JPH05291444A - 放熱基板 - Google Patents
放熱基板Info
- Publication number
- JPH05291444A JPH05291444A JP4093048A JP9304892A JPH05291444A JP H05291444 A JPH05291444 A JP H05291444A JP 4093048 A JP4093048 A JP 4093048A JP 9304892 A JP9304892 A JP 9304892A JP H05291444 A JPH05291444 A JP H05291444A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat dissipation
- high thermal
- brazing material
- conductive materials
- dissipation board
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L2224/00—Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
- H01L2224/01—Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
- H01L2224/42—Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
- H01L2224/47—Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
- H01L2224/48—Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
- H01L2224/4805—Shape
- H01L2224/4809—Loop shape
- H01L2224/48091—Arched
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L2224/00—Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
- H01L2224/73—Means for bonding being of different types provided for in two or more of groups H01L2224/10, H01L2224/18, H01L2224/26, H01L2224/34, H01L2224/42, H01L2224/50, H01L2224/63, H01L2224/71
- H01L2224/732—Location after the connecting process
- H01L2224/73251—Location after the connecting process on different surfaces
- H01L2224/73265—Layer and wire connectors
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L2924/00—Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
- H01L2924/15—Details of package parts other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
- H01L2924/181—Encapsulation
Landscapes
- Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、LSIチップの作動時の熱歪みを
有効に防止できるとともに熱伝導特性に優れた放熱基板
を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、上記目的を達成するため、室温〜
400℃の温度条件下で200〜2000W/m・kの
熱伝導率を有する複数の高熱伝導性材2および4と、そ
の高熱伝導性材2および4の間に介在され、周期律表第
4a〜7a族の金属およびそれらの金属の炭化物のうち
の少なくとも1種類とAu、AgおよびCuのうちの少
なくとも1種類とを主成分とするロウ材3とを備えてい
る。
有効に防止できるとともに熱伝導特性に優れた放熱基板
を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、上記目的を達成するため、室温〜
400℃の温度条件下で200〜2000W/m・kの
熱伝導率を有する複数の高熱伝導性材2および4と、そ
の高熱伝導性材2および4の間に介在され、周期律表第
4a〜7a族の金属およびそれらの金属の炭化物のうち
