JPH05298007A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JPH05298007A
JPH05298007A JP10303192A JP10303192A JPH05298007A JP H05298007 A JPH05298007 A JP H05298007A JP 10303192 A JP10303192 A JP 10303192A JP 10303192 A JP10303192 A JP 10303192A JP H05298007 A JPH05298007 A JP H05298007A
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Yasuhiro Fukuzaki
康弘 福崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 共振回路における共振周波数の正確な調整を
不要とする。 【構成】 各ループコイル2−1〜2−8へ供給する交
流信号を発生する電圧制御発振器4からの交流信号と、
該交流信号を一のループコイルに供給して発信した電波
により電磁エネルギーが与えられた共振回路1から発生
された電波によって該一のループコイルに発生した誘導
電圧とを位相比較器9に入力して位相差を検出し、該位
相差に応じた符号及び値を有する信号を低域フィルタ1
2を介して得て、これで電圧制御発信器4の発信周波数
を制御することにより、共振回路1における共振周波数
と該共振回路1に対して発信する電波の周波数とを一致
させ、これによって共振周波数の正確な調整を不要にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、共振回路を有する位置
指示器の指示位置を検出する位置検出装置の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】この出願に先立ち、出願人は特願昭61
−213970号(特開昭63−70326号公報参
照)において、共振回路のみを有し且つどこにも接続さ
れない位置指示器の指示位置を検出し得る位置検出装置
を提案した。
【0003】前記装置の内容を簡単に説明すると、位置
検出方向に並設してなる複数のループコイルより一のル
ープコイルを選択し、これに所定の周波数の交流信号を
供給して電波を発信させ、該電波を位置指示器に設けた
共振回路に受信させる。この際、該電波によるエネルギ
ーを受けた共振回路から発生される電波を前記一のルー
プコイルに受信させ、誘導電圧を発生させる。これを複
数のループコイルについて順次切替えて繰返し、各ルー
プコイルに発生した誘導電圧の大きさに基いて共振回路
の位置、即ち指示位置の座標値を求める如くなしたもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記装
置において、位置指示器の共振回路はループコイル側よ
り発信する電波のみからエネルギーを得て電波を発生す
るものであったため、ループコイル側において必要な強
度の受信信号(誘導電圧)を得るには、共振回路の共振
周波数をループコイル側より発信する電波の周波数、即
ち前記所定の周波数と正確に一致させなければならず、
その調整に手間がかかるという問題があった。また、前
記装置では位置指示器のペンダウン状態等を識別するた
め、スイッチ等の操作に応じて共振回路の共振周波数を
わずかに変化させるようになし、この共振周波数のわず
かな変化を受信信号から検出して前述したペンダウン状
態等を識別するようになしているが、具体的には受信信
号の前記所定の周波数を基準とした位相変化を検出して
識別するようになしていたため、共振周波数を前記所定
の周波数とさらに正確に一致させなければならず、その
調整にさらに手間がかかるという問題があった。さらに
また、ループコイルと共振回路との間でやりとりする電
波の周波数を複数の異なる周波数に切替えて、複数の位
置指示器にそれぞれ設けられた又は位置指示器の状態に
応じて動作する複数の共振回路を識別するようになした
ものも提案されているが、この場合も前記同様に各共振
回路の共振周波数をループコイル側より発信する各電波
の周波数と正確に一致させなければならず、その調整に
