JPH05299310A - 固体電解コンデンサの製造方法 - Google Patents

固体電解コンデンサの製造方法

Info

Publication number
JPH05299310A
JPH05299310A JP12966292A JP12966292A JPH05299310A JP H05299310 A JPH05299310 A JP H05299310A JP 12966292 A JP12966292 A JP 12966292A JP 12966292 A JP12966292 A JP 12966292A JP H05299310 A JPH05299310 A JP H05299310A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capacitor element
winding
synthetic resin
solid electrolytic
tape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12966292A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuro Kubonai
達郎 久保内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Chemi Con Corp
Original Assignee
Nippon Chemi Con Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Chemi Con Corp filed Critical Nippon Chemi Con Corp
Priority to JP12966292A priority Critical patent/JPH05299310A/ja
Publication of JPH05299310A publication Critical patent/JPH05299310A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 封止処理とともに搬送処理を容易化して固体
電解コンデンサの生産効率を高めた固体電解コンデンサ
の製造方法を提供する 【構成】 端面部に外部端子が引き出されたコンデンサ
素子(2)を形成する工程と、連続する合成樹脂テープ
(プリプレグテープ22)に打ち抜き加工を施して前記
コンデンサ素子の周壁部に巻回すべき単一又は複数の巻
回片(26)を前記合成樹脂テープに形成する工程と、
前記合成樹脂テープ上で前記コンデンサ素子に前記巻回
片を巻回する工程と、前記コンデンサ素子に巻回されて
筒状を成す前記巻回片で形成された筒体の端面側の空間
部(30)に封止樹脂(24)を充填する工程とを備え
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電解質層に有機導電ポ
リマー等の固体電解質を用いた固体電解コンデンサの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の固体電解コンデンサは、ブロッ
ク状を成す陽極体の表面に化成酸化皮膜、固体電解質
層、導体層等のコンデンサ素子としての処理を行った
後、封止処理を行っている。この封止処理は、アクリル
等の封止樹脂を以て行われ、コンデンサ素子の周囲に封
止樹脂を塗布し、あるいは、合成樹脂で形成された外装
ケース内にコンデンサ素子を入れるとともにその中に封
止樹脂を充填する等の方法が取られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
封止方法を採用した場合、コンデンサ素子の形状に対応
して封止樹脂を塗布し、又は、コンデンサ素子の大きさ
に対応した外装ケースを形成し、この外装ケースに封止
樹脂を充填して封止する方法が取られる。コンデンサ素
子に封止樹脂を塗布した場合には、その流動性ゆえに均
一的な形状にすることが困難であり、成形型にコンデン
サ素子を挿入してその成形型で封止樹脂自体の成形を行
う必要がある。特に、外部端子が封止樹脂の周壁面に設
置される場合には、その設置面の平坦度が端子位置やそ
の形状に影響を与えるという不都合がある。
【0004】そこで、本発明は、封止処理とともに搬送
処理を容易化して固体電解コンデンサの生産効率を高め
た固体電解コンデンサの製造方法を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の固体電解コンデ
ンサの製造方法は、端面部に外部端子が引き出されたコ
ンデンサ素子(2)を形成する工程と、連続する合成樹
脂テープ(プリプレグテープ22)に打ち抜き加工を施
して前記コンデンサ素子の周壁部に巻回すべき単一又は
