JPH0530156B2 - - Google Patents

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JPH0530156B2
JPH0530156B2 JP55078520A JP7852080A JPH0530156B2 JP H0530156 B2 JPH0530156 B2 JP H0530156B2 JP 55078520 A JP55078520 A JP 55078520A JP 7852080 A JP7852080 A JP 7852080A JP H0530156 B2 JPH0530156 B2 JP H0530156B2
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JP
Japan
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transistor
winding
amplifier
phase
rotor
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JP55078520A
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English (en)
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JPS576591A (en
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Koji Hagino
Kunyoshi Nakamura
Eiichi Kotake
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Nidec Advanced Motor Corp
Original Assignee
Japan Servo Corp
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Publication date
Application filed by Japan Servo Corp filed Critical Japan Servo Corp
Priority to JP7852080A priority Critical patent/JPS576591A/ja
Priority to US06/240,225 priority patent/US4435673A/en
Publication of JPS576591A publication Critical patent/JPS576591A/ja
Publication of JPH0530156B2 publication Critical patent/JPH0530156B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/06Arrangements for speed regulation of a single motor wherein the motor speed is measured and compared with a given physical value so as to adjust the motor speed
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K29/00Motors or generators having non-mechanical commutating devices, e.g. discharge tubes or semiconductor devices
    • H02K29/06Motors or generators having non-mechanical commutating devices, e.g. discharge tubes or semiconductor devices with position sensing devices