非常に手間がかかるという問題があった。
【0005】本発明は前記従来の問題点に鑑み、共振回
路における共振周波数の正確な調整を不要となし得る位
置検出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では前記目的を達
成するため、共振回路を有する位置指示器の指示位置を
検出する位置検出装置において、前記位置指示器の共振
回路を励振する電波を発生する電波発生手段と、前記位
置指示器の共振回路から発生される電波を受信する電波
受信手段と、前記電波発生手段から発生する電波と電波
受信手段で受信した電波との位相差を検出する位相差検
出手段と、前記位相差が所定の値となるよう前記電波発
生手段から発生する電波の周波数及び位相を制御する位
相差制御手段とを備えた位置検出装置を提案する。
【0007】
【作用】本発明によれば、電波発生手段から発生する電
波と電波受信手段で受信した電波との位相差が位相差検
出手段で検出され、該位相差が所定の値となるよう前記
電波発生手段から発生する電波の周波数及び位相が位相
差制御手段により制御されて、共振回路における共振周
波数と該共振回路に対して発信される電波の周波数とが
一定の関係、例えば一致した状態となる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の位置検出装置の第1の実施例
を示すもので、図中、1は共振回路、2−1,2−2,
……2−8はループコイル、3は選択回路、4は電圧制
御発振器、5は電流ドライバ、6は送受切替回路、7は
受信アンプ、8は検波器、9は位相比較器、10はスイ
ッチ、11,12は低域フィルタ(LPF)、13はサ
ンプルホールド回路(S/H)、14,15はアナログ
・ディジタル(A/D)変換回路、16は処理装置(C
PU)である。
【0009】共振回路1はコイル,コンデンサ及びスイ
ッチを含み、スイッチをオフとした状態では所定の周波
数、例えばfo を共振周波数とし、また、スイッチをオ
ンとした状態では該周波数fo よりわずかに低い周波
数、例えばf1 とするもので、オペレータの操作に応じ
て任意の位置に移動し得る位置指示器を構成する。
【0010】ループコルイル2−1〜2−8は位置検出
方向、例えばx方向に互いにほぼ平行に並設されてお
り、その各一端は選択回路3に接続され、また、その各
他端は共通に接地されている。選択回路3は処理装置1
6より加えられる所定の選択信号に従って、ループコイ
ル2−1〜2−8より一のループコイルを順次選択す
る。電圧制御発振器4は前述した所定の周波数fo を自
走周波数とし、所定の制御信号、ここでは低域フィルタ
12の出力電圧に応じた周波数及び位相の交流信号を発
生して、これを電流ドライバ5及び位相比較器9に送出
する。電流ドライバ5は前記交流信号を電流に変換して
送受切替回路6へ送出する。送受切替回路6は処理装置
16より加えられる所定の送受切替信号に従って、前記
選択回路3によって選択された一のループコイルに電流
ドライバ5及び受信アンプ7を交互に切替え接続する。
【0011】受信アンプ7は前記選択された一のループ
コイルに発生し、選択回路3及び送受切替回路6を介し
て送られてくる誘導電圧を増幅し、これを検波器8及び
位相比較器9へ送出する。検波器8は前記誘導電圧、即
ち受信信号を検波・整流して低域フィルタ11へ送出
し、また、位相比較器9は前記電圧制御発振器4からの
信号との位相比較を行い、位相差信号を発生し、スイッ
チ10を介して低域フィルタ12へ送出する。なお、ス
イッチ10は制御装置16からの制御信号に従って、ル
ープコイル2−1〜2−8のうち、共振回路1直下以外
のループコイルが選択されている時、即ち電圧制御発振
器4からの交流信号の位相と受信信号の位相とが反転し
ている時及び送受切替回路6が送信側になっている時の
位相比較器9の出力信号が低域フィルタ12へ送出され
ないようにするためのものである。
【0012】低域フィルタ11は前述した周波数fo よ
り充分低い遮断周波数を有しており、検波器8の出力信
号を直流信号に変換し、サンプルホールド回路13を介
してA/D変換回路14へ送出する。また、低域フィル
タ12も前述した周波数foより充分低い遮断周波数を
有しており、位相比較器9の出力信号を直流信号に変換
して電圧制御発振器4及びA/D変換回路15へ送出す
