JPH0530053U - ケーブル繰出作業車におけるケーブルドラムのブレーキ装置 - Google Patents

ケーブル繰出作業車におけるケーブルドラムのブレーキ装置

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JPH0530053U
JPH0530053U JP8695991U JP8695991U JPH0530053U JP H0530053 U JPH0530053 U JP H0530053U JP 8695991 U JP8695991 U JP 8695991U JP 8695991 U JP8695991 U JP 8695991U JP H0530053 U JPH0530053 U JP H0530053U
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JP
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brake
support shaft
attached
cable
driven gear
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JP8695991U
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English (en)
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博之 城戸
信行 新井
祐一 吉沢
茂昭 徳元
明夫 佐藤
Original Assignee
株式会社アイチコーポレーシヨン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案により、ケーブル繰出作業車におい
て、一対のスイングアームが平行でなくなったために、
それらに保持されたドラム支持シャフトと、一方のスイ
ングアームに取り付けられたブレーキ支持シャフトとが
食違った場合でも、両シャフト間に設けられたブレーキ
装置を正常に使用できるようにする。 【構成】 ブレーキ装置10は、ドラム支持シャフト6
1の端部に取り付けられた駆動ギヤ11と、スイングア
ーム52に取り付けられたブレーキ支持シャフト12に
回転自在に取り付けられた被動ギヤ13とを備えてな
る。被動ギヤ11にはブレーキディスク15が一体的に
取り付けられ、ブレーキディスク15の挟持が可能なブ
レーキキャリパ18,19がスイングアーム52に取り
付けられている。被動ギヤ13はその回転軸をブレーキ
支持シャフト12に対して傾斜移動させることができ、
ブレーキキャリパ18,19も被動ギヤ13およびブレ
ーキディスク15の傾斜移動に応じてスイングアーム5
2に対して移動できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ケーブルドラムから地下等に向かってケーブルを繰り出すケーブル 繰出作業車に関し、さらには、そのケーブルドラムの回転を停止等させるための ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ケーブルドラムに巻取られたケーブルを地下に向かって繰り出す作業を行う場 合には、ケーブル繰出作業車が用いられる。このケーブル繰出作業車の車体上に は、起伏揺動が自在な一対のスイングアームが取り付けられており、それらスイ ングアームの先端間にはドラム支持シャフトが回転自在に保持される。ケーブル ドラムはそのドラム支持シャフトに取り付けられることにより、両スイングアー ムに回転自在に支持される。
【0003】 また、このケーブル繰出作業車には、ケーブルドラムの回転を抑えたり停止さ せたりするためのブレーキ装置が取り付けられる。このようなブレーキ装置とし て、ドラム支持シャフトの端部に取り付けられた駆動ギヤと、一方のスイングア ームに水平に取り付けられたブレーキ支持シャフトに回転自在に取り付けられ、 駆動ギヤに噛合する被動ギヤとを備えるものがある。このものでは、被動ギヤに ブレーキディスクが一体的に取り付けられ、さらに、そのブレーキディスクの挟 持が可能なブレーキキャリパがスイングアームに取り付けられている。 このようなブレーキ装置では、ドラム支持シャフト(ケーブルドラム)の回転 は、駆動ギヤと被動ギヤを介してブレーキディスクに伝達されこれを回転させる 。そして、このブレーキディスクをブレーキキャリパによって挟持することによ り、ブレーキドラムの回転を抑えたり停止させたりすることができる。
