JP2004261021A - 炭の植物栽培器 - Google Patents
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Abstract
【課題】炭本体の適宜な箇所に孔をもうけ、土を充填した植物栽培器を提供する
【解決手段】器の製作方法は、炭の種類により異なる。黒炭1は直径約50cm、高さ80cm程の比較的大きい素材がある。彫刻刀等の簡単な掘削道具で、植孔5を適宜な箇所に多く加工できる。備長炭に代表される白炭は、硬いため生木9の状態で植孔5を作ってから炭に焼き上げる。長身の竹炭は空洞のため、竹筒穴の節跡部分12を利用して、網13で土留めを施す。黒炭、白炭、竹炭の各植孔5に園芸用の土等を充填する。他の鉢植えに比べて土の量は約3分の1程度で済む。多孔質の炭の器は、保湿、通気、エネルギー源効果から少ない水、土、肥料で植物が育つ良さがある。人間にも植物にもとても良い影響を与え、インテリアとして有用な植物栽培器を製作した。
【選択図】 図1
【解決手段】器の製作方法は、炭の種類により異なる。黒炭1は直径約50cm、高さ80cm程の比較的大きい素材がある。彫刻刀等の簡単な掘削道具で、植孔5を適宜な箇所に多く加工できる。備長炭に代表される白炭は、硬いため生木9の状態で植孔5を作ってから炭に焼き上げる。長身の竹炭は空洞のため、竹筒穴の節跡部分12を利用して、網13で土留めを施す。黒炭、白炭、竹炭の各植孔5に園芸用の土等を充填する。他の鉢植えに比べて土の量は約3分の1程度で済む。多孔質の炭の器は、保湿、通気、エネルギー源効果から少ない水、土、肥料で植物が育つ良さがある。人間にも植物にもとても良い影響を与え、インテリアとして有用な植物栽培器を製作した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、炭の持つ効果を発揮させるため、炭を掘削道具等により、適宜な箇所に、数個の植孔をもうけ、土を充填した植物栽培器として製作することにある。それらに植物を植えることで、調和が良くなり、人に与える見た目の美しさにより、その効果をさらに高めるものである。インテリアとしては、床の間、応接室、居間、寝室、玄関、ロビー、事務所、ショーウインドウなどあらゆるところにマッチし、家庭用、営業用として利用できる。現代人の求めている安らぎ癒しなど精神の安定、健康面に寄与するものである。また炭の器は、単なる入れ物でなく植物が育つ機能に優れており、室内での植物の育成に適している。
【0002】
【従来の技術】
従来、炭は燃料として使われてきた。近年炭の持つ効能が健康に良いことから、色々な用途に使われ出した。一般では炭を砕いて植木鉢の側に置いたり、籠に入れたり、炭のみを飾ったり、小さい炭に水や苔等でインテリアとする発想でしかない。現在、炭に土を入れて器にし、植物を植える発想はなされていない。なぜなら、炭を器としなかった理由は、イ.壊れやすい。ロ.黒くて汚れる。ハ.粉末が飛び散る。ニ. 白炭(備長炭) は硬くて加工しにくい。ホ.給水すれば水が漏れる。へ.一般では小さい炭が主流で、大きい炭が手に入りにくい等が考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一般では、炭のみを部屋の片隅に置いているが、炭は黒く味気ない感じを人に与えるので、室内の装飾効果に欠ける。また従来は、土を入れ植物を植える植木鉢やプランタン等はあるが、土を充填し植物を育てる植孔を持った、炭の植物栽培器はない。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで黒炭、白炭の特徴に合わせ、炭本体の適宜な箇所に掘削道具等を利用して孔をもうけ、土(園芸用の土、培養土など)を充填した植物栽培器とし、上記の炭が竹炭である場合、上面、側面の何れかの箇所に孔をもうけ、その節跡を利用して網をのせ、そこに土を充填した植物栽培器を製作した。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明は炭の黒炭、白炭の種類によって異なり、また竹炭においても異なる。黒炭(クヌギ、コナラ、カシなどの原木を使い400〜800度で炭化したもの)は、直径約50cm、高さ80cm程の大型があり、比較的に簡単な掘削道具(彫刻刀など)で工作がしやすい。白炭(ウバメガシ、シラカシ、ナラ等1000度以上の高温で焼く備長炭)は、焼き上がると硬くなり炭の状態での工作がしにくいため、先に生木の状態で掘削道具を使い、器の原型を作成してから焼くと良い。備長炭は大きめの物を選ぶと数個の植孔ができ、また、小さい物は1個の植孔を掘り、また小さい炭は数本組み合わせ、接合させて作る器(紐などで縛るなど)にも適用できる。従って、炭は大きいものから小さいものまで幅広く適用できる。
