JPH05304799A - 発電装置 - Google Patents

発電装置

Info

Publication number
JPH05304799A
JPH05304799A JP4106779A JP10677992A JPH05304799A JP H05304799 A JPH05304799 A JP H05304799A JP 4106779 A JP4106779 A JP 4106779A JP 10677992 A JP10677992 A JP 10677992A JP H05304799 A JPH05304799 A JP H05304799A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
load
circuit
exciter
magnitude
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4106779A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Kato
忠 加藤
Toru Nozu
徹 野津
Yutaka Sato
豊 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mahle Electric Drive Systems Co Ltd
Original Assignee
Kokusan Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokusan Denki Co Ltd filed Critical Kokusan Denki Co Ltd
Priority to JP4106779A priority Critical patent/JPH05304799A/ja
Publication of JPH05304799A publication Critical patent/JPH05304799A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Eletrric Generators (AREA)
  • Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】他励式交流発電機を用いた発電装置の動作を安
定にし、負荷電流の可変範囲を拡大する。 【構成】主励磁機B1 から整流器54を通して他励式交
流発電機Aの界磁巻線1に励磁電流を供給する。副励磁
機B2 から励磁制御器Cを通して主励磁機B1 の界磁巻
線53に励磁電流を供給する。励磁制御器Cには、トラ
ンジスタTr1を備えたスイッチ回路と、矩形波信号発生
回路59の出力でトランジスタTr2をオンオフさせるこ
とによりトランジスタTr1をオンオフ制御して励磁電流
を一定値に保つ励磁電流制御回路と、負荷電流が設定値
未満のときにトランジスタTr2を遮断状態に保ち、設定
値以上の負荷電流が流れているときにトランジスタTr2
のオンオフ動作を可能にする制御切替回路63とを設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、他励式交流発電機を用
いて溶接負荷等に電力を供給するのに好適なた発電装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の発電装置として、図7に
示したものが知られている。同図においてA´は他励式
交流発電機、B´は励磁用交流発電機、C´は励磁制御
器、Lは交流負荷、Wは溶接負荷である。他励式交流発
電機A´は、主界磁巻線1を備えた回転子2と、Y結線
された巻線3u,3v及び3wと、巻線3uに直列に接
続された巻線3u1とからなる主電機子巻線3を備えた固
定子4とからなっている。界磁巻線1の両端はスリップ
リング5a,5bに接続され、これらのスリップリング
にはブラシ6a,6bが接触させられている。
【0003】励磁用交流発電機B´は、磁石回転子8
と、電機子巻線9を有する固定子10とを備えた磁石発
電機からなり、磁石回転子8は発電機A´の回転子2と
共通の回転軸に取り付けられている。
【0004】電機子巻線3u〜3wから得られる3相交
流出力は、リアクトル11u〜11wを通してダイオー
ド12ないし17からなる3相ブリッジ全波整流回路1
8に入力され、該整流回路の出力が溶接電極と母材とか
らなる溶接負荷Wに供給されている。またこの例では電
機子巻線3u1,3u及び3vの直列回路の両端に得られ
る交流電圧が単相交流負荷Lに供給されている。
【0005】励磁制御器C´は、ダイオード21,22
