JPH0529115A - チツプ型半導体部品の製造方法 - Google Patents

チツプ型半導体部品の製造方法

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JPH0529115A
JPH0529115A JP3206424A JP20642491A JPH0529115A JP H0529115 A JPH0529115 A JP H0529115A JP 3206424 A JP3206424 A JP 3206424A JP 20642491 A JP20642491 A JP 20642491A JP H0529115 A JPH0529115 A JP H0529115A
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JP
Japan
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type semiconductor
chip
semiconductor component
electrode
lower layer
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Pending
Application number
JP3206424A
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English (en)
Inventor
Hiromitsu Matsuo
宏光 松尾
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造工程を煩雑にすることなく、抵抗値など
の特性のばらつきが少なく、信頼性の高いチップ型半導
体部品を製造する。 【構成】 マザー基板10の表面にオーミック性を有す
る下層電極2を形成した後、マザー基板10の両主面を
研磨して下層電極2を除去し、マザー基板10をカット
して両端面にのみ下層電極2が形成された半導体素子1
を切り出し、半導体素子1の両端側に下層電極2を覆う
上層電極3を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、サーミスタやバリス
タなどのチップ型半導体部品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のチップ型半導体部品としては、例
えば、図6及び図7にその斜視図及び断面図を示すよう
に、直方体形状の半導体素子(正特性サーミスタ素子)
51の両端側に、オーミック性を有する下層電極52
と、その上に形成された上層電極53とからなる電極5
4を備えたチップ型半導体部品55が知られており、こ
のチップ型半導体部品55は、以下に説明するような方
法で製造されている。チップ型半導体部品55を製造す
るにあたっては、まず、図8に示すように、半導体から
なるマザー基板60の表面に、無電解Niメッキなどに
よりオーミック性を有する下層電極52を形成する。そ
れから、該マザー基板60の両主面にセロハンテープ
(マスク)57などによりマスキングを施し(図9)、
サンドブラストによりマザー基板60の両主面の不要電
極部52aを除去し、ギャップGを形成して下層電極5
2をマザー基板60の中央部で分割する(図10)。次
いで、マザー基板60を、例えば、図10の線Aの位置
でカットして個々の半導体素子51を切り出す(図1
1)。そして、この半導体素子51をAg浴56に浸漬
して(図12)、下層電極52上にはんだ付け性に優れ
たAgからなる上層電極53を形成することにより、図
6,図7に示すようなチップ型半導体部品(正特性サー
ミスタ)55を製造している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のチ
ップ型半導体部品の製造方法においては、セロハンテー
プ57などにより必要電極部のマスキングを行い、不要
電極部52aをサンドブラストにより除去しているた
め、製造工程が繁雑で合理化を行うことが困難であるば
かりでなく、セロハンテープ(マスク)57のずれや、
セロハンテープ(マスク)57とマザー基板60との間
への研磨粉の侵入などにより、下層電極52の寸法にば
らつきが生じ、ギャップGの大きさが変動してチップ型
半導体部品55の抵抗値にばらつきを生じるという問題
点がある。また、サンドブラストによりマザー基板60
が局部的に摩耗してチップ型半導体部品55の機械的強
度が低下し、折れたりしやすくなるという問題点があ
る。さらに、セロハンテープ(マスク)57の粘着成分
の残留により上層電極53がはがれやすくなり、信頼性
が低下するという問題点がある。
【0004】この発明は、上記問題点を解決するもので
あり、製造工程が簡潔で、抵抗値などの特性のばらつき
が少なく、信頼性の高いチップ型半導体部品の製造方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明のチップ型半導体部品の製造方法は、半導
体素子の両端側に電極を形成してなるチップ型半導体部
品の製造方法において、マザー基板の表面にオーミック
性を有する下層電極を形成した後、該マザー基板の両主
面を研磨して該下層電極を除去し、該マザー基板をカッ
トして両端面にのみ下層電極が形成された半導体素子を
切り出し、該半導体素子の両端側に該下層電極を覆う上
層電極を形成することを特徴とする。
【0006】
【作用】この発明のチップ型半導体部品の製造方法にお
いては、マザー基板を研磨(ラッピング)することによ
り、マザー基板の両主面に形成された下層電極を除去
し、これをカットして両端面にのみ下層電極が形成され
た半導体素子を切り出すので、従来の製造方法において
不可欠であったマスキング及びサンドブラストの工程が
不要になる。したがって、製造工程が簡略化されるとと
もに、マスクのずれや、マスクとマザー基板との間への
研磨粉の侵入による、下層電極間のギャップの変動に起
因する半導体部品の抵抗値のばらつきが防止されるとと
もに、サンドブラスト工程でマザー基板が局部的に削り
取られることによる機械的強度の低下が防止される。
【0007】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて説明