【0006】
【実施例】
図1、図2は黒炭による植物栽培器及びその製作方法を示す。
図1に示すように
(イ)焼き上がった黒炭1をタワシで丁寧に水洗いをする(炭の黒い粉末が手や顔に付きにくくなる)。
(ロ)炭の形状をよく観察し、出来上がりのイメージを考える。
(ハ)炭の半乾きの状態で作業を始める(炭の細かい粉末の飛散を少なくするため)。
(ニ)麻等の紐2で炭の真ん中部分を仮に縛っておく(炭の壊れを防ぐため)。
(ホ)器の底になる部分3を置物として安定させるためノコギリ等を使い、水平に切断する。
(へ)彫刻刀等を使い、植え込む植物の生育可能な植孔5を掘る。黒炭は、クヌギ、カシなど大型があり、直径約50cm、高さ80cm程の炭が焼けるので、思うところに色々自由に植孔が掘れ、製作の奥行きが広がる。
次に図2のように
(ト)土6を植孔5に充填し、植物4のバランスをとりながら、根を傷めないよう気をつけて植え込む。
(チ)土6が植孔5から、こぼれないよう土の表面に苔7を置き、保湿効果も施す(苔が乾いたら給水する目安にもなる)。
(リ)炭の器の下に飾り皿8を置く(給水時の水漏れ対策のため)。
【0007】
図3、図4は白炭による植物栽培器及びその製作方法を示す。
白炭も原則的には、黒炭と製作方法は同じであるが、炭の焼き上がりが硬いので黒炭と同じ方法をとれない場合。
図3に示すように
(イ)ウバメガシなど生木9の状態で、置物として安定させるため木材の下部3を水平にカッターで切断する。
(ロ)掘削道具で生木9に植孔5を掘り、器の原型を作成しておく。
(ハ)器の形となった状態で焼き上げる。
次に図4のように
(ニ)焼き上がった白炭本体10をタワシで丁寧に水洗いをする(炭の粉末が手や顔に付きにくくなる)。
(ホ)白炭本体10の形をみて調整を行ない器として仕上げる。
(へ)土6を植孔5に充填し、植物4のバランスをとりながら、根を傷めないよう気をつけて植え込む。
(ト)土6が植孔5から、こぼれないよう土の表面に苔7を置き、保湿効果も施す(黒炭と同じ)。
(チ)炭の器の下に飾り皿8を置く(黒炭と同じ)。
【0008】
図5、図6は、竹炭による植物栽培器及びその製作方法を示す。
竹炭は、その形状から、一般では苔および苔玉をのせているものが見られる。本件は、長身の竹炭は空洞のため、竹筒穴の節跡部分12を利用して、網状13の仕切り板を敷き、土6を充填し、植物4を植え込む手法による。
図5に示すように
(イ)焼き上がった竹炭11をタワシで丁寧に水洗いをする(炭の黒い粉末が手や顔に付きにくくなる)。
(ロ)竹炭11の下部3を水平に切断する。
(ハ)網13を竹の大きさ及び形状に合わせて切り、竹筒内部の節跡部分12に敷く。
次に図6のように
(ニ)土6を植孔5に充填し、植物4のバランスをとりながら、根を傷めないよう気をつけて植え込む。
(ホ)土6が植孔5から、こぼれないよう土の表面に苔7を置き、保湿効果も施す(黒炭、白炭と同じ)。
(へ)炭の器の下に飾り皿8を置く(黒炭、白炭と同じ)。
【0009】
【発明の効果】
本発明は、植物を育てる土を充填した複数の植孔を持つ炭の植物栽培器であるため、炭の黒色と植物の緑色や赤色等、色とりどりの取り合わせは、見た目に美しく、炭だけのグロテスクさが解消される。
【0010】
さらに炭は植物の育成にも優れた効果を発揮することがわかった。炭は、数ミクロンから数百ミクロンの縦、横に微細な(穴の表面積は、備長炭1グラムで約300平方メートルもある)多孔を持ち、吸水、保湿に優れる。実態観察の結果、植物の根張りは、数日で炭の多孔穴に向かって伸びる。そして炭の保湿や栄養素等で生き生き育つため、土は従来の鉢植えに比べて必要量の約3分の1程度で済む利点がある。
【0011】
炭を器として活用し、本来炭が持つ、(1)除湿、加湿の調湿効果(2)有害物質や、嫌な臭いを消臭吸着する空気清浄効果(3)マイナスイオン発生などの優れた効果を損なうことなく生かすことが出来る。さらに植物と組み合わせることで、人に与える見た目の美しさからインテリア効果を高め、現代人の求めている安らぎ、癒しなど精神面の安定、健康面に寄与する。
【0012】
また、植物自身は、炭が与えるエネルキーや加湿で育ち、酸素やマイナスイオンを発生して人への効果を倍増させてくれる。黒炭はアンモニアなどアルカリ性の物質の臭いを吸着する働きがある。白炭は、ウバメカシなど硬くて、やや小ぶりのため、製作には手間がかかるが、炭の光沢が良く、植物の緑とよく合う。こちらは、靴やタバコの臭いなど酸性の臭いを吸着する働きがある。竹炭は、細くて長い形状から、ワイヤーフランツやハツユキカズラなど垂れ下がる植物とのバランスがとても良い。竹炭は備長炭より多孔質で密度が詰まっており、酸性とアルカリ性の両方に働き、炭の効果は高い。このように黒炭、白炭、竹炭の器は人間にも植物にも、とても良い影響を与え、インテリアとして一石二鳥の役目を果たす。