とサイリスタ23,24とからなる制御整流回路25を
備え、励磁用交流発電機B´の出力が制御整流回路25
に入力されている。制御整流回路25の出力はブラシ6
a,6b間に印加され、励磁用交流発電機B´の交流出
力が制御整流回路25により直流に変換されて界磁巻線
1に供給されるようになっている。制御整流回路25の
サイリスタ23,24のゲート回路には、励磁用交流発
電機B´から、抵抗26,27とダイオード28〜31
とを備えた点弧信号供給回路を通して点弧信号が供給さ
れる。
【0006】サイリスタ23,24の点弧位相を制御す
るため、ダイオード30,31のアノードの共通接続点
とサイリスタ23,24のカソードの共通接続点との間
にトランジスタ32のコレクタエミッタ間回路が並列に
接続され、トランジスタ32が導通している間はサイリ
スタ23,24への点弧信号の供給が阻止されるように
なっている。
【0007】リアクトル11wの鉄心に電流検出コイル
11ctが巻回されていて、該電流検出コイル11ctの出
力が励磁制御器C´の整流器33に入力されている。整
流器33の出力は抵抗34〜36の直列回路の両端に印
加され、抵抗36の両端には平滑用のコンデンサ37
が、また抵抗34の両端には溶接電流の設定値を調整す
るための可変抵抗器38がそれぞれ並列に接続されてい
る。整流器33と抵抗34〜36とコンデンサ37と可
変抵抗器38とにより溶接電流検出回路が構成され、抵
抗36の両端に溶接電流に比例した検出出力が得られる
ようになっている。
【0008】抵抗36の両端に得られる検出出力はツェ
ナーダイオード39と抵抗40とを通してトランジスタ
32のベースエミッタ間に印加され、トランジスタ32
のベースエミッタ間には抵抗41が接続されている。
【0009】他励式発電機A´及び励磁用交流発電機B
´の回転子は共通の回転軸に取付けられ、この回転軸が
内燃機関等の原動機に接続されて発電機A´及び励磁用
交流発電機B´が駆動される。
【0010】上記の発電装置により溶接負荷を駆動する
場合の動作は次の通りである。発電装置の起動時には、
溶接電流が流れていないため、電流検出コイル11ctの
出力が零になっており、抵抗36の両端に得られる溶接
電流検出信号は零になっているため、トランジスタ32
にはベース電流が供給されない。従ってトランジスタ3
2は遮断状態を保ち、全導通角に亘ってサイリスタ2
3,24に点弧信号が与えられるのを許容する。従って
励磁用交流発電機B´の出力は制御整流回路25を通し
て界磁巻線1に与えられ、該界磁巻線に励磁電流If が
供給される。これにより電機子巻線3u〜3w及び3u
´に電圧が誘起する。電機子巻線3u〜3wに得られる
交流出力電圧は整流回路18を通して直流電圧Et に変
換されて溶接負荷Wに供給される。溶接電流IB が設定
値を超えると抵抗36の両端に得られる検出信号がツェ
ナーダイオード39を導通させるレベルを超えるため、
ツェナーダイオード39が導通してトランジスタ32に
ベース電流を与える。これによりトランジスタ32が導
通し、該トランジスタ32が導通している間サイリスタ
23,24への点弧信号の供給が阻止される。これによ
りサイリスタ23,24の導通が阻止され、界磁巻線1
への電流の供給が阻止されるため、発電機A´の出力が
低下して溶接電流が低下させられる。溶接電流が設定値
以下になるとトランジスタ32が遮断状態になるため、
界磁巻線1に励磁電流が供給され、発電機A´の出力が
上昇する。これらの動作の繰り返しにより、溶接電流が
設定値に保たれる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記の発電装置におい
ては、図5に示したように、界磁巻線1に流す励磁電流
If をIf1としたときに、例えば曲線E1 のような最大
静特性E1 (負荷電圧Et 対負荷電流IB 特性)が得ら
れる。このとき溶接負荷電流の設定値をIBSとすると、
溶接負荷の負荷抵抗線がR1 のときには、励磁制御器C
´による励磁電流If の制御特性が曲線If3のようにな
って、負荷電圧Et の負荷電流IB に対する特性が曲線
E3 のようになる。また負荷抵抗線がR2 に変化する
と、励磁電流If の制御特性が曲線If2のようになり、
負荷電圧Et 対負荷電流IB 特性が曲線E2 のように変
化する。
【0012】溶接開始時には、無負荷電圧Eo で通電を
開始する。溶接電極が母材に接触して短絡状態になる
と、負荷電流が増大していき、動作点は曲線E1 上を移
動してIo1に達する。
【0013】溶接電極と母材との間の間隙が所定値に保
持されてアークがスタートし、溶接負荷の負荷抵抗線が