の少なくとも1種類とAu、AgおよびCuのうちの少
なくとも1種類とを主成分とするロウ材3とを備えてい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、放熱基板に関し、特
に、その表面上に半導体素子が取付けられる放熱基板に
関する。
に、その表面上に半導体素子が取付けられる放熱基板に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、LSIパッケージなどの半導体素
子を搭載した電子部品が知られている。図2は、従来の
一般的なLSIパッケージを示した断面図である。図2
を参照して、従来のLSIパッケージは、パッケージ1
1と、パッケージ11内に設置された放熱基板12と、
放熱基板12の表面上に接合層13を介して取付けられ
たLSIチップ14と、パッケージ11の内部および外
部に跨がって形成されたリードフレーム15と、リード
フレーム15のパッケージ11内の部分とLSIチップ
14の電極(図示せず)とを電気的に接続するためのボ
ンディングワイヤ16とを備えている。LSIチップ1
4の材料としては、SiやGaAsなどが用いられてい
る。放熱基板12の材料としては、Al2 O3 が多く用
いられている。
子を搭載した電子部品が知られている。図2は、従来の
一般的なLSIパッケージを示した断面図である。図2
を参照して、従来のLSIパッケージは、パッケージ1
1と、パッケージ11内に設置された放熱基板12と、
放熱基板12の表面上に接合層13を介して取付けられ
たLSIチップ14と、パッケージ11の内部および外
部に跨がって形成されたリードフレーム15と、リード
フレーム15のパッケージ11内の部分とLSIチップ
14の電極(図示せず)とを電気的に接続するためのボ
ンディングワイヤ16とを備えている。LSIチップ1
4の材料としては、SiやGaAsなどが用いられてい
る。放熱基板12の材料としては、Al2 O3 が多く用
いられている。
【0003】ここで、最近ではLSIの高性能化や高密
度実装化に伴う発熱量の増大が問題となっており、この
対策としてAlNやSiCなどの熱伝導特性に優れた材
料を放熱基板12として用いる傾向が強くなっている。
度実装化に伴う発熱量の増大が問題となっており、この
対策としてAlNやSiCなどの熱伝導特性に優れた材
料を放熱基板12として用いる傾向が強くなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来で
は、LSIの発熱量の増大を改善するためAlNやSi
Cなどを放熱基板12の材料として用いる提案がなされ
ている。
は、LSIの発熱量の増大を改善するためAlNやSi
Cなどを放熱基板12の材料として用いる提案がなされ
ている。
【0005】しかしながら、AlNやSiCなどは熱伝
導特性に優れるため放熱特性は改善されるが、以下のよ
うな問題点が新たに生じる。
導特性に優れるため放熱特性は改善されるが、以下のよ
うな問題点が新たに生じる。
【0006】すなわち、AlNやSiCなどは、搭載さ
れるLSIチップ14とは熱膨脹率が異なる。このた
め、このような材料からなる放熱基板12上にLSIチ
ップ14を搭載した場合に、LSIチップ14が作動し
て温度上昇すると、LSIチップ14と放熱基板12と
の間に大きな熱歪みが生じるという不都合があった。こ
の結果、LSIチップが正常に動作しなかったり、LS
Iチップ14の動作寿命が短くなるという問題点があっ
た。このように、従来では、放熱特性を改善するために
AlNやSiCなどを放熱基板12として用いた場合に
は、熱歪みを生じるという問題点があり、放熱特性およ
び熱応力(熱歪み)特性の両方を満足する放熱基板を提
供することは困難であった。
れるLSIチップ14とは熱膨脹率が異なる。このた
め、このような材料からなる放熱基板12上にLSIチ
ップ14を搭載した場合に、LSIチップ14が作動し
て温度上昇すると、LSIチップ14と放熱基板12と
の間に大きな熱歪みが生じるという不都合があった。こ
の結果、LSIチップが正常に動作しなかったり、LS
Iチップ14の動作寿命が短くなるという問題点があっ
た。このように、従来では、放熱特性を改善するために
AlNやSiCなどを放熱基板12として用いた場合に
は、熱歪みを生じるという問題点があり、放熱特性およ
び熱応力(熱歪み)特性の両方を満足する放熱基板を提
供することは困難であった。
【0007】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、良好な放熱特性のみならず良好
な熱歪み特性をも得ることが可能な放熱基板を提供する
ことを目的とする。
ためになされたもので、良好な放熱特性のみならず良好
な熱歪み特性をも得ることが可能な放熱基板を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1における放熱基
