JPH05301847A - イソホロンジアミンの製造法 - Google Patents

イソホロンジアミンの製造法

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JPH05301847A
JPH05301847A JP4103142A JP10314292A JPH05301847A JP H05301847 A JPH05301847 A JP H05301847A JP 4103142 A JP4103142 A JP 4103142A JP 10314292 A JP10314292 A JP 10314292A JP H05301847 A JPH05301847 A JP H05301847A
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JP
Japan
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catalyst
reaction
silica
cobalt
hydrogen
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Application number
JP4103142A
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English (en)
Inventor
Yoshio Kimura
義生 木村
Sukeishi Suyama
右石 須山
Toshihiko Tabuchi
敏彦 田淵
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】触媒として、コバルトと銅、マンガン、貴金属
の少なくとも一種を含有するシリカ及びシリカ- アルミ
ナ微粒球状触媒を使用してカルボニル基及びニトリル基
を含有するイソホロンニトリルから、そのカルボニル基
の還元アミノ化とニトリル基の水素化を同時に行ってイ
ソホロンジアミンを製造する方法 【効果】連続反応における触媒回収の効率化(生産性の
向上)、触媒分離設備の省力化、反応収率の向上及び触
媒コスト面で著しく優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カルボニル基及びニト
リル基を含有するイソホロンニトリルから、そのカルボ
ニル基の還元アミノ化とニトリル基の水素化を同時に行
ってイソホロンジアミンを製造する方法において、触媒
としてコバルトと銅、マンガン、白金、銀、パラジウ
ム、ルテニウム又はロジウムの少なくとも一種をシリカ
又はシリカ−アルミナに担持させた微粒球状触媒を使用
する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】イソホロンニトリル(3−シアノ−3、
5、5−トリメチルシクロヘキサノン、以下、CIPと
称する。)のようなカルボニル基及びニトリル基を含有
する化合物を還元アミノ化と水素化を同時に行うことに
よってイソホロンジアミン(3−アミノメチル−3、
5、5−トリメチルシクロヘキシルアミン、以下、IP
DAと称する。)を製造する方法については、従来、特
公昭39−10923及び特開昭62−123154等
が知られている。特公昭39−10923の方法では、
コバルト、鉄またはニッケルをシリカゲルに担持した触
媒を用いているが、破砕した触媒なので粒子径の非常に
小さい触媒をかなりの割合で含んでおり、沈降性が悪く
触媒の反応液からの分離が困難であった。また、粉砕し
た触媒を篩い分けして大きな粒子径の触媒を使用した場
合でも反応中に摩耗、微粉化して上記と同様の問題を生
じ、触媒が微粉化することによる反応活性の低下も大き
い。また、CIPに対するアンモニアモル比が多すぎる
ためアンモニアの回収、再使用の面で非経済的である。
水素圧力は50気圧以上と記載されているが、低い水素
圧力ではCIPからシアン化水素が発生し、IPDAの
収率が低下することが知られているため、実施例ではシ
アン化水素の発生を抑え高収率でIPDAを得るために
140〜150気圧という水素過剰圧力を使用してい