R1 となると、動作点はIo1からe1 を経てe3 の安定
点に達する。しかし実際の溶接においては、溶接電極の
長さの変化や電極の送り込み量の変化等により、常に電
流が変化するため、負荷抵抗線が例えばR2 のように変
化する。負荷抵抗線がR2 になると動作点は一旦e6 に
移動し、これにより励磁電流がIf2に制御されて、負荷
電圧Et 対負荷電流IB の特性が曲線E2 のように変化
するため動作点は更にe6 からe5 に移動する。実際の
溶接では常に負荷抵抗線がR1 とR2 との間で変化する
ため、常に動作点はe3 −e6 −e5 −e2 −e3 のよ
うに移動し、常時溶接電流が変動する。
【0014】このように、従来の発電装置では、負荷電
流の変動に伴って励磁電流を制御していたため、負荷が
変動した際に負荷電流が一旦減少してから設定値まで増
加する(e3 →e6 →e5 )か、または負荷電流が一旦
増加してから設定値まで減少する(e6 →e2 →e3
)。そのため動作点が安定せず、負荷が変動したとき
の負荷電流の変動が大きいという問題があった。特に溶
接負荷の場合には、常時溶接電流が大きく変動するた
め、溶接むらが生じるという問題があった。
【0015】また従来の発電装置では、負荷電流の設定
値を低く設定すると、励磁電流の制御特性が図3の曲線
If4のようになり、負荷電圧Et 対負荷電流IB の特性
が曲線E4 のようになって励磁電流の制御幅が大きくな
るため、安定な特性が得難いという問題があった。
【0016】更に従来の発電装置により溶接負荷を駆動
する場合には、溶接電流が瞬時的に落ち込んだ時に励磁
電流が最大値If1まで上昇するため、溶接電圧が急上昇
し、スパッタが多く発生するという問題もあった。
【0017】本発明の目的は、小電流の設定を可能にし
て負荷電流の可変範囲を広げるとともに、負荷電流の変
動を少なくし、負荷電流減少時の負荷電圧の上昇を抑制
した発電装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる発電装置
は、回転子側に主界磁巻線を有し、固定子側に主電機子
巻線を有する他励式交流発電機と、回転子側に主励磁機
用電機子巻線を有し、固定子側に主励磁機用界磁巻線を
有して、上記他励式交流発電機と共通の回転軸により駆
動される主励磁機と、他励式交流発電機及び主励磁機と
共通の回転軸により駆動されて交流電圧を出力する副励
磁機と、主励磁機用電機子巻線に誘起する交流電圧を整
流して主界磁巻線に供給する整流器と、他励式交流発電
機の負荷電流が基準値未満のときには副励磁機の最大出
力電流を主励磁機用界磁巻線に励磁電流として供給し、
他励式交流発電機の負荷電流が基準値以上のときには副
励磁機から主励磁機用界磁巻線に設定された一定の励磁
電流を供給するように副励磁機から主励磁機用界磁巻線
に供給する電流を制御する励磁制御器とにより構成され
る。
【0019】上記励磁制御器は、励磁電流をオンオフす
るスイッチ回路と、励磁電流を設定値に保つようにスイ
ッチ回路をオンオフ制御する励磁電流制御回路と、負荷
電流を検出して負荷電流検出信号を出力する負荷電流検
出回路と、負荷電流検出信号と基準値を与える基準信号
とを比較して、負荷電流検出信号の大きさが基準信号の
大きさ未満のときに励磁電流制御回路によるスイッチ回
路のオンオフ制御を阻止して該スイッチ回路を導通状態
に保持し、負荷電流検出信号の大きさが基準信号の大き
さ以上になっているときには励磁電流制御回路によるス
イッチ回路のオンオフ制御を可能にする制御切替回路と
により構成できる。
【0020】また上記励磁電流制御回路は、一定の周波
数の三角波信号を発生する三角波信号発生回路と、三角
波信号を励磁電流の設定値を与える設定信号と比較して
三角波信号の大きさが設定信号の大きさ以上になってい
る期間第1のレベルの状態になり該三角波信号の大きさ
が設定信号の大きさ未満になっている期間第2のレベル
の状態になる矩形波信号を発生する矩形波信号発生回路
と、矩形波信号が第1のレベルの状態にあるときに導通
してスイッチ回路を遮断状態にし、矩形波信号が第2の
レベルの状態にあるときに遮断状態になってスイッチ回
路を導通させるように設けられた遮断制御用スイッチと
により構成でき、この場合制御切替回路は、負荷電流検
出信号を基準信号と比較して、負荷電流検出信号の大き
さが基準信号の大きさ未満のときに所定のレベルの無負
荷検出信号を発生する比較器と、該比較器が無負荷検出
信号を発生している間遮断制御用スイッチを遮断状態に
保持する制御切替用スイッチとにより構成できる。
【0021】
【作用】上記のように、負荷を駆動する際に励磁電流を
