JPH05296948A - X線回折環全方位測定装置 - Google Patents

X線回折環全方位測定装置

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JPH05296948A
JPH05296948A JP4124243A JP12424392A JPH05296948A JP H05296948 A JPH05296948 A JP H05296948A JP 4124243 A JP4124243 A JP 4124243A JP 12424392 A JP12424392 A JP 12424392A JP H05296948 A JPH05296948 A JP H05296948A
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JP
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imaging plate
ray
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ring
diffraction
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JP4124243A
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Koichi Kawasaki
宏一 川崎
Toshiji Kikuchi
利治 菊池
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 デバイ‐シェーラー環の一部ではなくその全
周を検出すると共に、回折角度範囲を大きくして測定可
能なデバイ‐シェーラー環の数を多くすることができる
X線回折環全方位測定装置を提供する。 【構成】 回転可能な試料台8と、内面がイメージング
プレート13面として形成されていてこのイメージング
プレート13の中心に載置した試料台8上の試料7から
発生した回折X線9がイメージングプレート13に入射
するようにした支持台14と、消去用のランプ11と、
X線2の露光後にイメージングプレート13面の中心に
移動してこのイメージングプレート13に記憶されてい
るX線回折環を全方位で測定する読取装置とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線回折を利用して金
属や非金属の結晶構造等を解析するために用いるX線回
折像測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線回折による構造解析等の分野では当
初、X線写真法が使用されていた。この方法によれば、
試料の結晶組織についての様々な情報を得ることができ
る。ところが、かかるX線写真法は測定の定量性や能
率、更に感度等の点で問題があった。このため、これら
の問題点に対して優れている計数管法が発達し、現在で
はこの計数管法が主流となっている。しかしながら、こ
の計数管法は上記のように定量性については優れている
ものの所謂、点検出方式であるため、面検出方式である
上記写真法ほどには結晶組織に関する十分な情報を得る
ことができなかった。また上記計数管法には依然、上記
能率の点で問題があった。
【0003】そこで、本発明者らは特開平2−1204
3号公報により開示するように、定量性及び感度に優れ
た二次元検出器であるイメージングプレートを利用する
ことにより、複数のX線回折像を連続的に且つ順次、露
光・読取・消去することができるようにした連続的X線
回折像撮影法を考案した。
【0004】上記公報に記載された方法は定量性の点で
は優れたイメージングプレートを使用しているが、この
イメージングプレートは平面をなして構成されているた
め回折X線の露光時にその優れた定量性を有効に発揮さ
せることができなかった。また、かかる方法を実施する
ための装置において露光,読取及び消去が一体的に行わ
れるため、この装置の重量はほぼ100Kg程度と極め
て重くなってしまう。従ってかかる装置を用いて任意の
回折角度での露光を可能ならしめる構成とすることは困
難であった。即ち、この装置はある特定の回折角度に固
定されて使用することを前提とし、任意の角度に移動可
能に構成されることは本来意図されていない。従って、
その大きさ及び重量の点から上記のように移動可能に構
成することが困難になる。そしてこの結果、複数の像を
連続的に露光させるに際して定量性が確保され得ないば
かりか任意の回折角度で露光を行うことができない等の
問題が生じていた。