板は、室温〜400℃の温度条件下で200〜2000
W/m・kの熱伝導率を有する複数の高熱伝導性材と、
複数の高熱伝導性材間に介在され、周期律表第4a〜7
a族の金属およびそれらの金属の炭化物のうちの少なく
とも1種類とAu、AgおよびCuのうちの少なくとも
1種類とを主成分とするロウ材とを備えている。
板は、室温〜400℃の温度条件下で200〜2000
W/m・kの熱伝導率を有する複数の高熱伝導性材と、
複数の高熱伝導性材間に介在され、周期律表第4a〜7
a族の金属およびそれらの金属の炭化物のうちの少なく
とも1種類とAu、AgおよびCuのうちの少なくとも
1種類とを主成分とするロウ材とを備えている。
【0009】
【作用】請求項1に係る放熱基板では、室温〜400℃
の温度条件下で200〜2000W/m・kの熱伝導率
を有する複数の高熱伝導性材熱伝導性材間に、周期律表
第4a〜7a族の金属およびそれらの金属の炭化物のう
ちの少なくとも1種類とAu、AgおよびCuのうちの
少なくとも1種類とを主成分とするロウ材が介在される
ので、その高熱伝導性材とロウ材との組合せによってそ
れら全体によって構成される放熱基板の熱膨張率が容易
にLSIチップの熱膨脹率に適合される。また、上記の
構成を有するロウ材は熱伝導特性にも優れているため、
高熱伝導性材と組合せられた場合に全体として良好な熱
伝導率が得られる。
の温度条件下で200〜2000W/m・kの熱伝導率
を有する複数の高熱伝導性材熱伝導性材間に、周期律表
第4a〜7a族の金属およびそれらの金属の炭化物のう
ちの少なくとも1種類とAu、AgおよびCuのうちの
少なくとも1種類とを主成分とするロウ材が介在される
ので、その高熱伝導性材とロウ材との組合せによってそ
れら全体によって構成される放熱基板の熱膨張率が容易
にLSIチップの熱膨脹率に適合される。また、上記の
構成を有するロウ材は熱伝導特性にも優れているため、
高熱伝導性材と組合せられた場合に全体として良好な熱
伝導率が得られる。
【0010】
【実施例】まず、実施例を説明する前に、本発明の本質
について説明する。図1は、本発明のLSIパッケージ
を示した断面図である。図1を参照して、本発明のLS
Iパッケージは、パッケージ1と、パッケージ1内に固
定的に設置された高熱伝導性材料2と、高熱伝導性材料
2上に形成されたロウ材3と、ロウ材3上に形成された
高熱伝導性材料4と、高熱伝導性材料4上の所定領域に
接合層5を介して取付けられたLSIチップ6と、パッ
ケージ1の内部と外部に跨がって形成されたリードフレ
ーム7と、リードフレーム7のパッケージ1内の部分と
LSIチップ6の電極部分(図示せず)とを電気的に接
続するためのボンディングワイヤ8とを備えている。高
熱伝導性材料2と、ロウ材3と、高熱伝導性材料4とに
よって、本発明の放熱基板が構成されている。
について説明する。図1は、本発明のLSIパッケージ
を示した断面図である。図1を参照して、本発明のLS
Iパッケージは、パッケージ1と、パッケージ1内に固
定的に設置された高熱伝導性材料2と、高熱伝導性材料
2上に形成されたロウ材3と、ロウ材3上に形成された
高熱伝導性材料4と、高熱伝導性材料4上の所定領域に
接合層5を介して取付けられたLSIチップ6と、パッ
ケージ1の内部と外部に跨がって形成されたリードフレ
ーム7と、リードフレーム7のパッケージ1内の部分と
LSIチップ6の電極部分(図示せず)とを電気的に接
続するためのボンディングワイヤ8とを備えている。高
熱伝導性材料2と、ロウ材3と、高熱伝導性材料4とに
よって、本発明の放熱基板が構成されている。
【0011】高熱伝導性材料2および4としては、室温
〜400℃の熱伝導率が200〜2000W/m・kで
ある材料を用いる。すなわち、高熱伝導性材料2および
4としては、AlN焼結体、SiC焼結体、ダイヤモン
ド、又は立方晶窒化硼素を主成分とする焼結体などを用
いる。
〜400℃の熱伝導率が200〜2000W/m・kで
ある材料を用いる。すなわち、高熱伝導性材料2および
4としては、AlN焼結体、SiC焼結体、ダイヤモン
ド、又は立方晶窒化硼素を主成分とする焼結体などを用
いる。
【0012】また、ロウ材3としては、周期律表第4a
〜7a族の金属およびこれらの炭化物のうちの少なくと
も1種類と、Au、AgおよびCuのうちの少なくとも
1種類とを主成分とするものを用いる。
〜7a族の金属およびこれらの炭化物のうちの少なくと
も1種類と、Au、AgおよびCuのうちの少なくとも
1種類とを主成分とするものを用いる。
【0013】高熱伝導性材料2および4として用いる材
料のうち、特に低圧気相法により合成された薄板状多結
晶ダイヤモンドは、熱伝導率が他の材料に比べて極めて
高くかつ低コストで量産できるため、高熱伝導性材料2
および4として最も好ましい。
