JPH05296430A - 流動床焼却装置の運転方法とその装置 - Google Patents

流動床焼却装置の運転方法とその装置

Info

Publication number
JPH05296430A
JPH05296430A JP11843292A JP11843292A JPH05296430A JP H05296430 A JPH05296430 A JP H05296430A JP 11843292 A JP11843292 A JP 11843292A JP 11843292 A JP11843292 A JP 11843292A JP H05296430 A JPH05296430 A JP H05296430A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
secondary air
combustion chamber
fluidized bed
blower
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11843292A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2623404B2 (ja
Inventor
Yuji Ochi
裕士 越智
Keiichi Sato
啓一 佐藤
Masaaki Furukawa
正昭 古川
Ryuichi Ishikawa
龍一 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP11843292A priority Critical patent/JP2623404B2/ja
Publication of JPH05296430A publication Critical patent/JPH05296430A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2623404B2 publication Critical patent/JP2623404B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Incineration Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 原料切れ時に燃焼室への過剰な2次空気の流
入を閉止し、かつ送風機のサージングを防止できる運転
方法とそのための装置を提供する。 【構成】 質、量共に変化する原料を焼却する流動床焼
却装置において、焼却炉内に原料切れを検知する手段1
8、19を有し、2次空気供給系14には2次空気送風
機19と前記原料切れを検知した際に2次空気の流入を
閉止するための2次空気流入調整用ダンパ10とを有す
ると共に、該2次空気送風機を介した2次空気循環ライ
ン15を設けるか、又は2次空気を燃焼室下流の排ガス
通路17に流入させる2次空気バイパスライン16を設
けたものであり、原料切れを検知した際に2次空気流入
調整用ダンパ10を閉止し、2次空気をライン15又は
16に通す運転ができ、また、押込空気供給系11に
は、押込空気の一部を燃焼室下流の排ガス通路17に流
入させる押込空気バイパスライン12を設けることもで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流動床焼却装置の運転
方法に係り、特に都市ごみ及び産業廃棄物等の質、量共
に変化する原料を焼却する流動床焼却装置において、供
給する原料が切れたときの運転方法とそのための装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図2に従来の一般的な流動床式都市ごみ
焼却施設の概略構成図を示す。炉内へ投入されたごみは
通常600℃〜750℃に維持されている流動層1(こ
こでは砂が流動媒体となっている)へ落下して、砂中で
解砕され、一部は砂中で燃焼し、残りは可燃ガスとな
り、その上部の燃焼室2で燃焼する。この際に、流動層
1からの可燃ガスが一定に供給されること、及びこれに
応じた空気量(押込空気11は炉床1へ、2次空気14
は燃焼室2へ流入)が供給される必要がある。しかし、
ごみ質の不均一性、給じん機の供給量の変動により、極
端な場合、ごみが一度に多量に入る状態(どか落ち)ま
た、ほとんどごみが入らない状態(ごみ切れ)により、
可燃ガスの供給速度が大きく変動する。
【0003】ごみのどか落ちの場合には、燃焼室内の可
燃ガス量が急激に増大してしまうので、不燃物の抜きだ
しが可能な範囲で炉床への押込空気量を減じて、炉床の
流動を緩慢化させ、可燃ガスの供給を安定させている。
しかし、ごみ切れの場合には、燃焼室内の可燃ガス量が
急激に低減するので、2次空気14の投入量、及び押込
空気量11を適切に減じないと、炉内温度が下がり、C
O等の未燃物が発生する。一般に送風機の吐出風量を極
端に減少させると、いわゆるサージングにより送風機が
異常振動を生ずるようになる。このため、従来は2次空
気投入量の下限値を設定して、サージングを防止してい
るが、前述のごみ切れによりCO等の未燃物が発生して
