JPH05300781A - 電動機の速度制御装置 - Google Patents

電動機の速度制御装置

Info

Publication number
JPH05300781A
JPH05300781A JP4095020A JP9502092A JPH05300781A JP H05300781 A JPH05300781 A JP H05300781A JP 4095020 A JP4095020 A JP 4095020A JP 9502092 A JP9502092 A JP 9502092A JP H05300781 A JPH05300781 A JP H05300781A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
output
load
value
torque
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4095020A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Yamada
哲夫 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP4095020A priority Critical patent/JPH05300781A/ja
Publication of JPH05300781A publication Critical patent/JPH05300781A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 極低速域の速度制御系の安定化を図ったもの
である。 【構成】 電動機と負荷が弾性軸で結合されている2慣
性系のモデル17の回転速度をパルスエンコーダ36で
検出する。このパルスエンコーダ36の出力値と、電動
機のトルク指令とから速度推定オブザーバ部31により
速度推定値を得る。この推定値は近似負荷トルク推定オ
ブザーバ部18と高速軸トルク推定部26の速度信号と
なる。オブザーバ部18とトルク推定部26の出力は偏
差検出部25に供給される。偏差検出部25の出力には
負荷加速度信号が得られ、この信号が速度制御系にフィ
ードバック信号として供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電動機と負荷が弾性軸
で結合されている2慣性ねじり振動系において、速度検
出器にパルスエンコーダを用いた速度制御系の極低速域
における電動機の速度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にパルスエンコーダを用いた電動機
の速度制御系では極低速域において、エンコーダパルス
間隔が速度制御周期より長くなり、その速度制御周期に
おいて正確な速度情報が得られなくなる。このため、極
低速域では速度制御系が以下に述べるように不安定にな
ることが知られている。
【0003】電動機の回転軸に連結されたパルスエンコ
ーダは電動機の低速域で図2(c)に示すようなパルス
を発生する。すなわち、電動機の低速域での時間tに対
する回転速度ωMは図2(a)に示すように直線的に変
化するが、時間tに対する位置θは図2(b)に示すよ
うに曲線的に変化する。従って、パルスエンコーダに得
られるパルスは時間tの経過とともにパルス間隔が図2
(c)のように狭くなってくる。図2(c)のパルス情
報からその情報が変化したときに、パルス間隔TPjとパ
ルス変化量とによりパルス間隔TPj間の平均速度ωMj
図2(d)に示すように求まる。このため、パルス間隔
Pjが速度制御周期より長いと、この間の速度が検出で
きないため、前回値の平均速度ωMj-1を使用する。その
ため真値速度ωMとの偏差が大きくなり、速度制御が不
安定となる。
【0004】上記のような速度制御の不安定を改善する
手段として特開平2−307384号公報がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のようにパルスエ
ンコーダを用いた速度制御系では極低速域で速度制御系
が不安定になるが、この問題はエレベータや鉄鋼の圧延
機、ロボットのアームなど電動機と負荷が剛性の低い軸
で結合されている2慣性ねじり振動系の速度制御におい
ても同様に発生する。また、ねじり振動が発生すると、
速度応答が上げられない問題もある。
【0006】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、極低速域の速度推定とねじり振動抑制が可能とな
るようにして速度制御系を安定化させることができるよ
うにした電動機の速度制御装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するために、電動機と負荷が弾性軸で結合されてい