る。A/D変換回路14及び15はそれぞれ前記低域フ
ィルタ12及び13の出力をアナログ・ディジタル変換
して処理装置16へ送出する。処理装置16は前記サン
プルホールド回路13から出力され、ディジタル値に変
換された各ループコイル2−1〜2−8に対応した受信
信号の電圧値に基いて共振回路1の位置を算出するとと
もに、低域フィルタ12から出力される電圧値、即ち電
圧制御発振器4の制御信号に基いて、共振回路1内のス
イッチの状態を識別する。
【0013】次に、前記装置の動作について述べる。
【0014】まず、選択回路3により選択されたループ
コイル2−1〜2−8のうちの一のループコイルが送受
切替回路6を介して電流ドライバ5に接続され、電圧制
御発振器4による所定の周波数fo の交流電流が供給さ
れると、該一のループコイルからは所定の周波数fo の
電波が発生する。該電波は共振回路1を励振し、これに
電磁エネルギーを与える。この後、前記一のループコイ
ルが送受切替回路6を介して受信アンプ7に接続される
と、該一のループコイルからの電波の発生は停止する。
【0015】この際、共振回路1は前記与えられた電磁
エネルギーに基いて前記所定の周波数fo とほぼ同一周
波数の電波を発生する。該電波は前記一のループコイル
を逆に励振するため、該一のループコイルには前記所定
の周波数fo とほぼ同一周波数の誘導電圧が発生する。
該誘導電圧は受信アンプ7により増幅され、検波器8、
低域フィルタ11、サンプルホールド回路13及びA/
D変換回路14を介して電圧値として処理装置16へ送
出される。その後、選択回路3により選択される一のル
ープコイルが順次切替えられるとともに前記同様な動作
が繰返され、各ループコイル2−1〜2−8に発生する
誘導電圧の電圧値が処理装置16へ送出される。
【0016】前記各ループコイル2−1〜2−8より取
出される誘導電圧の電圧値は各ループコイルと共振回路
1との距離に依存し、この距離が小さいほど大きくな
る。従って、各ループコイル2−1〜2−8より取出さ
れる誘導電圧の電圧値は共振回路1の位置、即ち位置指
示器の指示位置に最も近いループコイルに対応する誘導
電圧を最大として、対応するループコイルが指示位置か
ら離れるに従って徐々に小さくなる。前記各誘導電圧の
電圧値は処理装置16により演算処理され、電圧値の分
布が極大となる位置、即ち指示位置の座標値が求められ
る。
【0017】一方、受信アンプ7により増幅された誘導
電圧は位相比較器9にも送出され、電圧制御発振器4か
らの交流信号と位相比較される。この際、共振回路1の
共振周波数が所定の周波数fo と正確に一致しており、
前記誘導電圧の位相と交流信号の位相とが一致していれ
ば、位相比較器9の出力電圧は0となる。従って、低域
フィルタ12の出力も0となり、電圧制御発振器4は自
走周波数、即ち周波数fo で発振し続ける。
【0018】ここで、共振回路1の共振周波数が周波数
fo とわずかに異なる周波数、例えばfo'であったとす
ると、前記誘導電圧の位相と交流信号の位相とは不一致
となり、位相比較器9よりその位相差に応じた符号及び
値を有する電圧が出力される。従って、低域フィルタ1
2の出力も前記位相差に応じた符号及び値を有するもの
となり、これによって電圧制御発振器4は周波数fo'で
発振するように制御される。また、この際、低域フィル
タ12の出力は前述したようにA/D変換回路15にお
いてディジタル値に変換され、その値が処理装置16に
おいて補正された基準周波数を表す値として記憶され
る。
【0019】また一方、共振回路1においてスイッチが
オンとされ、その共振周波数が所定の周波数fo よりわ
ずかに低い周波数f1 になった場合も、前記誘導電圧の
位相と交流信号の位相とは不一致となり、位相比較器9
よりその位相差に応じた符号及び値を有する電圧が出力
される。従って、低域フィルタ12の出力も前記位相差
に応じた符号及び値を有するものとなり、これによって
電圧制御発振器4は周波数f1 で発振するように制御さ
れる。また、前記同様に低域フィルタ12の出力はA/
D変換回路15においてディジタル値に変換されるが、
該ディジタル値は処理装置16において基準周波数を表
す値として記憶されたディジタル値と比較され、その差
から共振回路1におけるスイッチの状態が識別される。
