JPH05298266A - マルチプロセッサシステムのプロセッサ間通信方式 - Google Patents

マルチプロセッサシステムのプロセッサ間通信方式

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JPH05298266A
JPH05298266A JP13004792A JP13004792A JPH05298266A JP H05298266 A JPH05298266 A JP H05298266A JP 13004792 A JP13004792 A JP 13004792A JP 13004792 A JP13004792 A JP 13004792A JP H05298266 A JPH05298266 A JP H05298266A
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JP
Japan
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response signal
data
processor
slave
circuit
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Application number
JP13004792A
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Inventor
Akira Kato
加藤  明
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プロセッサ間通信時間の短縮を図る。 【構成】 送信時応答信号確認AND回路16と全スレ
ーブプロセッサ応答信号出力用OR回路17と応答信号
AND回路19とは、マスタプロセッサ1から全スレー
ブプロセッサ2〜5への同一データ送信時に、全応答信
号出力回路21,31,41および51による応答信号
の出力を確認する。受信時応答信号確認AND回路15
と全スレーブプロセッサ応答信号出力用OR回路17と
応答信号OR回路18と計数回路20とは、全スレーブ
プロセッサ2〜5からマスタプロセッサ1へのデータ送
信時に、同様の確認を行う。禁止用NAND回路32,
42および52と応答信号出力用AND回路33,43
および53とは、全スレーブプロセッサ2〜5からマス
タプロセッサ1へのデータ送信時に、各スレーブプロセ
ッサ2〜5からのデータおよび応答信号の送信の優先順
序を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマルチプロセッサシステ
ムのプロセッサ間通信方式に関し、特にマスタプロセッ
サと複数のスレーブプロセッサとから構成されるマルチ
プロセッサシステムにおいてマスタプロセッサから全て
のスレーブプロセッサへの同一のデータの送信とマスタ
プロセッサからの要求に基づく全てのスレーブプロセッ
サからマスタプロセッサへのデータの送信(マスタプロ
セッサにとってはデータの受信)とが行われる場合のマ
ルチプロセッサシステムのプロセッサ間通信方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のマルチプロセッサシステ
ムのプロセッサ間通信方式では、マスタプロセッサから
全てのスレーブプロセッサへの同一のデータの送信は次
のようにして実現されていた。
【0003】マスタプロセッサは、1回の通信(スレー
ブプロセッサに対して送信対象のデータとアドレス(デ
ータを書き込むべきスレーブプロセッサ内の領域を特定
するためのアドレス。全てのスレーブプロセッサについ
て共通のアドレスが指定される)とを出力してからスレ
ーブプロセッサからの応答信号を確認するまでの通信を
「1回の通信」とする)で、唯一のスレーブプロセッサ
に対しての送信を行う。
【0004】マスタプロセッサは、データ送信先のスレ
ーブプロセッサを順に変えて上述の「1回の通信」を繰
り返すことによって、全てのスレーブプロセッサに対す
るデータの送信を実現する。
【0005】すなわち、スレーブプロセッサの数に等し
い回数の通信が行われることにより、全てのスレーブプ
ロセッサに対する送信が実現される。
【0006】また、従来、この種のマルチプロセッサシ
