JPH05295601A - 胸部支持フレーム - Google Patents

胸部支持フレーム

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JPH05295601A
JPH05295601A JP4249206A JP24920692A JPH05295601A JP H05295601 A JPH05295601 A JP H05295601A JP 4249206 A JP4249206 A JP 4249206A JP 24920692 A JP24920692 A JP 24920692A JP H05295601 A JPH05295601 A JP H05295601A
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ホータ ジョセフ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 婦人用胸部下着の装着時における、胸部支持
フレームの上下または左右に移動する動きの抑止、着用
者の身体の輪郭に合わせるために胸部支持フレームを強
く圧着することにより着用者に生じる不快感の軽減。 【構成】 軽量弓形弾力性のワイヤーフレーム10と該
ワイヤーフレーム10全体を覆うスリーブ状補強部材1
4を含み、該スリーブ状補強部材14はその円形断面形
状において、その曲率半径を変化させ、また前記ワイヤ
ーフレーム10に沿って一体的に構成されている。そし
てスリーブ状補強部材14の膨張部分は、フレーム16
の中央部から端部に向うに従い厚くなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブラジャーまたは同様の
下着用着衣に用いられる改良された胸部支持フレームに
関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従前で
は、それぞれが離間した一対の胸部受け止めカップ部
材、または弓形のポケット部材を有し、該カップ部材ま
たはポケット部材の側部から底部周辺部位に沿ってフレ
ームが延伸するU字型支持フレーム機構のブラジャーが
用いられてきた。かかる支持フレームは、胸部受け止め
カップ部材等及びその周辺のパネル部分に対応するため
の屈強な部材を備えている。この支持フレームの使用に
より、胸部のカップ部分を含むブラジャーの装着部分の
形状が維持されることになる。更に、かかる支持フレー
ムは着用者の胸部に対してブラジャーを支持する目的を
果たし、胸部受け止めカップ部材と着用者の胸部のずれ
が最小となるように、着用者の胸部にブラジャーの胸部
カップ部材にしっかりと収まるような構成になってい
る。
【0003】当初、かかる支持フレームは円形断面形状
を有するワイヤーより構成されていた。しかしながら、
断面形状の円形が好ましい半径を有している場合には、
フレームの端部が、一対の支持フレームそれぞれから上
下または左右に移動する動きを十分に抑止することがで
き、その結果適度な支持を可能とするが、着用者の身体
の輪郭に圧着させるために、弓形フレームの通常の平面
部分の屈曲に対してその抵抗が過大になり、着用者に不
快感を生ずる結果となった。
【0004】上述の問題を解消するため、アメリカ特許
第2,705,800号及び2,746,052号にお
いて、それぞれのブラジャーフレームが実質的に長方形
の断面形状を有し、その長方形断面形状の長軸方向は、
フレームのカーブ部分においては、そのフレーム曲部の
半径方向に沿って延伸しているフレームを提案してい
る。円形断面形状のワイヤーと断面面積の等しい長方形
断面形状のワイヤーを較べた場合、フレームの端部がそ
れぞれ支持フレームから上下または左右の移動に対して
それぞれ同様に抑止力を有している一方、同一断面面積
を有する円形断面形状のワイヤーに比べて、長軸断面形
状のワイヤーは、長軸方向に対して顕著な屈曲性を示す
ことになる。
【0005】上述の胸部フレームをブラジャーまたは他
の下着に用いることにより、下着に対して好ましい支持
構造を提示することができた。しかし、少なくともブラ
ジャーについては、前記胸部支持フレームに対してその
求められる機能を十分に発揮するために着用者の身体に
対して強く密着させるように位置させなければならず、
着用者に対して不快感を感じさせるという問題がある。
例えば、長方形状の断面積を有する支持ワイヤーフレー
ムの場合においても、該支持ワイヤーフレームの構造を
ある一定の大きさにしたとき、着用者に対する不快感を
ある程度減少するが、フレームを断面方向に捩じるよう
に着用者が物理的に移動することによって長軸方向の応
力が胸部フレームに生じるが、この結果該フレームの鋭
角な端部または角部において着用者の身体に接合してい
る部分においての圧力の増加をもたらすことになる。
【0006】更に、着用者に対する上述の不快感を軽減
させるような方法として、ワイヤーフレームに所定の厚
さと粘性を伴う好適なコーティングを付すことが考えら
れた。これにより円形断面形状を有するスリーブ状の容
器によって、胸部フレームの鋭角な端部または角部にお
ける前述の装着の際の圧力増加及び着用者の不快感を防
止することが可能となった。