【0013】
植物が土を充填した炭の器で、たくましく育つことは約1年間の実態観察から解った。炭の加湿給水、通水、通気、エネルギー源効果から、少ない水、少ない光、少ない肥料、少ない土でも植物が育つ良さがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】黒炭による植物栽培器の製作方法
【図2】黒炭による植物栽培器
【図3】白炭(ウバメカシの生木)による植物栽培器の製作方法
【図4】白炭による植物栽培器
【図5】竹炭による植物栽培器の製作方法(断面図)
【図6】竹炭による植物栽培器
【符号の説明】1.黒炭の本体2.紐3.切断部(器としての底部)4.植え込む植物5.植孔6.植物を植え込むための土7.土のこぼれ防止と保湿効果を高めるための苔8.給水時の水漏れ対策にもなる飾り皿9.白炭の生木(ウバメガシなど)10.白炭の本体11.竹炭の本体12.竹の節跡部分13.網など
【発明の属する技術分野】
本発明は、炭の持つ効果を発揮させるため、炭を掘削道具等により、適宜な箇所に、数個の植孔をもうけ、土を充填した植物栽培器として製作することにある。それらに植物を植えることで、調和が良くなり、人に与える見た目の美しさにより、その効果をさらに高めるものである。インテリアとしては、床の間、応接室、居間、寝室、玄関、ロビー、事務所、ショーウインドウなどあらゆるところにマッチし、家庭用、営業用として利用できる。現代人の求めている安らぎ癒しなど精神の安定、健康面に寄与するものである。また炭の器は、単なる入れ物でなく植物が育つ機能に優れており、室内での植物の育成に適している。
【0002】
【従来の技術】
従来、炭は燃料として使われてきた。近年炭の持つ効能が健康に良いことから、色々な用途に使われ出した。一般では炭を砕いて植木鉢の側に置いたり、籠に入れたり、炭のみを飾ったり、小さい炭に水や苔等でインテリアとする発想でしかない。現在、炭に土を入れて器にし、植物を植える発想はなされていない。なぜなら、炭を器としなかった理由は、イ.壊れやすい。ロ.黒くて汚れる。ハ.粉末が飛び散る。ニ. 白炭(備長炭) は硬くて加工しにくい。ホ.給水すれば水が漏れる。へ.一般では小さい炭が主流で、大きい炭が手に入りにくい等が考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一般では、炭のみを部屋の片隅に置いているが、炭は黒く味気ない感じを人に与えるので、室内の装飾効果に欠ける。また従来は、土を入れ植物を植える植木鉢やプランタン等はあるが、土を充填し植物を育てる植孔を持った、炭の植物栽培器はない。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで黒炭、白炭の特徴に合わせ、炭本体の適宜な箇所に掘削道具等を利用して孔をもうけ、土(園芸用の土、培養土など)を充填した植物栽培器とし、上記の炭が竹炭である場合、上面、側面の何れかの箇所に孔をもうけ、その節跡を利用して網をのせ、そこに土を充填した植物栽培器を製作した。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明は炭の黒炭、白炭の種類によって異なり、また竹炭においても異なる。黒炭(クヌギ、コナラ、カシなどの原木を使い400〜800度で炭化したもの)は、直径約50cm、高さ80cm程の大型があり、比較的に簡単な掘削道具(彫刻刀など)で工作がしやすい。白炭(ウバメガシ、シラカシ、ナラ等1000度以上の高温で焼く備長炭)は、焼き上がると硬くなり炭の状態での工作がしにくいため、先に生木の状態で掘削道具を使い、器の原型を作成してから焼くと良い。備長炭は大きめの物を選ぶと数個の植孔ができ、また、小さい物は1個の植孔を掘り、また小さい炭は数本組み合わせ、接合させて作る器(紐などで縛るなど)にも適用できる。従って、炭は大きいものから小さいものまで幅広く適用できる。
【0006】
【実施例】
図1、図2は黒炭による植物栽培器及びその製作方法を示す。
図1に示すように
(イ)焼き上がった黒炭1をタワシで丁寧に水洗いをする(炭の黒い粉末が手や顔に付きにくくなる)。
(ロ)炭の形状をよく観察し、出来上がりのイメージを考える。
(ハ)炭の半乾きの状態で作業を始める(炭の細かい粉末の飛散を少なくするため)。
(ニ)麻等の紐2で炭の真ん中部分を仮に縛っておく(炭の壊れを防ぐため)。