る。また、シアン化水素は明らかに触媒を被毒する。反
応液へのコバルトの溶出量が多いため、反応の繰り返し
による触媒活性の低下が大きい等の難点がある。
【0003】特開昭62−123154の方法では、触
媒としてラネーコバルト又はマンガンを付加したラネー
コバルトを採用している。ラネー触媒の優位性として特
公昭39−10923と比較して、水素圧力を下げるこ
とができる;触媒使用前に還元粉砕しなくてもよい;I
PDAの収率が向上することを挙げている。しかし、ラ
ネーコバルトを使用するため、その取扱に難点、例え
ば、空気中において乾燥するだけで発火ないし失活する
こと;反応液の仕込み量としてCIPに対する触媒量が
非常に多い;触媒量を減らすとIPDAの収率が低下
し、水素分圧を高くし、反応時間を長くしてもIPDA
の収率は回復されない;反応液へのコバルトの溶出量が
多いため、反応の繰り返しによる触媒活性の低下が大き
い等の難点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は連続反
応における触媒回収の効率化(生産性の向上)、触媒分
離設備の省力化、反応収率の向上及び触媒コスト面で著
しく優れている触媒を開発せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。即
ち、本発明は、イソホロンニトリルをコバルトと銅、マ
ンガン、白金、銀、パラジウム、ルテニウム又はロジウ
ムの少なくとも一種をシリカ又はシリカ−アルミナに担
持させた微粒球状触媒の存在下に水素及びアンモニアと
反応させることを特徴とするイソホロンジアミンの製造
法を提供するものである。
【0006】本発明の球状触媒とは、どの角度から投影
してもその投影図がほぼ円形の触媒で、例えば楕円形、
円柱形、円錐形、ラグビーボール形や、鋭角及び鈍角面
を有する粒子の含有率が10%以下の触媒である。本発
明の触媒は、単位触媒当りの反応活性が高い;選択性が
高い;水素吸収速度が速く生産効率がよい;反応中の触
媒の摩耗、微粉化が少なく反応液中へのコバルトの溶出
が少ないことから、反応の繰り返しによる触媒活性の低
下及び選択性の低下が非常に少ない;触媒の沈降性が良
いため触媒を回収再使用する場合に触媒の分離、濾去が
非常に容易である等の生産性を向上に数々の優れた利点
がある。
【0007】本発明の触媒はコバルト源としては塩化コ
バルト、硝酸コバルト、硫酸コバルト、燐酸コバルト、
炭酸コバルト、酢酸コバルト、蓚酸コバルト、蟻酸コバ
ルト、水酸化コバルト等を用い、銅源、貴金属源及びマ
ンガン源もコバルト源同様の陰イオンとの組合せの塩を
用い、例えばシリカ又はシリカ−アルミナゾルと良くか
き混ぜて、水酸化ナトリウム又は炭酸ナトリウムの水溶
液などのアルカリで共沈させて得た5〜40%のスラリ
ーを噴霧乾燥して10〜60%コバルトイオン、0. 5
〜10%銅イオン、0. 1〜5%貴金属イオン及び0.
1〜5%マンガンイオンを担持したシリカ又はシリカ−
アルミナ微粒球状ゲル、或はシリカ又はシリカ−アルミ
ナゾルをアルカリで沈澱させたスラリーを噴霧乾燥して
得たシリカ又はシリカ−アルミナ微粒球状ゲルに含浸法
により10〜40%コバルトイオン、0. 5〜10%銅
イオン、0. 1〜5%貴金属イオン及び0. 1〜5%マ
ンガンイオンを担持したものを300℃で空気及び窒素
焼成後、250℃で水素還元し、金属コバルト、金属
銅、貴金属及び金属マンガンとして担持したシリカ微粒
球状触媒(またはシリカー アルミナ微粒球状触媒)であ
る。
【0008】触媒の粒度分布は2〜500μmの範囲で
使用可能であるが、好ましくは40〜350μmであ
り、平均粒子径が100〜170μmの球状触媒であ
る。触媒粒子径が小さすぎると触媒分離に長時間かかり
非経済的である。また、触媒粒子径が大きすぎると触媒
分離は容易になるが、反応中の触媒の分散性が悪く反応
収率が低下する。触媒を球状にする方法としては、噴霧
乾燥法(触媒スラリー濃度が10〜60%のものを10
0〜150℃で乾燥)である。噴霧乾燥は、液状または
ディショウ状の材料を熱風中へ噴霧分散させ、熱風で搬