る2慣性ねじり振動系の電動機を速度制御するものにお
いて、前記電動機の速度をパルス出力として送出する速
度検出器と、最小次元の負荷トルク推定値オブザーバを
速度制御周期と速度検出周期とにおける離散系モデルに
変換し、前記速度検出器から出力されるパルス間隔での
速度を推定する速度推定オブザーバ部と、前記電動機の
トルク指令と電動機の速度とが入力され、電動機と負荷
の機械時定数の和をモデル機械時定数に設定し、最小次
元オブザーバまたは完全次元オブザーバで負荷トルクを
推定して、出力に負荷トルク推定値を得る近似負荷トル
ク推定オブザーバ部と、前記電動機のトルク指令と電動
機の速度を微分した値とを減算し、出力に高速の軸トル
ク推定値を得る高速軸トルク推定部と、この高速軸トル
ク推定部からの推定値と前記近似負荷トルク推定オブザ
ーバ部からの負荷トルク推定値とを減算し、出力に負荷
加速度相当の値を得る減算部と、この減算部の出力に得
られた負荷加速度相当の値が入力されるダンピング決定
用のアンプと、速度指令と前記電動機の速度との偏差出
力が供給される第1の制御アンプと、この第1の制御ア
ンプの出力と前記ダンピング決定用のアンプの出力との
偏差出力が供給され、トルク指令にフィードバック補償
を行う第2の制御アンプと、この第2の制御アンプの出
力と前記近似負荷トルク推定オブザーバ部からの負荷ト
ルク推定値出力とが供給され、両出力を加算して前記電
動機のトルク指令にフィードフォワード補償を行うとと
もに電動機の速度を制御する出力を送出する加算部とを
備えたものである。
【0008】
【作用】電動機の速度が低速域になると、速度検出器か
らのパルス間隔が速度制御周期より長くなって、正確な
速度情報が得られなくなる。最小次元の負荷トルク推定
値オブザーバを用いてパルス間の速度を推定して推定速
度を得る。この推定速度を速度情報とする。この速度情
報を微分した値と電動機のトルク指令とから高速軸トル
ク推定値を得る。この高速軸トルク推定値と近似負荷ト
ルク推定オブザーバ部からの負荷トルク推定値から負荷
加速度相当の値を得る。この値はダンピング決定用のア
ンプに入力して増幅し、そのアンプからの出力を用いて
電動機のトルク指令にフィードバック近似負荷加速度制
御を行う。これとともに負荷トルク推定値を電動機のト
ルク指令に加算してフィードフォワード補償を行う。
【0009】
【実施例】以下この発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1において、11は電動機の速度指令ωM
と、後述の速度推定オブザーバ部の速度推定値との偏差
を得る偏差検出部で、この偏差検出部11の出力値はゲ
インKwcの第1の制御アンプ12で増幅されて第1の
減算部13のプラス入力端に供給される。第1の減算部
13のマイナス入力端にはダンピング決定用のアンプ1
4からの出力値が供給されて、その減算部13の出力に
は両値の減算値が得られる。この減算値は第2の制御ア
ンプ15で増幅して電動機のトルク指令にフィードバッ
ク補償を行う。第2の制御アンプ15の出力は加算部1
6の第1入力端に供給され、その第2入力端には後述の
負荷トルク推定値が供給される。この加算部16は負荷
トルク推定値をトルク指令に加算してフィードフォワー
ド補償を行う。加算部16の出力端に得られた電動機の
トルク指令は2慣性モデル17に供給される。
【0010】18は近似負荷トルク推定オブザーバ部
で、このオブザーバ部18は電動機のトルク指令がプラ
ス入力端に供給される偏差検出部19と、この偏差検出
部19の出力が供給される速度制御周期Tsをモデル機
械時定数Tm*で割算した割算部20と、この割算部2
0の出力値と加算部21の前回出力値のホールド値22
の値が加えられる加算部21と、この加算部21の出力
値がプラス入力端に供給され、マイナス入力端速度推定
値が供給される偏差検出部23と、この検出部23の出
力を増幅するアンプ24から構成され、アンプ24の出
力(負荷トルク推定値)は偏差検出部19のマイナス入
力端に供給される。アンプ24の負荷トルク推定値は前
記加算部16に供給されるとともに偏差検出部25のマ
イナス入力端に供給される。
【0011】26は高速軸トルク推定部で、この推定部
26は速度推定値がプラス入力端に供給される偏差検出
部27と、前記速度推定値の前回値のホールド値を偏差
検出部27のマイナス入力端に供給する前回値ホールド
出力28と、偏差検出部27の出力が供給される微分時
定数部29と、この微分時定数部29の出力がマイナス
入力端に、プラス入力端に電動機のトルク指令が供給さ
れる偏差検出器30とから構成される。この高速軸トル
ク推定部26から出力される高速軸トルク推定値は偏差
検出部25のプラス入力端に供給される。この偏差検出
部25の出力端に負荷加速度(負荷の加速度トルク)ト
ルク値が得られる。この負荷加速度トルク値はゲインK
