JPH05294000A - 画像記録装置 - Google Patents
画像記録装置Info
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- JPH05294000A JPH05294000A JP9966292A JP9966292A JPH05294000A JP H05294000 A JPH05294000 A JP H05294000A JP 9966292 A JP9966292 A JP 9966292A JP 9966292 A JP9966292 A JP 9966292A JP H05294000 A JPH05294000 A JP H05294000A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- electrode
- aperture
- opening
- aperture electrode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Electrophotography Using Other Than Carlson'S Method (AREA)
- Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 記録時のドット径の広がりを簡易な構成で防
止し、高解像度の画像記録を行うことができる画像記録
装置を提供すること。 【構成】 ドット径の広がりの原因となるゲート電極7
側の開口部8端部近傍のトナーをトナー源規制部材10
によって排除することにより、効果的にドット径の広が
りを抑えることができる。
止し、高解像度の画像記録を行うことができる画像記録
装置を提供すること。 【構成】 ドット径の広がりの原因となるゲート電極7
側の開口部8端部近傍のトナーをトナー源規制部材10
によって排除することにより、効果的にドット径の広が
りを抑えることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、開口部を備え、この開
口部を通過する帯電トナーの流れを変調制御する手段を
有する画像記録装置であって、特には複写機、プリンタ
ー等に適用される画像記録装置に関する。
口部を通過する帯電トナーの流れを変調制御する手段を
有する画像記録装置であって、特には複写機、プリンタ
ー等に適用される画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像記録装置には、トナー供給源
と、開口部を有するアパチャー電極と、対向電極とから
構成されているものがあった。そして、アパチャー電極
は、絶縁層を介して基準電極と多数の制御電極とから構
成され、基準電極と制御電極とが重なる部分に開口部が
設けらていた。開口部は、パンチまたはレーザー加工等
の手段で形成することができた。
と、開口部を有するアパチャー電極と、対向電極とから
構成されているものがあった。そして、アパチャー電極
は、絶縁層を介して基準電極と多数の制御電極とから構
成され、基準電極と制御電極とが重なる部分に開口部が
設けらていた。開口部は、パンチまたはレーザー加工等
の手段で形成することができた。
【0003】前記アパチャー電極の基準電極や、制御電
極などの電極を構成する電極パターン部は、通常、ナイ
ロン、ポリイミドなどの絶縁性高分子フィルムや、セラ
ミックなどの個体絶縁物等で構成される厚さ10〜10
00μmの前記絶縁層の両面に、銅などをスパッタリン
グし、この両面に電極パターンのマスクを施し、非電極
パターン部をエッチングで除去することによって形成さ
れていた。
極などの電極を構成する電極パターン部は、通常、ナイ
ロン、ポリイミドなどの絶縁性高分子フィルムや、セラ
ミックなどの個体絶縁物等で構成される厚さ10〜10
00μmの前記絶縁層の両面に、銅などをスパッタリン
グし、この両面に電極パターンのマスクを施し、非電極
パターン部をエッチングで除去することによって形成さ
れていた。
【0004】そして、トナー供給源から帯電したトナー
がアパチャー電極の基準電極側に供給され、このアパチ
ャー電極によって、トナー流の前記開口部の通過が変調
される。変調されたトナーは、対向電極の方向へ引き寄
せられて、この対向電極に搬送される支持体に付着し、
画像が形成される。この種の画像記録装置は、例えば、
米国特許第3689935号明細書及び図面に開示され
ている。
がアパチャー電極の基準電極側に供給され、このアパチ
ャー電極によって、トナー流の前記開口部の通過が変調
される。変調されたトナーは、対向電極の方向へ引き寄
