JPH05303403A - 自動制御設計装置 - Google Patents

自動制御設計装置

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JPH05303403A
JPH05303403A JP10786692A JP10786692A JPH05303403A JP H05303403 A JPH05303403 A JP H05303403A JP 10786692 A JP10786692 A JP 10786692A JP 10786692 A JP10786692 A JP 10786692A JP H05303403 A JPH05303403 A JP H05303403A
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JP
Japan
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control
sensitivity
control device
state feedback
characteristic
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JP10786692A
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English (en)
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Shinichi Miyamoto
慎一 宮元
Shinji Arinaga
真司 有永
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 H制御により、積分特性をもつ−入出力の
制御対象に対するサーボ系の設計を可能とする。 【構成】 新制御対象計算手段42は、元の制御対象の
伝達関数P(s)より積分特性(s)を取り除き、1/
(S+α)を追加したP′(s)を計算する。次に感度
特性指定手段44によって指定された感度に対する重み
関数W1 (s)と、相補感度に対する重み関数W2
(s)より、混合感度問題に基づいて制御装置計算手段
43により制御装置の伝達関数C′(s)を求める。こ
の伝達関数C′(s)は、混合感度問題の性質により、
C′(s)=((S+α)/S)C(s)の形をしてい
る。そこで、「P(s)C(s)=P′(s)C′
(s)」の関係より、新制御装置計算手段45により
C′(s)から「(S+α)/S」を取り除いてC
(s)のみを取り出し、最終的な制御装置の伝達関数と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば火力発電、原子
力発電などのプラントや船舶、航空機などの輸送機器の
自動制御系の設計に適用される自動制御設計装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、プラント等の自動制御系において
は、LQG(Linear Quadratic Gaussian )制御が一般
に用いられいるが、最近、このLQG制御に代わってH
制御を利用した制御系が研究されている。このH
御を利用した制御系は、低感度特性やロバスト安定性な
どの優れた特徴を持ち、H制御を利用することによ
り、制御性能は従来のPID制御やLQG最適制御に比
較して向上することが知られている。
【0003】図4は、従来のH制御設計装置の構成図
である。同図において、1は制御対象伝達関数入力手段
で、伝達関数P(s)を制御装置計算手段2に入力す
る。また、この制御装置計算手段2には、感度特性指定
手段3より指定された感度に対する重み関数W1
(s),相補感度に対する重み関数W2 (s)が入力さ
れる。制御装置計算手段2は、制御対象と指定された感
度特性より、制御装置の伝達関数C(s)を求める。
【0004】以下、一入出力系のH制御の設計方法に
ついて説明する。
【0005】制御系を設計するに当たっては、外乱に対
する性能や、定常偏差などの制御性能と、対象が変化し
たときでも安定であるというロバスト安定性の2つを考
慮するが、この2つはトレードオフの関係にあり、この
トレードオフをどのように扱うかが制御系設計の鍵とな
る。
【0006】混合感度問題では、前者を感度、後者を相
補感度としてとらえる。
【0007】図5に示すように制御対象であるプラント
P(s)11を制御装置(コントローラ)C(s)12
により設定値r及びフィードバック信号を用いて制御す
る制御系を考えた場合、感度Sは、外乱w(+)から出
力y(+)への伝達関数で与えられる。プラント11の
出力y(+)は、 y=(I+P(s)C(s))-1・P(s)C(s)r +(I+P(s)C(s))-1・w …(1) と書けるので、感度S(s)は S(s)=(I+P(s)C(s))-1 …(2) で与えられる。
【0008】また、r(+)→e(+)の伝達関数も、
S(s)で与えられることから分かるように、S(s)
は制御性能の指標となっている。
【0009】一方、相補感度Tは、プラント11がどの