【0020】なお、本実施例は一方向の位置検出を行う
ものであるが、ループコイル2−1〜2−8と同様な複
数のループコイルをこれと直交する如く配置し、前記同
様な選択回路を設けるとともに他の回路を切替え使用し
て交互にその位置検出を行うことにより、直交する2方
向の指示位置を検出できることはいうまでもない。
【0021】図2は本発明の位置検出装置の第2の実施
例を示すもので、ここでは第1の実施例においてループ
コイルを電波発信用と電波受信用に分けるとともにこれ
らを互いに直交する如く設けた例を示す。即ち、図中、
17−1,17−2,……17−5はループコイルであ
り、ループコイル2−1〜2−8に対して直交する方
向、即ちy方向に互いにほぼ平行に並設されている。該
ループコイル17−1〜17−5の各一端は選択回路1
8に接続され、また、その各他端は共通に接地されてい
る。選択回路18は処理装置16より加えられる所定の
選択信号に従って、ループコイル17−1〜17−5よ
り一のループコイルを順次選択するが、該選択回路18
は電流ドライバ5のみに接続されており、ループコイル
17−1〜17−5は電波発信用のループコイルを構成
する。また、選択回路3は受信アンプ7のみに接続され
ており、ループコイル2−1〜2−8は電波受信用のル
ープコイルを構成する。また、19は同期検波回路であ
り、受信アンプ7で増幅された受信信号を電圧制御発信
器4からの交流信号を検波信号として同期検波する。
【0022】前記構成において、ループコイル17−1
〜17−5は選択回路18によりそのうちの一のループ
コイルが選択され、電流ドライバ5に接続されて周波数
foの電波を発生する。該電波は第1の実施例の場合と
同様、共振回路1を励振し、これに電磁エネルギーを与
え、該共振回路1より同様な周波数fo の電波を発生さ
せる。該電波はループコイル2−1〜2−8のうち、選
択回路3により選択された一のループコイルを逆に励振
するため、該一のループコイルには前記所定の周波数f
o とほぼ同一周波数の誘導電圧が発生する。
【0023】ここで、ループコイル2−1〜2−8の順
次選択はループコイル17−1〜17−5のうちの一の
ループコイルが選択されている期間毎に行われるため、
該ループコイル2−1〜2−8の順次選択に従って第1
の実施例の場合と同様に、共振回路1のx方向の位置に
対応した誘導電圧の電圧値が得られる。また、この際、
誘導電圧を同期検波回路19で同期検波しているが、ル
ープコイル17−1〜17−5のうち、共振回路1直下
のループコイルが選択されている時とそれ以外のループ
コイルが選択されている時とでは誘導電圧の位相が反転
しているため、ループコイル17−1〜17−5の順次
選択に従って、共振回路1のy方向の位置に対応した誘
導電圧の電圧値が得られる。
【0024】前記ループコイル2−1〜2−8及びルー
プコイル17−1〜17−5の順次選択に従って得られ
る各誘導電圧の電圧値は処理装置16により演算処理さ
れ、電圧値の分布が極大となる位置、即ち指示位置のx
方向及びy方向の座標値が求められる。なお、共振回路
1の共振周波数への基準周波数の補正及びスイッチの状
態識別も第1の実施例の場合と同様にして行われる。ま
た、この実施例では、スイッチ10は位置指示器直下以
外での位相反転信号の入力を禁止するためにのみ用いら
れる。
【0025】図3は本発明の位置検出装置の第3の実施
例を示すもので、図中、第1又は第2の実施例と同一構
成部分は同一符号をもって表す。即ち、1は共振回路、
4は電圧制御発信器、5は電流ドライバ、7,20は受
信アンプ、9は位相比較器、10はスイッチ、11,1
2は低域フィルタ(LPF)、19は同期検波回路、2
1−1,21−2,……21−12は導体、22は選択
回路、23はループコイル、24,25は送受切替回
路、26はゼロクロス検出器、27はタイマ、28はタ
イミング発生回路、29は周波数判別回路である。
【0026】導体21−1〜21−12は位置検出方
向、例えばx方向に互いにほぼ平行に並設されており、
その各一端は選択回路22に接続され、また、その各他
端は共通に接地されている。選択回路22はタイミング
発生回路28より加えられる所定のサンプリング信号に
従って、導体21−1〜21−12より一の導体を順次
