JPH05309322A - 無接触乾燥方法 - Google Patents
無接触乾燥方法Info
- Publication number
- JPH05309322A JPH05309322A JP11763392A JP11763392A JPH05309322A JP H05309322 A JPH05309322 A JP H05309322A JP 11763392 A JP11763392 A JP 11763392A JP 11763392 A JP11763392 A JP 11763392A JP H05309322 A JPH05309322 A JP H05309322A
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- JP
- Japan
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- web
- coating
- curling
- coated
- coating solution
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 塗布されたウェブを、気体を吹出口より噴出
することにより連続的に搬送する無接触乾燥装置におい
て、ウェブのカーリングを防止し、安定に搬送し得る無
接触乾燥方法の提供。 【構成】 気体を吹出口より噴出することにより連続的
に走行するウェブを支持する無接触乾燥装置において、
片側塗布されたウェブの裏面端部を塗布することを特徴
とする無接触乾燥方法により達成。
することにより連続的に搬送する無接触乾燥装置におい
て、ウェブのカーリングを防止し、安定に搬送し得る無
接触乾燥方法の提供。 【構成】 気体を吹出口より噴出することにより連続的
に走行するウェブを支持する無接触乾燥装置において、
片側塗布されたウェブの裏面端部を塗布することを特徴
とする無接触乾燥方法により達成。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はウェブの無接触乾燥にお
けるカール防止対策に関する。
けるカール防止対策に関する。
【0002】
【発明の背景】片側に塗布液を塗布したウェブを気体を
吹き付けることによりにより浮上させ、無接触で乾燥さ
せる場合、塗布液がウェブに浸透するにつれ、ウェブが
カールすることがある。また塗布液が乾燥するに伴い乾
燥膜の内部応力が変化し、乾燥と共にカーリングの挙動
が大きく変化する。例えばハロゲン化銀写真感光材料の
製造の際、トリアセテートベースのようなウェブにハロ
ゲン化銀乳剤を塗布した場合、該ウェブはカーリングを
起こし、特に両端でカールがつよくなり、ウェブが乾燥
装置に接触して乳剤面に傷を付けたり、ウェブのバタツ
キによる乾燥むらを生じたりする問題がある。
吹き付けることによりにより浮上させ、無接触で乾燥さ
せる場合、塗布液がウェブに浸透するにつれ、ウェブが
カールすることがある。また塗布液が乾燥するに伴い乾
燥膜の内部応力が変化し、乾燥と共にカーリングの挙動
が大きく変化する。例えばハロゲン化銀写真感光材料の
製造の際、トリアセテートベースのようなウェブにハロ
ゲン化銀乳剤を塗布した場合、該ウェブはカーリングを
起こし、特に両端でカールがつよくなり、ウェブが乾燥
装置に接触して乳剤面に傷を付けたり、ウェブのバタツ
キによる乾燥むらを生じたりする問題がある。
【0003】このような搬送の不安定性やウェブと無接
触乾燥装置の接触によるかき傷の問題に対して、従来か
ら種々な対策が提案されている。例えば特公昭51-45819
号には波状にノズルによる熱風膜を発生し、ウェブを搬
送し、乾燥する方法が開示され、また特開昭57-87868号
には気体供給体をウェブの両面に交互に設け、該気体供
給体の曲率を選ぶ方法、特開昭62-223589号には乾燥機
内の熱風ノズルの先端部断面形状の組み合わせによる方
法、さらには特開平3-123662号にはウェブ両端部にエア
ーを吹き付けることによりカールを矯正する方法等が記
載されている。
触乾燥装置の接触によるかき傷の問題に対して、従来か