ステムのプロセッサ間通信方式では、マスタプロセッサ
からの要求に基づく全てのスレーブプロセッサからマス
タプロセッサへのデータの送信は次のようにして実現さ
れていた。
【0007】マスタプロセッサは、1回の通信(アドレ
ス(データを読み出すべきスレーブプロセッサ内の領域
を特定するためのアドレス。全てのスレーブプロセッサ
について共通のアドレスが指定される)の指定等によっ
てスレーブプロセッサに対してデータの送信を要求して
からスレーブプロセッサからのデータを受信しスレーブ
プロセッサからの応答信号を確認するまでの通信を「1
回の通信」とする)で、唯一のスレーブプロセッサから
のデータの受信を行う。
【0008】マスタプロセッサは、データ送信元のスレ
ーブプロセッサを順に変えて上述の「1回の通信」を繰
り返すことによって、全てのスレーブプロセッサからの
受信を実現する。
【0009】すなわち、スレーブプロセッサの数に等し
い回数の通信が行われることにより、全てのスレーブプ
ロセッサからのデータの受信が実現される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のマルチ
プロセッサシステムのプロセッサ間通信方式では、マス
タプロセッサは1回の通信で1つのスレーブプロセッサ
との間のデータの送信または受信しか実現することがで
きないので、スレーブプロセッサの数に比例してプロセ
ッサ間通信時間(マスタプロセッサと全てのスレーブプ
ロセッサとの間の通信時間)が長大になるという問題点
があった。
【0011】本発明の目的は、上述の点に鑑み、スレー
ブプロセッサの数が多くなってもプロセッサ間通信時間
がそれほど長大にならないマルチプロセッサシステムの
プロセッサ間通信方式を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のマルチプロセッ
サシステムのプロセッサ間通信方式は、マスタプロセッ
サから全てのスレーブプロセッサに同一のデータが送信
される際および全てのスレーブプロセッサからマスタプ
ロセッサにデータが送信される際にマスタプロセッサに
対する応答信号を出力する各スレーブプロセッサ内の応
答信号出力回路と、マスタプロセッサから全てのスレー
ブプロセッサに同一のデータが送信される際に全てのス
レーブプロセッサ内の前記応答信号出力回路によって応
答信号が出力されたことを確認するマスタプロセッサ内
のデータ送信時応答信号確認手段と、全てのスレーブプ
ロセッサからマスタプロセッサにデータが送信される際
に全てのスレーブプロセッサ内の前記応答信号出力回路
によって応答信号が出力されたことを確認するマスタプ
ロセッサ内のデータ受信時応答信号確認手段と、全ての
スレーブプロセッサからマスタプロセッサにデータが送
信される際に各スレーブプロセッサからのデータの送信
の優先順序を制御するスレーブプロセッサ内の優先順序
制御手段と、マスタプロセッサから全てのスレーブプロ
セッサに同一のデータが送信される際にマスタプロセッ
サから送信されてくるデータを受信する各スレーブプロ
セッサ内のデータ受信回路と、全てのスレーブプロセッ
サからマスタプロセッサにデータが送信される際に前記
優先順序制御手段により制御された優先順序に基づいて
各スレーブプロセッサ内の前記応答信号出力回路によっ
て出力される応答信号に基づきゲートを開きデータをマ
スタプロセッサに対して送信する各スレーブプロセッサ
内のデータ送信回路と、全てのスレーブプロセッサから
マスタプロセッサにデータが送信される際に各スレーブ
プロセッサ内の前記応答信号出力回路によって出力され
る応答信号に基づく各スレーブプロセッサに対応する領
域に各スレーブプロセッサ内の前記データ送信回路から
送信されてくるデータを取り込むマスタプロセッサ内の
データ受信手段とを有する。
【0013】
【作用】本発明のマルチプロセッサシステムのプロセッ
サ間通信方式では、各スレーブプロセッサ内の応答信号
出力回路がマスタプロセッサから全てのスレーブプロセ
ッサに同一のデータが送信される際および全てのスレー
ブプロセッサからマスタプロセッサにデータが送信され
る際にマスタプロセッサに対する応答信号を出力し、マ
スタプロセッサ内のデータ送信時応答信号確認手段がマ
スタプロセッサから全てのスレーブプロセッサに同一の
データが送信される際に全てのスレーブプロセッサ内の