【0005】そこで更に本発明者らは特願平3−146
941号において、回転可能な試料台と、この試料台と
同一の回転中心を持つゴニオメータアームと、このゴニ
オメータアーム上に取り付けられた回転可能な複数のイ
メージングプレート支持面から構成されるX線回折像露
光装置を提案した。そしてこのX線回折像露光装置によ
れば、上述した定量性を確保することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
願平3−146941号において提案された装置では、
微量試料に対する測定が困難であった。即ち、定量性及
び感度に優れたイメージングプレートを使用するに際
し、デバイ‐シェーラー環(回折X線リング)の全周で
はなく、その数分の1(1/10〜1/5)しか露光さ
れないために上記イメージングプレートの優れた感度特
性を十分に活用していなかった。また1回の露光により
測定することができるデバイ‐シェーラー環の数も少な
いことから、微量試料を同定する目的で使用する場合に
は著しい困難を伴った。即ち、 1)X線入射軸の周りの検出角度範囲が小さいため、デ
バイ‐シェーラー環の全周測定が不可能で微量試料の測
定に適さない。 2)試料回転軸周りの回折角度範囲が小さいため、測定
可能なデバイ‐シェーラー環(回折面)の数が少なく、
同定が困難になる。 3)X線入射軸の周りの検出角度又は回折角度範囲を広
げるために数回露光を行う場合、各露光間の定量値のズ
レが生じてイメージングプレートの高い定量性が損なわ
れる。
【0007】「デバイ‐シェーラー環の一部ではなく全
周を検出すること」は、X線回折の強度を上げて測定の
精度を向上させるために一般的に重要性が高い。試料が
多量の場合は結晶粒の数が多いためデバイ‐シェーラー
環が連続しており、且つX線回折線の強度が強いためデ
バイ‐シェーラー環の一部であっても試料の同定が可能
である。しかし、微量試料の測定においては結晶粒の数
が減少するためにデバイ‐シェーラー環が不連続とな
り、またX線回折線の強度も著しく低下するため、全周
の測定が特に必要になる。
【0008】また、「回折角度範囲を大きくし測定可能
なデバイ‐シェーラー環(回折面)の数を多くするこ
と」は、X線粉末回折法による試料物質の同定のために
一般に重要とされている。例えば、物質の同定を行うの
ためには未知試料と既知試料のそれぞれX線回折線が1
0本一致することが望ましいとされている(JCPDS
(Joint Committee on Power Diffraction Standards)
等の発行による粉末回折データマニュアル)。そしてか
かる未知試料及び既知試料のそれぞれ回折線が一致する
本数が多い程測定の信頼性は高まる。従って、回折角度
範囲を大きくして測定可能なデバイ‐シェーラー環(回
折面)の数を多くすることは、測定物質の同定の信頼性
を高める上で重要である。
【0009】さらに、「複数回の露光を行った場合の各
露光間の定量値のズレを防ぐこと」は、本来のイメージ
ングプレートが有する高い定量性を損なわないために重
要である。
【0010】そこで、本発明の目的はデバイ‐シェーラ
ー環の一部ではなくその全周を検出すると共に、回折角
度範囲を大きくして測定可能なデバイ‐シェーラー環
(回折面)の数を多くし、更に複数回の露光を行った場
合の各露光間の定量値にズレが発生するのを防止し得る
ようにしたX線回折環全方位測定装置を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のX線回折環全方
位測定装置は、回転可能な試料台と、内面が閉曲面で成
るイメージングプレート面として形成されていてこのイ
メージングプレート面の中心に載置した上記試料台上の
試料から発生した回折X線が上記イメージングプレート
面に入射するようにした支持台と、消去用のランプと、
X線の露光後に上記イメージングプレート面の中心に移
動しこのイメージングプレートに記憶されているX線回
折環を全方位で測定する読取装置とを備えている。
【0012】また、本発明のX線回折環全方位測定装置
は、上記イメージングプレート面が球面として形成され
ていて、上記試料から発生した回折X線がこのイメージ
ングプレート面に垂直に入射するようにしたものであ
る。
【0013】さらに、本発明のX線回折環全方位測定装
置は、上記イメージングプレート面が円筒面として形成
されていることを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明によるX線回折環全方位測定装置によれ
ば、イメージングプレート面を閉曲面として形成するこ
とにより、試料で発生した回折X線はデバイ‐シェーラ