一定に保つようにすると、他励式交流発電機の特性を垂
下特性としてほぼ定電流特性を得ることができる。この
場合、発電装置の動作点は負荷抵抗の変化に応じて同じ
負荷電圧対負荷電流特性曲線上を移動するだけであるの
で、動作点を安定させることができ、負荷を安定に駆動
することができる。また発電装置の負荷電圧対負荷電流
特性がほぼ定電流特性となるため、負荷抵抗の変化に伴
う負荷電流の変化は僅かな範囲に抑えることができる。
【0022】更に上記のように励磁電流を一定に保つよ
うに制御すると、負荷電流が瞬時的に落ち込んだ場合に
生じる電圧上昇の幅を小さく抑えることができる。
【0023】また上記のように励磁電流を一定に制御す
ると、負荷電流の設定値を低くしたときの動作を安定に
することができるため、負荷電流の可変範囲を従来より
も拡大することができる。
【0024】更に上記のように、負荷電流が基準値未満
のときに副励磁機の全出力電流を主励磁機の界磁巻線に
供給するようにすると、高い無負荷電圧を確保すること
ができる。
【0025】
【実施例】図1は本発明の実施例を示したもので、同図
においてAは他励式交流発電機、B1 は主励磁機、B2
は副励磁機、Cは励磁制御器、Lは交流負荷、Wは溶接
負荷である。
【0026】他励式交流発電機Aは、主界磁巻線1を備
えた回転子2と、Y結線されたU〜W3相の巻線3u,
3v及び3wとU相の巻線3uに直列に接続された巻線
3u1とからなる主電機子巻線3を備えた固定子4とから
なっている。
【0027】主励磁機B1 は、3相Y結線された主励磁
機用電機子巻線50を有する回転子51と、主励磁機用
界磁巻線52を有する固定子53とを有し、図6に示し
たように、回転子51は回転子2と共通の回転軸Sに取
り付けられている。
【0028】副励磁機B2 は、磁石回転子8と、副励磁
機用電機子巻線9を有する固定子10とを備えた磁石式
交流発電機からなり、磁石回転子8は発電機Aの回転子
2及び主励磁機B1 の回転子51と共通の回転軸Sに取
り付けられている。
【0029】主励磁機用電機子巻線50の出力はダイオ
ードD1 〜D6 からなる3相全波整流器54を通して界
磁巻線1に供給されている。整流器54は回転軸Sに取
り付けられている。
【0030】電機子巻線3u〜3wから得られる3相交
流出力は、リアクトル11u〜11wを通してダイオー
ド12ないし17からなる3相ブリッジ全波整流回路1
8に入力され、整流回路18の出力が溶接電極と母材と
からなる溶接負荷Wに供給されている。また電機子巻線
3u1,3u及び3vの直列回路の両端に得られる単相交
流電圧が負荷Lに供給されている。
【0031】励磁制御器Cは、ダイオードD7 ないしD
10からなる整流回路55を備え、副励磁機B2 の電機子
巻線10の出力が整流回路55に入力されている。整流
回路55の正極側の出力端子は副励磁機用界磁巻線53
の一端に接続され、該界磁巻線53の他端はエミッタを
接地したNPNトランジスタTr1のコレクタに接続され
ている。トランジスタTr1のコレクタベース間及びコレ
クタエミッタ間にはそれぞれ抵抗R1 及びダイオードD
11が接続され、界磁巻線53の両端にはダイオードD12
が接続されている。トランジスタTr1と抵抗R1 とダイ
オードD11,D12とにより、副励磁機B2 から整流回路
55を通して主励磁機B1 の界磁巻線50に供給する励
磁電流をオンオフするスイッチ回路56が構成されてい
る。
【0032】整流回路55の出力端子間には平滑用コン
デンサC1 が接続され、該コンデンサC1 の両端に抵抗
R2 を通してツェナーダイオードZDが接続されてい
る。コンデンサC1 と抵抗R2 とツェナーダイオードZ
Dとにより定電圧電源回路57が構成され、ツェナーダ
イオードZDの両端に直流定電圧が得られるようになっ
ている。
【0033】定電圧電源回路57の出力電圧は一定周波
数の三角波信号Vs を発生する三角波信号発生回路58
に与えられ、該三角波信号Vs (図3A)が比較器CP
1 の非反転入力端子に入力されている。比較器CP1 の
反転入力端子には、定電圧電源回路57の出力電圧を抵
抗R3 と可変抵抗器VR1 とにより分圧して得た設定信
号Vr が入力されている。設定信号Vr は主励磁機B1
の界磁巻線53に供給する励磁電流の設定値を与えるも
ので、比較器CP1 の出力端子間には、図3(B)に示
したように、三角波信号Vs の大きさが設定信号Vr の
大きさ以上になっている期間第1のレベルの状態(この
例では高レベルの状態)になり、三角波信号Vs の大き
さが設定信号Vr の大きさ未満になっている期間第2の
