JPH05305610A - 軽量気泡コンクリート用補強鉄筋の防錆塗装処理方法 - Google Patents
軽量気泡コンクリート用補強鉄筋の防錆塗装処理方法Info
- Publication number
- JPH05305610A JPH05305610A JP11247192A JP11247192A JPH05305610A JP H05305610 A JPH05305610 A JP H05305610A JP 11247192 A JP11247192 A JP 11247192A JP 11247192 A JP11247192 A JP 11247192A JP H05305610 A JPH05305610 A JP H05305610A
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- JP
- Japan
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- liquid
- reinforcing rod
- iron reinforcing
- rustproof
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Manufacturing Of Tubular Articles Or Embedded Moulded Articles (AREA)
- Coating With Molten Metal (AREA)
- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 補強鉄筋の防錆塗装において、防錆液に補強
鉄筋を浸漬後、鉄筋を傾斜させるだけでなく、傾斜した
鉄筋に振動を加えることにより鉄筋の下部に生じる防錆
液の液垂れを低減させることを特徴とする軽量気泡コン
クリート用補強鉄筋の防錆塗装の処理方法。 【効果】 簡単な方法によって防錆液の液垂れを低減さ
せることができ、また、短時間で液切りを行うことがで
きる。
鉄筋を浸漬後、鉄筋を傾斜させるだけでなく、傾斜した
鉄筋に振動を加えることにより鉄筋の下部に生じる防錆
液の液垂れを低減させることを特徴とする軽量気泡コン
クリート用補強鉄筋の防錆塗装の処理方法。 【効果】 簡単な方法によって防錆液の液垂れを低減さ
せることができ、また、短時間で液切りを行うことがで
きる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】軽量気泡コンクリートの複雑な形
状の補強鉄筋に防錆塗装を行うためのものである。
状の補強鉄筋に防錆塗装を行うためのものである。
【０００２】
【従来の技術】軽量気泡コンクリート（以下ＡＬＣと称
す）の製品強度を増す場合に、製品内部に補強鉄筋をセ
ットするが、補強鉄筋は一般に鉄鋼であるので耐食性を
向上させる為、防錆処理として補強鉄筋に防錆塗料を塗
布している。ＡＬＣ用鉄筋の形状はカゴ状等と複雑であ
り、全面に均一に塗布することが容易でなく、そのた
め、塗装を出来るだけ短時間で行うために、防錆液内に
補強鉄筋を浸漬し、その後所定傾斜角度で一定時間、補
強鉄筋を傾斜させて液切りを行ってから、乾燥装置で上
記塗布後の鉄筋を乾燥させることにより、防錆処理を行
っている。
す）の製品強度を増す場合に、製品内部に補強鉄筋をセ
ットするが、補強鉄筋は一般に鉄鋼であるので耐食性を
向上させる為、防錆処理として補強鉄筋に防錆塗料を塗
布している。ＡＬＣ用鉄筋の形状はカゴ状等と複雑であ
り、全面に均一に塗布することが容易でなく、そのた
め、塗装を出来るだけ短時間で行うために、防錆液内に
補強鉄筋を浸漬し、その後所定傾斜角度で一定時間、補
強鉄筋を傾斜させて液切りを行ってから、乾燥装置で上
記塗布後の鉄筋を乾燥させることにより、防錆処理を行
っている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のこの方
法では液切りや乾燥にかなりの時間を要する上、乾燥後
に鉄筋下部に固化した防錆液が垂れ下がって残る、いわ
ゆる液垂れが多数発生してしまう。この液垂れのために
余分な防錆液を必要とし、コストの上でも好ましくな
い。
法では液切りや乾燥にかなりの時間を要する上、乾燥後
に鉄筋下部に固化した防錆液が垂れ下がって残る、いわ
ゆる液垂れが多数発生してしまう。この液垂れのために
余分な防錆液を必要とし、コストの上でも好ましくな
い。
【０００４】鉄筋下部の液垂れを低減するには、防錆塗
料の液粘度を下げたり、勾配角度を上げたり、傾斜時間
の延長を行う方法があるが、液粘度を下げると好ましい
塗装膜が得られず、勾配角度を上げるためには新しい装
置を設ける必要があり、また、傾斜時間を延長すると生
産性を低下させることになるため、いずれも実施が難し
かった。以上の問題を解決するため、簡単な方法によっ
て防錆液の液垂れを低減させることができる、補強鉄筋
の防錆塗装の処理方法を提供することを本発明の課題と
