JPH05291882A - 分散演算ディジタル信号処理装置 - Google Patents

分散演算ディジタル信号処理装置

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JPH05291882A
JPH05291882A JP4097117A JP9711792A JPH05291882A JP H05291882 A JPH05291882 A JP H05291882A JP 4097117 A JP4097117 A JP 4097117A JP 9711792 A JP9711792 A JP 9711792A JP H05291882 A JPH05291882 A JP H05291882A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ノイズに対して高感度のディジタル信号処理
を行う装置を提供する。 【構成】 バイナリ符号化サンプルXは並列レジスタ3
0にラッチされ、各サンプリングにおいてメモリ手段3
2のアドレス端子の1つに送出される。メモリ手段の他
方のアドレス端子には、並列レジスタ34から、1つ前
のサンプルの出力が供給される。このレジスタの出力は
シフトレジスタ36にも送出される。メモリ手段は2つ
のアドレスの状態に応じて記憶値を出力する。シフトレ
ジスタの出力によって定まる所要の演算が行なわれ、並
列レジスタ34に書き込まれる。最大レジスタ50は、
このレジスタに以前にストアされた最大値と現在の信号
とを比較器49で比較した後、アキュミュレータ42の
現在の最大値を書き込む。この結果はマイクロプロセッ
サによって読むことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2の補数で表されるバイ
ナリコードのディジタル信号を処理するディジタル信号
処理装置に関するものであり、より詳細にはパルスコー
ド信号中の選択された周波数成分を検出するディジタル
信号処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディジタル的に動作する信号検出器がデ
ィジタルフィルタと呼ばれる基本的なディジタル装置で
構成されることはよく知られている。電話でよく用いら
れる信号検出器は良い例である。そのようなフィルタは
バンドパス、ローパス又はハイパスフィルタとしての機
能を有するように設計され、所望の周波数成分を有する
信号を通過させ、又はブロックする。例えば、ディジタ
ル電話は多くの機能を有するので、いろいろな電話動作
を実行するために特殊なトーン信号が検出できる必要が
ある。種々のディジタルフィルタがこれらの目的のため
に用いられている。
【0003】1982年10月12日に発行されたCo
nger等の米国特許NO.4,354,248にはそのようなディ
ジタルフィルタを用いたプログラマブル多周波トーン受
信器が述べられている。このトーン受信器はシーケンス
コントローラによって動作する3カスケードの2次フィ
ルタを含む時分割ディジタルフィルタを用いている。こ
のフィルタは非常に複雑でかつ多くのメモリ容量が必要
である。1973年12月4日に発行されたCrois
ier等の米国特許NO.3,777,130にはPCM符号化信号
用の汎用ディジタルフィルタについて述べられている。
その中で、バイナリコード信号用のディジタルフィルタ
をハードウエアで構成する新たな方法が述べられてい
る。そこでは、変形された2の補数表示を使用すること
によって、記憶装置のメモリ量を非常に節約できる。
【0004】1989年1月10日に発行されたBen
kara等の米国特許NO.4,797,846には共振特性を用い
たディジタルフィルタが述べられている。この特許では
ハードウエア量が少ない簡単な構成が示される。その中
で、ハードウエア構成を簡単にする特別に選択された係
数値が示される。1984年5月22日に発行されたP
etit等の米国特許NO.4,450,553には分散演算の考え
に基づいたハードウエアを有するディジタル処理装置が
述べられている。ディジタルフィルタを実現するハード
ウエアに対して用いられる分散演算の概念に関する詳し
い記述はIEEEトランザクション、音声、スピーチ、
信号処理、Vol. ASSPー22、No.6、1974
年12月発行、著者A.PeledとB.Liu、「デ
ィジタルフィルタの新しいハードウエアの実現」になさ
れている。この発明は分散演算の概念を用いたディジタ
ル信号処理装置のハードウエア量をさらに減少させる。
【0005】図1は、一般的な第2次のディジタル信号
