JPH05295636A - 螺旋状織物織機のテークアップ装置 - Google Patents
螺旋状織物織機のテークアップ装置Info
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- JPH05295636A JPH05295636A JP4098371A JP9837192A JPH05295636A JP H05295636 A JPH05295636 A JP H05295636A JP 4098371 A JP4098371 A JP 4098371A JP 9837192 A JP9837192 A JP 9837192A JP H05295636 A JPH05295636 A JP H05295636A
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Abstract
持する保持部材11、11と駆動部材12、12とを設
ける。駆動部材12、12は、保持部材11、11が解
放位置をとるとき、保持位置をとって螺旋状織物Sを螺
旋の円周方向に駆動し、保持部材11、11が保持位置
をとるとき、解放位置をとって元位置に復帰することに
より、螺旋状織物Sを安定に可動テーブル36上に送り
出すことができる。
Description
等の高強度複合材料部材を製造するための螺旋状織物を
製織する螺旋状織物織機のテークアップ装置に関する。
を製造するために、螺旋状織物が提案されている(たと
えば、特表平3−504401号公報、特開昭63−1
763号公報)。
維やアラミド繊維などの高強度繊維を使用するととも
に、経糸を所定の半径に螺旋状に湾曲させ、この螺旋の
半径方向に緯糸を配列し、全体を螺旋形のテープ状に織
り上げたものである。このものは、その製織に際して
は、螺旋の内周から外周に向けて、螺旋の半径方向に送
り速度を漸増させることにより、全体を螺旋状に湾曲さ
せて送る必要がある。そこで、螺旋状織物織機のテーク
アップ装置としては、一対の円錐台形のローラを用い、
螺旋状織物を幅方向に挟持しながら駆動するものが一般
的である。
ときは、螺旋状織物は、一対の円錐台形のローラによっ
てニップされ、駆動されるから、織前とニップ点との距
離を十分に近接させることができず、両者間には、相当
本数の緯糸が緯入れされることになり、したがって、そ
の後、織物を正しく螺旋状に整形することが極めて難し
く、螺旋状織物にしわが発生したり、駆動方向が正しく
螺旋の円周方向にならなかったりして、円滑な送り動作
ができないという問題があった。また、これを解消する
ためには、ローラに加える押圧力を大きくする必要があ
り、そのときは、螺旋状織物の表面がローラによってむ
しられたり、経糸、緯糸に加わる過大な圧縮力のため
に、経糸、緯糸が折損したりするおそれがあり、特に、
炭素繊維を素材とする螺旋状織物では、この問題が深刻
であった。
術の問題に鑑み、螺旋状織物を間欠的に挟持する一対の
保持部材と、保持部材に対して時間的にほぼ対称に作動
し、螺旋状織物を螺旋の円周方向に駆動する一対の駆動
部材とを設けることによって、螺旋状織物を損傷するお
それが全くなく、しかも、円滑な送り動作を簡単に実現
することができる螺旋状織物織機のテークアップ装置を
提供することにある。
めのこの発明の構成は、織前の前方において螺旋状織物
を間欠的に挟持する一対の保持部材と、保持部材に近接
して螺旋状織物を間欠的に挟持する一対の駆動部材とを
備え、駆動部材は、保持部材が解放位置をとるとき、保
持位置をとって螺旋状織物を螺旋の円周方向に駆動し、
保持部材が保持位置をとるとき、解放位置をとって元位
置に復帰することをその要旨とする。
む複数箇所において螺旋状織物を挟持するようにしても
よく、また、保持部材と駆動部材とは、交互に複数箇所
において螺旋状織物を挟持するようにしてもよい。
可動テーブルを付設することができ、可動テーブルは、
回転するとともに軸方向に移動することができる。
動部材とは、螺旋状織物を間欠的に挟持し、しかも、両
者は、互いに他方を補完するようにして、時間的にほぼ
対称に作動するから、螺旋状織物に対する保持力を失な
うことがない。また、駆動部材は、保持部材が解放位置
をとるときに、保持位置をとって螺旋の円周方向に駆動
することにより、螺旋状織物を正しく円周方向に駆動す
ることができる。なお、駆動部材の駆動周期は、一般
に、緯入れ周期に同期させるのがよく、その1回当りの
駆動量は、所要の緯糸密度に応じて定めればよい。