料のうち、特に低圧気相法により合成された薄板状多結
晶ダイヤモンドは、熱伝導率が他の材料に比べて極めて
高くかつ低コストで量産できるため、高熱伝導性材料2
および4として最も好ましい。
【0014】このような多結晶ダイヤモンドの合成方法
としては、熱電子放射やプラズマ放電を利用して原料ガ
スの分解および励起を生じさせる方法または、燃焼炎を
用いた成膜方法など公知のあらゆる低圧気相法の適用が
可能である。原料ガスとしては、たとえば、メタン・エ
タン・プロパンなどの炭化水素類、メタノール・エタノ
ールなどのアルコール類、およびエステル類などの有機
炭素化合物と、水素とを主成分とする混合ガスを用いる
のが一般的である。また、これら以外に、アルゴンなど
の不活性ガス、酸素、一酸化炭素または水などもダイヤ
モンドの合成反応やその特性を疎外しない範囲であれ
ば、原料中に含有されていてもよい。
としては、熱電子放射やプラズマ放電を利用して原料ガ
スの分解および励起を生じさせる方法または、燃焼炎を
用いた成膜方法など公知のあらゆる低圧気相法の適用が
可能である。原料ガスとしては、たとえば、メタン・エ
タン・プロパンなどの炭化水素類、メタノール・エタノ
ールなどのアルコール類、およびエステル類などの有機
炭素化合物と、水素とを主成分とする混合ガスを用いる
のが一般的である。また、これら以外に、アルゴンなど
の不活性ガス、酸素、一酸化炭素または水などもダイヤ
モンドの合成反応やその特性を疎外しない範囲であれ
ば、原料中に含有されていてもよい。
【0015】また、多結晶ダイヤモンドは、室温〜40
0℃の範囲内での熱伝導率が500〜2000W/m・
kの範囲内にすることが必要である。これは、従来の放
熱基板の放熱特性以上の性能を満たすために必要な条件
である。なお、上記熱伝導率の上限である2000W/
m・kは、現在の技術で達成し得るレベルを示している
だけであり、より高い熱伝導率を持つものができればよ
り望ましい。また、多結晶ダイヤモンドを高熱伝導性材
料2および4として用いる場合の厚みは、搭載するLS
Iチップ6の種類やロウ材3の仕様などによっても異な
るが、0.1〜1mmの範囲とするのが一般的である。
すなわち、0.1mmよりも薄い場合はロウ付接合時の
変形や強度の問題が生じるおそれがあり、1mmよりも
厚い場合は、コスト的な面で問題があるとともに小型化
の要請に反するためである。
0℃の範囲内での熱伝導率が500〜2000W/m・
kの範囲内にすることが必要である。これは、従来の放
熱基板の放熱特性以上の性能を満たすために必要な条件
である。なお、上記熱伝導率の上限である2000W/
m・kは、現在の技術で達成し得るレベルを示している
だけであり、より高い熱伝導率を持つものができればよ
り望ましい。また、多結晶ダイヤモンドを高熱伝導性材
料2および4として用いる場合の厚みは、搭載するLS
Iチップ6の種類やロウ材3の仕様などによっても異な
るが、0.1〜1mmの範囲とするのが一般的である。
すなわち、0.1mmよりも薄い場合はロウ付接合時の
変形や強度の問題が生じるおそれがあり、1mmよりも
厚い場合は、コスト的な面で問題があるとともに小型化
の要請に反するためである。
【0016】次に、高熱伝導性材料2および4を接合す
るためのロウ材3は、上記したように、周期律表第4a
〜7a族の金属およびこれらの炭化物のうちの1種類
と、Au、AgおよびCuのうちの少なくとも1種類と
を主成分とするものを用いる。これにより、高熱伝導性
材料2および4を高い強度で接合することができる。特
に、周期律表第4a〜7a族の金属およびこれらの炭化
物の少なくとも1種類以上のロウ材3中での含有率が、
0.5〜10容量%であるものは、接合強度の点から好
ましい。
るためのロウ材3は、上記したように、周期律表第4a
〜7a族の金属およびこれらの炭化物のうちの1種類
と、Au、AgおよびCuのうちの少なくとも1種類と
を主成分とするものを用いる。これにより、高熱伝導性
材料2および4を高い強度で接合することができる。特
に、周期律表第4a〜7a族の金属およびこれらの炭化
物の少なくとも1種類以上のロウ材3中での含有率が、
0.5〜10容量%であるものは、接合強度の点から好
ましい。
【0017】また、上記組成を有するロウ材3は、それ
自体の熱伝導率が比較的良好なため、高熱伝導性材料2
および4と接合されて最終的に形成される放熱基板
(2、3、4)の放熱特性を損なうこともない。
自体の熱伝導率が比較的良好なため、高熱伝導性材料2
および4と接合されて最終的に形成される放熱基板
(2、3、4)の放熱特性を損なうこともない。
【0018】このように、本発明では、高熱伝導性材料
2および4の間にロウ材3を介在させてそれらの組合せ
によって放熱基板を構成する。これにより、高熱伝導性
材料2および4とロウ材3とのそれぞれの材質と厚みと
を制御することにより、放熱基板全体の熱膨脹率を搭載
