JPH05292246A - 画像読取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品数が少くて組立てが簡単である画像読取
装置を提供する。 【構成】 本体１はその後壁１ａに１対の位置決めピン
２ｂをもち、前壁１ｃに絞り開口４を有する。位置決め
ピン２ｂおよび底壁１ｂの溝３によって位置決めされた
イメージセンサーユニット１２は後壁１ａの上端に設け
られた押え片２ａによって固定され、前壁１ｃに隣接す
る凹所６に収容されたレンズユニット７はその上端に係
合する１対の弾性アーム９ａ，９ｂによって固定され
る。本体１の頂部および側壁１ｆの開口はイメージセン
サーユニット１２およびレンズユニット７を組込んだ本
体１を外装ケース（図示せず）に装着したとき、該外装
ケースの内壁と一体的に設けられた遮光リブによって外
光から遮蔽される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、原稿上の画像をレンズ
によってイメージセンサーに結像する画像読取装置に関
し、特に前記レンズの組立てを簡略化した画像読取装置
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の画像読取装置の組立て方法を図７
に示す。まず本体１０１の底壁１０１ｂに設けられた溝
１０３にイメージセンサー１１２の取付板１１３の下端
を差込むとともに、本体１０１の後壁１０１ａと一体で
ある１対の位置決めピン１０２ｂをそれぞれ前記取付板
１１３の各穴１１４に係合させる。

【０００３】次いで、レンズ１０７，遮光部材１３０を
それぞれ本体１０１の所定の凹所に嵌挿したのち、レン
ズ１０７のほぼ上半分を覆うキャップ部材１２０を本体
１０１に一体的に固着する。本体１０１およびキャップ
部材１２０はそれぞれの前壁１０１ｃ，１２０ｃに切欠
け１０４，１２１を有し、両者は、本体１０１とキャッ
プ部材１２０が一体的に固着されたとき、１個の絞り開
口を形成する。該絞り開口を経てレンズ１０７に入射し
た光は遮光部材１３０を通り、イメージセンサー１１２
によって受光される。キャップ部材１２０および遮光部
材１３０はそれぞれレンズ１０７０の上半部分およびイ
メージセンサー１１２を外光から遮蔽するとともに、、
これらを本体１０１に固定してそのガタつきを防止す
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術によれば、レンズを本体に組込む工程に加えて、
遮光部材およびキャップ部材を取付ける工程が必要であ
るため、組立工定数が多く、その結果製造コストが高い
という問題がある。

【０００５】本発明は上記従来の技術の有する解決すべ
き課題に鑑みてなされたものであり、遮光部材およびキ
ャップ部材を取付ける工程を必要とすることなく、簡単
かつ容易に組立てることのできる画像読取装置を提供す
ることを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の画像読取装置は、前壁に絞り開口を備えた
本体と、前記本体の前記前壁に隣接する凹所に着脱自在
に収容されるレンズユニットと、前記本体の後壁に設け
られた位置決め手段によって位置決めされるイメージセ
ンサーユニットからなる画像読取装置であって、前記本
体が、前記位置決め手段によって位置決めされた前記イ
メージセンサーユニットの上端に係合する押え部材と、
前記凹所に収容された前記レンズユニットの一端に係合
する係止手段を有することを特徴とする。

【０００７】

【作用】本発明の画像読取装置によれば、位置決め手段
によって後壁に対して位置決めされたイメージセンサー
ユニットは、その上端に係合する押え片によって本体に
固定され、かつ凹所に収容されたレンズユニットもその
上端に係合する係止手段によって本体に固定される。ま
た、組立てられた画像読取装置を包囲する外装ケースに
設けられた遮光リブによって、前記画像読取装置の頂部
および前壁と後壁との間の側壁の開口から侵入する外光
を遮断する。

【０００８】

【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

【０００９】図１は第１実施例の組立前の状態を説明す
る斜視図であって、本実施例の画像読取装置の本体１
は、上端に押え部材である押え片２ａを有し、中央付近
に位置決め手段である１対の位置決めピン２ｂが一体的
に設けられた後壁１ａ，溝３を備えた底壁１ｂ、絞り開
口４を備えた前壁１ｃ、後壁１ａと前壁１ｃの間にこれ
らと平行に配置された隔壁１ｄ、およびそれぞれの両端
が前壁１ａおよび隔壁１ｄと一体である１対の側壁１
ｅ，１ｆからなり、一方の側壁１ｅと後壁１ａの間に
は、両端がこれらと一体である遮光壁５が配置される。