レベルの状態(この例では零レベルの状態)になる矩形
波信号Vq が得られる。この矩形波信号Vq は、設定信
号Vr の大きさに応じて第1のレベルの状態の時間幅が
変化する。例えばVr をVr1及びVr2(<Vr1)とした
ときの矩形波信号Vq の波形はそれぞれ図3(B)の左
半分及び右半分に示したようになり、設定信号Vrの大
きさを小さくすると、矩形波信号Vq の第1のレベルの
状態の時間幅が広くなる。この例では、比較器CP1
と、抵抗R3 と、可変抵抗器VR1 とにより矩形波信号
発生回路59が構成されている。
【0034】スイッチ回路56のトランジスタTr1のベ
ースエミッタ間に、エミッタを接地したNPNトランジ
スタTr2のコレクタエミッタ間回路が並列に接続され、
トランジスタTr2のベースエミッタ間には抵抗R4 が接
続されている。トランジスタTr2のベースは抵抗R5 を
通して比較器CP1 の出力端子に結合され、比較器CP
1 の出力端子に得られる矩形波信号Vq が抵抗R5 を通
してトランジスタTr2のベースに印加されている。トラ
ンジスタTr2は矩形波信号Vq が第1のレベル(本実施
例では高レベル)の状態にあるときに導通してスイッチ
回路56のトランジスタTr1を遮断状態にし、矩形波信
号Vq が第2のレベル(本実施例では零レベル)の状態
にあるときに遮断状態になってスイッチ回路56のトラ
ンジスタTr1を導通状態にする。この例では、トランジ
スタTr2と抵抗R4 及びR5 とにより遮断制御用スイッ
チ60が構成され、三角波信号発生回路58と、矩形波
信号発生回路59と、遮断制御用スイッチ60とによ
り、主励磁機B1 の界磁巻線53に流す励磁電流を設定
値に保つようにスイッチ回路56をオンオフ制御する励
磁電流制御回路が構成されている。
【0035】他励式交流発電機Aの電機子巻線のW相の
巻線3wとリアクトル11wとの間を接続する線路に変
流器CTが装着され、該変流器CTの検出出力が整流器
Recに入力されている。整流器Recの出力端子間にはコ
ンデンサC2 が接続され、該コンデンサC2 の両端に抵
抗R6 及びR7 の直列回路空なる分圧回路が接続されて
いる。変流器CTと、整流器Recと、コンデンサC2
と、抵抗R6 及びR7 とにより、負荷電流を検出して負
荷電流検出信号VL を出力する負荷電流検出回路61が
構成されている。
【0036】上記負荷電流検出信号VL は、比較器CP
2 の反転入力端子間に入力され、比較器CP2 の非反転
入力端子には、定電圧電源回路57の出力電圧を抵抗R
8 及びR9 からなる分圧回路により分圧して得た基準信
号Vf が入力されている。比較器CP2 の出力は、負荷
電流検出信号VL の大きさが基準信号Vf の大きさ未満
のときに高レベルになり、負荷電流検出信号VL の大き
さが基準信号Vf の大きさ以上になったときに零レベル
になる。比較器CP2 の出力は、遮断制御用スイッチ6
0を構成するトランジスタTr2のベースエミッタ間に接
続された制御切替用スイッチ62の制御信号入力端子に
入力されている。制御切替用スイッチ62は、比較器C
P2 の出力が高レベルのときに導通してトランジスタT
r2を遮断状態に保持する。この状態では、比較器CP1
から与えられる矩形波信号Vq の状態の如何に拘らずト
ランジスタTr2が遮断状態に保持されるため、矩形波信
号Vq によるスイッチ回路56のオンオフ制御は行われ
ず、該スイッチ回路56のトランジスタTr1は導通状態
に保持される。
【0037】制御切替用スイッチ62はまた、比較器C
P2 の出力が零レベルのときに遮断状態になって、矩形
波信号Vq によるトランジスタTr2のオンオフを許容す
る。この状態では、矩形波信号Vq の状態の変化に応じ
てトランジスタTr2がオンオフ動作を行うため、スイッ
チ回路56のトランジスタTr1がオンオフして界磁巻線
52に供給する励磁電流を設定値に保つように制御す
る。
【0038】この例では、比較器CP2 と、抵抗R8 及
びR9 と、制御切替用スイッチ62とにより、負荷電流
検出信号VL の大きさが基準信号Vf の大きさ未満のと
きに前記励磁電流制御回路によるスイッチ回路56のオ
ンオフ制御を阻止して該スイッチ回路を導通状態に保持
し、負荷電流検出信号VL の大きさが基準信号Vf の大
きさ以上になっているときには励磁電流制御回路による
スイッチ回路56のオンオフ制御を可能にする制御切替
回路63が構成されている。
【0039】次に上記実施例の動作を説明する。他励式
交流発電機Aの負荷電流が流れていないときには、負荷
電流検出信号VL の大きさが基準信号Vf の大きさ未満
になっているため、比較器CP2 の出力は高レベルにな