した。
料の液粘度を下げたり、勾配角度を上げたり、傾斜時間
の延長を行う方法があるが、液粘度を下げると好ましい
塗装膜が得られず、勾配角度を上げるためには新しい装
置を設ける必要があり、また、傾斜時間を延長すると生
産性を低下させることになるため、いずれも実施が難し
かった。以上の問題を解決するため、簡単な方法によっ
て防錆液の液垂れを低減させることができる、補強鉄筋
の防錆塗装の処理方法を提供することを本発明の課題と
した。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、軽量気泡コン
クリート用補強鉄筋の防錆塗装において、防錆液に補強
鉄筋を浸漬後、鉄筋を傾斜させるだけでなく、傾斜した
鉄筋に振動を加えることにより鉄筋の下部に生じる防錆
液の液垂れを低減させることを特徴とする軽量気泡コン
クリート用補強鉄筋の防錆塗装処理方法である。
クリート用補強鉄筋の防錆塗装において、防錆液に補強
鉄筋を浸漬後、鉄筋を傾斜させるだけでなく、傾斜した
鉄筋に振動を加えることにより鉄筋の下部に生じる防錆
液の液垂れを低減させることを特徴とする軽量気泡コン
クリート用補強鉄筋の防錆塗装処理方法である。
【０００６】本発明において液垂れとは、補強鉄筋を防
錆液に浸漬、乾燥後に生じる、余分な防錆液が固化した
防錆液が垂れ下がって残っている部分をいう。本発明の
処理は、従来行われている傾斜方式による防錆処理装置
に、市販の振動装置を取り付けるのみで実施することが
できる。本発明で使用しうる振動装置は特に限定されな
いが、空気式あるいは電動式の高周波振動機で４０００
ｖｐｍ以上のものだと、より好ましい。また、取り付け
位置としては、補強鉄筋を傾斜時、鉄筋の下側を支持す
る傾斜装置に取り付けると好ましい。
錆液に浸漬、乾燥後に生じる、余分な防錆液が固化した
防錆液が垂れ下がって残っている部分をいう。本発明の
処理は、従来行われている傾斜方式による防錆処理装置
に、市販の振動装置を取り付けるのみで実施することが
できる。本発明で使用しうる振動装置は特に限定されな
いが、空気式あるいは電動式の高周波振動機で４０００
ｖｐｍ以上のものだと、より好ましい。また、取り付け
位置としては、補強鉄筋を傾斜時、鉄筋の下側を支持す
る傾斜装置に取り付けると好ましい。
【０００７】
【実施例】以下、実施例に基づいて、本発明を詳細に説
明する。
明する。
【０００８】
【実施例１】図１に、本発明の防錆処理を実施するため
の装置を示す。先ず、直径６ミリの軟鋼線を用いて、ス
ポット溶接によりカゴ状（高５５０×幅１００×長３６
００ミリ）の軽量気泡コンクリート用補強鉄筋カゴ１を
製造した。
の装置を示す。先ず、直径６ミリの軟鋼線を用いて、ス
ポット溶接によりカゴ状（高５５０×幅１００×長３６
００ミリ）の軽量気泡コンクリート用補強鉄筋カゴ１を
製造した。
【０００９】その鉄筋カゴ３０個（総重量：２８０ｋ
ｇ）をモルタル成形用型枠内（容積６．５ｍ3 、高０．
６ｍ×幅１．５ｍ×長７．２ｍ）にセットする為のセッ
ト用治具２（セット枠）に取り付けた。基本配合とし
て、ベンガラ等の顔料を６０％重量固形分および、結合
剤としてポリエチレンを４０％重量固形分としたもの
を、固形全量の１２０％重量の塗料溶剤に添加した防錆
塗料を、液温度３５℃、液粘度２５００ＣＰに調整して
防錆塗料槽３に満たし、セット用治具２に取り付けた鉄
筋カゴ１を防錆塗料糟３に約５秒間浸漬した後、防錆塗
料槽３から出し、その後液切りのため、傾斜装置４で角
度２５度に傾け、約２０秒間液切りを行った。その際に
振動装置５によって鉄筋カゴに１００００ｖｐｍの振動
数で４ミリの全振幅の振動を加えた。
ｇ）をモルタル成形用型枠内（容積６．５ｍ3 、高０．
６ｍ×幅１．５ｍ×長７．２ｍ）にセットする為のセッ
ト用治具２（セット枠）に取り付けた。基本配合とし
て、ベンガラ等の顔料を６０％重量固形分および、結合
剤としてポリエチレンを４０％重量固形分としたもの
を、固形全量の１２０％重量の塗料溶剤に添加した防錆
塗料を、液温度３５℃、液粘度２５００ＣＰに調整して
防錆塗料槽３に満たし、セット用治具２に取り付けた鉄
筋カゴ１を防錆塗料糟３に約５秒間浸漬した後、防錆塗
料槽３から出し、その後液切りのため、傾斜装置４で角
度２５度に傾け、約２０秒間液切りを行った。その際に
振動装置５によって鉄筋カゴに１００００ｖｐｍの振動
数で４ミリの全振幅の振動を加えた。
【００１０】乾燥を行った後、液垂れの個数を数えた。
液垂れは、防錆液が垂直方向に５ｍｍ以上垂れ下がった
ものが、鉄筋１ｍにいくつ残っているかを数え、各鉄筋
カゴにおいての平均を求めた。さらに液切りの時間を変
えて上記と同様の実験をおこなった。その結果、液垂れ
の個数と時間の関係は表１の様になり、振動時間２分で
は１０個／ｍに減少し、好ましい状態となった。
液垂れは、防錆液が垂直方向に５ｍｍ以上垂れ下がった
ものが、鉄筋１ｍにいくつ残っているかを数え、各鉄筋
カゴにおいての平均を求めた。さらに液切りの時間を変
