JPH05305059A - 変倍式眼底カメラ - Google Patents
変倍式眼底カメラInfo
- Publication number
- JPH05305059A JPH05305059A JP4139839A JP13983992A JPH05305059A JP H05305059 A JPH05305059 A JP H05305059A JP 4139839 A JP4139839 A JP 4139839A JP 13983992 A JP13983992 A JP 13983992A JP H05305059 A JPH05305059 A JP H05305059A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- photographing
- fundus
- variable
- magnification
- optical path
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 撮影光量を低下することなく、眼底の変倍撮
影を可能とする。 【構成】 観察用光源1から発光された光束は、水晶体
バッフル板7、7a、角膜バッフル板11、11a、撮
影光の照明範囲を制限し光路内に挿入自在とされた照明
野絞り9等を介して穴開きミラー12に導光される。水
晶体バッフル板7、7aは被検眼Eの前眼部Ecでリング
スリット像より水晶体側の位置と共役に設けられた軸上
遮光板であり、角膜バッフル板11、11aは角膜側の
位置と共役に設けられた軸上遮光板である。穴開きミラ
ー12の背後には拡大撮影手段17等が配置され、拡大
撮影手段17が既に撮影光路内に挿入されている拡大撮
影状態において、撮影の瞬間のみ水晶体バッフル板7
a、角膜バッフル板11aを光路内に挿入し、更には照
明野絞り9を挿入し、撮影終了後は元の状態に復帰する
ことにより、通常の広角撮影の場合と同様に観察眼底像
が観察できる。
影を可能とする。 【構成】 観察用光源1から発光された光束は、水晶体
バッフル板7、7a、角膜バッフル板11、11a、撮
影光の照明範囲を制限し光路内に挿入自在とされた照明
野絞り9等を介して穴開きミラー12に導光される。水
晶体バッフル板7、7aは被検眼Eの前眼部Ecでリング
スリット像より水晶体側の位置と共役に設けられた軸上
遮光板であり、角膜バッフル板11、11aは角膜側の
位置と共役に設けられた軸上遮光板である。穴開きミラ
ー12の背後には拡大撮影手段17等が配置され、拡大
撮影手段17が既に撮影光路内に挿入されている拡大撮
影状態において、撮影の瞬間のみ水晶体バッフル板7
a、角膜バッフル板11aを光路内に挿入し、更には照
明野絞り9を挿入し、撮影終了後は元の状態に復帰する
ことにより、通常の広角撮影の場合と同様に観察眼底像
が観察できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検眼の眼底の変倍撮
影が可能な被検眼の眼底を画角を変えて撮影する際の低
倍率の広角撮影に対し、高倍率の狭角撮影により撮影光
量が低下することを補償する変倍式眼底カメラに関する
ものである。
影が可能な被検眼の眼底を画角を変えて撮影する際の低
倍率の広角撮影に対し、高倍率の狭角撮影により撮影光
量が低下することを補償する変倍式眼底カメラに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、特公昭60−176621号
公報、特公昭62−16089号公報、特公昭63−2
12323号公報等に記載されているように、通常では
被検眼の眼底を変倍撮影可能な変倍式眼底カメラが知ら
れている。この変倍式眼底カメラは、眼底照明光路内に
被検眼の前眼部と略共役位置にリングスリット板を配置
し、被検眼の水晶体と略共役位置に不要な光を遮光する
バッフル板を備え、広角撮影と狭角撮影との変倍時に、
リングスリット板の外径寸法を固定したまま、リングス
リット板の内径及びバッフル板の外径を変更する切換機
構を有し、変倍レンズ系からの広角、狭角の変倍信号に
よりリングスリット板及びバッフル板を切換える構造に
なっている。
公報、特公昭62−16089号公報、特公昭63−2
12323号公報等に記載されているように、通常では
被検眼の眼底を変倍撮影可能な変倍式眼底カメラが知ら
れている。この変倍式眼底カメラは、眼底照明光路内に
被検眼の前眼部と略共役位置にリングスリット板を配置
し、被検眼の水晶体と略共役位置に不要な光を遮光する
バッフル板を備え、広角撮影と狭角撮影との変倍時に、
リングスリット板の外径寸法を固定したまま、リングス
リット板の内径及びバッフル板の外径を変更する切換機
構を有し、変倍レンズ系からの広角、狭角の変倍信号に
よりリングスリット板及びバッフル板を切換える構造に
なっている。
【0003】また、眼底照明光路内に狭角又は拡大撮影
範囲にほぼ等しくなるように、撮影光照射範囲を制限す
る照明絞りを備えた変倍式眼底カメラにおいては、変倍
レンズ系からの広角、狭角の変倍信号により照明絞りが
眼底照明光路内に挿入される構造になっていたり、或い
は撮影の瞬間に拡大撮影手段と照明絞りが光路中に挿入
される構造となっている場合もある。
範囲にほぼ等しくなるように、撮影光照射範囲を制限す
る照明絞りを備えた変倍式眼底カメラにおいては、変倍
レンズ系からの広角、狭角の変倍信号により照明絞りが
眼底照明光路内に挿入される構造になっていたり、或い
は撮影の瞬間に拡大撮影手段と照明絞りが光路中に挿入
される構造となっている場合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の従
来例では、特公昭62−34530号公報に記載されて
いるように、拡大撮影手段を有する眼底照明手段が観察