挟持し、または、保持部材と駆動部材とが、交互に複数
箇所において螺旋状織物を挟持するときは、螺旋状織物
を一層強固に保持することができるから、大きな経糸張
力を与える場合であっても、安定な送り動作を実現する
ことができる。
は、駆動部材によって送り出された螺旋状織物を螺旋形
に巻き取ることができ、可動テーブルを軸方向に移動す
れば、螺旋状織物は、可動テーブル上に螺旋状に積層し
ていくことができるから、その織長を実質的に無制限に
大きくすることが可能である。
旋状織物Sを間欠的に挟持する各一対の保持部材11、
11、駆動部材12、12を有する送り機構10を主要
部材としてなる(図1)。
筬22と、緯入れ機構23と、送り機構10とを備えて
なり(図1、図2)、螺旋状織物Sを連続的に製織する
ことができる。
p に対応するヘルドを備えるものとし、図示しない綜絖
枠駆動機構を介して交互に上下動することにより、経糸
Sp、Sp …を下経糸シートSp1、上経糸シートSp2に
開口させることができる。なお、経糸Sp 、Sp …は、
それぞれ、所定の張力を加えながら、図示しないクリー
ルまたはビームから引き出すものとする。
0との中間に配設されており、筬枠22a、22aによ
り、多数の筬羽22b、22b…を支持してなる(図
3)。筬羽22b、22b…は、螺旋状織物Sが形成す
る螺旋の中心Aからの半径方向の距離Rに対し、筬羽間
隔xが漸減するように、筬枠22a、22a上に配列さ
れている。筬22は、各筬羽間隔xに対応して各経糸S
p が前後に通過し(図1、図2)、経糸Sp 、Sp …に
沿って、緯入れ機構23より後方に後退する後退位置
と、緯入れ機構23によって緯入れされる緯糸Sf を織
前Fに打ち込む前進位置との間を前後動することができ
る。ただし、織前Fは、経糸Sp 、Sp …に直交し、し
かも、螺旋の中心Aを通る半径に一致させるか、この半
径に極く近い位置に定めるものとする。
緯糸Sf を、後退位置に後退した筬22と織前Fとの間
において、下経糸シートSp1、上経糸シートSp2との間
に緯入れする。緯入れ機構23は、テープレピアまたは
棒レピアを使用するレピア機構や、ニードル機構を使用
するのがよく、その前面には、カッタ23aが配設され
ている。カッタ23aは、緯入れごとに、緯入れされた
緯糸Sf の後端部を切断する。
されており、一対の保持部材11、11と、保持部材1
1、11に収納するようにして配設する一対の駆動部材
12、12とを備えている(図1、図4)。なお、保持
部材11、11、駆動部材12、12は、それぞれ、経
糸Sp 、Sp …と緯糸Sf 、Sf …とによって形成され
る螺旋状織物Sを挾み込むようにして配設されているも
のとする。
に向けて形成する3本の爪11a、11a…と、後端部
に上向きのボス11b、11b…とを有する異形の板部
材であって、各爪11aの下面には、螺旋状織物Sに対
して滑り摩擦が大きい緩衝材11a1 が貼着されてい
る。また、下方の保持部材11は、上方の保持部材11
の爪11a、11a…、ボス11b、11b…に対応す
る爪11a、11a…、ボス11b、11b…を有する
板部材である。ただし、下方の保持部材11のボス11
b、11b…は、下向きに形成されており、各爪11a
の上面には、緩衝材11a1 が貼着されている。
1の爪11a、11a…の間に収納し得る爪12a、1
2aと、各爪12aの先端部に形成する取付部12b、
12bと、爪12a、12aの基部に形成する別の取付
部12cとを有する部材であって、取付部12b、12
b、12cには、それぞれ、取付孔12b1 、12b1
、12c1 が形成されている。下方の駆動部材12
は、上方の駆動部材12とほぼ同形の部材であって、前
者には、後者の爪12a、12a、取付部12b、12
b、12cに対応する爪12a、12a、取付部12
b、12b、12cと、後者の取付孔12b1 、12b
1 、12c1 に対応する取付孔12b1 、12b1 、1
2c1 とが形成されている。なお、上下の駆動部材1
2、12の各爪12a、12aには、それぞれの下面と
上面とに、緩衝材11a1 と同様の緩衝材12a1 、1
2a1 が貼着されている。
は、フレーム31に組み付けられている(図5ないし図
7)。
強リブ31b、31bを形成し、上部に天板31cを突
設するとともに、底部に底板31dを形成してなり、全
体として、ベースBD上に立設されている。天板31c
は、先細に形成され、その先端部には、軸受け32aを