    • H02K29/08Motors or generators having non-mechanical commutating devices, e.g. discharge tubes or semiconductor devices with position sensing devices using magnetic effect devices, e.g. Hall-plates, magneto-resistors

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Brushless Motors (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は直流無刷子電動機とその駆動制御装置
に係り、特に、情報の記録又は再生のためにデイ
スク状の記録媒体を検出器に対して相対運動させ
る磁気デイスク駆動装置等の駆動源として用いる
のに適する直流無刷子電動機とその駆動制御装置
に関する。
従来技術とその問題点を第1図〜第5図によつ
て述べる。第1図は従来から使用されている磁気
デイスク駆動装置の一例の説明図でaは平面図
を、dはその側面図を示す。第1図において、1
01は装置を覆う外箱108に固定の基板、10
2は磁気デイスク107を軸支する軸受部、10
3は駆動用電動機、104及び105はそれぞれ
プーリ、106はベルトである。駆動用電動機1
03の回転をプーリ104、ベルト106、プー
リ105を介して磁気デイスク107に伝達して
磁気デイスク107を一定速度で回転させ、この
磁気デイスク107に接近して設けた磁気ヘツド
(図示せず)により磁気デイスク107に情報を
記録したり又は再生したりする。
第1図の駆動用電動機103の働きは、磁気デ
イスク107を一定の速度で回転させるにある
が、従来は駆動用電動機103として誘導電動機
が多く用いられていた。しかし、誘導電動機とプ
ーリ及びベルトによつて駆動する従来の装置には
多くの問題点があつた。即ち、誘導電動機は電源
の周波数により同期速度が変るので使用電源の周
波数によりプーリの径を変更して磁気デイスクの
回転速度を一致させる必要があること、プーリと
ベルト間の滑りを防ぐためにベルトに強い張力を
加えていることから電動機軸受け及び磁気デイス
ク軸受けに強い側圧と軸方向荷重と複雑な力を受
け特別な設計を必要とすること、強い予圧とベル
トの側圧により大きな動力損失が生じこれにベル
トの伝達損失も加わつて正味動力よりはるかに大
きな容量の誘導電動機を必要とすること、また、
慣性モーメントの大きき磁気デイスクを駆動する
ので起動より安定速度に達するまでに長時間を要
し時間と電力の損失が大きいこと、さらに、プー
リとベルトによる駆動方式であるのでベルトの磨
耗粉が飛散して装置の箱内を汚染し磁気デイスク
室と機構部室との間の空気の流通を断つなどの工
夫を必要としこれに加えて磨耗したベルトの交換
や磨耗粉の清掃等の保守を必要とし運転稼動率を
低下させる等の問題点があつた。
これに対処して、従来、磁気デイスクや録音円
板等の回転軸と直流無刷子電動機の出力軸とを共
通にして、プーリとベルトによる動力伝達方式を
用いないで、磁気デイスク等を電動機で直接駆動
する方式が採用されている。第2図は従来からレ
コードプレーヤのターンテーブル駆動用等に使用
されている直流無刷子電動機の駆動回路の一例を
示す図である。第2図において110はマグネツ
ト回転子であり、111と112はマグネツト回
転子110と対向し小空隙を介して配設された固
定子巻線であり111と112とは電気角で90度
の位置に配設されており、113と114は固定
子巻線111,112に近接して配設された磁気
感応素子、例えばホール素子、であり、磁気感応
素子113は第1相の固定子巻線111をほぼ中
央で回転子110の回転角度に対しほぼ正弦波状
の出力電圧が得られる位置に配設され、この磁気
感応素子113の出力電圧が増幅器120で増幅
されて固定子巻線111に電流を流す回路接続と
なつており、同様に磁気感応素子114は第2相
の固定子巻線112のほぼ中央で回転子110の
回転角度に対しほぼ余弦波状の出力電圧が得られ
る位置に配設され、この磁気感応素子114の出
力電圧が増幅器130で増幅されて固定子巻線1
12に電流を流す回路接続となつている。なお、
増幅器120は第2図の例では演算増幅器121