せられて、この対向電極に搬送される支持体に付着し、
画像が形成される。この種の画像記録装置は、例えば、
米国特許第3689935号明細書及び図面に開示され
ている。
【0005】上記構成の画像記録装置においては、アパ
チャー電極の開口部がトナーによって穴詰まりを起こす
という致命的な問題点があった。アパチャー電極開口部
にトナーが詰まると、印字不良を起こすばかりではな
く、制御電極と基準電極とがトナーを通して通電してし
まい、制御装置やアパチャー電極自身の破壊等の重大な
事故を引き起こすことがあった。
チャー電極の開口部がトナーによって穴詰まりを起こす
という致命的な問題点があった。アパチャー電極開口部
にトナーが詰まると、印字不良を起こすばかりではな
く、制御電極と基準電極とがトナーを通して通電してし
まい、制御装置やアパチャー電極自身の破壊等の重大な
事故を引き起こすことがあった。
【0006】そこで、本出願人は、特願平2−1967
81号の願書に添付した明細書及び図面において、励振
手段をアパチャー電極に備え付けることによって、アパ
チャー電極を振動させて、開口部に詰まったトナーをふ
るい落として記録安定性を飛躍的に向上させたものを提
案した。
81号の願書に添付した明細書及び図面において、励振
手段をアパチャー電極に備え付けることによって、アパ
チャー電極を振動させて、開口部に詰まったトナーをふ
るい落として記録安定性を飛躍的に向上させたものを提
案した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記録さ
れたトナー像のドット径は、一般に開口部径よりも広が
ってしまい、この傾向は開口部径を小さくするほど顕著
になるという問題が生じた。
れたトナー像のドット径は、一般に開口部径よりも広が
ってしまい、この傾向は開口部径を小さくするほど顕著
になるという問題が生じた。
【0008】図5は、開口部を通過したトナーの軌跡を
有限要素法により計算した結果である。ここで、計算の
条件は、絶縁層に厚さ50μmのポリイミド(比誘電率
4)、対向電極21の電位をマイナス500V、ゲート
電極7の電位を0V、データ電極6の電位を+75V、
トナー1は粒径7μm、帯電量+9μC/g、対向電極
21とデータ電極6との間隙を500μm、開口部8の
直径を100μmとした。
有限要素法により計算した結果である。ここで、計算の
条件は、絶縁層に厚さ50μmのポリイミド(比誘電率
4)、対向電極21の電位をマイナス500V、ゲート
電極7の電位を0V、データ電極6の電位を+75V、
トナー1は粒径7μm、帯電量+9μC/g、対向電極
21とデータ電極6との間隙を500μm、開口部8の
直径を100μmとした。
【0009】図5において、予想されるドット径は約1
30μm、開口部径の約1.3倍となってしまった。こ
の計算結果は、実際の印字結果とほぼ一致した。特に、
ゲート電極7側の開口部8の端部近傍を起源とするトナ
ーは、ドット径の最も外側に広がった部分のトナー像を
形成するという計算結果が得られた。
30μm、開口部径の約1.3倍となってしまった。こ
の計算結果は、実際の印字結果とほぼ一致した。特に、
ゲート電極7側の開口部8の端部近傍を起源とするトナ
ーは、ドット径の最も外側に広がった部分のトナー像を
形成するという計算結果が得られた。
【0010】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、記録時のドット径の広がりを簡
易な構成で防止し、高解像度の画像記録を行うことがで
きる画像記録装置を提供することを目的とする。
になされたものであり、記録時のドット径の広がりを簡
易な構成で防止し、高解像度の画像記録を行うことがで
きる画像記録装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の画像記録装置は、少なくとも絶縁層に開口部
を備え、この開口部を通過するトナーの流れを変調制御
するアパチャー電極と、そのアパチャー電極の開口部に
帯電したトナーを供給するトナー供給手段と、前記アパ
チャー電極に対向して、前記トナー供給手段の反対側に
配置される対向電極とから構成されており、更に少なく
とも前記絶縁層の前記トナー供給手段と対向する面の開
口部近傍、または開口部内壁の一部にトナーが開口部を
通過することを規制するトナー源規制手段を備えてい
る。
に本発明の画像記録装置は、少なくとも絶縁層に開口部
を備え、この開口部を通過するトナーの流れを変調制御
するアパチャー電極と、そのアパチャー電極の開口部に