応答信号出力回路によって応答信号が出力されたことを
確認し、マスタプロセッサ内のデータ受信時応答信号確
認手段が全てのスレーブプロセッサからマスタプロセッ
サにデータが送信される際に全てのスレーブプロセッサ
内の応答信号出力回路によって応答信号が出力されたこ
とを確認し、スレーブプロセッサ内の優先順序制御手段
が全てのスレーブプロセッサからマスタプロセッサにデ
ータが送信される際に各スレーブプロセッサからのデー
タの送信の優先順序を制御し、各スレーブプロセッサ内
のデータ受信回路がマスタプロセッサから全てのスレー
ブプロセッサに同一のデータが送信される際にマスタプ
ロセッサから送信されてくるデータを受信し、各スレー
ブプロセッサ内のデータ送信回路が全てのスレーブプロ
セッサからマスタプロセッサにデータが送信される際に
優先順序制御手段により制御された優先順序に基づいて
各スレーブプロセッサ内の応答信号出力回路によって出
力される応答信号に基づきゲートを開きデータをマスタ
プロセッサに対して送信し、マスタプロセッサ内のデー
タ受信手段が全てのスレーブプロセッサからマスタプロ
セッサにデータが送信される際に各スレーブプロセッサ
内の応答信号出力回路によって出力される応答信号に基
づく各スレーブプロセッサに対応する領域に各スレーブ
プロセッサ内のデータ送信回路から送信されてくるデー
タを取り込む。
【0014】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して詳細に
説明する。
【0015】図1は、本発明のマルチプロセッサシステ
ムのプロセッサ間通信方式の一実施例の構成を示すブロ
ック図である。本実施例のマルチプロセッサシステムの
プロセッサ間通信方式は、マスタプロセッサ1と、スレ
ーブプロセッサ2〜5と、リードライト識別信号線10
0と、アドレスバス200と、データバス300と、応
答信号線402〜405とを含んで構成されている。
【0016】マスタプロセッサ1は、受信データバッフ
ァ10と、受信データ用AND回路11〜14と、受信
時応答信号確認AND回路15と、送信時応答信号確認
AND回路16と、全スレーブプロセッサ応答信号出力
用OR回路17と、応答信号OR回路18と、応答信号
AND回路19と、計数回路20と、全スレーブプロセ
ッサ応答信号線401とを含んで構成されている。
【0017】スレーブプロセッサ2は、応答信号出力回
路21と、データ受信回路24と、データ送信回路25
とを含んで構成されている。
【0018】スレーブプロセッサ3は、応答信号出力回
路31と、禁止用NAND回路32と、応答信号出力用
AND回路33と、データ受信回路34と、データ送信
回路35とを含んで構成されている。
【0019】スレーブプロセッサ4は、応答信号出力回
路41と、禁止用NAND回路42と、応答信号出力用
AND回路43と、データ受信回路44と、データ送信
回路45とを含んで構成されている。
【0020】スレーブプロセッサ5は、応答信号出力回
路51と、禁止用NAND回路52と、応答信号出力用
AND回路53と、データ受信回路54と、データ送信
回路55とを含んで構成されている。
【0021】なお、送信時応答信号確認AND回路1
6,全スレーブプロセッサ応答信号出力用OR回路17
および応答信号AND回路19によってデータ送信時応
答信号確認手段が実現され、受信時応答信号確認AND
回路15,全スレーブプロセッサ応答信号出力用OR回
路17,応答信号OR回路18および計数回路20によ
ってデータ受信時応答信号確認手段が実現され、禁止用
NAND回路32,42および52ならびに応答信号出
力用AND回路33,43および53によって優先順序
制御手段が実現され、受信データバッファ10および受
信データ用AND回路11〜14によってデータ受信手
段が実現される。
【0022】次に、このように構成された本実施例のマ
ルチプロセッサシステムのプロセッサ間通信方式の動作
について説明する。
【0023】第1に、マスタプロセッサ1が全てのスレ
ーブプロセッサ2〜5に対して同一のデータを送信する
場合の動作について説明する。
【0024】この場合には、マスタプロセッサ1は、デ
ータバス300上に送信対象のデータを出力し、アドレ
スバス200上にアドレス(データを書き込むべきスレ
ーブプロセッサ2〜5内の領域を特定するためのアドレ