と4個のトランジスタ122,123,124,
125と4個の抵抗126,127,128,1
29とで構成されており、増幅器130は演算増
幅器131と4個のトランジスタ132,13
3,134,135と4個の抵抗136,13
7,138,139とで構成されている。
第3図は第2図の無刷子電動機の回転子110
の回転角度と、第1相の固定子巻線111に流れ
る電流i111と第2相の固定子巻線112に流
れる電流i112との関係を示す図で、電流i1
11とi112との間には電気角で90度(π/2
ラデイアン)の位相差がある。この場合の出力ト
ルクは、回転子110の回転角度をθとし、第1
相の固定子巻線により発生するトルクをT1、第
2相の固定子巻線により発生するトルクをT2
合成トルクをT0とすると、Kを定数として T1=K・sin2θ、T2=K・cos2θ、 T0=K・(sin2θ+cos2θ)=Kとなり、回転子1
10の回転角度θに関せず一定のトルクとなり、
レコードプレーヤのターンテーブル駆動等に用い
て回転むらを小さくすることが可能となる。
しかしながら第2図従来例にも次のような問題
点があつた。即ち、第2図従来例において完全に
トルクむらを無くし、一定トルクの運転を実現す
るためには、磁気感応素子113,114の出力
が正方向と負方向で全く対称になることと固定子
巻線111と112で全く同じ形状で正確に90度
の位相差となる位置に配設され、かつ固定子巻線
と磁気感応素子との間の関係位置が正確であるこ
とが必要であるが、現実の電動機では上記の各種
の特性や位置関係の不正確さを種々の調節手段で
補正してトルクむらを小さくしているのが実情で
ある。
この中で特に重要な点は、磁気感応素子の特性
が正方向と負方向の出力が異なることと、取付け
位置を正確にするのが困難なことで、これらに起
因する不具合は、逆方向のトルクが発生し大きな
トルクむらを生ずることで、これを補正するため
に個々の磁気感応素子ごとに特性を調査した上で
調整しなければならず、量産を阻害する一原因と
なつている。
さらに、第2図従来例の構成では固定子巻線に
正弦波電流を流すことが必要であるから増幅器1
20,130は直線領域で動作させる必要があ
り、電流効率が悪いという問題がある。効率の改
善には増幅器の動作領域を直流領域より飽和領域
に拡大し、いわゆる、スイツチング駆動方式とす
るのが良いが第2図従来構成のままでスイツチン
グ駆動方式とすると、トルク変動が増大し大きな
振動騒音を発生する不都合がある。
これに対し、磁気感応素子と増幅器と固定子巻
線とで構成される1相分の駆動系を3組とし、即
ち3相とし、各相巻線の配置ピツチを120度した
3相駆動回路が従来から提案されている。第4図
はその従来回路の一例を示す図である。第4図に
おいて、151は第1相の固定子巻線、152は
第2相の固定子巻線、153は第3相の固定子巻
線161,162,163はそれぞれ固定子巻線
151,152,153に対応して配置された磁
気感応素子、A1,A2,A3は各磁気感応素子の出
力を増幅する増幅器、170は120度通電ロジツ
ク部、180は直流無刷子電動機の回転子の回転
速度に比例した周波数信号を検出している速度発
電機、190は速度発電機180の出力周波数信
号を直流電圧信号に変換する周波数・電圧変換
器、200は120度通電ロジツク部170からの
出力信号と周波数・電圧変換器190からの出力
信号を入力に受けて各相固定子巻線151,15
2,153に流す電流i151,i152,i1
53を出力する電流制御回路、201〜206は
電流制御回路200の出力を増幅するトランジス
タ群、VHは磁気感応素子としてホール素子を用
いる場合のホールバイアス源、VCCはトランジス
タ群201〜206の駆動電圧源である。第4図
回路は、磁気感応素子161,162,163を
固定子巻線151,152,153にそれぞれ近
接して配設し、回転子の磁界を検出してこれを増
幅器A1,A2,A3を介して120度通電ロジツク部
に入力し、その出力をトランジスタ201〜20
6で構成される3相バイポーラ駆動増幅器で増幅
して3相の固定子巻線151,152,153に
電流を流す構成となつている。第5図は、第4図
回路における回転子の回転角度に対する磁気感応
