JPH09251340A - 位置検出装置及びその位置指示器 - Google Patents

位置検出装置及びその位置指示器

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JPH09251340A
JPH09251340A JP8582896A JP8582896A JPH09251340A JP H09251340 A JPH09251340 A JP H09251340A JP 8582896 A JP8582896 A JP 8582896A JP 8582896 A JP8582896 A JP 8582896A JP H09251340 A JPH09251340 A JP H09251340A
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radio wave
resonance circuit
transmission
transmitted
detecting
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JP8582896A
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Yuuji Katsuradaira
勇次 桂平
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Wacom Co Ltd
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Wacom Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 位置指示器の構成や共振周波数の調整が簡単
で、しかも広い周波数領域を必要とすることなく情報を
入力し得る位置検出装置及びその位置指示器を提供す
る。 【構成】 位置指示器Aの共振回路11に、スイッチ1
2を介してダイオード13を接続すると、前記スイッチ
12をオンしたときには共振回路11に発生する信号の
振幅がダイオードの順方向電圧によって制限されるた
め、前記スイッチの操作によってセンス部21から少な
くとも2種類の送信継続時間をもって電波を送信した後
に受信される受信信号のそれぞれのレベルの差又は比を
変化させ、これらのレベルの差又は比から前記スイッチ
12に対する操作を識別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電波を利用した位置検
出装置及びその位置指示器の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この出願に先立ち、出願人は特願昭61
−213970号(特開昭63−70326号公報参
照)(以下、先願1と称す。)において、位置指示器と
タブレットとの間で電波をやりとりすることにより、該
位置指示器による指示位置の座標値を求める位置検出装
置について提案した。
【0003】先願1の内容を簡単に説明すると、タブレ
ットのループコイルより所定の周波数の電波を送信さ
せ、該電波を位置指示器に設けた共振回路に受信させ
る。この際、該電波を受信した共振回路より発信される
電波を前記ループコイルに受信させ、誘導電圧を発生さ
せる。これをタブレットの複数のループコイルについて
順次切替えて繰返し、各ループコイルに発生した誘導電
圧のレベルに基づいて指示位置の座標値を求める如くな
していた。
【0004】ところで、この種の位置検出装置では指示
位置の座標値の外、実際に入力すべき指示位置を特定し
た状態(ペンダウン状態)を表す情報や、位置指示器の
種別、例えばペンかカーソルかを表す情報、あるいはソ
フトウェアに応じて座標値以外のパラメータ、例えば線
の太さ、指示位置あるいは指示領域の色相や濃度(明
度)等を変化させるための情報を、前記指示位置の座標
値とともに入力したいという要求がある。
【0005】前記先願1では、共振回路を構成するコイ
ル及びコンデンサに手動のスイッチを介して他のコンデ
ンサを接続することにより、該スイッチに対する操作に
応じて共振周波数がわずかに変化するようになし、この
共振周波数のわずかな変化を位相角の変化として検出
し、前述した各種の情報となしていた。
【0006】しかしながら、前述した先願1の装置では
検出可能な位相角の範囲が−60°〜+60°程度に限
られること、並びに周囲の温度変化等によりコイルのイ
ンダクタンスやコンデンサのキャパシタンスが変化する
ため該検出の際の位相角にある程度の幅をもたせなけれ
ばならないこと等の問題より、入力可能な情報の数をあ
まり多くすることができず、特に、筆圧に応じて共振周
波数が連続的に変化するようになした場合には筆圧情報
以外の情報を全く入力できないという問題があった。
【0007】また、出願人は、先願1の応用として特願
昭63−308712号(特開平2−155019号公
報参照)(以下、先願2と称す。)において、筆圧に応
じて共振周波数を所定の周波数領域内で連続的に変化さ
せることができるとともに、該周波数領域をサイドスイ
ッチのオン・オフに応じて複数の異なる周波数領域のい
ずれかに変更し得る共振回路を備えた位置指示器を用
い、目的の異なる複数の筆圧情報又は筆圧情報とその他
の情報を入力し得る装置について提案した。
【0008】しかしながら、前述した先願2の装置では
所定の周波数に対する位相角の範囲を分割してサイドス
イッチのオン・オフに応じた複数の異なる周波数領域と
なしていたため、筆圧を検出し得るレンジが小さくなる
とともに、サイドスイッチをオンした際の一の筆圧に対
する位相角と、オフした際の該一の筆圧に対する位相角
とが全く異なることにより、位相角に対する筆圧情報の
補正にそれぞれ別々の補正値が必要になるという問題が