複数の巻回片(26)を前記合成樹脂テープに形成する
工程と、前記合成樹脂テープ上で前記コンデンサ素子に
前記巻回片を巻回する工程と、前記コンデンサ素子に巻
回されて筒状を成す前記巻回片で形成された筒体の端面
側の空間部(30)に封止樹脂(24)を充填する工程
とを備えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】コンデンサ素子は、陽極体の形状によってその
外形が定まる。このコンデンサ素子の周壁部に合成樹脂
テープを巻回すると、合成樹脂テープの巻回状態は、コ
ンデンサ素子の周壁部の形状によって決定される。そこ
で、コンデンサ素子の周壁部の幅より僅かに幅の広い合
成樹脂テープを用いれば、コンデンサ素子の外部端子側
の端面に合成樹脂テープで覆われた空間部が形成され
る。この空間部に封止樹脂を充填すると、合成樹脂テー
プと封止樹脂によって外装部材が形成されてコンデンサ
素子が封止される。
【0007】本発明の固体電解コンデンサの製造方法に
よれば、合成樹脂テープに打抜き加工を施して合成樹脂
テープ上に単一又は複数の巻回片を形成した後、合成樹
脂テープ上でコンデンサ素子の周壁部に巻回片を巻回さ
せる。巻回片はコンデンサ素子に巻き付けることによ
り、筒状を成す。そこで、巻回片で形成された筒体の開
口部に封止樹脂を充填する。このような封止処理は、合
成樹脂テープの上で封止工程を行うことができる。した
がって、この製造方法では、連続する合成樹脂テープ上
で複数のコンデンサ素子の封止処理を一括的に行うこと
ができ、合成樹脂テープから巻回片の切断とともにコン
デンサ素子を分離することにより、封止処理を行ったコ
ンデンサ素子、即ち製品としての固体電解コンデンサが
得られる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図面に示した実施例を参照し
て詳細に説明する。
【0009】図1ないし図4は、固体電解コンデンサの
製造方法の一実施例を示している。この固体電解コンデ
ンサには角筒状を成すコンデンサ素子2が用いられ、こ
のコンデンサ素子2には断面L字形を成す一対の陽極体
3A、3Bが用いられている。各陽極体3A、3Bに
は、その内側壁面に容量形成面4が設定され、各容量形
成面4にはエッチング処理によって拡面処理が施された
後、化成処理により、酸化皮膜層6が形成されている。
各酸化皮膜層6の上面には、気相重合、化学重合又は電
解重合によってポリピロール等のポリマー膜からなる固
体電解質層8が形成され、その上面には陰極を取り出す
ための手段として導電性接着剤によって導体層10が形
成されている。
【0010】そして、各陽極体3A、3Bの壁部には立
壁部12が形成されており、各立壁部12の間には導電
性接着剤14を介して陽極端子16が挟み込まれて固着
され、同時に各陽極体3A、3Bが一体に固着されてい
る。また、固体電解質層8の上面に形成された導体層1
0側には、導体層10が導電性接着剤で形成されること
から、その接着力を以て陰極端子18が挟み込まれて固
着されている。即ち、2つの陽極体3A、3Bを以て1
つのコンデンサ素子2が形成され、このコンデンサ素子
2の各端面側には陽極端子16、陰極端子18がそれぞ
れ引き出されている。
【0011】このブロック状を成すコンデンサ素子2の
周壁部には絶縁性を持つ外装部材として合成樹脂テープ
から成るプリプレグテープ22が巻回されている。プリ
プレグテープ22は、例えば、ポリイミド等からなる基
材にエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を均等に含浸、乾燥
させて半硬化させたテープである。このプリプレグテー
プ22はコンデンサ素子2の周壁部の幅より大きく設定
されていることから、プリプレグテープ22の中間にコ
ンデンサ素子2を設置して巻回すると、プリプレグテー
プ22で形成される筒体には、コンデンサ素子2の端面
側に角筒状の空間部30が形成される。そして、プリプ
レグテープ22で形成された空間部30に封止樹脂24
が充填され、プリプレグテープ22と封止樹脂24から
なる封止樹脂層とによってコンデンサ素子2が封止され
る。
【0012】そして、外装部材の一部を成す封止樹脂2
4から突出させた陽極端子16及び陰極端子18はそれ
ぞれその端面側から周壁部側にフォーミング加工するこ
とにより、面接続可能な外部端子として形成されてい
る。
【0013】このような固体電解コンデンサによれば、
気密性の高いプリプレグテープ22の巻込み及び封止樹
脂24によって非常に信頼性の高い外装構造を確立する
ことができ、この結果、長期に亘って信頼性の高い電気
的な特性を維持することができる。
【0014】以下、この固体電解コンデンサの製造方法
を工程順に説明すると、図2の(A)に示すように、角
柱状を成すコンデンサ素子2を形成する。このコンデン