えて上記と同様の実験をおこなった。その結果、液垂れ
の個数と時間の関係は表１の様になり、振動時間２分で
は１０個／ｍに減少し、好ましい状態となった。
【００１１】次に、振動数を５０００ｖｐｍの変えたも
のと、振動を与えないものについても上記の方法と同様
に液垂れの個数を調べたところ、液垂れの個数と振動数
および時間の関係は図２のようになった。その結果、液
切り時間２分では５０００ｖｐｍのものでは、振動を加
えないものに比べ液垂れが３分の２に、また振動数が１
００００ｖｐｍのものでは３分の１に低減した。
のと、振動を与えないものについても上記の方法と同様
に液垂れの個数を調べたところ、液垂れの個数と振動数
および時間の関係は図２のようになった。その結果、液
切り時間２分では５０００ｖｐｍのものでは、振動を加
えないものに比べ液垂れが３分の２に、また振動数が１
００００ｖｐｍのものでは３分の１に低減した。
【００１２】
【発明の効果】以上のような構成にすることにより、Ａ
ＬＣ補強鉄筋に防錆処理を行う際、防錆液の液切りが短
時間で済み、液垂れを大幅に低減させることができる。
ＬＣ補強鉄筋に防錆処理を行う際、防錆液の液切りが短
時間で済み、液垂れを大幅に低減させることができる。
【図１】本発明の防錆処理を実施するための装置を示す
図。
図。
【図２】実施例における液垂れの個数と振動数および時
間の関係を表すグラフ
間の関係を表すグラフ
１．ＡＬＣ補強用鉄筋カゴ ２．鉄筋カゴセット治具 ３．防錆塗料槽 ４．鉄筋カゴ傾斜装置 ５．振動装置
Claims (1)
- 【請求項１】 軽量気泡コンクリート用補強鉄筋の防錆
塗装において、防錆液に補強鉄筋を浸漬後、鉄筋を傾斜
させるだけでなく、傾斜した鉄筋に振動を加えることに
より鉄筋の下部に生じる防錆液の液垂れを低減させるこ
とを特徴とする軽量気泡コンクリート用補強鉄筋の防錆
塗装処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11247192A JPH05305610A (ja) | 1992-05-01 | 1992-05-01 | 軽量気泡コンクリート用補強鉄筋の防錆塗装処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11247192A JPH05305610A (ja) | 1992-05-01 | 1992-05-01 | 軽量気泡コンクリート用補強鉄筋の防錆塗装処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05305610A true JPH05305610A (ja) | 1993-11-19 |
Family
ID=14587473
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11247192A Withdrawn JPH05305610A (ja) | 1992-05-01 | 1992-05-01 | 軽量気泡コンクリート用補強鉄筋の防錆塗装処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05305610A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012136885A (ja) * | 2010-12-27 | 2012-07-19 | Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd | 軽量気泡コンクリートパネルの製造方法 |
| CN103628472A (zh) * | 2013-12-16 | 2014-03-12 | 史政 | 一种长臂螺旋桩机钢筋笼安放装置 |
| CN111172485A (zh) * | 2020-01-07 | 2020-05-19 | 姜老真 | 一种优化质量的一体化振动除锈滤渣清除的镀锌设备 |
-
1992
- 1992-05-01 JP JP11247192A patent/JPH05305610A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012136885A (ja) * | 2010-12-27 | 2012-07-19 | Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd | 軽量気泡コンクリートパネルの製造方法 |
| CN103628472A (zh) * | 2013-12-16 | 2014-03-12 | 史政 | 一种长臂螺旋桩机钢筋笼安放装置 |
| CN111172485A (zh) * | 2020-01-07 | 2020-05-19 | 姜老真 | 一种优化质量的一体化振动除锈滤渣清除的镀锌设备 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990706 |