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、送風機のサ
ージングを防止して、原料切れに際して2次空気の燃焼
室への流入を閉止し、炉床への押込空気量を減じること
のできる流動床焼却装置の運転方法とそのための装置を
提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、質、量共に変化する原料を焼却する流
動床焼却装置の運転方法において、原料切れを検知した
際に過剰な2次空気の燃焼室への流入を閉止させ、該2
次空気を2次空気送風機を介した2次空気循環ラインに
循環させるか、又は燃焼室下流の排ガス通路に流入させ
ることとしたものである。更に上記において、押込空気
の一部を燃焼室下流の排ガス通路に流入させることとし
たものである。
【0006】また、本発明では、質、量共に変化する原
料を焼却する流動床焼却装置において、焼却炉内に原料
切れを検知する手段を有し、2次空気供給系には2次空
気送風機と前記原料切れを検知した際に過剰な2次空気
の流入を閉止するための2次空気流入調整用ダンパとを
有すると共に、該2次空気送風機を介した2次空気循環
ラインを設けるか、又は2次空気を燃焼室下流の排ガス
通路に流入させる2次空気バイパスラインを設けること
としたものである。更に、上記の装置において、押込空
気供給系には押込空気の一部を燃焼室下流の排ガス通路
に流入させる押込空気バイパスラインを設けることとし
たものである。
【0007】本発明において、焼却炉内の原料切れを検
知する手段としては、一般に原料切れ時には、フレーム
センサー(火炎からの放射光を検知する手段)の出力が
低下し、炉内圧力及び炉内温度も低下する。一方、炉内
2 濃度は増大するから、これらの信号を単独もしく
は、組み合わせて測定することで原料切れを検知するこ
とができる。このうちフレームセンサーと炉内圧力計の
組み合わせを使用するのが、最も応答が速く、効果的で
ある。これらの検知された信号及びそれらの変化率によ
り2次空気流量を決定する。
【0008】
【作用】一般に、2次空気量が、所定量以下に低減する
と、送風機がサージングを生じる恐れがある。その防止
手段としては、以下の4通りが考えられる。 (1)送風機の回転数制御 インバータ制御。しかし、応答性が遅く、急激な制御が
困難である。 (2)インサージング型送風機の使用 サージングを起こしにくい送風機。しかし、送風機の効
率が悪い。 (3)バイパスの循環 送風機の吐出風量を減少させず、余剰空気をバイパスラ
イン(帰還ライン)により循環させる。 (4)供給先の変更 送風機の吐出風量を減少させず、余剰空気供給先を焼却
炉の下流側に変更する。 これらのうち応答性及び送風機効率から(3)及び
(4)の手段が効果的である。
【0009】本発明では、上記のように検知された信号
に基づいて決定された2次空気流量以上の2次空気は、
2次空気循環ラインを循環させるか、もしくは、燃焼室
下流へ供給することにより、送風機のサージングを防止
し、かつ、原料切れ時の2次空気の燃焼室内への過剰な
空気の流入を閉止させて、炉内温度を維持させることが
できる。また、フレーム信号が低い場合、押込空気の一
部を、前記の2次空気と同様に燃焼室の下流へ供給す
る。これにより、炉床及び燃焼室への過剰な空気の流入
を減少させ、燃焼室の炉内温度を維持させることができ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 図1に、本発明のごみ焼却施設を例とした流動床焼却装
置の概略構成図を示す。図1において、流動床焼却炉は
下部に流動層部1と上部に燃焼室2を有し、流動層部に
は押込空気11が吹き込まれており、また燃焼室には2
次空気14が吹き込まれている。ごみ投入給じん機3よ
り投入されたごみは、流動層部1で一部が燃焼され、他
部がガス化されて燃焼室2で燃焼される。燃焼排ガス
は、燃焼排ガス通路17を通り、減温塔4に入り減温
後、除じん装置5で除じんされて、誘引送風機6により
煙突7から排出される。
【0011】そして、流動床焼却炉の燃焼室2の上部に
はフレームセンサー18と炉内圧力計19が設置されて
おり、また、燃焼室排ガス出口通路には炉内O2 計20
が設けられている。押込空気11の供給系には、押込送
風機8と、排ガス通路に連結する途中にダンパ21を有
する押込空気バイパスライン12と、燃焼室2の下部の
通じるダンパ22を有するバイパスライン13とが設置
されており、また、2次空気14の供給系には、2次空
気送風機9と2次空気流入調整用ダンパ10と、該送風
機9の出口と入口を結ぶダンパ23を有する2次空気循
環ラインと、調整用ダンパ10と直前と排ガス通路17
とを結ぶダンパ24を有するバイパスライン16とが設
置されている。
【0012】このように構成された装置において、フレ
ームセンサー18及び炉内圧力計19の出力信号が低下
し、原料切れを検知した場合は、2次空気の流入調整用
ダンパ10を閉じて、2次空気を循環ライン15及びバ
イパスライン16に通すことにより送風機のサージング
を防止できる。また、フレーム信号が低い場合は押込空
気の一部もバイパスライン12を用いて排ガス通路に供
