JPH052990A - 小型管球の製造方法 - Google Patents

小型管球の製造方法

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JPH052990A
JPH052990A JP3197314A JP19731491A JPH052990A JP H052990 A JPH052990 A JP H052990A JP 3197314 A JP3197314 A JP 3197314A JP 19731491 A JP19731491 A JP 19731491A JP H052990 A JPH052990 A JP H052990A
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glass tube
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広治 島田
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泰久 矢口
Masaaki Muto
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    • C03B23/04Re-forming tubes or rods
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の小型管球の製造方法においては、主に
外径寸法が管理の対象となるものであったので、特に放
電灯を小型化したときに生ずる肉厚および内容積の差に
よる発光効率、光色差などの問題を生ずるものとなり、
小型放電灯の実用化を困難とする問題点を生じていた。 【構成】 小型管球の製造時に材料管1の肉厚に応じて
移動量を調整し肉寄せが行われる量を均一化すると共
に、その肉寄せ工程時の内圧も調整して外径寸法も適宜
なものとすることで、続く成形工程での加工量を減少さ
せ、以て完成時の寸法差、特に肉厚および内容積に誤差
の少ないものとして放電灯の小型化を可能とし、課題を
解決するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型のメタルハライド
ランプなど放電灯に用いる小型管球の製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】小型管球を製造するには、例えば図4、
図5に示すようにガラス旋盤あるいはそれに類する機能
を備えた加工装置上にガラス、石英などからなる材料管
aをセットし、まず回転状態でバーナbによって加熱し
ながら、左右のコレット(軸受)の少なくとも一方を中
心方向に一定量移動させることにより、材料管aの所定
部分に肉を集める。次に、材料管aを十分に加熱溶融さ
せた後、材料管aの所定部分をブロー成形用の型cで覆
い、材料管a内に所定の圧力を加えることにより、材料
管aを脹らませて形状を整える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】メタルハライドランプ
など金属蒸気放電灯では、発光管内に封入した発光材の
蒸気圧が出力や光色などに多大な影響を与えるため個体
間のバラツキを極力小さくすることが望まれ、そのため
に発光管の製造工程においては各部の寸法や容積などに
高い精度での再現性が要求されるものとなる。特に低消
費電力(具体的には100W以下)のメタルハライドラ
ンプにおいては小型化に伴いより厳しい精度向上が要求
されるものとなり、前記した従来の製造方法においては
到底に要求を満足されられるものとならず、これによ
り、例えば自動車の前照灯用など低消費電力のものの需
要が見込めるにも係わらず歩留りが悪くコスト高のもの
となって、市場に充分に供給することが不可能となる問
題点を生じていた。本発明の目的は、高い加工精度で、
しかも低コストで小型管球を成形できる小型管球の製造
方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した従来の
課題を解決するための具体的手段として、材料管を管軸
を中心として回転させながら所定の部分を加熱溶融し管
端部を中心方向に移動することで肉寄せ部を形成する肉
寄せ工程と、前記肉寄せ部を再加熱溶解し金型により所
定形状に形成する成形工程とで成る小型管球の製造方法
において、前記肉寄せ工程は肉寄せ部のガラス容積を一
定とするように前記材料管の断面積に応じて管端部の中
心方向への移動量を調整すると共に前記材料管の内部に
