JPH04329154A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JPH04329154A
JPH04329154A JP12660291A JP12660291A JPH04329154A JP H04329154 A JPH04329154 A JP H04329154A JP 12660291 A JP12660291 A JP 12660291A JP 12660291 A JP12660291 A JP 12660291A JP H04329154 A JPH04329154 A JP H04329154A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
forming apparatus
image forming
carrier
recording material
Prior art date
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Pending
Application number
JP12660291A
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English (en)
Inventor
Masayuki Tone
利根 昌幸
Hidemasa Aiba
相羽 英全
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Publication of JPH04329154A publication Critical patent/JPH04329154A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光体ドラムその他の
潜像担持体を介さずに直接普通紙その他の記録材にトナ
ー像を付着可能に構成した画像形成装置に係り、特に電
磁気的に開閉可能なトナー通過孔群を所定方向に沿って
配列したトナー通過手段を介して、トナー担持体と表面
に記録材が移動可能な背面電極を対面配置してなる画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より感光体ドラム上に書込まれた静
電潜像を、1成分若しくは2成分現像剤を用いる現像手
段を利用して可視像化した後、該可視像化したトナー像
を普通紙に転写させるようにした電子写真装置は公知で
あり、プリンタ、複写機その他の画像形成装置に多用さ
れている。
【0003】しかしながらかかる電子写真装置は感光体
ドラムを介してトナー像を記録材に転写せしめる事を基
本とするために、該感光体ドラムに加えて、該ドラム上
に潜像を書込む手段、ドラム上に担持しているトナー像
を転写する手段、前記ドラムに付着している残存トナー
をクリーニングする手段、及び該ドラムに書込まれた潜
像の除去の為のイレーサや再帯電させるコロナ放電器等
を必要とし、結果としてドラム周りに多数の周辺装置を
配置する構成を取るために、装置構成が極めて煩雑化す
るのみならず、前記各種手段を潜像担持体として機能す
る感光体ドラム周囲に配設せねばならず、結果として装
置大型化につながる。
【0004】かかる欠点を解決するためにUSPNo4
,491,855.USP4,478,510.UK 
Patent APPLI−CATION GB 2 
108 432.において、背面電極表面に沿って移動
可能な記録材の移動方向(以下副走査方向と言う)と直
交する方向(以下主走査方向という)に沿って電磁気的
に開閉可能なトナー通過孔群を1列状若しくは2列状に
配列したトナー通過手段を、トナーが担持される現像ロ
ーラと前記背面電極間に配置し、該背面電極表面に沿っ
て記録材を移動させながら、画像情報に対応した制御電
圧を前記トナー通過手段に印加しながらトナー通過孔を
選択的に開放し、該通過孔を介して前記現像ローラに担
持したトナーを記録材側に転移可能に構成した画像形成
装置が提案されている(以下、第1従来技術という)。
【0005】しかしながらかかる従来技術においては主
走査方向における画素密度(印字ドット密度)を緻密化
するには前記トナー通過孔の配列間隔をより緻密化しな
ければならないが、この事は機械的及び加工技術的に極
めて困難な要請であり、実用的にその緻密化に一定の制
限を受ける。
【0006】かかる欠点を解消する技術が、PCT/S
E88/00653号(公開番号WO89/05231
)にて提案されている(以下、基本技術という)。図7
はかかる基本技術の基本構成図で、電磁気的にトナーを
薄膜状に保持したスリーブ状の現像ローラを含むトナー
担持体1と、該トナー担持体1に対向配置された背面電
極2との間にマトリックス状の制御グリッド3を配し、
該制御グリッド3をX−Y軸方向に通電制御することに
より、該マトリックス間のトナー通過孔3aに作用する
現像電界を画像情報に対応させて選択的に遮断若しくは
導通可能に構成し、これにより前記背面電極2表面に配
した記録紙4上に前記制御グリッド3内のトナー通過孔
3aを介して画像情報に対応したトナーの転移が可能と
なる点においては前記従来技術と同様であるが、本基本
技術は特に前記制御グリッドを図8(a)に示すように
主走査方向(X)に延在する、夫々各対づつループ状に
形成した複数本のX軸ループ線X1−X2,…と、該軸
ループ線に対し所定角度傾斜させて狭幅に平行に延設す
る各一対のループ状Y軸ループ線Ya1−Ya2,…か
らなるマトリックス状の導線群により形成し、前記各対
毎のY軸ループ線Ya1−Ya2 とX軸ループ線X1
ーX2に挟まれる部位をトナー通過孔3aとなすように
形成する。
【0007】そしてかかる制御グリッド3は記録紙4の
挿通速度と対応させてX1,X2,…線を図8(b)に
示すように順次時間差をもって通電させる事により、前
記通過孔3aを通過するドット状の印字パターンは結果
として1列状になり、この結果前記Y軸ループ線Ya1
,Ya2,…幅、言換えれば主走査方向におけるトナー
通過孔3a間隔を特に密にしなくても密なドットパター
ンの形成が可能となるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記第1
従来技術を含めて本基本技術は実用化を図る上で尚種々
の問題が有る。その第1が前記トナー通過孔3aの目詰
まり若しくは残存トナー付着に起因する印字ぼけの問題
である。即ち本基本技術は前記トナー通過孔3a内にト
