10029665B2 (en) * | 2014-01-24 | 2018-07-24 | Advics Co., Ltd. | Brake device |
CN115158333A (zh) * | 2022-07-04 | 2022-10-11 | 合肥工业大学 | 基于智能融合识别技术的车速自适应调节方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020604 |