2〜6mmHgの範囲で適宜な大気圧よりも高い内圧を加え
ることで前記肉寄せ部の中心部外径をほぼ一定に保つも
のとし、前記成形工程は円板の端面に完成状態の雌形状
が形成され前記材料管の径方向に移動自在とされたロー
ラーを再加熱溶解した前記肉寄せ部に圧接させ、前記ロ
ーラーが所定位置に達するまで前記材料管を回転させて
行うものとしたことを特徴する小型管球の製造方法を提
供することで、製造工程での精度を向上させて課題を解
決するものである。
【0005】
【実 施 例】つぎに、本発明を図に示す一実施例に基
づいて詳細に説明する。図1に符号1で示すものは材料
管であり、この材料管(ガラス管、石英管など)1はそ
の両端をコレット2A,2Bにより気密に保持される。
コレット2A,2Bは、パルスモータ3A,3Bにより
ガラス管1の軸方向に任意の距離を移動可能となり、更
にコレット2A,2Bの中間にはバーナ4が配置されて
いる。
【0006】図中、実線はイナートガスの配管を示し、
点線は電気配線を示している。イナートガスは、ニード
ルバルプ5、流量計6を通り、ガラス管1の方向とバイ
パス7の方向に分流される。分流点(バイパス7の入
口)とガラス管1の一端側との間にはバルブ8A及び結
合器9Aが挿設され、バイパス7の出口とガラス管1の
他端側との間にはバルブ8B及び結合器9Bが挿設され
ており、イナートガスは一旦分流し各流路を通過した
後、再び合流し、アクチュエータ付きの可変バルブ10を
通って排出される。前記分流点には微差圧計11が設置さ
れている。
【0007】上記微差圧計11は大気圧とイナートガスラ
インの圧力差を計測しており、その計測信号がPID制
御装置12に送られる。PID制御装置12は、予め設定さ
れた圧力と実際の圧力との差に応じて可変バルブ10を駆
動して、イナートガスラインの圧力を一定に保つように
作動する。また、前記パルスモータ3A,3Bはドライ
バー13A,13Bにより駆動され、ドライバー13A,13B
にはパルス発振器14の出力パルスが供給される。パルス
発振器14はマイクロコンピュータ15によりコントロール
される。
【0008】また、図中に符号20で示すものはローラー
であり、このローラー20は図2および図3に構成を詳細
に示すように前記材料管1に成形工程を行うために設け
られるものであり、前記材料管1の上方にはカーボンな
どで形成され端面に目的とする管球の完成状態の雌形状
が形成された円板状のローラ20がアーム21に回転自在に
軸止され、前記アーム21は支柱26に設けられた支点を中
心として、ボールネジ23により駆動されるカム22の位置
に応じて回転し前記ローラ20を前記材料管1の径方向に
沿い変位させる。このとき、前記アーム21には位置検出
バー25が設けられ、該位置検出バー25が予めに定められ
た位置に達したときには位置センサ24が作動し、その状
態を告知する。
【0009】次に、本発明による小型管球の製造方法を
工程に従って順次に説明する。(1) 予め測定したガラ
ス管1の内径、外径をマイクロコンピュータ(マイコ
ン)15に入力する。(2) マイコン15はガラス管1の断
面積から適切な肉寄せ量とガラス管1内の圧力を計算す
る。(3) マイコン15から指令を受けたPID制御装置1
2は、可変バルブ10を操作してイナートガスラインを2m
mHg〜6mmHgの範囲の計算されたある圧力に安定させ
る。(4) バーナ4によりガラス管1を溶融状態にした
後、マイコン15の指令でパルス発振器14を動作させ、計
算された数のパルス信号をドライバー13A,13Bに送
り、パルスモータ3A,3Bを回転駆動する。これによ
り、コレット2A,2Bが中心方向に計算された距離だ
け移動し、これにより肉寄せ工程が実施され、続いて次
項以降の成形工程にうつる。(5) 材料管1の所定の部
分を再加熱溶融させ、カム22を駆動してローラー20を降
下させ、材料管1に自重より圧接させ成形を行う。(6)
位置検出バー25によりローラー20の位置を検出し、ロ
ーラー20が所定の位置に達するまで上記 (5)の工程を繰
り返す。(7) 上記工程の終了後、ローラー20の接触し
た部分を再加熱し歪みを取り除く。
【0010】次いで、本発明により上記の製造工程とし
た小型管球の製造方法の作用、効果について説明する。
先ず、材料管1の断面積に応じて肉寄せ工程での肉
寄せ量を調整することで、続く工程で発光管として形成
される部分のガラス材料の容積を一定に保つことが可能
となる。 このときに、材料管1の内圧を2〜6mmHg
の範囲内で適切な圧力に設定することで、肉寄せ部の中
心部の外径を続く工程で完成される管球の外径と略等し