ス)を出力し、リードライト識別信号線100上にライ
ト識別信号(“0”の値を有する「マスタプロセッサ1
にとってのデータの送信」を示す信号)を出力する。こ
れらの出力によって「1回の通信」が始まる。なお、ア
ドレスバス200上のアドレスはスレーブプロセッサ2
〜5について共通のアドレスとなり、アドレスバス20
0上には1つのアドレスだけが出力される。ただし、ア
ドレスバス200上で指定されるアドレスが共通であっ
ても各スレーブプロセッサ2〜5で書込みが行われる領
域の絶対アドレスは異なりうる。
【0025】リードライト識別信号線100上のライト
識別信号は、スレーブプロセッサ3〜5内の禁止用NA
ND回路32,42および52に入力され、マスタプロ
セッサ1からスレーブプロセッサ2〜5へのデータの送
信に対して全てのスレーブプロセッサ2〜5が同時に応
答信号線402〜405上に応答信号を出力できるよう
に働く。
【0026】スレーブプロセッサ2〜5内のデータ受信
回路24,34,44および54は、データバス300
上のデータを受信し、アドレスバス200上のアドレス
に基づき特定される領域にそのデータを書き込む。
【0027】各スレーブプロセッサ2〜5が上述のよう
にしてデータバス300上のデータを受信した後に、各
応答信号出力回路21,31,41および51はマスタ
プロセッサ1から送信されてきたデータを各スレーブプ
ロセッサ2〜5が適正に受信したことを示す応答信号
(“1”の値を有する信号)を出力する。
【0028】上述のライト識別信号(“0”)に基づい
て禁止用NAND回路32,42および52の出力は
“1”となっているので、応答信号出力用AND回路3
3,43および53の出力は応答信号出力回路31,4
1および51の出力と同一となる。したがって、各応答
信号出力回路21,31,41および51によって出力
された応答信号は各応答信号線402〜405上に同時
に出力されることになる。
【0029】マスタプロセッサ1内の応答信号AND回
路19は、各応答信号線402〜405上の信号のAN
Dの演算結果を出力する。したがって、応答信号線40
2〜405上の全ての信号が「スレーブプロセッサ2〜
5によるデータの適正な受信」を示す応答信号
(“1”)である場合には、応答信号AND回路19は
“1”を出力する。
【0030】送信時応答信号確認AND回路16は、応
答信号AND回路19の出力の“1”とリードライト識
別信号線100上のライト識別信号の反転値(“1”)
とのANDの演算結果である“1”を出力する。
【0031】全スレーブプロセッサ応答信号出力用OR
回路17は、送信時応答信号確認AND回路16の出力
の“1”に基づいて、全スレーブプロセッサ応答信号
(全てのスレーブプロセッサ2〜5に関するデータの送
信または受信が終了したことを示す“1”の値を有する
信号)を全スレーブプロセッサ応答信号線401上に出
力する。この全スレーブプロセッサ応答信号の出力によ
り、マスタプロセッサ1による全てのスレーブプロセッ
サ2〜5に対する同一のデータの送信の終了を確認する
ことが可能になり、「1回の通信」が終了する。
【0032】第2に、マスタプロセッサ1からの要求に
基づいて全てのスレーブプロセッサ2〜5がマスタプロ
セッサ1にデータを送信する場合の動作について説明す
る。
【0033】この場合には、マスタプロセッサ1は、ア
ドレスバス200上にアドレス(データを読み出すべき
スレーブプロセッサ2〜5内の領域を特定するためのア
ドレス)を出力し、リードライト識別信号線100上に
リード識別信号(“1”の値を有する「マスタプロセッ
サ1にとってのデータの受信」を示す信号)を出力す
る。これらの出力がスレーブプロセッサ2〜5がマスタ
プロセッサ1にデータを送信する契機となる「マスタプ
ロセッサ1からの要求」に該当し、これらの出力によっ
て「1回の通信」が始まる。なお、アドレスバス200
上のアドレスはスレーブプロセッサ2〜5についての共
通のアドレスとなり、アドレスバス200上には1つの
アドレスだけが出力される。ただし、アドレスバス20
0上で指定されるアドレスが共通であっても各スレーブ
プロセッサ2〜5で読出しが行われる領域の絶対アドレ
スは異なりうる。
【0034】リードライト識別信号線100上のリード
識別信号は、スレーブプロセッサ3〜5内の禁止用NA
ND回路32,42および52に入力され、応答信号出
