JPH05293840A - 複合成形体の製法 - Google Patents
複合成形体の製法Info
- Publication number
- JPH05293840A JPH05293840A JP4099517A JP9951792A JPH05293840A JP H05293840 A JPH05293840 A JP H05293840A JP 4099517 A JP4099517 A JP 4099517A JP 9951792 A JP9951792 A JP 9951792A JP H05293840 A JPH05293840 A JP H05293840A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- composite structure
- core material
- composite
- mold
- softened
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スキー板,スノーボード及びテニスラケット
等各種成形品を簡易に成形加工し得る複合成形体の製法
を提供する。 【構成】 熱可塑性発泡樹脂からなる横断面形状が円形
状又は多角形状である芯材の周囲に繊維強化熱可塑性樹
脂シートからなる表面材を巻回した複合構造体を加熱軟
化させ,該複合構造体を軟化状態のうちに型内に載置し
て圧縮成形する。
等各種成形品を簡易に成形加工し得る複合成形体の製法
を提供する。 【構成】 熱可塑性発泡樹脂からなる横断面形状が円形
状又は多角形状である芯材の周囲に繊維強化熱可塑性樹
脂シートからなる表面材を巻回した複合構造体を加熱軟
化させ,該複合構造体を軟化状態のうちに型内に載置し
て圧縮成形する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,スキー板,スノーボー
ドおよびテニスラケット等各種成形品に適した複合成形
体の製法に関するものである。
ドおよびテニスラケット等各種成形品に適した複合成形
体の製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来,スキー板本体を構成する発泡合成
樹脂製芯体の上下両面に繊維強化樹脂シートを積層した
スキー板が,特開平3−244482号公報に開示され
ている。
樹脂製芯体の上下両面に繊維強化樹脂シートを積層した
スキー板が,特開平3−244482号公報に開示され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記公
報記載のスキー板は,予めスキーの形態に成形した芯体
の上下に,予めスキーの上下両面と同じパターンに切断
した繊維強化樹脂シートを積層し,圧力容器中で加熱加
圧して製造されるものであり,工程が複雑で機械化が困
難であり,製造コストも高価になるという問題があっ
た。
報記載のスキー板は,予めスキーの形態に成形した芯体
の上下に,予めスキーの上下両面と同じパターンに切断
した繊維強化樹脂シートを積層し,圧力容器中で加熱加
圧して製造されるものであり,工程が複雑で機械化が困
難であり,製造コストも高価になるという問題があっ
た。
【0004】本発明はかかる従来の問題点を解消し,ス
キー板,スノーボード及びテニスラケット等各種成形品
を簡易に成形加工し得る複合成形体の製法の提供を目的
とする。
キー板,スノーボード及びテニスラケット等各種成形品
を簡易に成形加工し得る複合成形体の製法の提供を目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記課題を解
決するために,熱可塑性発泡樹脂からなる横断面形状が
円形状又は多角形状である棒状芯材の周囲に繊維強化熱
可塑性樹脂シートからなる表面材を巻回した複合構造体
を加熱軟化させ,該複合構造体を軟化状態のうちに型内
に載置して圧縮成形することを特徴とする複合成形体の
製法を要旨とするものである。
決するために,熱可塑性発泡樹脂からなる横断面形状が
円形状又は多角形状である棒状芯材の周囲に繊維強化熱
可塑性樹脂シートからなる表面材を巻回した複合構造体
を加熱軟化させ,該複合構造体を軟化状態のうちに型内
に載置して圧縮成形することを特徴とする複合成形体の
製法を要旨とするものである。
【0006】本発明で用いる複合構造体は,その芯材の
横断面形状が円形状又は多角形状をなしているので,芯
材の周囲への表面材の巻回が極めて容易であり,この巻
回を機械化することも可能である。
横断面形状が円形状又は多角形状をなしているので,芯
材の周囲への表面材の巻回が極めて容易であり,この巻
回を機械化することも可能である。
【0007】そして,本発明で用いる複合構造体は,芯
材及び表面材のマトリックスの双方が熱可塑性樹脂から
なっているので,この複合構造体を,例えばオーブン等
で加熱軟化させてから室温の型内に入れて所定の形に圧
縮成形するだけで容易に目的の成形品を得ることがで
き,この成形工程も容易に機械化することが可能であ
る。
材及び表面材のマトリックスの双方が熱可塑性樹脂から
なっているので,この複合構造体を,例えばオーブン等
で加熱軟化させてから室温の型内に入れて所定の形に圧
縮成形するだけで容易に目的の成形品を得ることがで
き,この成形工程も容易に機械化することが可能であ
る。
【0008】本発明で用いる複合構造体の本体を構成す
る芯材用樹脂としては,ポリメチルメタアクリレート,
ポリ塩化ビニル,ポリカーボネート等のが好適に使用さ
れ,また表面材を構成する補強繊維としては,炭素繊
維,ガラス繊維,及びアラミド繊維等が好適に使用さ
れ,更に表面材のマトリックス樹脂としては,ポリメチ
ルメタアクリレート,ポリアミド等が好適に使用され
る。
る芯材用樹脂としては,ポリメチルメタアクリレート,
ポリ塩化ビニル,ポリカーボネート等のが好適に使用さ
れ,また表面材を構成する補強繊維としては,炭素繊
維,ガラス繊維,及びアラミド繊維等が好適に使用さ
れ,更に表面材のマトリックス樹脂としては,ポリメチ
ルメタアクリレート,ポリアミド等が好適に使用され
る。
【0009】
【実施例】以下実施例により本発明を更に具体的に説明
する。
する。
【0010】(実施例1)表面材として,炭素繊維を一
方向に引き揃え,これにポリメチルメタアクリレート樹
脂を含浸したUDプリプレグシート(目付250g/m
2,樹脂含有率35wt%,厚さ0.15mm)を用
い,芯材として棒状の塩化ビニル発泡体(40mm×4
0mm×1800mm,密度0.7g/cc)を用い
て,芯材の周囲に先ずプリプレグシートを炭素繊維の引
き揃え方向と芯材の長手方向とが一致する状態で2層巻
回し,その上に幅115mmに切断したテープ状のプリ
プレグシートを炭素繊維の引き揃え方向と芯材の長手方
向とが+45゜の角度をなす状態で1層巻回し,更にそ
の上に−45゜の角度をなす状態で1層巻回して本発明
に係わる易成形性複合構造体を形成した。
方向に引き揃え,これにポリメチルメタアクリレート樹
脂を含浸したUDプリプレグシート(目付250g/m
2,樹脂含有率35wt%,厚さ0.15mm)を用
い,芯材として棒状の塩化ビニル発泡体(40mm×4
0mm×1800mm,密度0.7g/cc)を用い
て,芯材の周囲に先ずプリプレグシートを炭素繊維の引
き揃え方向と芯材の長手方向とが一致する状態で2層巻
回し,その上に幅115mmに切断したテープ状のプリ
プレグシートを炭素繊維の引き揃え方向と芯材の長手方
向とが+45゜の角度をなす状態で1層巻回し,更にそ
の上に−45゜の角度をなす状態で1層巻回して本発明
に係わる易成形性複合構造体を形成した。
【0011】この複合構造体を,160℃のオーブン内
に入れて軟化させた後,直ちに室温の金型に載置して圧
縮成形し,約5分後金型から外して先端部断面でおよそ
幅75mm、厚さ5mmであり、中央部断面でおよそ幅
65mm、厚さ15mmであり後端部断面でおよそ幅7
7mm、厚さ3mmの長手方向に矩形の変断面を有する
1800mmのアルペンスキー用の板を得た。
に入れて軟化させた後,直ちに室温の金型に載置して圧
縮成形し,約5分後金型から外して先端部断面でおよそ
幅75mm、厚さ5mmであり、中央部断面でおよそ幅
65mm、厚さ15mmであり後端部断面でおよそ幅7
7mm、厚さ3mmの長手方向に矩形の変断面を有する
1800mmのアルペンスキー用の板を得た。
【0012】得られた板は軽量で剛性が高く,熱応力に
よるソリやヒケもなく,寸法精度の高いものであった。
また、板自身の振動減衰性が高く乗り心地の良い優れた
スキー板となった。
よるソリやヒケもなく,寸法精度の高いものであった。
また、板自身の振動減衰性が高く乗り心地の良い優れた
スキー板となった。
【0013】(実施例2)表面材として,炭素繊維を一
方向に引き揃え,これにポリメチルメタアクリレート樹
脂を含浸したUDプリプレグシート(目付250g/m
2,樹脂含有率35wt%,厚さ0.15mm)を用
い,芯材として棒状の塩化ビニル発泡体(20mm×2
0mm×1200mm,密度0.5g/cc)を用い
て,芯材の周囲に先ずプリプレグシートを炭素繊維の引
き揃え方向と芯材の長手方向とが一致する状態で1層巻
回し,その上に幅56mmに切断したテープ状のプリプ
レグシートを炭素繊維の引き揃え方向と芯材の長手方向
とが+45゜の角度をなす状態で1層巻回し,更にその
上に−45゜の角度をなす状態で1層巻回して本発明に
係わる易成形性複合構造体を形成した。
方向に引き揃え,これにポリメチルメタアクリレート樹
脂を含浸したUDプリプレグシート(目付250g/m
2,樹脂含有率35wt%,厚さ0.15mm)を用
い,芯材として棒状の塩化ビニル発泡体(20mm×2
0mm×1200mm,密度0.5g/cc)を用い
て,芯材の周囲に先ずプリプレグシートを炭素繊維の引
き揃え方向と芯材の長手方向とが一致する状態で1層巻
回し,その上に幅56mmに切断したテープ状のプリプ
レグシートを炭素繊維の引き揃え方向と芯材の長手方向
とが+45゜の角度をなす状態で1層巻回し,更にその
上に−45゜の角度をなす状態で1層巻回して本発明に
係わる易成形性複合構造体を形成した。
【0014】この複合構造体を,160℃のオーブン内
に入れて軟化させた後,直ちに室温の金型に載置して圧
縮成形し,約5分後金型から外してテニスラケット用の
素管を得た。この素管のグリップ部は上記複合構造体が
2本並ぶことによりおよそ幅20mm,高さ30mmの
断面寸法を有し、ストリング部はおよそ短径10mm,
長径30mmの楕円形状を有する。これにスロートとし
てあらかじめ射出成形で成形した部品をあらかじめ本体
のストリング部に設けてある溝に勘合接着し目的のテニ
スラケットを得た。
に入れて軟化させた後,直ちに室温の金型に載置して圧
縮成形し,約5分後金型から外してテニスラケット用の
素管を得た。この素管のグリップ部は上記複合構造体が
2本並ぶことによりおよそ幅20mm,高さ30mmの
断面寸法を有し、ストリング部はおよそ短径10mm,
長径30mmの楕円形状を有する。これにスロートとし
てあらかじめ射出成形で成形した部品をあらかじめ本体
のストリング部に設けてある溝に勘合接着し目的のテニ
スラケットを得た。
【0015】得られたラケットはは軽量で剛性が高く,
熱応力によるソリやヒケもなく,寸法精度の高いもので
あった。また、ラケット自身の振動減衰性が高いので人
体に負荷の少ない優れた特性を有するものとなった。
熱応力によるソリやヒケもなく,寸法精度の高いもので
あった。また、ラケット自身の振動減衰性が高いので人
体に負荷の少ない優れた特性を有するものとなった。
【0016】
【発明の効果】上述の如く構成された本発明によれば,
極めて簡単にスキー板,スノーボード及びテニスラケッ
ト等に成形することが出来,機械化も容易に行える等の
優れた効果を奏するものである。
極めて簡単にスキー板,スノーボード及びテニスラケッ
ト等に成形することが出来,機械化も容易に行える等の
優れた効果を奏するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:04 105:08 B29L 31:52 4F
Claims (1)
- 【請求項1】熱可塑性発泡樹脂からなる横断面形状が円
形状又は多角形状である芯材の周囲に繊維強化熱可塑性
樹脂シートからなる表面材を巻回した複合構造体を加熱
軟化させ,該複合構造体を軟化状態のうちに型内に載置
して圧縮成形することを特徴とする複合成形体の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4099517A JPH05293840A (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | 複合成形体の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4099517A JPH05293840A (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | 複合成形体の製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05293840A true JPH05293840A (ja) | 1993-11-09 |
Family
ID=14249448
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4099517A Pending JPH05293840A (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | 複合成形体の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05293840A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5759664A (en) * | 1996-02-29 | 1998-06-02 | Goode Ski Technologies | Composite ski |
JP2011255619A (ja) * | 2010-06-10 | 2011-12-22 | Toyota Motor Corp | 繊維強化プラスチック成形体の製造方法 |
-
1992
- 1992-04-20 JP JP4099517A patent/JPH05293840A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5759664A (en) * | 1996-02-29 | 1998-06-02 | Goode Ski Technologies | Composite ski |
JP2011255619A (ja) * | 2010-06-10 | 2011-12-22 | Toyota Motor Corp | 繊維強化プラスチック成形体の製造方法 |
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