手段と独立した構造の変倍式眼底カメラにおいて、変倍
レンズ系からの狭角又は拡大の変倍信号によりリングス
リット板の外径寸法を固定したまま、リングスリット板
の内径及びバッフル板の外径を変更して、狭角又は拡大
撮影時に撮影光量を上昇させると、眼底撮影手段と眼底
観察手段が独立しているため、観察像は広角のままであ
り、観察像自体はかなり明るくなってしまうという欠点
がある。
来例では、特公昭62−34530号公報に記載されて
いるように、拡大撮影手段を有する眼底照明手段が観察
手段と独立した構造の変倍式眼底カメラにおいて、変倍
レンズ系からの狭角又は拡大の変倍信号によりリングス
リット板の外径寸法を固定したまま、リングスリット板
の内径及びバッフル板の外径を変更して、狭角又は拡大
撮影時に撮影光量を上昇させると、眼底撮影手段と眼底
観察手段が独立しているため、観察像は広角のままであ
り、観察像自体はかなり明るくなってしまうという欠点
がある。
【0005】更に、変倍信号により照明絞りが眼底照明
手段の光路中に入ると、観察像は狭角又は拡大撮影範囲
しか観察できなくなってしまうという欠点がある。ま
た、撮影の瞬間に拡大撮影レンズを挿入する構成も知ら
れているが、撮影の瞬間に拡大撮影レンズを挿入するこ
とは、レンズ系の振動等もあり構造的にも大掛かりにな
る。
手段の光路中に入ると、観察像は狭角又は拡大撮影範囲
しか観察できなくなってしまうという欠点がある。ま
た、撮影の瞬間に拡大撮影レンズを挿入する構成も知ら
れているが、撮影の瞬間に拡大撮影レンズを挿入するこ
とは、レンズ系の振動等もあり構造的にも大掛かりにな
る。
【0006】本発明の目的は、被検眼の眼底を画角を変
えて撮影する際の低倍率の広角撮影に対し、高倍率の狭
角撮影により撮影光量が低下することを補償する変倍式
眼底カメラを提供することにある。
えて撮影する際の低倍率の広角撮影に対し、高倍率の狭
角撮影により撮影光量が低下することを補償する変倍式
眼底カメラを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの第1発明は、被検眼の眼底を照明する眼底照明手段
と、該眼底照明手段により照明された眼底像を記録手段
に導く変倍撮影手段と、該変倍撮影手段により導かれた
眼底像を撮影する眼底撮影手段とを有し、前記該変倍撮
影手段は眼底撮影手段と独立している変倍式眼底カメラ
において、前記眼底照明手段の光路中には、被検眼の虹
彩と略共役に設けたリングスリット、被検眼の前眼部で
リングスリット像により角膜側の位置と共役に設けた角
膜バッフル板、被検眼の水晶体側の位置と共役に設けた
水晶体バッフル板の遮光手段を同時又は独立して設け、
変倍撮影時の撮影の瞬間のみ前記遮光手段が同時又は独
立にそれらの外径或いは内径を変更し、撮影終了後は元
の状態に戻す切換手段を有することを特徴とする変倍式
眼底カメラである。
めの第1発明は、被検眼の眼底を照明する眼底照明手段
と、該眼底照明手段により照明された眼底像を記録手段
に導く変倍撮影手段と、該変倍撮影手段により導かれた
眼底像を撮影する眼底撮影手段とを有し、前記該変倍撮
影手段は眼底撮影手段と独立している変倍式眼底カメラ
において、前記眼底照明手段の光路中には、被検眼の虹
彩と略共役に設けたリングスリット、被検眼の前眼部で
リングスリット像により角膜側の位置と共役に設けた角
膜バッフル板、被検眼の水晶体側の位置と共役に設けた
水晶体バッフル板の遮光手段を同時又は独立して設け、
変倍撮影時の撮影の瞬間のみ前記遮光手段が同時又は独
立にそれらの外径或いは内径を変更し、撮影終了後は元
の状態に戻す切換手段を有することを特徴とする変倍式
眼底カメラである。
【0008】上記特定発明に関連する第2発明は、被検
眼の眼底を照明する眼底照明手段と、該眼底照明手段に
より照明された眼底像を記録手段に導く変倍撮影手段
と、該変倍撮影手段により導かれた眼底像を撮影する眼
底撮影手段とを有し、前記該変倍撮影手段は眼底撮影手
段と独立している変倍式眼底カメラにおいて、前記眼底
撮影手段の光路中に設けた開口絞りの大きさをが変倍撮
影時の撮影の瞬間のみ切換え、撮影終了後は元の状態に
戻す切換手段を有することを特徴とする変倍式眼底カメ
ラである。
眼の眼底を照明する眼底照明手段と、該眼底照明手段に
より照明された眼底像を記録手段に導く変倍撮影手段
と、該変倍撮影手段により導かれた眼底像を撮影する眼
底撮影手段とを有し、前記該変倍撮影手段は眼底撮影手
段と独立している変倍式眼底カメラにおいて、前記眼底
撮影手段の光路中に設けた開口絞りの大きさをが変倍撮
影時の撮影の瞬間のみ切換え、撮影終了後は元の状態に
戻す切換手段を有することを特徴とする変倍式眼底カメ
ラである。
【0009】
【作用】上述の構成を有する変倍式眼底カメラは、照明
光路又は撮影光路に設けた絞りの大きさが、撮影倍率に
応じて撮影の瞬間のみ切換わり撮影終了後は元に戻るた
め、変倍時においても撮影光量が安定する。
光路又は撮影光路に設けた絞りの大きさが、撮影倍率に
応じて撮影の瞬間のみ切換わり撮影終了後は元に戻るた
め、変倍時においても撮影光量が安定する。
【0010】
【実施例】本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明
する。図1は第1の実施例構成図である。ハロゲンラン
プ等の観察用光源1から発光された光束は、可視域光は
透過せず近赤外光の大部分を透過する特性を持つ赤外フ
ィルタ2、コンデンサレンズ3、キセノン放電管等の撮
影用光源4、コンデンサレンズ5、リングスリット板
6、水晶体バッフル板7、7a、リレーレンズ8、撮影
光の照明範囲を制限し、光路内に挿入自在とされた照明
野絞り9、リレーレンズ10、角膜バッフル板11、1
1a、から成る照明光学系を介して穴開きミラー12に
導光されるようになっている。撮影用光源4はコンデン