【００１０】他方の側壁１ｆと後壁１ａの間は開放され
て開口となっており、該開口は、本体１を外装ケース
（後述する）内に装着したときに、該外装ケースの内壁
に一体的に設けられた遮光リブの遮光板によって覆われ
る。前壁１ｃ，隔壁１ｄ，両側壁１ｅ，１ｆおよび底壁
１ｂの一部分によって形成される凹所６は、レンズ７ａ
およびその両端にそれぞれ一体的に設けられた１対のリ
ブ７ｂ，７ｃ（図３参照）からなるレンズユニット７の
ほぼ全体を収容できる内容積をもっている。隔壁１ｄ
は、レンズユニット７のレンズ７ａに対向する開口８を
備えており、隔壁１ｄの上端には、係止手段である１対
の弾性アーム９ａ，９ｂが配置される。

【００１１】各弾性アーム９ａ，９ｂの一端は互に一体
的に連結され、その連結部は隔壁１ｄのほぼ中央に一体
的に連結される。各弾性アーム９ａ，９ｂの他端は、そ
れぞれ係止爪１０ａ，１０ｂを備えており、これらはレ
ンズユニット７が本体１の凹所６に収容されたとき、レ
ンズ７ａのリブ７ｃと一体的に設けられたアーム係止片
１１に係合する。

【００１２】イメージセンサーユニット１２は公知の光
電変換素子からなるイメージセンサー１２ａおよびこれ
を支持する取付板１３からなり、取付板１３の下端は本
体１の溝３に係合自在であり、また取付板１３に設けら
れた１対の穴１４はそれぞれ本体１の位置決めピン２ｂ
に係合自在である。

【００１３】イメージセンサーユニット１２の組込みは
以下のように行われる。イメージセンサーユニット１２
を本体１の後壁１ａと隔壁１ｄの間に挿入し、取付板１
３の下端を溝３に嵌挿する。次いで、取付板１３の各穴
１４に各位置決めピン２ｂを係合させるとともに、取付
板１３の上端を押え片２ａに係合させる。このようにイ
メージセンサーユニット１２は底壁１ｂの溝３，位置決
めピン２ｂおよび押え片２ａによって本体１に固定され
るため、位置ずれまたはガタつきのおそれはない。

【００１４】次にレンズユニット７の組込方法を説明す
る。

【００１５】レンズユニット７を本体１の凹所６へ挿入
し、その下端を底壁１ｂに係合させる（図３に示す）。
レンズユニット７が凹所６へ挿入される過程で、各弾性
アーム９ａ，９ｂはリブ７ｃおよびアーム係止片１１に
よって隔壁１ｄに向って押圧される。レンズユニット７
の下端が底壁１ｂに係合したとき、各弾性アーム９ａ，
９ｂがアーム係止片１１の押圧力から解放され、その結
果各弾性アーム９ａ，９ｂの係止爪１０ａ，１０ｂがア
ーム係止片 １１の上端に係合する（図４に示す）。す
なわち凹所６に挿入されたレンズユニット７を底壁１ｂ
に係合させることで、レンズ７ａのイメージセンサー１
２ａおよび絞り開口４に対する位置合わせを行うととも
に、各弾性アーム９ａ，９ｂによってレンズユニット７
を本体１１に固定する。従ってレンズユニット７の組込
みはワンタッチで行われ、組込み後の位置ずれおよびガ
タつきのおそれもない。

【００１６】このようにしてイメージセンサーユニット
１２およびレンズユニット７を組込んだ画像読取装置Ａ
は、図５に示すような外装ケース１４に装着される。外
装ケース１４は密閉された筐体１５からなり、その一端
に原稿当接面１６およびこれに隣接する原稿読取窓１７
を備えており、さらに一方の側壁あるいは底壁の適当な
位置に画像読取装置Ａを出入するためのドア（図示せ
ず）が設けられる。