送しながら急速に乾燥して粉末状の製品を得る乾燥法を
いう。この乾燥法の特徴は、製品が中空または固形の球
状粒子で得られることにある。
【0009】材料を微粒化する方法として、高速回転デ
ィスク上に材料を供給して遠心力により飛散微粒化する
方法(ディスクタイプ法)、材料を加圧してノズルのオ
リフィスから噴出微粒化する方法(ノズルタイプ法)、
圧縮空気、蒸気または、不活性ガスの噴流により霧吹き
の原理で材料を低圧で噴霧させる方法が主に使用され
る。高速回転ディスクの直径は通常10〜35cm、回
転数は3000〜15000rpm程度であり、加圧ノ
ズル式のオリフィス孔径は、0. 3〜5mm、圧力は2
0〜700kg/cm2 程度である。また、二流体ノズ
ル式の圧縮気体の圧力は、2〜8kg/cm2 、材料流
体の圧力は1〜5kg/cm2 程度である。熱風温度は
150〜550℃、噴霧の粒径範囲は2〜500μm、
乾燥時間は5〜20秒程度が一般的である。
【0010】本発明で使用するコバルト系触媒では、い
ずれの方法でも微粒化可能であるが、平均粒径が100
μm以上、粒度分布が狭い範囲にあって且つ乾燥収率を
高くするためには、ディスクタイプ法で微粒化すること
が好ましい。ディスクタイプの噴霧乾燥で製品の球状性
良否、粒度分布を決める主要因子としては、ディスクの
形状及び回転数、スラリーの物性、特にスラリー濃度、
粘度、比重等がある。本発明の触媒の場合、共沈法で得
られたコバルトイオン、銅イオン、貴金属イオン及びマ
ンガンイオン担持シリカゾル(またはコバルトイオン、
銅イオン、貴金属イオン及びマンガンイオン担持シリカ
ー アルミナゾル)をディスクの回転数8000〜100
00rpm、スラリー濃度15〜30重量%、粘度0.
5〜4ポアズの範囲で噴霧乾燥すると、球状性の良い微
粒子を製品として得ることができる。ディスクの形状
は、ベン、ケスナー、ピン型等様々なものが知られてい
るが、粒度分布をシャープにする点ではピン型ディスク
を用いるのが好ましい結果が得られる。
【0011】使用する触媒量はカルボニル基及びニトリ
ル基を含有する化合物に対して、0. 02等量以上で反
応が可能であるが、好ましくは0. 05〜0. 3等量が
経済的である。反応圧力は15〜160kg/cm2
反応可能であるが、好ましくは35〜80kg/cm2
の範囲が良い。この時、低圧力では反応中間体が残り、
高圧力では反応装置的に非経済的である。反応温度は2
5〜160℃で反応が可能であるが、好ましくは50〜
120℃の範囲が良い。この時、低温では反応速度が著
しく遅くなり、高温では反応速度は速くなるが、副生成
物が増加するので不都合である。アンモニアの使用量は
カルボニル基及びニトリル基を含有する化合物に対して
1〜40倍モル等量の範囲が可能であるが、好ましくは
2〜8倍モル等量の範囲が良い。この時、アンモニアが
多すぎると回収、再使用の面で非経済的であり、アンモ
ニアが少なすぎると副生成物が増加するので不都合であ
る。
【0012】溶媒の使用は任意であるが、溶媒を使用す
る場合には、例えば、メタノール、エタノール、プロパ
ノール等のアルコール類、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、グリセリン等の多価アルコール類、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル類、メ
チルセオソルブル、エチルセオソルブル等のセオソルブ
ル類、メチルセオソルブルアセテート、エチルセオソル
ブルアセテート等のセオソルブルアセテート類、ジグラ
イム、トリグライム等のポリエーテル類等から選ばれる
有機溶媒が好適に使用される。かくして得られたジアミ
ノ化合物の反応粗液は周知の精製手段、例えば減圧蒸留
を利用すれば純品の目的物を得ることができる。
【0013】
【実施例】以下の例は、本発明の本質を例示するもので
あって、これらの例の範囲に限定されるものではない。 噴霧乾燥法−1(ディスクタイプ) シリカについて説明するが、シリカー アルミナでも同様
に行うことができる。ディスクタイプの噴霧乾燥機(直
径 2500 mm、高さ5500mm)を用いて、次