いほぼ一定なものに保つことが可能となる。 また、
上記したように中心部の外径が完成状態と外径の等しい
ほぼ一定なものとされたことで、前記ローラー20による
成形工程は主として形状を整えることを目的とするもの
となり、加工量が少ないものと成るのでこの成形工程に
おいての精度の低下を減ずることが可能となり、上記
〜項の作用により非常に良好な寸法精度と、形状の画
一性に優れる管球が得られるものとなる。
【0011】表1に示すものは本発明に係る製造方法に
より、中心外径6mm、封止部を除く管長7.5mmのダブ
ルエンドタイプ云う放電灯用の管球としては極めて小型
の管球を製造したときの中心外径、中心内径および内容
積の具体的な測定値を示したものであり、中心外径にお
いては寸法差0.03mm、特に従来は管理が困難とされ
た中心内径においても本発明により寸法差0.07mmと
高い精度での均一化が可能となり、この結果、前記した
夫々の寸法精度の積算値である内容積においても1.8
×10-3ccと云うように各部の寸法が極めて高い精度で均
一化されたものとなり、これにより本発明を用いて生産
された管球を採用した例えばメタルハライドランプなど
放電灯もまた高い均一性を有するものと成ることが容易
に想定される。
【0012】
【表1】
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、材料管の
断面積に応じて肉寄せ量を調整し、加えてこの肉寄せ工
程時に適宜な内圧を加えて外径を所定寸法のものとした
ことで、続く加工工程での加工量を極度に少ないものと
して高精度の管球成形が可能となり、ランプ特性のバラ
ツキを減少させることができる。従って、小型のメタル
ハライドランプなどを今まで適用が困難であった用途に
も使用可能となる。また、肉寄せの位置、肉寄せの量、
材料管の内外の圧力差などをマイコンで制御することに
より、いかなる寸法、形状も自在に成形することができ
る。更に、材料管の寸法許容度が改善されて材料の選別
が不要となり、低コストで製造できるといった利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る小型管球の製造方法の一実施例
を示すイナートガス配管及び制御回路図である。
【図2】 同じ実施例の要部を拡大して示す正面図であ
る。
【図3】 同じく要部を拡大して示す側面図である。
【図4】 従来の肉寄せ工程を示す説明図である。
【図5】 従来の成形工程を示す説明図である。
【符号の説明】
1…材料管(ガラス管、石英管など) 2A及び2B…コレット 3A及び3B…パルスモータ 4…バーナ 11…イナートガスラインの微差圧計 12…PID制御装置 13A、13B…モータドライバー 14…パルス発振器 15…マイクロコンピュータ 20…ローラー 21…アーム 22…カム 23…ボールネジ 24…位置センサ 25…位置検出バー 26…支柱
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 小型管球の製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型のメタルハライド
ランプなど放電灯に用いる小型管球の製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】小型の管球を製造するには、例えば図
5、図6に示すようにガラス旋盤あるいはそれに類する
機能を備えた加工装置上にガラス、石英などからなる材
料管aをセットし、まず回転状態でバーナbによって加
熱しながら、左右のコレット(軸受)の少なくとも一方
を中心方向に一定量移動させることにより、材料管aの
所定部分に肉を集める。次に、材料管aを十分に加熱溶
融させた後、材料管aの所定部分をブロー成形用の型c
で覆い、材料管a内に所定の圧力を加えることにより、
材料管aを脹らませて形状を整える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】メタルハライドランプ
など金属蒸気放電灯では、発光管内に封入した発光材の
蒸気圧が出力や光色などに多大な影響を与えるため個体
間のバラツキを極力小さくすることが望まれ、そのため
に発光管の製造工程においては各部の寸法や容積などに
高い精度での再現性が要求されるものとなる。特に低消
費電力(具体的には100W以下)のメタルハライドラ
ンプにおいては、管球の寸法バラツキによって光色など
の特性に個体差を生じ易く、店舗照明など複数のランプ
を同時に使用する環境への適性に欠けるものとなった