あった。
【0009】さらにまた、出願人は、先願2の応用とし
て特願平4−36508号(以下、先願3と称す。)に
おいて、スイッチ操作に応じて共振周波数の中心が予め
設定された複数の周波数のいずれかに変化するとともに
筆圧に応じて共振周波数が該複数の周波数のうちの少な
くとも2つのいずれかを中心として連続的に変化する共
振回路を有する位置指示器を用い、該位置指示器に対し
て複数の周波数の電波を送信し、この際、共振回路から
反射された電波を受信し、これから指示位置の座標値及
び位相角を検出するとともに共振回路の共振周波数が前
記複数の周波数のいずれであるかを判定することによ
り、複数の筆圧情報又は筆圧情報とその他の情報とを入
力し得るとともに、筆圧を検出し得るレンジを小さくす
ることなく、しかも位相角に対する筆圧情報を簡単に補
正し得る装置について提案した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た先願3の装置ではスイッチ操作に応じて変化する複数
の共振周波数の中心周波数を、筆圧に応じて変化した際
の共振周波数が互いに重ならない程度に離れた複数の周
波数にそれぞれ設定しなければならないため、複数の共
振周波数に対する調整が必要になるとともに、広い周波
数領域を必要とするという問題があった。
【0011】本発明の目的は、共振周波数の正確な調整
を必要とせず、また、位相角の変化を検出するためのハ
ードウェア構成を全く必要とせず簡単な情報、例えばペ
ンダウン情報を入力し得る位置検出装置及びその位置指
示器を提供することにある。
【0012】また、本発明の他の目的は、位置指示器の
構成や共振周波数の調整が簡単で、しかも広い周波数領
域を必要とすることなく情報、特に筆圧情報とその他の
情報とを入力し得る位置検出装置及びその位置指示器を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、少なくともコイルとコンデンサを含む
共振回路を有する位置指示器の指示位置をタブレット上
で検出する位置検出装置において、位置指示器には、共
振回路を構成するコンデンサと並列にスイッチ手段を介
してダイオードを接続して、タブレットには、少なくと
も2種類の送信継続時間をもって前記共振回路を励振す
る間欠的な電波を送信する電波送信手段と、該電波送信
手段から送信された電波に起因して前記共振回路から反
射される電波を受信する電波受信手段と、前記電波送信
手段から電波が前記少なくとも2種類の送信継続時間を
もって送信された際にそれぞれ前記電波受信手段で受信
される電波の強度の差または比を検出し、これより前記
スイッチ手段に対する操作を識別する操作情報識別手段
とを設けた位置検出装置を提案する。(請求項1に対
応)
【0014】また、本発明では、少なくともコイルとコ
ンデンサを含む共振回路を有する位置指示器の指示位置
をタブレット上で検出する位置検出装置において、位置
指示器には、共振回路を構成するコンデンサと並列にス
イッチ手段を介してダイオードを接続して、タブレット
には、少なくとも2種類の送信パワーをもって前記共振
回路を励振する間欠的な電波を送信する電波送信手段
と、 該電波送信手段から送信された電波に起因して前
記共振回路から反射される電波を受信する電波受信手段
と、前記電波送信手段から電波が前記少なくとも2種類
の送信パワーをもって送信された際にそれぞれ前記電波
受信手段で受信される電波の強度の差または比を検出
し、これより前記スイッチ手段に対する操作を識別する
操作情報識別手段とを設けたことを特長とする位置検出
装置を提案する。(請求項2に対応)
【0015】また、本発明では、少なくともコイルとコ
ンデンサを含み筆圧に応じて共振周波数が変化する共振
回路を有する位置指示器の指示位置をタブレット上で検
出する位置検出装置において、位置指示器には、共振回
路を構成するコンデンサと並列にスイッチ手段を介して
ダイオードを接続して、タブレットには、少なくとも2
種類の送信継続時間をもって前記共振回路を励振する間
欠的な電波を送信する電波送信手段と、該電波送信手段
から送信された電波に起因して前記共振回路から反射さ
れる電波を受信する電波受信手段と、前記電波送信手段
から電波が前記少なくとも2種類の送信継続時間をもっ
て送信された際にそれぞれ前記電波受信手段で受信され
る電波の強度の差または比を検出し、これより前記スイ
ッチ手段に対する操作を識別する操作情報識別手段と、
前記電波送信手段から送信する電波と電波受信手段で受
信された電波との位相差を検出する位相差検出手段と、
該位相差検出手段で検出した位相差から筆圧を検出する
筆圧情報識別手段とを設けたことを特長とする位置検出
装置を提案する。(請求項3)
【0016】また、本発明では、少なくともコイルとコ
ンデンサを含み筆圧に応じて共振周波数が変化する共振
回路を有する位置指示器の指示位置をタブレット上で検
出する位置検出装置において、位置指示器には、共振回
路を構成するコンデンサと並列にスイッチ手段を介して
ダイオードを接続して、タブレットには、少なくとも2
種類の送信パワーをもって前記共振回路を励振する間欠
的な電波を送信する電波送信手段と、該電波送信手段か
ら送信された電波に起因して前記共振回路から反射され
る電波を受信する電波受信手段と、前記電波送信手段か
ら電波が前記少なくとも2種類の送信パワーをもって送
信された際にそれぞれ前記電波受信手段で受信される電
波の強度の差または比を検出し、これより前記スイッチ
手段に対する操作を識別する操作情報識別手段と、前記
電波送信手段から送信する電波と電波受信手段で受信さ
れた電波との位相差を検出する位相差検出手段と、該位
相差検出手段で検出した位相差から筆圧を検出する筆圧
情報識別手段とを設けたことを特長とする位置検出装置
を提案する。(請求項4)