(ホ)器の底になる部分3を置物として安定させるためノコギリ等を使い、水平に切断する。
(へ)彫刻刀等を使い、植え込む植物の生育可能な植孔5を掘る。黒炭は、クヌギ、カシなど大型があり、直径約50cm、高さ80cm程の炭が焼けるので、思うところに色々自由に植孔が掘れ、製作の奥行きが広がる。
次に図2のように
(ト)土6を植孔5に充填し、植物4のバランスをとりながら、根を傷めないよう気をつけて植え込む。
(チ)土6が植孔5から、こぼれないよう土の表面に苔7を置き、保湿効果も施す(苔が乾いたら給水する目安にもなる)。
(リ)炭の器の下に飾り皿8を置く(給水時の水漏れ対策のため)。
【0007】
図3、図4は白炭による植物栽培器及びその製作方法を示す。
白炭も原則的には、黒炭と製作方法は同じであるが、炭の焼き上がりが硬いので黒炭と同じ方法をとれない場合。
図3に示すように
(イ)ウバメガシなど生木9の状態で、置物として安定させるため木材の下部3を水平にカッターで切断する。
(ロ)掘削道具で生木9に植孔5を掘り、器の原型を作成しておく。
(ハ)器の形となった状態で焼き上げる。
次に図4のように
(ニ)焼き上がった白炭本体10をタワシで丁寧に水洗いをする(炭の粉末が手や顔に付きにくくなる)。
(ホ)白炭本体10の形をみて調整を行ない器として仕上げる。
(へ)土6を植孔5に充填し、植物4のバランスをとりながら、根を傷めないよう気をつけて植え込む。
(ト)土6が植孔5から、こぼれないよう土の表面に苔7を置き、保湿効果も施す(黒炭と同じ)。
(チ)炭の器の下に飾り皿8を置く(黒炭と同じ)。
【0008】
図5、図6は、竹炭による植物栽培器及びその製作方法を示す。
竹炭は、その形状から、一般では苔および苔玉をのせているものが見られる。本件は、長身の竹炭は空洞のため、竹筒穴の節跡部分12を利用して、網状13の仕切り板を敷き、土6を充填し、植物4を植え込む手法による。
図5に示すように
(イ)焼き上がった竹炭11をタワシで丁寧に水洗いをする(炭の黒い粉末が手や顔に付きにくくなる)。
(ロ)竹炭11の下部3を水平に切断する。
(ハ)網13を竹の大きさ及び形状に合わせて切り、竹筒内部の節跡部分12に敷く。
次に図6のように
(ニ)土6を植孔5に充填し、植物4のバランスをとりながら、根を傷めないよう気をつけて植え込む。
(ホ)土6が植孔5から、こぼれないよう土の表面に苔7を置き、保湿効果も施す(黒炭、白炭と同じ)。
(へ)炭の器の下に飾り皿8を置く(黒炭、白炭と同じ)。
【0009】
【発明の効果】
本発明は、植物を育てる土を充填した複数の植孔を持つ炭の植物栽培器であるため、炭の黒色と植物の緑色や赤色等、色とりどりの取り合わせは、見た目に美しく、炭だけのグロテスクさが解消される。
【0010】
さらに炭は植物の育成にも優れた効果を発揮することがわかった。炭は、数ミクロンから数百ミクロンの縦、横に微細な(穴の表面積は、備長炭1グラムで約300平方メートルもある)多孔を持ち、吸水、保湿に優れる。実態観察の結果、植物の根張りは、数日で炭の多孔穴に向かって伸びる。そして炭の保湿や栄養素等で生き生き育つため、土は従来の鉢植えに比べて必要量の約3分の1程度で済む利点がある。
【0011】
炭を器として活用し、本来炭が持つ、(1)除湿、加湿の調湿効果(2)有害物質や、嫌な臭いを消臭吸着する空気清浄効果(3)マイナスイオン発生などの優れた効果を損なうことなく生かすことが出来る。さらに植物と組み合わせることで、人に与える見た目の美しさからインテリア効果を高め、現代人の求めている安らぎ、癒しなど精神面の安定、健康面に寄与する。
【0012】
また、植物自身は、炭が与えるエネルキーや加湿で育ち、酸素やマイナスイオンを発生して人への効果を倍増させてくれる。黒炭はアンモニアなどアルカリ性の物質の臭いを吸着する働きがある。白炭は、ウバメカシなど硬くて、やや小ぶりのため、製作には手間がかかるが、炭の光沢が良く、植物の緑とよく合う。こちらは、靴やタバコの臭いなど酸性の臭いを吸着する働きがある。竹炭は、細くて長い形状から、ワイヤーフランツやハツユキカズラなど垂れ下がる植物とのバランスがとても良い。竹炭は備長炭より多孔質で密度が詰まっており、酸性とアルカリ性の両方に働き、炭の効果は高い。このように黒炭、白炭、竹炭の器は人間にも植物にも、とても良い影響を与え、インテリアとして一石二鳥の役目を果たす。
【0013】
植物が土を充填した炭の器で、たくましく育つことは約1年間の実態観察から解った。炭の加湿給水、通水、通気、エネルギー源効果から、少ない水、少ない光、少ない肥料、少ない土でも植物が育つ良さがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】黒炭による植物栽培器の製作方法
