JPH05295218A - グルタルイミド系樹脂組成物 - Google Patents

グルタルイミド系樹脂組成物

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JPH05295218A
JPH05295218A JP9642492A JP9642492A JPH05295218A JP H05295218 A JPH05295218 A JP H05295218A JP 9642492 A JP9642492 A JP 9642492A JP 9642492 A JP9642492 A JP 9642492A JP H05295218 A JPH05295218 A JP H05295218A
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JP
Japan
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glutarimide
resin composition
light
weight
meth
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JP9642492A
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English (en)
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Shinji Date
眞二 伊達
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 全光線透過率と光拡散性が優れしかも耐熱性
も優れているグルタルイミド系樹脂組成物を提供する。 【構成】 (A) グルタルイミド単位を5〜100モル
%、及びエチレン性α,β不飽和単量体単位を95〜0
モル%からなるグルタルイミド共重合体;100重量部
に、(B) 粒子形状が実質的に六面体を有し、かつ1〜1
5μmの粒子径のものを80重量%以上含む炭酸カルシ
ウム粉体;0.5〜10重量部を配合してなるグルタル
イミド系樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光拡散性、耐熱性に優
れた樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】アクリル系樹脂に光拡散剤を添加して成
形された光拡散性シート状物は、優雅な感覚を与えるさ
まざまな成形品の素材として照明カバー、看板、デイス
プレイ、グレージング用途等に用いられている。一方、
最近では特に照明分野において高光線透過性と光拡散性
を兼ね具えた省エネルギー素材の開発が望まれている。
従来から光拡散性能を賦与する手段として種々有るが、
なかでも無機充填剤例えば硫酸バリウム、炭酸カルシウ
ム、二酸化硅素、タルク、二酸化チタン、水酸化アルミ
ニウム等或いは屈折率の異なった樹脂の粉粒体を配合し
た組成物が挙げられる。例えば特開昭 57-155245号公報
には、アクリル系樹脂に炭酸カルシウムを添加した組成
物が開示されている。さらに、高光線透過性と高光拡散
性バランスを向上させるために、特公平3-2188号公報で
は、特定粒子形状を有する炭酸カルシウム粉体をメタク
リル酸メチル重合体に配合して成るシート状物が提案さ
れている。また特公昭60-38404号公報には、グルタルイ
ミド重合体が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】アクリル樹脂に硫酸バ
リウム、タルク等の無機充填剤を配合する方法では、高
光線透過率と高光拡散性バランスの点で必ずしも満足す
べきものが得られないばかりか、耐熱性も不十分であ
る。特公平3-2188号公報に開示のシート状物は、高光線
透過率と高光拡散性のバランスには優れているものの耐
熱性が不十分である。特公昭60-38404号公報に開示のグ
ルタルイミド重合体は、耐熱性及び光線透過率には優れ
るものの光拡散性がない。そこで本発明は、極めて優れ
た全光線透過率と光拡散性を有し、かつ耐熱性に優れた
樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A) グルタル
イミド単位を5〜100モル%及びエチレン性α,β不
飽和単量体単位を95〜0モル%からなるグルタルイミ
ド共重合体;100重量部に、(B) 粒子形状が実質的に
六面体を有し、かつ1〜15μmの粒子径のものを80
重量%以上含む炭酸カルシウム粉体;0.5〜10重量
部を配合してなる光拡散性樹脂組成物を提供するもので
ある。
【0005】本発明で用いる(A) グルタルイミド共重合
体のグルタルイミド単位は、下記の〔化1〕で示され
る。
【化1】 (式においてR1 ,R2 は水素原子またはメチル基、R
3 は水素原子または炭素数1〜20の脂肪族、芳香族あ
るいは脂環族の炭化水素を表わす)
【0006】なかでもR3 が水素、メチル基は耐熱性に
特に優れているし、シクロヘキシル基は、吸湿性が少な
くて優れている。
【0007】該グルタルイミド単位は、グルタルイミド
共重合体中5〜100モル%である。好ましくは20モ
ル%以上である。該グルタルイミド単位が少ないと得ら
れる樹脂組成物の耐熱性が十分でない。
【0008】グルタルイミド共重合体のエチレン性α,
β不飽和単量体単位としては、(メタ)アクリル酸エス
テル、(メタ)アクリル酸、スチレン、α−メチルスチ
レン、ビニルトルエン、クロルスチレン、アクリロニト
リル等の単量体単位が挙げられる。この内(メタ)アク
リル酸エステルとしては、例えば(メタ)アクリル酸メ
チル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸
プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)ア
クリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸ter−ブチ
ル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸
シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ノルボニル、(メ
タ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル
酸ベンジル単位等である。なお、これらの単量体単位
は、単独でもよくまた2種以上含んでもよい。これらの
単量体単位は、グルタルイミド共重合体中95〜0モル
%をしめる。
【0009】グルタルイミド共重合体の重量平均分子量
は、通常4万〜50万で、好ましくは4万〜20万であ
る。分子量が4万未満の場合には機械的強度が劣り、5
0万を越える場合には成形加工性が劣る。
【0010】グルタルイミド共重合体の製造方法は、特
公昭60-38404号公報、特開昭62-89705号公報に記載のよ
うな周知の方法でよく、特に限定されない。一例を示す
と、前述のエチレン性α,β不飽和単量体単位として例
示の単量体の内(メタ)アクリル酸または、(メタ)ア
クリル酸エステルを必須成分とした単独重合体または、
共重合体を加熱溶融し、イミド化剤を混合し反応させて
得ることが出来る。このイミド化剤としては、アンモニ
ア、メチルアミン、エチルアミン、ブチルアミン、ヘキ
シルアミン、オクチルアミン、ノリルアミン、デシルア
ミン、ベンジルアミン、シクロヘキシルアミン、アニリ
ン、ハロゲン化アニリン、尿素、ジメチル尿素等であ
る。
【0011】本発明に用いる(B) の粒子形状が実質的に
六面体形状を有し、粒子径が1〜15μのものを80重
量%以上を含む炭酸カルシウムにおいて、実質的に六面
体形状とは立方体や長方体等の六面体をいい、また部分
的に線部分が面取りされたり面に凹凸のものが含まれて
も良いものである。なかでもその粒子形態は最も短い辺
の長さが1μ以上、最も長い辺の長さが15μ以下のも
ので、粒度分布が狭く比較的均一な粒径が好ましい。そ
の粒径範囲が1〜15μを主成分としたものであるが、
粒径が小さ過ぎると充分な光透過率が得られず、逆に大
き過ぎると光透過率は向上するが光拡散性が損なわれ光
源イメージの透過現象が現われやすくなる。 より好ま
しい粒径範囲は2〜8μである。
【0012】(B) の炭酸カルシウムを、(A) のグルタル
イミド共重合体100重量部に対して0.5〜10重量
部、好ましくは1〜5重量部、より好ましくは1.5〜
3.5重量部である。この量が少な過ぎると光拡散性が
不充分であり、多過ぎると光線透過率が低下してしま
う。
【0013】本発明の樹脂組成物の外観は表面がやゝス
リガラス状の明るい半透明色であるが、より商品価値を
高める目的で着色剤として特に螢光増白剤や螢光増白剤
とブルーイング剤を併用することによって暖いソフトな
感触を賦与することができる。螢光増白剤としては染料
便覧に各種化合物が挙げられているが耐候性の点からオ
キサゾール系、クマリン系が好ましい。ブルーイング剤
は外観品質(色ぶれ)の安定性から群青が望ましい。ま
た耐候剤等の安定剤、帯電防止剤、難燃剤についても必
要に応じて配合添加することは差しつかえない。なお本
発明に使用される特定粒子形状の炭酸カルシウムは高光
線透過性と光拡散性を賦与することに特徴があるが、そ
の用途、目的に応じて従来から使われているシリカ、硫
酸バリウム、酸化チタン、炭酸カルシウム等の通常の光
拡散剤と併用することができる。
【0014】上記(A) の共重合体と(B) の炭酸カルシウ
ムを配合し組成物とするには、周知の方法を用いること
ができる。例えば、一般的に使用されている一軸または
二軸の押出機、各種のニーダー等の混練装置を用いる方
法のみならず、射出成形や押出成形のごとく溶融加工操
作中に直接混練する方法もある。
【0015】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、優れた光拡散性
を有しているとともに、熱変形温度に代表される耐熱性
にも優れており、これらの特性を生かした種々の用途、
例えば板状にして照明器具のカバー類、看板、発光ディ
スプレー部材等に使用することが出来る。
【0016】
【実施例】以下実施例によって本発明をさらに説明す
る。なお実施例において用いた測定法は次の通りであ
る。 ・光拡散剤の粒子形状、粒径:電子顕微鏡法で観察、測
定。 ・平均粒径:島津遠心沈降式粒度分布測定装置(SA−
CP2型)により測定。 ・熱変形温度:ASTM D 648に準拠し、18.6kg/cm2
重にて測定。 ・全光線透過率:ASTM D 1003 に準拠し、積分球式HT
Rメーターで測定。 ・光拡散率:ゴニオホトメーター((株)村上色彩技術
研究所製GP−1R型)で測定した角度20゜及び70
゜で透過した光強度の平均を、角度5゜で透過した光強
度で除した値を百分率として求めた。 ・隠蔽力:ゴニオホトメーター((株)村上色彩技術研
究所製GP−1R型)で測定した角度0゜で透過した光
強度の、2゜で透過した光強度に対する比として求め
た。
【0017】実施例1〜5 グルタルイミド共重合体(KAMAX T−240、ロ
ーム・アンド・ハース社製、グルタルイミド単位75モ
ル%)100重量部に対して粒子形状が六面体を有し、
粒子径2〜8μmを80重量%以上含み、重量平均粒径
が5μmの特定炭酸カルシウム粉体を第1表に記載の量
配合したのちヘンシェルミキサーで高速、1分間混合攪
拌し、次いで30mmφベント付一軸押出機(田辺プラス
チック機械(株)製)により、シリンダー温度260
℃、スクリュー回転数50rpmで混練し、ペレットを
得た。このペレットを射出成形機((株)名機製作所製
M−140)により、シリンダー温度260℃、金型温
度80℃で厚み3mmの平板を成形し、試験片を切り出
し、物性を評価した。得られた結果を〔表1〕に示す。
【0018】比較例1 グルタルイミド共重合体を汎用メタクリル樹脂(住友化
学工業(株)製、スミペックス−B MHO)に代えた
以外、実施例2と同様に行ない、物性を評価した。得ら
れた結果を〔表1〕に示す。
【0019】
【表1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) グルタルイミド単位を5〜100モル
    %、及びエチレン性α,β不飽和単量体単位を95〜0
    モル%からなるグルタルイミド共重合体;100重量部
    に、 (B) 粒子形状が実質的に六面体を有し、かつ1〜15μ
    mの粒子径のものを80重量%以上含む炭酸カルシウム
    粉体;0.5〜10重量部とを配合してなるグルタルイ
    ミド系樹脂組成物。
JP9642492A 1992-04-16 1992-04-16 グルタルイミド系樹脂組成物 Pending JPH05295218A (ja)

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