帯電したトナーを供給するトナー供給手段と、前記アパ
チャー電極に対向して、前記トナー供給手段の反対側に
配置される対向電極とから構成されており、更に少なく
とも前記絶縁層の前記トナー供給手段と対向する面の開
口部近傍、または開口部内壁の一部にトナーが開口部を
通過することを規制するトナー源規制手段を備えてい
る。
【0012】
【作用】上記の構成を有する本発明の画像記録装置に於
いて、アパチャー電極は、開口部を通過するトナーの流
れを変調制御し、トナー供給手段は、アパチャー電極の
開口部に帯電したトナーを供給する。ここで、トナー源
規制手段は、少なくとも前記絶縁層の前記トナー供給手
段に対向する面の開口部近傍、または開口部内壁の一部
に設けられ、この部分に付着するトナーが開口部に供給
されないよう、この部分の空間を埋める。対向電極は、
前記アパチャー電極に対向して、前記トナー供給手段の
反対側に配置され、前記アパチャー電極の開口部を通過
したトナーを受像媒体に付着させるべく引き寄せる。
いて、アパチャー電極は、開口部を通過するトナーの流
れを変調制御し、トナー供給手段は、アパチャー電極の
開口部に帯電したトナーを供給する。ここで、トナー源
規制手段は、少なくとも前記絶縁層の前記トナー供給手
段に対向する面の開口部近傍、または開口部内壁の一部
に設けられ、この部分に付着するトナーが開口部に供給
されないよう、この部分の空間を埋める。対向電極は、
前記アパチャー電極に対向して、前記トナー供給手段の
反対側に配置され、前記アパチャー電極の開口部を通過
したトナーを受像媒体に付着させるべく引き寄せる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
参照して説明する。
【0014】図1は、本実施例の記録装置の概略を示す
構成図である。また、図2は、図1のうちのトナー流変
調手段であるアパチャー電極3の構成図及び、該アパチ
ャー電極3のうちの一つの開口部の断面図である。ま
た、図1、図2に於ける矢印2は、それぞれの図におけ
る『上』の方向を示すものであり、図1に於いて、正電
荷が『上』の方向に力をうけるような電界の向きを、
『正』の電界とする。
構成図である。また、図2は、図1のうちのトナー流変
調手段であるアパチャー電極3の構成図及び、該アパチ
ャー電極3のうちの一つの開口部の断面図である。ま
た、図1、図2に於ける矢印2は、それぞれの図におけ
る『上』の方向を示すものであり、図1に於いて、正電
荷が『上』の方向に力をうけるような電界の向きを、
『正』の電界とする。
【0015】実施例の記録装置の内部には、トナー供給
装置24と、トナー流変調手段であるアパチャー電極3
と、回転して支持体を搬送できる対向電極21とが設け
られている。
装置24と、トナー流変調手段であるアパチャー電極3
と、回転して支持体を搬送できる対向電極21とが設け
られている。
【0016】トナー供給装置24は、軸架されたブラシ
ローラ32と、軸架された供給ローラ33と、掻き部材
34と、トナー案内板35とから構成されている。
ローラ32と、軸架された供給ローラ33と、掻き部材
34と、トナー案内板35とから構成されている。
【0017】前記ブラシローラ32は、金属などの導電
性心棒の外側に、導電性または絶縁性の植毛が埋設され
ており、この植毛に圧接するように前記供給ローラ33
が配置されている。
性心棒の外側に、導電性または絶縁性の植毛が埋設され
ており、この植毛に圧接するように前記供給ローラ33
が配置されている。
【0018】前記供給ローラ33は、発泡性ウレタンス
ポンジ層をその表面に有するように構成されており、該
供給ローラ33の表面上に前記トナー1を担持する。
ポンジ層をその表面に有するように構成されており、該
供給ローラ33の表面上に前記トナー1を担持する。
【0019】前記供給ローラ33と前記ブラシローラ3
2とが圧接したところで、前記トナー1は、前記ブラシ
ローラ32の表面の植毛によって掻き取られて前記ブラ
シローラ32上に担持される。
2とが圧接したところで、前記トナー1は、前記ブラシ
ローラ32の表面の植毛によって掻き取られて前記ブラ
シローラ32上に担持される。
【0020】前記掻き部材34は、前記ブラシローラ3
2を引掻くように配置されている。また、前記トナー案
内板35は、ブラシローラ32に担持された前記トナー
1が掻き部材34によって引掻かれるときに発生する前
記トナー1のクラウドを前記アパチャー電極3にまで案
内するように設けられる。トナー案内板35は接地され
ている。前記ブラシローラ32と、供給ローラ33と、
掻き部材34と、トナー案内板35は、トナーケース2