サレンズ3に関して観察用光源1とほぼ共役に配置さ
れ、またリングスリット板6はコンデンサレンズ5に関
して撮影用光源4とほぼ共役に置かれている。更に、穴
開きミラー12はリレーレンズ8、10に関してリング
スリット板6とほぼ共役になっており、リングスリット
板6は被検眼Eの瞳孔と略共役になっている。なお、水
晶体バッフル板7、7aは被検眼Eの前眼部Ecでリング
スリット像より水晶体側の位置と共役に設けられた軸上
遮光板であり、角膜バッフル板11、11aは角膜側の
位置と共役に設けられた軸上遮光板である。
する。図1は第1の実施例構成図である。ハロゲンラン
プ等の観察用光源1から発光された光束は、可視域光は
透過せず近赤外光の大部分を透過する特性を持つ赤外フ
ィルタ2、コンデンサレンズ3、キセノン放電管等の撮
影用光源4、コンデンサレンズ5、リングスリット板
6、水晶体バッフル板7、7a、リレーレンズ8、撮影
光の照明範囲を制限し、光路内に挿入自在とされた照明
野絞り9、リレーレンズ10、角膜バッフル板11、1
1a、から成る照明光学系を介して穴開きミラー12に
導光されるようになっている。撮影用光源4はコンデン
サレンズ3に関して観察用光源1とほぼ共役に配置さ
れ、またリングスリット板6はコンデンサレンズ5に関
して撮影用光源4とほぼ共役に置かれている。更に、穴
開きミラー12はリレーレンズ8、10に関してリング
スリット板6とほぼ共役になっており、リングスリット
板6は被検眼Eの瞳孔と略共役になっている。なお、水
晶体バッフル板7、7aは被検眼Eの前眼部Ecでリング
スリット像より水晶体側の位置と共役に設けられた軸上
遮光板であり、角膜バッフル板11、11aは角膜側の
位置と共役に設けられた軸上遮光板である。
【0011】穴開きミラー12と被検眼Eの間に対物レ
ンズ13が配置され、穴開きミラー12は対物レンズ1
3に関して被検眼Eの前眼部Ecとほぼ共役とされてい
る。穴開きミラー12の背後には、光軸に沿ってフォー
カスレンズ14、撮影レンズ群15、可動ミラー16、
レンズから成る拡大撮影手段17、及び撮影フィルム1
8が順次に配列されている。可動ミラー16は眼底観察
中は実線位置にあるが、写真撮影時には点線位置に跳ね
上がるようになっており、撮影フィルム18の前には図
示しないシャッタが設けられている。また、拡大撮影手
段17は通常撮影時では実線で示すように撮影光路外に
退避しており、拡大撮影時には図示しないレバーの操作
により点線で示すように撮影フィルム18の前面の撮影
光路中に挿入されるようになっている。
ンズ13が配置され、穴開きミラー12は対物レンズ1
3に関して被検眼Eの前眼部Ecとほぼ共役とされてい
る。穴開きミラー12の背後には、光軸に沿ってフォー
カスレンズ14、撮影レンズ群15、可動ミラー16、
レンズから成る拡大撮影手段17、及び撮影フィルム1
8が順次に配列されている。可動ミラー16は眼底観察
中は実線位置にあるが、写真撮影時には点線位置に跳ね
上がるようになっており、撮影フィルム18の前には図
示しないシャッタが設けられている。また、拡大撮影手
段17は通常撮影時では実線で示すように撮影光路外に
退避しており、拡大撮影時には図示しないレバーの操作
により点線で示すように撮影フィルム18の前面の撮影
光路中に挿入されるようになっている。
【0012】更に、可動ミラー16の反射側には、光路
内に挿脱自在の拡大撮影範囲を示すマーク板31、撮影
フィルム18と可動ミラー16に関してほぼ共役位置に
置かれたフィールドレンズ19に次いで、結像レンズ2
0、赤外線テレビカメラ21が配置され、結像レンズ2
0によって眼底像が赤外線テレビカメラ21の撮像面に
結像されるようになっている。
内に挿脱自在の拡大撮影範囲を示すマーク板31、撮影
フィルム18と可動ミラー16に関してほぼ共役位置に
置かれたフィールドレンズ19に次いで、結像レンズ2
0、赤外線テレビカメラ21が配置され、結像レンズ2
0によって眼底像が赤外線テレビカメラ21の撮像面に
結像されるようになっている。
【0013】赤外線テレビカメラ21の出力はテレビモ
ニタ22に送られ、テレビモニタ22には可視化された
眼底像が映出され、検者が観察できるようになってい
る。拡大撮影手段17の近傍には、拡大撮影手段17が
撮影光路中に挿入されたことを検知するマイクロスイッ
チなどから成り、広角撮影か狭角又は拡大撮影かを選択
する選択入力部23が設けられており、押釦スイッチな
どから成る撮影スイッチ24の出力は選択入力部23の
出力と共に機能制御部25に入力されている。機能制御
部25からの出力は、撮影用光源4を駆動する光源制御
部26、水晶体バッフル板7と角膜バッフル板11を駆
動するソレノイド27、照明野絞り9を駆動するソレノ
イド28、可動ミラー16を駆動するソレノイド30、
マーク板31を駆動するソレノイド32に接続されてい
る。マーク板31は図2に例示するように、拡大撮影手
段17によって拡大撮影される範囲を示す不透明なマー
クMを有する透明板から成り、マーク板31が挿入され
た状態で眼底Efを観察すれば、テレビモニタ22に映し
出される眼底像に拡大写真撮影される範囲を示すマーク
像Maが重なって映し出される。
ニタ22に送られ、テレビモニタ22には可視化された
眼底像が映出され、検者が観察できるようになってい
る。拡大撮影手段17の近傍には、拡大撮影手段17が
撮影光路中に挿入されたことを検知するマイクロスイッ
チなどから成り、広角撮影か狭角又は拡大撮影かを選択
する選択入力部23が設けられており、押釦スイッチな
どから成る撮影スイッチ24の出力は選択入力部23の
出力と共に機能制御部25に入力されている。機能制御
部25からの出力は、撮影用光源4を駆動する光源制御
部26、水晶体バッフル板7と角膜バッフル板11を駆
動するソレノイド27、照明野絞り9を駆動するソレノ