【0017】
【作用】図7は本発明における位置指示器の基本的回路
構成を示したものである。この回路において、コンデン
サCとコイルLとは共振回路を構成してタブレットから
の電波の周波数に対して共振している。この点は従来方
法と同じである。
【0018】課題を解決するための第1の方法として2
種類の送信時間で電波を送信する方法について説明す
る。
【0019】(1) 図7においてスイッチSがOFF
の場合についての動作を説明する。
【0020】まず、タブレットから電波を一定時間T1
(共振回路に発生する誘導電圧が十分飽和する時間)継
続して送信する。電波の送信を開始すると共振回路には
誘導電圧が発生するが、そのレベルは共振回路の特性に
より電波の送信を開始した直後では小さく、時間の経過
とともに大きくなり、電波の送信を開始してから一定時
間後に飽和レベルV0 に達する。
【0021】前記T1 の期間電波を送信した後、電波の
送信を停止すると、共振回路両端の誘導電圧も減衰す
る。この誘導電圧が減衰してなくなるまで待った後、前
記一定時間より短い時間T2 だけ継続して電波の送信を
行うと、誘導電圧は前記飽和レベルに達しない。
【0022】このため、共振回路から反射される電波を
タブレット側で受信した時の信号強度は、前記一定時間
以上継続した時間T1 だけ電波を送信した場合の方が、
一定時間に満たない時間T2 だけ継続して電波を送信し
た場合より大きくなる。
【0023】(2) 次に、図7においてスイッチSが
ONの時に、前述したのと同じタイミングで電波が送信
された場合についての動作を説明する。
【0024】まず、タブレットから電波を前述したT1
の期間継続して送信する。電波の送信を開始すると共振
回路には誘導電圧が発生し、そのレベルはしだいに大き
くなり、ある電圧V1 で飽和する。この電圧V1 はダイ
オードDの順方向電圧に相当するものでシリコンダイオ
ードでは一般に0.4V〜0.7V程度である。
【0025】前記T1 の期間の電波の送信後、電波の送
信を停止すると、共振回路両端の誘導電圧も減衰する。
この誘導電圧が減衰してなくなるまで待った後、前述と
同様にT1 よりも十分短い時間T2 の期間継続して電波
の送信を行うが、後述するように共振回路自体による飽
和電圧V0 が、ダイオードDの順方向電圧に相当する値
V1 よりも十分高くなるように電波の強度を設定してお
けば、T1 よりも十分短いT2 の期間継続して電波の送
信を行った際にも共振回路両端の誘導電圧は前記飽和電
圧V1 に達する。
【0026】このため、共振回路から反射される電波を
タブレット側で受信した時の信号強度は、T1 の期間継
続して電波を送信した場合と、T1 よりも十分短い時間
T2だけ継続して電波を送信した場合とでほぼ同一とな
る。
【0027】(3) 前述したように動作させるために
は、図7の回路構成の位置指示器が次の3つの条件を満
たしていることが好ましい。
【0028】 時間T2 は、共振回路の誘導電圧がダ
イオードDの順方向電圧に相当する電圧V1 に達する時
間よりも多少長い時間であること。
【0029】 時間T1 は、スイッチSがOFFの時
共振回路の誘導電圧が飽和電圧V0に達する時間よりも
十分長い時間であること。
【0030】 上記飽和電圧V0 は電波の強さに依存
するが、これが電圧V1 よりも十分大きくなるように電
波の強度が設定されていること。
【0031】(4) 図8は上述した基本的動作を示し
たものである。(イ)はタブレットからの電波送信のタ
イミングを示したもので、(ロ)は共振回路両端の信号
波形を示したものであり、スイッチSがONの場合には
電波の送信をT1 だけ継続した時とT2 だけ継続した時
とで共振回路に発生する電圧はほぼ同一となり、スイッ
チSがOFFの場合には電波の送信をT1 だけ継続した
時のほうがT2 だけ継続した時よりも大きな電圧が発生
する。
【0032】従って、電波の送信をT1 だけ継続した時
とT2 だけ継続した時とでタブレット側で受信される信
号強度を比較して、ほぼ同一レベルであればスイッチS
がON状態てあり、受信信号のレベルが電波の送信をT
1 だけ継続した時のほうがT2 だけ継続した時よりも十
分大きければスイッチSがOFF状態であると検出する
ことができる。
【0033】次に、第2の方法として2種類の送信パワ
ーで電波を送信する方法について説明する。
【0034】(5) 図7においてスイッチSがOFF
の場合についての動作を説明する。
【0035】まず、タブレットから電波を第1の送信パ
ワーP1 で一定時間T(共振回路に発生する誘導電圧が
十分飽和する時間)だけ継続してで送信する。電波の送
信を開始すると共振回路には誘導電圧が発生するが、そ
のレベルは共振回路の特性により電波の送信を開始した
直後では小さく、時間の経過とともに大きくなり、電波
の送信を開始してから一定時間後に第1の飽和レベルV
0 に達する。
【0036】前記Tの期間電波を送信した後、電波の送
信を停止すると、共振回路両端の誘導電圧も減衰する。
この誘導電圧が減衰してなくなるまで待った後、前記第
1の送信パワーよりも弱い第2の送信パワーで前記Tの
時間だけ継続して電波の送信を行うと、誘導電圧は前記
第1の飽和レベルよりも弱い第2の飽和レベルV1 に達
する。
【0037】このため、共振回路から反射される電波を
タブレット側で受信した時の信号強度は、前記第1の送
信パワーP1 で電波を送信した場合の方が、第2の送信
パワーP2 で電波を送信した場合より大きくなる。
【0038】(6) 次に、図7においてスイッチSが
ONの時に、前述したのと同じように電波が送信された
場合についての動作を説明する。
【0039】まず、タブレットから電波を前記一定時間
Tだけ継続して第1の送信パワーP1 で送信する。電波
の送信を開始すると共振回路には誘導電圧が発生し、そ