5に覆われ、該トナーケース25の内部にトナー1が貯
蔵されている。
2を引掻くように配置されている。また、前記トナー案
内板35は、ブラシローラ32に担持された前記トナー
1が掻き部材34によって引掻かれるときに発生する前
記トナー1のクラウドを前記アパチャー電極3にまで案
内するように設けられる。トナー案内板35は接地され
ている。前記ブラシローラ32と、供給ローラ33と、
掻き部材34と、トナー案内板35は、トナーケース2
5に覆われ、該トナーケース25の内部にトナー1が貯
蔵されている。
【0021】前記アパチャー電極3は、前記トナー案内
板35の約5mm上方に配置されている。
板35の約5mm上方に配置されている。
【0022】図2は、アパチャー電極3の構成を示す図
である。50μmの厚みの樹脂フィルム5の上側には線
状のデータ電極6、下側には線状のゲート電極7が互い
に格子状になるよう設けられている。前記データ電極
6、ゲート電極7はそれぞれ銅膜で構成されている。
である。50μmの厚みの樹脂フィルム5の上側には線
状のデータ電極6、下側には線状のゲート電極7が互い
に格子状になるよう設けられている。前記データ電極
6、ゲート電極7はそれぞれ銅膜で構成されている。
【0023】前記アパチャー電極3を真上から見た状態
で、ゲート電極7とデータ電極6とが交わる位置には穴
が設けられており、開口部8を形成している。該開口部
8を形成する穴の直径は、約25〜500μmの範囲で
任意に選択することが出来る。
で、ゲート電極7とデータ電極6とが交わる位置には穴
が設けられており、開口部8を形成している。該開口部
8を形成する穴の直径は、約25〜500μmの範囲で
任意に選択することが出来る。
【0024】ゲート電極7は、それぞれゲート電極駆動
素子17に接続されている。ゲート電極駆動素子17
は、走査回路19に接続されており、0Vが順次一つの
ゲート電極7に印加され、他のゲート電極7には、+7
5Vが印加される。下記のように、該ゲート電極7と接
地されたトナー案内板35との間の電位差によって、前
記開口部8に向かう前記トナー1の供給の有無を制御す
るよう電界が形成される。
素子17に接続されている。ゲート電極駆動素子17
は、走査回路19に接続されており、0Vが順次一つの
ゲート電極7に印加され、他のゲート電極7には、+7
5Vが印加される。下記のように、該ゲート電極7と接
地されたトナー案内板35との間の電位差によって、前
記開口部8に向かう前記トナー1の供給の有無を制御す
るよう電界が形成される。
【0025】データ電極6はそれぞれデータ電極駆動素
子18に接続されている。データ電極駆動素子18は画
像データ出力回路20に接続され、画像データに応じて
データ電極6への印加電圧を0Vか+75Vに切り替え
られるように構成されている。
子18に接続されている。データ電極駆動素子18は画
像データ出力回路20に接続され、画像データに応じて
データ電極6への印加電圧を0Vか+75Vに切り替え
られるように構成されている。
【0026】前記ゲート電極駆動素子17、前記走査回
路19、前記データ電極駆動素子18、前記画像データ
出力回路20は、すべて中央制御素子4に接続され、該
中央制御素子4は、前記各素子の作動を制御すると同時
に、前記各素子が駆動する各電極の印加電圧を、使用者
の操作に応じて適宜変更することができる。
路19、前記データ電極駆動素子18、前記画像データ
出力回路20は、すべて中央制御素子4に接続され、該
中央制御素子4は、前記各素子の作動を制御すると同時
に、前記各素子が駆動する各電極の印加電圧を、使用者
の操作に応じて適宜変更することができる。
【0027】図1に於いて、対向電極21は、マイナス
500Vの直流電源36に接続されており、該対向電極
21から前記開口部8内の範囲にわたって約1MV/m
(=1×106 V/m)の正の電界、すなわち飛翔電界
を生じさせている。
500Vの直流電源36に接続されており、該対向電極
21から前記開口部8内の範囲にわたって約1MV/m
(=1×106 V/m)の正の電界、すなわち飛翔電界
を生じさせている。
【0028】前記ゲート電極7、前記データ電極6、前
記ゲート電極駆動素子17、前記走査回路19、前記デ
ータ電極駆動素子18、及び前記画像データ出力回路2
0は、すべて、アパチャー電極3に表面実装されてい
る。したがって、アパチャー電極3には、これらの素子
を全て搭載できるように電極膜のパターンが形成されて
いる。
記ゲート電極駆動素子17、前記走査回路19、前記デ
ータ電極駆動素子18、及び前記画像データ出力回路2