っている。このとき制御切替用スイッチ62が導通する
ため、矩形波信号Vq の状態の如何に拘らずトランジス
タTr2が遮断状態を保持し、トランジスタT1 を導通状
態を保持する。そのため副励磁機B2 の全出力電流が整
流回路55とスイッチ回路56とを通して界磁巻線53
に供給される。この状態では、界磁巻線53に最大の励
磁電流If1が流れて最大静特性が得られ、図4に破線で
示した曲線E1 のような負荷電圧対負荷電流特性が得ら
れる。従って無負荷時には、他励式交流発電機から得ら
れる最大無負荷電圧を得ることができる。
【0040】負荷電流がある値IBo以上になって、負荷
電流検出信号VL の大きさが基準信号Vf の大きさ以上
になると、比較器CP2 の出力が零レベルになるため、
制御切替用スイッチ62が遮断状態になる。この状態で
は制御切替用スイッチ62がトランジスタTr2のオンオ
フ動作に影響を与えないため、トランジスタTr2は矩形
波信号Vq のレベルの変化に応じてオンオフする。即
ち、矩形波信号Vq が高レベルになっている期間トラン
ジスタTr2が導通し、矩形波信号Vq が零レベルの期間
トランジスタTr2が遮断状態になる。従ってトランジス
タTr2のコレクタの電位Vc2の変化を示すと図3(C)
のようになる。トランジスタT2 が導通している期間ト
ランジスタTr1が遮断状態になり、トランジスタTr2が
遮断している期間トランジスタTr1が導通するため、ト
ランジスタTr1のコレクタの電位Vc1は図3(D)のよ
うに変化する。図3(D)の矩形波電圧が零になってい
る期間Ti の間副励磁機B2 から主励磁機B1 の界磁巻
線53に励磁電流が供給される。設定信号Vr の大きさ
が大きいときには励磁電流の通電時間Ti が長くなり、
設定信号Vr が小さいときには励磁電流の通電時間Ti
が短くなる。従って、設定信号Vr の大きさにほぼ比例
して励磁電流の平均値が増減し、励磁電流は設定信号V
r によって設定された一定値に保持される。励磁電流の
設定値は可変抵抗器VR1 により調整することができ
る。
【0041】励磁電流の設定値を例えばIf2(<If1)
とした場合、図4に示したようにIBo以上の負荷電流I
B が流れているときに励磁電流がIf2に保持され、この
ときの負荷電圧対負荷電流特性は曲線E2 のようにな
る。励磁電流が一定に保持されるため、負荷抵抗線がR
1 からR2 に変化した場合の動作点は曲線E2 上をa1
からa2 へ移動するだけである。従って、負荷が変動し
たときの動作点の移動を従来よりも少なくすることがで
き、負荷を安定に動作させることができる。また負荷電
圧対負荷電流特性が垂下特性となるため、負荷抵抗が変
動したときの負荷電流の変化を僅かな範囲に抑えること
ができる。
【0042】励磁電流の設定値を更に小さくしてIf3と
すると、負荷電圧対負荷電流特性は図4の曲線E3 のよ
うになる。この場合も励磁電流が一定の保たれ、従来の
ように励磁電流の制御幅が大きくなることがないため、
安定な制御特性を得ることができる。従って負荷電流の
可変範囲を従来よりも拡大することができる。
【0043】図2は本発明で用いる励磁制御器Cの更に
具体的な構成例を示したもので、この例では、定電圧電
源回路57が更にツェナーダイオードZDの両端に接続
されたコンデンサC3 と、コンデンサC3 の両端の電圧
を入力として定電圧を出力する電圧調整器(3端子レギ
ュレータ)Regとを備えている。
【0044】三角波信号発生回路58は、比較器CP3
と抵抗R11ないしR15とコンデンサC4 とからなってい
る。
【0045】制御切替用スイッチ62は、トランジスタ
Tr2のベースエミッタ間にコレクタエミッタ間回路が並
列に接続されたNPNトランジスタTr3と、該トランジ
スタTr3のベースと比較器CP2 の出力端子との間に接
続された抵抗R16とからなり、比較器CP2 の出力が高
レベルになったときにトランジスタTr3が導通してトラ
ンジスタTr2を遮断状態に保持する。
【0046】その他の各部の構成は図1に示したものと
基本的に同一であるが、図2においては、比較器の外付
け抵抗や、保護用のダイオード、コンデンサ等の付加素
子が付け加えられている。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、負荷を
駆動する際に励磁電流を一定に保つようにしたので、動
作点を安定させることができ、負荷を安定に駆動するこ
とができる。また発電装置の負荷電圧対負荷電流特性が
ほぼ定電流特性となるため、負荷抵抗の変化に伴う負荷
電流の変化は僅かな範囲に抑えることができる。