選択する。ループコイル23は複数の導体21−1〜2
1−12の周囲を取巻く如く配置されており、その一端
は送受切替回路24に接続され、また、他端は接地され
ている。送受切替回路24はタイミング発生回路28よ
り加えられる送受切替信号に従って、ループコイル23
を電流ドライバ5又は受信アンプ20に接続する。送受
切替回路25はタイミング発生回路28より加えられる
送受切替信号に従って、前記選択された一の導体を受信
アンプ7に接続し又は接地する。
【0027】ゼロクロス検出器26は入力電圧がプラス
からマイナス(又はマイナスからプラス)に変化する
時、ストップパルスを出力する。タイマ27には前記サ
ンプリング信号のうちの特定の信号、例えば導体21−
1を選択する信号に同期したスタートパルスが加えられ
た時点から前記ストップパルスが加えられた時点までの
時間を計測する。タイミング発生回路28は送受切替信
号、導体21−1〜21−12より一の導体を順次選択
するためのサンプリング信号、並びに該サンプリング信
号のうちの特定の信号、例えば導体21−1を選択する
信号に同期したスタートパルスを発生する。周波数判別
回路29は低域フィルタ12の出力電圧の符号及び値か
ら共振回路1における共振周波数を判別し、該共振回路
1のスイッチのオン・オフを識別する。
【0028】以下、前記装置の動作を説明する。
【0029】まず、ループコイル23が送受切替回路2
4を介して電流ドライバ5に接続され、電圧制御発振器
4による所定の周波数fo の交流電流が供給されると、
該ループコイル23からは所定の周波数fo の電波が発
生する。該電波は共振回路1を励振し、これに電磁エネ
ルギーを与える。一方、選択回路22はタイミング発生
回路28からのサンプリング信号に基いて導体21−1
〜21−12より一の導体を選択しているが、送受切替
回路25は電波の送信期間中、受信アンプ7の入力端を
接地するため、該一の導体に発生する信号は受信アンプ
7には伝達されない。
【0030】この後、前記ループコイル23が送受切替
回路24を介して受信アンプ20に接続されると、該ル
ープコイル23からの電波の発生は停止する。この際、
共振回路1は前記与えられた電磁エネルギーに基いて前
記所定の周波数fo とほぼ同一周波数の電波を発生す
る。該電波は前記選択された一の導体とともにループコ
イル23を励振するため、該一の導体及びループコイル
23には前記所定の周波数fo とほぼ同一周波数の誘導
電圧が発生する。以下、選択回路22により選択される
一の導体が順次切替えられるとともに前記同様な動作が
繰返され、導体21−1〜21−12に対応した所定の
周波数fo とほぼ同一周波数の誘導電圧が得られる。該
誘導電圧は受信アンプ7により増幅され、同期検波回路
19で電圧制御発信器4からの交流信号を検波信号とし
て同期検波され、さらに低域フィルタ11で積分され
る。
【0031】ここで、前記電波の各導体に対する向きは
共振回路1のコイルの中心位置(指示位置)を境として
逆であり、誘導電圧の位相も指示位置を境として反転す
るため、同期検波回路19の出力信号も指示位置を境と
して逆極性の信号となる。従って、低域フィルタ11の
出力信号は指示位置に対応して0[V]を交差するもの
となり、そのゼロクロス点がゼロクロス検出器26で検
出され、ストップパルスが発生される。一方、タイマ2
7はスタートパルスが入力された時点、即ち導体21−
1が選択された時点から時間の計測を開始しており、該
計測はゼロクロス検出器26からのストップパルスによ
りストップされるため、計測した時間は導体21ー1か
ら共振回路1による指示位置までの距離に対応したも
の、即ちx方向の座標値となる。
【0032】また、ループコイル23に発生した誘導電
圧は受信アンプ20により増幅され、位相比較器9に送
出されて電圧制御発振器4からの交流信号と位相比較さ
れ、その位相差に応じた符号及び値を有する電圧によっ
て第1又は第2の実施例の場合と同様に、共振回路1の
共振周波数への基準周波数の補正及びスイッチの状態識
別が行われる。また、この実施例では、スイッチ10は
送受切替回路24が送信側になっている時の位相比較器
9の出力信号が、低域フィルタ12に出力されないよう
にするためのものである。
【0033】なお、本実施例は一方向の位置検出を行う