ナーを通過させながら、画像情報に対応したトナードッ
トパターンを記録紙4上に形成する構成を取るために、
而も前記制御グリッド3の表面にはトナー担持体1等と
のリークを防止する為に絶縁層が被覆されているために
、該トナー通過孔3a周面若しくは制御グリッド3表面
とトナー間で生じる摺擦により前記トナー通過孔3a内
にトナーが静電気的に吸着し、トナーの円滑な通過を妨
げたりして記録紙4上に形成される画像パターンに乱れ
を生じ易い。
【0009】而も前記トナー通過孔3aはドットパター
ンをより高密度化するために、小径化した場合に前記ト
ナー通過孔3aのトナー付着による目詰まりは益々顕著
になる。一方前記トナー担持体1側のトナー容器を適宜
交換しながら色替えを図る場合も考えられるが、このよ
うな場合にも前記制御グリッド3に残存トナーが付着し
ている事は、カラーの鮮明化を図る上で好ましいことで
はない。
【0010】又前記トナー通過孔3aを通過したトナー
は前記絶縁層との摩擦帯電により、トナー通過孔3aの
目詰まりのみならずその背面電極2側のトナー通過孔3
a周囲に付着し、該付着したトナーが印字トナーと共に
背面電極2側に落下し、いわゆる印字ドットの周囲に前
記付着トナーが飛散し、解像度の低減やドットぼけが生
じてしまう。
【0011】その第2が制御グリッド3と他の部材間の
リーク防止の問題である。即ち本基本技術は前記したよ
うに前記トナー担持体1と背面電極2間を現像電界が形
成可能に狭小空隙(例えば数百μm)に設定しつつ該狭
小空隙内に制御グリッド3と記録紙4を介在する構成を
取るために、而も制御グリッド3と背面電極2間は、記
録紙4に多少の紙厚のバラツキの厚みに加えてトナー担
持体1に担持されたトナー層90の膜厚を考慮して多少
の余裕度をもって設計しなければならない為に、結果と
して前記制御グリッド3とトナー担持体1間、制御グリ
ッド3とトナー層90間、及び制御グリッド3と記録紙
4間の夫々の間隙は極めて微小空隙となってしまう。
【0012】而も、前記微小空隙で対峙しているトナー
担持体1と制御グリッド3間には前記現像電界を制御す
る制御電圧が印加されているために、高湿度下により耐
電圧が低下した場合、前記トナー担持体1と制御グリッ
ド3間で漏電若しくはリークが生じ画像形成が不可能に
なってしまう場合があるのみならず、前記トナーを導電
トナーで形成した場合は、該トナーが導電性部材として
架橋して前記画像形成が全く不可能になってしまう。
【0013】又かかる微小空隙内に、トナー担持体1と
背面電極2側には現像電圧が、又前記制御グリッド3に
は前記現像電界を制御する制御電圧が印加されているた
めに、高湿度下により耐電圧が低下した場合、又含湿記
録紙4が誤って制御グリッド3に接触した場合、前記制
御グリッド3と他の部材間で漏電若しくはリークが生じ
画像形成が不可能になってしまう場合がある。
【0014】更に前記制御グリッド3と記録紙4間の間
隙が変動すると、結果として前記トナー通過孔3aを介
して記録紙4上に担持されるトナーのドット径に変動が
生じ鮮明画像が形成し得ない。この為前記間隔設定を精
度よく行う必要があるが、紙自体の浮き上がりやふらつ
き等が存在し、而も前記記録紙4に担持されたトナー像
は未だ未定着状態にある為に、間隔設定手段を記録紙4
に接触させて間隔設定を行おうとすると、画像の乱れが
生じてしまう。
【0015】その第3が本基本技術における制御電圧を
前記制御グリッド3に印加した場合の印字ドット濃度の
問題である。更に前記基本技術においては後記発明の構
成の項で詳細に説明するように、前記トナー通過孔3a
を電磁的に開放する為に用いるオープン電圧−V1は帯
電トナーの電荷と常に同極性の為に、前記トナー通過孔
3a開放時においてもオープン電圧−V1 により形成
されるトナー通過域が通過孔3aより必然的に小となり
、而も印字ドットパターンの高密度化を図るために前記
トナー通過孔3aを小径に形成した場合においては前記
トナー通過域が一層狭小化し、結果としてドットが痩せ
た、言い換えれば網点濃度の薄い画像が形成されてしま
う事になる。
【0016】その第4の問題とする所は制御グリッド3
の非印字領域の問題である。即ち、本基本技術における
トナー担持体として機能する現像ローラは、表面に担持
されるトナー層をドクタブレード等を用いて均一な層厚
に規制しつつ円滑な画像形成を容易にするために、前記
ローラのトナー層形成面を印字可能最大幅より大に設定
している。この為、本基本技術においては図10に示す
ように現像ローラ1と背面電極2間に配置されるメッシ
ュ状の制御グリッド3を前記印字可能最大幅の外側に位
置する非印字領域40まで拡幅化しているが、前記非印
字領域40部は背面電極2側にトナーの転移が何等行わ
れないために、トナー推積状態が連続して行われ而も前
記現像ローラ1と背面電極2間は微小間隔であるために
、前記現像ローラ1の表面に推積したトナー層90が大
になると例え前記トナー通過孔3aを電磁気的に遮蔽し
ても制御グリッド3にトナーが推積し、該トナーが背面
電極2側に落下し、トナー汚れが生じる事となる。
【0017】本発明はかかる従来技術の欠点に鑑み、前
記制御グリッド内のトナー通過孔が目詰まりを生じる事
なく、若しくは目詰まりが生じた場合でもこれを円滑に
除去し、画像乱れ等が生じることなく精緻で且つ鮮明な
画像形成を可能にする画像形成装置を提供する事を目的
とする。本発明の他の目的は、色替えやカラー化の容易
化を図った画像形成装置を提供する事にある。本発明の
他の目的は、該トナー通過孔や背面電極側のトナー付着
を防止し、これによりドットぼけ等を防止し鮮明且つ高
解像度の画像形成装置を提供する事にある。本発明の他
の目的は、前記制御グリッドと他の部材間での漏電若し
くはリーク等の発生を防止し、これにより鮮明画像の形
成の容易化を図った画像形成装置を提供する事にある。 本発明の他の目的は前記間隙に変動が生じてもこれを電
気的に補正し、記録紙上に担持されるトナーのドット径
の変動を防止し得る画像形成装置を提供する事にある。 本発明の他の目的は、十分なる画像濃度と、鮮明画像を
達成し得る画像形成装置を提供する事にある。本発明の
他の目的は、非印字領域部分のトナー汚れや、非印字領
域から印字領域に移行した直後の画像の乱れを防止し得
る画像形成装置を提供することにある。
【0018】次に前記目的を達成し得る発明の構成を請
求項に従って順を追って説明するが、請求項に記載され
た「通電制御により画像情報に対応したトナー通過孔3