の条件で乾燥を行うと平均粒径116μmの球状品が得
られた。 スラリー成分;32%Co/3. 2%Cu担持シリカゾ
ル(共沈法で調整) スラリー濃度;22. 8重量%、比重;1. 22、粘
度;0. 65ポアズ ディスク形状;125mmのピンタイプ、回転数;80
00rpm、熱風温度;入口300℃、出口150℃、
原液処理量;17kg/hr
【0014】噴霧乾燥法−2(ノズルタイプ) ノズルタイプの噴霧乾燥機(直径1800mm、高さ1
900mm)を用いて、次の条件で乾燥すると平均粒径
151μmの球状品が得られた。 スラリー成分;33%Co/0. 35%Pd担持シリカ
ゾル(共沈法で調整) 濃度;22. 2重量%、ノズル(二流体ノズル式);内
径1. 5mm、外形10mm、空気圧力;0. 33kg
/cm2 、液圧;0. 1kg/cm2 、熱風温度;入口
300℃、出口120℃、原液処理量;2kg/hr
【0015】含浸乾固法 硝酸コバルト6水和物49. 4g及び硝酸銅3水和物
1. 0gを純水6. 0gに溶解し、平均粒子径100〜
170μmの微粒球状シリカゲル20gを加え、湯浴上
で攪拌しながら水分を蒸発させ、熱風乾燥器中110℃
で1夜乾燥した。
【0016】実施例1 電磁攪拌式オートクレーブ(容量0. 3l)に32%C
o/3. 2%Cu担持シリカ微粒球状触媒9. 0gを入
れ、CIP45. 0g、メタノール103. 5g及びア
ンモニア22. 8gを仕込み、水素圧70kg/cm
2 、温度100℃で反応を2時間行った(攪拌機回転数
850〜950rpm )。この時、オートクレーブ内の圧
力を70kg/cm2 に保った。反応のための水素の追
加供給は1時間以内で終了した。オートクレーブを冷却
した後、除圧し残圧を5kg/cm2 にして触媒を濾過
し、反応粗液をガスクロマトグラフィーで定量分析した
結果、IPDAは90. 9%であった。他の主な副生成
物はIPAA(2. 4%)と1、3、3−トリメチル−
6−アザビシクロ[3. 2. 1]オクタン(以下TMA
Bと略す、5. 8%)であった。反応粗液を触媒濾去
し、溶媒を留去後減圧蒸留した。主留分は、イソホロン
ジアミン:bp20=128℃、IPAA:bp20=14
2℃、TMAB:bp20=77℃
【0017】実施例2 33%Co/0. 35%Pd担持シリカ微粒球状触媒媒
9. 0gを用いた他は実施例1と同様の反応を行った。
反応粗液をガスクロマトグラフィーで定量分析した結
果、IPDAは89. 1%であった。他の主な副生成物
はIPAA(6.5%)とTMAB(4. 2%)であっ
た。
【0018】実施例3 実施例1と同じ反応器を用い33%Co/0. 65%R
u担持シリカ−アルミナ微粒球状触媒9. 0gを入れ、
CIP45. 0g、メタノール103. 5g及びアンモ
ニア21. 5gを仕込、水素圧70kg/cm2 、温度
100℃で反応を2時間行った。反応のための水素の追
加供給は40分以内に終了した。反応粗液を分析した結
果、IPDA92. 8%、IPAA2. 4%、TMAB
4. 0%であった。
【0019】実施例4 実施例1と同じ反応器を用い31%Co/0. 6%Rh
担持シリカ−アルミナ微粒球状触媒9. 0gを入れ、C
IP45. 0g、メタノール103. 5g及びアンモニ
ア22. 2gを仕込、水素圧70kg/cm2 、温度8
0℃で反応を2時間行った。反応のための水素の追加供
給は30分以内で終了した。反応粗液を分析した結果、
IPDA88. 7%、IPAA4. 4%、TMAB4.
4%であった。
【0020】実施例5 実施例1と同じ反応器を用い33%Co/1. 3%Pt
担持シリカ微粒球状触媒9. 0gを入れ、CIP45.
0g、メタノール103. 5g及びアンモニア22. 2
gを仕込、水素圧70kg/cm2 、温度80℃で反応
を2時間行った。反応のための水素の追加供給は40分
以内で終了した。反応粗液を分析した結果、IPDA9
2. 7%、IPAA3. 8%、TMAB3. 2%であっ
た。
【0021】実施例6 実施例1と同じ反応器を用い32%Co/0. 7%Au
担持シリカ微粒球状触媒9. 0gを入れ、CIP45.
