JPH05308159A - 発光ダイオードの外観検査方法 - Google Patents

発光ダイオードの外観検査方法

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JPH05308159A
JPH05308159A JP11055392A JP11055392A JPH05308159A JP H05308159 A JPH05308159 A JP H05308159A JP 11055392 A JP11055392 A JP 11055392A JP 11055392 A JP11055392 A JP 11055392A JP H05308159 A JPH05308159 A JP H05308159A
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light emitting
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定した判定結果が得られ、容易に検査を自
動化することが可能な発光ダイオードの外観検査方法を
提供する。 【構成】 検査対象物の発光ダイオードペレット等から
の反射光を得、その光強度によって検査対象物の画像を
形成する画素信号について、隣接する画素信号の間の変
化率を算出し、算出された変化率を予め設定した判定基
準値と比較する。これにより、光強度の違いとして現れ
る検査対象物の外観の欠陥部分が、欠陥部分と、これに
隣接する部分の画素信号との間での変化率として算出さ
れ、定量的に把握できる。すなわち、光強度の違う欠陥
部分の状態がその周囲の状況に対する変化率の値の大小
として得られ、この変化率の値を予め設定された判定基
準値と比較することで、外観の良否の判定が明確にでき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば発光ダイオード
の製造の過程で実施される発光ダイオードペレットの外
観の検査や、発光ダイオードランプの点灯外観の検査に
適用できる発光ダイオードの外観検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】発光ダイオードペレットや発光ダイオー
ドランプの欠陥は、例えばペレットやランプの部分欠陥
や、発光強度のむら、あるいはペレットの傾き等による
もので、これらの欠点の有無を検査する発光ダイオード
ペレットの外観の検査や発光ダイオードランプの点灯外
観の検査は、従来、発光ダイオードの製造過程で次のよ
うにして行われていた。
【0003】先ず、従来の発光ダイオードペレットの外
観検査方法について図面を参照して説明する。
【0004】図10(a)の平面図、図10(b)の側
面図において、1は発光ダイオードペレット(以下、ペ
レットと略記する)であり、ペレット1の上面上に電極
2が形成されている。ペレット1は外観検査に先立っ
て、ウェハをダイシングすることによって1つ1つに分
離され、分離されたペレット1はシート3の面上に接着
される。
【0005】ペレット1の外観検査は目視によって行わ
れるもので、接着されたペレット1に図示しない光源か
ら検査光を投射し、ペレット1面や電極2面、シート3
面の各面を顕微鏡で観察することによって検査が行われ
る。
【0006】このように、目視による検査のため検査能
率が悪く、場合によっては欠陥の見落としが生じたり、
検査基準に対して良否の判定が安定しないことがあっ
た。このため外観検査を自動化することが強く求められ
ている。
【0007】これに対し、他の表面検査などで用いられ
ている二値化による手法を、ペレット1の外観検査に転
用した場合には、ペレット1面と電極2面から得られる
反射光の強度を、各面毎にそれぞれの二値化のしきい値
で分割処理し、得られた二値化像によって検査判定を行
うようにすることが考えられる。
【0008】これによると、ペレット1が正常な場合に
は、図11(a)に示す図10(a)のX1 −X2 部分
における光の反射強度の分布4のようにペレット1等の
形状に合った各面からの対称な強度分布が得られ、二値
化のしきい値がTH1レベルでは、図11(b)に斜線
で示すように電極2面と同形状の二値化像4′が得ら
れ、同様にTH2レベルでは、図11(c)に斜線で示
すように電極2面を含むペレット1面と同形状の二値化
像4″が得られる。
【0009】そして、この正常な場合の二値化像を基準
として、検査対象の二値化像を同一の二値化のしきい値
によって得て、そのマッチング率によって検査対象の判
定が行われる。