り、或いは車両用前照灯として使用したときには左右の
灯色が異なる不具合を生ずるものとなる。
【0004】しかしながら、上記したバラツキを抑える
ために材料管の寸法選別を厳密に行うと材料コストが高
騰し、更に石英など高融点の材料を用いて管球の成型を
行う場合、上記に説明した従来のブロー成型法では型温
度、バーナー火力などの条件に対する依存度が大きく、
歩留りが低下する問題点も生ずるものとなる。
【0005】従って、この種の金属蒸気放電灯において
は、小型化に伴いより厳密な精度向上が要求されるもの
となり、例えば車両用前照灯用などとしての相当数の需
要が見込めるにも係わらず、歩留りが悪くコスト高のも
のとなって、市場に充分に供給することが不可能となる
と云う課題を生じていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した従来の
課題を解決するための具体的手段として、材料管を管軸
を中心として回転させながら所定の部分を加熱溶融し管
端部を中心方向に移動することで所定の部分に肉寄せ部
を形成する肉寄せ工程と、前記肉寄せ部を型により所定
形状に形成する成型工程とで成る小型管球の製造方法に
おいて、前記肉寄せ工程は前記材料管の断面積に応じて
肉寄せ量を調整すると共に、前記材料管の内部に外圧よ
りも高い内圧を加え、前記成形工程は前記材料管の径方
向に移動自在とされたローラーを前記肉寄せ部に当接さ
せ、前記ローラーが所定位置に達するまで前記材料管を
回転させて行うものとしたことを特徴する小型管球の製
造方法を提供することで、製造工程での精度を向上させ
て課題を解決するものである。
【0007】
【実施例】つぎに、本発明を図に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明の第一の実施例を示すも
ので、材料管(ガラス管、石英管など)1はその両端を
コレット2A,2Bにより気密に保持される。コレット
2A,2Bは、パルスモータ3A,3Bによりガラス管
1の軸方向に任意の距離を移動可能となっている。コレ
ット2A,2Bの中間にはバーナ4が配置されている。
【0008】図中、実線はイナートガスの配管を示し、
点線は電気配線を示している。イナートガスは、ニード
ルバルプ5、流量計6を通り、ガラス管1の方向とバイ
パス7の方向に分流される。分流点(バイパス7の入
口)とガラス管1の一端側との間にはバルブ8A及び結
合器9Aが挿設され、バイパス7の出口とガラス管1の
他端側との間にはバルブ8B及び結合器9Bが挿設され
ており、イナートガスは一旦分流し各流路を通過した
後、再び合流し、アクチュエータ付きの可変バルブ10
を通って排出される。前記分流点には微差圧計11が設
置されている。
【0009】上記微差圧計11は大気圧とイナートガス
ラインの圧力差を計測しており、その計測信号がPID
制御装置12に送られる。PID制御装置12は、予め
設定された圧力と実際の圧力との差に応じて可変バルブ
10を駆動して、イナートガスラインの圧力を一定に保
つように作動する。
【0010】また、前記パルスモータ3A,3Bはドラ
イバー13A,13Bにより駆動され、ドライバー13
A,13Bにはパルス発振器14の出力パルスが供給さ
れる。パルス発振器14はマイクロコンピュータ15に
よりコントロールされる。次に、ガラス管1の肉寄せ工
程について説明する。(1) 予め測定したガラス管1
の内径、外径(断面図)をマイクロコンピュータ(マイ
コン)15に入力する。(2) マイコン15はガラス
管1の断面積から適切な肉寄せ量とガラス管1内の圧力
を計算する。(3) マイコン15から指令を受けたP
ID制御装置12は、可変バルブ10を操作してイナー
トガスラインをある圧力に安定させる。(4) バーナ
4によりガラス管1を溶融状態にした後、マイコン15
の指令でパルス発振器14を動作させ、計算された数の
パルス信号をドライバー13A,13Bに送り、パルス
モータ3A,3Bを回転駆動する。これにより、コレッ
ト2A,2Bが中心方向に所定距離だけ移動し、肉寄せ
が実施される。このようにガラス管1の断面積に応じて
肉寄せ量、即ちパルスモータ3A,3Bの回転量及びイ
ナートガスラインの大気圧に対する圧力を適切に変える
と、極めて高精度に管球の成形が行われる。
【0011】つぎに、本発明の第二の実施例を図2〜図
4に基づいて詳細に説明する。尚、理解を容易とするた
めに第一の実施例と同一の部分には同一の符号を付して
説明する。図2に符号1で示すものは材料管であり、こ
の材料管(ガラス管、石英管など)1はその両端をコレ
