JPH05306982A - 摩擦・摩耗試験機 - Google Patents

摩擦・摩耗試験機

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Publication number
JPH05306982A
JPH05306982A JP14015492A JP14015492A JPH05306982A JP H05306982 A JPH05306982 A JP H05306982A JP 14015492 A JP14015492 A JP 14015492A JP 14015492 A JP14015492 A JP 14015492A JP H05306982 A JPH05306982 A JP H05306982A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drum
hot air
friction
rotary drum
pipe
Prior art date
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Pending
Application number
JP14015492A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Yoshioka
雅樹 吉岡
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
Priority to JP14015492A priority Critical patent/JPH05306982A/ja
Publication of JPH05306982A publication Critical patent/JPH05306982A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転部材の表面温度を制御するための機構
を、回転部材に摩擦抵抗を生じさせないように配設する
ことにより、回転部材のトルク、いいかえれば試験材料
の摩擦状態を正確に測定できる摩擦・摩耗試験機を提供
する。 【構成】 円筒状の回転ドラム1が、水平に配置され、
その両端部が軸受3・4により回動自在に支持されてい
る。回転軸2は、ユニバーサルジョイント5を介してト
ルク検出器6に接続されている。回転ドラム1の開口側
には、熱風の給排装置7が非接触状態で配設される。こ
の熱風給排装置7は、熱風供給管9が中心部を横向きに
貫通する給排管ブロック8と、熱風供給管9の一端に接
続されるエアーヒーター10と、給排管ブロック8の上
端に接続される熱風排出管11とを備え、熱風供給管9
の他端側が、回転ドラム1内の軸心部に沿ってその内底
近くまで延設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主としてゴムやポリ
ウレタンなどの材料の摩擦状態と摩耗状態とを試験する
ための試験機に関するもので、詳しくは、トライボロジ
ーに作用する要因の1つである材料の接触面(摩擦面)
の温度を制御する機構を備えた摩擦・摩耗試験機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記したゴムなどの材料の摩擦や摩耗の
状態は、それが使用される環境(とくに使用温度)によ
って大きく左右される。このため、目的の材料の摩擦や
摩耗を試験機で試験する際に、その材料の接触面におけ
る温度を制御する必要がある。
【0003】そこで、この種の試験機では、試験材料を
一定の荷重の下に接触させるための回転部材のほか、回
転部材の表面温度を制御する機構を備えている。とくに
回転部材の表面温度を制御するために、従来は、回転部
材を中空の回転体で形成し、この回転体内に、カートリ
ッジヒーターを回転体の内周面に接触させて相対回転可
能に装填し、ヒーターで回転体の表面の温度を制御して
いた。また、試験材料の摩擦状態を把握するため、回転
体の一端部にスリップリングを装着し、このスリップリ
ングを介してトルクを検出していた。なお回転部材の表
面には、通常、サンドペーパーを巻き付けている。
【0004】さらに、上記したカートリッジヒーターを
回転体内に装填する代わりに、回転体の両端にロータリ
ージョイントを装着し、加温した液体を回転体の一端か
ら中空部内に流入させ、他端から排出させることによ
り、回転体の表面の温度を制御する構造の試験機も実用
化されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の摩擦・摩耗試験機には、下記のような点で改良
の余地がある。
【0006】前者は、カートリッジヒーターの外周面
と回転体の内周面とが接触しているため、回転体の回転
時にその接触面で摩擦抵抗が生じるとともに、スリップ
リングからも摩擦抵抗を受けるために、回転体のトルク
を正確に測定できない。このため、試験材料の摩擦状態
を正確に把握できない。
【0007】後者は、回転体に装着されているロータ
リージョイント内のシール面の摩擦抵抗が、回転体のト
ルクに影響を及ぼすため、前者と同様に、試験材料の摩
擦状態を正確に把握できない。
【0008】この発明は上述の点に鑑みなされたもの
で、回転部材の表面温度を制御するための機構を、回転
部材に摩擦抵抗を生じさせないように配設することによ
り、回転部材のトルク、いいかえれば試験材料の摩擦状