【0004】 ところで、各スイングアームの起伏揺動は、スイングアーム毎に設けられた油 圧アクチュエータ等の駆動手段により駆動される場合が多い。この場合、両駆動 手段は、両スイングアームを相互に平行にして、ドラム支持シャフトおよびケー ブルドラムを水平に維持するよう作動制御される。このため、ドラム支持シャフ トとブレーキ支持シャフトも互いに平行に配置され、駆動ギヤと被動ギヤはいわ ゆる平行軸歯車列として噛合する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、そのように両駆動手段を制御しても、その制御誤差やスイング アームの起伏揺動に対する機械的な抵抗(摺動部分における摺動抵抗等)により 、両スイングアームが平行に維持されない場合もある。この場合には、ドラム支 持シャフトとブレーキ支持シャフトとが平行でなくなる(食違う)。このため、 駆動ギヤと被動ギヤとがうまく噛み合わなくなり、ブレーキ装置が使用できなく なるおそれがあるという問題がある。
【0006】 本考案は、このような問題に鑑みてなされたものであり、両スイングアームが 平行でなくなったためにドラム支持シャフトとブレーキ支持シャフトとが食違っ た場合でも正常に使用できるようにしたケーブル繰出作業車におけるケーブルド ラムのブレーキ装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案のブレーキ装置では、被動ギヤを、その 回転軸がブレーキ支持シャフトに対して傾斜移動自在となるように取り付けてい る。さらに、ブレーキキャリパを、被動ギヤおよびブレーキディスクの傾斜移動 に応じて、スイングアームに対して移動自在に取り付けている。
【0008】
【作用】
このようなブレーキ装置では、ドラム支持シャフトとブレーキ支持シャフトと が食違ったときは、被動ギヤがその回転軸をブレーキ支持シャフトに対して傾斜 させ、ドラム支持シャフトと平行にさせる。これにより、駆動ギヤと被動ギヤの 噛合状態が維持される。また、この被動ギヤとともに傾斜移動したブレーキディ スクに追従して、ブレーキキャリパもスイングアームに対して移動する。これに より、ブレーキ装置は、正常にその機能を果たすことができる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。 まず、本考案のブレーキ装置が備えられたケーブル繰出作業車について図5お よび図6を用いて説明する。 このケーブル繰出作業車50の車体51の中央部左右には、アーム枢着台51 a,51aが設けられている。各アーム枢着台51aには、スイングアーム52 が、車体51の前後方向に起伏揺動自在に取り付けられている。これら一対のス イングアーム52の揺動作動は、スイングアーム52毎に、車体51との間に取 り付けられた油圧起伏シリンダ53の作動により駆動される。なお、両起伏シリ ンダ53の作動は、両スイングアーム52が互いに他方のスイングアーム52に 対して平行に延びるよう制御される。 そして、これら両スイングアーム52の先端側には、ドラム支持シャフト61 の端部が回転自在に保持されている。このドラム支持シャフト61には、ケーブ ルCが巻取られたケーブルドラム60が固定支持される。両スイングアーム52 が平行に維持されることにより、ドラム支持シャフト61およびケーブルドラム 60は水平に維持される。
【0010】 また、車体51の後部には繰出駆動装置70が取り付けられている。この繰出 駆動装置70は、互いに対向し合う一対のベルトローラ71,71を備えて構成 されている。 両ベルトローラ71,71間にはケーブルCが挟まれる。そして、それらベル トローラ71,71を、それぞれ対向し合う部分が上方から下方に向かって移動 するように走行させることにより、ケーブルCをケーブルドラムDから引き出し て、さらに地下に向かって送り出す(繰り出す)ことができる。さらに、このよ うにして繰り出されたケーブルCの先端にはワイヤロープWが取付けられる。そ して、そのワイヤロープWが、ケーブル埋設区間の終点に配置されたウインチ( 図示せず)によって牽引されることにより、ケーブルCはケーブル埋設区間に布 設される。 なお、各ベルトローラ71を逆方向に走行させることにより、ケーブルCをケ ーブルドラムDに巻戻すこともできる。
【0011】 ただし、ケーブルCの繰出中において、ケーブルドラム60をフリー回転状態 にしておくと、ケーブルドラム60の回転速度は慣性力により上昇し、ケーブル ドラム60と繰出駆動装置70間のケーブルCが大きくたるむことになる。また 、繰出作業の終了時や、繰出作業中に何等かの異常が生じた場合には、繰出駆動 装置の作動とともにケーブルドラム60の回転を迅速に停止させなければならな い。 そこで、図に示すように、本ケーブル繰出作業車50には、ケーブルドラム60 のブレーキ装置10が取り付けられている。