程度、変動しても安定であるかという指標になってい
る。今、プラント11が次式(3) P′(s)=(I+Δ(s)P(s) …(3) に示すように変動したとする。このときスモールゲイン
定理より、次式(4) ‖Δ(s)P(s)C(s)(I+P(s)C(s))-1<1…(4) 但し、‖・‖は、Hゲインである。
【0010】の関係を満していれば、全系は安定である
ことが示されている。
【0011】従って、次式 T(s)=P(s)C(s)(I+P(s)C(s)-1 …(5) で定義されるT(s)を小さくすることによって、プラ
ント11が変動しても安定である範囲が大きくなる。
【0012】従って、S(s)もT(s)も小さい程良
い訳であるが、S(s)とT(s)には、次に示す S(s)+T(s)=1 …(6) の関係があるので、一方を小さくすると、他方が大きく
なるというトレードオフの関係にある。
【0013】そこで、周波数領域を分割して、安定性が
問題となる高周波領域ではT(s)を小さくし、立ち上
がりを速くしたり、定常位置偏差を小さくするために低
周波領域でS(s)を小さくする。
【0014】上記S(s),T(s)を規定するために
は、重み関数γW1 (s),W2 (s)を導入し、次式
(7a),(7b) ‖S(s)‖<‖γ-1 W1 -1(s)‖ …(7a) ‖T(s)‖<‖ W2 -1(s)‖ …(7b) を満たすようにS(s),T(s)を決める。
【0015】Hノルムでは、 ‖A・B‖<‖A‖‖B‖ の関係があり、
【数1】 を満たすようなS(s),T(s)を求めれば、(7
a),(7b)式は満足される。上記(7a)式のγ
は、制御性能の仕様に定数倍の自由度を残し、解が存在
するかどうかをγをふって調べることができるように導
入している。
【0016】図6は、以上の操作を周波数を横軸として
示したものである。
【0017】上記した混合感度問題は、周波数領域での
議論であり、現代制御理論では得られない直観的な見通
しの良さがある。しかし、これを周波数領域で解く方法
は、現在のところ。難解な方法しか得られていないの
で、Riccati で解けるGlover-Doyleの方法を用いること
が多い。
【0018】上記Glover-Doyleの方法では、上記定式化
を状態空間で表現するため一般化プラントを導入する。
一般化プラントとは、図7に示すように感度重み13及
び相補感度重み14を設けて、プラントの入出力u,y
以外に仮想的に入出力w,zを導入し、W1 (s)S
(s),W2 (s)T(s)を実現するものである。
【0019】図7で、w,uからz1 ,z2 ,yへの伝
達関数を考えると、
【数2】 となる。制御器を u=C(s)y …(10) とすると、wから
【数3】 となり、この伝達関数のノルムが(8)式と等しくな
る。
【0020】上記(9)式に対応するシステムを実現す
る際、まず、P(s)(uy間伝達関数)W1 (s)
(wz間伝達関数)を次のように実現する。
【0021】
【数4】 上記(12),(13)式の実現をそれぞれ
【数5】 と書くことにする。(9)式に示す拡大系の実現は、
(12),(13)式を用いると、次のようになる。
【0022】
【数6】 従って、(9)式の実現は、(14),(15)の書式
にならって書くと、
【数7】 となる。
【0023】上記Glover-Doyleの方法を適用するにあた
っては、次に示すような一般化プラントに対する制約条
件がある。
【0024】(1)(A,B2 ,C2 )が可安定・可検
出 この制約条件は、プラントが可安定・可検出であれば、
重み関数W1 (s)を安定に選ぶことにより満足され
る。
【0025】(2)D12,D21がフルランク この条件が満たされない場合の解法もあるが、Glover-D
oyleの方法では必要である。一般化プラントの実現によ
り、D21は必ずフルランクになるので、D12のランク問
題となる。D12をフルランクにするには、例えば次に示
すようにW2 (s)をプラントP(s)の相対次数分だ
け次数を持ったた多項式とする必要がある。
【0026】 P(s)=2/(S2 +S+1)→W2 (s)=S2
【数8】 これの物理的意味は、今のところ不明であるが、W1
(s),W2 (s)のとり方により回避されることもあ
る。
【0027】次に従来における−入出力の状態フィード
バックH制御の設計方法について説明する。
【0028】H状態フィードバック制御の解は、次の
一般化プラントに対して与えられている。但し、wを外
乱、zを制御量、xを一般化プラントの状態、uを制御
対象の入力とする。
【0029】x′=Ax+B1 w+B2 u z=C1 x+D11w+D12u Zhou & Khargonekarの解は、wからzへの伝達関数をG
wz(s)とすると、 ‖Gwz(s)‖<γ を満たす状態フィードバック解 u=Kx である。
【0030】元の制御対象の状態方程式を x′p =Ap xp +Bp u とすると、感度低減問題は、 A=Ap ,B1 =B2 =Bp ,C1 =Cp ,D11=D12
=0 とすることにより得られる。
【0031】この時の状態フィードバックH制御系の