0は、すべて、アパチャー電極3に表面実装されてい
る。したがって、アパチャー電極3には、これらの素子
を全て搭載できるように電極膜のパターンが形成されて
いる。
【0029】アパチャー電極3は、スペーサ37に接着
されている。スペーサ37には、圧電素子38が設けら
れている。該圧電素子38は、発振器39によって振動
電界が印加されるように構成されている。スペーサ37
は、発振器39から印加される振動電界の作用で圧電素
子38が発生する振動を共振するように構成されてい
る。したがって、スペーサ37とともにアパチャー電極
3が加振される。
されている。スペーサ37には、圧電素子38が設けら
れている。該圧電素子38は、発振器39によって振動
電界が印加されるように構成されている。スペーサ37
は、発振器39から印加される振動電界の作用で圧電素
子38が発生する振動を共振するように構成されてい
る。したがって、スペーサ37とともにアパチャー電極
3が加振される。
【0030】図3は、アパチャー電極3に於ける開口部
8付近の一部分を詳細に示す断面図である。
8付近の一部分を詳細に示す断面図である。
【0031】ゲート電極7が開口部8によって切断され
ている端部の周辺には、トナー源規制部材10が着設さ
れている。該トナー源規制部材10は、樹脂や金属酸化
物等の絶縁性物質で構成されている。該トナー源規制部
材10は、例えばフォトマスクを用いてSiO2等をスパ
ッタリングしたり、鉄やニッケル等の硫酸塩水溶液中か
ら電気分解により前記端部上に優先的に金属鉄やニッケ
ルを析出させ、これを高湿度条件下で酸化させる等の方
法によって形成することができる。
ている端部の周辺には、トナー源規制部材10が着設さ
れている。該トナー源規制部材10は、樹脂や金属酸化
物等の絶縁性物質で構成されている。該トナー源規制部
材10は、例えばフォトマスクを用いてSiO2等をスパ
ッタリングしたり、鉄やニッケル等の硫酸塩水溶液中か
ら電気分解により前記端部上に優先的に金属鉄やニッケ
ルを析出させ、これを高湿度条件下で酸化させる等の方
法によって形成することができる。
【0032】次に、本実施例の記録装置の動作について
説明する。
説明する。
【0033】トナー供給装置24に於いて、トナー1
が、供給ローラ33上に担持され、ブラシローラ32に
供給される。このときトナー1は、供給ローラ33、及
びブラシローラ32と接触しつつ摩擦帯電する。例え
ば、本実施例に於いてはプラス(+)に帯電するものと
する。
が、供給ローラ33上に担持され、ブラシローラ32に
供給される。このときトナー1は、供給ローラ33、及
びブラシローラ32と接触しつつ摩擦帯電する。例え
ば、本実施例に於いてはプラス(+)に帯電するものと
する。
【0034】ブラシローラ32に担持された前記トナー
1は、ブラシローラ32の回転によって、掻き部材34
の位置にまで搬送される。この場所で、掻き部材34に
よって、ブラシローラ32が掻かれて該ブラシローラ3
2の植毛は弾性的に屈曲する。そして、弾性による植毛
の復元力の作用で、ブラシに担持されたトナー1が、回
転に対して接線方向に加速、飛翔する。この結果、前記
トナー1のクラウドが発生し、トナー案内板35によっ
て案内されながら、アパチャー電極3の真下まで飛行す
る。
1は、ブラシローラ32の回転によって、掻き部材34
の位置にまで搬送される。この場所で、掻き部材34に
よって、ブラシローラ32が掻かれて該ブラシローラ3
2の植毛は弾性的に屈曲する。そして、弾性による植毛
の復元力の作用で、ブラシに担持されたトナー1が、回
転に対して接線方向に加速、飛翔する。この結果、前記
トナー1のクラウドが発生し、トナー案内板35によっ
て案内されながら、アパチャー電極3の真下まで飛行す
る。
【0035】アパチャー電極3のうちの一つのゲート電
極7に0Vを印加し、他のゲート電極7には+75Vを
印加する。+75Vが印加された該ゲート電極7には、
トナー案内板35から該ゲート電極7に向かって負の電
界が生じるので、プラス電荷を持つ前記トナー1が前記
開口部8の近傍に供給されなくなる。該ゲート電極7に
0Vの電圧を印加したときには、該ゲート電極7と前記
トナー案内版35との間には電界は発生しないので、ト
ナー1が飛行による慣性で前記開口部8の近傍に供給さ
れる。
極7に0Vを印加し、他のゲート電極7には+75Vを
印加する。+75Vが印加された該ゲート電極7には、
トナー案内板35から該ゲート電極7に向かって負の電
界が生じるので、プラス電荷を持つ前記トナー1が前記
開口部8の近傍に供給されなくなる。該ゲート電極7に
0Vの電圧を印加したときには、該ゲート電極7と前記