介してねじ軸32が軸着されている。ねじ軸32の下方
には、雄ねじ部32bが形成され、その下端には、モー
タ32cが連結されている。なお、フレーム31の天板
31cの下方には、一対のブラケット31e、31eが
突設されており、ブラケット31e、31eには、ピン
31f、31f…が装着されている。
1b、11bにピン31fを共通に挿通することによ
り、ブラケット31e、31eに取り付けられている
(図8)。ただし、上方の保持部材11は、ピン31
f、31f…に対し、上下方向に摺動自在となってお
り、また、下方の保持部材11は、ピン31f、31f
…に対して移動不能に固定されているものとする。
が下方から取り付けられている。シリンダ11dのロッ
ド11d1 、延長ロッド11d2 は、それぞれ、保持部
材11、11を下から上に貫通しており、ロッド11d
1 は、上方の保持部材11を上方に突き上げることがで
きる一方、延長ロッド11d2 は、ばね11d3 を介
し、上方の保持部材11を下方に付勢するようになって
いる。すなわち、上方の保持部材11は、シリンダ11
dを伸縮することにより、緩衝材11a1 、11a1 …
を介して下方の保持部材11に密着する保持位置と、下
方の保持位置11との間に適当な間隙を生じさせる解放
位置とをとることができる。そこで、前者においては、
保持部材11、11は、螺旋状織物Sを強固に挟持する
ことができ、後者においては、螺旋状織物Sを解放する
ことができる。
2を中心とする円弧状に長孔31c1 、31c1 が形成
されており(図5、図6)、長孔31c1 、31c1 に
は、可動軸33、33が移動自在に挿通されている。一
方、ねじ軸32の下端のモータ32cの周囲には、補助
フレーム34が形成されており、補助フレーム34に
は、ベアリング34a、34aを介して、アーム34b
1 を有するリング部材34bが装着されている。なお、
ベアリング34a、34aは、ねじ軸32と軸心が一致
しているものとし、したがって、アーム34b1 は、ね
じ軸32と独立に、ねじ軸32のまわりに揺動すること
ができる。また、可動軸33、33の下端は、ブラケッ
ト33aを介して連結されており(図5、図9)、ブラ
ケット33aは、アーム34b1 の先端に固定されてい
る。
33bを介して移動ブロック33cがピン結合されてお
り、移動ブロック33cは、ガイドロッド33c1 、3
3c1 に沿って前後に移動することができる。なお、移
動ブロック33cには、ねじ軸33dが螺合しており、
ねじ軸33dの一端は、可逆モータ33eに連結されて
いる。そこで、可逆モータ33eを正逆に駆動すれば、
アーム34b1 は、ねじ軸32を中心に前後に揺動する
ことができ、可動軸33、33は、長孔31c1 、31
c1 に案内され、ねじ軸32を中心とする円弧上を前後
に往復動することができる。
12c1 にねじ軸32を挿通し、取付孔12b1 、12
b1 …に可動軸33、33を挿通することにより、保持
部材11、11と同一高さに取り付けられている(図
4、図5)。ここで、駆動部材12、12は、いずれ
も、ねじ軸32に対して回転自在であるものとし、ま
た、下方の駆動部材12は、ねじ軸32、可動軸33、
33に対し、上下動不能に取り付けられているものとす
る。また、上方の駆動部材12は、ねじ軸32、可動軸
33、33に対して、上下に摺動可能であるものとす
る。
ケット35が配設されている(図5)。可動ブラケット
35も、ねじ軸32、可動軸33、33を介して取り付
けられており、ねじ軸32に対して回転自在であるが、
ねじ軸32、可動軸33、33に対して上下動不能であ
るものとする。なお、可動ブラケット35には、シリン
ダ35aが搭載されており、シリンダ35のロッド35
a1 は、上方の駆動部材12の上面に固定するブラケッ
ト12dを上から下に貫通している(図10)。また、
ブラケット12dと可動ブラケット35との間には、ば
ね35bが装着されている。
35aを伸縮することにより、上下に駆動することがで
き、下方の駆動部材12との間に螺旋状織物Sを挟持す
る保持位置と、螺旋状織物Sを解放する解放位置とをと
ることができる。また、駆動部材12、12は、可逆モ
ータ33eを正逆に駆動して移動ブロック33c、ブラ
ケット33aを前後に駆動することにより、可動軸3
3、33を介し、可動ブラケット35とともに、ねじ軸
32のまわりに前後に揺動させることができる。
ブル36が配設されている(図5)。可動テーブル36