ら種々な対策が提案されている。例えば特公昭51-45819
号には波状にノズルによる熱風膜を発生し、ウェブを搬
送し、乾燥する方法が開示され、また特開昭57-87868号
には気体供給体をウェブの両面に交互に設け、該気体供
給体の曲率を選ぶ方法、特開昭62-223589号には乾燥機
内の熱風ノズルの先端部断面形状の組み合わせによる方
法、さらには特開平3-123662号にはウェブ両端部にエア
ーを吹き付けることによりカールを矯正する方法等が記
載されている。
【0004】これらはいずれも気体をウェブに対し、吹
き付け方法、供給方法によりカール対策を取ろうとする
ものであるが、気体吹き付けの程度の選定、あるいは乾
燥に対する影響等いくつかの問題を有している。例えば
特公昭51-45819号、特開昭57-87868号、同62-23589号の
場合は、両端部のみのカールの変化に対応することがで
きない。また特開平3-123662号の場合においても端部の
みの付加的な装置が必要であり、またカール度の変化に
伴い吹き付け量の調整が必要である。
き付け方法、供給方法によりカール対策を取ろうとする
ものであるが、気体吹き付けの程度の選定、あるいは乾
燥に対する影響等いくつかの問題を有している。例えば
特公昭51-45819号、特開昭57-87868号、同62-23589号の
場合は、両端部のみのカールの変化に対応することがで
きない。また特開平3-123662号の場合においても端部の
みの付加的な装置が必要であり、またカール度の変化に
伴い吹き付け量の調整が必要である。
【0005】
【発明の目的】上記のような問題に対し、本発明の目的
は、塗布されたウェブを気体を吹出口より噴出すること
により連続的に搬送する無接触乾燥装置において、ウェ
ブのカーリングを防止し、安定に搬送し得る無接触乾燥
方法を提供することにある。
は、塗布されたウェブを気体を吹出口より噴出すること
により連続的に搬送する無接触乾燥装置において、ウェ
ブのカーリングを防止し、安定に搬送し得る無接触乾燥
方法を提供することにある。
【0006】
【発明の構成】本発明の上記目的は、気体を吹出口より
噴出することにより連続的に走行するウェブを支持する
無接触乾燥装置において、片側塗布されたウェブの裏面
端部を塗布することを特徴とする無接触乾燥方法により
達成される。
噴出することにより連続的に走行するウェブを支持する
無接触乾燥装置において、片側塗布されたウェブの裏面
端部を塗布することを特徴とする無接触乾燥方法により
達成される。
【0007】以下、本発明について具体的に説明する。
【0008】本発明でいう無接触乾燥装置については例
えば特開昭48-65554号、特公昭51-45819号記載の方法が
ある。
えば特開昭48-65554号、特公昭51-45819号記載の方法が
ある。
【0009】ウェブに塗布液を片面あるいはすでに片面
が塗布乾燥されているウェブの反対面に、例えば親水性
コロイドのような塗布液を塗布する場合、一般には裏回
りを防ぐ意味もあって、ウェブの全幅いっぱいに塗布す
ることはなく両端に若干の未塗布部分を残すことが通常
行われている。このような場合、塗布部と未塗布部にお
いては、ウェブへの塗布液の浸透の度合いが極端に異な
り、塗布直後は図1(a)に示したようなカールが発生
する。さらに乾燥が進む(塗布液中の蒸発成分が減少す
る)につれて図1(b)、(c)に示すようにカーリン
グが変化する。図1において、1はウェブ、2は塗布層
である。特にこのようなウェブを無接触で搬送、乾燥す
る場合、両端部の張力は通常中央部に比較して非常に弱
く、カーリングが加わると非常に搬送が不安定となり、
ばたつき、すり傷等が発生する。
が塗布乾燥されているウェブの反対面に、例えば親水性
コロイドのような塗布液を塗布する場合、一般には裏回
りを防ぐ意味もあって、ウェブの全幅いっぱいに塗布す
ることはなく両端に若干の未塗布部分を残すことが通常
行われている。このような場合、塗布部と未塗布部にお
いては、ウェブへの塗布液の浸透の度合いが極端に異な
り、塗布直後は図1(a)に示したようなカールが発生
する。さらに乾燥が進む(塗布液中の蒸発成分が減少す