処理装置を示す。この装置はサンプリング周波数Fsに
おいて、連続したバイナリディジタル入力サンプルx[n]
を受信し、連続したバイナリディジタル出力サンプルy
[n]を出力する。入力サンプルx[n]から出力サンプルy
[n]を発生するためには以前の入力サンプルx[n-1]とx[n
-2]及び以前の出力サンプルy[n-1]とy[n-2]の情報が必
要である。入力サンプルx[n-1]はサンプリング周波数に
おける入力サンプルx[n]の直前の値である。同様に、x
[n-2]はx[n-1]の直前値であり、y[n-1]はy[n]の直前
値、y[n-2]はy[n-1]の直前値である。入力サンプルx
[n]、x[n-1]及びx[n-2]はそれぞれ第1、第2及び第3
の係数A0、A1及びA2によって乗算され、出力サンプルy
[n-1]及びy[n-2]はそれぞれ第4及び第5の逆符号の係
数B1及びB2によって乗算される。出力サンプルy[n]は加
算器10によって各項の代数和によって得られる。
【0006】これらの係数は、パルス応答又は所望の周
波数の伝達関数のいずれかの中から選択された方法によ
って抽出される。多くの遅延線はサンプリング周期に等
しい単位遅延を有する遅延セルZ-1から構成され、信号x
[n-1]、x[n-2]、y[n-1]及びy[n-2]を発生するために用
意される。そのような信号処理装置の伝達関数はH(Z)で
表され次の式で与えられる。 H(Z) = ( A0 + A1Z-1 + A2Z-2 ) / ( 1 + B1Z-1 + B2Z-2 ) ここで、Z-1はサンプリング周波数における信号の1サ
イクルに相応する単位遅延を表わす。すなわち、これは
サンプルx[n-1]とx[n]間の遅延を表わす。
【0007】実数軸Rと虚数軸I中の通常の表示におい
て、伝達関数H(Z)は2つのゼロと2つのポールによって
特性づけられる。このゼロは次の方程式の解である。 A0 + A1Z-1 + A2Z-2 = 0 ポールは次の方程式の解である。 1 + B1Z-1 + B2Z-2 = 0
【0008】遅延セルと伝達係数A1及びA2を含む装置の
部分は「直接部」と呼ばれ、その装置を有限インパルス
応答回路(FIR)という。残りの部分は「フィードバ
ック部」である。このように直接部がなければ、装置は
無限インパルス応答回路(IIR)として動作する。こ
の伝達係数B2は装置がフィルタ(B2>-1.0)、共振器(B2=-
1)又は発振器(B2<-1)として動作するか否かを決定す
る。
【0009】そのような装置は乗算及び加算動作を行
い、サンプル変換の後に、パソコンを用いてこれらの動
作をディジタルモードで除去するように実行することは
興味があるように思われる。このケースでは、各サンプ
ルは論理ワードを供給し、その論理ワードのビットは遅
延を与える種々のシフトレジスタを通った後、上述した
数学的演算を行うために処理される。実際には、この信
号はしばしばディジタルモードで変調過程によって変換
されている。
【0010】従来、このディジタル信号処理装置に関し
ては多くの回路構成がある。前述の1973年12月4
日に発行されたCroisier等の米国特許NO.3,77
7,130及び1989年1月10日に発行されたBenk
ara等の米国特許NO.4,797,846には多くの例が開示さ
れている。例えば、Mビットワードを有するPCM用フ
ィルタはMビット位置を有する各ステージのシフトレジ
スタを用いて合成される。各ステージの出力はROMア
ドレスデコーダに印加される。メモリはその結果を出力
に供給する。多くのバイナリビットの重み付けを考慮し
て、シフトレジスタの後にある2進加算器から構成され
かつフィードバックループを有するアキュムレータを使
用することは可能である。
【0011】典型的な実施例として、図2に示される上
述のPCMフィルタ装置がある。4ビットでアドレスさ
れ、従って、24=16ワード(内容)を含み、4つの
係数によって可能な全ての組み合わせに対応するRAM
又はROM12はフィルタの中心的な素子を構成する。
RAM又はROM12は入力で適当な重み付けがされた
ビットを受信し、メモリ位置を選択し、出力に並列の結
果を出力する。RAM又はROM12から出力されたN
ビットは加算手段14及びアキュミュレータ(ACC)
16に送出される。アキュミュレータ16から出力され
た出力情報y[n]を有するNビットは2によって割算を行
うステージ又は右にシフトする手段を通じて加算手段1
4にフィードバックされる。アキュミュレータの出力は
Mビットに丸められた後、直列変換器(CPS)18で
直列信号に変換され、その後単位遅延Z-1で表わされる