態を正確に測定できる摩擦・摩耗試験機を提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために本発明の摩擦・摩耗試験機は、a)試験材料を回
転部材の表面に所定の荷重の下に接触させ、あるいは接
触させた状態で回転部材の長手方向に移動させることに
より、試験材料の摩擦状態と摩耗状態とを試験するため
の摩擦・摩耗試験機において、b)前記回転部材を、一
端を開口した円筒状の回転ドラムで形成し、該回転ドラ
ムの他端に連設した回転軸に、トルク検出器を介して可
変速モーターを接続し、c)前記回転ドラムの開口に近
接して熱風の給排装置を配設し、該給排装置から熱風供
給管を延設して回転ドラム内の軸心部に挿入するととも
に、回転ドラム内に臨ませて熱風排出口を前記給排装置
に開設し、該排出口を給排装置の熱風排出管に連通させ
ている。なお、回転部材の表面(外周面)には、サンド
ペーパーを巻き付けたり、回転部材の表面を一定の粗さ
に加工したりしている。
【0010】
【作用】上記の構成を有する本発明の摩擦・摩耗試験機
によれば、回転ドラム内に熱風をその供給管から導入
し、回転ドラムの内部よりその表面を加熱する。回転ド
ラム内に導入された熱風は、給排装置の熱風排出口から
熱風排出管を通って排出される。熱風の温度や供給量を
調整することにより、回転ドラム表面の温度が制御され
る。同時に、回転ドラムを可変速モーターにより所定の
速度で回転させ、試験材料を回転ドラムの表面に所定の
荷重の下に接触させる。このとき、熱風給排装置や熱風
供給管は、回転ドラムと非接触状態にあるため、回転ド
ラムに摩擦抵抗を与えることがない。このため、トルク
検出器により回転ドラムのトルクを検出することによ
り、試験材料の摩擦状態を正確に把握することができ
る。また、試験材料の摩耗は、回転ドラムの回転を停止
したのち、試験材料を取り外して摩耗量を測定したり、
摩耗面を観察したりすることにより調べることができ
る。
【0011】
【実施例】以下、この発明の摩擦・摩耗試験機の実施例
を図面に基づいて説明する。
【0012】図1は摩擦・摩耗試験機の一部を省略した
断面図、図2は図1の試験機の平面図である。
【0013】図1に示すように、一端を開口し、他端面
の中心位置に回転軸2を一体に連設した円筒状の回転ド
ラム1が、水平に配置され、その両端部が軸受3・4に
より回動自在に支持されている。回転軸2は、ユニバー
サルジョイント5を介してトルク検出器6に接続されて
いる。なお、図示は省略するが、トルク検出器6にはユ
ニバーサルジョイントを介して、可変速モーターが接続
されている。また、回転ドラム1の表面には、サンドペ
ーパー1aが巻き付けられている。
【0014】回転ドラム1の開口側には、熱風の給排装
置7が非接触状態で配設される。この熱風給排装置7
は、熱風供給管9が中心部を横向きに貫通する給排管ブ
ロック8と、熱風供給管9の一端に接続されるエアーヒ
ーター10と、給排管ブロック8の上端に接続される熱
風排出管11とを備えている。給排管ブロック8の一端
面には、回転ドラム1の開口内に挿入可能な突出部8a
が一体に形設され、この突出部8aの中心部を貫通する
前記熱風供給管9の周囲に、熱風排出口8bが開設され
ている。そして、この熱風排出口8bからL字状の熱風
排出通路8cが、給排管ブロック8の内部を貫通して熱
風排出管11まで開設されている。また、熱風供給管9
の他端側は、回転ドラム1内の軸心部に沿ってその内底
近くまで延設されている。
【0015】図2に示すように、所定の大きさに切断し
たゴム、ウレタン樹脂などの試験材料(以下、試料とい
う)Aを、回転ドラム1の長手方向に沿って一定の速度
で送るための試料送り機構12が回転ドラム1に並設さ
れている。この送り機構12は、回転ドラム1と平行に
配設された送りネジ13と、送りネジ13と平行に配設
されたリニアガイド15とを備え、また送りネジ13の
一端はモーター14に接続され、モーター14の回転に
より送りネジ13が回転する。そして、送りネジ13と
リニアガイド15に跨がって送り台16が配設され、こ
の送り台16は送りネジ13の回転方向によって図の右
方向と左方向とに選択的に移動する。なお、送りネジ1
3とリニアガイド15とはそれぞれ、送り台16の貫通
孔13a・15aを平行に貫通するが、送りネジ13側
の貫通孔13aには、送りネジ13に螺合する内ネジが
刻設されている。
【0016】また、送り台16から回転ドラム1に向け
て支持杆17が延設され、この支持杆17の先端部に、
試料Aを下面に着脱自在に取り付けるための支持板18
が固設されている。なお、支持板18上には、試料Aに
所定の負荷を作用させるための重錘Bを取り付けること
ができるようになっている。
【0017】次に、上記の構成からなる本実施例の摩擦
・摩耗試験機についてその使用態様を説明する。
【0018】図1に示すように、まず、試料Aを支持板
18の下面に取り付け、支持板18上に試験に必要な重
さの重錘B(例えば、1〜10kg)を載置し、固定す
る。次に、回転ドラム1の表面温度を所定の温度に制御
するため、エアーヒーター10から熱風供給管9を通し
て回転ドラム1内に熱風を流入させる。回転ドラム1内
に流入された熱風は、回転ドラム1の内底付近からドラ
ム1の内周壁に沿って排出口8bに流れ、この間にドラ
ム1の表面を内面側から加熱する。そして、熱風は、排
出口8bから排出通路8cを通り熱風排出管11から外