給することにより、燃焼室炉内温度を維持することがで
きる。図1では2次空気及び押込空気の一部を除じん装
置入口に供給しているが、2次空気及び押込空気の供給
先は除じん装置入口に限定されるものではなく、燃焼室
下流であれば、減温塔入口及び除じん装置出口であって
も何ら支障はない。
【0013】図3及び図4にごみ切れを検知した結果を
示す。図3よりフレームセンサーの出力が低下し、炉内
温度も低下する。一方、図4より、炉内O2 濃度は増大
し、湿りO2 濃度及び炉内CO濃度も増大している。ま
た、図5及び図6には2次空気バイパスライン、押込空
気バイパスラインを設置して、過剰な2次空気及び押込
空気の燃焼室への流入を閉止した結果を示す。図5よ
り、フレームからの出力が低下しても炉内温度、炉項温
度はほぼ一定であり、図6より炉内O2 濃度及び炉内C
O濃度の変動も小さく、また、煙突出口のCO濃度の変
動も非常に小さく押さえられている。
【0014】
【発明の効果】前記したように、本発明によれば、送風
機の出力を変えずに、炉内への2次空気、押込空気の供
給量を変動できるから、送風機のサージングを防止で
き、また、2次空気、押込空気量を原料切れに応じて迅
速に変動できるから、炉内温度、煙突出口CO濃度の変
動も非常に小さく押さえることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流動床焼却装置の概略構成図。
【図2】従来の流動床焼却装置の概略構成図。
【図3】原料切れを検知した際のフレーム信号、炉内温
度、炉項温度の変化図。
【図4】原料切れを検知した際の炉内及び湿りO2
度、炉内及び煙突出口CO濃度の変化図。
【図5】本発明により空気量を制御した際のフレーム信
号、炉内及び炉項温度の変化図。
【図6】本発明に空気量を制御した際の炉内及び湿りO
2 濃度、炉内及び煙突出口CO濃度の変化図。
【符号の説明】
1:流動層、2:燃焼室、3:ごみ投入給じん機、4:
減温塔、5:除じん装置、6:誘引送風機、7:煙突、
8:押込送風機、9:2次送風機、10:2次空気流入
調整用ダンパ、11:押込空気、12、13:押込空気
バイパスライン、14:2次空気、15:2次空気循環
ライン、16:2次空気バイパスライン、17:排ガス
通路、18:フレームセンサー、19:炉内圧力計、2
0:炉内O2 計、21、22、23、24:ダンパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 龍一 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質、量共に変化する原料を焼却する流動
    床焼却装置の運転方法において、原料切れを検知した際
    に過剰な2次空気の燃焼室への流入を閉止させ、該2次
    空気を2次空気送風機を介した2次空気循環ラインに循
    環させるか、又は燃焼室下流の排ガス通路に流入させる
    ことを特徴とする流動床焼却装置の運転方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、更に押込空気の
    一部を燃焼室下流の排ガス通路に流入させることを特徴
    とする流動床焼却装置の運転方法。
  3. 【請求項3】 質、量共に変化する原料を焼却する流動
    床焼却装置において、焼却炉内に原料切れを検知する手
    段を有し、2次空気供給系には2次空気送風機と前記原
    料切れを検知した際に過剰な2次空気の流入を閉止する
    ための2次空気流入調整用ダンパとを有すると共に、該
    2次空気送風機を介した2次空気循環ラインを設ける
    か、又は2次空気を燃焼室下流の排ガス通路に流入させ
    る2次空気バイパスラインを設けることを特徴とする流
    動床焼却装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載において、押込空気供給系
    には押込空気の一部を燃焼室下流の排ガス通路に流入さ
    せる押込空気バイパスラインを設けたことを特徴とする
    流動床焼却装置。
JP11843292A 1992-04-13 1992-04-13 流動床焼却装置の運転方法とその装置 Expired - Lifetime JP2623404B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11843292A JP2623404B2 (ja) 1992-04-13 1992-04-13 流動床焼却装置の運転方法とその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11843292A JP2623404B2 (ja) 1992-04-13 1992-04-13 流動床焼却装置の運転方法とその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05296430A true JPH05296430A (ja) 1993-11-09
JP2623404B2 JP2623404B2 (ja) 1997-06-25