【0007】これに続き、アメリカ特許第3,209,
756号においては胸部支持フレームに用いる上述のス
リーブ状容器が提示されている。アメリカ特許第3,2
09,756号において用いられた実施例は、前述した
ような胸部支持フレームにおける困難を幾らか軽減させ
ているが、かかる特許において開示されている支持フレ
ームを覆い込む容器は特別な弓形の断面形状をしている
ために、ワイヤーフレームに対しその容器部材を最適な
配置に置くことができないという問題がある。
【0008】更に、着用者に対する上述の不快感を軽減
させるため、かかるワイヤーフレームに設けられられた
凹部部分に沿って該容器部材の主要部分を配することが
考えられた。この点について、アメリカ特許第3,60
5,753号が参考になる。かかる特許において用いら
れた発明の実施例において上述の困難さが幾分解消され
ているが、中央軸に沿って球根形状の膨脹部分を持ち、
ワイヤーフレームの中心部分からワイヤーフレームの反
対側端部に向かって断面形状が徐々に減少していく洋梨
型の容器では、ワイヤーフレームに対してワイヤーフレ
ームの端部または角部において着用者の身体に対する圧
着力を増加させることになり、着用者に対して不快感を
増す結果となり、かかる容器部材は最適な配置を取るこ
とが出来ない。
【0009】前記いずれの発明においても弾力性を利用
した容器部材を用いていない。
【0010】この様なことから、本発明の発明者によっ
て特別に設計された低摩擦性のスリーブ状補強部材によ
りワイヤーフレームを全体的に収容し、その際スリーブ
状補強部材は弓状で弾性を有するワイヤーフレームに対
して、その断面における曲率半径及び厚さを変化させて
いくように配置されて行くことを提案した。これによ
り、胸部の側部において装着した場合に、フレーム部分
の着用者の身体に加える圧力の増加により着用者が不快
感を感じることは実質的に減少した。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による胸部支持フ
レームは、屈強部材として長方形断面形状を有する弓型
軽量弾力性のワイヤーフレームを有している。特別に設
計された共重合製のスリーブ状補強部材がワイヤーフレ
ーム全体をその長軸方向に沿って覆い、構造的に完全に
一体化している。かかる共重合製材質として好ましいも
のはファイバーグラス製補強糸及びワイヤーフレームが
下着に設けられた部分を自由に移動できる表面摩擦の極
めて低い性質を有する材質を含む事である。
【0012】このスリーブ状補強部材はその断面積にお
ける曲率半径がその箇所ごとに変化しており、いわゆる
球根状の膨脹部分と先端部とよりなり、その膨脹部分が
ワイヤーフレームの凹状部分に覆い込むように内向きに
突出すると共に、その凹状部分に沿って延伸している。
【0013】本発明では更にワイヤーフレームの中央部
からその反対側端部まで、その断面積が徐々に増加する
断面形状を有する特別に規定された膨脹部分を有するス
リーブ状補強部材を提示している。
【0014】従って、本発明は、ワイヤーフレームと統
合した容器兼支持部材であり、ワイヤーフレームの長軸
に沿ってその圧力分布を適正に保つ断面形状を有するこ
とを特徴とするスリーブ状補強部材の提供にある。更
に、本発明の目的及び特徴はより簡単な構造にて、製造
コストを抑え、デザインの複雑化を除外した改良された
胸部支持フレームの提供にある。
【0015】
【実施例】以下、図1から図6を参照して本発明の実施
例を説明する。図1及び図2において、部材番号10は
ブラジャーの胸部カップの屈強支持部材として利用され
る弓形U字型軽量弾力性のワイヤーフレームを示す。か
かる屈強支持部材の使用及びかかる部材をブラジャーな
どの下着に利用することは既に知られている。例えば、
図2に示すように、弾力性材質によるワイヤーフレーム
10は長方形断面形状を有し、胸部支持フレームのカー
ブ部分において長方形断面の長軸が胸部の半径方向に沿
って延伸している。しかし、ワイヤーフレーム10の断
面形状がその他の形状であっても構わない。例えば、弾
力性に富みまたは硬質プラスチックにて形成される円形
またはその他の断面を有しているフレームなどであって
も構わない。
【0016】ワイヤーフレーム10を構成するための特
別の材質及びそのワイヤーフレーム10の断面形状を長
方形にすることは、本発明において限定されるべきもの
ではない。 図3から図6において、ワイヤーフレーム
10は前述の特別に設計されたスリーブ状補強材14と
一体に構成されており、スリーブ状補強部材14は前記
ワイヤーフレーム10の容器兼支持部材としての役目を
なす。ワイヤーフレーム10及びスリーブ状補強部材1
4及び先端部材12が組み合わされて、本発明の胸部支
持フレーム16を構成する。
【0017】スリーブ状補強材14はナイロン、ポリエ
チレンまたはポリエステルなどの共重合体から構成さ
れ、ワイヤーフレーム10全体をその長軸方向に沿って
包んでいる。
【0018】この包み込み工程は共重合体に完全または
部分的に浸したり、塗り付け、スプレーまたはモールド
したり、またアメリカ特許第3,209,756号に記
載されている他の技術を用いてもよい。
【0019】この様にしてコーティングされたワイヤー
フレーム10は所望の断面形状を持つようにするために