シフトレジスタ(SR)にフィードバックされる。
【0012】1973年12月4日に発行されたCro
isier等の米国特許NO.3,777,130とPeled等に
よる文献は、双方とも、変形された2の補数表示を用い
てさらに、簡単な構造図で表わされる。この変形された
表示においては、全ての2の補数ビットMは、補数であ
る最高次ZMの"1"を除いて、変更無しに再生される。こ
れらのMの重みづけは1だけ減少される。従って、この
表示によって符号化されたワードは2の補数のコードに
よって書かれたものよりも1ビットだけ大きい。
【0013】図3はそのような方法を数字表現を用いて
ハードウエア的に実現した回路を図式的に表わしたもの
である。この構成はインデックスビットとして特別のビ
ットが用いられ、その結果必要なメモリ容量を半減でき
る。図において、ビットZ2j、Z3j及びZ4jはメモリ20
にアドレスするために使用される前に、それぞれ回路X
OR2、XOR3及びXOR4を通過し、その2番目の
出力がインデックスZ1jによって供給され、この最後の
ビットが”1”のときにこれらを補数演算する。さら
に、メモリからフェッチされ、Nビットを用いた2の補
数で書かれたワードの符号は、メモリが部分係数値の1
/2のみを含むので、もしZ1j=1の場合は、変形される
べきである。この目的で、前記のNビットとインデック
スはXOR1回路を用いることによってXOR論理動作
が行われ、その後バイナリ”1”は加算手段14とアキ
ュミュレータ16を通じてその結果に加算される。この
装置においては、初期のケースではメモリは16ロケー
ションではなく8ロケーションのみが使用された。
【0014】米国特許NO.4,797,846にはディジタル信号
処理装置の他の実施例が述べられている。その中で、係
数が特殊な値、例えば、A0=1, A1=0, A2= -1, B1= -2Rc
os(2πFr/Fs)及びB2=1-2K(K≧4)の値を取る簡単な構成
が実現されている。Fsはサンプリング周波数であり、Fr
は所定の共振周波数である。この場合は、構成は図4に
示され、この装置は共振ディジタルフィルタ、すなわ
ち、中心周波数として共振周波数Frを有するバンドパス
フィルタとして機能し、単位と関係するRは選択的に決
定される。この回路は1つの乗算と4つの加算と、1つ
のシフト(SR)を有し、同時に他の単位遅延素子も有
する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
分散演算ディジタル信号処理装置においては、所望の周
波数成分の検出が困難で、ノイズに対して高感度の信号
処理ができない弊害があった。
【0016】
【課題を解決するための手段】従って、本発明の目的は
分散演算概念を用いたディジタル信号処理装置を提供す
ることにある。さらに、本発明の目的はディジタル信号
中の所望の周波数成分を検出するディジタル信号処理装
置を提供することにある。さらに、本発明の目的はディ
ジタル信号中の所望の周波数成分を検出し、最小のハー
ドウエア構成を有するディジタル信号処理装置を提供す
ることにある。さらに、本発明の目的はディジタル信号
中の所望の周波数成分を検出し、ノイズに対して非常に
高感度のディジタル信号処理装置を提供することにあ
る。
【0017】上記の目的を達成するために本発明の分散
演算ディジタル信号処理装置は、A0/4、B1/4 = 2{cos(2
πFr/Fs)}/4及び(A0+B1)/4の3つの記憶値を保持し、こ
こでA0は実数、Fsはサンプリング周波数であり、2つの
アドレス端子とデータ出力端子を有し、2つのアドレス
端子の状態に応じて内容信号を発生させるメモリ手段
と、入力信号を受信し、入力信号の各サンプルをアドレ
ス端子の1つに送出する第1のシフトレジスタ手段と、
他のアドレス端子に接続され、1つのサンプルによりレ
ジスタ入力をシフトし、そのレジスタ出力を他のアドレ
ス端子に送出する第2のシフトレジスタ手段と、データ
出力端子に接続され、その内容信号から1/4を減算す
る減算手段と、減算手段に接続され、第2のシフトレジ
スタ手段にレジスタ入力としてアキュミュレータ出力を
変換して印加するアキュミュレータステージと、第2の
シフトレジスタ手段に接続され、1つのサンプルによっ
て第2のシフトレジスタ手段の出力をシフトし、それを
減算手段に送出する第3のシフトレジスタ手段と、アキ
ュミュレータステージに接続され、所定のサンプルを含
むサンプリング期間の間、アキュミュレータ出力の最大
値を計数し最大値を示す検出器出力信号を発生させる最
大レジスタ手段とを備え、2の補数で表されるパルス符
号ディジタル信号中の周波数成分Frを検出するように構
