JPH05293646A - 鋼管の敷設装置 - Google Patents

鋼管の敷設装置

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JPH05293646A
JPH05293646A JP4071947A JP7194792A JPH05293646A JP H05293646 A JPH05293646 A JP H05293646A JP 4071947 A JP4071947 A JP 4071947A JP 7194792 A JP7194792 A JP 7194792A JP H05293646 A JPH05293646 A JP H05293646A
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明 萩原
Toyokichi Kimura
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 品質の高い溶接が得られ、かつ信頼性の高い
溶接部検査を成しうる鋼管の敷設装置を提供すること。 【構成】 鋼管1の円周方向と管軸方向に走行する走査
装置4と、走査装置4に着脱可能な開先形状を測定し開
先形状のデータを作成する開先測定装置20と、開先形
状のデータを蓄積する記憶手段50と、溶接を行う溶接
装置30と、溶接欠陥を測定する超音波探傷装置40と
を備え、溶接装置30は記憶手段に蓄積されたデータに
基づき溶接位置及び溶接条件を制御し、超音波探傷装置
40は記憶手段に蓄積されたデータに基づき探傷位置を
制御したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、開先形状の測定検査、
溶接及び超音波検査が行える鋼管の敷設装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス導管などの高い品質が要求される鋼
管の敷設は以下の手順に従って行われている。 (1)単管を突き合わせた時の第三者検査機関による開
先検査 (2)開先検査結果が合格した場合は鋼管を溶接 (3)超音波探傷試験や放射線透過試験などの被破壊検
査による溶接の品質確認
【0003】開先の形状を測定しその合否判定を行う開
先検査は、従来これを行う装置がなく、手作業で行なわ
れていた。溶接については、特開昭52−133050
号公報に開示された、光切断法で開先形状を推定しその
開先形状に応じて溶接条件を制御する溶接装置があっ
た。図8はこの溶接装置の構成を示したもので、レーザ
光源14から照射されたレーザ16を、撮像装置15で
撮像し、開先形状推定装置17で開先形状を推定し、こ
の形状に基づいて駆動制御装置18及び電力制御装置1
9により走行速度、溶接トーチの高さ、溶接電流、溶接
電圧などを決定して溶接を行うものである。ここでは、
開先検査結果の合否は判断されていない。また、超音波
探傷試験においては、従来、開先の形状を測定していな
いため、図9に示すように、走査装置4に取付けた超音
波探触子5を、溶接部10に沿って鋼管1に設置したレ
ール3上を直線的に走行させて試験を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の鋼
管の敷設にあっては、次のような課題があった。 (a)開先検査が機械化されていないので、測定結果に
ばらつきがでる。 (b)開先形状を推定すると同時に溶接を行っているた
め、開先形状が定められた規格に合致しない場合や、溶
接条件の制御範囲を越える場合についての対策がとられ
ておらず、溶接の品質確保がむずかしい。 (c)溶接部の超音波探傷試験において、溶接部の欠陥
を適性に検出し評価するためには、図10に示すよう
に、特定の屈折角θで超音波12を送受信する超音波探
触子5を、開先のルート部11から所定の距離Yaだけ
離した位置に設定する必要がある。しかし溶接終了後
は、図11に示すように、開先のルート部11の中心線
C1は必ずしも溶接部(溶接ビード)10の中心線C2
とは限らず、開先のルート部を特定することができな
い。従来の超音波探傷試験では、超音波探触子を溶接線
に沿って直線的に走行させる機能しかなく、開先のルー
ト部特定が困難であった。
【0005】本発明は上記課題を解決するために成され
たもので、品質の高い溶接が得られ、かつ信頼性の高い
溶接部検査を成しうる鋼管の敷設装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の装置は、鋼管の
円周方向と管軸方向に走行する走査装置と、該走査装置
に着脱可能な開先の形状を測定し開先形状のデータを作
成する開先測定装置と、開先形状のデータを蓄積する記
憶手段と、溶接を行う溶接装置と、溶接欠陥を測定する
超音波探傷装置とを備え、溶接装置は記憶手段に蓄積さ
れたデータに基づき溶接位置及び溶接条件を制御し、超
音波探傷装置は記憶手段に蓄積されたデータに基づき探
傷位置を制御したものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、開先測定装置で開先の形状を
測定して蓄積されたデータにより、開先形状の合否判定
を行い、その後、開先形状に応じた溶接条件により開先
を倣いながら溶接装置で溶接を行い、さらに、開先形状
に応じて開先を倣いながら超音波探傷装置で溶接欠陥の
位置を測定し評価する。この場合、溶接装置及び超音波
探傷装置における開先倣いには、走査装置が利用でき
る。
【0008】
【実施例】図1は本発明の実施例を示す全体構成図であ
る。図において、1は鋼管、2は鋼管1の開先、3は鋼
管1に設置されたレール、4はレール3上を鋼管1の円
周方向に走行しかつ管軸方向に走行(スライド)する走
査装置である。また、20は開先2の形状を測定してそ
のデータを作成し、かつ測定した開先形状の合否判定を
行う開先測定装置、30は2つの鋼管を溶接する溶接装
置、40は溶接部に生じた欠陥の位置を測定する超音波
探傷装置であって、これらの各装置又は装置を構成する
一部は走査装置4に取付けられる。50は開先測定装置
20で得られた開先形状データが記憶されたメモリカー
ドである。