サ素子2は、アルミニウム等の皮膜形成金属で形成した
陽極体3A、3Bを接合したものであり、その端面側に
は陽極端子16及び陰極端子18を引き出しておく。
【0015】各陽極体3A、3Bは容量形成面4を長方
形又は正方形に形成し、その周縁の3辺部に立壁部12
を形成したものである。即ち、容量形成面4は、立壁部
12によって包囲された形態を成している。各容量形成
面4にはエッチング処理によって拡面処理を施し、次
に、化成処理により酸化皮膜層6を形成する。また、酸
化皮膜層6の上面には、気相重合、化学重合又は電解重
合によってポリピロール等のポリマー膜からなる固体電
解質層8を形成し、その上面に陰極を取り出すための手
段として導電性接着剤を以て導体層10を形成するとと
もに、各陽極体3A、3Bの立壁部12に、導電性接着
剤14を介して陽極端子16を挟み込んで固着し、かつ
各陽極体3A、3Bを一体に固着する。同時に、固体電
解質層8の上面に形成された導体層10側に陰極端子1
8を挟み込んで固着する。この結果、2つの陽極体3
A、3Bの接合と、陽極端子16及び陰極端子18の挟
み込みで、図2の(B)に示すように、両端面に陽極端
子16及び陰極端子18を引き出したコンデンサ素子2
を形成する。この場合、陽極端子16及び陰極端子18
は、プリプレグテープ22の巻回の便宜からL字形に折
り曲げられているが、直線状に形成しておいてもよい。
【0016】次に、図3の(A)に示すように、コンデ
ンサ素子2に巻回すべき合成樹脂テープとしてプリプレ
グテープ22に打抜き加工を施して巻回片26を形成す
る。このプリプレグテープ22は、一定幅で連続するも
のであり、その長手方向にC字形を成す打抜き部28を
打ち抜き、その打ち抜きで複数の巻回片26を一定の間
隔で形成する。そして、このプリプレグテープ22を搬
送用ローラに懸け回し、処理に応じて移送させる。
【0017】次に、図3の(B)に示すように、プリプ
レグテープ22の巻回片26の端部側にコンデンサ素子
2を設置し、コンデンサ素子2の周壁部に巻回片26を
巻き付ける。図3の(C)に示すように、コンデンサ素
子2の周壁部には巻回片26が巻き付けられ、プリプレ
グテープ22からなる角筒体が形成されている。そし
て、図3の(C)のD−D線断面図である図4の(D)
に示すように、コンデンサ素子2の端面部には、プリプ
レグテープ22で包囲された空間部30が形成されてい
る。
【0018】次に、図4の(E)に示すように、コンデ
ンサ素子2の端面側の各空間部30に、アクリル等の封
止樹脂24を充填する。この封止樹脂24をプリプレグ
テープ22の縁部に到るまで充填し、プリプレグテープ
22とともに角筒状を成す外装部材を形成する。
【0019】次に、図4の(F)に示すように、コンデ
ンサ素子2の端面側から引き出されて封止樹脂24を貫
通させた陽極端子16及び陰極端子18は、封止樹脂2
4及びプリプレグテープ22の外面部に沿ってフォーミ
ング加工を施し、外部接続用端子に成形加工を施す。
【0020】以上の処理はプリプレグテープ22上で行
い、プリプレグテープ22から巻回片26を根元部分で
切り離すことにより、製品としての固体電解コンデンサ
が得られる。
【0021】このようなプリプレグテープ22を用いて
外装手段とするとともに、製品の加工及び搬送手段に用
いることにより、固体電解コンデンサの封止強度の向上
とともに製品の搬送が容易になり、生産効率を向上させ
ることができる。特に、最終製品をプリプレグテープ2
2とともに出荷することも可能である。
【0022】なお、実施例では、最終的な製品の完成に
到る工程までプリプレグテープ22上で処理を行なった
が、プリプレグテープ22の巻回片26の巻回工程ない
し封止樹脂24の充填工程までの処理をプリプレグテー
プ22で行い、外部端子の成形工程及び最終的な調整工
程はプリプレグテープ22から切り離して行なうように
してもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の固体電解
コンデンサの製造方法によれば、封止処理及び搬送処理
の容易化及び簡易化を図ることができるとともに、外観
形状の画一化を図って製品の体裁を向上させることがで
き、固体電解コンデンサの生産効率を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固体電解コンデンサの製造方法の一実
施例にかかる固体電解コンデンサの縦断面図である。
【図2】図1に示した固体電解コンデンサにおけるコン
デンサ素子の形成工程を示す斜視図及び断面図である。
【図3】図1に示した固体電解コンデンサにおけるプリ
プレグテープの打抜き加工工程及びその巻回工程を示す
斜視図及び側面図である。
【図4】図1に示した固体電解コンデンサにおけるプリ