トナー案内版35との間には電界は発生しないので、ト
ナー1が飛行による慣性で前記開口部8の近傍に供給さ
れる。
【0036】0Vが印加された一列のゲート電極7に設
けられた開口部8に於いて、供給されてきたプラス帯電
の前記トナー1の流れは、データ電極駆動素子18から
印加される電圧によって以下のように変調される。
けられた開口部8に於いて、供給されてきたプラス帯電
の前記トナー1の流れは、データ電極駆動素子18から
印加される電圧によって以下のように変調される。
【0037】データ電極6に0Vが印加されたとき、該
データ電極6と、同じく0Vである前記ゲート電極7と
の間には電位差がないので、開口部8の内部には、外部
から正の飛翔電界が作用するために、供給されたトナー
がそのまま開口部8を通過する。
データ電極6と、同じく0Vである前記ゲート電極7と
の間には電位差がないので、開口部8の内部には、外部
から正の飛翔電界が作用するために、供給されたトナー
がそのまま開口部8を通過する。
【0038】前記開口部8を通過後のトナー1は、対向
電極21によって形成されている飛翔電界によって、支
持体23に飛翔して付着する。
電極21によって形成されている飛翔電界によって、支
持体23に飛翔して付着する。
【0039】一方、75Vが印加されたデータ電極6に
は、ゲート電極7とデータ電極6との間の電位差のため
に、開口部8の内部に約3MV/mの強度の負の電界が
形成され、正の飛翔電界を打ち消すために、プラス帯電
の前記トナー1が開口部8を通過できない。
は、ゲート電極7とデータ電極6との間の電位差のため
に、開口部8の内部に約3MV/mの強度の負の電界が
形成され、正の飛翔電界を打ち消すために、プラス帯電
の前記トナー1が開口部8を通過できない。
【0040】走査回路19により、順次ゲート電極7に
0Vを印加し、そのゲート電極7につながる開口部のデ
ータ電極6に画像信号に応じて0Vか+75Vを印加す
ることによって駆動し、一列ずつ記録を行う。
0Vを印加し、そのゲート電極7につながる開口部のデ
ータ電極6に画像信号に応じて0Vか+75Vを印加す
ることによって駆動し、一列ずつ記録を行う。
【0041】ゲート電極7の走査が一巡したら、支持体
23をドットピッチ分だけ移動して、前記のプロセスを
繰り返す。支持体が搬送し終わるまでに支持体23の全
面にトナー像が形成される。
23をドットピッチ分だけ移動して、前記のプロセスを
繰り返す。支持体が搬送し終わるまでに支持体23の全
面にトナー像が形成される。
【0042】前記開口部8の近傍に供給されたが記録に
関与しなかった前記トナー1は、前記ゲート電極7及び
トナー源規制部材10に静電気的な鏡像力やファンデル
ワールス力、液架橋力等によって付着しようとするが、
これらの付着力は、上述したアパチャー電極3の振動加
速度によって、付着しかけたトナー1を容易にふるい落
とすことができ、記録中に開口部8の詰まりを生じるこ
とがない。
関与しなかった前記トナー1は、前記ゲート電極7及び
トナー源規制部材10に静電気的な鏡像力やファンデル
ワールス力、液架橋力等によって付着しようとするが、
これらの付着力は、上述したアパチャー電極3の振動加
速度によって、付着しかけたトナー1を容易にふるい落
とすことができ、記録中に開口部8の詰まりを生じるこ
とがない。
【0043】ここで、前記トナー源規制部材10を備え
た本実施例の画像形成装置と、従来の画像形成装置との
トナー軌跡の差異を有限要素法の計算結果をもとに示
す。
た本実施例の画像形成装置と、従来の画像形成装置との
トナー軌跡の差異を有限要素法の計算結果をもとに示
す。
【0044】図4は、本実施例の画像形成装置における
トナー軌跡を計算した結果を示す図である。図5の計算
とは、前記トナー源規制部材10の有無が異なるだけ
で、その他の計算条件は上述した図5の計算条件と同一
のものを用いた。図4と図5の比較より、本実施例の画
像形成装置に於いては、ドット径の広がりの原因となる
開口部端部近傍からのトナー供給を前記トナー源規制部
材10によって排除し、効果的にドット径広がりを抑え
ることができることが確認された。
トナー軌跡を計算した結果を示す図である。図5の計算
とは、前記トナー源規制部材10の有無が異なるだけ
で、その他の計算条件は上述した図5の計算条件と同一
のものを用いた。図4と図5の比較より、本実施例の画
像形成装置に於いては、ドット径の広がりの原因となる
開口部端部近傍からのトナー供給を前記トナー源規制部
材10によって排除し、効果的にドット径広がりを抑え
ることができることが確認された。