する。図1はこの発明の一実施例のチップ型半導体部品
(正特性サーミスタ)の製造工程を説明する斜視図であ
り、個々の半導体素子を切り出す前のマザー基板を示し
ている。このマザー基板10は、従来例を説明するため
に用いた図8に示すように、正特性サーミスタ用の半導
体からなるマザー基板10の表面に、無電解Niメッキ
などの方法によりオーミック性を有する下層電極2を形
成した後、その両主面を研磨(ラッピング)することに
より、両主面上に形成された下層電極2を除去した状態
のものであり、その側面及び端面にのみ下層電極2が形
成されている。そして、このマザー基板10を、図1の
線Bの位置でカットし、図2に示すように、両端面にの
み下層電極2が形成された半導体素子(正特性サーミス
タ素子)1を切り出す。それから、半導体素子1をAg
浴に浸漬することにより、半導体素子1の両端部に、は
んだ付け性に優れたAgからなる上層電極3を形成する
ことにより、図3及び図4に斜視図及び断面図を示すよ
うなチップ型半導体部品(正特性サーミスタ)5を製造
する。このようにして製造されたチップ型半導体部品5
においては、半導体素子1の両端面に形成されたオーミ
ック性を有する下層電極2を介して半導体素子1と上層
電極3とが電気的に確実に接続されている。
【0008】上述のように、この発明のチップ型半導体
部品の製造方法においては、従来の製造方法において不
可欠であったマスキング工程及びサンドブラスト工程の
2工程が不要になり、製造工程が大幅に簡略化される。
また、従来の製造方法のように、マスクのずれや研磨粉
の侵入による下層電極の摩滅などにより抵抗値にばらつ
きが生じるようなことがなく、また、マザー基板の局部
的摩耗が防止され半導体部品の機械的強度が向上する。
さらに、マスキングを行わないので、マスク(セロハン
テープなど)の粘着成分が下層電極上に付着することが
なく、上層電極を下層電極に確実に固着させることがで
きる。
【0009】さらに、図5はこの発明の他の実施例にか
かるチップ型半導体部品(正特性サーミスタ)を示す断
面図である。このチップ型半導体部品15は、先の実施
例により製造されたチップ型半導体部品5(図3,図
4)の上層電極3の上にさらに、はんだ電極層9を形成
することにより製造したチップ型半導体部品である。す
なわち、図3,図4に示すチップ型半導体部品5をはん
だ浴に浸漬することにより、上層電極3上にはんだ電極
層9を形成したものである。先の実施例のチップ型半導
体部品5(図3,図4)は、上層電極3が半導体素子1
の両主面側にまで形成されており、Agのマイグレーシ
ョンが発生するおそれがあるが、この実施例のように、
上層電極3上にさらにはんだ電極層9を形成することに
より、Agのマイグレーションを確実に防止するととも
に、はんだ付け性の向上と上層電極3の劣化防止を実現
することができる。
【0010】なお、上記実施例においては、チップ型半
導体部品が正特性サーミスタ(PTC素子)である場合
について説明したが、この発明は負特性サーミスタ(N
TC素子)や、バリスタなどにも同様に適用することが
できる。
【0011】また、上記実施例では、下層電極としてN
i電極を用い、上層電極としてAg電極を用いたが、電
極材料は、これに限定されるものではなく、下層電極と
しては、オーミック性を有する種々の材料の中から適当
なものを選択して用いることが可能である。また、上層
電極としては、はんだ付け性に優れた材料を選択して用
いることが好ましい。
【0012】
【発明の効果】上述のように、この発明のチップ型半導
体部品の製造方法は、マザー基板の両主面を研磨するこ
とにより、両主面上に形成された下層電極を除去した
後、マザー基板をカットして両端面にのみ下層電極が形
成された半導体素子を切り出し、半導体素子の両端側に
該下層電極を覆う上層電極を形成するように構成してい
るので、製造工程を簡略化することができるとともに、
下層電極の寸法精度のばらつきに起因する抵抗値のばら
つきや、サンドブラスト工程でのマザー基板の局部的摩
耗に起因するチップ型半導体部品の機械的強度の低下を
確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の一工程におけるマザー基板
を示す斜視図である。
【図2】マザー基板から切り出された半導体素子を示す
斜視図である。
【図3】この発明の一実施例にかかる製造方法によって
製造されたチップ型半導体部品を示す斜視図である。
【図4】この発明の一実施例にかかる製造方法によって
製造されたチップ型半導体部品を示す断面図である。
【図5】この発明の他の実施例にかかる製造方法によっ
て製造されたチップ型半導体部品を示す断面図である。
【図6】従来の製造方法によって製造されたチップ型半
導体部品を示す斜視図である。
【図7】従来の製造方法によって製造されたチップ型半
導体部品の断面図である。
【図8】従来のチップ型半導体部品の製造方法の一工程
を示す斜視図である。
【図9】従来のチップ型半導体部品の製造方法のマスキ
ング工程を示す斜視図である。
【図10】従来のチップ型半導体部品の製造方法のマザ
ー基板の不要電極部を除去した状態を示す斜視図であ
る。
【図11】従来のチップ型半導体部品の製造方法にかか
る半導体素子を示す斜視図である。
【図12】従来のチップ型半導体部品の製造方法の上層
電極の形成工程を示す図である。
【符号の説明】
1 半導体素子 2 下層電極 3 上層電極 5,15 チップ型半導体部品 10 マザー基板

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 半導体素子の両端側に電極を形成してな
    るチップ型半導体部品の製造方法において、マザー基板
    の表面にオーミック性を有する下層電極を形成した後、
    該マザー基板の両主面を研磨して該下層電極を除去し、
    該マザー基板をカットして両端面にのみ下層電極が形成
    された半導体素子を切り出し、該半導体素子の両端側に
    該下層電極を覆う上層電極を形成することを特徴とする
    チップ型半導体部品の製造方法。
JP3206424A 1991-07-23 1991-07-23 チツプ型半導体部品の製造方法 Pending JPH0529115A (ja)

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