プレグテープの巻回工程から外部端子の成形工程を示す
断面図である。
【符号の説明】
2 コンデンサ素子 22 プリプレグテープ(外装部材) 24 封止樹脂 26 巻回片 30 空間部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端面部に外部端子が引き出されたコンデ
    ンサ素子を形成する工程と、 連続する合成樹脂テープに打ち抜き加工を施して前記コ
    ンデンサ素子の周壁部に巻回すべき単一又は複数の巻回
    片を前記合成樹脂テープに形成する工程と、 前記合成樹脂テープ上で前記コンデンサ素子に前記巻回
    片を巻き付ける工程と、 前記コンデンサ素子に巻回されて筒状を成す前記巻回片
    で形成された筒体の端面側の空間部に封止樹脂を充填す
    る工程と、 を備えたことを特徴とする固体電解コンデンサの製造方
    法。
JP12966292A 1992-04-21 1992-04-21 固体電解コンデンサの製造方法 Pending JPH05299310A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12966292A JPH05299310A (ja) 1992-04-21 1992-04-21 固体電解コンデンサの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12966292A JPH05299310A (ja) 1992-04-21 1992-04-21 固体電解コンデンサの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05299310A true JPH05299310A (ja) 1993-11-12

Family

ID=15015052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12966292A Pending JPH05299310A (ja) 1992-04-21 1992-04-21 固体電解コンデンサの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05299310A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2019087692A1 (ja) 電解コンデンサおよびその製造方法
JP3047024B2 (ja) 固体電解コンデンサ
US3506895A (en) Capacitor arrangement and method of making same
CN204215904U (zh) 芯片型固态电解电容器
JPH05299310A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP4318490B2 (ja) 固体電解コンデンサ
JPH05315201A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP3441088B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JPH02130907A (ja) 積層形電解コンデンサの製造方法
JPH05234823A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JPS5821415B2 (ja) コタイデンカイコンデンサノ セイゾウホウホウ
JP3202040B2 (ja) 固体電解コンデンサ
JPH05326342A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP4806874B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法及び固体電解コンデンサ
JPH0763045B2 (ja) コンデンサ
KR100264842B1 (ko) 칩형 알루미늄 전해 콘덴서
JPH04284617A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP2537896B2 (ja) アルミ電解コンデンサの製造方法
JP2802086B2 (ja) 電解コンデンサの製造方法
JPH0428214A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JPH0314740Y2 (ja)
JP2789074B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JPH06196374A (ja) 固体電解コンデンサ
JPH029539Y2 (ja)
KR0163860B1 (ko) 탄탈콘덴서의 카본 및 은 도포방법