は、ねじ部材36aを介してねじ軸32の雄ねじ部32
bに螺合しており、また、その周縁部は、一対のローラ
36b、36bにより、上下方向に挟み込まれている。
ローラ36b、36bには、図示しないワンウェイクラ
ッチが内蔵されているものとし、したがって、ローラ3
6b、36bは、互いに逆方向に、一方向にのみ回転す
ることができる。なお、ローラ36b、36bは、一方
の可動軸33に対して摺動自在に装着するスライダ36
cに突設されており(図5、図9)、スライダ36c
は、可動軸33をスプライン軸とすることにより、可動
軸33に対して回転不能であるものとする。
ル36の下降限を検出するための光電センサSSが配設
されている(図5、図7)。ただし、光電センサSS
は、投光器SS1 、受光器SS2 の対からなるものとす
る。
1によって経糸Sp 、Sp …を開口させ、緯入れ機構2
3によって緯糸Sf を緯入れし、筬22によって、緯入
れされた緯糸Sf を織前Fに打ち込むことにより、螺旋
状織物Sを連続的に製織することができる。また、この
ときの螺旋状織物Sは、緯糸Sf 、Sf …が螺旋の半径
方向に配列されており、したがって、緯糸密度は、螺旋
の中心Aからの半径方向の距離Rに反比例して減少する
が、経糸密度は、螺旋の中心Aからの距離Rに対して次
第に増加するようになっている。筬22の筬羽22b、
22b…は、筬羽間隔xが距離Rに対応して漸減するよ
うに配列されているからである。したがって、螺旋状織
物Sの目付けは、螺旋状織物Sの全体に亘り、均一にす
ることができる。
リールまたはビームから織前Fに至るまで、直線的に走
行させることが好ましく、そのためには、綜絖枠21、
21の各ヘルドの取付間隔も、筬羽間隔xに合わせて配
列しておくのがよい。
は、シリンダ11dを伸縮することにより、螺旋状織物
Sを挟持する保持位置と、螺旋状織物Sを解放する解放
位置とをとることができる。また、駆動部材12、12
は、シリンダ35aを伸縮することにより、同様に、螺
旋状織物Sに対する保持位置と解放位置とをとることが
できる。また、駆動部材12、12は、可逆モータ33
eを正逆に駆動することにより、螺旋状織物Sの送り方
向に同時に前進させ(図1の矢印K1 方向)、後退させ
て元位置に復帰させることができる(同図の矢印K1 の
逆方向)。なお、駆動部材12、12の前進後退運動
は、ねじ軸32のまわりの往復揺動運動であり、ねじ軸
32は、螺旋状織物Sが形成する螺旋の中心Aを通るも
のとする。
とは、互いに同期して駆動するものとする(図11)。
すなわち、保持部材11、11を保持位置から解放位置
に駆動するときは(図11の時刻t=t1 、以下、単に
(t=t1 )のように記す)、それに先き立ち、駆動部
材12、12を解放位置から保持位置に駆動する(t=
to )。また、駆動部材12、12は、保持部材11、
11が解放位置をとってから(t=t1 )、前進を開始
し(t=t2 )、前進が完了したら(t=t3)、保持
部材11、11を解放位置から保持位置に復帰する(t
=t4 )。以後、駆動部材12、12は、保持位置から
解放位置に駆動して(t=t5 )、後退を開始し(t=
t6)、後退が完了したら(t=t7 )、保持位置に復帰
させる(t=t8 )。駆動部材12、12が保持位置に
復帰したら(t=t8 )、保持部材11、11を解放位
置に駆動し(t=t9 )、以後、同様の動作を継続す
る。
11、駆動部材12、12によって交互に保持され、経
糸Sp 、Sp …は、所定の張力を維持することができ
る。また、螺旋状織物Sは、駆動部材12、12が前進
する際に、所定の送り量だけ、図1の矢印K1 方向に送
り、可動テーブル36上に、螺旋形に排出することがで
きる。また、保持部材11、11、駆動部材12、12
による螺旋状織物Sの挟持位置は、両者の爪11a、1
1a…、12a、12a…に対応する複数箇所となって
おり、したがって、両者は、螺旋の円周方向に、交互に
複数箇所において、螺旋状織物Sを挟持することができ
る。さらに、このとき、保持部材11、11は、駆動部
材12、12の両外側を含む複数箇所において、螺旋状
織物Sを挟持することができる。
2、12の各状態を図示すれば、図12のとおりであ
る。ただし、同図(A)は、保持部材11、11が解放
位置にあり、駆動部材12、12が保持位置にあって後
退している状態を示し(t1 <t<t2 )、以下、同図
(B)、(C)、(D)は、それぞれ、前者が解放位置