部に排出される。回転ドラム1の表面の温度は、エアー
ヒーター10から噴き出させる熱風の温度や供給量を調
整することにより、制御される。なお、回転ドラム1の
表面温度の測定には、放射温度計などの回転ドラム1に
非接触で温度の測定ができるものを使用する。また、回
転ドラム1の表面温度は、通常、常温から150℃(4
23K)前後まで制御する。
【0019】続いて、回転ドラム1を可変速モーターに
より所定の速度(例えば、40〜380rpm)で回転さ
せ、試料Aを回転ドラム1の表面に接触させる。この状
態で、トルク検出器6により回転ドラム1のトルクを検
出すれば、試料Aの摩擦状態を調べることができる。ま
た必要に応じて試料Aの送り機構12により試料Aを、
回転ドラム1の長手方向に沿って移動させ、回転ドラム
1のトルクを検出する。こうしたトルクの検出時に、回
転ドラム1は熱風給排装置7とは接触していないので、
熱風給排装置7により回転ドラム1に摩擦抵抗が与えら
れることがない。このため、トルク検出器に6より回転
ドラム1のトルクを検出した際に、試料Aの摩擦状態を
正確に把握することができる。なお、試料Aの摩耗は、
回転ドラム1の回転を停止したのち、支持板18から試
料Aを取り外して摩耗量を測定したり、摩耗面を観察し
たりして把握できる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
この発明の摩擦・摩耗試験機には、次のような効果があ
る。
【0021】(1) 回転ドラムの表面温度を制御するため
の機構を、回転ドラムに対し接触しないように設けたの
で、試験材料を接触させた状態での回転部材のトルクを
正確に検出でき、したがって試験材料の摩擦状態を正確
に把握できる。
【0022】(2) 回転ドラムの表面温度をその内部に熱
風を流入させて行い、熱風の一部の漏れ出しを許容する
ようにしたので、試験機全体の構造が簡略化され、製造
コストが低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる摩擦・摩耗試験機の一
部を省略した断面図である。
【図2】図1の摩擦・摩耗試験機の平面図である。
【符号の説明】
1 回転ドラム 2 回転軸 3・4 軸受 6 トルク検出器 7 熱風給排装置 8 給排管ブロック 8b 熱風排出口 9 熱風供給管 10 エアーヒーター 11 熱風排出管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験材料を回転部材の表面に所定の荷重
    の下に接触させ、あるいは接触させた状態で回転部材の
    長手方向に移動させることにより、試験材料の摩擦状態
    と摩耗状態とを試験するための摩擦・摩耗試験機におい
    て、 前記回転部材を、一端を開口した円筒状の回転ドラムで
    形成し、該回転ドラムの他端に連設した回転軸に、トル
    ク検出器を介して可変速モーターを接続し、 前記回転ドラムの開口に近接して熱風の給排装置を配設
    し、該給排装置から熱風供給管を延設して回転ドラム内
    の軸心部に挿入するとともに、回転ドラム内に臨ませて
    熱風排出口を前記給排装置に開設し、該排出口を給排装
    置の熱風排出管に連通させたことを特徴とする摩擦・摩
    耗試験機。
JP14015492A 1992-04-30 1992-04-30 摩擦・摩耗試験機 Pending JPH05306982A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14015492A JPH05306982A (ja) 1992-04-30 1992-04-30 摩擦・摩耗試験機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14015492A JPH05306982A (ja) 1992-04-30 1992-04-30 摩擦・摩耗試験機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05306982A true JPH05306982A (ja) 1993-11-19

Family

ID=15262128

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14015492A Pending JPH05306982A (ja) 1992-04-30 1992-04-30 摩擦・摩耗試験機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05306982A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08233716A (ja) * 1995-02-28 1996-09-13 Bridgestone Corp 加硫ゴムの摩耗試験装置
CN106442319A (zh) * 2016-12-06 2017-02-22 浙江工业大学 表面研磨试验机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08233716A (ja) * 1995-02-28 1996-09-13 Bridgestone Corp 加硫ゴムの摩耗試験装置
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