る)につれて図1(b)、(c)に示すようにカーリン
グが変化する。図1において、1はウェブ、2は塗布層
である。特にこのようなウェブを無接触で搬送、乾燥す
る場合、両端部の張力は通常中央部に比較して非常に弱
く、カーリングが加わると非常に搬送が不安定となり、
ばたつき、すり傷等が発生する。
【0010】本発明においてはこのようなカーリング防
止のため、片面塗布の場合は、塗布面と反対側に、即ち
ウェブ幅の両端におけるカーリングの特に強く発生する
部分に、必要量の塗布を行う方法である。図2はこのよ
うな塗布層の反対面に両端塗布を行った例を示し、3が
両端の塗布層を示す。このカーリング防止のための塗布
液の種類、液量は、カーリングの程度により異なり、実
験的に決定される。例えばゼラチン水溶液にハロゲン化
銀、カプラー等を含有するハロゲン化銀写真感光材料の
塗布に対しては、カーリング防止層としてはゼラチン水
溶液で十分であるが、カーリング防止層の塗布膜厚、ゼ
ラチン濃度は表面側と同じにすることが好ましいが、カ
ーリングの発生度合いに応じて、増量したり減量したり
しても構わない。
止のため、片面塗布の場合は、塗布面と反対側に、即ち
ウェブ幅の両端におけるカーリングの特に強く発生する
部分に、必要量の塗布を行う方法である。図2はこのよ
うな塗布層の反対面に両端塗布を行った例を示し、3が
両端の塗布層を示す。このカーリング防止のための塗布
液の種類、液量は、カーリングの程度により異なり、実
験的に決定される。例えばゼラチン水溶液にハロゲン化
銀、カプラー等を含有するハロゲン化銀写真感光材料の
塗布に対しては、カーリング防止層としてはゼラチン水
溶液で十分であるが、カーリング防止層の塗布膜厚、ゼ
ラチン濃度は表面側と同じにすることが好ましいが、カ
ーリングの発生度合いに応じて、増量したり減量したり
しても構わない。
【0011】カーリング防止層の塗布位置は図2に示し
たように両端を表面側と揃えることが好ましく、また塗
布幅についてもカーリングの発生により適宜決定される
が、5mm以上あれば効果は大きい。
たように両端を表面側と揃えることが好ましく、また塗
布幅についてもカーリングの発生により適宜決定される
が、5mm以上あれば効果は大きい。
【0012】このウェブ両端に対する塗布は正規の塗布
と同時、あるいは少なくとも塗布液セット直後即ちチル
ゾーンを出た後、無接触乾燥部に入るまでに反対側の両
端に塗布されることが好ましい。
と同時、あるいは少なくとも塗布液セット直後即ちチル
ゾーンを出た後、無接触乾燥部に入るまでに反対側の両
端に塗布されることが好ましい。
【0013】塗布装置に対しては特に限定はないが、例
えば特開昭58-79566号記載のスライドホッパー装置の中
央部をふさぎ、両端の必要部分から塗布液が流出するよ
うにすればよい。また、両端部のみノズルにより塗布液
を吹き付け塗布してもよい。
えば特開昭58-79566号記載のスライドホッパー装置の中
央部をふさぎ、両端の必要部分から塗布液が流出するよ
うにすればよい。また、両端部のみノズルにより塗布液
を吹き付け塗布してもよい。
【0014】このように両端のカーリングが強く発生す
る部分に適当量の塗布を行うことにより極めて安定、確
実にカーリングを防止することができるのである。
る部分に適当量の塗布を行うことにより極めて安定、確
実にカーリングを防止することができるのである。
【0015】
【実施例】ウェブとしてトリアセテートベースを用い、
特開昭57-63163号記載の無接触両面塗布搬送装置によ
り、片面に第1の塗布装置により、塗布を行い、この塗
布層のセット直後に第1の塗布層の反対側に第2の塗布
装置により両端に塗布を行った場合と行わなかった場合
のカーリングを比較した。
特開昭57-63163号記載の無接触両面塗布搬送装置によ
り、片面に第1の塗布装置により、塗布を行い、この塗
布層のセット直後に第1の塗布層の反対側に第2の塗布
装置により両端に塗布を行った場合と行わなかった場合
のカーリングを比較した。
【0016】その条件は以下の通りである。
