JPH05309903A - 印刷方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 指定された用紙サイズに応じて文字サイズの
変倍率を決定して印刷できる印刷方法及び装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】 外部装置より受信した印刷データの用紙サイ
ズの変更が、操作パネルより指定されると、その指定さ
れた用紙サイズと、受信した印刷データの用紙サイズと
に応じて印刷データ中の文字の変倍率を決定し、その決
定された変倍率に応じて受信した印刷データをパターン
展開して印刷する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、外部装置からの印刷デ
ータを受信し、パターン展開して印刷する印刷方法及び
装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ワードプロセッサやＤＴＰ（デスク・ト
ップ・パブリッシング）等のアプリケーション・プログ
ラムにより、ある用紙サイズで作成した文書データを異
なるサイズの用紙に合わせたサイズに拡大又は縮小する
場合、印刷装置自体にそのような機能を有しているもの
がなかった。従って、その文書データを他のサイズの用
紙に合わせるためには、アプリケーション・プログラム
により、その文書データを修正するか、もしくは印刷さ
れた文書データを複写機により拡大するか、あるいは縮
小してコピーすることにより行っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来例において、
アプリケーション・プログラムによる修正では、その作
成した文書データの用紙サイズの変更、文字サイズの変
更等といった多くの修正が必要であった。また、複写機
による拡大、縮小コピーでは、印刷品位が悪くなるとい
う欠点があった。

【０００４】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、指定された用紙サイズに応じて文字サイズの変倍率
を決定して印刷できる印刷方法及び装置を提供すること
を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の印刷装置は以下の様な構成からなる。即ち、
外部装置からの印刷データを受信し、パターン展開して
印刷する印刷装置であって、外部装置より受信した印刷
データの用紙サイズの変更を指定する指定手段と、前記
指定手段により指定された用紙サイズと、前記受信した
印刷データの用紙サイズとに応じて前記印刷データ中の
文字の変倍率を決定する決定手段と、前記決定手段によ
り決定された変倍率に応じた文字サイズを決定して、前
前記印刷データをパターン展開するパターン展開手段と
を有する。

【０００６】上記目的を達成するために本発明の印刷方
法は以下の様な工程からなる。即ち、外部装置からの印
刷データを受信し、パターン展開して印刷する印刷方法
であって、外部装置より受信した印刷データの用紙サイ
ズの変更を指定する工程と、その指定された用紙サイズ
と、前記受信した印刷データの用紙サイズとに応じて前
記印刷データ中の文字の変倍率を決定する工程と、その
決定された変倍率に応じた文字サイズを決定して、前記
印刷データをパターン展開する工程とを有する。

【０００７】

【作用】以上の構成において、外部装置より受信した印
刷データの用紙サイズの変更を指定する指定手段により
指定された用紙サイズと、受信した印刷データの用紙サ
イズとに応じて印刷データ中の文字の変倍率を決定し、
その決定された変倍率に応じた文字サイズを決定して、
受信した印刷データをパターン展開して印刷する。

【０００８】

【実施例】以下、添付図面に従って本発明の実施例を詳
細に説明する。

【０００９】本実施例の構成を説明する前に、本実施例
を適用するレーザビームプリンタの構成を図４を参照し
て説明する。

【００１０】図４は実施例のレーザビームプリンタ（以
下、ＬＢＰと略す）の内部構成を示す断面図である。図
において１００はＬＢＰ本体であり、外部に接続されて
いるホストコンピュータ等の外部装置から供給される文
字情報（文字コード）やフォーム情報或いはマクロ命令
等を入力して記憶するとともに、それらの情報に従って
対応する文字パターンやフォームパターン等を作成し、
被記録媒体である記録紙上に像を形成する。１０１は操
作のためのスイッチ及びＬＥＤ、表示器等が配置されて
いる操作パネル、１はＬＢＰ１００全体の制御及び外部
装置から供給される文字情報等を解析する制御部であ
る。この制御部１は、主に文字情報を対応する文字パタ
ーンのビデオ信号に変換してレーザドライバ１０２に出
力する。レーザドライバ１０２は半導体レーザ１０３を
駆動するための回路であり、入力されたビデオ信号に応
じて半導体レーザ１０３から発射されるレーザ光１０４
をオン・オフ切換えする。このレーザ光１０４は、回転
多面鏡１０５で左右方向に振られて静電ドラム１０６上
を走査する。これにより、静電ドラム１０６上には文字
パターンの静電潜像が形成される。この潜像は静電ドラ
ム１０６周囲の現像ユニット１０７により現像された
後、記録紙に転写される。この記録紙には、カットシー
トを用い、このカットシート記録紙はＬＢＰ１００に装
着した用紙カセット１０８に収納され、給紙ローラ１０
９及び搬送ローラ１１０と１１１とにより装置内に取り
込まれて、静電ドラム１０６に供給される。

【００１１】図３は図４で示したレーザビームプリンタ
１００の制御部１の概略構成を示すブロック図である。

【００１２】同図において、２は外部装置で、この印刷
装置に各種印字データを送信する。２１は入力インター
フェース部で、外部装置２との間で入出力制御を実行し
て、外部装置２よりのデータを受信している。２２は制
御部１全体を制御しているＣＰＵであり、２３はＣＰＵ
２２の制御プログラム及び各種サイズの文字フォントパ
ターン等を記憶したＲＯＭである。２４は外部装置２よ
り送られてきた印刷データを格納するための受信バッフ
ァや、プログラムが動作するために必要なワークエリア
等を有するＲＡＭである。２５は出力イメージを、実際
に印刷を行う印刷機構部８に出力するための出力インタ
ーフェース部である。これらの各構成要素は、システム
バス３１を介して接続されている。