イド28、可動ミラー16を駆動するソレノイド30、
マーク板31を駆動するソレノイド32に接続されてい
る。マーク板31は図2に例示するように、拡大撮影手
段17によって拡大撮影される範囲を示す不透明なマー
クMを有する透明板から成り、マーク板31が挿入され
た状態で眼底Efを観察すれば、テレビモニタ22に映し
出される眼底像に拡大写真撮影される範囲を示すマーク
像Maが重なって映し出される。
【0014】拡大撮影範囲にほぼ等しくなるように撮影
光照明範囲を制限する照明野絞り9は、撮影照明光に対
して不透光性の材質から成り、図3に示すように中央部
に撮影照明光が透過するための開口部9aを有してい
る。また、この開口部9aの大きさは被検眼Eの眼底Ef
に投影された際に、拡大撮影される範囲に略等しい大き
さとなっている。更に、照明野絞り9は照明光路中に挿
入されたとき、リレーレンズ10、穴開きミラー12、
対物レンズ13等に関して眼底Efと略共役に位置に配置
され、更に被検眼Eの屈折力差による共役関係の崩れを
補正するため、フォーカスレンズ14と連動して光軸方
向に移動できるようになっている。
光照明範囲を制限する照明野絞り9は、撮影照明光に対
して不透光性の材質から成り、図3に示すように中央部
に撮影照明光が透過するための開口部9aを有してい
る。また、この開口部9aの大きさは被検眼Eの眼底Ef
に投影された際に、拡大撮影される範囲に略等しい大き
さとなっている。更に、照明野絞り9は照明光路中に挿
入されたとき、リレーレンズ10、穴開きミラー12、
対物レンズ13等に関して眼底Efと略共役に位置に配置
され、更に被検眼Eの屈折力差による共役関係の崩れを
補正するため、フォーカスレンズ14と連動して光軸方
向に移動できるようになっている。
【0015】図3は照明野絞り9の駆動機構の正面図、
図4は平面図を示し、照明野絞り9は軸33を中心に回
転する構造となっており、直動ソレノイド28のアマチ
ュア28aとピン34によって連結され、ピン34はソ
レノイド取付板35の長穴に貫通している。アマチュア
28aには圧縮ばね36、ばね受け37、スペーサ3
8、照明野絞り押さえ板39が通され、アマチュア28
aの穴に圧入されたピン34によって抜け止めされてい
る。
図4は平面図を示し、照明野絞り9は軸33を中心に回
転する構造となっており、直動ソレノイド28のアマチ
ュア28aとピン34によって連結され、ピン34はソ
レノイド取付板35の長穴に貫通している。アマチュア
28aには圧縮ばね36、ばね受け37、スペーサ3
8、照明野絞り押さえ板39が通され、アマチュア28
aの穴に圧入されたピン34によって抜け止めされてい
る。
【0016】ソレノイド28が励磁されると、アマチュ
ア28aはスペーサ38がばね受け37に突き当たるま
で吸引され、照明野絞り9は実線の位置から二点鎖線で
示すように照明の絞りストッパ40に当接するまで瞬時
に移動する。更に、照明野絞り9には引っ張りばね41
が掛けられており、アマチュア28aは照明野絞り9が
ストッパ40に当たって止まってからも若干吸引される
状態になっている。引っ張りばね41は照明野絞り9が
ストッパ40に当たった時の衝撃吸収用ばねであり、照
明野絞り9が照明光路中に挿入された時の振れを防いで
いる。圧縮ばね39はソレノイド28の励磁が解除され
た後の復帰ばねであり、引っ張りばね41よりも強いば
ね力を持ち、ソレノイド28の吸引力よりも弱くなって
いる。
ア28aはスペーサ38がばね受け37に突き当たるま
で吸引され、照明野絞り9は実線の位置から二点鎖線で
示すように照明の絞りストッパ40に当接するまで瞬時
に移動する。更に、照明野絞り9には引っ張りばね41
が掛けられており、アマチュア28aは照明野絞り9が
ストッパ40に当たって止まってからも若干吸引される
状態になっている。引っ張りばね41は照明野絞り9が
ストッパ40に当たった時の衝撃吸収用ばねであり、照
明野絞り9が照明光路中に挿入された時の振れを防いで
いる。圧縮ばね39はソレノイド28の励磁が解除され
た後の復帰ばねであり、引っ張りばね41よりも強いば
ね力を持ち、ソレノイド28の吸引力よりも弱くなって
いる。
【0017】図5は水晶体バッフル板7、7a、角膜バ
ッフル板11、11aの切換機構の正面図、図6は背面
図、図7は平面図、図8は側面図である。水晶体バッフ
ル板7、角膜バッフル板11は広角撮影時のバッフル板
であり、水晶体バッフル板7a、角膜バッフル板11a
は狭角又は拡大撮影時のバッフル板であり、共に広角撮
影の時のバッフル板7、11の外径の方が、狭角撮影の
時のバッフル板7a、11aの外径より大きくなってい
る。水晶体バッフル板7及び角膜バッフル板11は、そ
れぞれ軸42、43を中心に回転する構造となってお
り、通常の広角撮影時には、捩りコイルばね44、45
によって、二点鎖線で示すようにそれぞれストッパ46
に押し当てられている。水晶体バッフル板7、角膜バッ
フル板11を同時に駆動する駆動伝達棒47は捩りコイ
ルばね44、45の力で二点鎖線の位置にあり、駆動伝
達棒47は固定金具48、49で支えられ穴48a、4
9aを中止に回転できるようになっている。直動ソレノ
イド27のアマチュア27aには圧縮ばね50、ばね受
け51、スペーサ52が通され、アマチュア27aの穴
に圧入されたピン53によって抜け止めされている。ピ
ン53はソレノイド固定板54の長穴を貫通して駆動伝
達棒47に引っ掛けられている。
ッフル板11、11aの切換機構の正面図、図6は背面
図、図7は平面図、図8は側面図である。水晶体バッフ
ル板7、角膜バッフル板11は広角撮影時のバッフル板
であり、水晶体バッフル板7a、角膜バッフル板11a
は狭角又は拡大撮影時のバッフル板であり、共に広角撮
影の時のバッフル板7、11の外径の方が、狭角撮影の