構成を図8に、状態フィードバックH制御設計装置を
図9に示す。
【0032】図8に示すH制御系は、制御対象21か
ら取り出される状態xp を制御装置(フィードバックゲ
インK)22を介してフィードバックし、外乱wと加算
して制御対象21への入力uとしている。
【0033】また、図9に示す状態フィードバックH
制御設計装置は、制御対象入力手段31、制御系の感度
特性を指定する感度特性指定手段32、これらの入力か
らフィードバックゲインKを求める制御装置計算手段3
3により構成している。
【0034】このようにして設計した状態フィードバッ
クH制御は、低感度特性を持つが、設計方法が明らか
にされているのは、レギュレータのみであり、サーボ系
の設計は確立されていない。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにして設計
したH制御は、設計の際の制約条件として制御対象の
極が原点にあってはならないという条件があるが、モー
タや運動体などでは、極が原点を含むことがしばしば起
こる。このため従来のH制御をそのまま適用すること
はできない。
【0036】また、従来における状態フィードバックH
制御は、低感度特性を持つが、未だサーボ系の設計は
確立されていない。
【0037】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、従来のH制御では実質上設計できなかった積分特
性をもつ−入出力の制御対象に対するサーボ系の設計が
可能な自動制御設計装置を提供することを目的とする。
【0038】また本発明は、従来の状態フィードバック
制御では設計できなかったサーボ系の設計が可能な
自動制御設計装置を提供することを目的とする。
【0039】
【課題を解決するための手段】
(1)第1の発明に係る自動制御設計装置は、制御対象
の積分特性を除去し、新たに安定極を追加した伝達関数
を求める新制御対象計算手段と、制御系の感度特性を指
定する感度特性指定手段と、上記計算手段により求めた
変形された制御対象と上記指定された感度特性より、制
御装置を求める制御装置計算手段と、この制御装置計算
手段により計算された制御装置より積分特性を除去した
伝達関数を求める新制御装置計算手段とを備えたことを
特徴とする。
【0040】(2)第2の発明に係る自動制御設計装置
は、制御系の感度特性を指定する感度特性指定手段と、
この手段により指定された感度特性と制御対象より一般
化プラントを作成する一般化プラント作成手段と、一般
化プラントに対する状態フィードバック解を求める状態
フィードバックゲイン導出手段と、この手段により求め
た解から前置補償器及びフィードバック補償器を求める
制御装置計算手段とを備え、状態フィードバックにより
サーボ系を設計することを特徴とする。
【0041】
【作用】
(1)第1の発明において、新制御対象計算手段は、元
の制御対象の伝達関数P(s)(=(1/S)Po
(s))より積分特性(s)を取り除き、1/(S+
α)を追加したP′(s)(=(1/S+α)Po
(s))を計算する。
【0042】次に感度特性指定手段によって指定された
感度に対する重み関数W1 (s)と、相補感度に対する
重み関数W2 (s)より、混合感度問題に基づいて、制
御装置計算手段により制御装置の伝達関数C′(s)を
求める。この伝達関数C′(s)は、混合感度問題の性
質により、C′(s)=((S+α)/s)C(s)の
形をしている。そこで、「P(s)C(s)=P′
(s)C′(s)」の関係より、新制御装置計算手段に
よりC′(s)から「(S+α)/S」を取り除いてC
(s)のみを取り出し、最終的な制御装置の伝達関数と
する。
【0043】(2)第2の発明において、一般化プラン
ト作成手段は、感度特性指定手段によって与えられた感
度に対する伝達関数W1 (s)、相補感度の伝達関数W
2 (s)、制御対象入力手段によって与えられた制御対
象の状態方程式(Ap ,Bp,Cp )より一般化プラン
ト(A1 ,B1 ,B2 ,C1 ,D11,D12)を計算す
る。次に状態フィードバックゲイン導出手段により一般
化プラントに対する状態フィードバックゲインKを求め
る。最後に制御装置計算手段により、状態フィードバッ
クゲインKのうち、前置補償器に関する部分KF とフィ
ードバックに関する部分KB に分け、KF に関しては更
に前置補償器の伝達関数F(s)を求める。
【0044】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0045】(第1実施例)図1は本発明の第1実施例
に係るH制御設計装置の構成図である。図1におい
て、41は制御対象伝達関数入力手段で、伝達関数P
(s)を新制御対象計算手段42に入力する。この新制
御対象計算手段42は、制御対象の積分特性を除去し、
新たに安定極を追加した伝達関数P′(s)を求め、制
御装置計算手段43に入力する。また、この制御装置計
算手段43には、感度特性指定手段44より制御系の感
度重み関数W1 (s),及び相補感度重み関数W2
(s)が入力される。制御装置計算手段43は、新制御
対象計算手段42により変形された制御対象、及び感度
特性指定手段44により指定された感度特性より、制御
装置C′(s)を求め、新制御装置計算手段45に入力
する。この新制御装置計算手段45は、制御装置計算手
段43で計算された制御装置より積分特性を除去した伝
達関数C(s)を求める。
【0046】上記の構成において、新制御対象計算手段
42は、制御対象伝達関数入力手段41によって入力さ
れた制御対象の伝達関数P(s)を次式 P(s)=(bm m +bm-1 m-1 +…+b0 ) /(Su +au-1 u-1 +…+a1 S) 但し、(n>m) のパラメータai (i=1,…,u-1),bi (i=
0,…,m)より、ai →ai-1 とし、分子多項式(S
+α)(α>0)を乗じた制御対象P′(s)を次式 P′(s)=(S+α)(bm m +bm-1 m-1 +…+b0 ) /(Su-1 +au-1 u-2 +…+a1 ) 但し、(u>m) により求める。
【0047】一方、感度特性指定手段44より指定され
た感度に対する重み関数W1 (s)(=(1/S)・W
10(s))と相補感度に対する重み関数W2 (s)、及
び上述したP′(s)から制御装置計算手段43より混
合感度問題を解き、制御装置の伝達関数C′(s)を求
める。
【0048】 C′(s)=(S+α)(dk k +dk-1 k-1 +…+d0 ) /S(SL +CL-1 L-1 +…+C0 但し、(k≦L ) 混合感度問題の解の性質により、C′(s)には、分母
にS、分子に(S+α)の項が存在する。
【0049】次に新制御装置計算手段45により、C′
(s)から(S+α)/Sを取り除いた新制御装置の伝
達関数C(s) C(s)=(dk k +dk-1 k-1 +…+d0 ) /(SL +CL-1 L-1 +…+C0 を求める。
【0050】上記のようにしてH制御設計装置によ
り、積分特性をもつ−入出力の制御対象に対するサーボ
系の設計を行なうことができる。
【0051】(第2実施例)図2は、本発明の第2実施
例に係る状態フィードバックH制御設計装置を示す構
成図である。
【0052】図2において、51は制御対象入力手段
で、プラントパラメータAP ,Bp ,Cp を一般化プラ
ント作成手段52に入力する。この一般化プラント作成
手段52には、更に感度特性指定手段53より制御系の
感度に対する重み関数W1 (s)と相補感度に対する重
み関数W2 (s)が入力される。一般化プラント作成手
段52は、上記プラントのパラメータと、感度に対する
重み関数W1 (s),W2 (s)より、一般化プラント
を作成し、状態フィードバックゲイン算出手段54に入
力する。この状態フィードバックゲイン導出手段54
は、上記入力に基づいて状態フィードバックゲインKを
導出し、制御装置計算手段55に入力する。この制御装
置計算手段55は、上記状態フィードバックゲインK
を、前置補償器に関する部分KF と、フィードバックに
関する部分KB に分け、KF に関しては更に前置補償器
F(s)を求める。
【0053】上記の構成において、制御対象伝達関数入
力手段51によりプラントのパラメータ(Ap ,Bp ,
Cp )を取り込むと共に、感度特性指定手段53により
制御系の感度に対する重み関数W1 (s)と相補感度に
対する重み関数W2 (s)を取り込み、一般化プラント
作成手段52に入力する。この一般化プラント作成手段
52は、上記プラントのパラメータ(Ap ,Bp ,Cp
)と感度に対する重み関数W1 (s),W2 (s)よ
り、一般化プラントを作成する。
【0054】以下、この一般化プラントの作成方法につ
いて説明する。
【0055】制御系として図3に示すように状態フィー
ドバックゲインを有する状態フィードバック補償器61
と、前置補償器62を持つ制御系を考える。
【0056】まず、参照入力(設定値)rと制御対象の
出力yの差を誤差e(e=r−y)として求め、r→e
を感度S(s)、r→yを相補感度T(s)とすると、
評価関数は、
【数9】 となる。但し、γは可能な限り大きく取るものとする。
そして、γW1 (s)を(Aw,Bw,Cw,Dw)で
実現し、W2 (s)G(s)を(Ap ,Bp ,CT ,D
T )で実現する。
【0057】上記W2 (s)は、G(s)の相対次数の
次数を持つ多項式に選ぶ。
【0058】このとき e=S(s)r …(18a) y=T(s)r …(18b) より、 γW1 (s)S(s)r=γW1 (s)e …(19a) W2 (s)T(s)r= W2 (s)y = W2 (s)G(s)u …(19b) となる。
【0059】そして、外乱wを参照入力r、制御量を
z、先の評価関数をr→z間の伝達関数とすると、
【数10】 となる。これを状態空間表現に直せば、一般化プラント
ができる。上記(19a)(19b)の関係に注意して
(3)式を書き直すと、
【数11】 となるが、γW1 (s)は(Aw,Bw,Cw,D
w)、W2 (s)G(s)は(Ap ,BP ,CT ,DT
)で実現されているので、それぞれの状態をxw ,xp
とし、一般化プラントの状態を
【数12】 と実現できる。これを x=Ax+B1 w+B2 u z=C1 x+D11w+D12u とする。
【0060】以上のように一般化プラント作成手段52
の働きは、(Ap ,Bp ,Cp )、W1 (s),W2
(s)より、(A1 ,B1 ,B2 ,C1 ,D11,D12)
を導出することである。
【0061】次に状態フィードバックゲイン導出手段5
4により、上記一般化プラントに対してZhou & Khargon
ekarのアルゴリズムにより状態フィードバック解Kを求
める。この解Kは、先の状態xに対応するものであり、
【数13】 と分解できることに注意すれば、Kも[Kp ,Kw ]と
分解できる。
【0062】制御装置計算手段55では、上記のように
Kを分解し、まず、図3に示す状態フィードバック補償
器61のゲインKB をKp とし、前置補償器62の伝達
関数F(s)をKwより F(s)=Kw(SI−Aw)-1Bw を計算することにより、制御装置を求める。
【0063】ここで、(Aw,Bw)を積分特性を持つ
ように選べば、F(s)は積分特性を持ち、内部モデル
原理よりサーボ系となる。
【0064】上記のようにして状態フィードバックH
制御においても、サーボ系を設計することができる。
【0065】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、従
来のH制御では実質上設計できなかった積分特性をも
つ−入出力の制御対象に対するサーボ系の設計が可能で
ある。制御対象が積分特性を持つことは、実システムで
はしばしば発生するので、本発明は実用上大きな効果を
発揮し得るものである。
【0066】また本発明は、従来の状態フィードバック
制御では設計できなかったサーボ系についても、設
計が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るH制御設計装置の
構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第2実施例に係る状態フィードバック
制御設計装置の構成を示すブロック図。
【図3】同実施例における状態フィードバックH制御
系のブロック図。
【図4】従来のH制御設計装置の構成を示すブロック
図。
【図5】H制御を用いて構成した制御系のブロック
図。
【図6】感度・相補感度の周波数特性を示す図。
【図7】一般化プラントの構成を示すブロック図。
【図8】従来の状態フィードバックH制御系のブロッ
ク図。
【図9】従来の状態フィードバックH制御設計装置の
構成を示すブロック図。
【符号の説明】
41…制御対象伝達関数入力手段、42…新制御対象計
算手段、43…制御装置計算手段、44…感度特性指定
手段、45…新制御装置計算手段、51…制御対象入力
手段、52…一般化プラント作成手段、53…感度特性
指定手段、54…状態フィードバックゲイン算出手段、
55…制御装置計算手段、61…状態フィードバック補
償器、62…前置補償器。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御対象の積分特性を除去し、新たに安
    定極を追加した伝達関数を求める新制御対象計算手段
    と、制御系の感度特性を指定する感度特性指定手段と、
    上記計算手段により求めた変形された制御対象と上記指
    定された感度特性より、制御装置を求める制御装置計算
    手段と、この制御装置計算手段により計算された制御装
    置より積分特性を除去した伝達関数を求める新制御装置
    計算手段とを具備したことを特徴とする自動制御設計装
    置。
  2. 【請求項2】 制御系の感度特性を指定する感度特性指
    定手段と、この手段により指定された感度特性と制御対
    象より一般化プラントを作成する一般化プラント作成手
    段と、一般化プラントに対する状態フィードバック解を
    求める状態フィードバックゲイン導出手段と、この手段
    により求めた解から前置補償器及びフィードバック補償
    器を求める制御装置計算手段とを具備し、状態フィード
    バックによりサーボ系を設計することを特徴とする自動
    制御設計装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009071908A (ja) * 2007-09-10 2009-04-02 Univ Of Ryukyus 軸ねじれ振動抑制機能を有する同時同量制御装置
JP2010071159A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Univ Of Ryukyus 風車と蓄電池による風力発電電力平滑化装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009071908A (ja) * 2007-09-10 2009-04-02 Univ Of Ryukyus 軸ねじれ振動抑制機能を有する同時同量制御装置
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