【００１３】以上のような構成からなる印刷装置におい
て、本実施例の制御部１の処理動作を図１の機能ブロッ
ク図を参照して説明する。

【００１４】外部装置２から入力された印刷データは、
入力部３に一時記憶され、予め決められた基準値に達す
るか、もしくは基準値に達していなくても最後のデータ
を格納してから所定時間以上経過すると、その印刷デー
タは用紙サイズ変更部４へ送られる。用紙サイズ変更部
４では、操作パネル部１０１で設定された用紙サイズ変
更値から文字拡大（縮小）率を決定し、それを基に、入
力部４から送られてくるデータの文字サイズを変更す
る。こうして文字サイズが変更された印刷データは展開
部５へ送られる。この展開部５では、前述のＲＯＭ２３
に記憶されている各種サイズの文字フォント１０の内の
用紙サイズ変更部４で指定されたサイズの文字フォント
を参照して、その受信した印刷データをビットマップ形
式でフレームメモリ６上にビットマップ展開して出力イ
メージが生成される。そして出力部７は、フレームメモ
リ６の内容に従って印刷機後部８のレーザドライバ１０
２を駆動することにより、レーザビーム１０４のオン／
オフ制御を行って、記録紙等の被記録媒体９に印刷結果
を記録する。

【００１５】次に、用紙サイズ変更部４の動作について
更に詳しく説明する。

【００１６】図２は、用紙サイズ変更部４における用紙
サイズ変更処理のアルゴリズムを示すフローチャートで
ある。

【００１７】用紙サイズ変更部４では、まずステップＳ
１で、操作パネル１０１により用紙サイズの変更が指定
されたか判断し、変更がなければ受信した印刷データは
そのまま展開部５へ送られる。一方、用紙サイズの変更
がある場合はステップＳ２に進み、操作パネル１０１に
より指示された用紙サイズと、受信した印刷データの用
紙サイズを基に文字の拡大（縮小）率を決定する。次に
ステップＳ３に進み、ステップＳ２で求められた拡大
（縮小）率に基づいて入力部３から送られてくる印刷デ
ータの文字サイズを変更し、用紙サイズの変更に伴う文
字サイズの変更処理を終了する。

【００１８】尚、上述実施例において、用紙サイズ変更
の指定はＡ４判からＡ３判というように、ある用紙サイ
ズから他の用紙サイズへ変更するような用紙サイズの指
定に限定されるものでなく、直接文字の拡大（縮小）率
を指定するようにしても良い。また操作パネル１０１に
よる指定に限らず、外部装置２よりのコマンドによる指
定でも構わない。

【００１９】また前述した文字サイズの変更は、用紙サ
イズの変更だけでなく、印刷出力の結果が１ページに収
まらないときに、これを１ページ内に収めたい場合に適
当な縮小率を指定することで、容易に１ページに収める
場合等にも適用できる。

【００２０】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、あるいは１つの機器から成る装
置に適用しても良い。また、本発明は、システム或は装
置に本発明で規定された処理を実行するプログラムを供
給することによって達成される場合にも適用できること
はいうまでもない。

【００２１】以上説明したように本実施例によれば、変
更される用紙サイズに対して文字サイズの拡大、縮小率
を決定して印刷することができるので、元のデータのサ
イズを変更することができる。また、複写機等による拡
大、縮小コピーのような印刷品位の低下を招くことなく
印刷できる効果がある。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、指
定された用紙サイズに応じて文字サイズの変倍率を決定
して印刷できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の印刷装置の機能構成を示すブロック
図である。

【図２】本実施例の印刷装置における用紙サイズの変更
処理を示すフローチャートである。

【図３】本実施例の印刷装置の制御部の概略構成を示す
ブロック図である。

【図４】本実施例のレーザビームプリンタ（ＬＢＰ）の
内部構造を示す構造断面図である。

【符号の説明】 １ 制御部 ２ 外部装置 ３ 入力部 ４ 用紙サイズ変更部 ５ 展開部 ６ フレームメモリ ７ 出力部 ８ 出力機構部 ９ 記録媒体 １０ 文字フォント ２１ 入力インターフェース部 ２２ ＣＰＵ ２３ ＲＯＭ ２４ ＲＡＭ ２５ 出力インターフェース部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外部装置からの印刷データを受信し、パ
   ターン展開して印刷する印刷装置であって、 外部装置より受信した印刷データの用紙サイズの変更を
   指定する指定手段と、 前記指定手段により指定された用紙サイズと、前記受信
   した印刷データの用紙サイズとに応じて前記印刷データ
   中の文字の変倍率を決定する決定手段と、 前記決定手段により決定された変倍率に応じた文字サイ
   ズを決定して、前記印刷データをパターン展開するパタ
   ーン展開手段と、 を有することを特徴とする印刷装置。
2. 【請求項２】 外部装置からの印刷データを受信し、パ
   ターン展開して印刷する印刷方法であって、 外部装置より受信した印刷データの用紙サイズの変更を
   指定する工程と、 その指定された用紙サイズと、前記受信した印刷データ
   の用紙サイズとに応じて前記印刷データ中の文字の変倍
   率を決定する工程と、 その決定された変倍率に応じた文字サイズを決定して前
   記印刷データをパターン展開する工程と、 を有することを特徴とする印刷方法。