時のバッフル板7a、11aの外径より大きくなってい
る。水晶体バッフル板7及び角膜バッフル板11は、そ
れぞれ軸42、43を中心に回転する構造となってお
り、通常の広角撮影時には、捩りコイルばね44、45
によって、二点鎖線で示すようにそれぞれストッパ46
に押し当てられている。水晶体バッフル板7、角膜バッ
フル板11を同時に駆動する駆動伝達棒47は捩りコイ
ルばね44、45の力で二点鎖線の位置にあり、駆動伝
達棒47は固定金具48、49で支えられ穴48a、4
9aを中止に回転できるようになっている。直動ソレノ
イド27のアマチュア27aには圧縮ばね50、ばね受
け51、スペーサ52が通され、アマチュア27aの穴
に圧入されたピン53によって抜け止めされている。ピ
ン53はソレノイド固定板54の長穴を貫通して駆動伝
達棒47に引っ掛けられている。
【0018】バッフル板7、11を駆動する直動ソレノ
イド27が励磁されると、アマチュア27aはスペーサ
52がばね受け36に突き当たるまで吸引され、ピン5
3は二点鎖線の位置から実線の位置まで瞬時に移動し、
駆動伝達棒47は穴48a、49aを中心に二点鎖線の
位置から実線の位置まで回転する。そして、水晶体バッ
フル板7、角膜バッフル板11も駆動伝達棒47に押さ
れ、それぞれ軸42、43を中心に二点鎖線の位置から
実線の位置まで瞬時に回転する。直動ソレノイド27の
励磁が解除されると、圧縮ばね50によりアマチュア2
7aは二点鎖線の位置まで復帰し、水晶体バッフル板
7、角膜バッフル板11も、捩りコイルばね44、45
によりストッパ46に突き当たり二点鎖線の位置まで復
帰する。なお、照明絞りは光路中に投入される構造とさ
れ、水晶体バッフル板7、角膜バッフル板11は光路中
から逃げる構造となっている。
イド27が励磁されると、アマチュア27aはスペーサ
52がばね受け36に突き当たるまで吸引され、ピン5
3は二点鎖線の位置から実線の位置まで瞬時に移動し、
駆動伝達棒47は穴48a、49aを中心に二点鎖線の
位置から実線の位置まで回転する。そして、水晶体バッ
フル板7、角膜バッフル板11も駆動伝達棒47に押さ
れ、それぞれ軸42、43を中心に二点鎖線の位置から
実線の位置まで瞬時に回転する。直動ソレノイド27の
励磁が解除されると、圧縮ばね50によりアマチュア2
7aは二点鎖線の位置まで復帰し、水晶体バッフル板
7、角膜バッフル板11も、捩りコイルばね44、45
によりストッパ46に突き当たり二点鎖線の位置まで復
帰する。なお、照明絞りは光路中に投入される構造とさ
れ、水晶体バッフル板7、角膜バッフル板11は光路中
から逃げる構造となっている。
【0019】上述の実施例において、被検眼Eの眼底Ef
を観察するために観察用光源1を点灯すると、赤外フィ
ルタ2を透過した近赤外光がコンデンサレンズ3、5を
介してリングスリット板6の近傍に結像し、リングスリ
ット板6のリングスリットを通って、リレーレンズ8、
10により、水晶体バッフル板7、角膜バッフル板11
で有害光が除去され、リングスリット像を穴開きミラー
12の近傍に結像する。更に、リングスリット像は穴開
きミラー12の反射面により被検眼Eの方向に反射さ
れ、対物レンズ13によって被検眼Eの前眼部Ecの近傍
に再結像した後に眼底Efを照明する。
を観察するために観察用光源1を点灯すると、赤外フィ
ルタ2を透過した近赤外光がコンデンサレンズ3、5を
介してリングスリット板6の近傍に結像し、リングスリ
ット板6のリングスリットを通って、リレーレンズ8、
10により、水晶体バッフル板7、角膜バッフル板11
で有害光が除去され、リングスリット像を穴開きミラー
12の近傍に結像する。更に、リングスリット像は穴開
きミラー12の反射面により被検眼Eの方向に反射さ
れ、対物レンズ13によって被検眼Eの前眼部Ecの近傍
に再結像した後に眼底Efを照明する。
【0020】この照明光による眼底Efでの反射光は、前
眼部Ec、対物レンズ13、穴開きミラー12の中心孔を
通過し、フォーカスレンズ14、撮影レンズ群15によ
り結像されて可動ミラー16により反射され、フィール
ドレンズ19の近傍に眼底Efの像を一端結像し、更に結
像レンズ20により赤外テレビカメラ17の撮像面に再
結像し、テレビモニタ22に可視像を映出する。
眼部Ec、対物レンズ13、穴開きミラー12の中心孔を
通過し、フォーカスレンズ14、撮影レンズ群15によ
り結像されて可動ミラー16により反射され、フィール
ドレンズ19の近傍に眼底Efの像を一端結像し、更に結
像レンズ20により赤外テレビカメラ17の撮像面に再
結像し、テレビモニタ22に可視像を映出する。
【0021】検者はこの映像を見ながら、フォーカスレ
ンズ14を動かして焦点合わせを行う。拡大撮影手段1
7は可動ミラー16の背後に位置するため、この拡大撮
影手段17を撮影光路中に入れて拡大撮影状態にして
も、テレビモニタ22に映し出される眼底像は通常の広
角撮影時と同じであるが、選択入力部23のマイクロス
イッチ等がオンされて、機能制御部25の出力でソレノ
イド32が作動して、マーク板31が観察光路中に挿入
され、テレビモニタ22の眼底像に拡大撮影される範囲
を示すマーク像Maが重なって映し出される。
ンズ14を動かして焦点合わせを行う。拡大撮影手段1
7は可動ミラー16の背後に位置するため、この拡大撮
影手段17を撮影光路中に入れて拡大撮影状態にして
も、テレビモニタ22に映し出される眼底像は通常の広
角撮影時と同じであるが、選択入力部23のマイクロス
イッチ等がオンされて、機能制御部25の出力でソレノ
イド32が作動して、マーク板31が観察光路中に挿入
され、テレビモニタ22の眼底像に拡大撮影される範囲
を示すマーク像Maが重なって映し出される。
【0022】撮影方法について述べると、先ず拡大撮影
手段17が撮影光路外にあり、選択入力部23のマクイ
