JPH052928A - 低圧幹線用平形電力ケーブル - Google Patents

低圧幹線用平形電力ケーブル

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JPH052928A
JPH052928A JP3150493A JP15049391A JPH052928A JP H052928 A JPH052928 A JP H052928A JP 3150493 A JP3150493 A JP 3150493A JP 15049391 A JP15049391 A JP 15049391A JP H052928 A JPH052928 A JP H052928A
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JP
Japan
Prior art keywords
power cable
conductors
flat power
flat
insulating layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP3150493A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Tsukamoto
高一 塚本
Shunichi Enami
俊一 榎並
Katsumi Kashiwazaki
勝美 柏崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Publication of JPH052928A publication Critical patent/JPH052928A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】平形面を屈曲面とした場合の曲げ加工が容易で
あり、被覆除去も容易となる低圧幹線用平形電力ケーブ
ルを提供することにある。 【構成】撚り線からなる導体11の複数本を並列に配置
し、それらの周りに架橋ポリエチレンによる絶縁層1
2、ビニルシース14を順次施した平形電力ケーブル1
0であって、当該架橋ポリエチレンによる絶縁層を全周
にわたり均一の厚みとし、隣接する撚り線導体の相互間
で形成される谷状の部分で空隙13または介在物を保有
させたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビル等の低圧幹線に関
し、より具体的には撚り線からなる導体の複数本を並列
に配置しそれらの周りに架橋ポリエチレンによる絶縁
層、ビニルシースを順次施した平形電力ケーブルの改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】ビルの高層化、大型化及びインテリジェ
ント化によって、その中で電力の動脈となる低圧幹線に
対しての電圧降下対策が益々重要となってきた。
【0003】一般に低インピーダンスの点では、各相の
導体が近接した絶縁導体密着形バスダクトが有利といえ
るが、布設作業性、保守などの点ではケーブルの方が優
れている。
【0004】そこで、絶縁導体密着形バスダクトの低イ
ンピーダンス特性に匹敵する性能を得るために、平形ケ
ーブルを利用した低インピーダンスケーブルシステムが
提案された。そのシステムに用いるケーブルは、ビルの
低圧幹線として大容量化に応えるため、低電圧大電流の
特性例えば600Vで1000A以上の許容電流を得る
必要から、100mm2 の撚り線からなる導体を複数本例
えば5本を並列に配置し、それらの周りに許容電流を大
きく取るために架橋ポリエチレンによる絶縁層を施し、
ビニルシースを外被として施して全体を平形としたもの
である。
【0005】図4は、そうした平形ケーブル1を一つの
相に用い、相数R,S,Tに相応した本数を平形面にて
重ねて構成された低インピーダンスケーブルシステムの
例を示しており、符号において2が導体、3が架橋ポリ
エチレンの絶縁層、4がビニールシースである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の低インピーダン
スケーブルシステムにおける平形電力ケーブルは、図4
に示したように、架橋ポリエチレンによる絶縁層3が、
並列配置された複数本の導体2の上に押出しにより直接
被覆されているため、絶縁層3の一部が隣接する導体相
互間で形成される谷状の部分に入り込み、その部分で
は、端末等で皮剥ぎにより導体を剥き出しにする場合、