【図2】黒炭による植物栽培器
【図3】白炭(ウバメカシの生木)による植物栽培器の製作方法
【図4】白炭による植物栽培器
【図5】竹炭による植物栽培器の製作方法(断面図)
【図6】竹炭による植物栽培器
【符号の説明】1.黒炭の本体2.紐3.切断部(器としての底部)4.植え込む植物5.植孔6.植物を植え込むための土7.土のこぼれ防止と保湿効果を高めるための苔8.給水時の水漏れ対策にもなる飾り皿9.白炭の生木(ウバメガシなど)10.白炭の本体11.竹炭の本体12.竹の節跡部分13.網など
Claims (2)
- 炭本体の適宜な箇所に孔をもうけ、土(園芸用の土、培養土などその他土に類するもの)を充填した植物栽培器
- 上記の炭が竹炭であって、節跡を利用して網をのせ、そこに土を充填した植物栽培器
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003052361A JP2004261021A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | 炭の植物栽培器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003052361A JP2004261021A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | 炭の植物栽培器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004261021A true JP2004261021A (ja) | 2004-09-24 |
Family
ID=33117252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003052361A Pending JP2004261021A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | 炭の植物栽培器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004261021A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7877929B2 (en) | 2007-08-04 | 2011-02-01 | Rezzorb, Llc | Method and apparatus for reducing fertilizer use in agricultural operations |
US8209905B2 (en) | 2003-06-13 | 2012-07-03 | Kawada Construction Co., Ltd. | Greening system |
WO2014088165A1 (ko) * | 2012-12-05 | 2014-06-12 | 주식회사 휴트리 | 배양토 겸용 화분의 조성물, 이를 이용한 배양토 겸용 화분의 제조방법 및 이에 의해 제조된 배양토 겸용 화분 |
-
2003
- 2003-02-28 JP JP2003052361A patent/JP2004261021A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8209905B2 (en) | 2003-06-13 | 2012-07-03 | Kawada Construction Co., Ltd. | Greening system |
US8701345B2 (en) | 2003-06-13 | 2014-04-22 | Kawada Construction Co., Ltd. | Greening system |
US7877929B2 (en) | 2007-08-04 | 2011-02-01 | Rezzorb, Llc | Method and apparatus for reducing fertilizer use in agricultural operations |
WO2014088165A1 (ko) * | 2012-12-05 | 2014-06-12 | 주식회사 휴트리 | 배양토 겸용 화분의 조성물, 이를 이용한 배양토 겸용 화분의 제조방법 및 이에 의해 제조된 배양토 겸용 화분 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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