にあり、後者が前進したとき(t3 <t<t4 )、前者
が保持位置にあり、後者が解放位置をとったとき(t5
<t<t6 )、前者が保持位置にあり、後者が後退した
とき(t7 <t<t8 )を示す。
2、12の前進運動と同期して、螺旋状織物Sの送り方
向に間欠的に駆動することができる(図1の矢印K2 方
向)。可動テーブル36を挟み込むローラ36b、36
bは、内蔵するワンウェイクラッチにより、駆動部材1
2、12が、アーム34b1 、可動軸33、33、を介
して、図1、図9の矢印K1 方向に前進するときには、
回転することがなく、可動テーブル36を同図の矢印K
2 方向に駆動することができる一方、駆動部材12、1
2等が矢印K1 方向の逆方向に後退するときは、空転し
て、可動テーブル36に対して駆動力を及ぼさないよう
になっているからである。
aを介してねじ軸32に螺合しているから(図5)、図
1、図9の矢印K2 方向に回転するに従って、下方に移
動することができる。また、ローラ36b、36bは、
スライダ36cが可動軸33に沿って移動自在であるか
ら、可動テーブル36の高さ位置に拘らず、可動テーブ
ル36を挟み込んで、可動テーブル36とともに移動
し、可動テーブル36を駆動することができる。
cを駆動することにより、任意の高さ位置に移動するこ
とができる。そこで、可動テーブル36は、螺旋状織物
織機を起動する前に、まず、適当な高さ位置にセット
し、その後、全体を起動することにより、送り機構10
から送り出される螺旋状織物Sを螺旋状に巻き取って堆
積させていくことができる。このとき、可動テーブル3
6上の螺旋状織物Sが所定量だけ製織され、可動テーブ
ル36が光電センサSSの位置にまで下降したら、全体
を停止し、螺旋状織物Sを搬出する。なお、螺旋状織物
Sの搬出は、たとえば、ねじ部材36aを2分割形と
し、ねじ軸32を抜取り可能とすることにより、可動テ
ーブル36を入れ替えるようにすればよい。また、可動
テーブル36は、ねじ軸32が通過し得るスリットを設
けておくことにより、ねじ軸32が抜取り不能であって
も、簡単に入れ替えることができる。
1、駆動部材12、12を駆動するシリンダ11d、3
5aは、ソレノイド等であってもよく、また、保持部材
11、11は、その一方を他方に対して駆動するのみな
らず、双方を同時に駆動するようにしてもよい。駆動部
材12、12についても同様である。
36を駆動する可逆モータ33e、ねじ軸33d、移動
ブロック33cも、適当ストロークのシリンダまたはソ
レノイド等に代えることができる。また、保持部材1
1、11、駆動部材12、12は、それぞれ、各3本の
爪11a、11a…、各2本の爪12a、12aを設け
る他、任意本数の爪11a、11a…、12a、12a
…を設けてもよい。ただし、一般に、保持部材11、1
1は、駆動部材12、12より1本多い爪11aを設
け、駆動部材12、12の両外側を含む複数箇所におい
て螺旋状織物Sを挟持するのがよい。
アリングを介してねじ部材36aに取り付け、ねじ部材
36a、ねじ軸32に対して回転自在としてもよい。こ
のときは、たとえば、可動テーブル36上に堆積する螺
旋状織物Sの一定量ごとにモータ32cを間欠駆動し、
ねじ軸32、ねじ部材36aを介して可動テーブル36
を下降させればよい。
…、緯糸Sf 、Sf …として、任意の繊維材料を使用す
ることができる。すなわち、毛、綿、ナイロン、ポリエ
ステル、アクリル等の一般的な繊維の他、炭素繊維、ガ
ラス繊維、アラミド繊維、チラノ繊維、アルミナ繊維、
金属繊維等の任意の高強度新素材であってもよいことは
いうまでもない。また、経糸Sp 、Sp …、緯糸Sf 、
Sf …は、同一の繊度であってもよいが、異なる繊度で
あってもよく、また、両者は、同一素材であってもよ
く、異なる素材からなっていてもよい。
織り、朱子織り等の任意の織組織であってもよい。ま
た、そのためには、綜絖枠21、21は、2枚以上と
し、織組織に応じた任意の順序で上下動させることがで
きる。なお、緯入れ機構23も、レピア機構やニードル
機構の他、エアまたは水ジェットを使用する流体ジェッ
ト方式、杼を使用するシャットル方式等のあらゆる緯入
れ方式を使用することが可能である。
内周において最大となる。そこで、送り機構10の緯入
れごとの前進送り量は、内周における緯糸密度が最適と
なるように定めればよい。
螺旋状織物Sにおいて、目付けが均一になるような経糸
密度を定めることができればよい。さらに、螺旋状織物