ット2A,2Bにより気密に保持される。コレット2
A,2Bは、パルスモータ3A,3Bによりガラス管1
の軸方向に任意の距離を移動可能となり、更にコレット
2A,2Bの中間にはバーナ4が配置されている。
【0012】図中、実線はイナートガスの配管を示し、
点線は電気配線を示している。イナートガスは、ニード
ルバルプ5、流量計6を通り、ガラス管1の方向とバイ
パス7の方向に分流される。分流点(バイパス7の入
口)とガラス管1の一端側との間にはバルブ8A及び結
合器9Aが挿設され、バイパス7の出口とガラス管1の
他端側との間にはバルブ8B及び結合器9Bが挿設され
ており、イナートガスは一旦分流し各流路を通過した
後、再び合流し、アクチュエータ付きの可変バルブ10
を通って排出される。前記分流点には微差圧計11が設
置されている。
【0013】上記微差圧計11は大気圧とイナートガス
ラインの圧力差を計測しており、その計測信号がPID
制御装置12に送られる。PID制御装置12は、予め
設定された圧力と実際の圧力との差に応じて可変バルブ
10を駆動して、イナートガスラインの圧力を一定に保
つように作動する。また、前記パルスモータ3A,3B
はドライバー13A,13Bにより駆動され、ドライバ
ー13A,13Bにはパルス発振器14の出力パルスが
供給される。パルス発振器14はマイクロコンピュータ
15によりコントロールされる。
【0014】以上の構成は前記した第一の実施例と同様
であるが、この第二の実施例においては図中に符号20
で示すようにローラーが設けられるものとされ、このロ
ーラー20は図3および図4に構成を詳細に示すように
前記材料管1に成形工程を行うために設けられるもので
あり、前記材料管1の上方にはカーボンなどで形成され
端面に目的とする管球の完成状態の雌形状が形成された
円板状のローラ20がアーム21に回転自在に軸止さ
れ、前記アーム21は支柱26に設けられた支点を中心
として、ボールネジ23により駆動されるカム22の位
置に応じて回転し前記ローラ20を前記材料管1の径方
向に沿い変位させる。
【0015】このとき、前記アーム21には位置検出バ
ー25が設けられ、該位置検出バー25が予めに定めら
れた位置に達したときには位置センサ24が作動し、そ
の状態を告知する。また、ローラ20及びアーム21は
適切な重量配分とすることにより、過度の力を前記材料
管1に加えたり、或いは偏芯を引き起こしたりしないよ
うにされている。
【0016】次に、本発明による小型管球の製造方法を
工程に従って順次に説明する。(1) 予め測定したガ
ラス管1の内径、外径をマイクロコンピュータ(マイコ
ン)15に入力する。(2) マイコン15はガラス管
1の断面積から適切な肉寄せ量とガラス管1内の圧力を
計算する。(3) マイコン15から指令を受けたPI
D制御装置12は、可変バルブ10を操作してイナート
ガスラインを2mmHg〜6mmHgの範囲の計算され
たある圧力に安定させる。(4) バーナ4によりガラ
ス管1を溶融状態にした後、マイコン15の指令でパル
ス発振器14を動作させ、計算された数のパルス信号を
ドライバー13A,13Bに送り、パルスモータ3A,
3Bを回転駆動する。これにより、コレット2A,2B
が中心方向に計算された距離だけ移動し、これにより肉
寄せ工程が実施され、続いて次項以降の成形工程にうつ
る。(5) 材料管1の所定の部分を再加熱溶融させ、
カム22を駆動してローラー20を降下させ、材料管1
に自重より圧接させ成形を行う。(6) 位置検出バー
25によりローラー20の位置を検出し、ローラー20
が所定の位置に達するまで上記(5)の工程を繰り返
す。(7)上記工程の終了後、ローラー20の接触した
部分を再加熱し歪みを取り除く。
【0017】次いで、本発明により上記の製造工程とし
た小型管球の製造方法の作用、効果について説明する。
先ず、材料管1の断面積に応じて肉寄せ工程での肉
寄せ量を調整することで、続く工程で発光管として形成
される部分のガラス材料の容積を一定に保つことが可能
となる。 このときに、材料管1の内圧を2〜6mm
Hgの範囲内で適切な圧力に設定することで、肉寄せ部
の中心部の外径を続く工程で完成される管球の外径と略
等しいほぼ一定なものに保つことが可能となる。 ま
た、上記したように中心部の外径が完成状態と外径の等
しいほぼ一定なものとされたことで、前記ローラー20
による成形工程は主として形状を整えることを目的とす
るものとなり、加工量が少ないものと成るのでこの成形
工程においての精度の低下を減ずることが可能となり、
上記〜項の作用により非常に良好な寸法精度と、形