【００１７】外装ケース１４の内壁にはこれと一体であ
る遮光リブ１８が設けられ、遮光リブ１８は、外装ケー
ス１４内に挿入された画像読取装置Ａの頂部を包囲する
ことでこれを外光ノイズから遮蔽する。遮光リブ１８に
は、前述のように画像読取装置Ａの本体１の側壁１ｆの
開口を覆う遮光板（図示せず）が一体的に設けられてい
る。なお、該遮光板は外装ケース１４の底壁と一体的に
設けることもできる。外装ケース１４の原稿当接面１６
に当接された原稿（点線で示す）は、外装ケース１４内
に配置されたランプ１９によって照射され、照射された
原稿のイメージは原稿読取窓１７からレンズ７ａを経て
イメージセンサー１２ａによって読取られる。

【００１８】次に第２実施例について説明する。

【００１９】図６は第２実施例を示す断面図であって、
本実施例の画像読取装置は、本体５１の底壁５１ｂにレ
ンズユニット５７を挿入する開口を有する。本体５１の
前壁５１ｃの上端には頂壁５１ｇがこれと一体的に設け
られており、レンズユニット５７の頂部を頂壁５１ｇに
係合させてイメージセンサーユニット６２に対する位置
合わせを行う。また隔壁５１ｄには第１実施例と同様の
係止手段である１対の弾性アーム５９ａ，５９ｂが一体
的に設けられており、各弾性アーム５９ａ，５９ｂはそ
れぞれ係止爪６０ａ，６０ｂを有する。

【００２０】すなわち本実施例はレンズユニット５７を
本体１の下方から上向きに移動させることで本体５１に
組込むものである。イメージセンサーユニット６２の組
込方法は第１実施例と同様であるので説明は省略する。
レンズユニット５７およびイメージセンサーユニット６
２を本体５１へ組込んだのち、画像読取装置Ａを第１実
施例と同様の外装ケース（図示せず）に装着する。

【００２１】

【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で以下に記載する効果を奏する。

【００２２】イメージセンサーユニットおよびレンズユ
ニットを本体に固定するためのキャップ部材および遮光
部材等を必要としないため、組立て部品の数が少く、従
って組立工程数も少い。加えて組立工程が簡単かつ容易
である。その結果製造コストを下げることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例の組立前の状態を示す斜視図であ
る。

【図２】第１実施例の組立てた状態を示す斜視図であ
る。

【図３】図２のＡ−Ａ線に沿ってとった断面図である。

【図４】図２のＢ−Ｂ線に沿ってとった断面図である。

【図５】第１実施例を外装ケースに装着した状態を示す
断面図である。

【図６】第２実施例を示す断面図である。

【図７】従来の画像読取装置の組立て方法を示す図であ
る。

【符号の説明】

１，５１ 本体 １ａ 後壁 １ｂ，５１ｂ 底壁 １ｃ，５１ｃ 前壁 １ｄ 隔壁 １ｅ，１ｆ 側壁 ２ａ 押え片 ２ｂ 位置決めピン ３ 溝 ４ 絞り開口 ５ 遮光壁 ６ 凹所 ７ レンズユニット ９ａ，９ｂ 弾性アーム １０ａ，１０ｂ 係止爪 １２ イメージセンサーユニット １２ａ イメージセンサー １３ 取付板 １４ 外装ケース １８ 遮光リブ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 前壁に絞り開口を備えた本体と、前記本
   体の前記前壁に隣接する凹所に着脱自在に収容されるレ
   ンズユニットと、前記本体の後壁に設けられた位置決め
   手段によって位置決めされるイメージセンサーユニット
   からなる画像読取装置であって、前記本体が、前記位置
   決め手段によって位置決めされた前記イメージセンサー
   ユニットの上端に係合する押え部材と、前記凹所に収容
   された前記レンズユニットの一端に係合する係止手段を
   有することを特徴とする画像読取装置。
2. 【請求項２】 本体を包囲する外装ケースがその内壁に
   一体的に設けられた遮光リブを有し、該本体の頂部と前
   記外装ケースの内壁の間の間隙および前記本体の前壁と
   後壁の間の側壁の開口が前記遮光リブによって覆われる
   ことを特徴とする請求項１記載の画像読取装置。