力回路31,41および51によって出力される応答信
号を応答信号線403,404および405上に送出す
ることを禁止できるように働く。
【0035】各スレーブプロセッサ2〜5は、アドレス
バス200上のアドレスに基づいて特定される領域のデ
ータを用意する(当該データの読出しが可能な状態にす
る)。当該データの出力が可能になると、その旨が各応
答信号出力回路21,31,41および51に通知され
る。
【0036】スレーブプロセッサ2内の応答信号出力回
路21は、マスタプロセッサ1に送信すべきデータの出
力(読出し)が可能な状態になると、その旨を示す応答
信号(“1”の値を有する信号)を出力する(データ送
信回路25によるデータの送信が終了すると応答信号出
力回路21は応答信号の出力を停止して“0”を出力す
る。応答信号出力回路31,41および51についても
同様)。
【0037】応答信号出力回路21によって出力された
応答信号は、次のような働き等を行う。 応答信号線402を介してマスタプロセッサ1に送
信される。 データバス300に接続されているデータ送信回路
25のゲートを開くための信号となる(当該応答信号が
ない限り、データ送信回路25はデータをマスタプロセ
ッサ1に送信することができない)。 スレーブプロセッサ3内の禁止用NAND回路32
の入力となり、応答信号線403上に応答信号出力回路
31からの応答信号が応答信号出力用AND回路33を
介して出力されることを禁止する。
【0038】スレーブプロセッサ3内の応答信号出力回
路31は、マスタプロセッサ1に送信すべきデータの出
力(読出し)が可能な状態になると、その旨を示す応答
信号(“1”の値を有する信号)を出力する。
【0039】応答信号出力回路31によって出力された
応答信号は、次のような働きを行う。 応答信号出力用AND回路33の入力となる。 スレーブプロセッサ4内の禁止用NAND回路42
の入力となり、応答信号線404上に応答信号出力回路
41からの応答信号が応答信号出力用AND回路43を
介して出力されることを禁止する。
【0040】禁止用NAND回路32の出力が“1”で
ある場合(応答信号出力回路21からの応答信号がなく
なり禁止状態が解除された場合)に、応答信号出力用A
ND回路33は、応答信号出力回路31によって出力さ
れた応答信号を応答信号線403上に出力する。
【0041】応答信号線403上の応答信号は、次のよ
うな働き等を行う。 マスタプロセッサ1に送信される。 データバス300に接続されているデータ送信回路
35のゲートを開くための信号となる(当該応答信号が
ない限り、データ送信回路35はデータをマスタプロセ
ッサ1に送信することができない)。
【0042】スレーブプロセッサ4内の応答信号出力回
路41は、マスタプロセッサ1に送信すべきデータの出
力(読出し)が可能な状態になると、その旨を示す応答
信号(“1”の値を有する信号)を出力する。
【0043】応答信号出力回路41によって出力された
応答信号は、次のような働きを行う。 応答信号出力用AND回路43の入力となる。 スレーブプロセッサ5内の禁止用NAND回路52
の入力となり、応答信号線405上に応答信号出力回路
51からの応答信号が応答信号出力用AND回路53を
介して出力されることを禁止する。
【0044】禁止用NAND回路42の出力が“1”で
ある場合(応答信号出力回路31からの応答信号がなく
なり禁止状態が解除された場合)に、応答信号出力用A
ND回路43は、応答信号出力回路41によって出力さ
れた応答信号を応答信号線404上に出力する。
【0045】応答信号線404上の応答信号は、次のよ
うな働き等を行う。 マスタプロセッサ1に送信される。 データバス300に接続されているデータ送信回路
45のゲートを開くための信号となる(当該応答信号が
ない限り、データ送信回路45はデータをマスタプロセ
ッサ1に送信することができない)。
【0046】スレーブプロセッサ5内の応答信号出力回
路51は、マスタプロセッサ1に送信すべきデータの出
力(読出し)が可能な状態になると、その旨を示す応答
信号(“1”の値を有する信号)を出力する。
【0047】応答信号出力回路51によって出力された
応答信号は、応答信号出力用AND回路53の入力とな
る。
【0048】禁止用NAND回路52の出力が“1”で
ある場合(応答信号出力回路41からの応答信号がなく