【0045】以上説明したように、本発明の記録装置に
よれば、ドット径広がりを抑え高解像度の記録を行うこ
とが出来る。
よれば、ドット径広がりを抑え高解像度の記録を行うこ
とが出来る。
【0046】尚、本発明は、以上詳述した実施例に限定
されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲に於い
て、種々の変更を加えることが可能である。
されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲に於い
て、種々の変更を加えることが可能である。
【0047】例えば、上記実施例に於いては、トナー源
規制部材をゲート電極側のみに形成したが、データ電極
側にも形成しても差し支えない。
規制部材をゲート電極側のみに形成したが、データ電極
側にも形成しても差し支えない。
【0048】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の記録装置は少なくともアパチャー電極の絶縁層の
トナー供給手段と対向する面の開口部近傍、または開口
部内壁の一部にトナーが開口部を通過することを規制す
るトナー源規制手段を設けたことにより、記録時のドッ
ト径の広がりを防止し、高解像度の画像記録を行うこと
ができる。
発明の記録装置は少なくともアパチャー電極の絶縁層の
トナー供給手段と対向する面の開口部近傍、または開口
部内壁の一部にトナーが開口部を通過することを規制す
るトナー源規制手段を設けたことにより、記録時のドッ
ト径の広がりを防止し、高解像度の画像記録を行うこと
ができる。
【図1】本発明の画像記録装置の概略を示す構成図であ
る。
る。
【図2】本発明の画像記録装置に搭載されるアパチャー
電極の構成図である。
電極の構成図である。
【図3】本発明の画像記録装置に搭載されるアパチャー
電極の断面図である。
電極の断面図である。
【図4】本発明の画像記録装置に於ける記録時のトナー
軌跡の一例を示す図である。
軌跡の一例を示す図である。
【図5】従来の画像記録装置に於ける記録時のトナー軌
跡の一例を示す図である。
跡の一例を示す図である。
1 トナー 3 アパチャー電極 6 データ電極 7 ゲート電極 8 開口部 10 トナー源規制部材 21 対向電極 24 トナー供給装置
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも絶縁層に開口部を備え、この
開口部を通過するトナーの流れを変調制御するアパチャ
ー電極と、 そのアパチャー電極の開口部に帯電したトナーを供給す
るトナー供給手段と、 前記アパチャー電極に対向して、前記トナー供給手段の
反対側に配置される対向電極とから構成される画像記録
装置に於いて、 少なくとも前記絶縁層の前記トナー供給手段と対向する
面の開口部近傍、または開口部内壁の一部にトナーが開
口部を通過することを規制するトナー源規制手段を設け
たことを特徴とする画像記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9966292A JPH05294000A (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | 画像記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9966292A JPH05294000A (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | 画像記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05294000A true JPH05294000A (ja) | 1993-11-09 |
Family
ID=14253257
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9966292A Pending JPH05294000A (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | 画像記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05294000A (ja) |
-
1992
- 1992-04-20 JP JP9966292A patent/JPH05294000A/ja active Pending
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