【0010】しかし、ペレットが傾いている場合には、
図12(a)に示す光の反射強度の分布5のようにペレ
ット面からの反射強度は非対称となり、TH1,TH2
レベルで、図12(b),図12(c)に斜線で示すよ
うに、破線で示す正常時の電極面及びペレット面の形状
よりも小さい形状の二値化像5′,5″が得られる。
【0011】また、図13(a),図14(a),図1
5(a)にペレット面及び電極面に欠陥がある場合の光
の反射強度分布6,7,8を示すように、同一のTH
1,TH2レベルであっても得られる二値化像6′,
7′,8′,6″,7″,8″は、図13(b),図1
4(b),図15(b)及び図13(c),図14
(c),図15(c)に示すように反射強度の大きさに
よって異なる。
【0012】反射強度の小さいペレットの場合には、電
極面及びペレット面や電極面の欠陥及びペレット面の欠
陥に対応する部分6a,6bからは二値化像が得られ
ず、反射強度の大きいペレットの場合には、電極面及び
ペレット面から二値化像は得られるものの、電極面の欠
陥及びペレット面の欠陥に対応する部分8a,8bから
は二値化像が得られない。
【0013】また、反射強度が中程度で電極面の欠陥及
びペレット面の欠陥に対応する部分7a,7bが、図1
4(b)や図14(c)のように二値化像7a′,7
b″として得られても、全体像において占める割合が小
さくなってしまい見落とされかねない。なお二値化のし
きい値が1つである場合には、一方の欠陥しか捕らえる
ことができない。
【0014】このように、二値化像によって検査判定を
行うようにしても、場合によって画像が変わり欠陥の見
落としが生じたりして、判定結果が安定しない等の問題
がある。また、画像の安定性が悪いため画像処理による
検査を行うことが難しく、検査の自動化が困難な状況に
ある。
【0015】次に、従来の発光ダイオードランプの点灯
外観検査方法について図面を参照して説明する。
【0016】図16(a)の側面図、図16(b)の平
面図において、9は発光ダイオードランプ(以下、ラン
プと略記する)であり、10がレンズ、11がステムで
ある。なおステム11上に図示しない発光ダイオードペ
レットが載置されるようにして内蔵されている。12は
リードで、その片端が発光ダイオードペレットに接続さ
れ、他端部はステム11を貫通するようにして外部に延
出している。また13はレンズ10の表面に付けられた
欠陥である。
【0017】ランプ9の点灯外観の検査も目視によって
行われるが、ペレットの外観検査と同様に、目視による
検査のため検査能率が悪く、場合によっては欠陥の見落
としが生じたり、検査基準に対して良否の判定が安定し
ないことがあった。このため外観検査を自動化すること
が強く求められている。
【0018】このため、ランプ9の点灯外観検査にも二
値化による手法を使って輝度を二値化し、二値化像によ
って検査判定を行うようにすることが考えられる。
【0019】これによると、図16のX3 −X4 部分に
おける輝度分布14は、図17に示す欠陥13での輝度
低下部分13′を含むような輝度分布図となる。そして
二値化のしきい値をTH3,TH4,TH5レベルにと
って二値化すると、図18(a),図18(b),図1
8(c)に斜線で示すような二値化像14a,14b,
14cが得られる。なお破線でランプ9の形状が示して
ある。
【0020】しかし、二値化のしきい値によって得られ
る二値化像が異なり、TH5レベルでは図18(a)に
示す通り欠陥13は対応する部分13′aが現れ検出で
きるもののランプ9の像は非常に小さく、TH4レベル
では図18(b)に示す通り欠陥13は検出できず、ラ
ンプ9の像も小さくなり、TH3レベルでは図18
(c)に示す通りランプ9の像は形状全体が得られるも
のの欠陥13は検出できない。
【0021】このように、ランプ9の点灯外観検査を二
値化像によって検査判定を行うようにしても、場合によ
って画像が変わり欠陥の見落としが生じたりして、判定
結果が安定しない等の問題がある。また、画像の安定性
が悪いため画像処理による検査を行うことが難しく、検
査の自動化が困難な状況にある。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、目視に
よる外観検査では検査能率が悪く、欠陥を見落とした
り、また検査の自動化を行うため二値化像によって判定
を行うようにしても、検査対象物の画像の安定性が悪い
ため画像処理による検査を行うことが難しく、検査の自
動化が困難な状況にある。本発明はこのような状況に鑑
みてなされたもので、その目的とするところは安定した
