JPH05299187A - 可変色照明装置 - Google Patents

可変色照明装置

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JPH05299187A
JPH05299187A JP4131854A JP13185492A JPH05299187A JP H05299187 A JPH05299187 A JP H05299187A JP 4131854 A JP4131854 A JP 4131854A JP 13185492 A JP13185492 A JP 13185492A JP H05299187 A JPH05299187 A JP H05299187A
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circuit
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JP4131854A
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Nobuyuki Yamada
信幸 山田
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放電灯100を複数組み合わせてなる可変色
灯に対し、安定した電力を供給して広い範囲で調光を行
なえる可変色照明装置を提供する。 【構成】 放電灯100に供給される電流は、インバー
タ回路70により変換された所定周波数の矩形の交流電
流であるが、その電力量制御は、定電流回路を構成する
チョッパ回路40の設定電流値(設定信号)を変更する
ことにより行なえる。すなわち、出力輝度調節器120
により設定電流値を設定すると、この設定電流値がチョ
ッパ制御回路130に入力される。チョッパ制御回路1
30は、電流検出器110の検出電流を検出しつつ、設
定電流値に一致するように、上記チョッパ回路40のゲ
ート端子41に、電流制御信号を出力する。よって、イ
ンバータ回路70から放電灯100に供給される電力量
は、チョッパ回路40による安定した広範囲な電流制御
により行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、放電灯を用いた照明
装置に関し、詳しくは、放電灯からの発生光の色度を変
化させることのできる可変色照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】放電灯の発生光の色度を連続的に変化さ
せる装置としては、特公昭53−42386号公報や特
開昭63−198295号公報に開示されたものが知ら
れている。これらの装置では、放電灯内に封入する発光
材料として、放電灯内の電子エネルギーに依存して発光
色が変化する気体や蒸気を用い、放電灯の通電パルスの
波形を変化させることによって発光色を変化させてい
る。例えば、通電パルスの通電時間と休止時間との比を
比較的大きくすると青色の発光色が得られ、その比を比
較的小さくすると赤色の発光色が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような装
置では、例えば赤色の発色光を得る際には通電パルスの
休止時間を長くするので、放電灯に投入される電力が小
さくなり、照明用光源として十分な輝度が得られない場
合があるという問題があった。
【0004】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、十分な輝度を安
定した状態にて得ることができるとともに、発生光の色
度を広範囲で変更できる可変色照明装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1の発明は、互いに異なる色度で発光
する複数個の放電灯を有する可変色灯に対し、各々の放
電灯に供給する電力を相対的に調節することにより、可
変色灯から発光する色度を変更可能な可変色照明装置で
あって、上記各放電灯に供給される電流値を設定する電
力量設定手段と、該電力量設定手段にて設定された電流
値に基づいて、各々の放電灯に供給する電力を出力する
調光手段と、を備え、上記調光手段は、直流電源に接続
されると共に、電流制御端子を有し、該電流制御端子に
電流制御信号を入力することにより電流値制御を行なう
電流調節手段と、該電流調節手段の出力端子に接続され
ると共に、交流制御端子を有し、該交流制御端子に、所
定周波数の交流制御信号を入力することにより、電流調