【0048】更に本発明によれば、励磁電流を一定に保
つように制御するので、負荷電流が瞬時的に落ち込んだ
場合に生じる電圧上昇の幅を小さく抑えることができ
る。
【0049】また本発明によれば、励磁電流を一定に制
御することにより負荷電流の設定値を低くしたときの動
作を安定にすることができるため、負荷電流の可変範囲
を従来よりも拡大することができる。
【0050】更に本発明では、負荷電流が基準値未満の
ときに副励磁機の全出力電流を主励磁機の界磁巻線に供
給するようにしたので、従来の発電装置と同様の高い無
負荷電圧を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す回路図である。
【図2】本発明で用いる励磁制御器の更に具体的な構成
例を示す回路図である。
【図3】(A)ないし(D)は本発明の実施例で用いる
励磁電流制御回路及びスイッチ回路の各部の電圧波形を
示した波形図である。
【図4】本発明の実施例により得られる負荷電圧対負荷
電流特性及び励磁電流対負荷電流特性を示した線図であ
る。
【図5】従来の発電装置の負荷電圧対負荷電流特性及び
励磁電流対負荷電流特性を示した線図である。
【図6】本発明の実施例の要部の機械的な構成を概略的
に示した構成図である。
【図7】従来の発電装置の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
A 他励式交流発電機 B1 主励磁機 B2 副励磁機 C 励磁制御器 1 主界磁巻線 2 回転子 3 主電機子巻線 4 固定子 8 磁石回転子 9 電機子巻線 50 主励磁機用電機子巻線 51 主励磁機の回転子 52 主励磁機用界磁巻線 53 主励磁機の固定子 54 整流器 56 スイッチ回路 57 定電圧電源回路 58 三角波発生回路 59 矩形波信号発生回路 60 遮断制御用スイッチ 61 負荷電流検出回路 62 制御切替用スイッチ 63 制御切替回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転子側に主界磁巻線を有し、固定子側に
    主電機子巻線を有する他励式交流発電機と、 回転子側に主励磁機用電機子巻線を有し、固定子側に主
    励磁機用界磁巻線を有して、前記他励式交流発電機と共
    通の回転軸により駆動される主励磁機と、 前記他励式交流発電機及び主励磁機と共通の回転軸によ
    り駆動されて交流電圧を出力する副励磁機と、 前記主励磁機用電機子巻線に誘起する交流電圧を整流し
    て前記主界磁巻線に供給する整流器と、 前記他励式交流発電機の負荷電流が基準値未満のときに
    は前記副励磁機の最大出力電流を前記主励磁機用界磁巻
    線に励磁電流として供給し、前記他励式交流発電機の負
    荷電流が基準値以上の時には前記副励磁機から前記主励
    磁機用界磁巻線に設定された一定の励磁電流を供給する
    ように前記副励磁機から前記主励磁機用界磁巻線に供給
    する電流を制御する励磁制御器とを具備してなる発電装
    置。
  2. 【請求項2】前記励磁制御器は、 前記励磁電流をオンオフするスイッチ回路と、 前記励磁電流を設定値に保つように前記スイッチ回路を
    オンオフ制御する励磁電流制御回路と、 前記負荷電流を検出して負荷電流検出信号を出力する負
    荷電流検出回路と、 前記負荷電流検出信号と前記基準値を与える基準信号と
    を比較して、前記負荷電流検出信号の大きさが前記基準
    信号の大きさ未満のときに前記励磁電流制御回路による
    前記スイッチ回路のオンオフ制御を阻止して該スイッチ
    回路を導通状態に保持し、前記負荷電流検出信号の大き
    さが基準信号の大きさ以上になっているときには前記励
    磁電流制御回路による前記スイッチ回路のオンオフ制御
    を可能にする制御切替回路とを備えていることを特徴と
    する請求項1に記載の発電装置。
  3. 【請求項3】前記励磁電流制御回路は、一定の周波数の
    三角波信号を発生する三角波信号発生回路と、前記三角
    波信号を前記励磁電流の設定値を与える設定信号と比較
    して三角波信号の大きさが設定信号の大きさ以上になっ
    ている期間第1のレベルの状態になり該三角波信号の大
    きさが設定信号の大きさ未満になっている期間第2のレ
    ベルの状態になる矩形波信号を発生する矩形波信号発生
    回路と、前記矩形波信号が第1のレベルの状態にあると
    きに導通して前記スイッチ回路を遮断状態にし、前記矩
    形波信号が第2のレベルの状態にあるときに遮断状態に