成される。
【0018】
【実施例】本発明は上述の(IIR)ディジタル信号処
理装置の概念を用いて、特にB1= 2cos(2πFr/Fs)及びB2
=-1の場合を取り扱っている。図5は単位遅延Z-1、加算
手段22及び最大レジスタ24を含む装置を図示する。
この最大レジスタは後で説明する。伝達方程式は式
(1)にように表わされる。 y[n] = A0x[n] + B1y[n-1] + B2y[n-2] (1)
【0019】この発明はディジタル信号処理装置の一般
的な形式の特殊な構成を取扱い、特殊な数字表示と共振
係数を用いることによって、最小のハードウエアによっ
て実現でき、製造費も安くなる。この装置は周波数成分
Frを有する。もし、入力信号"x"が十分な振幅で周波数
成分Frを含むと、共振器は振幅を増加しながら発振す
る。これは図6及び図7に示される。図6は入力信号
が"x"であることを示し、一方、図7は共振器の出力信
号が"y"であることを示す。出力信号"y"はその数に限界
に来るまで増加し続ける。従って、必要な数字的範囲
(数字表示で用いられるビット数)は観測時間とサンプ
リング周波数によって影響を受ける。図8においては、
入力信号"x"は共振器の共振周波数と整合しない。出力
信号"y"は周期的に増加又は減少する。最大振幅は常に
図6よりも小さい。
【0020】上述の米国特許NO.3,777,130に記述される
ように、2次のディジタルフィルタを実行するために最
小で8つのメモリ位置が要求される。しかしながら、以
下に述べるように図5に示される基本的な構成を選択す
ることによって、発明者はハードウエア構成の要求をさ
らに減少できた。
【0021】選択された数字表現は次の式(2)で表わ
される2の補数表現である。 ここで、bは1サンプル中のビット数である。2の補数
をB2=-1として式(1)に代入することによって、次の
式(3)が得られる。 y[n] = { -x[n]0 + Σx[n]i * 2-i)}* A0 + { -y[n-1]0 + Σ(y[n-1]i * 2-i)}* B1 - { -y[n-2]0 + Σ(y[n-2]i * 2-i)} (3) 上の式を整理すると、式(4)が得られる。 y[n] = - { x[n]0*A0 + y[n-1]0* B1 - y[n-2]0} + Σ{ x[n]i*A0 + y[n-1]i* B1 - y[n-2]i }* 2-i (4)
【0022】上述の式に見られるように、3つの全ての
乗算は同時に行われ、サンプルビットに分散される。こ
の計算過程は図12に示される。図12から明らかなよ
うに、最後の4行はB2(0又はー1の値を取る)の部
分を除いて最初の4行の繰り返しである。この最後の計
算は1を減算(又はー1を加算)することにより、非常
に簡単なハードウエア構成で行われる。実際上は、2の
補数中の数はー1と1の間、すなわち、−1≦x<1、
でなければならないので、上述のように1の代わりに1
/4が減算(−1/4が加算)される。
【0023】図9は本発明の一実施例のハードウエア中
で上述の概念を実現する1つの方法を示す図である。図
9に示される実施例は電話に適用するように設計されて
いる。この実施例はもちろん電話のみでなく少し変形す
ることにより他の分野にも適用できる。図9において、
12ビットのバイナリ符号化サンプル"x"は6800H
zで並列レジスタ(PSRー0)30中のラッチされ
る。この並列レジスタ(PSRー0)30は各サンプリ
ングにおいて、12ビットで構成される直列信号x[n]を
メモリ手段32のアドレス端子の1つに送出する。上の
12ビットは符号ビット(全ての12ビットが0又は1
にロードされる)である。
【0024】メモリ手段32はA0/4、B1/4 = 2{cos(2π
Fr/Fs)}/4及び(A0+B1)/4の記憶値を保持する。このメモ
リ手段32はこれらの値を永久に保持するROMであっ
てもよく、マイクロプロセッサによってストアされた値
が可変するように制御されるRAMであってもよい。一
方、特殊の値を保持するレジスタ群であっても良い。1
つ前のサンプルy[n-1]の出力は他の並列レジスタ(PS
Rー1)34に供給される。この並列レジスタ(PSR
ー1)34はその出力をメモリ手段32の他のアドレス
端子に送出する。メモリ手段32は2つのアドレスの状
態に応じてデータ端子にA0/4、B1/4 又は(A0+B1)/4を出
力する。もし、両入力端子が"0"であれば、出力端子に
は"0"が出力される。
【0025】並列レジスタ(PSRー1)34の出力は
シフトレジスタ(SR)36に送出される。このシフト