節手段からの直流電流を所定周波数の交流電流に変換し
て、上記放電灯に供給する直流交流変換手段と、電流調
節手段の出力電流を検出する電流検出手段と、該電流検
出手段の検出信号を検出しつつ、上記電力量設定手段に
て設定された設定電流値に一致するように、上記電流調
節手段の電流制御端子に、電流制御信号を出力する電流
値制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0006】また、請求項2に記載された発明では、請
求項1における直流交流変換手段として、所定周期の矩
形波を出力する矩形波回路で構成したものである。
【0007】
【作用】上記可変色照明装置では、調光手段は、以下の
動作により可変色灯を構成する各放電灯への相対電力を
調節する。すなわち、直流電源から出力される直流電流
は、電流調節手段を介して、直流交流変換手段に入力さ
れる。直流交流変換手段は、交流制御端子に所定周波数
の交流制御信号を入力されることにより、電流調節手段
からの直流電流を所定の周波数の交流電流に変換して、
放電灯に給電する。
【0008】ここで、放電灯に供給される出力電流は、
直流交流変換手段により変換された所定周波数の交流電
流であるが、その電力量制御は、電力量設定手段の設定
電流値(設定信号)を変更することにより行なえる。す
なわち、電力量設定手段により設定電流値を設定する
と、この設定電流値が電流制御手段に入力される。電流
制御手段は、電流検出手段の検出信号、つまり電流調節
手段の出力電流を検出しつつ、電力量設定手段にて設定
された設定電流値に一致するように、上記電流調節手段
の電流制御端子に、電流制御信号を出力するしたがっ
て、直流交流変換手段から放電灯に供給される電力量の
調節は、電流調節手段による電流制御により行なわれ、
直流交流変換手段による周波数の制御により行なわれな
い。つまり、放電灯に供給される電流は、その周波数が
一定であって、最高レベル値だけが変更される。
【0009】その結果、放電灯に供給される電力は、立
ち消えの原因となるような休止時間をもつことなく、電
流調節手段の調節により電流レベルだけで行なわれるの
で、可変色灯を減光しても消灯することなく、広い調光
範囲で安定して点灯させることができる。
【0010】このように放電灯は、安定した輝度の調光
範囲にて発光するが、これらの放電灯を複数個組み合わ
せて構成される可変色灯は、色の加法則(加法混色)に
従って、各種の発光色を十分な輝度で安定してもたら
す。
【0011】また、請求項2の発明によれば、放電灯に
供給する電流が矩形波の交流であるから、正弦波等に比
べて、時間に依存する電力の変化がまったくないので、
輝度や色度が時間的に揺らぐような変化は少なく、一
層、広い範囲の色度の発光を得ることができる。
【0012】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。本実施例の説明にあたって、可変色照明装置の
全体構成を説明する前に、可変色照明装置の要部である
図1に示す調光回路について説明する。
【0013】調光回路1は、チョッパ回路及びインバー
タ回路を中心とし、これらの回路を制御する各種の制御
回路等を備えて構成されている。
【0014】図1において、10はAC100Vで、5
0Hzまたは60Hzの商用交流電源である。この商用
交流電源10には、整流器20が接続されている。整流
器20は、ダイオードをブリッジに構成した周知の回路
であり、図示しない変圧器を内蔵している。上記整流器
20の両端には、矩形波の直流電流を平滑な直流とする
平滑コンデンサ25が接続されている。また、整流器2
0の出力端子には、チョッパ回路40が接続されてい
る。チョッパ回路40は、サイリスタやトランジスタ等
のスイッチング素子を有し、後述するチョッパ制御回路
130からの制御信号をゲート端子41に入力すること
でオンオフして、15〜30kHzのパルス状の電圧波
形に変換することにより、その電流値を一定に保持する
定電流回路のスイッチ要素を構成する回路である。
【0015】チョッパ回路40の出力端子には、直流リ
アクトル50が直列に接続されている。この直流リアク
トル50は、チョッパ回路40から出力されるリップル
を含んだ直流電流を平滑化するものである。また、チョ
ッパ回路40の出力端子には、フライホイルダイオード
55が並列に接続されている。このフライホイルダイオ
ード55は、上記直流リアクトル50に蓄えられたエネ
ルギーを放出するダイオードである。
【0016】直流リアクトル50の出力側には、後述す