ー環の一部ではなくその全周がイメージングプレート面
に入射する。さらに読取装置は少なくともその読取を行
う際に、かかるイメージングプレートの中心に位置して
いるため、デバイ‐シェーラー環の全周を検出すること
ができる。
【0015】また、イメージングプレート面を特に球面
としたことにより、支持台の内面はほぼ完全な球面にな
っており、これにより回折角度範囲を大きくして測定可
能なデバイ‐シェーラー環(回折面)の数を多くするこ
とが可能になった。さらに、イメージングプレート面を
球面としたことにより、一回の露光で測定が済むため、
複数回露光を行った場合に生じ得る各露光間の定量値の
ズレをなくすることができる。
【0016】一方また、上記イメージングプレート面を
円筒面として形成した場合にも、デバイ‐シェーラー環
の一部ではなくその全周を検出することができると共
に、回折角度範囲を大きくして測定可能なデバイ‐シェ
ーラー環の数を多くすることができる。
【0017】
【実施例】以下、図1に基づき本発明によるX線回折環
全方位測定装置の第一実施例を説明する。図1は本発明
によるX線回折環全方位測定装置を示している。図にお
いて、X線源1によって発生したX線2は、シャッター
3,フィルター4及びコリメータ5を通過して窓6を介
して試料7に入射される。この窓6は露光時及び読取時
にイメージングプレート13へ外部からの光が入るのを
防止し且つ通過するX線2に対する吸収性が小さい材質
により形成される。例えば黒く着色した薄い高分子膜が
好適である。
【0018】図1に示すように、試料7は回転可能な試
料台8上に搭載されて支持台14の中心に設置され、ま
たイメージングプレート読取装置10はX線2の入射光
路と干渉せず且つ回折角度範囲の高限界角度γ2 よりも
更に高角度側に設置される。上記イメージングプレート
読取装置10において読み取りを行うためのレーザー発
生装置等(図示せず)は支持台14の外部に設置し、そ
こで発生したレーザーを導線によりイメージングプレー
ト読取装置10まで導くするようにするのが好ましい。
【0019】また、試料台8もX線2の入射光路と干渉
せず且つ上記高限界角度γ2 よりも更に高角度側に設置
されることが必要である。そして、試料7とイメージン
グプレート読取装置10とは互いにその位置が入れ替わ
りそれぞれが支持台14の中心に位置し得るようになっ
ている。なおこのように試料7及びイメージングプレー
ト読取装置10の位置を入れ替える場合、例えばシーソ
ー状の動きをするようにした支持部材の両端でこれら試
料7及びイメージングプレート読取装置10を支持し、
かかる支持部材を適宜回動させることにより、上記試料
7及びイメージングプレート読取装置10を入れ替える
ようにすることができる。
【0020】ランプ11は、イメージングプレート13
の読取後に残留する像情報や常時イメージングプレート
13に入射される外部放射線により生じるノイズ等を消
去するために所定の輝度が要求される。このランプ11
として例えば市販のハロゲンランプ等を用いることがで
きる。ランプ11はまた、上記残留像情報の消去を行う
際には図1において点線により示したようにその実行位
置11aまで移動し、一方露光もしくは読取時には実線
により示される位置に設置されるようになっている。な
お上記のようにランプ11を実行位置11aに移動させ
る場合、例えばパンタグラフ機構等の伸縮自在なリンク
機構で成るアーム手段の先端にランプ11を取り付け
て、かかるアーム手段を適宜伸縮させることにより実行
位置11aまで移動させることができる。
【0021】ビームストッパー12は、試料7を直進透
過したX線2がイメージングプレート13に入射するの
を防止すべくX線2を遮るための装置で、X線2の入射
光路の延長上適所に設置される。ビームストッパー12
は、これに当たったX線2が再び該ビームストッパー1
2から出ていかないような大きさで且つ例えば井戸のよ
うに深い凹状の構造とすることが必要である。また、図
1に示したように回折角度範囲の低限界角度γ1 を小さ
く抑えるために、ビームストッパー12の大きさは可能
な限り小さく且つその位置は試料7から遠ざけることが
好ましい。
【0022】回折X線9は支持台14上のイメージング
プレート13に垂直に入射する。支持台14は外部放射
線の透過を防ぐために高い密度の物質により厚く形成さ
れるが、例えば鉄を用いて厚さ3mmとしたものの上に
厚さ5mmの鉛を貼着することにより形成される。イメ
ージングプレート13はかかる支持台14の内側で球面
として形成されているが、計数値の定量性及び回折角度
の分解能を確保するためにイメージングプレート13の