するLSIチップ6の熱膨脹率に合致したものとするこ
とができる。この結果、従来問題であった熱歪みを有効
に防止できるとともに、熱伝導特性をも良好な放熱基板
を得ることができる。
2および4の間にロウ材3を介在させてそれらの組合せ
によって放熱基板を構成する。これにより、高熱伝導性
材料2および4とロウ材3とのそれぞれの材質と厚みと
を制御することにより、放熱基板全体の熱膨脹率を搭載
するLSIチップ6の熱膨脹率に合致したものとするこ
とができる。この結果、従来問題であった熱歪みを有効
に防止できるとともに、熱伝導特性をも良好な放熱基板
を得ることができる。
【0019】上記のような本発明の本質に基づき、その
効果を確認するために以下のような実施例を行なった。
効果を確認するために以下のような実施例を行なった。
【0020】(実施例1)マイクロ波プラズマCVD法
により、25mm角のSi基板上に多結晶ダイヤモンド
を20時間合成した。この合成は以下の条件により行な
った。
により、25mm角のSi基板上に多結晶ダイヤモンド
を20時間合成した。この合成は以下の条件により行な
った。
【0021】 原料ガス(流量) :H2 200 sccm CH4 7 sccm ガス圧力 :80 Torr マイクロ波発振出力 :600 W 上記のような条件で多結晶ダイヤモンドを合成した後、
回収したSi基板の上面にはその厚みが0.2mmの多
結晶ダイヤモンドが被覆されていた。この多結晶ダイヤ
モンド被覆Si基板を弗硝酸に浸漬してSi基板のみを
溶解除去することによって、その厚みが0.2mmの多
結晶ダイヤモンド板を回収した。
回収したSi基板の上面にはその厚みが0.2mmの多
結晶ダイヤモンドが被覆されていた。この多結晶ダイヤ
モンド被覆Si基板を弗硝酸に浸漬してSi基板のみを
溶解除去することによって、その厚みが0.2mmの多
結晶ダイヤモンド板を回収した。
【0022】この回収した多結晶ダイヤモンド板2枚を
その厚みが50mmのAu−Cu−Ti合金(Au:5
0容量%、Cu:45容量%、Ti:5容量%)製のロ
ウ材箔で接合を行なった。最終的な厚みが0.45mm
の放熱基板(A)についてその性能評価を行なった。
その厚みが50mmのAu−Cu−Ti合金(Au:5
0容量%、Cu:45容量%、Ti:5容量%)製のロ
ウ材箔で接合を行なった。最終的な厚みが0.45mm
の放熱基板(A)についてその性能評価を行なった。
【0023】比較例として、その厚みが0.45mmの
多結晶ダイヤモンド単体(B)、AlN焼結体(C)に
ついても性能評価を行なった。
多結晶ダイヤモンド単体(B)、AlN焼結体(C)に
ついても性能評価を行なった。
【0024】性能評価としては、まず各放熱基板(A、
B、C)の室温から400℃までの熱膨張係数の測定を
行なった。また、各放熱基板(A、B、C)に15mm
角のGaAs製のLSIチップを搭載して熱衝撃テスト
と熱抵抗測定を行なった。熱衝撃テストと熱抵抗測定の
評価条件は以下のとおりである。
B、C)の室温から400℃までの熱膨張係数の測定を
行なった。また、各放熱基板(A、B、C)に15mm
角のGaAs製のLSIチップを搭載して熱衝撃テスト
と熱抵抗測定を行なった。熱衝撃テストと熱抵抗測定の
評価条件は以下のとおりである。
【0025】〈熱衝撃テスト〉125℃と−55℃に温
度設定された有機溶剤(フロリナート)中に、上記のL
SIチップを搭載した放熱基板を交互に繰返し100回
浸漬してLSIチップの損傷状態を観察した。
度設定された有機溶剤(フロリナート)中に、上記のL
SIチップを搭載した放熱基板を交互に繰返し100回
浸漬してLSIチップの損傷状態を観察した。
【0026】上記の性能評価の結果を以下の表1に示
す。
す。
【0027】
【表1】
【0028】上記表1を参照して、本発明の放熱基板
(A)は、GaAs製のLSIチップとの熱膨脹差が少
なく、従来の放熱基板で生じていた熱歪みが生じにくい
とともに、良好な放熱特性を示すことが分かる。
(A)は、GaAs製のLSIチップとの熱膨脹差が少
なく、従来の放熱基板で生じていた熱歪みが生じにくい
とともに、良好な放熱特性を示すことが分かる。
【0029】(実施例2)以下の表2に示す高熱伝導性
材料同士を表2に記載したロウ材によって接合し多層放
熱基板を作成した。これらの多層放熱基板のそれぞれに
18mm角のSi製のLSIチップを搭載して性能評価
を行なった。性能評価としては、実施例1と同様の熱衝
撃テストおよび熱抵抗測定を行なった。その性能評価結
果を表2に示す。
材料同士を表2に記載したロウ材によって接合し多層放
熱基板を作成した。これらの多層放熱基板のそれぞれに
18mm角のSi製のLSIチップを搭載して性能評価
を行なった。性能評価としては、実施例1と同様の熱衝
撃テストおよび熱抵抗測定を行なった。その性能評価結