なり禁止状態が解除された場合)に、応答信号出力用A
ND回路53は、応答信号出力回路51によって出力さ
れた応答信号を応答信号線405上に出力する。
【0049】応答信号線405上の応答信号は、次のよ
うな働き等を行う。 マスタプロセッサ1に送信される。 データバス300に接続されているデータ送信回路
55のゲートを開くための信号となる(当該応答信号が
ない限り、データ送信回路55はデータをマスタプロセ
ッサ1に送信することができない)。
【0050】上述のような優先順序制御手段(禁止用N
AND回路32,42および52ならびに応答信号出力
用AND回路33,43および53)による応答信号の
出力の禁止状態の制御により、スレーブプロセッサ2〜
5からマスタプロセッサ1へのデータおよび応答信号の
送信の優先順序は、「スレーブプロセッサ2→スレーブ
プロセッサ3→スレーブプロセッサ4→スレーブプロセ
ッサ5」となる。
【0051】このような優先順序に基づき、まず、応答
信号出力回路21によって出力された応答信号が応答信
号線402上に送出される。同時に、スレーブプロセッ
サ2内のデータ送信回路25からデータバス300上に
データが出力される。
【0052】スレーブプロセッサ2からのデータの送信
が完了すると(応答信号出力回路21の出力が“0”に
なると)、応答信号出力回路31によって出力された応
答信号が応答信号線403上に送出され、スレーブプロ
セッサ3内のデータ送信回路35からデータバス300
上にデータが出力される。
【0053】スレーブプロセッサ3からのデータの送信
が完了すると(応答信号出力回路31の出力が“0”に
なると)、応答信号出力回路41によって出力された応
答信号が応答信号線404上に送出され、スレーブプロ
セッサ4内のデータ送信回路45からデータバス300
上にデータが出力される。
【0054】スレーブプロセッサ4からのデータの送信
が完了すると(応答信号出力回路41の出力が“0”に
なると)、応答信号出力回路51によって出力された応
答信号が応答信号線405上に送出され、スレーブプロ
セッサ5内のデータ送信回路55からデータバス300
上にデータが出力される。
【0055】マスタプロセッサ1内の受信データバッフ
ァ10は、応答信号線402〜405上の応答信号の存
在を条件として(受信データ用AND回路11〜14を
介して)、スレーブプロセッサ2〜5から送信されてき
たデータバス300上のデータを各スレーブプロセッサ
2〜5に対応する別個の領域に取り込む。
【0056】応答信号OR回路18は、別個に送信され
てくる応答信号線402〜405上の応答信号を集約し
(応答信号線402〜405上のいずれかに応答信号
(“1の値を有する信号)が発生すれば“1”を出力す
る)、各応答信号が発生する毎に計数回路20に“1”
の入力を与える。
【0057】計数回路20は、“1”の入力の数を4回
(スレーブプロセッサ2〜5の総数分の回数)まで計数
することにより、全てのスレーブプロセッサ2〜5から
の応答信号をマスタプロセッサ1が受信したことを示す
信号(“1”の値を有する信号)を出力する。
【0058】受信時応答信号確認AND回路15は、計
数回路20の出力の“1”とリードライト識別信号線1
00上のリード識別信号(“1”)とのANDの演算結
果である“1”を出力する。
【0059】全スレーブプロセッサ応答信号出力用OR
回路17は、受信時応答信号確認AND回路15の出力
の“1”に基づいて、全スレーブプロセッサ応答信号を
全スレーブプロセッサ応答信号線401上に出力する。
この全スレーブプロセッサ応答信号の出力により、マス
タプロセッサ1による全てのスレーブプロセッサ2〜5
からのデータの受信の終了を確認することが可能にな
り、「1回の通信」が終了する。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、1回の通
信によって、マスタプロセッサから全てのスレーブプロ
セッサへの同一のデータの送信またはマスタプロセッサ
からの要求に基づく全てのスレーブプロセッサからマス
タプロセッサへのデータの送信(マスタプロセッサにと
ってはデータの受信)を可能とすることにより、プロセ
ッサ間通信時間の短縮が可能となり、処理能力の高いマ
ルチプロセッサシステムを構築することができるという