のレベルはしだいに大きくなり、前記第1の飽和レベル
V0 および第2の飽和レベルV1 よりも低い電圧V2 で
飽和する。この電圧V2 はダイオードDの順方向電圧に
相当するものでシリコンダイオードでは一般に0.4V
〜0.7V程度である。
【0040】前記Tの期間電波を送信した後、電波の送
信を停止すると、共振回路両端の誘導電圧も減衰する。
この誘導電圧が減衰してなくなるまで待った後、前記第
1の送信パワーよりも弱い第2の送信パワーで前記Tの
時間だけ継続して電波の送信を行うが、第2の送信パワ
ーによる前記飽和レベルV1 がダイオードDの順方向電
圧に相当する値V2 よりも多少高くなるように電波の強
度を設定しておけば、V0、 V1、 V2、 の関係は V0 > V1 > V2 となるため、第1の送信パワーP1 よりも十分弱い第2
の送信パワーP2 で電波の送信を行った際にも共振回路
両端の誘導電圧は前記飽和電圧V2 となる。
【0041】このため、共振回路から反射される電波を
タブレット側で受信した時の信号強度は、前記第1の送
信パワーP1 で電波を送信した場合と、第2の送信パワ
ーP2 で電波を送信した場合とでほぼ同一となる。
【0042】(7) 図9は上述した基本的動作を示し
たものである。(イ)はタブレットからの電波送信のタ
イミングを示したもので、(ロ)は共振回路両端の信号
波形を示したものであり、スイッチSがONの場合には
電波の送信をT1 だけ継続した時とT2 だけ継続した時
とで共振回路に発生する電圧はほぼ同一となり、スイッ
チSがOFFの場合には電波の送信をT1 だけ継続した
時のほうがT2 だけ継続した時よりも大きな電圧が発生
する。
【0043】従って、電波の送信をT1 だけ継続した時
とT2 だけ継続した時とでタブレット側で受信される信
号強度を比較して、ほぼ同一レベルであればスイッチS
がON状態てあり、受信信号のレベルが電波の送信をT
1 だけ継続した時のほうがT2 だけ継続した時よりも十
分大きければスイッチSがOFF状態であると検出する
ことができる。
【0044】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例を示すもので、
図中、11aはコイル、11bはコンデンサ、12はス
イッチ、13はダイオードであり、これらは位置指示器
Aを構成する。また、21aはX軸方向ループコイル
群、21bはY軸方向ループコイル群、22は選択回
路、23は発振器、24は電流ドライバ、25は切替接
続回路、26は受信アンプ、27は検波器、28は低域
フィルタ(LPF)、29はサンプル・ホールド(S/
H)回路、30はアナログ・ディジタル(A/D)変換
回路、31は処理装置(CPU)であり、これらはタブ
レットBを構成する。
【0045】コイル11aおよびコンデンサ11bは互
いに直列に接続され、所定の周波数f0 を有する周知の
共振回路11を構成するごとくなっている。また、ダイ
オード13はスイッチ12を介して共振回路11と接続
されている。このダイオード13の接続は図示したのと
反対向きであっても良い。
【0046】X軸方向ループコイル群21aはX軸方向
に互いにほぼ平行に並設された複数、ここでは40本の
ループコイルからなっており、その各一端は選択回路2
2に接続され、また、その各他端は共通に接地されてい
る。Y軸方向ループコイル群21bはY軸方向に互いに
ほぼ平行に並設された複数、ここでは40本のループコ
イルからなっており、その各一端は選択回路22に接続
され、また、その各他端は共通に接地されている。前記
X軸方向ループコイル群21a及びY軸方向ループコイ
ル群21bはセンス部21を構成する。
【0047】選択回路22は処理装置31から加えられ
る所定の選択信号に従って、X軸方向ループコイル群2
1a及びY軸方向ループコイル群21bから一のループ
コイルを選択する。
【0048】発振器23は前述した周波数fo の交流信
号を発生して、これを電流ドライバ24に送出する。電
流ドライバ24は前記交流信号を電流に変換して切替接
続回路25へ送出する。切替接続回路25は処理装置3
1から加えられる所定の切替信号に従って、前記選択回
路22によって選択された一のループコイルを電流ドラ
イバ24及び受信アンプ26に切替接続する。受信アン
プ26は前記選択された一のループコイルに発生し、選
択回路22及び切替接続回路25を介して送られてくる
誘導電圧を増幅し、これを検波器27へ送出する。
【0049】検波器27は前記一のループコイルに発生
した誘導電圧、即ち受信信号を検波し、低域フィルタ2
8へ送出する。低域フィルタ28は前述した周波数fo
より充分低い遮断周波数を有しており、検波器27の出
力信号を直流信号に変換し、S/H回路29へ送出す
る。S/H回路29は処理装置31から加えられるサン
プリング信号に従って、前述した低域フィルタ28の出
力信号の所定のタイミング、具体的には受信期間中の所
定のタイミングにおける電圧値を保持し、A/D変換回
路30へ送出する。A/D変換回路30は前記S/H回
路29の出力をアナログ・ディジタル変換して処理装置
31へ送出する。
【0050】処理装置31はタブレットBの各部を制御
し、一定の送信継続時間をもって電波を送信した際にX
軸方向ループコイル群21a及びY軸方向ループコイル
群21bの各ループコイルから得られる誘導電圧の電圧
値のレベルに基づいて位置指示器AのX軸方向及びY軸
方向の指示位置の座標値を算出するとともに、後述する
2種類の送信継続時間をもって電波を送信した際にX軸
方向ループコイル群21a又はY軸方向ループコイル群
21bの一のループコイルから得られる誘導電圧の電圧
値のレベルの変化に基づいて位置指示器Aのスイッチ1
4aがオンされたかどうかを識別する。
【0051】図2は前記処理装置31における処理の流