ものであるが、導体21−1〜21−12と同様な複数
の導体をこれと直交する如く配置し、前記同様な選択回
路を設けるとともに他の回路を切替え使用して交互にそ
の位置検出を行うことにより、直交する2方向の指示位
置を検出できることはいうまでもない。
【0034】また、これまでの実施例において、ループ
コイルとは別のアンテナを設けて共振回路1から発生す
る電波を受信し、これを位相比較器9へ送出するように
なしても良い。
【0035】また、これまでの説明では、スイッチによ
ってコンデンサを断続することにより共振周波数が変化
する共振回路を用いたが、コンデンサの代りにコイルを
用いても良い。また、圧力によって容量値が連続的に変
化するコンデンサ又はインダクタンスが連続的に変化す
るコイルをスイッチ無しで接続するようになしても良
く、この場合は筆圧等の連続的な状態の変化情報を入力
することができる。また、電圧制御発信器の制御信号に
何段階かに分けたオフセット信号を加えるようになし、
それぞれのオフセット信号に対応した周波数範囲毎に信
号を検出することにより、異なる共振周波数の範囲を有
する複数の共振回路をそれぞれ有する複数の位置指示器
を識別させることもできる。また、これは異なる周波数
範囲を有する複数の電圧制御発信器を用いても同様に実
現できる。
【0036】また、位相比較器としては排他的論理和回
路や先行エッジ判定回路等を用いることができる。ま
た、前記実施例では電圧制御発信器の出力信号を直接、
位相比較器や同期検波回路に入力しているが、各回路の
位相特性に合せて位相をシフトさせる回路が必要になる
場合もある。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
波発生手段から発生する電波と電波受信手段で受信した
電波との位相差を位相差検出手段で検出し、該位相差が
所定の値となるよう電波発生手段から発生する電波の周
波数及び位相を位相差制御手段で制御することにより、
共振回路における共振周波数と該共振回路に対して発信
される電波の周波数とを一定の関係、例えば一致した状
態となしたため、共振回路の共振周波数を一定の周波数
と正確に一致させる必要がなく、その調整に要する手間
がなくなり、その分、コストダウンを図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位置検出装置の第1の実施例を示す構
成図
【図2】本発明の位置検出装置の第2の実施例を示す構
成図
【図3】本発明の位置検出装置の第3の実施例を示す構
成図
【符号の説明】
1…共振回路、2−1〜2−8,17−1〜17−5,
23…ループコイル、3,18,22…選択回路、4…
電圧制御発振器、9…位相比較器、12…低域フィル
タ、16…処理装置、29…周波数判別回路。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共振回路を有する位置指示器の指示位置
    を検出する位置検出装置において、 前記位置指示器の共振回路を励振する電波を発生する電
    波発生手段と、 前記位置指示器の共振回路から発生される電波を受信す
    る電波受信手段と、 前記電波発生手段から発生する電波と電波受信手段で受
    信した電波との位相差を検出する位相差検出手段と、 前記位相差が所定の値となるよう前記電波発生手段から
    発生する電波の周波数及び位相を制御する位相差制御手
    段とを備えたことを特徴とする位置検出装置。
  2. 【請求項2】 共振回路を有する位置指示器と、 位置検出方向に並設された複数の第1のループコイル
    と、 該複数の第1のループコイルより一のループコイルを順
    次選択する選択手段と、 前記第1のループコイルの近傍に設けられた少なくとも
    1つの第2のループコイルと、 前記位置指示器の共振回路を励振する電波を発生するた
    めの交流信号を前記第2のループコイルに供給する交流
    信号供給手段と、 前記選択された第1のループコイルに発生する各誘導電
    圧の大きさに基いて前記位置指示器の指示位置を求める
    位置決定手段と、 前記第1のループコイルの近傍に設けられたアンテナ
    と、 該アンテナに発生する誘導電圧と前記交流信号との位相
    差を検出する位相差検出手段と、 前記位相差が所定の値となるよう前記交流信号供給手段