ナイフによる切り込みが難しくなり、無理に切り込むと
導体に損傷を負わせる恐れがあり、概して端末等の処理
に労力を必要としていた。
【0007】また、絶縁層は、上記のように一部が導体
間に入り込んで導体直上を覆う部分よりも肉厚を大きく
し、而も架橋ポリエチレンからなるので、平形ケーブル
において曲げの面となる平形面の間つまり短径方向にお
ける曲げ剛性を大きくしていた。ビルの低圧幹線は、盤
からシャフトに布設する一連のルートで多くの曲がりを
含んでおり、かかる平形電力ケーブルによれば、図5に
符号5のようにシステムで示したように、曲げに対して
方向性を有しているので、さらに複雑な曲げを経て盤6
から垂直方向に立ち上げられている。しかし、上記のよ
うに高剛性のケーブルでは曲げ加工に相当の労力を必要
とし、而も曲げ半径が大きくなりがちで制約のあるスペ
ースでの施工を困難にしていた。
【0008】本発明は、そのような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、平形面を屈曲面とした場合の曲げ加
工が容易であり、被覆除去も容易となるこの種の平形電
力ケーブルを提供することに目的がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による解決手段
は、撚り線からなる導体の複数本を並列に配置し、それ
らの周りに架橋ポリエチレンによる絶縁層、ビニルシー
スを順次施した平形電力ケーブルであって、当該架橋ポ
リエチレンによる絶縁層を全周にわたり均一の厚みと
し、隣接する撚り線導体の相互間で形成される谷状の部
分で空隙または介在物を保有させたことにある。
【0010】
【実施例】図1は、本発明にかかる低圧幹線用平形電力
ケーブルの好ましい実施例を示したものである。
【0011】導体11は、100mm2 程度の撚り線から
なっていて例えば図のように5本を並列に配置して、6
00Vで1000Aに近い許容電流(3相3線式で93
5A(30℃))に耐えられるようにしている。
【0012】絶縁層12は、ポリエチレンの押出しによ
り形成されていて架橋によって耐熱性を向上と安定した
絶縁特性を図って1000A以上の大電流に耐えられる
ようにしてある。しかして、架橋ポリエチレンによる絶
縁層12は、全周にわたり3mm程度の均一な厚みとして
いて、各導体11の直上で被着させるとともに、隣接す
る導体の相互間で形成される谷状の部分で若干減り込ん
だ状態にしてある。
【0013】そして、絶縁層12の減り込んだ部分の内
面とかかる導体間の谷状部分の面とで画成された積極的
な空隙13を保有させるようにしている。そのような絶
縁層は、ポリエチレン材料を中空に押出したのに続き内
部を真空に引いて導体11上に被着成形(サイジング)
することで形成することができる。かかる空隙13は、
中空に押し出されたポリエチレンチューブに対する真空
引きを加減することで得ることができる。上記のように
して形成された絶縁層12は、導体の隣接部間で凹み導
体直上で隆起した状態にして平形面側で規則的に波打っ
ている。
【0014】ビニルシース14は、上記のようにして形
成された架橋ポリエチレンの絶縁層12の周上に押出し
により被覆形成されている。本実施例では、全周にわた
って均一な厚み(2.5mm程度)にしてある。従っ
て、その表面においても絶縁層と同様に波打っている。
そのような波打ちは、外表面積を増大させ、通電時の熱
の放散を助長でき、電流容量の増加に役立つ。
【0015】上記のようにして構成された平形電力ケー
ブル10は、一つの相例えばR相として用いられ、3相
3線式の場合にはS相とT相にも同様のケーブルが用い
られる。従って、各相のケーブルの相互の波打った平形
面同士で重なり、低インピーダンスケーブルシステムが
形成される。
【0016】符号15は、R相、S相、T相となる3本
の平形電力ケーブルを積層した状態でクランプする中間
スペーサである。
【0017】図2は、本発明の平形電力ケーブルの別な
実施例を示しており、ビニルシース14′が外表面を平
滑にして形成されている点で前述した実施例と異なる。
そのように外表面を平滑にすると、ポリエチレンの絶縁
層12の波打った表面に対して凹んだ部分で肉厚を大き
くするが、ビニルは架橋ポリエチレンよりも軟らかいた
め、曲げ剛性をそれほど増加させることはない。
【0018】図3は、本発明の平形電力ケーブルのさら
に別な実施例を示しており、並列配置された導体11の