る電流検出器110を介してインバータ回路70が接続
されている。インバータ回路70は、チョッパ回路40
から出力された直流電流を50Hz〜120Hzの交流
電流に変換する直流交流変換器であり、4個のスイッチ
ングトランジスタ71A,71B,71C,71Dをフ
ルブリッジ型に接続し、かつ各スイッチングトランジス
タ71A,71B,71C,71Dの間に逆流阻止用の
ダイオード73A,73B,73C,71Dを接続して
構成されている。また、インバータ回路70には、各ス
イッチングトランジスタ71Aと71D及び71Bと7
1Dとを交互に所定周期でオンオフ制御するインバータ
制御回路80が接続されている。インバータ制御回路8
0は、発振器(図示省略)で所定周期の矩形波を作成
し、この矩形波をスイッチングトランジスタ71A〜7
1Dに送ることにより、各インバータ回路70から矩形
波の交流を出力させるものである。
【0017】インバータ回路70の出力端子には、高圧
放電灯100が接続されている。高圧放電灯100は、
例えば、250Wのメタルハライドランプであり、50
Hz〜120Hzの周波数で点灯させることが適してい
る。
【0018】高圧放電灯100には、点灯用イグナイタ
90が接続されている。この点灯用イグナイタ90は、
スイッチ回路91の開閉により高圧放電灯100に高電
圧を印加して(27kV以上のパルス電圧)、初期及び
再点灯させ、高圧放電灯100が点灯した後、パルス電
圧を印加するのを停止する。
【0019】上述した高圧放電灯100への電力量を調
節する回路は、電流検出器110、出力輝度調節器12
0及びチョッパ制御回路130によって構成されてい
る。すなわち、チョッパ回路40の出力側には、電流検
出器110が接続されており、その検出信号は、チョッ
パ制御回路130に入力される。チョッパ制御回路13
0には、出力輝度調節器120からの信号も入力され
る。
【0020】出力輝度調節器120は、高圧放電灯10
0の明るさを調節するためのものであり、例えば、調節
つまみ(図示省略)の角度を調節することにより、高圧
放電灯100の輝度レベルに対応した設定電流値を出力
するものである。
【0021】チョッパ制御回路130は、例えば、発振
器からの周波数信号を分周することにより異なった周波
数のパルス信号を発生する周波数発生器を備え、出力輝
度調節器120で設定された設定電流値を出力するよう
に、電流検出器110にて検出される検出電流をフィー
ドバックしながら、チョッパ回路40のゲート端子41
に対して、オンオフ制御信号を出力して、チョッパ回路
40を定電流制御する。したがって、上記チョッパ回路
40、電流検出器110及びチョッパ制御回路130に
より、出力輝度調節器120で設定された設定電流値を
保持するように定電流回路を構成すると共に、出力輝度
調節器120の設定電流値の変更により、出力電流の出
力レベルを変更することができるように構成されてい
る。
【0022】次に、上記放電灯の調光回路1の動作につ
いて、図2に示す波形図を併用して説明する。図2の
(A)に示す商用交流電源10からの交流は、整流器2
0に内蔵される変圧器によって変圧され、その変圧され
た出力電圧が、矩形波の直流に整流される(図2
(B))。さらに、整流された矩形波は、平滑コンデン
サ25により平滑化された直流になってチョッパ回路4
0に入力される(図2(C))。
【0023】チョッパ回路40は、チョッパ制御回路1
30により作成されたオンオフ信号(15〜30kH
z)をゲート端子41に受けて、平滑化された直流電圧
を、オンオフ制御信号の周期に応じたパルス状の電圧出
力に変換して出力する(図2(D))。このとき、チョ
ッパ制御回路130は、出力輝度調節器120で設定さ
れた設定電流値を出力するように、電流検出器110に
て検出される検出電流をフィードバックしながら、チョ
ッパ回路40の制御端子に対して、オンオフ制御信号を
出力する。よって、チョッパ回路40から出力される電
流は、設定電流値を出力することになる。この電流出力
は、直流リアクトル50により平滑化されて(図2
(E))、インバータ回路70側に送られる。
【0024】インバータ回路70は、インバータ制御回
路80からスイッチングトランジスタ71Aと71D及
びスイッチングトランジスタ71Bと71Cとに交互に
所定周波数(50Hz〜120Hz)の交流制御信号を
受けることにより、直流リアクトル50からの直流を所
定の周波数の矩形波の交流電流に変換して、これを高圧
放電灯100に供給する(図2(F))。