【0009】図2は超音波探傷装置40の一例を示す構
成図である。超音波探傷装置40は、データ記憶装置4
1、探触子走査制御装置42、超音波探触子43、超音
波探触子43が取付けられた走査装置44、傷検出器4
5、表示器46から構成される。開先形状データが記憶
されたメモリカード50がデータ記憶装置41に入力さ
れると、探触子走査制御装置42はデータ記憶装置41
からの開先形状に応じ、走査装置44を溶接部10に走
行させて超音波探触子43を走査する。そして、傷検出
器45は探触子走査制御装置42から超音波探触子43
の位置情報を受取り、試験結果を表示器46に表示す
る。
【0010】図3は図1の超音波探傷装置40を構成す
る走査装置44の外観図であって、走査装置44が鋼管
1の水平位置から、鋼管1の最上部に移動した場合を示
している。走査装置44は探触子走査制御装置42の制
御により、図示していないX軸モータとY軸モータによ
って、超音波探触子43を鋼管1の円周方向と管軸方向
に移動させながら、超音波探触子43を溶接部10に倣
わす。
【0011】図4は超音波探傷装置40によって得られ
た鋼管の円周溶接部の試験結果を示したもので、超音波
の反射エコー高さを円形に表示したものである。反射エ
コー高さの高い箇所が欠陥の存在する位置を示してい
る。
【0012】図5は図1の溶接装置30の一例を示す構
成図である。溶接装置30はデータ記憶装置31、溶接
制御装置32、実際に溶接を行う溶接トーチ33、溶接
トーチ33が取付けられた走査装置34から構成され
る。開先形状データが記憶されたメモリカード50がデ
ータ記憶装置31に入力されると、溶接制御装置32が
走査装置34を介して溶接トーチ33の位置、高さを開
先形状に応じて制御し、また溶接電流、溶接電圧を開先
形状に応じて制御しながら、溶接トーチ33を鋼管1の
円周方向に走行して、開先2の部分を溶接する。
【0013】図6は光切断法を利用した開先測定装置の
一例を示す構成図である。開先測定装置20はレーザ光
源14、撮像装置15、開先形状推定装置23、合否判
定装置22、データ記憶装置21から構成される。な
お、16はレーザ光源14から照射されたレーザであ
る。レーザ光源14と撮像装置15により得た情報から
開先形状推定装置23で開先2の形状を推定し、推定さ
れた開先形状は合否判定装置22に入る。合否判定装置
22には予め合格とする開先形状の許容範囲や、溶接条
件の制御範囲を記憶させておき、推定された開先形状と
これらの記憶していたデータとを比較することにより合
否を判定する。開先形状が定められた許容範囲に合致し
ない場合は、再度開先を合わせる作業を行う。開先測定
装置20で測定された開先形状のデータは、データ記憶
装置21に記憶され、メモリカード50を使って外部に
取り出すこともできるようにしている。なお、この実施
例では、データ記憶装置21を開先測定装置20を構成
する装置としたが、開先測定装置20とは別の構成とし
てもよい。
【0014】図7は図6の開先測定装置20を本発明の
開先測定に用いた説明図である。これは、レーザ光源1
4と撮像装置15を走行装置24に取付けたもので、走
行装置24が鋼管1の円周方向に走行することにより、
鋼管全周の開先形状が測定できることになる。
【0015】なお、本実施例中の各データ記憶装置2
1,31,41には磁気メモリや半導体メモリなどが利
用できる。また、本実施例中の各走査装置24,34,
44は、走査装置4のアッタチメント部だけを交換した
ものである。また、超音波探触子43は開先測定装置2
0で得られた開先形状に応じて走行させるほかに、開先
を倣いながら溶接を行っている溶接装置30から得られ
た開先形状に応じて走行させてもよい。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、開
先の形状を測定してこれを記憶する機能を備えた開先測
定装置と、開先形状に応じた溶接条件で溶接を行う溶接
装置と、開先形状に応じて超音波探触子を走査させる超
音波探傷装置とを備えたので、品質の高い溶接が得ら
れ、かつ信頼性の高い溶接部の検査が行える。また、一
つの走査装置を溶接装置と超音波探傷装置の双方の開先
倣いに利用することができ、装置の簡素化、低コスト化
も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す全体構成図である。
【図2】超音波探傷装置の一例を示す構成図である。
【図3】走査装置の外観図である。
【図4】超音波探傷装置による試験結果の表示例であ
る。
【図5】溶接装置の一例を示す構成図である。
【図6】開先測定装置の一例を示す構成図である。
【図7】図6の開先測定装置を本発明の開先検査に用い
た説明図である。
【図8】従来の溶接装置の制御を示す構成図である。
【図9】従来の超音波探触子の走査説明図である。
【図10】従来の超音波探傷試験における問題点の説明
図である。
【図11】従来の超音波探傷試験における問題点の説明
図である。
【符号の説明】
1 鋼管 2 開先 3 レール 4 走査装置 10 溶接部 14 レーザ光源 15 撮像装置 20 開先測定装置 24 走査装置 30 溶接装置 33 溶接トーチ 34 走査装置 40 超音波探傷装置 43 超音波探触子 44 走査装置 50 メモリカード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 豊吉 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管の円周方向と管軸方向に走行する走
    査装置と、 該走査装置に着脱可能な開先の形状を測定し開先形状の
    データを作成する開先測定装置と、 開先形状のデータを蓄積する記憶手段と、 溶接を行う溶接装置と、 溶接欠陥を測定する超音波探傷装置とを備え、 前記溶接装置は記憶手段に蓄積されたデータに基づき溶
    接位置及び溶接条件を制御し、 前記超音波探傷装置は記憶手段に蓄積されたデータに基
    づき探傷位置を制御することを特徴とする鋼管の敷設装
    置。
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