状の画一性に優れる管球が得られるものとなる。
【0018】表1に示すものは本発明に係る製造方法に
より、中心外径6mm、封止部を除く管長7.5mmの
ダブルエンドタイプ云う放電灯用の管球としては極めて
小型の管球を製造したときの中心外径、中心内径および
内容積の具体的な測定値を示したものであり、中心外径
においては寸法差0.03mm、特に従来は管理が困難
とされた中心内径においても本発明により寸法差0.0
7mmと高い精度での均一化が可能となり、この結果、
前記した夫々の寸法精度の積算値である内容積において
も1.8×10−3ccと云うように各部の寸法が極め
て高い精度で均一化されたものとなり、これにより本発
明を用いて生産された管球を採用した例えばメタルハラ
イドランプなど放電灯もまた高い均一性を有するものと
成ることが容易に想定される。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、材料管の
断面積に応じて肉寄せ量を調整するため、高精度の管球
成形が可能となり、ランプ特性のバラツキを減少させる
ことができる。従って、小型のメタルハライドランプな
どを今まで適用が困難であった用途にも使用可能とな
る。また、肉寄せの位置、肉寄せの量、材料管の内外の
圧力差などをマイコンで制御することにより、いかなる
寸法、形状も自在に成形することができる。更に、材料
管の寸法許容度が改善されて材料の選別が不要となり
(外径5±0.2mm、内径3±0.2mmの石英管を
用いて最大外径6mmの管球を成形した場合の寸法のバ
ラツキは、最大で±0.05mmであった)、低コスト
で製造できるといった利点がある。
【0021】また、本発明によれば、材料管の断面積に
応じて肉寄せ量を調整し、加えてこの肉寄せ工程時に適
宜な内圧を加えて外径を所定寸法のものとしたことで、
続く加工工程での加工量を極度に少ないものとして高精
度の管球成形が可能となり、ランプ特性のバラツキを減
少させることができる。従って、小型のメタルハライド
ランプなどを今まで適用が困難であった用途にも使用可
能となる。また、肉寄せの位置、肉寄せの量、材料管の
内外の圧力差などをマイコンで制御することにより、い
かなる寸法、形状も自在に成形することができる。更
に、材料管の寸法許容度が改善されて材料の選別が不要
となり、低コストで製造できるといった利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る小型管球の製造方法の第一の実
施例を示すイナートガス配管及び制御回路図である。
【図2】 本発明に係る小型管球の製造方法の第二の実
施例を示すイナートガス配管及び制御回路図である。
【図3】 同じ第二の実施例の要部を拡大して示す正面
図である。
【図4】 同じく第二の実施例の要部を拡大して示す側
面図である。
【図5】 従来の肉寄せ工程を示す説明図である。
【図6】 従来の成形工程を示す説明図である。
【符号の説明】 1…材料管(ガラス管、石英管など) 2A及び2B…コレット 3A及び3B…パルスモータ 4…バーナ 11…イナートガスラインの微差圧計 12…PID制御装置 13A、13B…モータドライバー 14…パルス発振器 15…マイクロコンピュータ 20…ローラー 21…アーム 22…カム 23…ボールネジ 24…位置センサ 25…位置検出バー 26…支柱
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 材料管を管軸を中心として回転させなが
    ら所定の部分を加熱溶融し管端部を中心方向に移動する
    ことで肉寄せ部を形成する肉寄せ工程と、前記肉寄せ部
    を再加熱溶解し金型により所定形状に形成する成形工程
    とで成る小型管球の製造方法において、前記肉寄せ工程
    は肉寄せ部のガラス容積を一定とするように前記材料管
    の断面積に応じて管端部の中心方向への移動量を調整す
    ると共に前記材料管の内部に2〜6mmHgの範囲で適宜な
    大気圧よりも高い内圧を加えることで前記肉寄せ部の中
    心部外径をほぼ一定に保つものとし、前記成形工程は円
    板の端面に完成状態の雌形状が形成され前記材料管の径
    方向に移動自在とされたローラーを再加熱溶解した前記
    肉寄せ部に圧接させ、前記ローラーが所定位置に達する
    まで前記材料管を回転させて行うものとしたことを特徴
    する小型管球の製造方法。
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