PFのダンピング決定用のアンプ14で増幅されて減算部
13に供給される。
【0012】31は速度推定オブザーバ部で、このオブ
ザーバ部31は次のように構成されている。電動機のト
ルク指令と軸トルク推定値は偏差検出部32のプラスお
よびマイナス入力端に供給される。偏差検出部32の出
力は第1演算部33に供給される。第1演算部33は速
度制御周期Tsをモデル機械時定数TM*で割算する割
算部33aと、この割算部33aの出力と加算部33c
の前回出力値のホールド値33bの出力とを加算する加
算部33cとから構成される。この第1演算部33は出
力にモデル出力推定値を演算して得る。このモデル出力
推定値はパルス間隔における平均値を得る第2演算部3
4に供給される。この第2演算部34で演算された出力
値は偏差検出部35のプラス入力端に供給され、そのマ
イナス入力端にはパルスエンコーダ36により検出され
た速度検出出力の平均値が供給される。偏差検出部35
の偏差出力はオブザーバゲイン部37に供給され、ここ
で所定倍されて出力に軸トルク推定値を得る。偏差検出
部35の偏差出力は偏差検出部38のマイナス入力端に
供給され、プラス入力端には前記モデル出力推定値が供
給される。偏差検出部38の偏差出力には速度推定値が
得られ、この値は偏差検出部11のマイナス入力端、近
似負荷トルク推定オブザーバ部18と高速軸トルク推定
部26に供給される。
【0013】上記のように構成された実施例において、
速度推定オブザーバ部31のモデル機械時定数TM*は
電動機機械時定数TMに設定し、近似負荷トルク推定オ
ブザーバ部18のモデル機械時定数Tm*は電動機と負
荷の機械時定数の和TM+TLに設定し、高速軸トルク推
定部26の微分時定数TM*は電動機機械時定数TMに設
定する。
【0014】速度推定オブザーバ部31で得られた速度
推定値を第1の制御アンプ12のフィードバック信号と
して使用するとともにこの速度推定値は近似負荷トルク
推定オブザーバ部18と高速軸トルク推定部26の速度
信号としても使用する。高速軸トルク推定部26から得
られる軸トルク推定値と近似負荷トルク推定オブザーバ
部18から得られる負荷トルク推定値の偏差出力を負荷
加速度信号としてゲインKPFのダンピング決定用のアン
プ14を通して第1の制御アンプ12の出力より減算す
る。これにより、2慣性系ねじり振動の抑制を行う。ま
た、負荷トルク推定値を電動機のトルク指令に供給して
いる。このため、負荷外乱の抑制効果が向上する。
【0015】なお、近似負荷トルク推定オブザーバ部1
8により速度制御系にはPI要素が現れるため、アンプ
は比例ゲインのみでもよい。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
電動機と負荷が弾性軸で結合されている2慣性系におい
て、速度検出器にパルスエンコーダを用いた速度制御系
の極低速域における速度推定とねじり振動抑制が可能と
なり、以て速度制御系の安定化を図ることができる利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すブロック図。
【図2】aは時間対速度の関係を示す特性図、bは時間
対位置の関係を示す特性図、cは時間対パルス数の関係
を示す特性図、dは時間対速度平均の検出値を示す特性
図。
【符号の説明】
12…第1の制御アンプ 13…減算部 14…ダンピング決定用のアンプ 15…第2の制御アンプ 17…2慣性系のモデル 18…近似負荷トルク推定オブザーバ部 25…偏差検出部 26…高速軸トルク推定部 31…速度推定オブザーバ部 36…パルスエンコーダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機と負荷が弾性軸で結合されている
    2慣性ねじり振動系の電動機を速度制御するものにおい
    て、 前記電動機の速度をパルス出力として送出する速度検出
    器と、最小次元の負荷トルク推定値オブザーバを速度制
    御周期と速度検出周期とにおける離散系モデルに変換
    し、前記速度検出器から出力されるパルス間隔での速度
    を推定する速度推定オブザーバ部と、 前記電動機のトルク指令と電動機の速度とが入力され、
    電動機と負荷の機械時定数の和をモデル機械時定数に設
    定し、最小次元オブザーバまたは完全次元オブザーバで
    負荷トルクを推定して、出力に負荷トルク推定値を得る
    近似負荷トルク推定オブザーバ部と、 前記電動機のトルク指令と電動機の速度を微分した値と
    を減算し、出力に高速の軸トルク推定値を得る高速軸ト
    ルク推定部と、 この高速軸トルク推定部からの推定値と前記近似負荷ト
    ルク推定オブザーバ部からの負荷トルク推定値とを減算
    し、出力に負荷加速度相当の値を得る減算部と、 この減算部の出力に得られた負荷加速度相当の値が入力