れを示すものであり、以下、これに従って前記装置の動
作を説明する。
【0052】まず、処理装置31は選択回路22にX軸
方向ループコイル群21aのうちの1番目のループコイ
ル、例えばX1 を選択する情報を送出するとともに、送
受切替回路25に送信側を選択する信号を送出し、前記
ループコイルX1 に発振器23から周波数f0 の正弦波
信号を供給して周波数f0 の電波を発生させる。この
時、タブレットB上に位置指示器Aが載置されていると
前記電波はその共振回路11を励振し、これに周波数f
0 の誘導電圧を発生させる。
【0053】処理装置31は送受切替回路25に送信側
を選択する信号を所定の一定時間送出すると、受信側を
選択する信号を送出し、ループコイルX1 より発生する
電波を消滅させる。この際、位置指示器Aの共振回路1
1に発生した誘導電圧はその損失に応じて徐々に減衰す
るとともに周波数f0 の電波を発信するが、該電波は前
述したループコイルX1 を逆に励振し、誘導電圧を発生
させる。
【0054】処理装置31は送受切替回路25に受信側
を選択する信号を一定時間送出すると、選択回路22に
X軸方向ループコイル群21aのうちの2番目のループ
コイル、例えばX2 を選択する情報を送出し、前記同様
の電波の送受信を行い、以下、X軸方向ループコイル群
21aのうちの3番目から40番目までのループコイ
ル、例えばX3 〜X40を順次走査・選択(オールスキャ
ン)して前記同様の電波の送受信を行う(ステップS
1)。
【0055】なお、この際、X軸方向ループコイル群2
1aの全てのループコイルを選択することなく、1つ置
き、2つ置き、というように適当に間引いて選択しても
良い。また、一のループコイルに対する電波の送受信を
複数回行うようになしても良い。さらにまた、各ループ
コイルに対する送信時間、並びに各ループコイルに対す
る受信時間は等しくなければならないが、送信時間と受
信時間は必ずしも同一でなくても良い。
【0056】前述した受信期間中にX軸方向ループコイ
ル群21aのループコイルに発生した誘導電圧、即ち受
信信号は検波器27で検波されて直流信号に変換され、
低域フィルタ28で平滑化され、S/H回路29で所定
のタイミングにてホールドされ、さらにA/D変換回路
30を介して電圧値として処理装置31へ送出される。
【0057】図3は前述したX軸オールスキャン動作に
おける各部の波形の一例を示すもので、図中、(イ) はセ
ンス部21から送信される電波、(ロ) は共振回路11に
発生した誘導電圧、(ハ) は受信信号、(ニ) はS/H回路
29の出力信号である。
【0058】前記S/H回路29の出力レベルは位置指
示器Aとループコイルとの間の距離に依存した値となる
から、処理装置31はその最大値が予め設定した一定値
以上か否かを判別することにより位置指示器Aがタブレ
ットBの有効読取り高さ内にあるか否かを判定する(ス
テップS2)。
【0059】処理装置31は前記高さ内に位置指示器A
があると判定した場合、前記得られた各ループコイル毎
の信号より最大値が得られたX軸方向のループコイル
(以下、ピークコイルと称す。)を抽出し、その番号、
ここではX7 を記憶する(ステップS3)。なお、前記
高さ内に位置指示器Aがないと判定された場合には前記
ステップS1,S2の処理を繰返す。
【0060】次に、処理装置31はY軸方向ループコイ
ル群21bの各ループコイルを順次走査・選択して前記
同様の電波の送受信を行い(ステップS4)、さらに前
記同様にY軸方向のピークコイルを抽出し、その番号、
ここではY5 を記憶する(ステップS5)。図4は前述
したY軸オールスキャン動作における各部の波形の一例
を示すもので、各信号は図3の場合と同様である。
【0061】次に、処理装置31は選択回路22にX軸
方向(又はY軸方向)のピークコイルを選択する情報X
7 (又はY5 )を送出するとともに、送受切替回路25
に送信側を選択する信号を前述した十分長い時間T1 送
出し、位置指示器Aの共振回路11に周波数f0 の誘導
電圧を発生させ、その後、送受切替回路25に受信側を
選択する信号を一定時間送出して、前記ピークコイルに
誘導電圧を発生させる。さらに、処理装置31は送受切
替回路25に送信側を選択する信号を前記時間T1 より
十分短い時間T2 送出し、位置指示器Aの共振回路11
に周波数f0 の誘導電圧を発生させ、その後、送受切替
回路25に受信側を選択する信号を一定時間送出して、
前記ピークコイルに誘導電圧を発生させる。
【0062】処理装置31は前記送信時間T1 の後に得
られた受信信号のレベル、例えばV1 と送信時間T2 の
後に得られた受信信号のレベル、例えばV2 とを比較
し、前述したようにスイッチ12のオン・オフを判定す
る(ステップS6)。
【0063】次に、処理装置31はX軸方向ループコイ
ル群21aのうちのピークコイルを中心とする所定の
数、例えば5つのループコイルについて電波の送受信を
行うが、この際、電波の送信時、即ち送受切替回路25
で送信側を選択する時は常にピークコイル(ここではコ
イル番号X7 )を選択し、受信時、即ち送受切替回路2
5で受信側を選択する時のみ番号の小さい方から大きい
方(又は大きい方から小さい方)へ順次走査・選択(セ
クタスキャン)して行う(ステップS7)。
【0064】また、X軸セクタスキャン動作が終了する
と、処理装置31はY軸方向ループコイル群21bのう
ちのピークコイルを中心とする所定の数、例えば5つの
ループコイルについて電波の送受信を行うが、この際、
電波の送信時、即ち送受切替回路25で送信側を選択す
る時は常にピークコイル(ここではコイル番号Y5 )を
選択し、受信時、即ち送受切替回路25で受信側を選択
する時のみ番号の小さい方から大きい方(又は大きい方
から小さい方)へ順次走査・選択(セクタスキャン)し