球面の半径Rは変動を小さく抑えることが必要である。
【0023】ここで、イメージングプレート13のピク
セル(読取の単位)は市販のものの場合0.1mmであ
る。回折角度の分解能を確保するためには分解能(de
g)Δθは0.1×180/πRであるから、半径R=
300〜600mmに対してΔθ=0.02〜0.01
とするためには、ΔR/R<0.01とすることが必要
である。ここにΔRは半径Rの誤差である。一方、計数
値の定量精度ΔI/I=0.01を確保するためには、
イメージングプレート13上の回折X線9の強度が半径
Rに反比例することからΔR/R<0.005としなけ
ればならない。しかして、半径RはΔθを小さくするた
めには大きい方がよいが、上記のように回折X線9の強
度が半径Rに反比例するので、イメージングプレート1
3上の回折X線9の強度を増すためには半径Rの値は小
さい方がよい。従って適切な半径Rの範囲は、300〜
600mmである。また、X線ビームを集光する場合又
は放射光のようにX線強度が特に強い場合には半径Rは
300〜1500mmの範囲でもよい。
【0024】次に本発明のX線回折環全方位測定装置を
用いて行った具体的な測定実験例を説明する。この測定
実験では図1に示される装置により微量のチタン酸化物
(0.1mg)の測定を行ったが、試料を未知と仮定し
て回折線によって物質の同定を試みた。
【0025】実験例1 図1に示した装置を用いるが、その支持台14上のイメ
ージングプレート13の半径Rを600mmに設定し
た。実験室においてモリブデン(Mo)管球(50k
V,30mA)によって発生した特性X線がフィルター
4及びコリメータ5を通し直径1mmの平行ビームとし
て試料7に入射された。そして回折角度の低限界角度γ
1 =10度から高限界角度γ2 =150度までの回折角
度範囲で露光された。試料7を透過した回折X線9はイ
メージングプレート13上に回折環を生じる。露光を行
うためのシャッター3の開放時間は120秒必要であっ
た。
【0026】実験例2 この実験では、放射光(2.5GeV,200mA)を
モノクロメータにより単色化し波長を0.7Åとした光
源として行ったところ、露光時間は10秒で十分であっ
た。
【0027】比較実験例1 比較実験例1では従来のデバイ‐シェーラーカメラ装置
を用いて測定実験を行った。この比較実験例1では、X
線フィルムの半径は57.3mm、幅は25.4mmで
ある。そして実験室においてMo管球(50kV,30
mA)によって発生した特性X線をフィルター及びコリ
メータを通し直径1mmの平行ビームとして用いた。デ
バイ‐シェーラー環の1/15が、回折角度の低限界角
度γ1 =10度から高限界角度γ2 =170度までの回
折角度範囲で露光された。露光のためのシャッター開放
時間は20分として行った。
【0028】上記各実験の結果を次の表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】次に本発明のX線回折環全方位測定装置の
第二実施例を説明する。図2は第二実施例に係るX線回
折環全方位測定装置を示しているが、この装置の基本的
構成は第一実施例の場合と同様である。即ち、X線源1
によって発生したX線2は、シャッター3,フィルター
4及びコリメータ5を通過して窓6を介して試料7に入
射される。そして、試料7からの回折X線9がイメージ
ングプレート15に入射し、このイメージングプレート
15の回折像がイメージングプレート読取装置10によ
って読み取られる。
【0031】ここで、本第二実施例におけるイメージン
グプレート15は円筒面として形成されている。そして
イメージングプレート15のための支持台16もまた円
筒状に形成されている。イメージングプレート15及び
支持台16は図示例ではX線2の光軸を中心とした円筒
により構成される。この他例えば図において一点鎖線に
より示した直線Aにより画成される円筒(図2、一点鎖
線参照)により構成してもよい。このように直線Aを基
準とする円筒面によりイメージングプレート15を形成
する場合、所謂、回転結晶法となるが、X線2は回転軸
である上記直線Aに垂直方向に入射する。そして試料7
からの回折X線9は直線Aを軸とする円錐の母線方向に
進んでイメージングプレート15に入射する。これらの
場合、回折X線9はイメージングプレート15に対して
垂直に入射しなくなるが、本実施例では定量性を確保す
るために標準試料による校正が行われるようになってい
る。
【0032】第二実施例によるX線回折環全方位測定装
置を用いて測定実験を行ったが、第一実施例の場合と同
様に微量のチタン酸化物(0.1mg)の測定を行い、