Sの経糸密度、筬22の筬羽間隔xは、それぞれ、実質
的に均一な目付けが得られるように、距離Rに応じて任
意に変化させることができる。たとえば、筬羽間隔x
は、隣接する2本以上の経糸Sp 、Sp …に対応する複
数個を1組にまとめて同一間隔とし、これらの組を単位
として、小さな階段状に変化させてもよい。
ば、螺旋状織物を挟持し、互いに他方を補完するように
して間欠的に作動する各一対の保持部材と駆動部材とを
設けることによって、螺旋状織物は、保持位置をとって
前進する駆動部材によって所定量ずつ安定に送ることが
でき、しかも、このとき、保持部材、駆動部材は、螺旋
状織物に対し、一定以上の接触面積を介して静的に接触
するのみであり、従来のニップローラに較べ、格段に小
さい押圧力を加えれば十分であるから、炭素繊維からな
る螺旋状織物であっても、その表面を損傷するようなお
それが全くない上、保持部材、駆動部材と織前とは、十
分近接させることが容易であるから、確実に、螺旋状織
物を正しく螺旋形に整形することができるという極めて
優れた効果がある。
Claims (5)
- 【請求項1】 織前の前方において螺旋状織物を間欠的
に挟持する一対の保持部材と、該保持部材に近接して螺
旋状織物を間欠的に挟持する一対の駆動部材とを備えて
なり、該駆動部材は、前記保持部材が解放位置をとると
き、保持位置をとって螺旋状織物を螺旋の円周方向に駆
動し、前記保持部材が保持位置をとるとき、解放位置を
とって元位置に復帰することを特徴とする螺旋状織物織
機のテークアップ装置。 - 【請求項2】 前記保持部材は、前記駆動部材の両外側
を含む複数箇所において螺旋状織物を挟持することを特
徴とする請求項1記載の螺旋状織物織機のテークアップ
装置。 - 【請求項3】 前記保持部材と駆動部材とは、交互に複
数箇所において螺旋状織物を挟持することを特徴とする
請求項2記載の螺旋状織物織機のテークアップ装置。 - 【請求項4】 前記保持部材と駆動部材の下方には、可
動テーブルを付設することを特徴とする請求項1ないし
請求項3のいずれか記載の螺旋状織物織機のテークアッ
プ装置。 - 【請求項5】 前記可動テーブルは、回転するとともに
軸方向に移動することを特徴とする請求項4記載の螺旋
状織物織機のテークアップ装置。
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JP09837192A JP3225323B2 (ja) | 1992-04-18 | 1992-04-18 | 螺旋状織物織機のテークアップ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP09837192A JP3225323B2 (ja) | 1992-04-18 | 1992-04-18 | 螺旋状織物織機のテークアップ装置 |
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Family Applications (1)
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JP09837192A Expired - Fee Related JP3225323B2 (ja) | 1992-04-18 | 1992-04-18 | 螺旋状織物織機のテークアップ装置 |
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JP (1) | JP3225323B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008179905A (ja) * | 2007-01-23 | 2008-08-07 | Hiroharu Oishibashi | 製織方法及び製織装置 |
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KR101440111B1 (ko) * | 2013-05-15 | 2014-09-12 | 국립대학법인 울산과학기술대학교 산학협력단 | 나선형 섬유 직조 장치 |
-
1992
- 1992-04-18 JP JP09837192A patent/JP3225323B2/ja not_active Expired - Fee Related
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