【0017】 (塗布条件) 塗布液 : 界面活性剤としてサポニンを添加した5%のゼラチン溶液 ウェブ : 厚み120μm、幅1000mm 塗布装置: 両面無接触塗布装置 塗布条件: 膜厚(wet) : 100μm、 塗布幅 : 960mm セット : 5℃、 20秒 (カーリング対策液の塗布条件) 塗布時期 : セッ直後 対策塗布液 : 上記塗布液と同じ 塗布位置 : 反対面の両端部に下記のように変化して塗布した。 No. ベース両端からの距離(mm) 塗布幅(mm) 膜厚(μm) 1 20 10 50 2 〃 5 〃 3 〃 10 100 (結果)カーリング対策としての両端の塗布を行わない
場合は塗布直後にはかなりのカーリングが発生し、乾燥
が進むにつれてカーリング量は大きく変化し両端は無接
触乾燥装置の空気吹き出し箱にあたり傷が発生し、ばた
つきがみられた。
場合は塗布直後にはかなりのカーリングが発生し、乾燥
が進むにつれてカーリング量は大きく変化し両端は無接
触乾燥装置の空気吹き出し箱にあたり傷が発生し、ばた
つきがみられた。
【0018】これに対して、カーリング対策塗布を施し
た場合はカーリングが大幅に減少し、搬送上異常なく安
定な搬送を行うことができた。尚、上記カーリング対策
塗布における塗布幅及び膜厚はNo.2の条件で十分であ
ることが分かった。
た場合はカーリングが大幅に減少し、搬送上異常なく安
定な搬送を行うことができた。尚、上記カーリング対策
塗布における塗布幅及び膜厚はNo.2の条件で十分であ
ることが分かった。
【0019】
【発明の効果】本発明により、塗布されたウェブを、気
体を吹出口より噴出することにより連続的に搬送する無
接触乾燥装置において、ウェブのカーリングを防止し、
安定に搬送し得る無接触乾燥方法を提供することができ
た。
体を吹出口より噴出することにより連続的に搬送する無
接触乾燥装置において、ウェブのカーリングを防止し、
安定に搬送し得る無接触乾燥方法を提供することができ
た。
【図1】塗布後のカーリング状態の説明図であって、
(a)(b)(c)は塗布後時間経過によるカーリング
の変化を示す。
(a)(b)(c)は塗布後時間経過によるカーリング
の変化を示す。
【図2】カーリング防止層を塗布した状態の説明図
1 ウェブ 2 塗布層 3 カーリング対策塗布層
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B05C 9/04 6804−4D
Claims (1)
- 【請求項1】 気体を吹出口より噴出することにより連
続的に走行するウェブを支持する無接触搬送装置におい
て、片側塗布されたウェブの裏面端部を塗布することを
特徴とする無接触乾燥方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11763392A JPH05309322A (ja) | 1992-05-11 | 1992-05-11 | 無接触乾燥方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11763392A JPH05309322A (ja) | 1992-05-11 | 1992-05-11 | 無接触乾燥方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05309322A true JPH05309322A (ja) | 1993-11-22 |
Family
ID=14716542
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11763392A Pending JPH05309322A (ja) | 1992-05-11 | 1992-05-11 | 無接触乾燥方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05309322A (ja) |
-
1992
- 1992-05-11 JP JP11763392A patent/JPH05309322A/ja active Pending
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