【0025】ここで、高圧放電灯100に供給される電
流は、インバータ回路70により変換された所定周期の
交流であるが、その電流値の制御は、出力輝度調節器1
20の設定値を変更することにより行なえる。すなわ
ち、出力輝度調節器120により設定値を変更すると、
該変更された設定値がチョッパ制御回路130に入力さ
れる。チョッパ制御回路130は、電流検出器110か
らの検出電流をフィードバックしながら、上記設定値に
対応した周期のオンオフ制御信号をチョッパ回路40の
ゲート端子41に出力する。チョッパ回路40は、上記
オンオフ制御信号を受けることにより、その出力電流値
を変更する。なお、図2では、事例として、時点T1及
び時点T2にて設定値を下げる調節が行なわれている。
【0026】上記調光回路1において、その電力量の調
整は、チョッパ回路40による電流制御により行なわ
れ、インバータ回路70による周波数の制御により行な
われない。よって、供給される電力は、その交流電流の
レベル値だけが変更され、その周期は変わらない。その
結果、高圧放電灯100に供給される電力は、立ち消え
の原因となるような休止時間の重畳が行なわれず、広い
調光範囲で高圧放電灯100を点灯させることができ
る。
【0027】さらに、高圧放電灯100は、一定の低い
周波数にて制御するので、従来の技術で説明したよう
に、共鳴現象を生じて立ち消えすることもない。
【0028】次に、上記調光回路1を組み込んだ可変色
照明装置200の構成について図3を用いて説明する。
図3において、可変色照明装置200は、可変色灯21
0と、電力調節回路220と、色調制御回路250と、
遠隔操作装置280とを備えている。
【0029】図4の平面図にも示すように、上記可変色
灯210は、アルミナ製のベース213上に外管214
が封止されており、この外管214内には、3本の放電
灯212R,212G,212Bが配置されている。放
電灯212R,212G,212Bは、図4の一点鎖線
で示す仮想的な正三角形の各辺の上に存在するように配
置されている。これらの放電灯212R,212G,2
12Bには、後述するようにそれぞれ異なる2元以上の
多元のアマルガムが封入されており、3原色に近い色で
発光する。
【0030】すなわち、放電灯212Bには、Hg−I
n系の2元アマルガムが封入されており、411nmお
よび451nmの線スペクトルの光(青紫色の光)を発
光する。放電灯212Gには、Hg−Tl系の2元アマ
ルガムが封入されており、535nmの線スペクトルの
光(緑色の光)を発光する。また、放電灯212Rに
は、Hg−Na系の2元アマルガムが封入されており、
589nmの線スペクトルの光(黄赤色の光)を発光す
る。
【0031】なお、日本工業規格(JIS Z811
0)では、単色の光源光の色名と波長範囲との関係を次
のように規定している。 380〜455nm:青紫 455〜485nm:青 485〜495nm:青緑 495〜548nm:緑 548〜573nm:黄緑 573〜584nm:黄 584〜610nm:黄赤 610〜780nm:赤 ただし、この発明において、「青の波長域の光」とは3
80nm〜495nmの波長範囲の光をいい、「緑の波
長域の光」とは485nm〜573nmの波長範囲の光
をいい、「赤の波長域の光」とは573nm〜780n
mの波長範囲の光をいう。
【0032】上記放電灯212R,212G,212B
の調光特性につき、250Wの放電灯を用いたときの特
性について、図5ないし図7にそれぞれ示す。図5
(A)、図6(A)、図7(A)は、縦軸に照度、横軸
に電力をそれぞれ示す。図5(B)、図6(B)、図7
(B)は、縦軸に放電灯の電圧及び電流、横軸に電力を
示す。また、図5(C)、図6(C)、図7(C)は、
縦軸に色度x,y、横軸に電力を示す。これらの図5な
いし図7から明らかなように、供給電力の増加に対し
て、各々の放電灯212R,212G,212Bは、色
度をx,yの値がほとんど変化することなく、輝度を直
線的に連続して変化させることができる。
【0033】上記電力調節回路220は、放電灯212
R,212G,212Bへの電力をそれぞれ供給する調
光回路222R,222G,222Bを備えている。こ
の調光回路222R,222G,222Bは、上述した
調光回路1と同一の回路構成である。
【0034】上記色調制御回路250は、入力部252
と、出力配分算定部254と、放電灯出力算定部256
とを備えている。また、遠隔操作装置280は、色度設
定部282と、放電灯出力設定部284とを備えてい
る。なお、遠隔操作装置280は、指令を入力するため