    なって前記スイッチ回路を導通させるように設けられた
    遮断制御用スイッチとを備えてなり、 前記制御切替回路は、前記負荷電流検出信号を前記基準
    値を与える基準信号と比較して、前記負荷電流検出信号
    の大きさが前記基準信号の大きさ未満のときに所定のレ
    ベルの無負荷検出信号を発生する比較器と、前記比較器
    が無負荷検出信号を発生している間前記遮断制御用スイ
    ッチを遮断状態に保持する制御切替用スイッチとを備え
    ていることを特徴とする請求項2に記載の発電装置。
JP4106779A 1992-04-24 1992-04-24 発電装置 Pending JPH05304799A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4106779A JPH05304799A (ja) 1992-04-24 1992-04-24 発電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4106779A JPH05304799A (ja) 1992-04-24 1992-04-24 発電装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05304799A true JPH05304799A (ja) 1993-11-16

Family

ID=14442398

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4106779A Pending JPH05304799A (ja) 1992-04-24 1992-04-24 発電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05304799A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007174847A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Hitachi Ltd 回転電機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007174847A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Hitachi Ltd 回転電機
JP4696900B2 (ja) * 2005-12-26 2011-06-08 株式会社日立製作所 回転電機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4156172A (en) Main field current transient control circuit for dynamoelectric machines
JPH05252747A (ja) 電圧調整装置
TWI404327B (zh) 永磁發電機之具可組態相位繞組連接之電壓調整器
JPS6233818B2 (ja)
JPH05304799A (ja) 発電装置
US10263554B2 (en) Power supply device for internal combustion engine
JP3248416B2 (ja) 内燃機関駆動溶接機
JP3061700B2 (ja) 車両用発電装置
JP3015098B2 (ja) オルタネータ
JP2924424B2 (ja) ブラシレス同期発電機の自動電圧調整装置
JPS6341294B2 (ja)
JPH0847106A (ja) ハイブリッド方式駆動装置
JPS6320460Y2 (ja)
JP2001212668A (ja) エンジン駆動直流アーク溶接機
JP2640641B2 (ja) 交流発電機の電圧垂下制御装置
JPH0323838Y2 (ja)
JP2511843Y2 (ja) 携帯型発電機の出力電圧制御装置
JP2547390Y2 (ja) 発電出力制御回路
JP2001145395A (ja) 磁石発電機を用いた電源装置
JP2858253B2 (ja) 交流発電機の自動電圧調整装置
JPH0331497Y2 (ja)
JPH0145279Y2 (ja)
RU2173616C1 (ru) Универсальный сварочный источник питания
JPH0538114A (ja) 車輌用交流発電機
JPS6011725Y2 (ja) 交流発電機の電圧制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990810