周上にテープ巻きによる平滑な層16を形成し、それに
よる平滑面の周上に架橋ポリエチレンの絶縁層12′、
ビニルシース14″をそれぞれ均一な厚みで施したもの
である。本実施例によれば、平滑な層16の内面と導体
の隣接部間の谷状部分の内面とで画成された空隙13が
形成されている。また架橋ポリエチレンの絶縁層、ビニ
ルシースともに平滑に仕上げることができる。平滑な層
16は、架橋ポリエチレンによる絶縁層12′と導体1
1との離型層とすることができる。
【0019】なお、かかる空隙13には、例えば光ファ
イバを挿入して、導体の長手方向の温度分布を直接的に
測定することも可能である。
【0020】本発明によれば、かかる空隙に対して軟質
な材料や嵩高の大きい繊維材料を充填して介在物を有す
るものとしてもよい。
【0021】
【発明の作用・効果】以上説明したように、本発明の平
形電力ケーブルによれば、複数本にして並列配置した導
体の周りに架橋ポリエチレンの絶縁層を全周にわたり均
一な厚みにして施してあるので、その架橋ポリエチレン
の層自身で部分的に肉厚が大きくなって曲げ剛性が大き
くなるといった問題を解消でき、当該層自身を一定の厚
みしたことと、隣接する導体の相互間で形成される谷状
の部分で当該架橋ポリエチレンの絶縁層が離れて積極的
な空隙が形成されるため、架橋ポリエチレンの層が導体
に対する結合面積を少なくできることとが相俟って、平
形面側からの曲げに対して抵抗力を小さく抑えることが
できる。従って、平形面を曲げの面として容易に曲げる
ことができ而も小さな半径で屈曲できるので、平形面に
て積層して低インピーダンスケーブルシステムを制限さ
れたスペースに容易に構築することができる。
【0022】また、架橋ポリエチレンによる絶縁層の導
体となる撚り線に対する結合面積が小さくなり、而も導
体の隣接部間で空隙を保有しているため、当該空隙保有
部分の位置で絶縁層に切れ目を入れることで被覆の除去
を行え、従って導体を傷つけることなしに容易に被覆の
除去が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の低圧幹線用平形電力ケーブルの第一実
施例を示す横断面説明図。
【図2】本発明の低圧幹線用平形電力ケーブルの別な実
施例を示す横断面説明図。
【図3】本発明の低圧幹線用平形電力ケーブルのさらに
別な実施例を示す横断面説明図。
【図4】従来の低圧幹線用平形電力ケーブルの例を示す
横断面説明図。
【図5】平形電力ケーブルを用いた低圧幹線の例を示す
説明図。
【符号の説明】
10 平形電力ケーブル 11 撚り線からなる導体 12,12′ 架橋ポリエチレンによる絶縁層 13 空隙 14,14′,14″ ビニルシース 15 中間スペーサ 16 平滑な層

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】撚り線からなる導体の複数本を並列に配置
    し、それらの周りに架橋ポリエチレンによる絶縁層、ビ
    ニルシースを順次施した平形電力ケーブルであって、当
    該架橋ポリエチレンによる絶縁層を全周にわたり均一の
    厚みとし、隣接する撚り線導体の相互間で形成される谷
    状の部分で空隙または介在物を保有させたことを特徴と
    する低圧幹線用平形電力ケーブル。
JP3150493A 1991-06-21 1991-06-21 低圧幹線用平形電力ケーブル Pending JPH052928A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010102878A (ja) * 2008-10-22 2010-05-06 Autonetworks Technologies Ltd ケーブル
JP2011009180A (ja) * 2009-05-25 2011-01-13 Autonetworks Technologies Ltd フラットケーブル
JP2011014427A (ja) * 2009-07-03 2011-01-20 Autonetworks Technologies Ltd 絶縁電線
JP2012165795A (ja) * 2011-02-10 2012-09-06 Panasonic Corp 炊飯器
JP2016177874A (ja) * 2015-03-18 2016-10-06 冨士電線株式会社 耐火ケーブル

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