のキーと、可変色灯210の運転状態を表示するための
表示部とを有している。
【0035】可変色灯210の発光色や光束を変化させ
る場合には、オペレータが遠隔操作装置280のキーを
押すことによって放電灯の色度と出力とを設定する。色
度は、例えば、後述するxy色度座標系の座標値で入力
する。放電灯の出力は、例えば各色度における放電灯の
最大出力に対する相対出力(パーセント)で入力する。
遠隔操作装置280の色度設定部282と放電灯出力設
定部284とは、それぞれキー入力された値に応じて、
色度信号Scと放電灯出力信号Spとをそれぞれ発生
し、色調制御回路250の入力部252に伝送する。
【0036】色度信号Scは入力部252から出力配分
算定部254に与えられる。出力配分算定部254は、
色度信号Scで表わされる色度を実現するための3本の
放電灯212R,212G,212Bの全光束の相対値
を、色の加法則に従って決定する。
【0037】放電灯出力算定部256は、出力配分算定
部254で算出された各放電灯の全光束の相対値(すな
わち、出力の相対値)と、放電灯出力信号Spとに基づ
いて、各放電灯の出力レベルを算出する。この際、出力
配分算定部254で算定された相対出力値がもっとも大
きな放電灯の出力レベルを、その放電灯の定格出力と、
放電灯出力信号Spで表わされる相対出力(パーセン
ト)とを乗じたレベルに合わせる。例えば、3本の放電
灯の出力の相対値が0.6:0.4:1.0であり、放
電灯出力信号Spで表わされる相対出力が70%である
場合には、各放電灯の出力レベルはそれぞれ42%、2
8%、70%と設定される。
【0038】各放電灯の出力レベルを示す信号は、放電
灯出力算定部256から3つの調光回路222R,22
2G,222Bに与えられる。調光回路222R,22
2G,222Bは、上述した動作に従って、色調制御回
路250から与えられた信号に基づいて、電流レベルの
制御により調光を行なう。
【0039】このような可変色照明装置200におい
て、可変色灯210の放電灯212R,212G,21
2Bに供給する電力を変更して色度を変更する実験を行
ない、その結果を図8に示す。
【0040】図8は、放電灯212R,212G,21
2Bの相対出力と発光色との関係を説明するためのxy
色度図である。図8において、R点、G点、B点は、そ
れぞれ放電灯212R,212G,212Bの発色点を
示している。可変色灯210の発光色は、色の加法則
(加法混色)に従って、3つの点A、B、Cを頂点とす
る三角形の範囲において変更することが可能である。こ
こで、表1に示すように、放電灯212R,212G,
212Bに対して、150W〜250Wの間でNo.1
〜No.7の組み合わせで150W〜250Wの電力供
給すると、図8のNo.1〜No.7に対応する色度で
発光することが分かった。
【表1】
【0041】なお、発光管212R,212G,212
Bは、図3に示すように、ベース213から各放電灯の
先端に向かう方向、つまり、点灯方向Tに向かう方向に
光を出射する。したがって、発光管212R,212
G,212Bは、他の放電灯の光を妨害しないから、可
変色灯210は、点灯方向Tに対して大きな光束を得る
ことができると同時に、各放電灯212R,212G,
212Bの相対出力を調整することよって、点灯方向T
における発光色を色度座標系の等色関数で示される通り
に変化する。このように、上記実施例では、RGBの3
原色に近い発光色を有する3本の放電灯212R,21
2G,212Bを用い、各放電灯の相対出力を変化させ
ることによって、放電灯の発光色を調整することができ
る。
【0042】本実施例において、異なる色度の発光色を
有する3本の放電灯を用い、各放電灯の相対出力を本回
路で連続的に調整することにより、可変色灯210の輝
度を著しく低下させることなく、連続的に色度及び色温
度を可変させることが明らかになった。
【0043】また、上記実施例において、電力調節回路
220の一部を構成するインバータ回路70(図1)
は、放電灯212R,212G,212Bに矩形波電流
を供給している。矩形波は、正弦波等に比べて、時間に
依存する電力の変化がまったくないので、放電灯の輝度
の変化は少ない。したがって、可変色照明装置200に
より、可変色灯210から揺らぎのない発光を、広い範
囲の色度で行なわせることができる。
【0044】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能であり、例えば次のよ
うな変形も可能である。
