JP3096663U - 輪形寄せ植え観葉植物盆 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 木生のシダ（ヘゴ科）所謂世界の亜熱帯、
熱帯に広く分布しているヒカゲヘゴ、ヘゴ、クロヘゴ、
チャボヘゴ、ゲヘゴ（モリヘゴ）などの観葉植物を使用
して、和風住宅に於いても住まいの飾りとして頗る好適
な輪形寄せ植え観葉植物盆の提供。 【解決手段】吸収性に富む熱帯性、亜熱帯性のヘゴ材を
輪切りにして創出した円盤の中央部を抉り取りして形成
した輪形体の下部に水平部を設け、かつ上記輪形体の内
・外周面部に大・小観葉植物を寄せ植えし、さらに該寄
せ植え部分に水苔を埋め込みして成る輪形観葉植物を盆
板とする。

Description

【考案の詳細な説明】 【０００１】 【考案の属する技術分野】 本考案は輪形寄せ植え観葉植物盆に関し、詳しくは情熱的な燃えるような色彩 とエキゾチックな姿態のヒカゲヘゴ、ヘゴなどの観葉植物の幹を輪切りして円盤 中央部を抉り取り、輪形に形成した輪形体に観葉植物を寄せ植えして、和風住宅 の住まいの飾りとしても使用できるようにした輪形寄せ植え観葉植物盆に関する ものである。 【０００２】 【従来の技術】 従来、熱帯性、亜熱帯性で、異国情緒に富む観葉植物は、鉢植えして玄関先、 応接間、バスルーム、ベッドルームなど住まいの飾りとして、近年一般家庭に於 いて非常に広く賞用されている。 【０００３】 【考案が解決しようとする課題】 然しながら、観葉植物は元々亜熱帯及び熱帯地方の植物のため、その情熱的な 燃えるような強烈で極彩色模様とエキゾチックな姿態は、洋風住宅の装飾として はどの部屋とも良くマッチしていて好適なものである。 ところが、和風住宅のように古式ゆかしい部屋の飾りとしては、甚だ不似合い 、不向きなものである。 【０００４】 したがって、鉢植え観葉植物は洋風の住まいの飾りとしては、非常に重宝がら れ広く賞用されて来ているが、日本の伝統的な古式ゆかしき和風の住まいの飾り としては使用されていないのが現状である。 【０００５】 そこで、本考案は木生のシダ（ヘゴ科）所謂世界の亜熱帯、熱帯に広く分布し ているヒカゲヘゴ、ヘゴ、クロヘゴ、チャボヘゴ、ゲヘゴ（モリヘゴ）などの観 葉植物を使用して、和風住宅に於いても住まいの飾りとして頗る好適な輪形寄せ 植え観葉植物盆の技術開発に成功したものである。 【０００６】 【課題を解決するための手段】 本考案は上記課題を解決するためになされたものであって、その要旨とすると ころは、吸収性に富む熱帯性、亜熱帯性のヘゴ材を輪切りにして創出した円盤の 中央部を抉り取りして形成した輪形体の下部に水平部を設け、かつ上記輪形体の 内・外周面部に大・小観葉植物を寄せ植えし、さらに該寄せ植え部分に水苔を埋 め込みして成る輪形観葉植物を盆板の水受皿部に載置した和風住宅に於ける住ま いの飾りとしても好適であることを特徴とする輪形寄せ植え観葉植物盆に関する ものである。 【０００７】 【考案の実施の形態】 本考案の輪形寄せ植え観葉植物盆の実施例を別紙図面を参照しながら詳細に説 明する。 【０００８】 （実施例） 図１に於いて、Ａはヘゴ材で、該ヘゴ材Ａは観葉植物の園芸材料として利用さ れており、世界の亜熱帯、熱帯に広く分布している。またヘゴ材Ａにはヒカゲヘ ゴ、ヘゴ、クロヘゴなどの種類がある。本考案のヘゴ材Ａは一番大きくなる即ち 、樹高７ｍ伸びるヒカゲヘゴ、または次に高く伸びるヘゴを使用することが望ま しい。また、ヘゴ材Ａは筋状の幹が積層されている状態の材質に成っており、頗 る吸収性に富むものである。 【０００９】 そこで、図１に示すようにヘゴ材Ａを約１０ｃｍの幅ａに輪切りして、図２ａ のように円盤１を創出する。次いで、該円盤１の中央部を広く抉り取りして図２ ｂの様に輪形体２に形成する。そしてさらに輪形体２の底部を水平に切断して水 平部３を設ける。 【００１０】 上記の様な工程で構成された輪形体２の上部外周面部に穿設した孔へ小形若し くは垂れ下がりの観葉植物４を数個挿込みして植え付けする。そして図５に示す ように、輪形体２の小観葉植物４の植え付け口部へ水苔５を埋め込みする。 【００１１】 また、図３、図４に示すように、輪形体２下部の内周面部に穿設した孔へは反 対に大き目の大観葉植物７を挿し込みして植え付けする。しかして、図６に示す ように輪形体２の大観葉植物７の植え付け口部へ水苔６を埋め込みする。 【００１２】 このように形成した輪形観葉植物Ｂを図３、図４、図６に示すように、盆板８ の水受皿部９へ水平部を下部にして載置する。この場合、輪形観葉植物Ｂは元々 吸収性に富む故、盆板８の水受皿部９中の水を底部より上方へと速やかに吸収す る。また、輪形観葉植物Ｂの上部は、図６に示すように噴霧器１０にて水を噴霧 させる。 【００１３】 【考案の効果】 本考案の輪形観葉植物はヒカゲヘゴ、ヘゴなどの筋状の幹が積層され、吸収性 に富むヘゴ材を使用して輪状に形成したから、盆板の水受皿部へ載置しておけば 、水を速やかに吸収する故、頗る耐久性に富み、永く維持、保存できる。 【００１４】 また、輪形体の下部を水平に切断して水平部を設けたので、水受皿部に載置し たとき、輪形観賞植物は傾動することなく安定性良く保持されている。 【００１５】 本考案は輪形体の外周面部に小形観葉植物を植え付けし、また輪形体の内周面 部に大形観葉植物を植え付けして、輪状観葉植物のバランスとセンスを良好にし 、且又外観上の審美感が高められ、ひいては商品価値が向上した。 【００１６】 また、本考案は輪形体の内・外周面部に植え付けした観葉植物の口部へ夫々水 苔を埋め込みしたので、寄せ植えした観葉植物が妄りに脱離することがない。さ らに寄せ植え観葉植物の寿命が永くなった。 【００１７】 以上の様に、構成したので、本考案の輪形寄せ植え観葉植物盆は和風住宅の住 まいの飾りとしても洵に好適なものである。