て行う(ステップS8)。
【0065】図5はスイッチ12をオフとした際の前述
したスイッチ判定動作、X軸セクタスキャン動作及びY
軸セクタスキャン動作における各部の波形の一例を、ま
た、図6はスイッチ12をオンとした際の前述したスイ
ッチ判定動作、X軸セクタスキャン動作及びY軸セクタ
スキャン動作における各部の波形の一例を示すもので、
各信号は図3の場合と同様である。
【0066】前述したX軸セクタスキャン動作及びY軸
セクタスキャン動作が終了すると、処理装置31は再
度、得られた誘導電圧の最大値が予め設定した一定値以
上か否かを判別し、位置指示器AがタブレットBの有効
読取り高さ内にあるか否かを判定し(ステップS9)、
前記高さ内に位置指示器Aがある場合、再度、最大の誘
導電圧が得られたX軸方向及びY軸方向のピークコイル
を抽出して記憶し(ステップS10)、さらにX軸方向
及びY軸方向のセクタスキャン毎にレベルの大きい順に
複数、例えば3つの誘導電圧をそれぞれ抽出し、これら
の信号に基づいて先願で述べているような周知の座標計
算を実行し、位置指示器Aによる指示位置のX軸方向及
びY軸方向の座標値を求める(ステップS11)。
【0067】以下、位置指示器Aが前記高さ内にあり続
ける限り、ステップS6〜S11の処理を繰り返し、前
記高さ内にないと判定された場合には前記ステップS1
の処理に復帰する。
【0068】なお、前述したX軸及びY軸セクタスキャ
ン動作の際に、電波の送信時のループコイルをピークコ
イルに固定しているのは、常に位置指示器に最も近いル
ープコイルから電波を送信することにより、毎回の電波
の送信毎に共振回路11に発生する電圧をほぼ一定に
し、これによって位置指示器A内のダイオード13の影
響を排除し、指示位置の座標値を先願の場合と同様に正
確に検出できるようにするためである。
【0069】即ち、本実施例のようにX軸及びY軸セク
タスキャン動作を、電波の送信時はループコイルを固定
し、受信時のみ走査するようにして行った場合、共振回
路11には常に同じ強さの信号が発生することになる。
このため、この信号に基づく反射電波がループコイルに
受信された時の信号強度は、共振回路11とループコイ
ルとの距離に依存したものとなって、共振回路11に最
も近いループコイルが選択された時に最大となる。従っ
て、先願と同様な方法でピーク値が得られたループコイ
ルの番号とその前後のループコイルを選択した時の受信
信号強度を用いてループコイル間を補間することによ
り、指示位置の座標値を正確に求めることができる。
【0070】本実施例ではダイオードが一定の順方向電
圧を持つという性質を利用しているが、このような特性
を持つ他の素子(トランジスタ、ツエナーダイオード、
FET、等)を用いてもよい。
【0071】このように本実施例によれば、位置指示器
にはダイオードとスイッチを追加するのみで良く、ま
た、これらは共振回路の共振周波数に影響を与えないか
ら、位置指示器の構成や共振周波数の調整が簡単とな
り、また、1つの周波数についてのレベル変化を検出す
るのみで良いから、広い周波数領域を必要とせず、しか
も位相角の変化を検出するためのハードウェア構成を全
く必要とすることなく、位置指示器のスイッチに対する
操作を識別できる。
【0072】図10は本発明の第2の実施例を示すもの
で、ここでは第1の実施例においてスイッチ情報ととも
に筆圧情報を入力可能となした例を示す。即ち、図中、
11cは可変容量コンデンサ、32は同期検波器、33
は低域フィルタ、34はサンプル・ホールド(S/H)
回路、35はアナログ・ディジタル(A/D)変換回
路、36は処理装置である。
【0073】可変容量コンデンサ11cは位置指示器A
に加わる筆圧に応じて容量値が変化するものであり、コ
イル11aと互いに直列に接続され、共振回路11’を
構成する如くなっている。ここで、共振回路11’は筆
圧を全く加えない状態において周波数fo の位相角60
°として検出される周波数に設定されており、例えば最
大500gの筆圧を徐々に加えることにより位相角を−
60°まで連続的に変化させることができるように設定
されているものとする。
【0074】同期検波器32は受信アンプ26の出力信
号を発振器23からの交流信号で同期検波し、それらの
間の位相差に応じたレベルの信号を低域フィルタ33に
送出する。低域フィルタ33は周波数fo より充分低い
遮断周波数を有しており、同期検波器32の出力信号を
直流信号に変換し、S/H回路34に送出する。S/H
回路34は処理装置36より加えられるサンプリング信
号に従って、前記低域フィルタ33の出力信号の所定の
タイミングにおける電圧値を保持し、A/D変換回路3
5へ送出する。A/D変換回路35は前記S/H回路3
4の出力をアナログ・ディジタル変換して処理装置36
へ送出する。
【0075】処理装置36はタブレットBの各部を制御
し、一定の送信継続時間をもって電波を送信した際にX
軸方向ループコイル群21a及びY軸方向ループコイル
群21bの各ループコイルから得られる誘導電圧の電圧
値のレベルに基づいて位置指示器AのX軸方向及びY軸
方向の指示位置の座標値を算出するとともに、後述する
2種類の送信継続時間をもって電波を送信した際にX軸
方向ループコイル群21a又はY軸方向ループコイル群
21bの一のループコイルから得られる誘導電圧の電圧
値のレベルの変化に基づいて位置指示器Aのスイッチ1
4aがオンされたかどうかを識別し、さらに前記位相差
に応じた信号のレベルに基づいて筆圧を検出する。
【0076】図11は前記処理装置36における処理の
流れを示すものであり、座標計算を行った後、位相差に
応じた信号のレベルから筆圧を検出する点を除いて第1
の実施例の場合、即ち図2のものと同一である。なお、
送信信号及び受信信号のレベルの変化は第1の実施例の