効果がある(この効果はスレーブプロセッサの数が多く
なるほど顕著になる)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 マスタプロセッサ 2,3,4,5 スレーブプロセッサ 10 受信データバッファ 11,12,13,14 受信データ用AND回路 15 受信時応答信号確認AND回路 16 送信時応答信号確認AND回路 17 全スレーブプロセッサ応答信号出力用OR回路 18 応答信号OR回路 19 応答信号AND回路 20 計数回路 21,31,41,51 応答信号出力回路 24,34,44,54 データ受信回路 25,35,45,55 データ送信回路 32,42,52 禁止用NAND回路 33,43,53 応答信号出力用AND回路 100 リードライト識別信号線 200 アドレスバス 300 データバス 401 全スレーブプロセッサ応答信号線 402,403,404,405 応答信号線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタプロセッサから全てのスレーブプ
    ロセッサに同一のデータが送信される際および全てのス
    レーブプロセッサからマスタプロセッサにデータが送信
    される際に、マスタプロセッサに対する応答信号を出力
    する各スレーブプロセッサ内の応答信号出力回路と、 マスタプロセッサから全てのスレーブプロセッサに同一
    のデータが送信される際に、全てのスレーブプロセッサ
    内の前記応答信号出力回路によって応答信号が出力され
    たことを確認するマスタプロセッサ内のデータ送信時応
    答信号確認手段と、 全てのスレーブプロセッサからマスタプロセッサにデー
    タが送信される際に、全てのスレーブプロセッサ内の前
    記応答信号出力回路によって応答信号が出力されたこと
    を確認するマスタプロセッサ内のデータ受信時応答信号
    確認手段と、 全てのスレーブプロセッサからマスタプロセッサにデー
    タが送信される際に、各スレーブプロセッサからのデー
    タの送信の優先順序を制御するスレーブプロセッサ内の
    優先順序制御手段と、 マスタプロセッサから全てのスレーブプロセッサに同一
    のデータが送信される際に、マスタプロセッサから送信
    されてくるデータを受信する各スレーブプロセッサ内の
    データ受信回路と、 全てのスレーブプロセッサからマスタプロセッサにデー
    タが送信される際に、前記優先順序制御手段により制御
    された優先順序に基づいて各スレーブプロセッサ内の前
    記応答信号出力回路によって出力される応答信号に基づ
    きゲートを開きデータをマスタプロセッサに対して送信
    する各スレーブプロセッサ内のデータ送信回路と、 全てのスレーブプロセッサからマスタプロセッサにデー
    タが送信される際に、各スレーブプロセッサ内の前記応
    答信号出力回路によって出力される応答信号に基づく各
    スレーブプロセッサに対応する領域に各スレーブプロセ
    ッサ内の前記データ送信回路から送信されてくるデータ
    を取り込むマスタプロセッサ内のデータ受信手段とを有
    することを特徴とするマルチプロセッサシステムのプロ
    セッサ間通信方式。
JP13004792A 1992-04-23 1992-04-23 マルチプロセッサシステムのプロセッサ間通信方式 Pending JPH05298266A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117407354A (zh) * 2023-12-15 2024-01-16 深圳市天辰防务通信技术有限公司 主控板、计算机组合装置及显示控制台

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117407354A (zh) * 2023-12-15 2024-01-16 深圳市天辰防务通信技术有限公司 主控板、计算机组合装置及显示控制台
CN117407354B (zh) * 2023-12-15 2024-04-26 深圳市天辰防务通信技术有限公司 主控板、计算机组合装置及显示控制台

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