    から供給する交流信号の周波数及び位相を制御する位相
    差制御手段とを備えたことを特徴とする位置検出装置。
  3. 【請求項3】 第2のループコイルが位置検出方向に並
    設された複数のループコイルからなり、該複数の第2の
    ループコイルより一のループコイルを選択する第2の選
    択手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の位置検
    出装置。
  4. 【請求項4】 複数の第1のループコイルと複数の第2
    のループコイルとを共用化したことを特徴とする請求項
    3記載の位置検出装置。
  5. 【請求項5】 第2のループコイルが位置検出方向と直
    交する方向に並設された複数のループコイルからなり、
    該複数の第2のループコイルより一のループコイルを選
    択する第2の選択手段を備えたことを特徴とする請求項
    2記載の位置検出装置。
  6. 【請求項6】 第1のループコイル又は第2のループコ
    イルとアンテナとを共用化したことを特徴とする請求項
    2乃至5いずれか記載の位置検出装置。
  7. 【請求項7】 共振回路を有する位置指示器と、 位置検出方向に並設された複数の導体と、 該複数の導体より一の導体を順次選択する選択手段と、 前記複数の導体の近傍に設けられた少なくとも1つのル
    ープコイルと、 前記位置指示器の共振回路を励振する電波を発生するた
    めの交流信号を前記ループコイルに供給する交流信号供
    給手段と、 前記選択された導体に発生する誘導電圧を前記交流信号
    に同期した検波信号で同期検波する同期検波手段と、 該同期検波手段の出力信号を積分する積分手段と、 該積分手段の出力信号の極性変化を検出するゼロクロス
    検出手段と、 前記複数の導体中の特定の導体の選択タイミングと前記
    極性変化の検出タイミングとの時間差を計測して前記位
    置指示器の指示位置を求める位置決定手段と、 前記複数の導体の近傍に設けられたアンテナと、 該アンテナに発生する誘導電圧と前記交流信号との位相
    差を検出する位相差検出手段と、 前記位相差が所定の値となるよう前記交流信号供給手段
    から供給する交流信号の周波数及び位相を制御する位相
    差制御手段とを備えたことを特徴とする位置検出装置。
  8. 【請求項8】 ループコイルとアンテナとを共用化した
    ことを特徴とする請求項7記載の位置検出装置。
  9. 【請求項9】 位相差が0となるよう交流信号供給手段
    から供給する交流信号の周波数及び位相を制御する位相
    差制御手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至8い
    ずれか記載の位置検出装置。
  10. 【請求項10】 共振周波数の異なる共振回路をそれぞ
    れ有する複数の位置指示器を用いるとともに、位相差制
    御手段の出力から複数の位置指示器のうちのいずれを使
    用しているかを識別する位置指示器識別手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項1乃至9いずれか記載の位置検出
    装置。
  11. 【請求項11】 状態に応じて共振周波数が変化する共
    振回路を有する位置指示器を用いるとともに、位相差制
    御手段の出力から該位置指示器の状態を識別する状態識
    別手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至10いず
    れか記載の位置検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1933228A2 (en) 2006-12-13 2008-06-18 Wacom Co., Ltd. Coordinate input apparatus
CN102253787A (zh) * 2010-05-21 2011-11-23 宸鸿科技(厦门)有限公司 电感式触控传感器及其触摸点侦测方法

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