レジスタ(SR)36は直列出力y[n-2]を出力する。こ
こで、y[n-2]の値は0又は1である。もし、シフトレジ
スタ(SR)36の直列出力が1であれば、メモリ手段
32の出力に並列レジスタ(PSRー0)30と並列レ
ジスタ(PSRー1)34の出力によって選択された−
1/4が減算器33で加算される。この結果はインバー
タ(INV)38によって最後のビットのみ反転され
る。インバータ38の出力は加算器40によって加算さ
れ、2ー1シフト接続44によって結合したアキュミュレ
ータ(ACC)42に出力する。この2ー1シフト接続4
4は単に1つの位置(×1/2)だけ下の方に線で接続
することによって実現できる。アキュミュレータ42は
ー1シフト接続44所定のバイナリ出力信号が発生され
るように重み付けをする。アキュミュレータ(ACC)
42は22シフト接続46によって4倍される。この22
シフト接続46は上述の2ー1シフト接続44と同様に線
で2つの位置(×4)上の方に接続するのみでよい。そ
の後、22シフト接続46の出力は並列レジスタ(PS
Rー1)34に書き込まれる。これは閉回路を構成す
る。
【0026】符号検出器48はディジタル信号が正であ
るようにする。最大レジスタ50は、最大レジスタ50
に以前にストアされた最大値と現在の信号とを比較器4
9で比較した後に、アキュミュレータの現在の最大値を
書き込む。符号検出器48の出力"y"は常に最大レジス
タ50の値を表示する。この結果はマイクロプロセッサ
によって読むことができる。リセット端子RST又はR
ST1は各サンプリング期間の始め又は各サンプルの始
めでリセット信号を供給する。
【0027】上述したように、ディジタル装置の全動作
は一定の数のサンプルを含むサンプリング期間の後にリ
セットされる。 サンプル期間中のサンプル数は信号/
ノイズ比を(窓幅)決定する。サンプル期間が長けれ
ば、すなわち、観測期間が長ければそれだけ信号/ノイ
ズ比は大きくなる。言い替えると、観測期間の増加に従
って窓幅はだんだん減少する。窓幅は(1/観測期間)
に比例する。この観測期間は調整でき、すなわち、サン
プル期間中のサンプル数はリセット手段によってリセッ
トの周期を変化することによって変えることができる。
このようにして、信号/ノイズ比は種々の環境に対して
調整できる。
【0028】図10は周波数領域及び時間領域における
出力信号のスペクトル解析を示す図であり、バンド幅を
よく理解するための図である。図において、スペクトル
の周波数間隔は10Hzである。振幅最大点の周波数は
正確に1700Hzである。このとき共振器の共振周波
数は1700Hzである。図11は時間領域における出
力信号"y"のバースト変化を示す図である。図におい
て、出力信号"y"のトーンバースト(各トーンバースト
の長さは75.15msである)のシーケンスが示され
る。4番目のトーンバーストは出力信号"y"の最大の振
幅を生じる。第3番目のトーンバーストの最大振幅と第
2番目と第4番目のトーンバーストの最大振幅間に置か
れた閾値検出器はバンド幅20Hzを有する1700H
zに対して単一トーン検出器となる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の分散演算
概念を用いたディジタル信号処理によってディジタル信
号中の所望の周波数成分を検出できる。またハードウエ
アを非常に小型化でき、さらに、ノイズに対して非常に
高感度のディジタル信号処理ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術における第2次のディジタル信号処理
装置を示すブロック図である。
【図2】従来技術におけるディジタルフィルタを示すブ
ロック図である。
【図3】従来技術におけるディジタルフィルタを示すブ
ロック図である。
【図4】従来技術における他のディジタルフィルタを示
すブロック図である。
【図5】本発明におけるディジタル信号処理装置の概念
を示すブロック図である。
【図6】時間と振幅との関係を示す図である。
【図7】時間と振幅との関係を示す図である。
【図8】時間と振幅との関係を示す図である。
【図9】本発明におけるディジタル信号処理装置を示す
ブロック図である。
【図10】周波数領域及び時間領域における出力信号の
スペクトル解析を示す図である。
【図11】時間領域における出力信号のバースト変化を
示す図である。
【図12】式(4)の計算過程を示す図である。
【符号の説明】