クロスイッチ等がオフになっている広角撮影状態で写真
撮影する場合には、撮影スイッチ24を押すとソレノイ
ド30が作動して、可動ミラー16は実線位置から点線
位置に回動し、かつ機能制御部25、光源制御部26が
作動して撮影用光源4から可視光が発光し、それによっ
て眼底Efが照明され、眼底像は撮影フィルム18上に記
録される。
手段17が撮影光路外にあり、選択入力部23のマクイ
クロスイッチ等がオフになっている広角撮影状態で写真
撮影する場合には、撮影スイッチ24を押すとソレノイ
ド30が作動して、可動ミラー16は実線位置から点線
位置に回動し、かつ機能制御部25、光源制御部26が
作動して撮影用光源4から可視光が発光し、それによっ
て眼底Efが照明され、眼底像は撮影フィルム18上に記
録される。
【0023】次に、拡大撮影手段17が撮影光路内に挿
入され、選択入力部23のマイクロスイッチ等がオンに
なっている狭角又は拡大撮影状態で写真撮影する場合に
は、選択入力部23がオンになっていると、先ず機能制
御部25はソレノイド32を作動させてマーク板31を
点線位置に挿入し、テレビモニタ22に拡大撮影範囲を
示すマークMaを映し出す。一方、光源制御部23も拡大
倍率に応じて撮影光量を適正に自動補正して撮影用光源
4を発光させる準備をする。続いて、撮影スイッチ24
を押すと、機能制御部25はソレノイド27、28を作
動させて、水晶体バッフル板7、角膜バッフル板11を
照明光路外へ退去し、水晶体バッフル板7aと、角膜バ
ッフル板11aが照明光路内に挿入されると同時に、照
明野絞り9が照明光路内の点線位置に挿入される。
入され、選択入力部23のマイクロスイッチ等がオンに
なっている狭角又は拡大撮影状態で写真撮影する場合に
は、選択入力部23がオンになっていると、先ず機能制
御部25はソレノイド32を作動させてマーク板31を
点線位置に挿入し、テレビモニタ22に拡大撮影範囲を
示すマークMaを映し出す。一方、光源制御部23も拡大
倍率に応じて撮影光量を適正に自動補正して撮影用光源
4を発光させる準備をする。続いて、撮影スイッチ24
を押すと、機能制御部25はソレノイド27、28を作
動させて、水晶体バッフル板7、角膜バッフル板11を
照明光路外へ退去し、水晶体バッフル板7aと、角膜バ
ッフル板11aが照明光路内に挿入されると同時に、照
明野絞り9が照明光路内の点線位置に挿入される。
【0024】次いで、機能制御部25はソレノイド30
を作動させて可動ミラー16を点線位置に回動し、機能
制御部25、光源制御部26が作動して、撮影用光源4
から可視光が発光し、それによって撮影フィルム18に
眼底Efの拡大写真が撮影される。この撮影が完了する
と、機能制御部25がソレノイド27、28、30に指
令して、水晶体バッフル板7、角膜バッフル板11、照
明野絞り9、可動ミラー16をそれぞれ元の状態に戻
す。
を作動させて可動ミラー16を点線位置に回動し、機能
制御部25、光源制御部26が作動して、撮影用光源4
から可視光が発光し、それによって撮影フィルム18に
眼底Efの拡大写真が撮影される。この撮影が完了する
と、機能制御部25がソレノイド27、28、30に指
令して、水晶体バッフル板7、角膜バッフル板11、照
明野絞り9、可動ミラー16をそれぞれ元の状態に戻
す。
【0025】上述の実施例のように、眼底観察手段が拡
大撮影手段を介さずに構成されている変倍式無散瞳眼底
カメラにおいて、拡大撮影状態にしても従来の変倍式眼
底カメラのように拡大撮影手段の作動状態を検知して、
水晶体バッフル板7、角膜バッフル板11を切換えた
り、照明野絞りを挿入したりするのではなく、拡大撮影
状態における撮影スイッチからの撮影命令によって撮影
の瞬間のみ水晶体バッフル板7、角膜バッフル板11を
切換え、更には照明野絞りを挿入し、撮影終了後には元
の状態に復帰するという制御手段を取ることにより、拡
大撮影状態での眼底観察時に、テレビモニタ22画面上
の観察眼底像がバッフル板類の切換えにより明るくなっ
たり、或いは照明の絞りによって観察眼底像が狭くなる
といった問題点がなくなり、通常の広角撮影時と同じ観
察眼底像で観察できるという効果がある。
大撮影手段を介さずに構成されている変倍式無散瞳眼底
カメラにおいて、拡大撮影状態にしても従来の変倍式眼
底カメラのように拡大撮影手段の作動状態を検知して、
水晶体バッフル板7、角膜バッフル板11を切換えた
り、照明野絞りを挿入したりするのではなく、拡大撮影
状態における撮影スイッチからの撮影命令によって撮影
の瞬間のみ水晶体バッフル板7、角膜バッフル板11を
切換え、更には照明野絞りを挿入し、撮影終了後には元
の状態に復帰するという制御手段を取ることにより、拡
大撮影状態での眼底観察時に、テレビモニタ22画面上
の観察眼底像がバッフル板類の切換えにより明るくなっ
たり、或いは照明の絞りによって観察眼底像が狭くなる
といった問題点がなくなり、通常の広角撮影時と同じ観
察眼底像で観察できるという効果がある。
【0026】更に、実施例では拡大撮影時にバッフル板
7、11の外径を大きいものから小さいものに切換え、
照明野絞り9を光路内に投入する機構を示したが、逆に
広角撮影にバッフル板7、11の径を小さいものから大
きいものに変更、つまりバッフル板の外径のみでなくバ
ッフル板全体を置換することもできるし、照明野絞り9
の内径を小さいものから大きいものに変更することもで
きる。
7、11の外径を大きいものから小さいものに切換え、
照明野絞り9を光路内に投入する機構を示したが、逆に
広角撮影にバッフル板7、11の径を小さいものから大
きいものに変更、つまりバッフル板の外径のみでなくバ
ッフル板全体を置換することもできるし、照明野絞り9
の内径を小さいものから大きいものに変更することもで
きる。
【0027】図9は第2の実施例の構成図であり、水晶