【0045】(1) 上記実施例では、3本の異なる光
を有する放電灯212R,212G,212Bを用いた
場合について説明したが、異なる色度を発する放電灯で
あれば、その本数は、特に限定されない。例えば、上記
実施例で示した放電灯212R,212G,212Bの
他に、Hg−Li系の2元アマルガムが封入されてお
り、650nmの線スペクトル(赤色の光)R2を発す
る放電灯をさらに加えて4本で出力調整を行なうことに
より、図9で示すように、色座標におけるの1点鎖線で
表わす4角形領域で可変色が得られる。このように、放
電灯の本数は特に限られず、放電灯の組み合わせに応じ
て色座標が決められ、この色座標に基づいて、可変色範
囲を変更することができる。
【0046】(2) 各放電灯の色度は、該放電灯内に
封入される蒸発材料に依存する固有の発生色の色度と異
なる場合のみでなく、各放電灯固有の発生色の色度は同
じであっても、放電灯自体に着色したり、また、放電灯
の外側に色付きフィルタを設けることによって、外部に
取捨される光の色度と異なるようにした場合であっても
よい。
【0047】(3) 上記実施例に係る可変色照明装置
では、電流調節手段として、外部入力により設定電流値
に一致するように作動する定電流回路であって、かつそ
の電流値を変更可能な回路であれば、上記実施例に説明
したチョッパ回路のほか、フライバックコンバータ等の
直流−直流変換器であってもよい。
【0048】(4) 直流交流変換手段として、フルブ
リッジ型のインバータ回路を用いたが、これに限らず、
矩形波を発生する回路であれば、プッシュプル等の各種
のインバータ回路等を用いることができる。
【0049】(5) 高輝度放電灯としては、フィラメ
ントを内蔵する蛍光灯等を除く放電灯であればよく、例
えば、メタルハライドランプ、水銀ランプ、キセノンラ
ンプ、高圧ナトリウムランプ等の放電灯であればよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る可変色照明装置は、互いに異なる色度で発光する
各放電灯に対して、相対電力を出力する調光手段を備え
ており、この調光手段の調節制御により、可変色灯の発
生色の色度を調整することができる。
【0051】また、調光手段の回路構成として、直流交
流変換手段の前段に接続した直流調節手段により電流値
を変更する制御を行なうことにより、各放電灯へ供給さ
れる交流電流のピーク値だけが変更され、その周波数は
変わらない。したがって、放電灯に供給される電力は、
立ち消えの原因となるような休止時間の重畳が行なわれ
ず、かつ周波数が一定で電流値だけが変更されるので、
調光により消灯することなく、広い調光範囲で安定して
点灯させることができる。このような安定した輝度の調
光範囲を有する放電灯を複数個組み合わせることによ
り、各種の発光色を十分な輝度で安定して得ることがで
きる。
【0052】また、請求項2の発明によれば、放電灯に
供給する電流が矩形波の交流であるから、正弦波等に比
べて、時間に依存する電力の変化がまったくないので、
輝度の変化は少なく、一層、広い範囲の色度の発光を安
定して得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可変色照明装置に用いられる調光
回路及びその周辺部を示す概略構成図。
【図2】同実施例の調光回路の波形図。
【図3】同実施例の可変色照明装置を示す概略構成図。
【図4】可変色灯及びそれに内蔵される放電灯の配置等
を説明する説明図。
【図5】放電灯212Bの照度、電力、電圧、電流及び
色度の関係を示すグラフ。
【図6】放電灯212Gの照度、電力、電圧、電流及び
色度の関係を示すグラフ。
【図7】放電灯212Rの照度、電力、電圧、電流及び
色度の関係を示すグラフ。
【図8】同実施例に係る可変色灯の色度を説明するグラ
フ。
【図9】他の実施例に係る可変色灯の色度を説明するグ
ラフ。
【符号の説明】
1…調光回路(調光手段) 10…商用交流電源 20…整流器 25…平滑コンデンサ 40…チョッパ回路 50…直流リアクトル 70…インバータ回路 71…スイッチングトランジスタ 73…ダイオード 75…インバータ制御端子 80…インバータ制御回路 90…点灯用イグナイタ 100…高圧放電灯 110…電流検出器 120…出力輝度調節器 130…チョッパ制御回路 200…可変色照明装置 210…可変色灯 212R,212G,212B…放電灯 213…ベース 214…外管 220…電力調節回路 222R,222G,222B…調光回路 250…色調制御回路(電力量設定手段) 252…入力部 254…出力配分算定部 256…放電灯出力算定部 280…遠隔操作装置 282…色度設定部 284…放電灯出力設定部 Sc…色度信号 Sp…放電灯出力信号 T…点灯方向 x,y…色度