素子及び各相固定子巻線に流れる電流及びトルク
との関係を1相分について示す図である。
第2図従来例の構成と第4図従来例の構成との
相異は、第2図が2相で第4図が3相であるため
に第2図の構成では、磁気感応素子の出力は正側
と負側それぞれ180度の範囲がそのまま増幅され
て固定子巻線に通電するのに対し、第4図の構成
では、磁気感応素子の出力は正側と負側でそれぞ
れ180度の出力であるが、固定子巻線には120度ご
とに通電する形とするために、120度の通電指令
を得る120度通電ロジツク部を設けている点であ
る。第5図に示すように一般に台形着磁されたマ
グネツト磁界に対し、ほぼ平坦な中央部120度の
部分で巻線電流が流れるので、トルクは磁界と電
流の積として平坦な値となる。第5図は1相分に
ついて示しているが、3相分を合成したトルクも
トルクリツプルの少ないものとなる。すなわち、
第2図従来方式における、(イ)磁気感応素子の特性
が正方向と負方向とで異なること、(ロ)磁気感応素
子の取付位置に正確さを要すること、(ハ)固定子巻
線に正弦波電流を流す必要があり、効率が悪く、
この効率を改善するためにスイツチング駆動とす
るとトルク変動が大きくなる、という諸問題がい
ずれも第4図の3相駆動方式とすることにより解
決されることになり、磁気感応素子の取付けや巻
線の配置に多少の位置ずれがあつても、電流切換
え時点が前後するだけで、逆トルクは発生しない
から大きなトルクリツプルを生じることはない。
しかしこの第4図従来例方式は120度通電を行な
うために120度通電ロジツク回路を必要とし、回
路が複雑になるという問題があつた。
本発明の目的は、第4図従来方式での上記問題
点を解決し、120度通電のロジツク回路を不要と
する3相通電駆動方式の駆動制御装置を提供する
こと、特に磁気デイスク駆動装置等に適する直流
無刷子電動機とその駆動制御装置を提供するにあ
る。
以下図面により本発明を説明する。
第6図は本発明の直流無刷子電動機の一実施例
を示す縦断面図であり、これは直接駆動方式の磁
気デイスク駆動装置に用いる直流無刷子電動機の
場合である。第6図において、1は回転子軸、2
はマグネツト側ヨーク、3はマグネツト回転子、
4は固定子巻線、5は固定子巻線4を保持する絶
縁板、6はフエライト製の固定子側ヨーク、7は
電動機基板、8は磁気デイスク取付用ハブ、9及
び10は球軸受け、11はスペーサ、12はカラ
ー、13は予圧用バネ、14は磁気デイスク取付
用ハブ側のラビリンス用ひだ、15は電動機基板
側のラビリンス用ひだである。磁気デイスク取付
用ハブ8の上面にデイスク(図示省略)が着脱可
能に装着される。回転子軸1は電動機の回転軸で
あると同時に磁気デイスク取付用ハブ8の回転軸
をも兼ねている。マグネツト回転子3は円環状に
作られ、その下方端面側がマグネツト側ヨーク2
に固定されており、このマグネツト側ヨーク2が
回転子軸1と一体的に回転するように、回転子軸
1に取付けられている。マグネツト回転子3の上
方端面は第7図に例示するように自然数1、2、
3……のいずれかに4を乗じた極数P(実施例で
は8極)に着磁されている。絶縁板5の下方端面
には固定子巻線4が取付けられ、上方端面にはフ
エライト製のヨーク6が取付けられており、そし
て固定子巻線4の下端面がマグネツト回転子3の
上端面と小空隙を介して対向するように、絶縁板
5が電動機基板7に固定される。回転子軸1は電
動機基板7に保持された球軸受け9,10に回転
自在に軸支されている。スペーサ11は図示しな
いネジによつて電動機基板7に固定されている。
第8図は絶縁板5に固定子巻線と磁気感応素子
とが取付けられた状態の一実施例図であり、固定
子巻線の素巻線が41〜46の6個、磁気感応素
子が51,52,53の3個の場合である。各相
巻線の素巻線の個数Nと、マグネツト回転子の着
磁の極数Pとの間にはP=4Nの関係があり、実
施例ではP=8でNは2となり、3相であるから
素巻線の全数は6となる。また、例えばN=3と
すると素巻線の全数は9、P=12が対応すること
になる。素巻線41を基準に時計廻りに角度を測
つて360/N即ち180度の位置にある素巻線44と
素巻線41とを直列又は並列に同極性となるよう
に接続して第3相の巻線群W3とし、同様に素巻