体バッフル板7、7a、角膜バッフル板11、11aは
照明光学系から取り除かれ、開口部が異なる撮影絞り7
b、11bが撮影光学系の穴開きミラー12とフォーカ
スレンズ14の間に配置されている。なお、その他の構
成は第1の実施例と同様である。図10、図11はこの
場合の撮影絞り7b、11bの切換機構を示している。
通常(広角)撮影時は図10に示すように広角撮影に適
した絞り値になるような大きな開口部を持った撮影絞り
7bが撮影光路中に入っている。狭角撮影用に小さな開
口部を持った撮影絞り11bは、撮影光路外に固定され
ている。撮影絞り11bには、ピン54が突設されてお
り、アーム55によりロータリーソレノイド27に固定
された駆動軸56と連結している。
体バッフル板7、7a、角膜バッフル板11、11aは
照明光学系から取り除かれ、開口部が異なる撮影絞り7
b、11bが撮影光学系の穴開きミラー12とフォーカ
スレンズ14の間に配置されている。なお、その他の構
成は第1の実施例と同様である。図10、図11はこの
場合の撮影絞り7b、11bの切換機構を示している。
通常(広角)撮影時は図10に示すように広角撮影に適
した絞り値になるような大きな開口部を持った撮影絞り
7bが撮影光路中に入っている。狭角撮影用に小さな開
口部を持った撮影絞り11bは、撮影光路外に固定され
ている。撮影絞り11bには、ピン54が突設されてお
り、アーム55によりロータリーソレノイド27に固定
された駆動軸56と連結している。
【0028】狭角撮影時には、図11に示すように狭角
撮影用絞り11bは、復帰ばね57によりストッパ58
に当たって保持されているが、ロータリーソレノイド2
7が励磁すると、図10に示すように狭広角撮影用絞り
11bは、光路外へスライドして逃げ広角撮影用絞り7
bが表れる。ロータリーソレノイド27の励磁が解除さ
れると狭角撮影用絞り11bは、復帰バネ57によりス
トッパ58に当接する位置まで戻る構造となっている。
これらの動作は第1の実施例のバッフル板7、11と同
様に照明野絞り9と連動されている。
撮影用絞り11bは、復帰ばね57によりストッパ58
に当たって保持されているが、ロータリーソレノイド2
7が励磁すると、図10に示すように狭広角撮影用絞り
11bは、光路外へスライドして逃げ広角撮影用絞り7
bが表れる。ロータリーソレノイド27の励磁が解除さ
れると狭角撮影用絞り11bは、復帰バネ57によりス
トッパ58に当接する位置まで戻る構造となっている。
これらの動作は第1の実施例のバッフル板7、11と同
様に照明野絞り9と連動されている。
【0029】上述の実施例においては、無散瞳型眼底カ
メラの場合を説明しているが、図1、図9において、赤
外フィルタ2を除去し、結像レンズ20、赤外線テレビ
カメラ21、テレビモニタ22の代りに、アイピースを
用いて直視観察による散瞳型眼底カメラとすることも可
能である。また、実施例では撮影レンズに変倍用レンズ
を付加するエクステンダ方式の構成を述べたが、結像レ
ンズ20の一部又は全部を交換する方式等の各種の変倍
方式を用いてよいことは勿論である。
メラの場合を説明しているが、図1、図9において、赤
外フィルタ2を除去し、結像レンズ20、赤外線テレビ
カメラ21、テレビモニタ22の代りに、アイピースを
用いて直視観察による散瞳型眼底カメラとすることも可
能である。また、実施例では撮影レンズに変倍用レンズ
を付加するエクステンダ方式の構成を述べたが、結像レ
ンズ20の一部又は全部を交換する方式等の各種の変倍
方式を用いてよいことは勿論である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る変倍式
眼底カメラは、眼底観察手段が拡大撮影手段を介さずに
構成されている場合において、拡大撮影状態にしても、
従来の変倍式眼底カメラのように拡大撮影手段の作動状
態を検知して水晶体バッフル板、角膜バッフル板等の外
径を変更したり、照明野絞りを光路内には挿入したりす
るのではなく、拡大撮影手段が既に撮影光路内に挿入さ
れている拡大撮影状態において、撮影の瞬間のみ水晶体
バッフル板、角膜バッフル板或いは撮影絞り等の外径を
変更し、更には照明野絞りを挿入し、撮影終了後には元
の状態に復帰するという制御手段を採ることにより、拡
大撮影状態での眼底観察時に観察眼底像がバッフル板類
の変更により明るくなったり、或いは照明の絞りによっ
て観察眼底像が狭くなるといった問題的がなくなり、通
常の広角撮影の場合と同様に観察眼底像が観察できると
いう利点がある。
眼底カメラは、眼底観察手段が拡大撮影手段を介さずに
構成されている場合において、拡大撮影状態にしても、
従来の変倍式眼底カメラのように拡大撮影手段の作動状
態を検知して水晶体バッフル板、角膜バッフル板等の外
径を変更したり、照明野絞りを光路内には挿入したりす
るのではなく、拡大撮影手段が既に撮影光路内に挿入さ
れている拡大撮影状態において、撮影の瞬間のみ水晶体
バッフル板、角膜バッフル板或いは撮影絞り等の外径を
変更し、更には照明野絞りを挿入し、撮影終了後には元
の状態に復帰するという制御手段を採ることにより、拡
大撮影状態での眼底観察時に観察眼底像がバッフル板類
の変更により明るくなったり、或いは照明の絞りによっ
て観察眼底像が狭くなるといった問題的がなくなり、通
常の広角撮影の場合と同様に観察眼底像が観察できると
いう利点がある。
【図1】第1の実施例の構成図である。
【図2】マーク板の正面図である。
【図3】照明野絞り駆動機構の平面図である。
【図4】平面図である。
【図5】バッフル板の切換機構の正面図である。
【図6】背面図である。
【図7】平面図である。
【図8】側面図である。
【図9】第2の実施例の構成図である。
【図10】撮影絞り切換機構の動作説明図である。
【図11】撮影絞り切換機構の動作説明図である。