0g、メタノール105. 3g及びアンモニア21.9
gを仕込、水素圧70kg/cm2 、温度100℃で反
応を2時間行った。 反応のための水素の追加供給は1
時間以内で終了した。反応粗液を分析した結果、IPD
A87. 6%、IPAA3. 6%、TMAB4. 9%で
あった。
【0022】実施例7 実施例1と同じ反応器を用い33%金属Co/0. 35
%Pd担持シリカ微粒球状触媒9. 0gを入れ、CIP
45. g、メタノール104. 3g及びアンモニア2
1. 1gを仕込、水素圧30kg/cm2 、温度120
℃で反応を2時間行った。反応のための水素の追加供給
は40分以内で終了した。反応粗液を分析した結果、I
PDA87. 8%、IPAA4. 6%、TMAB5. 7
%であった。
【0023】実施例8 実施例1と同じ反応器を用い33%Co/0. 35%P
d担持シリカ微粒球状触媒9. 0gを入れ、CIP4
5. 0g、メタノール103. 5g及びアンモニア2
2. 0gを仕込、水素圧50kg/cm2 、温度120
℃で反応を2時間行った。反応のための水素の追加供給
は30分以内で終了した。反応粗液を分析した結果、I
PDA89. 3%、IPAA3. 5%、TMAB5. 5
%であった。
【0024】実施例9 実施例1と同じ反応器を用い33%Co/0. 35%P
d/1. 6%Cu担持シリカ微粒球状触媒9. 0gを入
れ、CIP45. 0g、メタノール103. 5g及びア
ンモニア21. 4gを仕込、水素圧70kg/cm2
温度100℃で反応を2時間行った。反応のための水素
の追加供給は40分以内で終了した。反応粗液を分析し
た結果、IPDA89. 8%、IPAA3. 5%、TM
AB5.7%であった。
【0025】実施例10 実施例1と同じ反応器を用い31%Co/1. 6%Cu
/3. 2%Mn担持シリカ微粒球状触媒9. 0gを入
れ、CIP45. 0g、メタノール103. 5g及びア
ンモニア22. 2gを仕込、水素圧70kg/cm2
温度100℃で反応を2時間行った。反応のための水素
の追加供給は1時間以内で終了した。反応粗液を分析し
た結果、IPDA90. 6%、IPAA2. 4%、TM
AB6. 1%であった。
【0026】実施例11 実施例1と同じ反応器を用い32%Co/0. 66%R
h/1. 6%Cu担持シリカ微粒球状触媒9. 0gを入
れ、CIP45. 0g、メタノール103. 5g及びア
ンモニア22. 8gを仕込、水素圧70kg/cm2
温度100℃で反応を2時間行った。反応のための水素
の追加供給は40分以内で終了した。反応粗液を分析し
た結果、IPDA91. 4%、IPAA2. 8%、TM
AB5. 6%であった。
【0027】[触媒沈降速度]破砕したA)Co担持シ
リカ触媒(粒度分布2〜200μm)とB)Co/Cu
担持シリカ微粒球状触媒(粒度分布2〜200μm)を
反応例の反応液(比重0. 83、粘度1. 54〜1. 6
7cp、20℃)を用いて沈降速度(5. 5cmの高さ
の反応液中で触媒を懸濁させ、触媒のほとんどが沈むま
での時間)を測定した。A)毎秒0.00041cm、
B)毎秒0.019cmであった。
【0028】[コバルトの反応液への溶出量] A)破砕したCo担持シリカ触媒(粒度分布2〜200
μm)、B)ラネーCo触媒(粒度分布3〜300μ
m)及びC)Co/Cu担持シリカ微粒球状触媒(粒度
分布2〜200μm)を反応例1の反応条件で反応した
反応液中のコバルト溶出量を原子吸光で測定した。反応
液中への溶出率(%)はA)1. 85、B)2. 57、
C)0. 33であった。
【0029】[触媒使用前後の粒度分布] A)破砕したCo担持シリカ触媒(粒度分布2〜200
μm)、B)ラネーCo触媒(粒度分布3〜300μ
m)及びC)Co/Cu担持シリカ微粒球状触媒(粒度
分布2〜200μm)の20回の繰り返し実験使用前後