aを形成するトナー通過手段」とは一般にFPC若しく
はワイヤ電極により形成された制御グリッドを指すが、
必ずしもこれのみに限定されるものではなく、例えば所
定間隔存して互に交差する複数の平行電極の組合せによ
り前記作用を営むものも含む(以下、該通過手段を例示
的に制御グリッドと言う言葉で説明する)。
【0019】又、各請求項に記載された記録材も、必ず
しも記録紙のみに限定されるものではなく樹脂フィルム
等も含み、これも例示的に記録紙という言葉で説明する
【0020】
【課題を解決するための手段】先ず、本発明を説明する
前に基本技術における現像方式について電子写真方式と
の対比の上でより詳細に説明する。例えば公知の電子写
真方式における現像方式は、現像位置の上流側で静電潜
像を書込んだ感光体ドラムと、トナー層を薄膜状態で担
持させた現像ローラとを僅少間隔で対峙させた状態で、
両者間を相対移動させながら、前記潜像と逆極性の電荷
を注入したトナーを前記保持体表面の電荷形成部に選択
的に付着させる方法(正規現像)と、前記潜像と同極性
の電荷を注入したトナーを前記保持体表面の非電荷形成
部に選択的に付着させる方法(反転現像)とが存在する
が、いずれも潜像担持体側に画像情報に対応した潜像電
荷若しくは非電荷形成部を形成する点を特徴とするもの
である。
【0021】一方、本基本技術における現像方式は、ト
ナー担持体1と背面電極2との間に現像電界を形成する
という点については、前記電子写真方式と同一であるが
、前記電子写真方式と異なり背面電極2には一律に現像
電圧を印加しておき、該両部材1、2間に配した制御グ
リッド3をX−Y軸方向に通電制御することにより、そ
のトナー通過孔3aに作用する現像電界を画像情報に対
応させて選択的に遮断若しくは導通させ、これにより前
記トナー通過孔3aを介して背面電極2表面に配した記
録紙4上にトナーを転移させる事が可能となるものであ
る。
【0022】例えば図9(a)に示すようにトナーが負
の極性の場合、トナー担持体1側を0V(接地)、背面
電極2側を+V0に設定する事により、背面電極2側へ
のトナーの転移が可能になる現像電界が形成される訳で
あるが、この際前記現像間隔のほぼ中間に位置する制御
グリッド3に印加された制御電圧が+1/2V0の場合
は前記現像電界に何等影響を与えず、背面電極2全面に
トナー飛翔が付与される事となる。
【0023】しかしながらこの状態では前記制御電圧と
トナーが逆極性の為に、制御グリッド3にトナーが直接
付着し、記録紙4側へのトナー転移が不可能になる。そ
こで例えば図9(b)に示すように前記トナーと同極性
の弱い制御電圧−V1を印加した場合においては、該制
御電圧−V1に起因して通過孔3a周縁における現像電
界に歪を受けるが、該電圧−V1から離れたトナー通過
孔3a中央部分については、現像電界が背面電極2側ま
で導通し、背面電極2上に位置する記録紙4にトナーが
付着する事となる(以下、この制御電圧−V1をオープ
ン電圧という)。
【0024】そして更に前記制御電圧の強度を大にして
いくことにより図9(C)に示すように前記トナーと同
極性の強い制御電圧−V2を印加した場合においては、
該制御電圧−V2の増加に比例して通過孔3a周縁に発
生する逆電界が一層大になり、該逆電界により前記通過
孔3a中央部分が閉鎖され、トナーは逆にトナー担持体
1側に引戻される方向に力が働く事になる(以下、この
制御電圧−V2をクローズ電圧という)。
【0025】従って画像情報に対応させて前記トナー通
過孔3a周囲を囲繞するX−Y軸ループ線にオープン電
圧−V1とクローズ電圧−V2を選択的に印加させる事
により、前記オープン電圧−V1が印加されたトナー通
過孔3aを通過したトナーが背面電極2表面に配した記
録紙4上に所定の印字パターンを転移させる事が出来る
。即ち前記電圧の関係は V0>0V>−V1>−V2
の関係になるが、前記オープン電圧−V1はトナーと同
極性であっても0Vに近い弱い電圧である為に、前記ト
ナー通過時にトナーとトナー通過孔3a間が摺擦し易く
、而も制御グリッド3の表面は一般的に絶縁層が形成さ
れている為に両者間で摩擦帯電が生じ、トナーの一部が
前記電極に吸着してしまう場合があり、これにより前記
トナー通過孔3aにトナー目詰まりが生じることになる
【0026】そこで請求項1においては、前記トナー担
持体1と背面電極2間に形成する現像電界を、パルス状
電圧若しくは正負に振れる交流電圧を含む交番電界に設
定した事を特徴とするものであり、これによりトナーが
一方向の転移ではなく前記現像間隔若しくはトナー担持
体1表面で揺動しながらトナー付着が可能となる為に、
より鮮明画像の形成と通過孔3a内へのトナー付着を防
止出来る。尚前記交番電界は背面電極2側、又はトナー
担持体1側のいずれに印加しても良い。
【0027】又請求項2に記載した発明は、前記オープ
ン電圧−V1、若しくはクローズ電圧−V2 若しくは
両制御電圧を定電圧とせずに変動電圧とする事により、
前記トナー自体に電気的振動を生じせしめ、言い換えれ
ば前記トナーにほぐしを与えながら電気制御を行う事に
より前記トナーの目詰まりの解消を図ろうとするもので
ある。この場合、前記オープン電圧−V1を変動させた
場合は、これに対応して前記トナー通過孔3aのトナー
通過面積が変動してしまう為に、記録紙4上に形成され
るトナードットパターンもこれに対応して変化してしま
い、好ましくない。そこでより好ましくはクローズ電圧
−V2を変動させるのがよい。尚、前記制御電圧は一般
的にパルス状に形成される為に、その変動電圧として図
4(c)に示すような多数クロックパルス群からなる制
御パルスを用いてもよい。
【0028】さて、画像形成時に前記制御電圧を変動さ
せると、必ずしも好ましい鮮明画像を形成出来ない場合
がある。そこで請求項4においては、非画像形成時に制
御グリッド3とトナー担持体1間に電界を形成し、該電
界により前記制御グリッド3に付着したトナーをトナー
担持体1側に引戻し可能に構成した事を特徴とするもの
である。このような電界形成手段としては例えば背面電
極2側の電圧を開放にして制御グリッド3側の電圧をト
ナーと同極性の電圧になるように設定する事が必須であ
る。
【0029】又前記トナー通過孔3aに付着したトナー
をトナー担持体1側に引戻す事なく、逆に非画像形成時
に背面電極2上に挿通させた記録紙4にべた黒状に付着
させるようにしてもよい。そこで請求項6において、非
画像形成時に、制御グリッド3と背面電極2間にのみ電
界を形成し、該電界により前記制御グリッド3に付着し
たトナーを背面電極2側に挿通された記録紙4上に転移
可能に構成した点を特徴としている。かかる構成は、例
えば表面層を絶縁したトナー担持体1を開放して背面電
極2に現像電圧V0 を印加する事により該制御グリッ
ド3と背面電極2間で現像電界が形成出来る。
【0030】さて前記構成を採っても前記トナー通過孔
3aの内径及びその周囲は絶縁層で形成されている為に
、トナーとの摩擦帯電により、トナー通過孔3aとその
周囲にトナーが付着してしまう事は前記したとおりであ
る。 そこで請求項8においては図12に示すように、前記ト
ナー通過孔3aの内径側又は/及び背面電極2と対面す
る側に帯電防止部を形成することにより、トナー摺擦に
起因する摩擦帯電を防止し、これにより該トナー通過孔
3aや背面電極2側のトナー付着に起因するドットぼけ
等を防止し鮮明且つ高解像度のドットパターンの形成が
可能となる。この場合前記帯電防止部は、前記トナー通
過孔3aの内径側又は/及び背面電極2と対面する側に
塗布される界面活性剤、若しくは接地された導体若しく
は半導体被覆層50Bで形成してもよく、又トナー通過
孔3a周囲に位置する絶縁体を、界面活性剤を練り込み
成形した絶縁体50Aで形成してもよい。
【0031】さて請求項12においてはトナー担持体1
側で前記トナー通過孔3aの目詰まりやトナー付着を防
止せんとするもので、トナー担持体1を導電材で形成す
るとともに、少なくとも前記トナー通過手段と対面する
表面を絶縁層で形成した事を特徴とするものである。即
ち本構成によれば、前記トナー担持体1の表面層を絶縁
する事は後記実施例に示すように、該担持体1の接地を
 OFFにすることにより結果として該担持体1の電位
を無限大にすることが出来、これにより制御グリッド3
を0V(接地)にした場合に該制御グリッド3と背面電
極2間で現像電界が形成出来、この結果制御グリッド3
のトナー通過孔3aに付着したトナーを、非印字時にお
いて背面電極2上を通過する記録紙4に落とす事が出来
、制御グリッド3のクリーニングが容易になる。
【0032】又トナー担持体1が導電性部材で形成され
ている事は該担持体1側を接地、背面電極2側を+V0
に設定する事により、前記した現像電界が形成されると
ともに、該担持体1の表面層は絶縁されている為に、制
御グリッド3とトナー担持体1間が漏電若しくはリーク
する恐れはない。結果としてトナー担持体1と制御グリ
ッド3間での漏電若しくはリークを防止しつつ、円滑な
現像を保証し得る。
【0033】この場合前記トナーを導電材で形成した場
合は制御グリッド3側もその表面層を絶縁する必要があ
るが、使用トナーが絶縁トナーの場合トナー担持体1側
のみを絶縁層で形成した場合でも前記目的が達成され、
従って「制御グリッド3側の表面層を絶縁する事」は必
ずしも本構成の必須要件ではない。
【0034】一方請求項13は、制御グリッド3内のト
ナー通過孔3aを画像ドットパターンの高密度化を図る
ためにより小径化した場合においてもトナー通過を円滑
に保証し、十分なる画像濃度と鮮明画像を得る事の出来
る画像形成装置を提供する事を目的とするもので、その
特徴とするところは、一成分磁性トナーを用い、該トナ
ーによりトナー担持体1上にトナー穂9を形成すると共
に、該トナー穂9が少なくとも前記制御グリッド3表面
を接触可能に構成した事にある。この結果オープン電圧
−V1の印加により、トナーが通過可能に電界が形成さ
れたトナー通過孔3a内に強制的にトナー穂9が侵入し
、十分なる画像濃度を有するドットパターンの形成が可
能となる。この場合前記トナー担持体1と背面電極2間
に形成する現像電界を、極性が正負に振れる交番電界で
形成する事により、トナーが一方向の転移ではなく前記
現像間隔で揺動しながらトナー付着が可能となる為に、
より鮮明画像の形成とトナー通過孔3a内へのトナー付
着を防止出来る。
【0035】さて請求項14は制御グリッド3のトナー
担持体1と直接対面する側若しくは前記記録紙4と直接
対面する側を絶縁層で形成した点にある。これにより制
御グリッド3とトナー層1a間、及び制御グリッド3と
記録紙4間の間隙を微小空隙に設定した場合においても
、前記制御グリッド3と他の部材間で漏電若しくはリー
クが生じる恐れを完全に防止出来、鮮明画像の形成が容
易となる。尚前記トナーに導電性トナーを用いた場合は
トナー通過孔3aの内径も絶縁層で被覆する必要がある
が、絶縁トナーを用いた場合は特にこのような点に考慮
する必要がない。
【0036】さて前記間隙設定を機械的に精度よく行っ
ても、微小空隙である為に、製造上のバラツキその他に
より相対的な変動割合が大きくなり、やはり記録紙4上
に担持されるトナーのドット径に変動が生じてしまう。 そこで請求項15は、前記制御グリッド3の通電制御を
パルス電圧を用いて行うと共に、該制御グリッド3と他
の部材間の間隔変化に対応させて前記パルス電圧のデュ
ーティ比その他の電気的入力条件を変化可能に構成した
画像形成装置を提案している。これにより前記間隙に変
動が生じてもこれを電気的に補正し、記録紙4上に担持
されるトナーのドット径の変動を防止し得るとともに、
特に前記通電制御をパルス電圧を用いたが故に容易に且
つ精度よく前記補正を行い得る。
【0037】さて請求項16は非印字領域におけるトナ
ーボタ落ちを防止する為に、非印字領域40に対応する
制御グリッド3の取り付け面とほぼ同一平面上に、トナ
ー担持体1に担持しているトナー層90の帯電電荷と同
極性の電圧、言い換えれば前記背面電極2に印加した電
圧と逆極性の電圧を印加する手段41, 3Bを設け、
少なくとも非印字動作時に前記電圧を印加可能に構成し
た点にある。これにより前記非印字領域40に位置する
トナー層90をトナー担持体1側に押戻し、トナーボタ
落ちを防止し得る。
【0038】この場合、前記印加手段41を制御グリッ
ド3と別体に形成してもよいが、このように構成すると
非印字領域40が固定されてしまうために、好ましくは
前記印加手段を制御グリッド3の一部となすように形成
すると共に、挿通される記録紙幅Wに応じて前記制御グ
リッド3の印加手段領域3A,3Bを可変可能に構成す
るのがよい。又前記逆極性の電圧強度を、前記トナー通
過孔3aを電磁的に閉鎖するに足る電圧強度に設定する
のがよい。 従って、前記非印字領域40には、最大記録紙幅Wの外
側に位置する固定的な非印字領域と合わせて記録紙サイ
ズに基づいて変動する変動印字領域を含める場合もある
【0039】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を例示
的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている
構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に
特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれのみ
に限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0040】図1は本発明の実施例に係る画像形成装置
を示す全体構成図で、記録紙搬送路上に沿ってペーパカ
セット15と給紙ローラ16からなる給紙手段、レジス
トローラ17、挿入ガイド6、図2に詳述する画像生成
部10、搬送板7、及び定着ローラ対18から構成され
、前記給紙ローラ16によりペーパカセット15より給
紙された記録紙4はレジストローラ17の入口端で待機
した後、制御グリッド3の通電制御時期とタイミングを
取って、搬送ガイド6を介して画像生成部10内に送ら
れる。そして該画像形成部10内で後記するように画像
情報に対応した未定着トナー像を担持させた記録紙4は
、搬送板7を介して定着ローラ対18に挿入され画像定
着が行われる。
【0041】前記搬送ガイド6は接地された導電性部材
で形成され、レジストローラ17等との摺擦により帯電
した電荷を除去した後画像生成部10に挿入可能に形成
すると共に、該ガイド6を僅かに上方に向けR状に湾曲
させ、これにより前記記録紙4は図2に示すように、そ
の先端部が画像生成部10内の背面電極2表面に接触し
ながら円滑に挿通される事になる。又搬送板7は、搬送
ガイド6と同様に接地された平板状の導電性部材で形成
され、前記画像生成部10内で帯電した電荷を除去した
後定着ローラ対18に挿入可能に構成されている。
【0042】画像生成部10は、着脱可能なユニット体
10Aと該ユニット体10Aに対面配置され、装置本体
10B側に装着された背面電極2からなる。ユニット体
10Aは下面側に帯状開口21を形成したトナー容器8
と、前記帯状開口21と対面させてトナー容器8内に配
設した現像ローラ(トナー担持体1)と、前記トナー容
器8の底面とほぼ面一に張設した制御グリッド3とから
なり、これらを一体的に軸止若しくは固定してユニット
化を図るとともに、該ユニット体10Aを背面電極2と
離接するほぼ垂直方向に抜出可能に構成する。
【0043】次にこれらの各部材について図2に基づい
て詳説するに、トナー容器8は内部に一成分の高抵抗磁
性トナーを収納すると共に、前記現像ローラ1と対面す
る内壁面にドクターブレード22を設ける。又前記容器
8の底面の記録紙進入側には、前記帯状開口21と隣接
させて薄肉のナイフエッジ状のスペーサ23が取り付け
られており、該スペーサ23により記録紙4のガイド規
制を行う。現像ローラ1は、現像スリーブ1aと該スリ
ーブ1a内に内包させた固定磁石集成体1bからなり、
前記現像スリーブ1aは表面をアルマイト処理若しくは
絶縁層を被覆したアルミ筒(非磁性筒)で形成すると共
に、該現像スリーブ1aをスイッチ59を介して接地さ
せる。
【0044】制御グリッド3は図4(a)及び図8(a
)に示すように主走査方向(X)に延在する、夫々各対
づつループ状に形成した複数本のX軸ループ線X1−X
2,…と、該軸ループ線X1−X2,…に対し所定角度
傾斜させて狭幅に平行に延設する各一対のループ状Y軸
ループ線Ya1−Ya2,…からなるマトリックス状の
導線群により形成し、これらを表裏両面より絶縁性の薄
層フィルム、例えばFPCにより挟着すると共に、前記
各対毎のY軸ループ線Ya1−Ya2とX軸ループ線X
1−X2に挟まれる部位をトナー通過孔3aとなすよう
に形成する。
【0045】さて前記FPCで挟着した場合前記トナー
通過孔3aの内径及びその周囲は絶縁層で形成される事
となる為に、図11に示すように、トナーとの摩擦帯電
により、トナー通過孔3aとその周囲にトナーが付着し
てしまい、これにより該トナー通過孔3aや背面電極2
側のトナー付着に起因して印字ドットの周囲にトナーが
飛散しドットぼけが生じてしまう。そこで図12(a)
に示すように、前記トナー通過孔3aの内径側又は/及
び背面電極2と対面するFPCの表面に界面活性剤を塗
布するか、若しくは界面活性剤を練り込み成形した絶縁
体50Aで前記軸ループ線を被覆するように形成する事
により、トナー摩擦に起因する摩擦帯電を防止し、これ
により該トナー通過孔3aや背面電極2側のトナー付着
に起因するドットぼけ等を防止し鮮明且つ高解像度のド
ットパターンの形成が可能となる。
【0046】又図12(b)に示すように前記絶縁層の
表面を接地された導体若しくは半導体被覆層50Bで形
成してもよい。又制御グリッド3はクロック39により
多周期パルスが生成可能な通電制御回路38をスイッチ
51を介して接続されている(図2参照)。
【0047】通電制御回路38は前記オープン/クロー
ズ電圧(−V1、−V2)をホスト側よりの画像情報に
対応させてパルス状に生成可能に構成すると共に、該X
1ーX2,…線に印加するオープン/クローズ電圧(−
V1, −V2)を、図4(b)及び図8に示すように
記録紙4の挿通速度と対応させて順次時間差をもって通
電させる事により、前記したように記録紙4上に形成さ
れるドット状のトナーパターンは結果として1列状にな
る。
【0048】背面電極2は、その本体2aを前記制御グ
リッド3と平行スリット間隙を介して対峙可能に帯状平
板状の導電性部材で形成すると共に、該導電性部材にス
イッチ回路45を介して現像電圧生成回路44を接続し
極性が正負に振られる矩形波状電圧若しくは交流電圧(
以下、これらを交番電圧という。)を印加可能に構成す
る。
【0049】次に本実施例の現像動作について図2に基
づいて説明する。先ず現像スリーブ1aを接地させるこ
とにより前記背面電極2と現像スリーブ1a間の現像間
隔に現像電界を形成した状態で、該スリーブ1aを矢印
方向に回転させる事により、トナー容器8内でトナー同
士の摩擦帯電により電荷が注入されたトナーを固定磁石
集成体1bの磁気保持力を利用してスリーブ1a上に担
持させつつ、ドクターブレード22により層厚規制を行
った後、現像位置に搬送される事になる。
【0050】この場合図3に示すように現像位置では内
包する固定磁石集成体1bによりスリーブ1a上にトナ
ー穂9を形成すると共に、該トナー穂9が制御グリッド
3表面を摺擦しながら下流側に移動する。この状態で前
記通電制御回路38側より画像情報に対応させてパルス
状の制御電圧(−V1、−V2)を例えば図4(b)に
示すように印加する事により、オープン電圧−V1が印
加された通過孔3a内に強制的にトナー穂9が侵入しな
がら、レジストローラ17によりタイミングを取って背
面電極2表面に挿通された記録紙4上に前記画像情報に
対応したトナードットパターンが形成される。
【0051】この場合、前記背面電極2に印加される現
像電圧は、正負に振れる交流電圧である為に、前記現像
間隔でスリーブ1a側に引戻しながら記録紙4上にトナ
ーが付着され、より鮮明画像の形成とトナー通過孔3a
内へのトナー付着が防止出来る。尚、前記スリーブ1a
の表面はアルマイト処理等により絶縁されていて、制御
グリッド3との間でリークや漏電が生じる事はない。
【0052】そして適宜枚数の記録紙への画像形成後、
前記スリーブ1aに接続されているスイッチ59を O
FFにし、制御グリッド3を切換えスイッチ51により
接地側に切換えた後、記録紙4を挿通しながら背面電極
2に現像電圧を印加する事により、制御グリッド3の通
過孔3aに付着したトナーを記録紙4にべた黒状に付着
させ、該制御グリッド3のクリーニングを行う事が出来
る。尚、前記クリーニングは背面電極2側の電圧をスイ
ッチ回路45により開放にして制御グリッド3側の電圧
をトナーと同極性の電圧になるように設定する。
【0053】さて図4は本発明の他の実施例で、又前記
制御グリッド3に接続されたデコーダ46と該制御グリ
ッド3のX軸ループ線とY軸ループ線を選択的に通電制
御可能な通電制御回路38間にデューティ比変調回路4
7を介在させ、通電制御回路38により生成されるパル
ス信号のデューティ比やパルス幅を変調可能に構成され
ている。 この結果、前記パルス信号は前記デューティ比変調回路
47により前記制御グリッド3と背面電極2間のスリッ
ト間隔のバラツキ若しくは記録紙4の厚みに対応させて
制御グリッド3と記録紙4間に間隙変動が生じた場合、
これに対応させて前記パルス信号のデューティ比やパル
ス幅を変更する事により、前記通過孔3aを通過する現
像電界を調整し、結果的に記録紙4上に担持されるトナ
ーのドット径の変動を防止する事が出来る。
【0054】図5(a)は本発明の他の実施例に係る制
御グリッドユニットを示し、該制御グリッドユニット3
Aは、マトリックス状にトナー通過孔3aが配列された
制御グリッド3Aの周囲の非印字領域に平板状のダミー
電極41(41a, 41b)を配し、夫々引出し線3
2を介して通電制御回路38と接続されている。即ち、
制御グリッド3Aは、記録紙最大幅Wと対応させて主走
査方向(X)に延在する複数本のX軸閉ループ線と、該
軸ループ線に対し狭幅に平行に延設する各一対のY軸閉
ループ線からなり、その交差部にマトリックス状のトナ
ー通過孔3aを配列する。
【0055】一方ダミー電極41は前記グリッド3Aを
囲繞する如く配置され、そして長手方向に位置する電極
部41a は、前記記録紙最大幅Wの外側に位置する現
像ローラのトナー層形成域と対応する幅間隔で、又短手
方向に位置する電極部41b においては前記グリッド
3A短手幅と合わせた幅間隔が帯状開口21幅と同一幅
に設定している。 さてかかる装置においてトナーの電荷をマイナス電荷、
現像ローラ1側の電位を接地電位、又背面電極2の電位
を +2000V、更に制御グリッド3Aの制御電圧を
トナー通過孔3aクローズ電圧を−800V、又オープ
ン電圧をー300Vに設定した場合において、前記ダミ
ー電極41にクローズ電圧に対応する−800Vを印字
動作時と共に非印字動作時も印加する事により非印字動
作時においても現像ローラ1に推積したトナーを押し戻
す方向に電圧が付勢されこれにより非印字領域部分40
のトナー汚れや、非印字領域から印字領域に移行した直
後の画像の乱れを防止し得る。
【0056】尚、本実施例においては前記ダミー電極4
1はトナー通過孔3aを有さず平板状に形成されている
為に、前記現像ローラ1表面に担持推積しているトナー
を押戻す電圧強度を有せれば前記電圧強度に限定される
事なく、背面電極2の電位と逆極性であれば本発明の作
用をある程度達成し得るが、一方ダミー電極41と制御
グリッド3Aが別体で形成されている為に、非印字領域
が記録紙サイズに合せて可変する装置の適用は不可能で
ある。
【0057】この場合は、図5(b)に示すように、現
像ローラ1軸方向のトナー層形成域と対応する長さと前
記帯状開口21幅と同一幅を有する制御グリッド3Bを
形成し、制御回路38よりの通電制御により前記記録紙
最大幅の外側に位置するグリッド域3B1 の印加電圧
を印字動作時と共に非印字動作時もクローズ電圧に対応
する−800Vを印加する事により、前記した本発明の
作用が円滑に達成される事になる。
【0058】
【発明の効果】以上記載した如く本発明によれば、トナ
ー担持体と背面電極間に交番電界を設定した事により、
更に制御グリッドの制御電圧を定電圧とせず変動電圧に
した為に、前記制御グリッド内のトナー通過孔が目詰ま
りを生じる事なく、更に、非画像形成時に制御グリッド
に付着したトナーをトナー担持体側に引戻し可能に制御
グリッドとトナー担持体間に電界を形成した為に、目詰
まりが生じた場合でもこれを円滑に除去し、画像乱れ等
が生じることなく精緻で且つ鮮明な画像形成可能な画像
形成装置を提供し得る。
【0059】又、非画像形成時に制御グリッドと背面電
極間に電界を形成し、該電界により前記制御グリッドに
付着したトナーを背面電極上の記録紙に転移可能に構成
したので、色替えやカラー化の容易化を図った画像形成
装置を提供する事が可能である。
【0060】又、制御グリッド表面に帯電防止部を形成
した為に、該トナー通過孔や背面電極側のトナー付着を
防止し、これによりドットぼけ等を防止し鮮明且つ高解
像度の画像形成装置を提供し得る。
【0061】又、一成分磁性トナーを用い、トナー担持
体背面側に磁石体を配置し、該トナー担持体表面にトナ
ー穂を形成させ、該トナー穂が制御グリッドと接触可能
に形成した為に、十分なる画像濃度と、鮮明画像を達成
し得る画像形成装置を提供し得る。
【0062】又、トナー担持体を導電材で、該表面を絶
縁層で形成した為に、或いは、制御グリッドの表面を絶
縁材で形成した為に、前記制御グリッドと他の部材間で
の漏電若しくはリーク等の発生を防止し、これにより鮮
明画像の形成の容易化を図った画像形成装置を提供する
事にある。
【0063】更に、制御グリッドと同一平面上に位置す
る非印字領域に、背面電極に印加した電圧と逆極性の電
圧を印加する手段を設け、非印字動作時に前記逆極性の
電圧を印加したために、非印字領域部分のトナー汚れや
、非印字領域から印字領域に移行した直後の画像の乱れ
を防止し得る画像形成装置を提供し得る。等の種々の著
効を有す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る画像形成装置の全体
構成図
【図2】本発明の第1実施例に係る画像形成装置の要部
である画像生成部の横断面図
【図3】本発明の第1実施例に係る画像形成装置の現像
部分の拡大図
【図4】本発明の他の実施例に係る制御グリッドを示し
、(a)は制御グリッドを示す要部正面図、(b)はそ
の通電信号を示す作用図、(c)はそのクローズ電圧の
波形図
【図5】本発明の他の実施例に係る画像形成装置の制御
グリッドユニットを示し、(a)は制御グリットとダミ
ー電極を別体にした斜視図、(b)は前記両者を一体化
した斜視図
【図6】本発明の他の実施例に係る画像形成装置の現像
域部分を示す要部正面図
【図7】本発明が適用される基本技術を示し、(a)は
その全体構成図、(b)はその現像制御状態を示す要部
断面図
【図8】本発明が適用される基本技術を示し、(a)は
制御グリッドのΧ−Y軸ループ線の配列状態を示す概略
図、(b)はその通電信号を示す作用図
【図9】本発明
が適用される基本技術を示し、通電制御により制御グリ
ッドのオープン/クローズを行なうための通電制御状態
を示す模式図
【図10】本実施例が解決すべき問題点を提起した作用
【図11】前記制御グリッドの表面を絶縁層で形成した
場合の問題点を示す作用図
【図12】前記制御グリッドの表面を絶縁層で形成した
場合のその解決手段を示す要部概略図
【符号の説明】
1    トナー担持体 1b  磁石体 2    背面電極 3    トナー通過手段 3a  トナー通過孔 3A  制御グリッド 4    記録材 9    トナー穂 90  トナー層 40  非印字領域 41  電圧印加手段 50A  絶縁体(帯電防止部の) 50B  導電材(帯電防止部の)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】  電磁気的に開閉可能なトナー通過孔群
    を所定方向に沿って配列したトナー通過手段を介して、
    トナー層を担持したトナー担持体と、表面上を記録材が
    移動可能な背面電極を対面配置し、画像情報に対応した
    制御電圧を前記トナー通過手段に印加しながら前記トナ
    ー通過孔を選択的に開放し、該通過孔を介して前記担持
    体に担持したトナーを記録材側に転移可能に構成した画
    像形成装置において、前記トナー担持体と背面電極間に
    前記トナーを記録材側に転移させる電界を形成するとと
    もに、該電界を極性が正負に振れる交番電界に設定した
    事を特徴とする画像形成装置 【請求項2】  電磁気的に開閉可能なトナー通過孔群
    を所定方向に沿って配列したトナー通過手段を介して、
    トナー層を担持したトナー担持体と、表面上を記録材が
    移動可能な背面電極を対面配置し、画像情報に対応した
    制御電圧を前記トナー通過手段に印加しながら前記トナ
    ー通過孔を選択的に開放し、該通過孔を介して前記担持
    体に担持したトナーを記録材側に転移可能に構成した画
    像形成装置において、前記制御電圧レベルを、少なくと
    も前記トナー通過孔を電磁的に閉塞させる制御電圧を印
    加時に所定レベル変動させ、該トナー通過孔周囲に付着
    したトナーに電磁振動を与えることを特徴とする画像形
    成装置 【請求項3】  前記制御電圧が、多数クロックパルス
    群からなるパルス状電圧である請求項1記載の画像形成
    装置 【請求項4】  電磁気的に開閉可能なトナー通過孔群
    を所定方向に沿って配列したトナー通過手段を介して、
    トナー層を担持したトナー担持体と、表面上を記録材が
    移動可能な背面電極を対面配置し、画像情報に対応した
    制御電圧を前記トナー通過手段に印加しながら前記トナ
    ー通過孔を選択的に開放し、該通過孔を介して前記担持
    体に担持したトナーを記録材側に転移可能に構成した画
    像形成装置において、非画像形成時にトナー通過手段と
    トナー担持体間に電界を形成し、前記トナー通過手段に
    付着したトナーをトナー担持体側に引戻し可能に構成し
    た事を特徴とする画像形成装置 【請求項5】  前記電界が前記トナー通過手段に印加
    したトナーと同極性の電圧である請求項4記載の画像形
    成装置 【請求項6】  電磁気的に開閉可能なトナー通過孔群
    を所定方向に沿って配列したトナー通過手段を介して、
    トナー層を担持したトナー担持体と、表面上を記録材が
    移動可能な背面電極を対面配置し、画像情報に対応した
    制御電圧を前記トナー通過手段に印加しながら前記トナ
    ー通過孔を選択的に開放し、該通過孔を介して前記担持
    体に担持したトナーを記録材側に転移可能に構成した画
    像形成装置において、非画像形成時に、トナー通過手段
    と背面電極間にのみに電界を形成し、該電界により前記
    制御グリッドに付着したトナーを背面電極側に位置する
    記録材上に転移可能に構成した事を特徴とする画像形成
    装置 【請求項7】  非画像形成時に表面層を絶縁したトナ
    ー担持体を開放して、トナーと同電位を与えるか、制御
    グリッドを接地した状態で背面電極に現像電圧を印加す
    る事により該制御グリッドと背面電極間のみ前記電界を
    形成可能にした請求項6記載の画像形成装置【請求項8
    】  電磁気的に開閉可能なトナー通過孔群を所定方向
    に沿って配列したトナー通過手段を介して、トナー層を
    担持したトナー担持体と、表面上を記録材が移動可能な
    背面電極を対面配置し、画像情報に対応した制御電圧を
    前記トナー通過手段に印加しながら前記トナー通過孔を
    選択的に開放し、該通過孔を介して前記担持体に担持し
    たトナーを記録材側に転移可能に構成した画像形成装置
    において、前記トナー通過孔の内径側又は/及び背面電
    極と対面する側に帯電防止部を形成した事を特徴とする
    画像形成装置 【請求項9】  前記帯電防止部を、界面活性剤塗布層
    、導体若しくは半導体被覆層で形成した請求項8記載の
    画像形成装置 【請求項10】  トナー通過孔周囲に位置する絶縁体
    を帯電防止体で形成した請求項8記載の画像形成装置【
    請求項11】  前記帯電防止体が界面活性剤を練り込
    み成形した絶縁体である請求項10記載の画像形成装置
    【請求項12】  電磁気的に開閉可能なトナー通過孔
    群を所定方向に沿って配列したトナー通過手段を介して
    、トナー層を担持したトナー担持体と、表面上を記録材
    が移動可能な背面電極を対面配置し、画像情報に対応し
    た制御電圧を前記トナー通過手段に印加しながら前記ト
    ナー通過孔を選択的に開放し、該通過孔を介して前記担
    持体に担持したトナーを記録材側に転移可能に構成した
    画像形成装置において、前記トナー担持体を導電材で形
    成するとともに、該導電材の、少なくとも前記トナー通
    過手段と対面する表面を絶縁層で形成した事を特徴とす
    る画像形成装置 【請求項13】  電磁気的に開閉可能なトナー通過孔
    群を所定方向に沿って配列したトナー通過手段を介して
    、トナー層を担持したトナー担持体と、表面上を記録材
    が移動可能な背面電極を対面配置し、画像情報に対応し
    た制御電圧を前記トナー通過手段に印加しながら前記ト
    ナー通過孔を選択的に開放し、該通過孔を介して前記担
    持体に担持したトナーを記録材側に転移可能に構成した
    画像形成装置において、前記磁性体を含むトナーにより
    トナー担持体上にトナー穂を形成可能に前記トナー担持
    体の背面側に磁石体を配置すると共に、該トナー穂が少
    なくとも前記トナー通過孔群表面と接触可能に構成した
    事を特徴とする画像形成装置 【請求項14】  電磁気的に開閉可能なトナー通過孔
    群を所定方向に沿って配列したトナー通過手段を介して
    、トナー層を担持したトナー担持体と、表面上を記録材
    が移動可能な背面電極を対面配置し、画像情報に対応し
    た制御電圧を前記トナー通過手段に印加しながら前記ト
    ナー通過孔を選択的に開放し、該通過孔を介して前記担
    持体に担持したトナーを記録材側に転移可能に構成した
    画像形成装置において、前記トナー通過手段を一又は複
    数の導電材で形成するとともに、少なくとも前記トナー
    担持体と直接対面する前記導電材の表面、若しくは前記
    記録材と直接対面する側の導電材表面を絶縁層で形成し
    た事を特徴とする画像形成装置 【請求項15】  電磁気的に開閉可能なトナー通過孔
    群を所定方向に沿って配列したトナー通過手段を介して
    、トナー層を担持したトナー担持体と、表面上を記録材
    が移動可能な背面電極を対面配置し、画像情報に対応し
    た制御電圧を前記トナー通過手段に印加しながら前記ト
    ナー通過孔を選択的に開放し、該通過孔を介して前記担
    持体に担持したトナーを記録材側に転移可能に構成した
    画像形成装置において、前記トナー通過手段の通電制御
    をパルス電圧を用いて行うと共に、該通過手段と他の部
    材間の間隔変化に対応させて前記パルス電圧のデューテ
    ィ比、パルス幅その他の電気的入力条件を変化可能に構
    成した事を特徴とする画像形成装置 【請求項16】  電磁気的に開閉可能なトナー通過孔
    群を所定方向に沿って配列したトナー通過手段を介して
    、トナー層を担持したトナー担持体と、表面上を記録材
    が移動可能な背面電極を対面配置し、画像情報に対応し
    た制御電圧を前記トナー通過手段に印加しながら前記ト
    ナー通過孔を選択的に開放し、該通過孔を介して前記担
    持体に担持したトナーを記録材側に転移可能に構成した
    画像形成装置において、前記トナー通過手段と同一平面
    上に位置する非印字領域に、前記背面電極に印加した電
    圧と逆極性の電圧を印加する手段を設け、非印字動作時
    に該印加手段に前記逆極性の電圧を印加する事を特徴と
    する画像形成装置 【請求項17】  前記逆極性の電圧レベルを、前記ト
    ナー通過孔を電磁的に閉鎖可能な電圧強度を有する電圧
    レベルに設定した請求項16記載の画像形成装置【請求
    項18】  電磁気的に開閉可能なトナー通過孔群を所
    定方向に沿って配列したトナー通過手段を介して、トナ
    ー層を担持したトナー担持体と、表面上を記録材が移動
    可能な背面電極を対面配置し、画像情報に対応した制御
    電圧を前記トナー通過手段に印加しながら前記トナー通
    過孔を選択的に開放し、該通過孔を介して前記担持体に
    担持したトナーを記録材側に転移可能に構成した画像形
    成装置において、前記トナー通過手段と同一平面上に位
    置する非印字領域に、前記トナー担持体に担持している
    トナーの帯電電荷と同極性の電圧を印加する手段を設け
    、非印字動作時に該印加手段に前記同極性の電圧を印加
    する事を特徴とする画像形成装置
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6144394A (en) * 1998-04-13 2000-11-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Image forming method and device
US6398345B1 (en) 1997-09-30 2002-06-04 Ricoh Co., Ltd. Image forming method and an apparatus for the same, and a cleaning device
WO2009104699A1 (ja) 2008-02-22 2009-08-27 旭硝子株式会社 エレクトレットおよび静電誘導型変換素子

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WO2009104699A1 (ja) 2008-02-22 2009-08-27 旭硝子株式会社 エレクトレットおよび静電誘導型変換素子

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