1 観察用光源 2 赤外フィルタ 4 撮影用光源 6 リングスリット板 7 広角時水晶体バッフル板 7a 狭角時水晶体バッフル板 7b、11b 撮影絞り 9 照明野絞り 11 広角時角膜バッフル板 11a 狭角時角膜バッフル板 12 穴開きミラー 13 対物レンズ 14 フォーカスレンズ 16 撮影フィルム 17 可動ミラー 18 拡大撮影手段 21 赤外線テレビカメラ 22 テレビモニタ 27、28、30、32 ソレノイド 31 マーク板
Claims (3)
- 【請求項1】 被検眼の眼底を照明する眼底照明手段
と、該眼底照明手段により照明された眼底像を記録手段
に導く変倍撮影手段と、該変倍撮影手段により導かれた
眼底像を撮影する眼底撮影手段とを有し、前記該変倍撮
影手段は眼底撮影手段と独立している変倍式眼底カメラ
において、前記眼底照明手段の光路中には、被検眼の虹
彩と略共役に設けたリングスリット、被検眼の前眼部で
リングスリット像により角膜側の位置と共役に設けた角
膜バッフル板、被検眼の水晶体側の位置と共役に設けた
水晶体バッフル板の遮光手段を同時又は独立して設け、
変倍撮影時の撮影の瞬間のみ前記遮光手段が同時又は独
立にそれらの外径或いは内径を変更し、撮影終了後は元
の状態に戻す切換手段を有することを特徴とする変倍式
眼底カメラ。 - 【請求項2】 被検眼の眼底を照明する眼底照明手段
と、該眼底照明手段により照明された眼底像を記録手段
に導く変倍撮影手段と、該変倍撮影手段により導かれた
眼底像を撮影する眼底撮影手段とを有し、前記該変倍撮
影手段は眼底撮影手段と独立している変倍式眼底カメラ
において、前記眼底撮影手段の光路中に設けた開口絞り
の大きさをが変倍撮影時の撮影の瞬間のみ切換え、撮影
終了後は元の状態に戻す切換手段を有することを特徴と
する変倍式眼底カメラ。 - 【請求項3】 前記変倍撮影範囲にほぼ等しくなるよう
に撮影光照射範囲を制限する絞りを、変倍撮影時の撮影
の瞬間のみ前記眼底照明系の光路中に挿入する手段又は
前記絞りの絞り径を切換える第2の切換手段を有する請
求項1又は請求項2に記載の変倍式眼底カメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13983992A JP3255451B2 (ja) | 1992-05-01 | 1992-05-01 | 変倍式眼底カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13983992A JP3255451B2 (ja) | 1992-05-01 | 1992-05-01 | 変倍式眼底カメラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05305059A true JPH05305059A (ja) | 1993-11-19 |
JP3255451B2 JP3255451B2 (ja) | 2002-02-12 |
Family
ID=15254711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13983992A Expired - Fee Related JP3255451B2 (ja) | 1992-05-01 | 1992-05-01 | 変倍式眼底カメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3255451B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007013383A1 (ja) | 2005-07-27 | 2007-02-01 | Kowa Kabushiki Kaisha | 眼科撮影装置 |
JP2007125144A (ja) * | 2005-11-02 | 2007-05-24 | Omega Wave Kk | レーザー血流画像装置 |
CN113576396A (zh) * | 2021-07-30 | 2021-11-02 | 中山大学中山眼科中心南昌眼科医院 | 一种光学相干弹性成像评估屈光手术角膜去除量装置 |
-
1992
- 1992-05-01 JP JP13983992A patent/JP3255451B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007013383A1 (ja) | 2005-07-27 | 2007-02-01 | Kowa Kabushiki Kaisha | 眼科撮影装置 |
US7831136B2 (en) | 2005-07-27 | 2010-11-09 | Kowa Kabushiki Kaisha | Opthalmic photography apparatus |
JP4852546B2 (ja) * | 2005-07-27 | 2012-01-11 | 興和株式会社 | 眼科撮影装置 |
JP2007125144A (ja) * | 2005-11-02 | 2007-05-24 | Omega Wave Kk | レーザー血流画像装置 |
CN113576396A (zh) * | 2021-07-30 | 2021-11-02 | 中山大学中山眼科中心南昌眼科医院 | 一种光学相干弹性成像评估屈光手术角膜去除量装置 |
CN113576396B (zh) * | 2021-07-30 | 2023-11-24 | 中山大学中山眼科中心南昌眼科医院 | 一种光学相干弹性成像评估屈光手术角膜去除量装置 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3255451B2 (ja) | 2002-02-12 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |