JPH05303215A - 電子写真感光体 - Google Patents
電子写真感光体Info
- Publication number
- JPH05303215A JPH05303215A JP10637292A JP10637292A JPH05303215A JP H05303215 A JPH05303215 A JP H05303215A JP 10637292 A JP10637292 A JP 10637292A JP 10637292 A JP10637292 A JP 10637292A JP H05303215 A JPH05303215 A JP H05303215A
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- Japan
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- charge
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- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
- Pyridine Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高画像濃度を与える電子写真感光体を提供す
る。 【構成】 導電性支持体とその上に設けられた電荷発生
層及び電荷輸送層を必須の構成要素とし、最表面層であ
る電荷輸送層中に次の一般式(1) で示されるピリジン化
合物を含む電子写真感光体。 【化1】 (式中、R1、R2はアルキル基を表し、R1とR2は窒素原子
とともに環を形成してもよい。A はシアノ基又はニトロ
基を表す。)
る。 【構成】 導電性支持体とその上に設けられた電荷発生
層及び電荷輸送層を必須の構成要素とし、最表面層であ
る電荷輸送層中に次の一般式(1) で示されるピリジン化
合物を含む電子写真感光体。 【化1】 (式中、R1、R2はアルキル基を表し、R1とR2は窒素原子
とともに環を形成してもよい。A はシアノ基又はニトロ
基を表す。)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真感光体に関
し、詳しくは高画像濃度を与える、ある特定の化合物を
含んだ電子写真感光体に関する。
し、詳しくは高画像濃度を与える、ある特定の化合物を
含んだ電子写真感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真方式を用いた複写機、プ
リンターの発展は目覚ましく、用途に応じて様々な形
態、種類、機能の機種が開発され、それに対応してそれ
らに用いられる感光体も多種多様のものが開発されつつ
ある。従来、電子写真感光体としては、その感度、耐久
性の面から無機化合物が主として用いられてきた。この
ような無機化合物としては、例えば、酸化亜鉛、硫化カ
ドミウム、セレン等を挙げることができる。しかしなが
ら、これらは有害物質を使用している場合が多く、その
廃棄が問題となり、公害をもたらす原因となる。又、感
度が良好なセレンを用いる場合、蒸着法等により導電性
基体上に薄膜を形成する必要があり、生産性が劣り、コ
ストアップの原因となる。
リンターの発展は目覚ましく、用途に応じて様々な形
態、種類、機能の機種が開発され、それに対応してそれ
らに用いられる感光体も多種多様のものが開発されつつ
ある。従来、電子写真感光体としては、その感度、耐久
性の面から無機化合物が主として用いられてきた。この
ような無機化合物としては、例えば、酸化亜鉛、硫化カ
ドミウム、セレン等を挙げることができる。しかしなが
ら、これらは有害物質を使用している場合が多く、その
廃棄が問題となり、公害をもたらす原因となる。又、感
度が良好なセレンを用いる場合、蒸着法等により導電性
基体上に薄膜を形成する必要があり、生産性が劣り、コ
ストアップの原因となる。
【0003】近年、無公害性の無機物感光体としてアモ
ルファスシリコンが注目され、その研究開発が進められ
ている。しかしながら、これらも感度については優れて
いるが、薄膜形成時において、主にプラズマCVD法を
用いるため、その生産性は極めて劣っており、感光体コ
スト、ランニングコストとも大きなものとなっている。
ルファスシリコンが注目され、その研究開発が進められ
ている。しかしながら、これらも感度については優れて
いるが、薄膜形成時において、主にプラズマCVD法を
用いるため、その生産性は極めて劣っており、感光体コ
スト、ランニングコストとも大きなものとなっている。
【0004】一方、有機感光体は、焼却が可能であり、
無公害の利点を有し、更に多くのものは塗工により薄膜
形成が可能で大量生産が容易である。それ故にコストが
大幅に低減でき、又、用途に応じて様々な形状に加工す
ることができるという長所を有している。しかしなが
ら、有機感光体においては、その感度、耐久性に問題が
残されており、高感度、高耐久性の有機感光体の出現が
強く望まれている。
無公害の利点を有し、更に多くのものは塗工により薄膜
形成が可能で大量生産が容易である。それ故にコストが
大幅に低減でき、又、用途に応じて様々な形状に加工す
ることができるという長所を有している。しかしなが
ら、有機感光体においては、その感度、耐久性に問題が
残されており、高感度、高耐久性の有機感光体の出現が
強く望まれている。
【0005】有機感光体の感度向上の手段として様々な
方法が提案されているが、現在では電荷発生層と電荷輸
送層とに機能が分離した主に二層構造の機能分離型感光
体が主流となっている。例えば、露光により電荷発生層
で発生した電荷は、電荷輸送層に注入され、電荷輸送層
中を通って表面に輸送され、表面電荷を中和することに
より感光体表面に静電潜像が形成される。機能分離型は
単層型に比して発生した電荷が捕獲される可能性が小さ
くなり、各層がそれぞれの機能を阻害されることなく、
効率よく電荷が感光体表面に輸送され得る(アメリカ特
許第2803541 号)。
方法が提案されているが、現在では電荷発生層と電荷輸
送層とに機能が分離した主に二層構造の機能分離型感光
体が主流となっている。例えば、露光により電荷発生層
で発生した電荷は、電荷輸送層に注入され、電荷輸送層
中を通って表面に輸送され、表面電荷を中和することに
より感光体表面に静電潜像が形成される。機能分離型は
単層型に比して発生した電荷が捕獲される可能性が小さ
くなり、各層がそれぞれの機能を阻害されることなく、
効率よく電荷が感光体表面に輸送され得る(アメリカ特
許第2803541 号)。
【0006】電荷発生層に用いられる有機電荷発生材と
しては、照射される光のエネルギーを吸収し、効率よく
電荷を発生する化合物が選択使用されており、例えば、
アゾ顔料(特開昭54−14967号公報)、無金属フタロシ
アニン顔料(特開昭60−19146号公報)、金属フタロシ
アニン顔料(特開昭57−146255号公報)、スクエアリウ
ム塩(特開昭63−113462号公報)等を挙げることができ
る。
しては、照射される光のエネルギーを吸収し、効率よく
電荷を発生する化合物が選択使用されており、例えば、
アゾ顔料(特開昭54−14967号公報)、無金属フタロシ
アニン顔料(特開昭60−19146号公報)、金属フタロシ
アニン顔料(特開昭57−146255号公報)、スクエアリウ
ム塩(特開昭63−113462号公報)等を挙げることができ
る。
【0007】電荷輸送層に用いられる電荷輸送材として
は電荷発生層からの電荷の注入効率が大きく、更に電荷
輸送層内での電荷の移動度が大である化合物を選定する
必要がある。そのためには、イオン化ポテンシャルが小
さい化合物、カチオンラジカルが発生し易い化合物が選
ばれ、例えば、トリアリールアミン誘導体(特開昭58−
123542号公報)、ヒドラゾン誘導体(特開昭57−101844
号公報) 、オキサジアゾール誘導体 (特公昭34−5466号
公報) 、ピラゾリン誘導体 (特公昭52−4188号公報) 、
スチルベン誘導体 (特開昭58−198043号公報) 、トリフ
ェニルメタン誘導体 (特公昭45−555 号公報) 、 1,3−
ブタジエン誘導体(特開昭62−287257号公報) 等が提案
されている。このように高感度化に対して様々な提案が
なされている。
は電荷発生層からの電荷の注入効率が大きく、更に電荷
輸送層内での電荷の移動度が大である化合物を選定する
必要がある。そのためには、イオン化ポテンシャルが小
さい化合物、カチオンラジカルが発生し易い化合物が選
ばれ、例えば、トリアリールアミン誘導体(特開昭58−
123542号公報)、ヒドラゾン誘導体(特開昭57−101844
号公報) 、オキサジアゾール誘導体 (特公昭34−5466号
公報) 、ピラゾリン誘導体 (特公昭52−4188号公報) 、
スチルベン誘導体 (特開昭58−198043号公報) 、トリフ
ェニルメタン誘導体 (特公昭45−555 号公報) 、 1,3−
ブタジエン誘導体(特開昭62−287257号公報) 等が提案
されている。このように高感度化に対して様々な提案が
なされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プリン
ターの普及に従い、ソリッド画像においていわゆる
“墨”のような黒さが求められており、現在のプリンタ
ーではまだまだその域に達していない。また、感度が優
れていても画像濃度が低い場合が多い。この画像濃度を
調整する方法としては、現在ではコントラスト電位を変
化させることにより行っているが、この方法では、例え
ば画像濃度を高くするとバックグラウンドにまでトナー
が付着し、画質としては悪いものになってしまう。そこ
で感光体やトナーの本質を変え、画像濃度を高くするこ
とが当該分野で強く望まれている。
ターの普及に従い、ソリッド画像においていわゆる
“墨”のような黒さが求められており、現在のプリンタ
ーではまだまだその域に達していない。また、感度が優
れていても画像濃度が低い場合が多い。この画像濃度を
調整する方法としては、現在ではコントラスト電位を変
化させることにより行っているが、この方法では、例え
ば画像濃度を高くするとバックグラウンドにまでトナー
が付着し、画質としては悪いものになってしまう。そこ
で感光体やトナーの本質を変え、画像濃度を高くするこ
とが当該分野で強く望まれている。
【0009】
【課題を解決するための手段】一般に、画像濃度は、電
子写真プロセスにおいて現像部、及び転写部で決定され
る。即ち、現像部において、トナーがいかに多く感光体
に付着するか、転写部において、いかに多くのトナーが
感光体から紙に転写されるかによっている。これらは、
トナーと感光体との間に働く力を調整することによりコ
ントロールされる。感光体とトナーの間に働く力として
は、主に感光体表面電荷とトナーの表面電荷の間に働く
静電引力と、感光体とトナーの双極子の間に働くファン
・デア・ワールス力の二つをあげることができる。これ
らを任意に変化させることができれば画像濃度も任意の
ものが得られるはずである。
子写真プロセスにおいて現像部、及び転写部で決定され
る。即ち、現像部において、トナーがいかに多く感光体
に付着するか、転写部において、いかに多くのトナーが
感光体から紙に転写されるかによっている。これらは、
トナーと感光体との間に働く力を調整することによりコ
ントロールされる。感光体とトナーの間に働く力として
は、主に感光体表面電荷とトナーの表面電荷の間に働く
静電引力と、感光体とトナーの双極子の間に働くファン
・デア・ワールス力の二つをあげることができる。これ
らを任意に変化させることができれば画像濃度も任意の
ものが得られるはずである。
【0010】本発明は、まさにその点にあり、ある特定
のピリジン化合物を感光体の最表面層に添加することに
より、静電引力及びファン・デア・ワールス力を大きく
し現像部でのトナーの付着量を増し、一方、転写効率を
悪くする事なく高画像濃度を得ようとするものである。
のピリジン化合物を感光体の最表面層に添加することに
より、静電引力及びファン・デア・ワールス力を大きく
し現像部でのトナーの付着量を増し、一方、転写効率を
悪くする事なく高画像濃度を得ようとするものである。
【0011】すなわち本発明は、導電性支持体とその上
に設けられた電荷発生層及び電荷輸送層を必須の構成要
素とする電子写真感光体において、最表面層である電荷
輸送層中に次の一般式(1) で示されるピリジン化合物を
含むことを特徴とする電子写真感光体を提供するもので
ある。
に設けられた電荷発生層及び電荷輸送層を必須の構成要
素とする電子写真感光体において、最表面層である電荷
輸送層中に次の一般式(1) で示されるピリジン化合物を
含むことを特徴とする電子写真感光体を提供するもので
ある。
【0012】
【化2】
【0013】(式中、R1、R2はアルキル基を表し、R1と
R2は窒素原子とともに環を形成してもよい。A はシアノ
基又はニトロ基を表す。)画像濃度を高くするために
は、トナーと感光体との間に働く静電引力及びファン・
デア・ワールス力を大きくする必要があり、そのために
は前記一般式(1) で示される化合物を感光体表面に含ま
せる事が有効であることがわかった。
R2は窒素原子とともに環を形成してもよい。A はシアノ
基又はニトロ基を表す。)画像濃度を高くするために
は、トナーと感光体との間に働く静電引力及びファン・
デア・ワールス力を大きくする必要があり、そのために
は前記一般式(1) で示される化合物を感光体表面に含ま
せる事が有効であることがわかった。
【0014】現像部位での画像濃度向上には以上の事が
有効であるが、これに対して転写部では感光体とトナー
の間に働く力は小さい方が好ましい。しかしながら、転
写効率はイオン性化合物を用いない限り、極端に悪くな
ることはなく、本発明における一般式(1) で示されるピ
リジン化合物は中性化合物であり、転写効率に影響する
ことはほとんど無いものである。
有効であるが、これに対して転写部では感光体とトナー
の間に働く力は小さい方が好ましい。しかしながら、転
写効率はイオン性化合物を用いない限り、極端に悪くな
ることはなく、本発明における一般式(1) で示されるピ
リジン化合物は中性化合物であり、転写効率に影響する
ことはほとんど無いものである。
【0015】以上のように、画像濃度を高くするために
は、静電引力及びファン・デア・ワールス力を大きく
し、しかも転写効率を低下させないような化合物を感光
体表面に含ませる事が有効である。そこで本発明では最
表面層に前記一般式(1) で示されるピリジン化合物を含
ませることにより画像濃度を高くすることができたので
ある。一般式(1) で示されるピリジン化合物は公知の方
法で合成され、特に限定されることはない。
は、静電引力及びファン・デア・ワールス力を大きく
し、しかも転写効率を低下させないような化合物を感光
体表面に含ませる事が有効である。そこで本発明では最
表面層に前記一般式(1) で示されるピリジン化合物を含
ませることにより画像濃度を高くすることができたので
ある。一般式(1) で示されるピリジン化合物は公知の方
法で合成され、特に限定されることはない。
【0016】一般式(1) において、R1、R2はアルキル基
を表し、R1とR2が窒素原子とともに環を形成してもよい
が、アルキル基としては炭素数6以下のものが選ばれ、
例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロ
ピル基、n−ブチル基、 sec−ブチル基、イソブチル
基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等
をあげることができる。R1とR2が窒素原子とともに環を
形成する場合には、4員環、5員環、6員環、7員環、
8員環等が選ばれる。A はシアノ基又はニトロ基を表
す。
を表し、R1とR2が窒素原子とともに環を形成してもよい
が、アルキル基としては炭素数6以下のものが選ばれ、
例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロ
ピル基、n−ブチル基、 sec−ブチル基、イソブチル
基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等
をあげることができる。R1とR2が窒素原子とともに環を
形成する場合には、4員環、5員環、6員環、7員環、
8員環等が選ばれる。A はシアノ基又はニトロ基を表
す。
【0017】これら、一般式(1) で示されるピリジン化
合物の双極子モーメントは大きく、いずれも3D以上で
あり、これらを最表面層に含む電子写真感光体とトナー
の間に働く静電引力、ファン・デア・ワールス力は大き
なものとなる。また一般式(1) で示されるピリジン化合
物のイオン化ポテンシャルは電荷輸送材よりも大きく、
電荷移動のトラップになることはない。以下に、一般式
(1) で示されるピリジン化合物を具体的に例示するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
合物の双極子モーメントは大きく、いずれも3D以上で
あり、これらを最表面層に含む電子写真感光体とトナー
の間に働く静電引力、ファン・デア・ワールス力は大き
なものとなる。また一般式(1) で示されるピリジン化合
物のイオン化ポテンシャルは電荷輸送材よりも大きく、
電荷移動のトラップになることはない。以下に、一般式
(1) で示されるピリジン化合物を具体的に例示するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
【0018】
【化3】
【0019】
【化4】
【0020】
【化5】
【0021】本発明の電子写真感光体は、一般式(1) で
示されるピリジン化合物を最表面層に含むことを特徴と
する。有機感光体の構成は主に、図1に示すような機能
分離型であり、すなわち導電性支持体1、電荷発生層
2、電荷輸送層3を必須の構成要素とし、この順に積層
されている。この場合、最表面層は電荷輸送層であり、
一般式(1) で示されるピリジン化合物を電荷輸送層に含
むこととなる。
示されるピリジン化合物を最表面層に含むことを特徴と
する。有機感光体の構成は主に、図1に示すような機能
分離型であり、すなわち導電性支持体1、電荷発生層
2、電荷輸送層3を必須の構成要素とし、この順に積層
されている。この場合、最表面層は電荷輸送層であり、
一般式(1) で示されるピリジン化合物を電荷輸送層に含
むこととなる。
【0022】以下に、電荷輸送層に一般式(1) で示され
るピリジン化合物を含む本発明の電子写真感光体につい
て詳しく説明する。本発明に用いられる導電性支持体の
基材としては、アルミニウム、ニッケル等の金属、金属
蒸着高分子フィルム、金属ラミネート高分子フィルム等
を用いることができ、ドラム状、シート状、またはベル
ト状等いずれの形態でも用いることができる。
るピリジン化合物を含む本発明の電子写真感光体につい
て詳しく説明する。本発明に用いられる導電性支持体の
基材としては、アルミニウム、ニッケル等の金属、金属
蒸着高分子フィルム、金属ラミネート高分子フィルム等
を用いることができ、ドラム状、シート状、またはベル
ト状等いずれの形態でも用いることができる。
【0023】この導電性支持体上に電荷発生層を設け
る。電荷発生層は、電荷発生材、必要に応じて結合剤、
及び必要に応じて添加剤よりなり、蒸着法、CVD法、
塗工法等の方法で作製することができる。電荷発生材と
しては、特に限定されることはなく照射される特定の光
を吸収し、効率よく電荷を発生するものならば、有機材
料、無機材料いずれも好適に用いることができる。有機
電荷発生材としては、例えば、ペリレン顔料、多環キノ
ン顔料、無金属フタロシアニン、金属フタロシアニン、
ビスアゾ顔料、トリスアゾ顔料、チアピリリウム塩、ス
クエアリウム塩、アズレニウム顔料等があげられる。
る。電荷発生層は、電荷発生材、必要に応じて結合剤、
及び必要に応じて添加剤よりなり、蒸着法、CVD法、
塗工法等の方法で作製することができる。電荷発生材と
しては、特に限定されることはなく照射される特定の光
を吸収し、効率よく電荷を発生するものならば、有機材
料、無機材料いずれも好適に用いることができる。有機
電荷発生材としては、例えば、ペリレン顔料、多環キノ
ン顔料、無金属フタロシアニン、金属フタロシアニン、
ビスアゾ顔料、トリスアゾ顔料、チアピリリウム塩、ス
クエアリウム塩、アズレニウム顔料等があげられる。
【0024】必要に応じて用いられる結合剤としては、
特に限定されることはなく、例えばポリカーボネート、
ポリアリレート、ポリエステル、ポリアミド等の縮合系
重合体;ポリエチレン、ポリスチレン、スチレン−アク
リル共重合体、ポリアクリレート、ポリメタクリレー
ト、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポ
リビニルホルマール、ポリビニルアルコール、ポリアク
リロニトリル、ポリアクリルアミド、アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体等の付加重合体;ポリスルホン、
ポリエーテルスルホン、シリコーン樹脂、フェノキシ樹
脂等が好適に用いられ、1種もしくは2種以上のものを
混合して用いることができる。結合剤の使用量は電荷発
生層全体の 0.1重量%乃至80重量%であり、これよりも
多いと感光体の感度は急激に低下する。
特に限定されることはなく、例えばポリカーボネート、
ポリアリレート、ポリエステル、ポリアミド等の縮合系
重合体;ポリエチレン、ポリスチレン、スチレン−アク
リル共重合体、ポリアクリレート、ポリメタクリレー
ト、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポ
リビニルホルマール、ポリビニルアルコール、ポリアク
リロニトリル、ポリアクリルアミド、アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体等の付加重合体;ポリスルホン、
ポリエーテルスルホン、シリコーン樹脂、フェノキシ樹
脂等が好適に用いられ、1種もしくは2種以上のものを
混合して用いることができる。結合剤の使用量は電荷発
生層全体の 0.1重量%乃至80重量%であり、これよりも
多いと感光体の感度は急激に低下する。
【0025】必要に応じて用いられる添加剤としては、
例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、分散剤、粘着剤、
増感剤等があげられる。電荷発生層の膜厚は 0.1μm 乃
至 5.0μm であり、好ましくは 0.1μm乃至2.0μm であ
る。
例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、分散剤、粘着剤、
増感剤等があげられる。電荷発生層の膜厚は 0.1μm 乃
至 5.0μm であり、好ましくは 0.1μm乃至2.0μm であ
る。
【0026】この電荷発生層の上部に電荷輸送層を薄膜
状に設ける。本発明においては、電荷輸送層は電荷輸送
材、一般式(1) で示されるピリジン化合物、結合剤、お
よび必要に応じて用いられる添加剤よりなる。用いられ
る電荷輸送材としては、電荷輸送材として公知のものな
らば特に限定されることはなく、例えばヒドラゾン化合
物、スチルベン化合物、ブタジエン化合物、トリアリー
ルアミン化合物、ビストリアリールアミン化合物、カル
バゾール化合物、ポリビニルカルバゾール化合物、オキ
サジアゾール化合物、オキサゾール化合物、ピラゾリン
化合物、トリフェニルメタン化合物等をあげることがで
き、1種もしくは2種以上のものを混合して用いること
ができる。電荷輸送材の使用量は、電荷輸送層全体の20
重量%乃至90重量%であり、好ましくは30重量%乃至80
重量%である。
状に設ける。本発明においては、電荷輸送層は電荷輸送
材、一般式(1) で示されるピリジン化合物、結合剤、お
よび必要に応じて用いられる添加剤よりなる。用いられ
る電荷輸送材としては、電荷輸送材として公知のものな
らば特に限定されることはなく、例えばヒドラゾン化合
物、スチルベン化合物、ブタジエン化合物、トリアリー
ルアミン化合物、ビストリアリールアミン化合物、カル
バゾール化合物、ポリビニルカルバゾール化合物、オキ
サジアゾール化合物、オキサゾール化合物、ピラゾリン
化合物、トリフェニルメタン化合物等をあげることがで
き、1種もしくは2種以上のものを混合して用いること
ができる。電荷輸送材の使用量は、電荷輸送層全体の20
重量%乃至90重量%であり、好ましくは30重量%乃至80
重量%である。
【0027】一般式(1) で示されるピリジン化合物は、
1種もしくは2種以上のものを混合して用いることがで
きる。一般式(1) で示されるピリジン化合物の使用量
は、電荷輸送層全体の 0.1重量%乃至50重量%であり、
好ましくは 0.1重量%乃至40重量%である。これよりも
多いと電荷輸送材の量が少なくなり、感光体の感度が低
下する。
1種もしくは2種以上のものを混合して用いることがで
きる。一般式(1) で示されるピリジン化合物の使用量
は、電荷輸送層全体の 0.1重量%乃至50重量%であり、
好ましくは 0.1重量%乃至40重量%である。これよりも
多いと電荷輸送材の量が少なくなり、感光体の感度が低
下する。
【0028】用いられる結合材としては、絶縁性樹脂な
らば、特に限定されることはなく、例えばポリカーボネ
ート、ポリアリレート、ポリエステル、ポリアミド等の
縮合系重合体;ポリエチレン、ポリスチレン、スチレン
−アクリル共重合体、ポリアクリレート、ポリメタクリ
レート、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセター
ル、ポリビニルホルマール、ポリビニルアルコール、ポ
リアクリロニトリル、ポリアクリルアミド、アクリロニ
トリル−ブタジエン共重合体等の付加重合体;ポリスル
ホン、ポリエーテルスルホン、シリコーン樹脂、フェノ
キシ樹脂等が好適に用いられ、1種もしくは2種以上の
ものを混合して用いることができる。結合剤の使用量は
電荷輸送層全体の 0.1重量%乃至80重量%であり、これ
よりも多いと感光体の感度は急激に低下する。
らば、特に限定されることはなく、例えばポリカーボネ
ート、ポリアリレート、ポリエステル、ポリアミド等の
縮合系重合体;ポリエチレン、ポリスチレン、スチレン
−アクリル共重合体、ポリアクリレート、ポリメタクリ
レート、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセター
ル、ポリビニルホルマール、ポリビニルアルコール、ポ
リアクリロニトリル、ポリアクリルアミド、アクリロニ
トリル−ブタジエン共重合体等の付加重合体;ポリスル
ホン、ポリエーテルスルホン、シリコーン樹脂、フェノ
キシ樹脂等が好適に用いられ、1種もしくは2種以上の
ものを混合して用いることができる。結合剤の使用量は
電荷輸送層全体の 0.1重量%乃至80重量%であり、これ
よりも多いと感光体の感度は急激に低下する。
【0029】必要に応じて用いられる添加剤としては、
例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、分散剤、粘着剤、
増感剤、潤滑剤、可塑剤等があげられる。電荷輸送層の
膜厚は10μm 乃至50μm であり、好ましくは10μm 乃至
30μm である。
例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、分散剤、粘着剤、
増感剤、潤滑剤、可塑剤等があげられる。電荷輸送層の
膜厚は10μm 乃至50μm であり、好ましくは10μm 乃至
30μm である。
【0030】以上の様にして本発明における一般式(1)
で示されるピリジン化合物を最表面層に含む電子写真感
光体を得ることができる。該感光体の最表面層である電
荷輸送層には双極子モーメントの大きな一般式(1) で示
されるピリジン化合物を含んでいるため、トナーとの静
電引力、ファン・デア・ワールス力は大きく、高画像濃
度を与えるものである。
で示されるピリジン化合物を最表面層に含む電子写真感
光体を得ることができる。該感光体の最表面層である電
荷輸送層には双極子モーメントの大きな一般式(1) で示
されるピリジン化合物を含んでいるため、トナーとの静
電引力、ファン・デア・ワールス力は大きく、高画像濃
度を与えるものである。
【0031】一方、感光体の誘電率が大きい、すなわち
双極子モーメントが大きい場合には、電荷移動度が小さ
くなり、感度が悪くなることが言われている(特開昭59
−191044号公報、特開昭60−177345号公報) 。また解像
度低下の原因とも指摘されている(特開昭59−229563号
公報)。このような現象が観察される場合には、図2に
示すような電荷輸送層二層型にすれば解決される。すな
わち、導電性支持体1、電荷発生層2の上に誘電率の小
さな第一電荷輸送層4を10μm 乃至25μm の厚みで設
け、その上に電荷輸送材、一般式(1) で示されるピリジ
ン化合物、結合剤からなる第二電荷輸送層5を0.5 μm
乃至5μm の厚みで設ければよい。この場合にも、電荷
輸送材、一般式(1) で示されるピリジン化合物、及び結
合剤としては上記と同様のものを用いることができ、使
用量も上記と同様である。
双極子モーメントが大きい場合には、電荷移動度が小さ
くなり、感度が悪くなることが言われている(特開昭59
−191044号公報、特開昭60−177345号公報) 。また解像
度低下の原因とも指摘されている(特開昭59−229563号
公報)。このような現象が観察される場合には、図2に
示すような電荷輸送層二層型にすれば解決される。すな
わち、導電性支持体1、電荷発生層2の上に誘電率の小
さな第一電荷輸送層4を10μm 乃至25μm の厚みで設
け、その上に電荷輸送材、一般式(1) で示されるピリジ
ン化合物、結合剤からなる第二電荷輸送層5を0.5 μm
乃至5μm の厚みで設ければよい。この場合にも、電荷
輸送材、一般式(1) で示されるピリジン化合物、及び結
合剤としては上記と同様のものを用いることができ、使
用量も上記と同様である。
【0032】この電荷輸送層二層型では、第一電荷輸送
層4の厚み(d1)と第二電荷輸送層5の厚み(d2)は、d1>
d2であり、感光体の誘電率は第一電荷輸送層のそれと近
いものになる。それゆえにトナーとの静電引力の増大は
ほとんど期待できないが、感度、耐久性、解像度は優れ
たものになる。一方、ファン・デア・ワールス力は感光
体の表面の双極子モーメントに関係するものであり、こ
れは大きくなりその分だけ画像濃度が高くなる。本発明
では、先述の機能分離型、電荷輸送層二層型いずれの方
式も用いることができ、高画像濃度を与えるものであ
る。
層4の厚み(d1)と第二電荷輸送層5の厚み(d2)は、d1>
d2であり、感光体の誘電率は第一電荷輸送層のそれと近
いものになる。それゆえにトナーとの静電引力の増大は
ほとんど期待できないが、感度、耐久性、解像度は優れ
たものになる。一方、ファン・デア・ワールス力は感光
体の表面の双極子モーメントに関係するものであり、こ
れは大きくなりその分だけ画像濃度が高くなる。本発明
では、先述の機能分離型、電荷輸送層二層型いずれの方
式も用いることができ、高画像濃度を与えるものであ
る。
【0033】
【実施例】以下、実施例、比較例により本発明を具体的
に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。
に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。
【0034】実施例1 X型無金属フタロシアニン 4.1g、ポリビニルブチラー
ル(エスレックBM−2、積水化学(株)製) 4.1g、
シクロヘキサノン 200g、ガラスビーズ(1φ) 650g
をサンドミルに入れ、2時間混練をおこない電荷発生層
用塗料を調製した。該塗料を用い、表面鏡面仕上げした
アルミニウムシリンダー(30φ)に乾燥後の膜厚が0.15
μm になるようにディップ塗工し乾燥した。次に、下記
式(CT−1)で示されるブタジエン化合物80g、式
(2) で示されるピリジン化合物10g、ポリカーボネート
樹脂(レキサン131-111 、エンジニアリングプラスティ
ックス(株)製)80gをジクロロエタン 450gに溶解
し、電荷輸送層用塗料を調製した。該塗料を用いて先に
塗工した電荷発生層上に乾燥後の膜厚が25μm になるよ
うにディップ塗工し乾燥した。
ル(エスレックBM−2、積水化学(株)製) 4.1g、
シクロヘキサノン 200g、ガラスビーズ(1φ) 650g
をサンドミルに入れ、2時間混練をおこない電荷発生層
用塗料を調製した。該塗料を用い、表面鏡面仕上げした
アルミニウムシリンダー(30φ)に乾燥後の膜厚が0.15
μm になるようにディップ塗工し乾燥した。次に、下記
式(CT−1)で示されるブタジエン化合物80g、式
(2) で示されるピリジン化合物10g、ポリカーボネート
樹脂(レキサン131-111 、エンジニアリングプラスティ
ックス(株)製)80gをジクロロエタン 450gに溶解
し、電荷輸送層用塗料を調製した。該塗料を用いて先に
塗工した電荷発生層上に乾燥後の膜厚が25μm になるよ
うにディップ塗工し乾燥した。
【0035】
【化6】
【0036】以上のように作製したドラム状電子写真感
光体について、ドラムゼログラフィー試験機にて電子写
真特性を評価した。−5.5kV のコロナ電圧で帯電させた
ところ、初期表面電位V0は−760 Vであった。暗所にて
2秒放置後の表面電位V2は−740Vであった。ついで発
振波長780nmの半導体レーザー(1μW) を照射し、半減
露光量E1/2を求めたところ、0.25μJ/cm2であり、残留
電位 VR は、−3.1 Vであった。次に、5千回上記操作
を繰り返した後、V0、V2、E1/2、 VR を測定したとこ
ろ、それぞれ−750 V、−730 V、0.25μJ/cm2 、−3
2.8Vであり、高感度、高耐久性を示した。一方、上記
と同じ方法で作製した電子写真感光体をブレードクリー
ニング方式で反転現象方式の市販のレーザービームプリ
ンターに装着しプリントテストを行った。その結果、初
期の画像濃度 (ID) は 1.5(マクベス濃度計にて測
定)、BG(バックグラウンド)は0.13(色差計1001DP、
日本電色工業製にて測定)であり、又、5千枚プリント
後は、ID=1.5 、BG=0.14であり、高画像濃度を示すも
のであった。
光体について、ドラムゼログラフィー試験機にて電子写
真特性を評価した。−5.5kV のコロナ電圧で帯電させた
ところ、初期表面電位V0は−760 Vであった。暗所にて
2秒放置後の表面電位V2は−740Vであった。ついで発
振波長780nmの半導体レーザー(1μW) を照射し、半減
露光量E1/2を求めたところ、0.25μJ/cm2であり、残留
電位 VR は、−3.1 Vであった。次に、5千回上記操作
を繰り返した後、V0、V2、E1/2、 VR を測定したとこ
ろ、それぞれ−750 V、−730 V、0.25μJ/cm2 、−3
2.8Vであり、高感度、高耐久性を示した。一方、上記
と同じ方法で作製した電子写真感光体をブレードクリー
ニング方式で反転現象方式の市販のレーザービームプリ
ンターに装着しプリントテストを行った。その結果、初
期の画像濃度 (ID) は 1.5(マクベス濃度計にて測
定)、BG(バックグラウンド)は0.13(色差計1001DP、
日本電色工業製にて測定)であり、又、5千枚プリント
後は、ID=1.5 、BG=0.14であり、高画像濃度を示すも
のであった。
【0037】比較例1 実施例1において、電荷輸送層から式(2) で示されるピ
リジン化合物を除く以外は全く同様にして感光体を作製
し、同じ方法で、電子写真特性を評価した。その結果、
初期のV0、V2、E1/2、 VR は、それぞれ−740 V、−73
0 V、0.23μJ/cm2 、−2.5 Vであった。次に、5千回
上記操作を繰り返した後、V0、V2、E1/2、 VRを測定し
たところ、それぞれ−730V、−710V、0.25μJ/cm2、
−17.7Vであり、高感度、高耐久性を示した。しか
しながら、上記と同じ方法で作製した電子写真感光体を
ブレードクリーニング方式で反転現象方式の市販のレー
ザービームプリンターに装着しプリントテストを行った
ところ、初期のIDは 1.2、BGは0.29であり、又、5千枚
プリント後は、ID=1.1 、BG=0.29となり、画像濃度は
低いものであった。
リジン化合物を除く以外は全く同様にして感光体を作製
し、同じ方法で、電子写真特性を評価した。その結果、
初期のV0、V2、E1/2、 VR は、それぞれ−740 V、−73
0 V、0.23μJ/cm2 、−2.5 Vであった。次に、5千回
上記操作を繰り返した後、V0、V2、E1/2、 VRを測定し
たところ、それぞれ−730V、−710V、0.25μJ/cm2、
−17.7Vであり、高感度、高耐久性を示した。しか
しながら、上記と同じ方法で作製した電子写真感光体を
ブレードクリーニング方式で反転現象方式の市販のレー
ザービームプリンターに装着しプリントテストを行った
ところ、初期のIDは 1.2、BGは0.29であり、又、5千枚
プリント後は、ID=1.1 、BG=0.29となり、画像濃度は
低いものであった。
【0038】実施例2〜8 実施例1において、式(2) で示されるピリジン化合物の
かわりに表1に示したピリジン化合物を用いる以外は全
く同様にして電子写真感光体を作製し、電子写真特性、
およびIDを測定した。その結果を表1に示した。これか
らわかるように、いずれも、高画像濃度を示した。
かわりに表1に示したピリジン化合物を用いる以外は全
く同様にして電子写真感光体を作製し、電子写真特性、
およびIDを測定した。その結果を表1に示した。これか
らわかるように、いずれも、高画像濃度を示した。
【0039】
【表1】
【0040】実施例9 実施例1において、電荷輸送材として、式(CT−1)
で示されるブタジエン化合物の代わりに、下記式(CT
−2)で示されるヒドラゾン化合物を用いる以外は全く
同様にして感光体を作製し、同じ方法で、電子写真特性
を評価した。
で示されるブタジエン化合物の代わりに、下記式(CT
−2)で示されるヒドラゾン化合物を用いる以外は全く
同様にして感光体を作製し、同じ方法で、電子写真特性
を評価した。
【0041】
【化7】
【0042】その結果、初期のV0、V2、E1/2、 VR はそ
れぞれ−780V、−770V、0.41μJ/cm2 、−10.3Vであ
った。次に、5千回上記操作を繰り返した後、V0、V2、
E1/2、 VR を測定したところ、それぞれ−770 V、−76
0 V、0.42μJ/cm2 、−41.1Vであった。上記と同じ方
法で作製した電子写真感光体をブレードクリーニング方
式で反転現象方式の市販のレーザービームプリンターに
装着しプリントテストを行ったところ、初期のIDは1.5
、BGは0.17であり、又、5千枚プリント後は、ID=1.4
、BG=0.17となり、感度はあまり高くないにもかかわ
らず、画像濃度は高いものであった。
れぞれ−780V、−770V、0.41μJ/cm2 、−10.3Vであ
った。次に、5千回上記操作を繰り返した後、V0、V2、
E1/2、 VR を測定したところ、それぞれ−770 V、−76
0 V、0.42μJ/cm2 、−41.1Vであった。上記と同じ方
法で作製した電子写真感光体をブレードクリーニング方
式で反転現象方式の市販のレーザービームプリンターに
装着しプリントテストを行ったところ、初期のIDは1.5
、BGは0.17であり、又、5千枚プリント後は、ID=1.4
、BG=0.17となり、感度はあまり高くないにもかかわ
らず、画像濃度は高いものであった。
【0043】比較例2 実施例9において、電荷輸送層から式(2) で示されるピ
リジン化合物を除く以外は全く同様にして感光体を作製
し、同じ方法で、電子写真特性を評価した。その結果、
初期のV0、V2、E1/2、 VR はそれぞれ−780V、−760
V、0.40μJ/cm2 、−9.2 Vであった。次に、5千回上
記操作を繰り返した後、V0、V2、E1/2、 VR を測定した
ところ、それぞれ−770 V、−760 V、0.43μJ/cm2 、
−54.3Vであった。しかしながら、上記と同じ方法
で作製した電子写真感光体をブレードクリーニング方式
で反転現象方式の市販のレーザービームプリンターに装
着しプリントテストを行ったところ、初期のIDは1.1 、
BGは0.29であり、又、5千枚プリント後は、ID=0.9 、
BG=0.29となり、画像濃度は低いものであった。
リジン化合物を除く以外は全く同様にして感光体を作製
し、同じ方法で、電子写真特性を評価した。その結果、
初期のV0、V2、E1/2、 VR はそれぞれ−780V、−760
V、0.40μJ/cm2 、−9.2 Vであった。次に、5千回上
記操作を繰り返した後、V0、V2、E1/2、 VR を測定した
ところ、それぞれ−770 V、−760 V、0.43μJ/cm2 、
−54.3Vであった。しかしながら、上記と同じ方法
で作製した電子写真感光体をブレードクリーニング方式
で反転現象方式の市販のレーザービームプリンターに装
着しプリントテストを行ったところ、初期のIDは1.1 、
BGは0.29であり、又、5千枚プリント後は、ID=0.9 、
BG=0.29となり、画像濃度は低いものであった。
【0044】実施例10 X型無金属フタロシアニン 4.1g、ポリビニルブチラー
ル(エスレックBM−2、積水化学(株)製) 4.1g、
シクロヘキサノン 200g、ガラスビーズ(1φ) 650g
をサンドミルに入れ、2時間混練をおこない電荷発生層
用塗料を調製した。該塗料を用い、表面鏡面仕上げした
アルミニウムシリンダー(30φ)に乾燥後の膜厚が0.15
μm になるようにディップ塗工し乾燥した。次に、前記
式(CT−1)で示されるブタジエン化合物80g、ポリ
カーボネート樹脂(レキサン131-111 、エンジニアリン
グプラスティックス(株)製)80gをジクロロエタン 4
50gに溶解し、第一電荷輸送層用塗料を調製した。該塗
料を用いて先に塗工した電荷発生層上に乾燥後の膜厚が
20μm になるようにディップ塗工し乾燥し、第一電荷輸
送層を作製した。次に、前記式(CT−1)で示される
ブタジエン化合物80g、式(2) で示されるピリジン化合
物10g、ポリカーボネート樹脂(Z−200 、三菱瓦斯化
学(株)製)80gをトルエン 450gに溶解し、第二電荷
輸送層用塗料を調製した。該塗料を用いて先に塗工した
第一電荷輸送層上に乾燥後の膜厚が5μm になるように
ディップ塗工し乾燥し、第二電荷輸送層を作製した。
ル(エスレックBM−2、積水化学(株)製) 4.1g、
シクロヘキサノン 200g、ガラスビーズ(1φ) 650g
をサンドミルに入れ、2時間混練をおこない電荷発生層
用塗料を調製した。該塗料を用い、表面鏡面仕上げした
アルミニウムシリンダー(30φ)に乾燥後の膜厚が0.15
μm になるようにディップ塗工し乾燥した。次に、前記
式(CT−1)で示されるブタジエン化合物80g、ポリ
カーボネート樹脂(レキサン131-111 、エンジニアリン
グプラスティックス(株)製)80gをジクロロエタン 4
50gに溶解し、第一電荷輸送層用塗料を調製した。該塗
料を用いて先に塗工した電荷発生層上に乾燥後の膜厚が
20μm になるようにディップ塗工し乾燥し、第一電荷輸
送層を作製した。次に、前記式(CT−1)で示される
ブタジエン化合物80g、式(2) で示されるピリジン化合
物10g、ポリカーボネート樹脂(Z−200 、三菱瓦斯化
学(株)製)80gをトルエン 450gに溶解し、第二電荷
輸送層用塗料を調製した。該塗料を用いて先に塗工した
第一電荷輸送層上に乾燥後の膜厚が5μm になるように
ディップ塗工し乾燥し、第二電荷輸送層を作製した。
【0045】以上のようにして作製した電荷輸送層二層
型電子写真感光体を実施例1と同様の方法で評価した。
その結果、初期のV0、V2、E1/2、 VR はそれぞれ−730
V、−720V、0.20μJ/cm2 、−0.5 Vであった。次
に、5千回上記操作を繰り返した後、V0、V2、E1/2、 V
R を測定したところ、それぞれ−730 V、−710 V、0.
21μJ/cm2 、−1.3Vであり、実施例1よりも、高感
度、高耐久性であった。一方、上記と同じ方法で作製し
た電子写真感光体をブレードクリーニング方式で反転現
象方式の市販のレーザービームプリンターに装着しプリ
ントテストを行ったところ、初期のIDは1.5 、BGは0.12
であり、又、5千枚プリント後は、ID=1.5 、BG=0.13
であり、高画像濃度を示すものであった。
型電子写真感光体を実施例1と同様の方法で評価した。
その結果、初期のV0、V2、E1/2、 VR はそれぞれ−730
V、−720V、0.20μJ/cm2 、−0.5 Vであった。次
に、5千回上記操作を繰り返した後、V0、V2、E1/2、 V
R を測定したところ、それぞれ−730 V、−710 V、0.
21μJ/cm2 、−1.3Vであり、実施例1よりも、高感
度、高耐久性であった。一方、上記と同じ方法で作製し
た電子写真感光体をブレードクリーニング方式で反転現
象方式の市販のレーザービームプリンターに装着しプリ
ントテストを行ったところ、初期のIDは1.5 、BGは0.12
であり、又、5千枚プリント後は、ID=1.5 、BG=0.13
であり、高画像濃度を示すものであった。
【図1】機能分離型電子写真感光体の略示断面図であ
る。
る。
【図2】電荷輸送層二層型電子写真感光体の略示断面図
である。
である。
1 導電性支持体 2 電荷発生層 3 電荷輸送層 4 第一電荷輸送層 5 第二電荷輸送層
Claims (1)
- 【請求項1】 導電性支持体とその上に設けられた電荷
発生層及び電荷輸送層を必須の構成要素とする電子写真
感光体において、最表面層である電荷輸送層中に次の一
般式(1) で示されるピリジン化合物を含むことを特徴と
する電子写真感光体。 【化1】 (式中、R1、R2はアルキル基を表し、R1とR2は窒素原子
とともに環を形成してもよい。A はシアノ基又はニトロ
基を表す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10637292A JPH05303215A (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 電子写真感光体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10637292A JPH05303215A (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 電子写真感光体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05303215A true JPH05303215A (ja) | 1993-11-16 |
Family
ID=14431896
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10637292A Pending JPH05303215A (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 電子写真感光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05303215A (ja) |
-
1992
- 1992-04-24 JP JP10637292A patent/JPH05303215A/ja active Pending
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