場合と同様である。
【0077】このように本実施例によれば、第1の実施
例の場合と同様に、位置指示器にはダイオードとスイッ
チを追加するのみで良く、また、これらは共振回路の共
振周波数に影響を与えないから、位置指示器の構成や共
振周波数の調整が簡単となり、また、1つの周波数につ
いてのレベル変化を検出するのみで良いから広い周波数
領域を必要とせず、位置指示器のスイッチに対する操作
を識別でき、しかも筆圧を同時に検出できる。
【0078】図12は本発明による第3の実施例の構成
を示すもので、これは第1実施例において2種類の送信
時間を設けた代わりに、送信時間は固定して2種類の送
信パワーで送信するようにした例である。図において電
流ドライバ24′は処理装置31からの設定によりルー
プコイルに流れる電流値を変えることができるようにな
っている。その他の点は第1実施例と共通である。この
処理の流れは図2と同じであり、オールスキャン動作も
図3、図4と同じである。
【0079】図13は位置指示器のスイッチがOFFの
時の各部の波形であり、図14は位置指示器のスイッチ
がONの時の各部の波形である。この図13および図1
4は第1実施例において2種類の送信時間で電波を送信
している代わりに送信時間は固定して2種類のパワーで
送信した場合の動作を示している。
【0080】本実施例によれば、第1の実施例と同様
に、位置指示器にはダイオードとスイッチを追加するの
みで良く、また、これらは共振回路の共振周波数に影響
を与えないから、位置指示器の構成や共振周波数の調整
が簡単となり、また、1つの周波数についてのレベル変
化を検出するのみでよいから、広い周波数領域を必要と
せず、しかも位相角の変化を検出するためのハードウェ
ア構成を全く必要とすることなく、位置指示器のスイッ
チに対する操作を識別できる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、位
置指示器の操作に応じて共振回路に発生する信号の最大
振幅が変化する最大振幅制御回路を設けることにより、
タブレットから送信する送信時間または送信パワーを変
えた際の受信信号レベルの変化を検出するようにしたた
め、1つの周波数についてのレベル変化を検出するのみ
で良いから共振周波数の正確な調整を必要とせず、ま
た、位相角の変化を検出するための構成を全く必要とせ
ず簡単な構成で位置指示器に対する操作を識別できる。
【0082】また、広い周波数領域を必要とすることな
く、筆圧情報とその他の情報とを入力し得る位置検出装
置を実現できる。
【0083】また、本発明によれば、位置指示器にはダ
イオードとスイッチを追加するのみで良く、また、これ
らは共振回路の共振周波数に影響を与えないから、位置
指示器の構成や共振周波数の調整が簡単となり、また、
1つの周波数についてのレベル変化を検出するのみで良
いから、広い周波数領域を必要とせず、しかも位相角の
変化を検出するためのハードウェア構成を全く必要とす
ることなく、位置指示器のスイッチに対する操作を識別
できる。
【0084】また、本発明によれば、位置指示器にはダ
イオードとスイッチを追加するのみで良く、また、これ
らは共振回路の共振周波数に影響を与えないから、位置
指示器の構成や共振周波数の調整が簡単となり、また、
1つの周波数についてのレベル変化を検出するのみで良
いから広い周波数領域を必要とせず、位置指示器のスイ
ッチに対する操作を識別でき、しかも筆圧を同時に検出
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位置検出装置及びその位置指示器の第
1の実施例を示す構成図
【図2】第1の実施例の処理装置における処理の流れ図
【図3】X軸オールスキャン動作における各部の波形の
一例を示す図
【図4】Y軸オールスキャン動作における各部の波形の
一例を示す図
【図5】スイッチをオフとした際のスイッチ判定動作、
X軸セクタスキャン動作及びY軸セクタスキャン動作に
おける各部の波形の一例を示す図
【図6】スイッチをオンとした際のスイッチ判定動作、
X軸セクタスキャン動作及びY軸セクタスキャン動作に
おける各部の波形の一例を示す図
【図7】位置指示器の回路構成を示す図
【図8】2種類の送信継続時間で電波の送信を行った時
の図7に示した位置指示器の各部の波形の一例を示す図
【図9】2種類の送信パワーで電波の送信を行った時の
図7に示した位置指示器の各部の波形の一例を示す図
【図10】本発明の位置検出装置及びその位置指示器の
第2の実施例を示す構成図
【図11】第2の実施例の処理装置における処理の流れ
【図12】本発明の位置検出装置及びその位置指示器の
第3の実施例を示す構成図
【図13】第3の実施例でスイッチをオフとした際のス
イッチ判定動作、X軸セクタスキャン動作及びY軸セク
タスキャン動作における各部の波形の一例を示す図
【図14】第3の実施例でスイッチをオンとした際のス
イッチ判定動作、X軸セクタスキャン動作及びY軸セク
タスキャン動作における各部の波形の一例を示す図
【符号の説明】
11,11’ 共振回路 11a コイル 11b コンデンサ 11c 可変容量コンデンサ 12 スイッチ 13 ダイオード 21 センス部 21a X軸方向ループコイル群 21b Y軸方向ループコイル群 22 選択回路 23 発振器 24,24’ 電流ドライバ 25 切替接続回路 26 受信アンプ 27 検波器 28,33 低域フィルタ 29,34 サンプル・ホールド回路 30,35 アナログ・ディジタル変換回路 31,36 処理装置 32 同期検波器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともコイルとコンデンサを含む共
    振回路を有する位置指示器の指示位置をタブレット上で