    されるダンピング決定用のアンプと、 速度指令と前記電動機の速度との偏差出力が供給される
    第1の制御アンプと、 この第1の制御アンプの出力と前記ダンピング決定用の
    アンプの出力との偏差出力が供給され、トルク指令にフ
    ィードバック補償を行う第2の制御アンプと、 この第2の制御アンプの出力と前記近似負荷トルク推定
    オブザーバ部からの負荷トルク推定値出力とが供給さ
    れ、両出力を加算して前記電動機のトルク指令にフィー
    ドフォワード補償を行うとともに電動機の速度を制御す
    る出力を送出する加算部とを備えたことを特徴とする電
    動機の速度制御装置。
JP4095020A 1992-04-15 1992-04-15 電動機の速度制御装置 Pending JPH05300781A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4095020A JPH05300781A (ja) 1992-04-15 1992-04-15 電動機の速度制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4095020A JPH05300781A (ja) 1992-04-15 1992-04-15 電動機の速度制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05300781A true JPH05300781A (ja) 1993-11-12

Family

ID=14126376

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4095020A Pending JPH05300781A (ja) 1992-04-15 1992-04-15 電動機の速度制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05300781A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010043940A (ja) * 2008-08-12 2010-02-25 Sinfonia Technology Co Ltd 動力伝達系の試験装置およびその制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010043940A (ja) * 2008-08-12 2010-02-25 Sinfonia Technology Co Ltd 動力伝達系の試験装置およびその制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0163638B1 (ko) 2 질량체 관성 공진계의 가요성 구동축 상에 발생하는 축 방향 비틀림 진동을 억제하는 저 관성화 제어 장치
JPH04145886A (ja) 電動機の速度制御装置
JP2573120B2 (ja) 同期形交流サーボモータの速度制御方法及び制御装置
EP0514847B1 (en) System and method for controlling speed of electric motor in extremely low speed range using rotary pulse encoder
JP3228342B2 (ja) エレベータ速度制御装置
JPH10275003A (ja) 2慣性共振系を制御する方法及びその装置
JP2009074834A (ja) シャシーダイナモメータシステムの制御方法
KR970003192B1 (ko) 속도 제어시 2-매스 시스템의 관성을 추정하기 위한 방법 및 시스템
JP3196311B2 (ja) 電動機の速度推定オブザーバ
JPH09121580A (ja) 低慣性化制御による2慣性共振系の振動抑制装置
JP3252695B2 (ja) 電動機制御装置
JPH05300781A (ja) 電動機の速度制御装置
JP2906256B2 (ja) サーボ制御装置
JPH04217888A (ja) エレベータ制御のasr制御装置
KR0163609B1 (ko) 전동기의 속도 제어 장치
JPH04304181A (ja) 軸ねじり振動抑制制御装置
JPH04319715A (ja) 軸ねじり振動抑制制御装置
JP3196266B2 (ja) 電動機の速度制御装置
JPH06217579A (ja) 電動機制御装置
JP2823200B2 (ja) 電動機の速度制御装置
KR20180034230A (ko) 모터 제어 장치
TWI720662B (zh) 伺服放大器和伺服系統
JP3589251B2 (ja) 速度フィードバック遅れ補正方法
JP3232904B2 (ja) 速度推定オブザーバ
KR940001301B1 (ko) 모터의 부하 외란 억압 제어회로