線42と45とを直列又は並列にかつ同極性とな
るように接続して第1相の巻線群W1とし、素巻
線43と46とを直列又は並列にかつ同極性に接
続して第2相の巻線群W2とし、第3相の巻線群
W3の巻終りと第1相の巻線群W1の巻始めとを接
続してU点とし、第1相の巻線群W1の巻終りと
第2相の巻線群W2の巻始めとを接続してV点と
し、第2相の巻線群W2の巻終りと第3相の巻線
群W3の巻始めとを接続敷してW点とすると、3
相のΔ結線の電機子巻線が構成され、三角形の各
頂点がU点、V点、W点と命名されたことにな
る。なお、図示では磁気感応素子51,52,5
3がそれぞれの固定子巻線の素巻線41,42,
43の中央位置にあるように見えるが、これは、
より詳細には第10図で後述するように、それぞ
れの中央位置から電気角でπ/6だけずれた位置
に配置されるものである。
第9図は本発明の直流無刷子電動機の駆動制御
回路の一実施例図である。Q1,Q2,Q3は第1番
目のコプリメンタリ形(以下相補形と呼ぶ)増幅
器の構成要素をなすトランジスタで、入力トラン
ジスタQ1のベース端に磁気感応素子51の出力
を入力され、増幅器出力点a、即ち出力トランジ
スタQ2,Q3の両エミツタ接続点、が3相Δ結線
のU点に接続される。同様に、Q4,Q5,Q6は
第2番目の相補形増幅器を構成するトランジスタ
で、入力トランジスタQ4のベース端に磁気感応
素子52の出力を入力され、増幅器出力点bが3
相Δ結線のV点に接続され、また、Q7,Q8,Q9
は第3番目の相補形増幅器を構成するトランジス
タで、入力トランジスタQ7のベース端に磁気感
応素子53の出力を入力され、増幅器出力点cが
3相Δ結線のW点に接続される。55は回転子M
の速度を検出する速度検出器であり、54は速度
制御回路で各相補形増幅器への印加電圧を検出速
度信号に応じて制御する。57,56は電源端子
である。なお、R1,R3,R4,R6,R7,R9はそれ
ぞれ図示位置に挿入された抵抗である。
第10図はマグネツト回転子3の8極に着磁さ
れた各磁極の位置、、……と、固定子巻線
4の接続と、磁気感応素子51〜53との相対関
係を示す展開図であり、第11図はマグネツト回
転子3の回転角度(電気角)に対する、各相の磁
気感応素子51〜53の出力と、巻線端子電圧
と、巻線電流との関係を示す図で、巻線電流の正
負は第9図に示した矢印方向を正としている。
第10図において、磁気感応素子51は巻線4
2の中央に、52は巻線43の中央に、53は巻
線41の中央の位置に夫々配置され、巻線の端子
U,V,Wは第9図に示した駆動回路の所定の位
置に接続されている。
第9図、第10図及び第11図により駆動回路
の動作を説明する。第10図に示した回転子回転
角を第11図の「0」度の位置とすると、第11
図aに示すように、磁気感応素子52と52より
正の出力が発生し、53の出力は零である。した
がつて、トランジスタQ1,Q2,Q4,Q5がオン、
Q7,Q8がオフとなり、bに示すように巻線端子
U,Vが零電位、Wが高電位となり、各巻線W1
W2,W3の電流i1,i2,i3はcに示すように、i1
零、i2は負の方向に、i3は正の方向に電流が流れ
る。この状態は回転子がπ/3ラジアン回転する
間継続し、π/3の位置で磁気感応素子52,5
3の出力が零となり、51の出力が正となり、ト
ランジスタQ1,Q2がオン、Q4,Q5,Q7,Q8がオ
フとなるから、巻線端子Uが零電位、V,Wが高
電位となり、各巻線の電流はi1が負の方向に、i2
が零、i3が正の方向に夫々流れる。回転子が2π/
3に達するまで同じ状態が継続し、2π/3の位
置に達すると、磁気感応素子51,53の出力が
正、52の出力が零となり、トランジスタQ1
Q2,Q7,Q8がオン、Q4,Q5がオフとなつて巻線
端子U,Wが零電位、Vが高電位となり、巻線電
流i1が負の方向に、i2が正の方向に夫々流れ、i3
は零となる。
上記のように本発明による駆動回路は、3組の
相補形増幅器の接地側トランジスタに夫々磁気感
応素子を接続し、磁気感応素子より正の出力が出
ると相補形増幅器の出力端子が零電位となり、磁
気感応素子の出力が零のときには相補形増幅器の
出力端子が高電位となるように構成され、磁気感
応素子51,52,53の出力状態が、回転子が
π/3回転する毎に順次変化するので、巻線W1