    検出する位置検出装置において、 該位置指示器には、該共振回路を構成するコンデンサと
    並列にスイッチ手段を介してダイオードを接続し、 タブレットには、 少なくとも2種類の送信継続時間をもって前記共振回路
    を励振する間欠的な電波を送信する電波送信手段と、 該電波送信手段から送信された電波に起因して前記共振
    回路から反射される電波を受信する電波受信手段と、 前記電波送信手段から電波が前記少なくとも2種類の送
    信継続時間をもって送信された際にそれぞれ前記電波受
    信手段で受信される電波の強度の差または比を検出し、
    これより前記スイッチ手段に対する操作を識別する操作
    情報識別手段とを設けたことを特徴とする位置検出装
    置。
  2. 【請求項2】 少なくともコイルとコンデンサを含む共
    振回路を有する位置指示器の指示位置をタブレット上で
    検出する位置検出装置において、 該位置指示器には、該共振回路を構成するコンデンサと
    並列にスイッチ手段を介してダイオードを接続して、 タブレットには、 少なくとも2種類の送信パワーをもって前記共振回路を
    励振する間欠的な電波を送信する電波送信手段と、 該電波送信手段から送信された電波に起因して前記共振
    回路から反射される電波を受信する電波受信手段と、 前記電波送信手段から電波が前記少なくとも2種類の送
    信パワーをもって送信された際にそれぞれ前記電波受信
    手段で受信される電波の強度の差または比を検出し、こ
    れより前記スイッチ手段に対する操作を識別する操作情
    報識別手段とを設けたことを特徴とする位置検出装置。
  3. 【請求項3】 少なくともコイルとコンデンサを含み筆
    圧に応じて共振周波数が変化する共振回路を有する位置
    指示器の指示位置をタブレット上で検出する位置検出装
    置において、 該位置指示器には、該共振回路を構成するコンデンサと
    並列にスイッチ手段を介してダイオードを接続して、 タブレットには、 少なくとも2種類の送信継続時間をもって前記共振回路
    を励振する間欠的な電波を送信する電波送信手段と、 該電波送信手段から送信された電波に起因して前記共振
    回路から反射される電波を受信する電波受信手段と、 前記電波送信手段から電波が前記少なくとも2種類の送
    信継続時間をもって送信された際にそれぞれ前記電波受
    信手段で受信される電波の強度の差または比を検出し、
    これより前記スイッチ手段に対する操作を識別する操作
    情報識別手段と、 前記電波送信手段から送信する電波と電波受信手段で受
    信された電波との位相差を検出する位相差検出手段と、 該位相差検出手段で検出した位相差から筆圧を検出する
    筆圧情報識別手段とを設けたことを特徴とする位置検出
    装置。
  4. 【請求項4】 少なくともコイルとコンデンサを含み筆
    圧に応じて共振周波数が変化する共振回路を有する位置
    指示器の指示位置をタブレット上で検出する位置検出装
    置において、 該位置指示器には、該共振回路を構成するコンデンサと
    並列にスイッチ手段を介してダイオードを接続して、 タブレットには、 少なくとも2種類の送信パワーをもって前記共振回路を
    励振する間欠的な電波を送信する電波送信手段と、 該電波送信手段から送信された電波に起因して前記共振
    回路から反射される電波を受信する電波受信手段と、 前記電波送信手段から電波が前記少なくとも2種類の送
    信パワーをもって送信された際にそれぞれ前記電波受信
    手段で受信される電波の強度の差または比を検出し、こ
    れより前記スイッチ手段に対する操作を識別する操作情
    報識別手段と、 前記電波送信手段から送信する電波と電波受信手段で受
    信された電波との位相差を検出する位相差検出手段と、 該位相差検出手段で検出した位相差から筆圧を検出する
    筆圧情報識別手段とを設けたことを特徴とする位置検出
    装置。
  5. 【請求項5】 所定の第1の送信継続時間をもって電波
    送信手段から電波を送信した際に電波受信手段で受信さ
    れる電波の第1の強度と、該第1の送信継続時間よりも
    十分短い第2の送信継続時間をもって電波送信手段から
    電波を送信した際に電波受信手段で受信される電波の第
    2の強度とを比較し、該第1の強度と第2の強度とがほ
    ぼ同一であるか否かによって操作を識別する操作情報識
    別手段を備えたことを特徴とする請求項1または3記載
    の位置検出装置。
  6. 【請求項6】 所定の第1の送信パワーをもって電波送
    信手段から電波を送信した際に電波受信手段で受信され
    る電波の第1の強度と、該第1の送信パワーよりも十分
    弱い第2の送信パワーをもって電波送信手段から電波を
    送信した際に電波受信手段で受信される電波の第2の強
    度とを比較し、該第1の強度と第2の強度とがほぼ同一
    であるか否かによって操作を識別する操作情報識別手段
    を備えたことを特徴とする請求項2または4記載の位置
    検出装置。
  7. 【請求項7】 少なくともコイルとコンデンサを含む共
    振回路と、 該共振回路を構成するコンデンサと並列に、スイッチ手
    段を介してダイオードを接続したことを特徴とする位置
    指示器。
  8. 【請求項8】 少なくともコイルとコンデンサを含み筆
    圧に応じて共振周波数が変化する共振回路と、 該共振回路を構成するコンデンサと並列に、スイッチ手
    段を介してダイオードを接続したことを特徴とする位置
    指示器。
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