JPH0529664Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、花器外筒体部２の、内壁面Ｂの中
間部に架設した、多孔板部３に、内筒体部１の花
器を載架してこの三部分の交流によつて、挿花の
効果を高めようとする花器に関するものである。

従来、花器は、その構造も単純で、挿花の際に
は、剣山や、木のまたで、作つた止め木にたよ
り、その支柱を束ねる様にして、古からの活花の
伝統を守つて来たようである。

現代となつては、益々、挿花の需要も多くな
り、又、生活様式のいちぢるしい変化に伴い、従
来の床の間に置く活花のように、正面のみ美的形
式では、あきたらなくなつている。

ホテルや、デパートその他社交の広場の、中央
部等に置く挿花には、前後左右は、云うに及ばず
上面からの景観も求められるようになつた。

本考案によれば、花器の外筒体部２の周縁Ａの
内部、即ち、内筒体部１の外周を巡つて、花茎を
万遍なく挿花する事ができ、然かも、内筒体部１
には、草木の丈の高低を自由につけて、挿花しや
すい構造となつており、口元のせばまりも、茎部
をまとめ易く、美的な感覚を表現しやすい効果ば
かりかその茎の根元は、花器外筒体部２の、内壁
Ｂに設けた多孔板部３に届き、多孔板部３の各孔
に挿入できる為め、従来の活花の形式も失わず、
初心者でも、子供でも、活花の心得のない人で
も、直ちに盛花が完成するので、全く、現代に即
した考案である。

この様に、花器体の外筒体部２の、内壁Ｂの中
間部に載架した多孔板部３の上部に、花器内筒部
１を載せた丈の花器であるが、従来の剣山も不要
となり、該大型花器の場合は、大会場に、該小型
花器の場合は、家庭のテーブルの上に、窓辺に、
オフイスにとの需要には、大いに発展がのぞめる
ものである。

材質も、陶器を始め、錫とか鉄、塗物、プラス
チツク、ガラス等凡そ、花器に適するものなら、
何でもよいので、これらも多方面にわたり、有用
な考案となる。

本案は、挿花したままで、水の取換えが、出
来、挿したままで茎根を切揃えられ、再び活け換
える手間も省ける等の効果もあるが、製造の際に
内筒体部１の底部に、多孔板部３を初めから取り
付けて、一体成型をすれば、更に、便利となる事
も、附記するものである。

又、他の活花の、しおれかかつた草木を短く切
り、本花器に挿す時は、再び生命をふき返したよ
うに、生々とし、又数日間を保つ事も、この花器
の特長である。

この様な、有用な花器を、オードブル皿アと、
セツトして、パーテイセツトとして、活用する時
は、更に需要も拡大し、テーブルセツテイングの
際に於いても、新たな視野が展開するので、その
便利さにも、注目が集まるテーブル容器となる事
は疑いないものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の正面図、花器外筒体部２、
花器周縁部Ａ、第２図は、本考案の平面図、Ａは
花器周縁、第３図は、本考案のＡ〜A′断面図、
花器内筒体部１、花器外筒体部２及び、その内壁
面Ｂ、３は多孔板体部、第４図は、本考案の平面
図、第５図は、花器内筒体部１の正面図、第６図
は、花器２の周縁に設けた複数のオードブル皿ア
及び、内筒体部１と、外筒体部２の花器への挿花
実施図。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 花器外筒体部２と、該、花器外筒体部内壁面Ｂ
   の、中間部に設けた多孔板体部３と、該、多孔板
   体部の、複数の孔を、底部とする花器内筒体部１
   から成る花器および、該、花器周辺に設けた複数
   のオードブル皿アのセツトから成るテーブル容
   器。