果を表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】上記表2を参照して、本発明の放熱基板
(D)および(F)は、Si製のLSIチップとの熱膨
張差が少く、従来のもので生じる熱歪みが生じ難いとと
もに、良好な放熱特性を示すことが分かる。
(D)および(F)は、Si製のLSIチップとの熱膨
張差が少く、従来のもので生じる熱歪みが生じ難いとと
もに、良好な放熱特性を示すことが分かる。
【0032】比較例としての放熱基板(E)および
(G)は、接合後の熱膨脹率が大きいため、熱衝撃テス
トで亀裂が発生したものと思われる。また、比較例
(H)は、多結晶ダイヤモンドの厚さが薄すぎたため、
ロウ付時に亀裂が発生したものと思われる。また、比較
例(I)は、接合用のロウ材が厚すぎたため、熱衝撃テ
ストにおいて亀裂が発生するとともに放熱基板全体とし
ての熱伝導率および熱膨脹係数が悪化したものと思われ
る。
(G)は、接合後の熱膨脹率が大きいため、熱衝撃テス
トで亀裂が発生したものと思われる。また、比較例
(H)は、多結晶ダイヤモンドの厚さが薄すぎたため、
ロウ付時に亀裂が発生したものと思われる。また、比較
例(I)は、接合用のロウ材が厚すぎたため、熱衝撃テ
ストにおいて亀裂が発生するとともに放熱基板全体とし
ての熱伝導率および熱膨脹係数が悪化したものと思われ
る。
【0033】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、室温〜4
00℃の温度条件下で200〜2000W/m・kの熱
伝導率を有する複数の高熱伝導性材間に、周期律表第4
a〜7a族の金属およびそれらの金属の炭化物のうちの
少なくとも1種類とAu、AgおよびCuのうちの少な
くとも1種類とを主成分とするロウ材を介在させること
によって、高熱伝導性材およびロウ材のそれぞれの厚み
と材質とを制御することにより放熱基板全体としての熱
膨張係数を容易に搭載されるLSIチップの熱膨脹率に
合致したものとすることができる。また、上記した組成
を有するロウ材は比較的熱伝導特性が良好なため、高熱
伝導性材と組合されて最終的に放熱基板が形成された場
合にその放熱基板の熱伝導特性を劣化させることもな
い。この結果、従来問題であったLSIチップの作動時
の熱歪みを有効に防止することができるとともに、熱伝
導特性にも優れた放熱基板を提供することができる。
00℃の温度条件下で200〜2000W/m・kの熱
伝導率を有する複数の高熱伝導性材間に、周期律表第4
a〜7a族の金属およびそれらの金属の炭化物のうちの
少なくとも1種類とAu、AgおよびCuのうちの少な
くとも1種類とを主成分とするロウ材を介在させること
によって、高熱伝導性材およびロウ材のそれぞれの厚み
と材質とを制御することにより放熱基板全体としての熱
膨張係数を容易に搭載されるLSIチップの熱膨脹率に
合致したものとすることができる。また、上記した組成
を有するロウ材は比較的熱伝導特性が良好なため、高熱
伝導性材と組合されて最終的に放熱基板が形成された場
合にその放熱基板の熱伝導特性を劣化させることもな
い。この結果、従来問題であったLSIチップの作動時
の熱歪みを有効に防止することができるとともに、熱伝
導特性にも優れた放熱基板を提供することができる。
【図1】本発明のLSIパッケージを示した断面図であ
る。
る。
【図2】従来の一般的なLSIパッケージを示した断面
図である。
図である。
1:パッケージ 2:高熱伝導性材料 3:ロウ材 4:高熱伝導性材料 5:接合層 6:LSIチップ 7:リードフレーム 8:ボンディングワイヤ
Claims (4)
- 【請求項1】 室温〜400℃の温度条件下で200〜
2000W/m・kの熱伝導率を有する複数の高熱伝導
性材と、 前記複数の高熱伝導性材間に介在され、周期律表第4a
〜7a族の金属および前記金属の炭化物のうちの少なく
とも1種類と、Au、AgおよびCuのうちの少なくと
も1種類とを主成分とするロウ材とを備えた、放熱基
板。 - 【請求項2】 前記複数の高熱伝導性材と、前記ロウ材
とを組合せた全体の熱伝導率が100〜1000W/m
・kである、請求項1に記載の放熱基板。 - 【請求項3】 前記複数の高熱伝導性材と、前記ロウ材
とを組合せた全体の熱膨脹率が4×10-6〜6×10-6
/℃である、請求項1および2に記載の放熱基板。 - 【請求項4】 前記周期律表第4a〜7a族の金属およ
び前記金属の炭化物のうちの少なくとも1種類の前記ロ
ウ材中での含有率は、0.5〜10容量%である、請求
項1〜3に記載の放熱基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4093048A JPH05291444A (ja) | 1992-04-13 | 1992-04-13 | 放熱基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4093048A JPH05291444A (ja) | 1992-04-13 | 1992-04-13 | 放熱基板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05291444A true JPH05291444A (ja) | 1993-11-05 |