の粒度分布をレーザー回折光強度測定法で測定した。反
応前の金属コバルト担持触媒の粒度分布はできるだけラ
ネーコバルトの粒度分布にそろえた。破砕したCo担持
シリカ触媒A)及びラネーCo触媒B)は、使用後の粒
子径が使用前に比べかなり小さい方へシフトしている
が、Co/Cu担持シリカ微粒球状触媒は、使用前後の
粒子径の変化が少ない。
【0030】[反応液の濾過性]実施例1の条件を用い
て20回の繰り返し実験を行い、各回の反応液の濾過に
要する時間を測定した。フィルターは2μmの焼結フィ
ルターを用いた。2回目の反応からはオートクレーブの
デッドボリューム(40ml)を差し引いた量を仕込ん
で濾過する量をほぼ一定に保った。濾過時間は反応後オ
ートクレーブを冷却、除圧し、新たに窒素圧力5kg/
cm2 をかけて反応液が流出し始めた時点から流出し終
わるまでの時間とした。
【0031】
【発明の効果】本発明は、カルボニル基の還元アミノ化
及びニトリル基の水素化を同時に行う触媒として、コバ
ルトと銅、マンガン、貴金属の少なくとも一種を含有す
るシリカ及びシリカ- アルミナ微粒球状触媒を使用して
いるので、破砕して調製したコバルト触媒に比べると触
媒の表面が球状で、非常に滑らかであり、また銅、貴金
属及びマンガンの添加効果により、触媒の形状がほぼ一
定であり粒度分布及び平均粒子径の変化が少ないため、
副生成物の生成が少なく、選択性及び反応収率が高い
反応の繰り返しによる触媒使用前後の粒度分布の変化が
少なく、触媒が微粉化することによる反応活性及び選択
性の低下が少ない。反応中の触媒の摩耗、微粉化が少な
く(触媒使用後の粒度分布の平均粒子径が小さい方へシ
フトする割合が少なく)触媒を回収再使用する場合、触
媒の濾去が非常に容易である。アンモニア/CIPモル
比が下げられるためアンモニアの回収が容易である。コ
バルトの反応液への溶出が少ないので反応の繰り返しに
よる触媒活性及び選択性の低下が少ない。水素吸収速度
が速く生産性を向上できるなどの利点があり、また、ラ
ネーコバルトに比べると、反応液中の触媒スラリー濃度
を下げることができ、カルボニル基及びニトリル基を含
有する化合物濃度を上げることができるため、単位触媒
当りの生産性が向上できる。コバルトの反応液中への溶
出が少ないので反応の繰り返しによる触媒活性の低下及
び選択性の低下が少ない。水素吸収速度が速く生産性を
向上できる。触媒の取扱が比較的容易である。触媒固定
法による製造ができるなどの利点があり、従来技術に比
べ、連続反応における触媒回収の効率化(生産性の向
上)、触媒分離設備の省力化、反応収率の向上及び触媒
コスト面で著しく優れている。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イソホロンニトリルをコバルトと銅、マ
    ンガン、白金、銀、パラジウム、ルテニウム又はロジウ
    ムの少なくとも一種をシリカ又はシリカ−アルミナに担
    持させた微粒球状触媒の存在下に水素及びアンモニアと
    反応させることを特徴とするイソホロンジアミンの製造
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107857704A (zh) * 2017-11-21 2018-03-30 万华化学集团股份有限公司 一种制备3‑氨甲基‑3,5,5‑三甲基环己胺的方法及用于该方法的催化剂

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CN107857704B (zh) * 2017-11-21 2020-04-10 万华化学集团股份有限公司 一种制备3-氨甲基-3,5,5-三甲基环己胺的方法及用于该方法的催化剂

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