10 加算器 12 RAM又はROM 14 加算器 16 アキュミュレータ(ACC) 20 RAM又はROM 22 加算器 24 最大レジスタ 30 第1の並列レジスタ(PSRー0) 32 メモリ手段 33 減算器 34 第2の並列レジスタ(PSRー1) 36 第3の並列レジスタ 38 インバータ(INV) 40 加算器 42 アキュミュレータ(ACC) 44 2-1シフト接続 46 22シフト接続 48 符号検出器 49 比較器 50 最大レジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ガイ・ジョン・チャプート カナダ国,ケイ7シー,3ピー2,オンタ リオ,チャ ールトン プレイス,アー ル.アール.2

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A0/4、B1/4 = 2{cos(2πFr/Fs)}/4及び
    (A0+B1)/4の3つの記憶値を保持し、ここでA0は実数、F
    sはサンプリング周波数であり、2つのアドレス端子と
    データ出力端子を有し、2つのアドレス端子の状態に応
    じて内容信号を発生させるメモリ手段と、 前記入力信号を受信し、前記入力信号の各サンプルを前
    記アドレス端子の1つに送出する第1のシフトレジスタ
    手段と、 前記の他のアドレス端子に接続され、1つのサンプルに
    よりレジスタ入力をシフトし、そのレジスタ出力を他の
    アドレス端子に送出する第2のシフトレジスタ手段と、 前記データ出力端子に接続され、前記内容信号から1/
    4を減算する減算手段と、 前記減算手段に接続され、前記第2のシフトレジスタ手
    段にレジスタ入力としてアキュミュレータ出力を変換し
    て印加するアキュミュレータステージと、 前記第2のシフトレジスタ手段に接続され、1つのサン
    プルによって第2のシフトレジスタ手段の出力をシフト
    し、それを前記減算手段に送出する第3のシフトレジス
    タ手段と、 前記アキュミュレータステージに接続され、所定のサン
    プルを含むサンプリング期間の間、アキュミュレータ出
    力の最大値を計数し前記最大値を示す検出器出力信号を
    発生させる最大レジスタ手段、とを備え、 2の補数で表されるパルス符号ディジタル信号中の周波
    数成分Frを検出することを特徴とする分散演算ディジタ
    ル信号処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記アキュミュレー
    タステージは加算手段、アキュミュレータ手段及び2-1
    シフト接続を含むことを特徴とする分散演算ディジタル
    信号処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、さらに、前記メモリ
    手段に接続されたマイクロプロセッサを含み、前記メモ
    リ手段の記憶値はマイクロプロセッサによって可変でき
    ることを特徴とする分散演算ディジタル信号処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、さらに、前記アキュ
    ミュレータステージと前記最大レジスタ手段に接続され
    た比較手段を含み、サンプル期間の以前のサンプルに対
    して計数された最大値と各サンプルのアキュミュレータ
    出力とを比較し、前記最大レジスタの内容を更新するこ
    とを特徴とする分散演算ディジタル信号処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記ディジタル信号
    は可聴周波数レンジ内で前記周波数成分Frを含み、電
    話に使用されるトーン信号であることを特徴とする分散
    演算ディジタル信号処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、さらに、連続する各
    サンプリング期間で装置の動作を繰り返しリセットする
    リセット手段を含み、そのサンプリング期間は複数のサ
    ンプリングを含むことを特徴とする分散演算ディジタル
    信号処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、各サンプリング期間
    中のサンプル数は調整可能であることを特徴とする分散
    演算ディジタル信号処理装置。
JP4097117A 1991-03-28 1992-03-23 分散演算ディジタル信号処理装置 Expired - Lifetime JPH0775303B2 (ja)

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