試料を未知と仮定して回折線によって物質の同定を試み
た。
【0033】実験例3 図2に示した装置を用いるが、イメージングプレート1
5の円筒面はX線2の光軸を中心とした回転面である。
そしてこの円筒の半径は300mmで、その長さは60
0mmである。なお、測定方法は前記実験例1の場合と
同様である。
【0034】実験例4 図2に示した装置を用い、前記実験例2の場合と同様の
測定方法により行なわれた。
【0035】比較実験例2 前記特願平3−146941号公報に提案されたものと
同様の装置を用いて露光を行い、他の読取専用装置によ
って読取が行われた。即ちこの装置は露光・読取り一体
式でなく、露光のみを行うものである。そして露光が完
了したイメージングプレートの読取りは別個の装置で行
われ、その装置はX線露光領域外に隣接して設置される
ようにしたものである。イメージングプレートとして
は、長さ250mm、幅200mmで、その中心におけ
る入射X線ビームに対する角度は固定されておりγ=6
0度である。また該イメージングプレートの試料からの
距離は600mmである。実験室においてMo管球(5
0kV,30mA)によって発生した特性X線をフィル
ター及びコリメータを通し直径1mmの平行ビームとし
て用いた。デバイ‐シェーラー環の1/10が、回折角
度の低限界角度γ1 =36度から高限界角度γ2 =84
度までの回折角度範囲で露光された。露光のためのシャ
ッター開放時間は120秒必要であった。
【0036】次の表2は第二実施例における上記各測定
実験例の結果を示してる。
【0037】
【表2】
【0038】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、従来法
に比べてデバイ‐シェーラー環の全周検出を可能にし、
回折角度も極めて広く、従って微量試料の同定能力にお
いて格段に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるX線回折環全方位測定装置の第一
実施例の全体構成図である。
【図2】本発明によるX線回折環全方位測定装置の第二
実施例の全体構成図である。
【符号の説明】
1 X線源 2 X線 3 シャッター 4 フィルター 5 コリメータ 6 窓 7 試料 8 試料台 9 回折X線 10 読取装置 11 ランプ 12 ビームストッパー 13 イメージングプレート 14 支持台

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能な試料台と、内面が閉曲面で成
    るイメージングプレート面として形成されていてこのイ
    メージングプレート面の中心に載置した上記試料台上の
    試料から発生した回折X線が上記イメージングプレート
    面に入射するようにした支持台と、消去用のランプと、
    X線の露光後に上記イメージングプレート面の中心に移
    動しこのイメージングプレートに記憶されているX線回
    折環を全方位で測定する読取装置とを備えているX線回
    折環全方位測定装置。
  2. 【請求項2】 上記イメージングプレート面が球面とし
    て形成されていて、上記試料から発生した回折X線がこ
    のイメージングプレート面に垂直に入射するようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線回折環全方位測
    定装置。
  3. 【請求項3】 上記イメージングプレート面が円筒面と
    して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    X線回折環全方位測定装置。
JP4124243A 1992-04-17 1992-04-17 X線回折環全方位測定装置 Withdrawn JPH05296948A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008506127A (ja) * 2004-07-14 2008-02-28 サウスウエスト テクノロジー アンド エンジニアリングインスティテュート オブ チャイナ 短波長x線回折測定装置及びその方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008506127A (ja) * 2004-07-14 2008-02-28 サウスウエスト テクノロジー アンド エンジニアリングインスティテュート オブ チャイナ 短波長x線回折測定装置及びその方法

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