W2,W3には常に2個の巻線に電流が流れ、回転
子がπ/3回転する毎に通電巻線の組合せが順次
変化し、従来技術のような複雑なロジツ回路を使
用しないで、2π/3(即ち120度)通電ができる
ようになり、このため、トルクリツプルの少ない
電動機が得られる。又3個の磁気感応素子は第1
0図においては巻線42,43,41の中央に配
置してあるが、巻線41と42との中間、巻線4
2と43との中間、巻線43と41との中間の位
置に夫々配置しても同じ効果が得られ、更に各巻
線の中央か、巻線と巻線との中央に等価な位置で
あつてもよい。
さらに、第6図に示した電動機構造において、
従来の直流無刷子電動機では固定子側ヨーク6の
材料として電磁軟鋼や珪素鋼板等を使用していた
ために、回転子の回転により固定子側ヨーク6内
に渦電流が発生し、回転子の回転を妨げる働きを
し、その力に対抗するだけ余分の電流が流れ、電
動機の効率を低下させていた。しかし、従来のレ
コードプレーヤ等の駆動源に使用する場合は、回
転速度が33 1/3r.p.m又は45r.p.r等と極めて低い
ことから、固定子側ヨーク6で発生する鉄損の大
きさも小さく、効率を問題にするよりもむしろ製
造コストを重視し、低価格の冷間圧延鋼板等が使
用されていた。
これに対し、磁気デイスク駆動装置等に使用す
る電動機においては回転数が例えば3600r.p.m等
とレコードプレーヤ用等に比べると約100倍以上
となり、鉄損は通過磁束の周波数の2乗に比例す
るので、鉄損量は1002=10000倍となり、無視で
きないほど大きくなる。そこで本発明において
は、固定子側ヨーク6として、高周波数において
も大きな電気抵抗値を持ち、かつ、軟磁性のフエ
ライト材を使用する。これにより固定子側ヨーク
6の鉄損を大幅に減らし、その効率を入力電流で
比較すると、固定子側ヨーク6を冷間圧延鋼板で
製作した場合に比較して40%減少させることがで
きた。
第12図は本発明の他の実施例を示す駆動制御
回路図である。第12図実施例が第9図実施例と
相異する点は、抵抗R2,R5,R8及びコンデンサ
C1,C2,C3が追加設置された点にある。即ち、
第1番目の相補形増幅器について述べれば、出力
側NPN形トランジスタQ3のコレクタとベース間
を、2つの抵抗R2とR1の直列接続回路でつなぎ、
これらの抵抗R1,R2の中間接続点dをコンデン
サC1を介して出力点a(即ちNPN形トランジスタ
Q3とカスケードに接続されたPNP形トランジス
タQ2の各エミツタ端子を接続した点)に接続す
る構成とした点である。第2番目の相補形増幅器
及び第3番目の相補形増幅器も同じ構成である。
ここで、本発明の駆動回路中に用いる相補形増
幅器の動作について述べる。まず第9図の増幅器
は次のように動作する。第1番目の回路において
磁気感応素子51より正の出力がある時にトラン
ジスタQ1がオンになり、従つてトランジスタQ2
がオン、トランジスタQ3はオフとなる。磁気感
応素子51より正の出力がない時は、トランジス
タQ1はオフ、Q2もオフ、Q3はオンとなる。第2
番目の回路及び第3番目の回路でも同じように動
作し、この動作による各相の磁気感応素子の出
力、固定子巻線の端子電圧、巻線電流と回転子回
転角度との関係は第11図において、角度0の時
点に着目すると、磁気感応素子51,52は正の
出力、53は出力零となつているから、各相増幅
器のトランジスタのオン、オフ関係は、第1相で
はQ1とQ2がオン、Q3がオフ、第2相ではQ4とQ5
がオン、Q6がオフ、第3相ではQ7とQ8がオフ、
Q9がオンとなつている。この結果固定子巻線の
端子はUとVが共に零電位となり、Wが高電位と
なるから、固定子巻線W3には電流i3が正方向に、
W2は電流i2が負方向に、W1にはUとVが同電位
で電流が流れずi1=0であり、この状態は角度0
〜π/3まで続く。このときにトランジスタ
Q7Q8Q9回路の電圧降下を検討すると、Q7とQ8
オフ、Q9がオンの時のQ9の電圧降下V1はV1=iB
(Q9)・R1+VBE(Q9)となり、一方、同時点で第
2相ではQ4とQ5がオン、Q6オフであり、Q4Q5
路の電圧降下V2はV2=VCE(SAT)(Q4)+VBE(Q5)と
なる。V1とV2とを比較すると、V1はトランジス
