JPH05300582A - スピーカ装置及びそれを用いたテレビジョン受像機置き台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低インチテレビジョン等の再生帯域を大幅に
拡大し、高音質再生、特に迫力ある重低音再生可能な、
且つ視聴最適位置において理想的な音響再生が可能とな
るスピーカ装置を提供することを目的とする。 【構成】 スピーカ振動面より矩形形状とした開口部１
に向け関数的に狭まりその後振動面面積以上に広がる音
響フィルターを有する構成とした音波を導く音導管３を
有する構成とし、従来の機器組込み型のスピーカ装置９
にも同時に印加し音響再生を行うことで、再生帯域を大
幅に拡大し、高音質再生、特に重低音再生に関して大幅
改善の効果が得られ、且つ視聴最適位置において理想的
な音響再生を行うことが可能となるものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン受像機など
の映像機器や車載用音響装置に使用されるスピーカ装置
及びそれを用いたテレビジョン受像機置き台に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】音響管を用いたスピーカ装置の代表的な
従来例について図面を用いて説明する。図４は、従来の
機器組込み型のスピーカ装置の斜視図である。図４にお
いて、１３は機器への組込みを考慮し長細い矩形形状と
した開口部である。１４は開口部１３を有する構成の音
波を導く音導管である。１５は全帯域再生用スピーカユ
ニットである。スピーカユニット１５は音導管１４に対
して開口部１３と反対側に固着されて構成されている。

【０００３】図５は、上記スピーカ装置をテレビジョン
受像機に装着した状態の一部を切欠した斜視図である。
図５において、１６はテレビジョン受像機のキャビネッ
トである。１７は上記スピーカ装置である。１８は陰極
線管である。スピーカ装置１７はキャビネット１６の内
部に陰極線管１８と挟まれるように配置されている。

【０００４】このように構成されたテレビジョン受像機
内のスピーカ装置に電気的な入力を印加して、音響再生
を行うように構成されていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】近年、低インチテレビ
ジョンにもＢＳ放送等の受信が要求されるようになり、
高音質、且つ、広帯域再生が必要になってきた。

【０００６】しかしながら上記従来の構成では、テレビ
ジョン受像機内に組み込まれているスピーカ装置１７の
みで音響再生を行うため、音質、再生帯域共に制限さ
れ、特に低音域再生において決して満足の行くものでは
なかった。

【０００７】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、低インチテレビジョン等の再生帯域を大幅に拡大
し、高音質再生特に迫力ある重低音再生可能な、且つ視
聴最適位置において理想的な音響再生が可能となるスピ
ーカ装置を提供することを目的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、スピーカ振動面より矩形形状とした開口部
に向け関数的に狭まりその後振動面面積以上に広がる音
響フィルターを有する構成とした音波を導く音導管と、
他面にバックカバーを設けて、天面を窪めた形に構成さ
れたスピーカ装置及び、上記スピーカ装置を駆動する信
号増幅装置を内蔵する構成としたテレビジョン受像機置
き台上にキャビネット前面が水平に対してある角度持つ
ように配置したテレビジョン受像機内のスピーカ装置
に、同時に電気的な入力を印加して、音響再生を行う構
成としたものである。

【０００９】

【作用】本発明のスピーカ装置が開口部を前面に向ける
形で内部に装着されたテレビジョン受像機置き台上に、
キャビネット前面が水平に対してある角度持つように配
置されたテレビジョン受像機内のスピーカ装置と併せて
音響再生を行う構成とすることにより、再生帯域を大幅
に拡大し、高音質再生、特に迫力ある重低音再生を行う
事が可能となり、且つ視聴最適位置において理想的な音
響再生を行うことが可能となるものである。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。

【００１１】図１は本発明の一実施例における低音域再
生専用のスピーカ装置の構成を開口部方向より示した斜
視図である。図１において、１は矩形形状とした開口部
である。２はバックカバーである。３はスピーカ振動面
より矩形形状とした開口部１に向け関数的に狭まりその
後振動面面積以上に広がる音響フィルターを有する構成
とした音波を導く音導管である。４は低音域再生用スピ
ーカユニットである。上記バックカバー２は音導管３に
対して開口部１と反対側に固着されている。上記スピー
カ装置は天面を窪めた形に構成されている。