判定結果が得られ、容易に検査を自動化することが可能
となって、検査能率を向上させることができる発光ダイ
オードの外観検査方法を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の発光ダイオード
の外観検査方法は、被検査物からの光の強度に基づき被
検査物の画像を形成する画素信号を得、得られた画素信
号について隣接するものの間の変化率を算出し、算出さ
れた変化率の値と予め設定された判定基準値とを比較し
て外観の良否を判定するようにしたことを特徴としてお
り、また、算出された隣接する画素信号の変化率の値
が、2回の微分によって得られた微分値であることを特
徴としており、さらに、被検査物からの光に基づいて被
検査物の光強度の所定二値化レベルでの二値化像を得、
得られた二値化像の重心位置を算出し、算出された重心
位置の予め設定された基準位置に対するずれ量を算出
し、このずれ量と予め設定された判定基準値とを比較し
て外観の良否を判定するようにしたことを特徴とする。
【0024】
【作用】上記のように構成された発光ダイオードの外観
検査方法は、光の強度によって被検査物の画像を形成す
る画素信号について、隣接するものの間の変化率を算出
し、これを判定基準値と比較するようにしている。これ
により、光強度の違いとして現れる被検査物の外観の欠
陥部分が、隣接する被検査物の画像を形成する画素信号
間の変化率を算出することによって、定量的に把握でき
る。すなわち、光強度の違う欠陥部分の状態がその周囲
の状況に対する変化率の値の大小として得られ、この変
化率の値を予め設定された判定基準値と比較すること
で、外観の良否の判定が明確にできる。
【0025】また、光強度の所定二値化レベルでの被検
査物の二値化像の重心位置を算出し、この重心位置の基
準位置に対するずれ量を判定基準値と比較するようにし
ている。これにより、光強度分布の偏りとして現れる被
検査物の外観の不良が、定量的に把握できる。すなわ
ち、光強度分布の偏り不良の状況が、二値化像の重心位
置の基準値に対するずれ量として得られ、このずれ量を
予め設定された判定基準値と比較することで、外観の良
否の判定が明確にできる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0027】先ず、第1の発明に係わる第1の実施例の
発光ダイオードペレットの外観検査方法を図1乃至図4
により説明する。図1は発光ダイオードペレットの平面
図であり、図2は検査装置の概略を示すブロック図であ
り、図3は検査対象領域について説明する図で、図3
(a)は電極面検査領域を示す平面図、図3(b)はペ
レット面検査領域を示す平面図である。
【0028】また、図4は光の反射強度を示す分布図
で、図4(a)は図1におけるy方向の電極面及びペレ
ット面の光の反射強度の1つを示す分布図、図4(b)
は図1におけるx方向の電極面及びペレット面の光の反
射強度の1つを示す分布図であり、図5は光の反射強度
分布の微分値を示す図で、図5(a)は図4(a)にお
ける光の反射強度分布の要部の微分値を示す図、図5
(b)は図4(b)における光の反射強度分布の要部の
微分値を示す図である。
【0029】図1及び図2において、検査対象物21で
あるペレット22の上面中央部分には電極23が形成さ
れており、ペレット22の面には欠陥24があり、電極
23の面には欠陥25,26がある。また27は検査対
象物21に検査光を投射する光源である。28は検査装
置であり、29は検査装置28の受光部で、検査対象物
21からの反射光を受光し、入射光に対応する信号を演
算部30に出力する。31は演算部30からの信号にも
とづき検査対象物21の外観を判定する判断部である。
なお32は検査対象物21の検査対象領域を予め設定す
る領域設定部である。
【0030】このように構成される本実施例の検査は次
のように行われる。すなわち、ウェハをダイシングする
ことによって1つ1つのペレット22に分離され、分離
されたペレット22はシートの面上に接着されて検査対
象物21が形成される。そして検査対象物21に対し予
めペレット22の面と電極23の面の形状に合わせ略一
致するように、図3に示す電極面検査対象領域33及び
ペレット面検査対象領域34が設定される。なお電極面
とペレット面の間に電極・ペレット境界領域35が、ま
たペレットの外周に外周領域36が、それぞれ狭い幅で
同時に領域設定部32に設定される。
【0031】次に、検査対象物21に光源27からの検
査光が投射され、検査対象物21の各面からの反射光が