Family

ID=14736502

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11843292A Expired - Lifetime JP2623404B2 (ja) 1992-04-13 1992-04-13 流動床焼却装置の運転方法とその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2623404B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015203552A (ja) * 2014-04-16 2015-11-16 荏原環境プラント株式会社 旋回流型流動床炉

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015203552A (ja) * 2014-04-16 2015-11-16 荏原環境プラント株式会社 旋回流型流動床炉

Also Published As

Publication number Publication date
JP2623404B2 (ja) 1997-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2070688C1 (ru) Способ управления горением в печи для сжигания отходов в псевдоожиженном слое
US4870912A (en) Automatic combustion control method for a rotary combustor
JPS59180212A (ja) ごみ焼却炉における燃焼制御装置
JPH05296430A (ja) 流動床焼却装置の運転方法とその装置
JP3437951B2 (ja) 乾留ガス化燃焼装置の燃焼制御システム
WO1991014915A1 (en) Method of controlling combustion in fluidized bed incinerator
JP3247066B2 (ja) 流動床焼却炉のフリーボード温度制御方法
JPS59129316A (ja) ごみ焼却炉における給塵制御装置
JP2003287213A (ja) ごみ焼却炉の燃焼制御装置
JP2020176742A (ja) ストーカ式焼却炉を備えた焼却システム
JPH0490409A (ja) 流動床式焼却炉における燃焼制御方法及び制御装置
JPH109548A (ja) 流動床焼却炉による汚泥焼却方法
JPH11264532A (ja) 流動床式焼却炉設備および流動床式焼却炉設備の燃焼制御方法
JPH01302018A (ja) 回転式焼却炉の自動燃焼制御方法
JPH036407B2 (ja)
JP3305175B2 (ja) 流動床炉の砂層燃焼率調整方法
JP3094846B2 (ja) 流動床式廃棄物焼却炉の廃熱ボイラへの給水方法
JPH0465290B2 (ja)
JPH09273733A (ja) ごみ焼却炉の燃焼制御方法
JPH08233241A (ja) ゴミ焼却炉におけるゴミの性状検出方法
JPH08261431A (ja) 焼却炉における焼却処理帯のゴミ厚推定方法及びゴミ厚推定装置
JP2003114016A (ja) ゴミ焼却装置
JP3046297B1 (ja) 廃棄物の安定供給を伴う流動層部分燃焼方法及び装置
JPH02247405A (ja) 固形燃料燃焼制御方法
JPH0313705A (ja) 全自動焼却装置