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに異なる色度で発光する複数個の放
    電灯を有する可変色灯に対し、各々の放電灯に供給する
    電力を相対的に調節することにより、可変色灯から発光
    する色度を変更可能な可変色照明装置であって、 上記各放電灯に供給される電流値を設定する電力量設定
    手段と、 該電力量設定手段にて設定された電流値に基づいて、各
    々の放電灯に供給する電力を出力する調光手段と、 を備え、 上記調光手段は、 直流電源に接続されると共に、電流制御端子を有し、該
    電流制御端子に電流制御信号を入力することにより電流
    値制御を行なう電流調節手段と、 該電流調節手段の出力端子に接続されると共に、交流制
    御端子を有し、該交流制御端子に、所定周波数の交流制
    御信号を入力することにより、電流調節手段からの直流
    電流を所定周波数の交流電流に変換して、上記放電灯に
    供給する直流交流変換手段と、 電流調節手段の出力電流を検出する電流検出手段と、 該電流検出手段の検出信号を検出しつつ、上記電力量設
    定手段にて設定された設定電流値に一致するように、上
    記電流調節手段の電流制御端子に、電流制御信号を出力
    する電流値制御手段と、 を備えたことを特徴とする可変色照明装置。
  2. 【請求項2】 直流交流変換手段は、所定周期の矩形波
    を出力する矩形波回路で構成されている請求項1に記載
    の可変色照明装置。
JP4131854A 1992-03-25 1992-04-23 可変色照明装置 Pending JPH05299187A (ja)

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US08/307,677 US5491388A (en) 1992-03-25 1993-03-24 Power regulator of discharge lamp and variable color illumination apparatus using the regulator
AU37674/93A AU3767493A (en) 1992-03-25 1993-03-24 Power regulator of discharge lamp and variable color illumination apparatus using the regulator
EP93906817A EP0633711A4 (en) 1992-03-25 1993-03-24 POWER CONTROLLER FOR A DISCHARGE LAMP AND LIGHTING APPARATUS WITH VARIABLE COLOR, PROVIDED WITH SUCH A POWER CONTROLLER.
PCT/JP1993/000353 WO1993019570A1 (fr) 1992-03-25 1993-03-24 Regulateur de tension de lampe a decharge et appareil d'eclairage en couleur modulable mettant en ×uvre ce regulateur
CA002132435A CA2132435A1 (en) 1992-03-25 1993-03-24 Power regulator of discharge lamp and variable color illumination apparatus using the regulator
KR1019940703308A KR100187755B1 (ko) 1992-03-25 1993-03-24 방전등의 전력조절장치 및 그것을 이용한 가변색조명장치

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008046627A (ja) * 2006-08-10 2008-02-28 Samsung Electro Mech Co Ltd 多色光源の電力制御を支援する映像表示装置および方法

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