タQ0の駆動が飽和領域に達していないので、V1
の方がV2に比し大きいことが判り、これが増幅
器の効率を低下させている。これに対し第12図
の回路構成では、コンデンサが挿入されており、
トランジスタQ9がオフからオンとなる時にQ9
ベースに大きな励振電流を流し、Q9を飽和させ
て、Q9回路の電圧降下を低下させ、増幅器の効
率を高くする工夫をしている。この回路の動作を
さらに詳述する。第11図で角度0より少し左の
状態を考えると磁気感応素子53は出力が正であ
り、トランジスタQ7とQ8がオン、Q9がオフとな
つている。この状態でコンデンサC1にはVC
VCC/2(R7/R7+R8)なる電圧が充電される。ここに VCCは電源電圧である。次に回転子の回転が進ん
で角度0となると磁気感応素子51の出力が零と
なり、Q7とQ8がオフ、Q9がオンとなるがこのと
きf点の電位は電源電圧VCCに、コンデンサC3
の充電電圧が加えられVCC+VCC/2(R7/R7+R8)と なり、Q9のベース電位はコレクタの電位VCCより
高くなり、Q9は完全に飽和するまて励振され、
Q9回路の電圧降下V1はV1=VCE(SAT)(Q9)となり、
増幅器の効率が改善され、同一の電源電圧VCC
運転しても第9図回路と第12図回路とでは、第
13図に示すような差を生じる。第13図の横軸
は回転数、縦軸はトルクを表わす。破線で示した
曲線9が第9図回路によるトルク・回転数曲線、
実線で示した曲線12が第12図回路によるトル
ク・回転数曲線である。第12図回路の場合の方
が、定格回転数N1の運転時のトルクがT9より
T12と増加する。一方、この出力増加は、回転子
が回転しトランジスタQ7,Q8とトランジスタQ9
とが交互にオン、オフしてコンデンサC3が充放
電を行なつている時に生ずるもので、回転子が停
止している時にはトランジスタQ9が未飽和とな、
電流が減少してトルクも減少する。この性質は電
動機出力軸が、万一、拘束された時の、巻線の発
熱や焼損を防止するための手段として利用するこ
とも可能である。
以上説明したように、本発明によれば、被駆動
対象物体を直流無刷子電動機出力軸で直接駆動す
る方式であるので、従来方式で問題となつた電源
周波数による機構部の変更は必要なくなり、起動
後短時間で安定速度に達し、ベルトの磨耗粉は発
生せず、小形高性能でしかも保守に手間がかから
ない等の利点があり、さらに駆動回路としてロジ
ツク回路を使用しない非常に簡単な回路方式で従
来回路で問題となつた逆トルクに起因するトルク
むらを防止できるようになり、また、電動機内の
固定子側ヨークとして高周波において、高抵抗値
を持つフエライト材を使用したことにより、磁気
デイスク駆動装置のような高速回転される用途に
本発明を適用する場合にも渦電流損を小さくする
ことができ、電動機の運転効率を向上させ得るな
どの効果を生じる。
なお、実施例においては、説明の都合上、電動
機軸を鉛直方向に保持して使用するとして説明し
たが、本発明は軸方向には限定されず、電動機軸
を水平方向に、あるいは任意に傾斜させて使用す
る用途にも適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の磁気デイスク駆動装置の説明
図、第2図は従来の直流無刷子電動機駆動回路
図、第3図は第2図の回転子回転角度と巻線電流
との関係図、第4図は従来の改良回路例を示す
図、第5図は第4図の回転子回転角度に対する磁
気感応素子出力及び巻線電流、トルクの関係を示
す図、第6図は本発明の一実施例の縦断面図、第
7図は第6図のマグネツト回転子の着磁状態を示
す図、第8図は第6図の絶縁板の下面図、第9図
は本発明の駆動回路の一実施例図、第10図は第
9図におけるマグネツト回転子の磁極位置、固定
子巻線の接続、磁気感応素子配置位置の関係を示
す展開図、第11図は第9図におけるマグネツト
回転子回転角度に対する、磁気感応素子出力、巻
線端子電圧巻線電流を示す図、第12図は本発明
の他の実施例を示す駆動回路図、第13図は第9
図回路及び第12図回路による回転子軸回転数と
出力トルクとの関係を比較する図である。 符号の説明、1……回転子軸、2……マグネツ
ト側ヨーク、3……マグネツト回転子、4……固
定子巻線、5……絶縁板、6……固定子側ヨー
ク、7……電動機基板、8……磁気デイスク取付