【００１２】図２は上記スピーカ装置及び、上記スピー
カ装置を駆動する信号増幅装置を内蔵したテレビジョン
受像機置き台上に、天板の窪みを利用してテレビジョン
受像機を重ねた状態を示した斜視図である。図２におい
て、５は天板である。６は上記スピーカ装置である。７
は底板である。８はテレビジョン受像機のキャビネット
である。９は従来の機器組込み型のスピーカ装置であ
る。１０は陰極線管である。

【００１３】天板５は、テレビジョン受像機をキャビネ
ット前面が水平に対してある角度持つように配置できる
ように考慮し中央部が窪んだ形状となっている。スピー
カ装置６は天板５と底板７に挟まれる形でテレビジョン
受像機置き台に内蔵されている。また、従来の機器組込
み型のスピーカ装置９はテレビジョン受像機のキャビネ
ット８の内部に陰極線管１０と挟まれるように配置され
ている。

【００１４】図３は上記スピーカ装置６及び、上記スピ
ーカ装置６を駆動する信号増幅装置を内蔵したテレビジ
ョン受像機置き台を開口部と反対方向より示した斜視図
である。図３において、１１は上記スピーカ装置６を駆
動する信号増幅装置である。１２は信号増幅装置１１に
機器を接続するための音声入力端子である。

【００１５】以上のように構成された本発明のスピーカ
装置６に、電気的な入力を音声入力端子１２及び信号増
幅装置１１を介して、従来の機器組込み型のスピーカ装
置９と同時に印加し音響再生を行うことで、再生帯域を
大幅に拡大し、高音質再生、特に重低音再生に関して大
幅改善の効果が得られ、且つ視聴最適位置において理想
的な音響再生が可能となる。

【００１６】なお、本発明の一実施例として信号入力端
子を備えたことを特徴とするスピーカ装置及び、これを
内蔵したテレビジョン受像機置き台について説明した
が、外部機器接続用の音声信号出力端子を設けることも
可能であり、本発明の内容に何等規制を加えるものでは
ない。

【００１７】

【発明の効果】以上のように本発明によるスピーカ装置
は、テレビジョン受像機置き台に内蔵され、同じく内蔵
された信号増幅装置を介して音声信号を印加し、また、
テレビジョン受像機置き台上にキャビネット前面が水平
に対してある角度持つように配置されたテレビジョン受
像機内のスピーカ装置にも同時に印加し、音響再生を行
う構成とすることにより、再生帯域を大幅に拡大し、高
音質再生、特に迫力ある重低音再生が可能となり、且つ
視聴最適位置において理想的な音響再生を行うことが可
能となるものである。

【００１８】さらに、本発明のスピーカ装置を内蔵した
テレビジョン受像機置き台は、単独の低音域再生専用ス
ピーカ装置として使用することも可能であることは言う
までもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における低音域再生専用スピ
ーカ装置の構成を開口部方向より示した斜視図

【図２】同実施例によるスピーカ装置及び、上記スピー
カ装置を駆動する信号増幅装置を内蔵したテレビジョン
受像機置き台上にテレビジョン受像機を重ねた状態を示
した斜視図

【図３】同実施例によるスピーカ装置及び、上記スピー
カ装置を駆動する信号増幅装置を内蔵したテレビジョン
受像機置き台を開口部と反対方向より示した斜視図

【図４】従来の機器組込み型のスピーカ装置の外観図

【図５】従来の機器組込み型のスピーカ装置をテレビジ
ョン受像機に装着した状態の斜視図

【符号の説明】

１ 開口部 ２ バックカバー ３ 音導管 ４ スピーカユニット ５ 天板 ６ スピーカ装置 ７ 底板 ８ テレビジョン受像機のキャビネット ９ 機器組込み型のスピーカ装置 １０ 陰極線管 １１ 信号増幅装置 １２ 音声入力端子

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】低音域再生用スピーカユニットの振動面よ
   り矩形形状とした開口部に向け関数的に狭まりその後振
   動面面積以上に広がる音響フィルターを有する構成とし
   た音波を導く音導管と、他面にバックカバーを設けて、
   天面を窪めた形に構成されたスピーカ装置。
2. 【請求項２】請求項１記載のスピーカ装置の天面にテレ
   ビジョン受像機を載置するように構成したテレビジョン
   受像機置き台。
3. 【請求項３】スピーカ装置内にスピーカ装置を駆動する
   信号増幅装置を内蔵した請求項２記載のテレビジョン受
   像機置き台。