選択された方法に従ってオーブンの中で回転され、適当
な熱処理を受ける。
【0020】この熱処理が終了すると、胸部支持フレー
ム16は該特許に記載されている他の必要な処理工程に
移動する。このスリーブ状補強部材14は弓形表面18
Aを有する膨脹部分18及び同膨脹部分18から延伸す
る先端部20を有し、同先端部20には弓形表面18A
から連続する弓形表面20Aを有し、弓形表面18Aか
ら弓形表面20Aにかけての曲率半径は変化している。
この構造において、膨脹部分18はワイヤーフレーム1
0の凹上端部22に対して最適な状態で延伸し、該凹上
端部の内側に半径方向に突出している。
【0021】断面形状における、膨張部分18の半径寸
法及び横断寸法は対応する先端部20の対応する半径寸
法及び横断寸法よりも著しく大きく、特に図5及び図6
に示す胸部支持フレーム16の端部及びその隣接部では
顕著である。
【0022】スリーブ状補強部材14の断面形状がワイ
ヤーフレーム10に対して非対象となるようにスリーブ
状補強部材はワイヤーフレーム10を収容する。
【0023】更に本発明によれば、半径方向に突出して
いる膨脹部分18はその断面における半径寸法及び横断
寸法が胸部支持フレーム16の中央部分から胸部フレー
ム16の反対側の端部に向うに従い徐々に増大する構造
を有している。
【0024】図6に示すように、膨脹部分18の最大断
面部分は最も圧力を受ける部分であり、フレームの端部
またはコーナー部分として開発された。このように圧力
を受ける部分において膨張部分18が厚くなっているの
で、着用者に不快感を与えることはなく、ブラジャーや
下着として着心地のよいものとなる。
【0025】本発明の特徴は以上の記載及び図示された
ものに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載
されている本発明の要旨及び趣旨を逸脱しなければ変更
または修正を行うことは差支えない。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、ワイヤーフレームを包
んだ状態で延伸するスリーブ状補強部材の肉厚が、着用
者に対し強く接する部分で厚くなっているため、着心地
がよくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイヤーフレームを示す正面図。
【図2】図1の2−2線に沿って横断した場合の断面
図。
【図3】組み立てられた胸部支持フレームを示す正面
図。
【図4】図3の4−4線に沿って横断した場合の断面
図。
【図5】図3の5−5線に沿って横断した場合の断面
図。
【図6】図3の6−6線に沿って横断した場合の断面
図。
【符号の説明】
10 ワイヤーフレーム 12 先端部 14 スリーブ状補強部材 16 胸部支持フレーム 18 膨脹部分 18A 弓形表面 20 先端部 20A 弓形表面
フロントページの続き (72)発明者 ジョセフ ホータ アメリカ合衆国 10704 ニューヨーク州 ヨンカーズ インウッド ストリート 15 (72)発明者 ヴィト エフ クリスチアノ アメリカ合衆国 10573 ニューヨーク州 ポートチェスター アダムス アベニュ ー 95

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軽量で弓形をなす弾力性を有するワイヤ
    ーフレームと、前記ワイヤーフレームの長軸方向に沿っ
    て延伸し、前記ワイヤーフレームを収容するスリーブ状
    補強部材とを含む胸部支持フレームにおいて、前記スリ
    ーブ状補強部材は膨脹部分及び同膨脹部分から延伸する
    先端部とを含み、前記スリーブ状補強部材の断面形状は
    円形となっており、その円形における曲率半径は変化し
    ており、前記膨脹部分は前記ワイヤーフレームと最適な
    関係で延伸し、半径方向に対して内側に突出しているこ
    とを特徴とする胸部支持フレーム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、半径方向に突出して
    いる膨脹部分は、その断面において、胸部支持フレーム
    の中心部からその反対側端部に向うに従い徐々に増大し
    ていることを特徴とする胸部支持フレーム。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記ワイヤーフレー
    ムを全体的に密封及び収容する先端部材を含んでいるこ
    とを特徴とする胸部支持フレーム。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記ワイヤーフレー
    ムは長方形断面形状を有しており、前記スリーブ状補強
    部材に対しては非対象に配置されていることを特徴とす
    る胸部支持フレーム。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記スリーブ状補強
    部材は共重合体により形成されていることを特徴とする
    胸部支持フレーム。
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