用ハブ、9,10……球軸受け、11……スペー
サ、12……カラー、13……予圧用バネ、1
4,15……ラビリンス用ひだ、41〜46……
素巻線、51〜53……磁気感応素子。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 回転駆動させようとする対象物体が上面上に
    着脱可能に装着されるハブと、このハブの下方に
    同軸に直結されかつ軸受けを介して電動機基板に
    回転可能に軸支される回転子軸と、円環の端面方
    向に自然数1、2、3、……のいずれかに4を乗
    じた極数Pとなるように着磁された円環状のマグ
    ネツト回転子を前記回転子軸に一体的に取付ける
    ヨークと、前記マグネツト回転子と小空〓を介し
    て対向するように配置される固定子巻線と前記マ
    グネツト回転子の磁界を検出する磁気感応素子と
    が下面に取付けられかつ上面には固定子側ヨーク
    が取付けられていて前記電動機基板に固定取付け
    られる絶縁板とを備えた直流無刷子電動機と、前
    記固定子巻線を3相Δ結線で形成し各相巻線は前
    記マグネツト回転子の着磁の極数PとP=4Nの
    関係にある自然数N個の素巻線から成り、これら
    の3N個の素巻線群は回転子軸を中心とする同心
    円上に円周を等配する位置に配設され、かつ
    360/N度ごとに配設した素巻線を一群として直
    列または並列に接続して各相を形成する巻線とな
    つており、前記磁気感応素子は3個設けられ、各
    相巻線の中央もしくは巻線間の中央か、あるいは
    上記の位置と等価な位置にそれぞれ配置し、これ
    らの磁気感応素子はその正側の出力信号のみが取
    出されてそれぞれ増幅器を介して前記3相の固定
    子巻線に順次電流を流すようにして前記回転子軸
    を駆動させる駆動回路とを設けたことを特徴とす
    る直流無刷子電動機とその駆動制御装置。 2 特許請求の範囲第1項記載の装置において、
    前記直流無刷子電動機内の固定子側ヨークは、高
    周波において大きな電気抵抗値を持ちかつ軟磁性
    を有するフエライト材から成る固定子側ヨークで
    あることを特徴とする直流無刷子電動機とその駆
    動制御装置。 3 特許請求の範囲第1項記載の装置において、
    前記駆動回路内の各増幅器は、3個のトランジス
    タを有し、第1のNPN形トランジスタはベース
    端が増幅器への信号入力端となり、エミツタ端は
    接地され、コレクタ端は抵抗を介して電源電圧に
    接続し、第2のPNP形トランジスタはベース端
    が前記第1のトランジスタのコレクタ端に接続さ
    れ、コレクタ端は接地され、第3のNPN形トラ
    ンジスタはベース端が前記第1のトランジスタの
    コレクタ端に接続され、コレクタ端は電源電圧に
    接続され、第2及び第3の各トランジスタのエミ
    ツタ端が共通接続されて増幅器の信号出力端とな
    る相補形増幅器であることを特徴とする直流無刷
    子電動機とその駆動制御装置。 4 特許請求の範囲第1項記載の装置において、
    前記駆動回路内の各増幅器は、3個のトランジス
    タを有し、第1のNPN形トランジスタはベース
    端が増幅器への信号入力端となり、エミツタ端は
    接地され、コレクタ端は2つの抵抗の直列接続回
    路を介して電源電圧に接続され、第2のPNP形
    トランジスタはベース端が前記第1のトランジス
    タのコレクタ端に接続され、コレクタ端は接地さ
    れ、第3のNPN形トランジスタはベース端が前
    記第1のトランジスタのコレクタ端に接続され、
    コレクタ端は電源電圧に接続され、第2及び第3
    の各トランジスタのエミツタ端が共通接続され
    て、コンデンサを介して前記2つの抵抗の中間接
    続点に接続されると共に増幅器の信号出力端とな
    る相補形増幅器であることを特徴とする直流無刷
    子電動機とその駆動制御装置。
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