検査装置28の受光部29に入射する。受光部29には
多数の受光素子が二次元的に配置され、反射光の強度に
基づく検査対象物21の画像が、各受光素子の信号を画
素として形成されるようになっている。
【0032】そして、受光部29から、入射された検査
対象物21の反射光の強度に対応する信号が演算部30
に入力される。
【0033】検査対象物21の光の反射強度は、例えば
検査対象物21の略中央部のy方向分布37については
図4(a)に示すように、またx方向分布38について
は図4(b)に示すようにペレット22及び電極23の
各面毎に略同一の値をとり、ペレット22の面の欠陥2
4では周囲より高い値24′、電極23の面の欠陥2
5,26では周囲より低い値25′,26′をとるよう
になっている。
【0034】続いて演算部30で、隣接する受光素子間
の信号の変化率(微分値)が、全てのx方向及びy方向
について算出される。そして検査対象物21の形状か
ら、領域設定部32に予め設定された電極・ペレット境
界領域35、及び外周領域36を含む受光素子間の微分
値については除外され、電極面検査対象領域33及びペ
レット面検査対象領域34の微分値が判断部31に出力
される。
【0035】すなわち、微分値39,40を図5(a)
及び図5(b)に示すように、例えば図4(a)におけ
る欠陥26の部分については、微分値26″が下側に凸
となるように変化し、図4(b)における欠陥24の部
分については、微分値24″が上側に凸となるように変
化している。
【0036】判断部31では、入力された各対象領域3
3,34の微分値について、さらにその変化状況が比較
され、予め設定された判定基準値より大きい変化がある
場合には検査対象物21を不良と判定し、判定基準値よ
り大きい変化がない場合には検査対象物21を良と判定
する。
【0037】このように本実施例では、検査対象物21
から反射され、受光部29に入射された光に基づく各受
光素子の信号を画素として、検査対象物21の画像が構
成される。そして全ての隣接する画素間の信号強度の微
分値が演算され、さらに各微分値の変化の状況が判定基
準値と対比されるので、検査対象物21の欠陥25,2
6,27部分の検出が明確に検出できる。
【0038】このために、欠陥の見落としがなくなり、
また判定の基準に対して良否の判定が明確に行え、判定
結果が安定しない等の問題がなくなる。そして画像処理
によって外観検査を容易に自動化することが可能とな
り、検査能率を向上させることができる。
【0039】次に、第1の発明に係わる第2の実施例の
発光ダイオードランプの点灯外観検査方法を図6乃至図
8により説明する。図6は発光ダイオードランプの平面
図であり、図7は輝度の分布図で、図7(a)は図6に
おけるy方向の輝度の分布図、図7(b)は図6におけ
るx方向の輝度の分布図であり、図8は輝度分布の微分
値を示す図で、図8(a)は図7(a)における輝度分
布の要部の微分値を示す図、図8(b)は図7(b)に
おける輝度分布の要部の微分値を示す図である。
【0040】図6において、41は内部に発光ダイオー
ドペレットが内蔵された発光ダイオードランプの検査対
象物であり、42は発光ダイオードランプのレンズであ
って、レンズ42の表面には欠陥43がある。
【0041】このように構成される本実施例の検査は、
第1の実施例と同様に検査装置27によって次のように
行われる。すなわち、検査対象物41の発光ダイオード
ランプに対し、予め検査対象物41の形状に合わせ略一
致するように検査対象領域が設定される。
【0042】次に、検査対象物41が点灯され、検査対
象物41からの投射光が受光部29に入射する。受光部
29では、受光素子に入射した検査対象物41からの投
射光の強度(輝度)に基づく検査対象物41の画像が、
各受光素子の信号を画素として形成される。そして、受
光部29から、検査対象物41の輝度に対応する信号が
演算部30に入力される。
【0043】検査対象物41の輝度は、例えば検査対象
物41のy方向分布44については図7(a)に示すよ
うに、またx方向分布45については図7(b)に示す
ようになり、レンズ42の表面の欠陥43では周囲より
低い値43′をとるようになっている。
【0044】続いて演算部30で、隣接する受光素子間
の信号の変化率(微分値)が、全てのx方向及びy方向
について算出される。そして検査対象物41の形状に略
一致する検査対象領域の微分値が判断部31に出力され
る。
【0045】すなわち、微分値46,47は図8(a)
及び図8(b)に示すように、例えば図7(a),
(b)における欠陥43の部分については、周囲の微分