【0012】 図1(側面図)および図2(平面図)に詳しく示すように、ブレーキ装置10 は、ドラム支持シャフト61における車体51の左側のスイングアーム52に近 い側に、一体的に大径駆動ギヤ11を取り付けてなる。また、そのスイングアー ム52におけるドラム支持シャフト61の保持部よりも基端側には、ブレーキ支 持シャフト12が水平に固定支持されている。さらに、このブレーキ支持シャフ ト12には、大径駆動ギヤ11と噛合する小径被動ギヤ13が回転自在に取り付 けられている。なお、通常は、両スイングアーム52,52は平行に延びている ため、ドラム支持シャフト61とブレーキ支持シャフト12も互いに平行に配置 される。このため、大径駆動ギヤ11と小径被動ギヤ13は平行軸歯車列として 噛合する。
【0013】 また、小径被動ギヤ13における左側のスイングアーム52に近い方の側面に は、ブレーキディスク15が一体的に取り付けられている。さらに、左側のスイ ングアーム52におけるブレーキ支持シャフト12の支持部よりも基端側には、 ブレーキディスク15の外周に沿うようにくの字形に屈曲して形成されたキャリ パ支持部材17の基端部が取り付けられている。このキャリパ支持部材17の基 端側における屈曲内側にはブレーキディスク15の挟持・解放作動が自在な強ブ レーキ用キャリパ18が取り付けられており、また、先端側における屈曲内側に は、強ブレーキ用キャリパ12の把持力よりも弱い力でブレーキディスク11を 常時挟持する弱ブレーキ用キャリパ19が取り付けられている。
【0014】 このように構成されたブレーキ装置10では、ドラム支持シャフト61の回転 (即ち、ケーブルドラム60の回転)は、大径駆動ギヤ11および小径被動ギヤ 13を介して増速(トルクは小さく)されてブレーキディスク15に伝達されこ れを回転させる。前述のように弱ブレーキ用キャリパ19は常時挟持作動してお り、回転中のケーブルドラム60には適当な抵抗が付加される。これにより、ケ ーブルドラム60の慣性力による回転(自走回転)を抑えることができ、ケーブ ルドラム60と繰出駆動装置70間におけるケーブルCの必要以上のたるみを防 止することができる。一方、強ブレーキ用キャリパ12を挟持作動させると、回 転していたケーブルドラム60は迅速に停止する。これにより、繰出駆動装置7 0の作動の停止に伴ってケーブルCのケーブルドラム60からの排出を停止させ ることができる。
【0015】 ところで、このケーブル繰出作業車50では、前述のように両スイングアーム 52,52は本来平行な状態で起伏揺動するはずである。しかし、両起伏シリン ダ53,53間の作動誤差や、スイングアーム52とアーム枢着台51aとの摺 動抵抗等により、例えば、図6に二点鎖線で示すように、両スイングアーム52 ,52が上下に互い違いになることがある。これにより、ドラム支持シャフト6 1がブレーキ支持シャフト12に対する平行位置から傾斜し(図では、右側に向 かって下がっている)、大径駆動ギヤ11と小径被動ギヤ13との噛合状態が維 持できなくなるおそれがある。
【0016】 そこで、上記ブレーキ装置10では、図2に示すように、小径被動ギヤ13は ブレーキ支持シャフト12に自動調芯ベアリング21を介して取り付けられてい る。これにより、図4(背面図)に示すように、小径被動ギヤ13はその回転軸 13aをブレーキ支持シャフト12(中心軸12a)に対して傾斜させることが できる。 さらに、本ブレーキ装置10では、図1および図3(正面図)に示すように、 キャリパ支持部材17は、スイングアーム52に球面ブッシュ22を介して取り 付けられている。これにより、キャリパ支持部材17は、図3に示すように、ス イングアーム52に対して球面ブッシュ22を中心として傾斜移動が自在である 。ただし、キャリパ支持部材17の背部には、起立止め用部材17aが取り付け られている。この起立止め用部材17aは、その底面をスイングアーム52に当 接させることにより、キャリパ支持部材17が必要以上に起き上がって、両キャ リパ18,19がブレーキディスク15から離れてしまうのを防止する。また、 キャリパ支持部材17の屈曲内側における中央には、位置決め用ローラ17bが 回転自在に取り付けられている。この位置決め用ローラ17bは、ブレーキディ スク15の外周に当接することにより、両キャリパ18,19がブレーキディス ク15に対して適正な位置に位置するようキャリパ支持部材17のスイングアー ム52に対する位置決めを行う。