Family
ID=14071629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4093048A Withdrawn JPH05291444A (ja) | 1992-04-13 | 1992-04-13 | 放熱基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05291444A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6270848B1 (en) | 1997-02-06 | 2001-08-07 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Heat sink material for use with semiconductor component and method for fabricating the same, and semiconductor package using the same |
-
1992
- 1992-04-13 JP JP4093048A patent/JPH05291444A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6270848B1 (en) | 1997-02-06 | 2001-08-07 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Heat sink material for use with semiconductor component and method for fabricating the same, and semiconductor package using the same |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5299214A (en) | Heat radiating component and semiconductor device provided with the same | |
KR100328407B1 (ko) | 세라믹회로기판 | |
JP2000174166A (ja) | 半導体搭載パッケ―ジ | |
US6742700B2 (en) | Adhesive composition for bonding different kinds of members | |
JP5649958B2 (ja) | メタライズされた表面を備えるセラミックボディを有するコンポーネント | |
JP4360847B2 (ja) | セラミック回路基板、放熱モジュール、および半導体装置 | |
JP3834351B2 (ja) | セラミックス回路基板 | |
JPH05347469A (ja) | セラミックス回路基板 | |
JPH05291444A (ja) | 放熱基板 | |
JPH0243700B2 (ja) | ||
JPH05326767A (ja) | 放熱基板 | |
US6914330B2 (en) | Heat sink formed of diamond-containing composite material with a multilayer coating | |
JPH07105464B2 (ja) | 半導体素子搭載用半導体装置 | |
JP2005019875A (ja) | 放熱板、放熱モジュール、半導体実装モジュール、及び半導体装置 | |
JP2006199584A (ja) | セラミックス回路基板の製造方法 | |
JP2764340B2 (ja) | 半導体素子収納用パッケージ | |
JPH11243168A (ja) | ヒートシンク | |
JPH04949B2 (ja) | ||
JPH02226749A (ja) | 高出力回路部品用ヒートシンク | |
JP3752440B2 (ja) | 半導体素子収納用パッケージ | |
JPS638284A (ja) | 高熱伝導性基板 | |
JP3971592B2 (ja) | 半導体素子収納用パッケージ | |
JPH11243167A (ja) | ヒートシンク | |
JP2679375B2 (ja) | Ic実装用基板 | |
JPH01136304A (ja) | サーミスタ素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990706 |