値よりも欠陥43部分の微分値43″が下側に凸となる
ように変化している。
【0046】判断部31では、入力された検査対象領域
の微分値について、さらにその変化状況が比較され、予
め設定された判定基準値より大きい変化がある場合には
検査対象物41を不良と判定し、判定基準値より大きい
変化がない場合には検査対象物41を良と判定する。
【0047】このように本実施例においても、検査対象
物41から投射され、受光部29に入射された光に基づ
く各受光素子の信号を画素として、検査対象物41の画
像が構成される。そして全ての隣接する画素間の信号強
度の微分値が演算され、さらに各微分値の変化の状況が
判定基準値と対比されるので、検査対象物41の欠陥4
3部分の検出が明確に検出でき、これによって第1の実
施例と同様の作用、効果が得られる。
【0048】次に、第2の発明に係わる第3の実施例の
発光ダイオードランプの点灯外観検査方法を図9により
説明する。図9は発光ダイオードランプの輝度の分布図
で、図9(a)は縦軸に輝度を取って示す分布図、図9
(b)は輝度を二値化状態にした時の分布図である。
【0049】図9において、検査対象物の発光ダイオー
ドランプの輝度分布51が、リードの傾きやリードの偏
り、またペレットの傾き等によって実線で示すように最
大輝度部52が偏心し、その中心が発光ダイオードラン
プの形状中心と一致したものとなっていない。そして発
光ダイオードランプの形状中心と輝度分布が一致する状
態を正常状態(破線で示す状態)とし、これに対する検
査対象物の発光ダイオードランプの輝度分布の偏り状況
によって、検査対象物の点灯外観の良、不良が判定され
る。
【0050】このような発光ダイオードランプの点灯外
観検査は、次のようにして行う。すなわち、先ず発光ダ
イオードランプの輝度に対し、予めそれぞれ異なる二値
化のしきい値をTH6,TH7,TH8レベルにとる。
【0051】次いで、これらの二値化のレベルで検査対
象物の発光ダイオードランプの輝度を二値化すると、各
二値化のレベルでの二値化状態を同一の平面上に示す図
9(b)のように、各二値化のレベルに対応し、TH
6,TH7,TH8レベルでそれぞれの二値化像53,
54,55が得られる。
【0052】この時、TH6レベルの二値化像53の重
心は、発光ダイオードランプの形状中心と略一致したも
のとなる。一方、TH7レベルの二値化像54の重心
は、発光ダイオードランプの形状中心と一致したものと
ならず、さらにTH8レベルの二値化像55では、偏心
量が大きくなって、その重心が発光ダイオードランプの
形状中心から大きく外れたものなっている。
【0053】そして、得られた二値化像53,54,5
5について各重心の位置座標が算出され、さらに各重心
の位置座標の発光ダイオードランプの形状中心に対する
ずれ量が算出される。
【0054】続いて、算出されたずれ量と予め設定され
た判定基準値とが比較され、判定基準値を超えるずれ量
となる場合には、その検査対象物の発光ダイオードラン
プは不良と判定され、超えない場合には良と判定され
る。
【0055】このように本実施例では、検査対象物の輝
度分布の偏りによる点灯外観の良、不良を判定する際
に、検査対象物の輝度分布の偏りが、二値化像53,5
4,55の各重心の位置座標のずれ量を算出し、判定基
準値と比較して行うため明確に判定できる。
【0056】このために、欠陥の見落としがなくなり、
また判定の基準に対して良否の判定が明確に行え、判定
結果が安定しない等の問題がなくなる。そして画像処理
によって外観検査を容易に自動化することが可能とな
り、検査能率を向上させることができる。
【0057】尚、本発明は上記の各実施例のみに限定さ
れるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更
して実施し得るものである。
【0058】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、検査対象物の画像を形成する画素について、隣接す
る画素間の信号の変化率を演算し、その変化状態を判定
基準値と対比することによって検査対象物の外観の良否
を判定し、また、検査対象物からの光強度の所定レベル
での二値化像の重心位置を算出し、重心位置を基準値と
比較することによって検査対象物の外観の良否を判定す
るように構成したことにより、安定した判定結果が得ら
れ、さらに容易に検査を自動化することが可能となっ
て、検査能率を向上させることができる等の効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明に係わる第1の実施例を示す平面図