【0017】 このように構成されたブレーキ装置10では、ドラム支持シャフト61がブレ ーキ支持シャフト12に対して平行でなくなる(食違う)と、小径被動ギヤ13 は、大径駆動ギヤ11との噛合により生じた力によって自動的にブレーキ支持シ ャフト12に対して傾斜移動する。これにより、大径駆動ギヤ11と小径被動ギ ヤ13との適正な噛合状態が維持され、ドラム支持シャフト61の回転は、スム ーズにブレーキディスク15に伝達される。 一方、キャリパ支持部材17は、小径被動ギヤ13とともに傾斜移動したブレ ーキディスク15を常時挟持する弱ブレーキ用キャリパ19に引っ張られるよう にして、スイングアーム52に対して傾斜移動する。これにより、両キャリパ1 8,19はブレーキディスク15に対して適正な姿勢に維持され、ブレーキ装置 10は、通常と同様に正常に機能して、ケーブルドラム60の自走回転を抑え、 またはケーブルドラム60の回転を停止させることができる。
【0018】
【考案の効果】
以上のように、本考案のブレーキ装置では、駆動ギヤが取り付けられたドラム 支持シャフトが、被動ギヤが取り付けられたブレーキ支持シャフトに対して平行 でなくなっても、被動ギヤがブレーキ支持シャフトに対して傾斜移動することに より、駆動ギヤと被動ギヤとの適正な噛合状態が維持される。さらに、スイング アームに取り付けられたブレーキキャリパは、被動ギヤとともに傾斜移動したブ レーキディスクに対応してそのスイングアームに対して移動し、ブレーキディス クに対して適正な姿勢に維持される。このため、このブレーキ装置を用いれば、 一対のスイングアームがそれらの駆動手段の制御誤差等によって上下に互い違い になり、ドラム支持シャフトがブレーキ支持シャフトに対して傾斜した場合でも 、確実にケーブルドラムの回転を停止等させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るブレーキ装置の側面図である。
【図2】上記ブレーキ装置の平面図である。
【図3】上記ブレーキ装置の正面図である。
【図4】上記ブレーキ装置の背面図である。
【図5】上記ブレーキ装置を備えたケーブル繰出作業車
の側面図である。
【図6】上記ケーブル繰出作業車の背面図である。
【符号の説明】
10 ブレーキ装置 11 大径駆動ギヤ 12 小径被動ギヤ 13 ブレーキ支持シャフト 15 ブレーキディスク 18,19 ブレーキ用キャリパ 21 自動調芯ベアリング 22 球面ブッシュ 50 ケーブル繰出作業車 52 スイングアーム 53 起伏シリンダ 60 ケーブルドラム 61 ドラム支持シャフト 70 繰出駆動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 徳元 茂昭 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 愛知車輌株式会社上尾工場内 (72)考案者 佐藤 明夫 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 愛知車輌株式会社上尾工場内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体上に起伏揺動が自在な一対のスイン
    グアームを備え、それらスイングアームの先端間にケー
    ブルドラムを支持するドラム支持シャフトが回転自在に
    保持されてなるケーブル繰出作業車において、前記ドラ
    ム支持シャフトの端部に取り付けられた駆動ギヤと、前
    記スイングアームに取り付けられたブレーキ支持シャフ
    トに回転自在に取り付けられ、前記駆動ギヤに噛合する
    被動ギヤと、この被動ギヤに一体的に取り付けられたブ
    レーキディスクと、前記スイングアームに取り付けら
    れ、前記ブレーキディスクの挟持が可能なブレーキキャ
    リパとから構成されるケーブル繰出作業車におけるケー
    ブルドラムのブレーキ装置であって、 前記被動ギヤは、その回転軸を前記ブレーキ支持シャフ
    トに対して傾斜移動自在に取り付けられており、前記ブ
    レーキキャリパは、前記被動ギヤおよび前記ブレーキデ
    ィスクの前記傾斜移動に応じて前記スイングアームに対
    して移動自在に取り付けられていることを特徴とするケ
    ーブル繰出作業車におけるケーブルドラムのブレーキ装
    置。
JP8695991U 1991-09-27 1991-09-27 ケーブル繰出作業車におけるケーブルドラムのブレーキ装置 Pending JPH0530053U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0313574U (ja) * 1989-06-27 1991-02-12
JP2009067302A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Shin Kurushima Dockyard Co Ltd 船舶の陸電受電設備

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