【図面の簡単な説明】 【図１】本考案の輪形寄せ植え観葉植物に使用するヘゴ
材の正面図である。 【図２】ａ 本考案に使用するヘゴ材を輪切りして創出
した円盤の斜視図である。 ｂ 同上円盤の中央部を抉り取りして形成した輪形体の
斜視図である。 【図３】本考案の輪形寄せ植え観葉植物盆を正面から眺
めた斜視図である。 【図４】同上側面から眺めた斜視図である。 【図５】輪形体に観葉植物を寄せ植えした状態を示す斜
視図である。 【図６】本考案の輪形寄せ植え観葉植物に水を噴霧器に
て噴霧する状態を示す斜視図である。 【符号の説明】 １ 円盤 ２ 輪形体 ３ 水平部 ４ 小観葉植物 ５ 水苔 ６ 水苔 ７ 大観葉植物 ８ 盆板 ９ 水受皿部 10 噴霧器 Ａ ヘゴ材 Ｂ 輪形観賞植物

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 吸収性に富む熱帯性、亜熱帯性のヘゴ材
   を輪切りにして創出した円盤の中央部を抉り取りして形
   成した輪形体の下部に水平部を設け、かつ上記輪形体の
   内・外周面部に大・小観葉植物を寄せ植えし、さらに該
   寄せ植え部分に水苔を埋め込みして成る輪形観葉植物を
   盆板の水受皿部に載置した和風住宅に於ける住まいの飾
   りとしても好適であることを特徴とする輪形寄せ植え観
   葉植物盆。