である。
【図2】同上における検査装置の概略を示すブロック図
である。
【図3】同上における検査対象領域について説明する図
で、図3(a)は電極面検査領域を示す平面図、図3
(b)はペレット面検査領域を示す平面図である。
【図4】同上における光の反射強度の分布図で、図4
(a)は図1のy方向の反射強度の分布図、図4(b)
は図1のx方向の反射強度の分布図である。
【図5】同上における反射強度分布の微分値を示す図
で、図5(a)は図4(a)の要部に対応する図、図5
(b)は図4(b)の要部に対応する図である。
【図6】第1の発明に係わる第2の実施例を示す平面図
である。
【図7】同上における輝度の分布図で、図7(a)は図
6におけるy方向の輝度の分布図、図7(b)は図6に
おけるx方向の輝度の分布図である。
【図8】同上における輝度分布の微分値を示す図で、図
8(a)は図7(a)の要部に対応する図、図8(b)
は図7(b)の要部に対応する図である。
【図9】第2の発明に係わる第3の実施例の輝度の分布
図で、図9(a)は縦軸に輝度を取って示す分布図、図
9(b)は輝度を二値化状態にした時の分布図である。
【図10】従来技術を説明するために示す発光ダイオー
ドペレットの図で、図10(a)は平面図、図10
(b)は側面図である。
【図11】同上において発光ダイオードペレットが正常
な場合の図で、図11(a)は図10(a)のX1 −X
2 部分における光の反射強度の分布図、図11(b)は
TH1レベルでの二値化像を示す図、図11(c)はT
H2レベルでの二値化像を示す図である。
【図12】同上において発光ダイオードペレットが傾い
ている場合の図で、図12(a)は光の反射強度の分布
図、図12(b)はTH1レベルでの二値化像を示す
図、図12(c)はTH2レベルでの二値化像を示す図
である。
【図13】同上において発光ダイオードペレットの光の
反射強度が小さい場合の図で、図13(a)は光の反射
強度の分布図、図13(b)はTH1レベルでの二値化
像を示す図、図13(c)はTH2レベルでの二値化像
を示す図である。
【図14】同上において発光ダイオードペレットの光の
反射強度が中程度の場合の図で、図14(a)は光の反
射強度の分布図、図14(b)はTH1レベルでの二値
化像を示す図、図14(c)はTH2レベルでの二値化
像を示す図である。
【図15】同上において発光ダイオードペレットの光の
反射強度が大きい場合の図で、図15(a)は光の反射
強度の分布図、図15(b)はTH1レベルでの二値化
像を示す図、図15(c)はTH2レベルでの二値化像
を示す図である。
【図16】従来技術を説明するために示す発光ダイオー
ドランプの図で、図16(a)は側面図、図16(b)
は平面図である。
【図17】同上における図16(b)のX3 −X4 部分
における光の反射強度の分布図である。
【図18】同上における各二値化レベルでの二値化像を
示す図で、図18(a)はTH5レベルでの二値化像を
示す図、図18(b)はTH4レベルでの二値化像を示
す図、図18(c)はTH3レベルでの二値化像を示す
図である。
【符号の説明】
21…検査対象物 24,25,26…欠陥 29…受光部 30…演算部 31…判断部 32…領域設定部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査物からの光の強度に基づき前記被
    検査物の画像を形成する画素信号を得、得られた前記画
    素信号について隣接するものの間の変化率を算出し、算
    出された前記変化率の値と予め設定された判定基準値と
    を比較して外観の良否を判定するようにしたことを特徴
    とする発光ダイオードの外観検査方法。
  2. 【請求項2】 算出された隣接する画素信号の変化率の
    値が、2回の微分によって得られた微分値であることを
    特徴とする請求項1記載の発光ダイオードの外観検査方
    法。
  3. 【請求項3】 被検査物からの光に基づいて前記被検査
    物の光強度の所定二値化レベルでの二値化像を得、得ら
    れた前記二値化像の重心位置を算出し、算出された前記
    重心位置の予め設定された基準位置に対するずれ量を算
    出し、このずれ量と予め設定された判定基準値とを比較
    して外観の良否を判定するようにしたことを特徴とする
    発光ダイオードの外観検査方法。
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